ISBN978-4-86254-171-0 9784862541710 定価 : 本体1,500円 税 FP知識シリーズ C2036 1500E FP知識シリーズ 1922036015003 プランニング必須の知識を学ぶ プランニング必須の知識を学ぶ 年金編 年 金 編 セ ールス 手 帖 社 保 険 FPS 研 究 所 141219_FP知識年金_-D-_H14.indd 1 セールス手帖社保険FPS研究所 14/05/19 14:51
もくじ 最近の改正動向 3 1 公的年金制度の改正 3 2 主な改正事項 3 (1) 国民年金保険料の後納制度 3 (2) 年金額の特例水準 (2.5%) の解消 4 (3) 遺族基礎年金の父子家庭への支給 4 (4) 産休期間中の保険料免除 4 (5) 受給資格期間の短縮 5 (6) 厚生年金と共済年金の一元化 5 (7) 短時間労働者への厚生年金の適用拡大 5 年金の基礎 7 1 年金早分かり 7 2 公的年金のしくみ 8 3 加入者の分類 8 (1) 第 1 号被保険者 8 (2) 第 2 号被保険者 8 (3) 第 3 号被保険者 8 4 公的年金の歴史 9 (1) 厚生年金保険 9 (2) 国民年金 9 (3) 年金制度の完成 10 5 国民年金の任意加入被保険者 10 (1) 日本国内に住所がない人 10 (2)60 歳以上の人 11 (3)60 歳時点で任意加入を希望する場合の注意事項 11 6 厚生年金の被保険者 12 (1) 強制適用事業所 13 (2) 任意適用事業所 13 (3) 適用除外になる者 13 7 国民年金の保険料 13 (1) 付加保険料 13 (2) 基礎年金拠出金 14 8 厚生年金の保険料 14 (1) 月々の給与にかかる保険料 14 (2) 標準報酬月額の決め方 14 (3) 賞与にかかる保険料 17 9 スライド率 17 10 どんなときに どんな年金が? 18 11 離婚時年金分割 19 (1) 離婚時年金分割とは 19 (2) 分割対象となる年金 19 (3) 分割の種類 19 (4) 情報提供について 21 12 公的年金払込期間中 Q&A 22 老齢になったときの年金 Ⅰ 老齢基礎年金 27 1 老齢基礎年金の受給資格期間 27 (1) 老齢基礎年金の受給資格期間 27 (2) カラ期間 ( 合算対象期間 ) 28 2 支給開始年齢 29 3 老齢基礎年金の計算 30 4 老齢基礎年金の繰上げ支給 31 * 老齢基礎年金の繰上げ支給の注意点 31 5 老齢基礎年金の繰下げ支給 32 (1) 繰下げ制度 ( 昭和 16 年 4 月 2 日以降生まれの人 ) 32 (2) 老齢基礎年金の繰上げ請求と繰下げ請求の増減率 32 6 老齢基礎年金の受給 Q&A 33 老齢になったときの年金 Ⅱ 老齢厚生年金 35 1 厚生年金保険の老齢給付 35 2 60 歳 64 歳までの老齢厚生年金 35 (1) 受給要件 35 (2) 支給開始年齢の引き上げと受給年金 36 3 受給年金額 38 4 平均標準報酬月額と平均標準報酬額 39 (1) 平均標準報酬月額 39 (2) 平均標準報酬額と総報酬制 39 5 加給年金 40 (1) 加給年金の対象となる配偶者 40 (2) 加給年金の対象となる配偶者の年収制限 40 6 振替加算 41 7 65 歳からの老齢厚生年金 42 (1)65 歳からの老齢厚生年金の受給要件 42 (2) 繰下げ支給 43 8 在職老齢年金 43 (1) 在職老齢年金の内容 43 (2) 在職老齢年金の計算 44 (3) 在職老齢年金の計算例 45 9 高年齢雇用継続給付と在職老齢年金の併給調整 48 10 老齢厚生年金の受給 Q&A 49
遺された人たちの遺族年金 52 1 遺族基礎年金を受給できる遺族 52 2 遺族基礎年金の受給資格 52 3 遺族基礎年金の保険料納付要件 53 4 遺族基礎年金の額 54 5 死亡一時金 54 6 寡婦年金 55 7 遺族厚生年金を受給できる遺族 55 8 遺族厚生年金の受給資格 56 9 遺族厚生年金の保険料納付要件 56 10 遺族厚生年金の額 56 (1) 短期要件 57 (2) 長期要件 57 11 中高齢寡婦加算と経過的寡婦加算 59 (1) 中高齢寡婦加算 59 (2) 経過的寡婦加算 59 12 1 人 1 年金の原則 の例外である遺族年金 62 13 遺族年金受給権の失権 63 (1) 遺族基礎年金 63 (2) 遺族厚生年金 63 14 遺族年金 Q&A 64 (2) 遺族年金の 年金請求書 提出先 80 (3) 障害年金の 年金請求書 提出先 81 5 各種の年金を受給するための届け出 81 6 年金受給権者現況届 82 (1) 現況届とは? 