Evaluation des effets des aides directes sur le revenu des agriculteurs

Similar documents
1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

<4D F736F F D20819A F F15F907D955C93FC82E F193B989F08BD682C882B5816A2E646F6378>

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)結果の推移

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

国民 1 人当たり GDP (OECD 加盟国 ) ( 付表 2)OECD 加盟国の国民 1 人当たりGDP(2002~2009 年 ) 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 1 ルクセンブルク 58,709 ルクセンブルク 59,951 ルクセンブルク 64,016 ルクセンブル

<4D F736F F D E9197BF342D32817A B7982D BF CC8EA993AE8ED482C98AD682B782E990A28A458B5A8F708B4B91A582CC93B193FC8B7982D18D B4B91A D A89BB82C982C282A282C42E646F6378>

OECD生徒の学習到達度調査(PISA2012)のポイント|国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research

図 1 生徒の科学に対する態度 (2006 年 2015 年 ) ( 項目例 ) 科学の話題について学んでいるときは たいてい楽しい 科学についての本を読むのが好きだ 図 1 生徒の科学に対する態度 2 科学の楽しさ 指標 の変化 ( 項目例

Microsoft PowerPoint EU経済格差

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

Information Security Management System 説明資料 2-2 ISMS 適合性評価制度の概要 一般財団法人日本情報経済社会推進協会情報マネジメント推進センター副センター長高取敏夫 2011 年 9 月 7 日

コンピュータ使用型調査について 情報通信技術 (ICT) を切り離すことができない現代社会にあって生徒の知識や技能を活用する能力を測るため また よりインタラクティブで多様な文脈の問題を提示するため コンピュータ使用型調査に移行された 科学的リテラシーのみ シミュレーションが含まれた新規問題を出題し

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

国際会議等への参加のために行った受入れ状況

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主


インド 12 3 エビ イカ オーストラリア 13 3 マグロ エビ フィリピン 14 1 マグロ カツオ エビ アイスランド 15 1 その他の魚 ハリバット 魚卵 スペイン 16 1 マグロ タコ マルタ 17 1 モロッコ 18 1 タコ イカ モーリタニア 19 1 タコ ニュージーランド

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word)

<81798DC58F4994C5817A AEE91628E9197BF8F B95D2816A5F >

NTA presentation JP [Compatibility Mode]

特集 NIS 諸国と対外経済関係 データバンク 2008~2009 年の NIS 諸国の貿易統計 1. ロシア /62 2. ウクライナ /64 3. ベラルーシ /68 4. モルドバ /70 5. カザフスタン /72 6. キルギス /74 7. ウズベキスタン /76 8. トルクメニスタン

ビール系飲料の輸入

海外たばこ事業実績補足資料(2015 年1-3 月期)

早稲田大学外国人学生数集計 2018 年 05 月 01 日現在 ( 概況 1) 区分 合計 国際教養 1 年 プログラム 私費 国費 交換 総計

2018_出題傾向_wk.xlsx - グループ

OECD-PISA国際報告書

Microsoft Word - 校了 11 統計 ①増田、田辺.doc

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

資料5 TIMSS2007関連資料

ITI-stat91

企業会計審議会による海外調査を実施していない国における IFRS 適用状況についても調査するため 金融庁において IFRS 適用状況に関する調査を実施した 具体的には 一般的に 1 IFRS 適用国とされている国を参考に 122 カ国に対し 2011 年 12 月 21 日 現地の日本大使館を経由し

早稲田大学外国人学生数集計 2017 年 11 月 01 日現在 ( 概況 1) 区分 合計 国際教養 1 年 プログラム 私費 国費 交換 総計

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

1999

早稲田大学外国人学生数集計 2017 年 05 月 01 日現在 ( 概況 1) 区分 合計 国際教養 1 年 プログラム 私費 国費 交換 総計

<4D F736F F D DC58F4994C5817A C A838A815B83585F984A93AD90B68E5990AB82CC8D918DDB94E48A E646F6378>

2012 3

欧州特許機構 38 か国のヨーロッパ加盟国ベルギー ドイツ フランス ルクセンブルグ オランダ スイス イギリス スウェーデン イタリア オーストリア リヒテンシュタイン ギリシャ スペイン デンマーク モナコ ポルトガル アイルランド フィンランド キプロス トルコ ブルガリア チェコ エストニア

JNTO

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF>

九五〇象となる産品に関係する場合に限る 二千九年七月十日の欧州委員会規則(EC)第六〇六 二〇〇九号(ぶどう産品の分類 醸造法及び適用される制限に関する閣僚理事会規則(EC)第四七九 二〇〇八号の実施のための細則を定めるもの)(二千九年七月二十四日の欧州連合の官報(OJL一九三)一ページ) ただし

