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退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

強制加入被保険者(法7) ケース1

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

第14章 国民年金 

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( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

平成25年4月から9月までの年金額は

問 28 高年齢雇用継続給付との調整難度 A 70 問 29 特例老齢年金難度 B 72 問 30 経過的加算難度 B 74 問 31 老齢厚生年金の支給の繰下げ難度 B 76 問 32 老齢厚生年金の支給の繰上げ難度 B 80 問 歳以後の在職老齢年金難度 A 84 問 34 障害厚生

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表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

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年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ

国民年金

年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

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一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

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はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

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平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

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1. はじめに 自ら変わります 社会保険庁を変えます 社会保険庁ホームページ : 社会保険庁改革リスタートプラン より やるき化 プロジェクト あたりまえ化プロジェクト 見える化 プロジェクト きれい化 プロジェクト 2007/4/14 Copyright

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

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(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

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ファイナンシャル プランニングと倫理 関 連法規 Copyright (c) Akira Sugiyama all rights reserved 2

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

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2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

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再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

タテ ヨコ ナナメ から大解剖 保険販売の目で見る 公的年金 セールス手帖社保険FPS研究所

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

目 次 最新データ更新ページ 本誌該当ページ更新内容ページ P7 P15 P17 平成 25 年 10 月時点の老齢基礎年金の年金額および厚生年金の保険料率等の修正 平成 25 年 10 月時点の厚生年金の保険料率および毎月の保険料額の修正 平成 25 年 10 月時点の厚生年金の保険料率および賞与

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例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

2909_0 概要

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

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2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

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(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

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ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

実技試験 ( 個人資産相談業務 ) 次の設例に基づいて 下記の各問 ( 問 1 ~ 問 3 ) に答えなさい 設例 Aさん (33 歳 ) および妻 Bさん (29 歳 ) は 民間企業に勤める会社員である 平成 29 年 3 月に第 1 子を出産予定の妻 Bさんは 産前産後休業および育児休業を取得

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

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制度改正の概要について

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52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

2906_0 概要

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

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第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

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老齢年金の繰下げ支給に係る支給開始時期の見直し 70 歳に達した後に繰下げ支給の申出を行った場合に 年金額は 70 歳の時点で申出を行った場合と変わらないにもかかわらず 申し出のあった月の翌月以降の年金しか支払われない扱いとしていることについて 繰下げの申出を行うまでの期間の給付も行うこととする (

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第9章 国民年金制度について

平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

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最適年金.xls

第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

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Transcription:

ISBN978-4-86254-171-0 9784862541710 定価 : 本体1,500円 税 FP知識シリーズ C2036 1500E FP知識シリーズ 1922036015003 プランニング必須の知識を学ぶ プランニング必須の知識を学ぶ 年金編 年 金 編 セ ールス 手 帖 社 保 険 FPS 研 究 所 141219_FP知識年金_-D-_H14.indd 1 セールス手帖社保険FPS研究所 14/05/19 14:51