82 (2) 現況届の提出が必要な人と不要な人 82 7 年金の支払い 83 8 どちらか一方を選ぶ併給調整 83 9 年金は雑所得 84 (1) 課税ライン 84 (2) 扶養親族等申告書 85 (3) 源泉徴収 85 10 公的機関の問い合わせ 85 (1) 年金事務所 市区町村役場 85 (2) 日本年金機構関連 85 11 年金手続き Q&A 86 年金記録問題とねんきん定期便 88 1 年金記録問題について 88 2 年金時効特例法について 89 3 ねんきん定期便について 90 障害が残ったときの障害年金 69 繰上げ支給と厚生年金の関係 92 1 障害年金 69 2 障害年金受給のための要件 70 (1) 初診日に関する要件 70 (2) 障害認定日における障害の状態 70 (3) 一定の保険料納付要件 70 3 障害給付の額 71 (1) 国民年金の障害給付の額 71 (2) 厚生年金の障害給付の額 72 (3) 厚生年金独自の障害手当金 73 (4) 共済組合の障害給付の額 73 4 障害年金 Q&A 74 知らないと損する年金の知識 77 1 種別変更届 77 2 女性の年金に関する諸手続き 77 (1) 結婚による変更 78 (2) 夫の転職等による届け出等 78 3 年金は請求しないと受け取れない 79 4 裁定請求 80 (1) 老齢年金の 年金請求書 提出先 80 1 繰上げ支給 のときの老齢基礎年金と老齢厚生年金の関係 92 2 定額部分と報酬比例部分が 60 歳から支給開始される年齢層 92 (1) 昭和 16 年 4 月 1 日以前生まれの人 ( 男女とも ) 92 (2) 昭和 16 年 4 月 2 日 昭和 21 年 4 月 1 日生まれの女子 93 3 報酬比例部分に加え 定額部分が 61 歳から 64 歳の間に支給される年齢層 93 (1) 老齢基礎年金を全部繰上げする場合 93 (2) 老齢基礎年金の一部を繰上げする場合 94 4 報酬比例部分のみが 60 歳から支給される年齢層 96 5 報酬比例部分が 61 歳から 64 歳の間に支給される年齢層 96 6 特別支給の老齢厚生年金が支給されない年齢層 97 参考 早見表 98
最近の改正動向 1 公的年金制度の改正 今後 改正が予定されている公的年金制度について その具体的内容とスケジュールを理解する 最近の改正動向第 1 章 平成 24 年に 社会保障と税の一体改革 の一環として 年金関連の法案が成立しました これにより 公的年金制度の改正が順次実施されていますが 全体像を理解するのはなかなか難しいのが実態です 消費税増税と連動している部分などもあり 流動的な要素はありますが 年金制度を理解するうえで避けて通ることはできないものばかりです 2 主な改正事項 (1) 国民年金保険料の後納制度 国民年金の保険料について 従来はさかのぼって支払うことができたのは2 年前の分までであり それ以後は納付することができず 未納 滞納という扱いになっていました その さかのぼって支払える期間 を10 年間とするものです これにより 未納 滞納が長期間にわたっている人でも 保険料を納付することができ 受給資格期間が満たない人は期間を満たすことが可能となります ただし 3 年間 ( 平成 24 年 10 月から平成 27 年 9 月まで ) の期間限定であることに注意が必要です 3
1 章最近の改正動向第 たな (2) 年金額の特例水準 (2.5%) の解消 ( 平成 25 年度から 3 年間 ) 平成 25 年 9 月分までに支給された年金は 過去 ( 平成 11 年 ~13 年 ) において物価が下落したにもかかわらず支給額を引き下げなかったことや その後 物価の下落が続いたことなどにより 法律が定める本来の水準よりも2.5% の もらいすぎ の状態となっていました この もらいすぎ による負担は毎年 1 兆円 ( 過去の累計で約 7 兆円 ) とも試算されていたため これを平成 25 年 10 月から3 回に分けて解消を行っています なお