子どもの貧困第2稿.indd

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

JP_ACL_LATITUDE_Communicator_Switches_ docx

リーダーシップ声明

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

目次 1. コメ 1 2. 野菜 果実 2 3. 茶 3 4. 薬用植物 4 5. 牛乳 乳製品 5 6. 食肉 6 7. 水産物 7 8. 加工食品 8

PowerPoint プレゼンテーション

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

アジア/世界エネルギーアウトルック 2013

IT ASG 22

特集 平成 2 5 年 5 月 2 2 日東京税関調査部調査統計課 金の輸出入 2012 年の世界の金需要は 4,405 トン 2012 年に合金も含む金を日本は 132 トン輸出し 11 トン輸入しています 日本の 2006 年から 2010 年の平均年間金産出量は 10 トン足らずですが 200

サポートされている国番号

2017年度 JTI業績報告資料

1905_EUの結束政策の現状と今後の展望

スポーツ国際交流及び国際会議等への派遣・受入状況

財務省貿易統計

2009年度調査国際結果の要約

ワイン参考資料2017

財務省貿易統計

財務省貿易統計


数字で見る国連WFP 2014

財務省貿易統計

財務省貿易統計

財務省貿易統計

ヨーロッパ各国における乗用車の安全要件

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

2017 電波産業調査統計

42


冬季 A 期補習講座 2 ~ 比較地誌を極めよう ~ 第 1 問ニュージーランドとフィリピンに関する次の文章を読み, 下の問い ( 問 1~ 問 5) に答えよ ニュージーランドとフィリピンは, 環太平洋に位置する島嶼国という共通点をもつが, a 気 候には違いがある 国土面積もほぼ同じであるが,

食品安全管理システム認証 食品安全管理システム認証 22000(FSSC 22000) は 食品関連産業全般 ( フードチェーン ) の食品安全の審査と認証を行う 国際的に確立された ISO を基盤とする認証スキームです FSSC は 既に制定されている ISO

財務省貿易統計

財務省貿易統計

財務省貿易統計

参考:労働統計機関一覧|データブック国際労働比較2018|JILPT

2017年12月期 第3四半期 JTI業績報告資料

目次 1. はじめに 2. 原産地基準 3. 原産地証明制度 4. 税関での手続き 本パンフレットは 税関での適正な手続きを行っていただくために 原産地規則についての基礎的な理解を深めていただくことを目的として作成したものです 理解しやすさの観点から 法令の用語と異なる用語を使用した部分 全てのEP

米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

ワイン参考資料2016


40号表1

第 1 章調査の概要 第 1 節調査の目的 我が国が国際経済社会の中で競争力を維持し発展を続けていくためには 世界に先んじた知財戦略を構築し 我が国企業等が国際市場において活動を行いやすい環境を整備することが求められている そして企業においては 経済のグローバル化が進展する中 日本国内だけでなく 世

Fairtrade Label Japan (FLJ) 特定非営利活動法人フェアトレード ラベル ジャパン 用語規定 R-01

ワインの輸入 平成 27 年 10 月 29 日東京税関 2014 年の輸入額は 1998 年に次いで過去 2 位 2011 年以降 輸入額は増加 2014 年の輸入額は2010 年に比べ67.5% 増加 原産国はフランス イタリア チリ等 11 月にフランスが急増 輸入額は東京税関管内が全国の約

財務省貿易統計

H1

財務省貿易統計

財務省貿易統計

財務省貿易統計

スイス 連 邦 国 だが 他 のシェンゲン 協 定 加 盟 国 の 滞 在 はス イスの 滞 在 と 別 に 計 算 される ため 注 意 国 出 国 時 3ヵ 月 以 上 必 スウェーデン 王 国 国 国 出 国 時 3ヵ 月 以 上 必 スペイン 国 入 国 時 に 往 復 航 空 券 滞 在

財務省貿易統計

< C838B B835E2E786C73>

資料2  SJAC提出資料

Transcription:

ワインセクターにおける EU の政策 Japan wine seminar November 2015

EU におけるワインの定義 政策の起点 ワインとは 潰れていてもいなくても 生のブドウ もしくはブドウ液を完全あるいは部分的にアルコール発酵させることにより得られる製品のことを言う これは EU 全体において また OIV( 国際ブドウ ワイン機構 ) により国際的にも採用されている厳格な定義である ワインの定義については ワインぶどうのみを原料とするという総体的なコンセンサスが世界全体に存在しているようであり そのことが 貿易を促進し TBT に関する問題が生じた際の解決を円滑化すると考えられる EU 法規においてワインのパラメーターが以下のように定義されている * 最低アルコール度数 ( 生産ゾーンにより 8,5-9%vol ) 15% vol の最高アルコール度数を規定 ( PDO/PGI ワインについては 4.5%vol を下限 20% vol を上限として適用除外を認めている ) * 総酸度は 3,5g/l を下回らないこと * スパークリングワイン圧力 - 2.5, 3.0, 3.5 バール *EU は 16 分類のブドウ製品を定義 例ワイン リキュールワイン スパークリングワイン セミスパークリング ワイン 乾燥ブドウから作られるワイン 過熟したブドウのワイン

3 主要経済データ EU 加盟 28 カ国によるワイン生産総量の推移状況 (2015 年 10 月 20 日迄 ) 1000 ヘクトリットル 国内消費 50% 転化 9% EU 域外 13% EU 域内 28% EU 域内で : - 生産の 65 % - 世界消費の 57 % - 世界の輸出の 70 % を占める イタリア フランスおよびスペインで全ワイン生産の 80% を占める

4 輸出 EU28 カ国 : 対 EU 域外 CN2204 ワイン貿易の構成 (2004-2014, 百万ユーロ ) 輸出 スパークリング瓶バルク瓶バルク貿易収支 EU28 Evolution カ国のCN2204 of CN2204 ワイン輸出量の推移 Wine exports ( 百リットル ) from EU28 in volume (Hl) 7 000 000 Other その他 Origines 6 000 000 United 米国 States 5 000 000 Russian ロシア連邦 4 000 000 Federation China 中国 3 000 000 Canada カナダ 2 000 000 Switzerland スイス 1 000 000 Japan 日本 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 輸入 NC2204ワイン輸出量 (2014, 輸出先別 ) 日本, 7% その他のEU スイス, 8% 域外, 18% カナダ, 8% 中国, 10% 米国, 25% アンゴラ, 4% ノルウェー 3% コートジボワール, 2% メキシコ, 1% ブラジル, 1% 3 500 3 000 2 500 2 000 1 500 1 000 500 EU28 Evolution カ国のCN2204 of CN2204 ワイン輸出額の推移 Wine exports from EU28 in value (Mio ( 百万ユーロ Eur) ) Other その他 Origines United 米国 States Switzerland スイス Japan 日本 Canada カナダ China 中国 Russian ロシア連邦 Federation 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 ロシア連邦, 13%

5 2025 年に向けた競争力の見通し調査 中国 高 市場成長 米国 日本 香港 ドイツ 日本市場における成長見通し : 家庭での消費にもとづく穏やかな成長 価格感度 高価格帯ではなく 主に低 中価格帯ワイン 小売 オンライン販売 低 ロシア 英国 デンマーク 現在の貿易制度の下では EU の市場シェアは競合相手に対して着実に減少を続ける見通し 低 相対市場占有率 高

6 EU のワイン政策 政策措置 2008 年以前の状況 ワインの生産および在庫の余剰 質の低いワインが広く流通 市場介入策 ( 蒸留 / 抜根奨励 ) 2008 年のワイン改革の目標 需給バランスの再構築 ワイン産業の競争力強化 国内支援プログラム ( 構造措置 ) 2013 年の新改革 2016 年 1 月 1 日よりブドウの新植認可制度を開始 ( 毎年 1% 増 ) 2014-2018 年支援プログラムにおける新たな支援策

7 EU のワイン産業に対する支援措置 2009-2013:15 の支援措置 予算 : 53 億ユーロ ( 実行済 : 98%) 2014-2018: 16 の支援措置 予算 : 57 億ユーロ (3 つの新措置 ) オーストリア, ブルガリア, キプロス, チェコ, ドイツ, ギリシャ, スペイン, フランス, クロアチア ( 新 ), ハンガリー, イタリア, リトアニア, ポルトガル, ルーマニア, スロベニア, スロバキア ( ルクセンブルグ, マルタ, 英国 直接支援への完全転換 )

8 手段別ワイン産業支援措置 (Wine Envelope) 内訳 (2014-2018 千ユーロ ) 投資 19% イノベーション 0% 副産物蒸留 7% 単一支払制度 12% 作物保険 2% 販売促進 19% 投資信託 0% グリーンハーベスト 1% 健康または植物衛生の理由によるブドウ畑再植え付け 0% 再整備および転換 40%

EU のワイン製造慣行 ワインは天然で農産品と考えられており ワインぶどうのみを原料とする しかしながら 一定のワイン製造 ( もしくはブドウ酒醸造 ) の慣行が必要である * ワイン添加物 * 加工助剤 * 物理的処理プロセス ワインの保存のための物質 ( アスコルビン酸 二酸化硫黄 ) ろ過 純化 発酵 安定のための物質 承認された醸造慣行は ワイン添加物を含め EU 法規と OIV のワイン醸造慣行に関する国際規約 (http://www.oiv.int/oiv/info/enplubicationoiv#code) に明記されている

EU 加盟 28 カ国における新醸造行為 法律 ( ラベル表記と制限 ) 欧州委員会権限委譲法 OIV 勧告 加盟国は EU 域内販売用に限り 年間最大 50,000hl の実験的醸造行為を許可することができる ヒトの健康 誤解のない ワインの自然の本質的な特徴の保全 当該製品構成の本質的な違いをもたらさない 最低限の環境保護 10