スケジュールは以下のとおりです 平成 25 年 10 月平成 26 年 4 月平成 27 年 4 月 1.0% 1.0% 0.5% ( 注 ) 物価の変動等による年金額の変動は 上記の特例水準の解消とは別に実施されます そのため平成 26 年度の実際の年金額は前年度に比べて 0.7% のマイナスとなります (3) 遺族基礎年金の父子家庭への支給 ( 平成 26 年 4 月 ) 平成 25 年度までの遺族基礎年金は 子のある妻 または 子 にしか支給されることはありませんでした そのため たとえ妻の収入が家計の中心的なものであり その妻が亡くなったとしても 残された父と子に遺族基礎年金が支給されることはありませんでした ( 子に支給の権利はありましたが 父と同居している限り遺族基礎年金は支給停止のルールがありました ) これが 平成 26 年 4 月 1 日から父子家庭にも支給されるようになりました 平成 26 年 月まで くな ても 年金は されない 平成 26 年 4 月 された と に 年金 されるようにな た (4) 産休期間中の保険料免除 ( 平成 26 年 4 月 ) 平成 25 年度までは 育児休業期間についての厚生年金 ( 健康保険含む ) 保険料支払免除の制度はありましたが 出産前後の休業期間にかかわる保険料免除はありませんでした この産前 6 週間 産後 8 週間の期間 ( 労務に従事しなかった期間 ) の厚生年金 健康保険の保険料が 平成 26 年 4 月から免除となりました 平成 26 年 月まで 平成 26 年 4 月より 前 4
なお 産前 産後の休業終了後に育児等を理由に報酬が低下した場合には 定時決定まで保険料負担が改定前の高い報酬を基にしたものとならないよう 産前 産後の休業終了後の3ヵ月間の報酬月額を基準に 標準報酬月額が改定されます また 現在は国民年金の第 1 号被保険者に対する産前 産後の保険料の免除措置はありませんが 子育て支援の一環として免除措置の検討がなされることになっています (5) 受給資格期間の短縮 ( 平成 27 年 10 月からの予定 ) (1) の 国民年金保険料の後納制度 が終了し それを受ける形で受給資格期間が現行の 25 年 から 10 年 に短縮される予定です 旧社会保険庁の調べによれば 65 歳以上の無年金者は約 42 万人 ( 平成 19 年 ) いるとされ 受給資格期間が短縮されることにより 将来の無年金者の発生を抑えることが改定の目的とされています ただし 10 年間だけの保険料支払いで 満足な年金額になるはずもないことには注意が必要です 最近の改正動向第 1 章 (6) 厚生年金と共済年金の一元化 ( 平成 27 年 10 月からの予定 ) 現在の厚生年金と共済年金は 基礎年金部分は一元化されているものの 報酬比例部分については全く別の制度として運営されています その報酬比例部分まで含めて 厚生年金と共済年金を一元化するものです 一元化の方向性としては 公務員 私学教職員も厚生年金に加入し2 階部分を厚生年金に統一 厚生年金と共済年金の保険料率を統一 共済年金の職域部分 (3 階部分 ) は廃止され新しい制度 ( 内容未定 ) に移行 となる予定です (7) 短時間労働者への厚生年金の適用拡大 ( 平成 28 年 10 月からの予定 ) 会社で働く人でありながら 厚生年金や健康保険の恩恵を受けられない非正規労働者に対しての社会保険における格差の是正と 130 万円の壁 などと称されているように 働かない方が有利になる仕組みを取り除き 女性の就業意欲を促進することが改正の目的です 5
1 章近の改正動向第 現在 厚生年金と健康保険の適用基準は同一であり 適用範囲が拡大されることは厚生年金保険料と健康保険料の両方の負担が増えることにつながります そのため 反対する業界などもありましたが 公的保障の充実の面から導入が決定されました まずは 大企業に勤務するパート労働者等を対象に適用拡大を図りますが その後も継続して適用範囲の拡大などを検討していく予定となっています 0 上 平成 2 年 10 月 20 上 月額 金. 上 ( 年 106 上 ) 1 年 上 は 501 上の 年 に その に な る 最上記のうち まだ実施されていないものについては 記載のスケジュールどおりに実施されないこともありますので 実施機関の発表等には注意してください 6