EU におけるワイン製造慣行 EU ワインの醸造慣行を認可する際 欧州委員会は -OIV が勧告および公表する醸造慣行と分析法を勘案する - 人の健康保護 事実誤認によって生じうる消費者のリスク ワインの天然且つ本質的な特徴の保存ができること 対象製品の構造を大きく変えないようにすることを勘案する しかしながら 基本的な法律 ( 理事会と欧州議会によって決定 ) で規定するルールもある *EU の一部のワイン産地における濃縮 酸性化 脱酸 * ワイン製造慣行における制限 - 加水の排除 ( 特定の技術的必要性による場合は例外 ) アルコール添加の排除 ( りキュールワイン スパークリングワイン 蒸留用に強化されたワイン セミスパークリングワインは例外 )

EU のワイン製造慣行 EU へのワイン輸入 ( TFEU に従って締結された国際協定において 他の規定がされている場合を除く ) 輸入品は OIV が勧告および公表する醸造慣行に沿って製造されたものとする

新醸造行為, 輸入ワインの認可 国際葡萄 ワイン国際機構綱領に基づいた 28 加盟国間の調和 (46 カ国および 12 のオブザーバー ) 2 カ国間協定による相互承認 (2002 2009) その他の国々

ワイン製造慣行 国際貿易の観点 ワインは国際的に取引されている製品であるため 国際協定が必要である EU は主要パートナー国 ( 米 中 南ア 豪 チリ ) と二者間協定と締結している 米国全体 8 カ国との多角的協定 相互承認に基づく WWTG ( 世界ワイン通商グループ ) - アルゼンチン オーストラリア カナダ チリ ジョージア ニュージーランド 南アフリカ アメリカ合衆国というワイン生産国 1998 年設立この手法にはリスクあり * ルールが余り厳格ではなく ワインに関する手法が分散化する ( ワインの定義と慣行が広くなる ) * ワインが他の食品の様になる 起源との関係が希薄な単なる加工品となる 調和が解決の鍵となり得る - 国際貿易の拡大とパートナーの増加 OIV が良い慣行モデルである - 約 100 年の間 OIV は慣行規範の制定を行ってきた ワインに関する国際基準を担ってきた EU の法律を含む全ての国内法が OIV 勧告とほぼ同じ内容であり 全ての主要ワイン生産国が OIV 勧告の策定に積極的に関与している

ワインセクター GI( 地理的表示 ) ワインの品質政策

EU の品質認証制度 PDO: 原産地呼称保護 PGI: 地理的表示保護 = 地理的表示 (GI) 16

地理的表示保護 (PGI) 原産地呼称保護 (PDO) 1. 定義された地理的領域 2. 特定の製品 + 3. 1. と 2. の繋がり + = PDO PGI 17

要約 種類 PDO 地域 特定の場所 国のいずれかの名前 PGI 地域 特定の場所 国のいずれかを指す名前 地理的領域とのつながり ( 自然 & 人的要因 ) 製品の質および特徴と本質的にありは排他的に関連している 質 評判 他の特徴のいずれかに本質的に関連している 生産段階全てが地理的領域内全てが地理的領域内 ぶどう 100% 地理的領域で原産 85% 地理的領域で原産 保護 直接的 & 間接的商業利用 ; 誤用もしくは模倣もしくは再現 ; 原産地の不正もしくは紛らわしい表示 直接的 & 間接的商業利用 ; 誤用もしくは模倣もしくは再現 ; 原産地の不正もしくは紛らわしい表示 18

2015 年 10 月登録された全ての PDO/PGI の分類 協定附属書 Iのその他の製品 1% 生魚 軟体動物 甲殻類 1% その他の動物性生産品 1% 油脂 4% ビール 1% 果物 野菜 穀物 11% パン 菓子 ケーキ 2% 蒸留酒 10% その他の製品 1% チーズ 7% 食肉製品 5% 生肉 ( 及び内臓肉 ) 4% ワイン 52% 19

販売価値 EU における GI 製品の販売価値の概算 : 2010 年において 543 億 ( 生産地域における卸売り段階の概算 ) = EU の食 飲料部門全体の 5.7% EU の GI 製品の輸出価値の概算 - 115 億 = EU の食飲料部門輸出の 15% 20

プレミアム価値 市場において GI 製品に付与されるプレミアム価値 非 GI 製品と比べ 平均で 2.23 倍高い価格で販売される EU27 におけるスキームごとのプレミアム価値の割合! GI 仕様を満たすために必要な追加経費を勘案していないため 付加価値および収益性は反映しない Wine Spirits Agr prod. and food. 1.55 2.57 2.75 0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 21