もくじ 最近の改正動向 3 1 公的年金制度の改正 3 2 主な改正事項 3 (1) 国民年金保険料の後納制度 3 (2) 年金額の特例水準 (2.5%) の解消 4 (3) 遺族基礎年金の父子家庭への支給 4 (4) 産休期間中の保険料免除 4 (5) 受給資格期間の短縮 5 (6) 厚生年金と共済年金の一元化 5 (7) 短時間労働者への厚生年金の適用拡大 5 年金の基礎 7 1 年金早分かり 7 2 公的年金のしくみ 8 3 加入者の分類 8 (1) 第 1 号被保険者 8 (2) 第 2 号被保険者 8 (3) 第 3 号被保険者 8 4 公的年金の歴史 9 (1) 厚生年金保険 9 (2) 国民年金 9 (3) 年金制度の完成 10 5 国民年金の任意加入被保険者 10 (1) 日本国内に住所がない人 10 (2)60 歳以上の人 11 (3)60 歳時点で任意加入を希望する場合の注意事項 11 6 厚生年金の被保険者 12 (1) 強制適用事業所 13 (2) 任意適用事業所 13 (3) 適用除外になる者 13 7 国民年金の保険料 13 (1) 付加保険料 13 (2) 基礎年金拠出金 14 8 厚生年金の保険料 14 (1) 月々の給与にかかる保険料 14 (2) 標準報酬月額の決め方 14 (3) 賞与にかかる保険料 17 9 スライド率 17 10 どんなときに どんな年金が? 18 11 離婚時年金分割 19 (1) 離婚時年金分割とは 19 (2) 分割対象となる年金 19 (3) 分割の種類 19 (4) 情報提供について 21 12 公的年金払込期間中 Q&A 22 老齢になったときの年金 Ⅰ 老齢基礎年金 27 1 老齢基礎年金の受給資格期間 27 (1) 老齢基礎年金の受給資格期間 27 (2) カラ期間 ( 合算対象期間 ) 28 2 支給開始年齢 29 3 老齢基礎年金の計算 30 4 老齢基礎年金の繰上げ支給 31 * 老齢基礎年金の繰上げ支給の注意点 31 5 老齢基礎年金の繰下げ支給 32 (1) 繰下げ制度 ( 昭和 16 年 4 月 2 日以降生まれの人 ) 32 (2) 老齢基礎年金の繰上げ請求と繰下げ請求の増減率 32 6 老齢基礎年金の受給 Q&A 33 老齢になったときの年金 Ⅱ 老齢厚生年金 35 1 厚生年金保険の老齢給付 35 2 60 歳 64 歳までの老齢厚生年金 35 (1) 受給要件 35 (2) 支給開始年齢の引き上げと受給年金 36 3 受給年金額 38 4 平均標準報酬月額と平均標準報酬額 39 (1) 平均標準報酬月額 39 (2) 平均標準報酬額と総報酬制 39 5 加給年金 40 (1) 加給年金の対象となる配偶者 40 (2) 加給年金の対象となる配偶者の年収制限 40 6 振替加算 41 7 65 歳からの老齢厚生年金 42 (1)65 歳からの老齢厚生年金の受給要件 42 (2) 繰下げ支給 43 8 在職老齢年金 43 (1) 在職老齢年金の内容 43 (2) 在職老齢年金の計算 44 (3) 在職老齢年金の計算例 45 9 高年齢雇用継続給付と在職老齢年金の併給調整 48 10 老齢厚生年金の受給 Q&A 49

遺された人たちの遺族年金 52 1 遺族基礎年金を受給できる遺族 52 2 遺族基礎年金の受給資格 52 3 遺族基礎年金の保険料納付要件 53 4 遺族基礎年金の額 54 5 死亡一時金 54 6 寡婦年金 55 7 遺族厚生年金を受給できる遺族 55 8 遺族厚生年金の受給資格 56 9 遺族厚生年金の保険料納付要件 56 10 遺族厚生年金の額 56 (1) 短期要件 57 (2) 長期要件 57 11 中高齢寡婦加算と経過的寡婦加算 59 (1) 中高齢寡婦加算 59 (2) 経過的寡婦加算 59 12 1 人 1 年金の原則 の例外である遺族年金 62 13 遺族年金受給権の失権 63 (1) 遺族基礎年金 63 (2) 遺族厚生年金 63 14 遺族年金 Q&A 64 (2) 遺族年金の 年金請求書 提出先 80 (3) 障害年金の 年金請求書 提出先 81 5 各種の年金を受給するための届け出 81 6 年金受給権者現況届 82 (1) 現況届とは? 82 (2) 現況届の提出が必要な人と不要な人 82 7 年金の支払い 83 8 どちらか一方を選ぶ併給調整 83 9 年金は雑所得 84 (1) 課税ライン 84 (2) 扶養親族等申告書 85 (3) 源泉徴収 85 10 公的機関の問い合わせ 85 (1) 年金事務所 市区町村役場 85 (2) 日本年金機構関連 85 11 年金手続き Q&A 86 年金記録問題とねんきん定期便 88 1 年金記録問題について 88 2 年金時効特例法について 89 3 ねんきん定期便について 90 障害が残ったときの障害年金 69 繰上げ支給と厚生年金の関係 92 1 障害年金 69 2 障害年金受給のための要件 70 (1) 初診日に関する要件 70 (2) 障害認定日における障害の状態 70 (3) 一定の保険料納付要件 70 3 障害給付の額 71 (1) 国民年金の障害給付の額 71 (2) 厚生年金の障害給付の額 72 (3) 厚生年金独自の障害手当金 73 (4) 共済組合の障害給付の額 73 4 障害年金 Q&A 74 知らないと損する年金の知識 77 1 種別変更届 77 2 女性の年金に関する諸手続き 77 (1) 結婚による変更 78 (2) 夫の転職等による届け出等 78 3 年金は請求しないと受け取れない 79 4 裁定請求 80 (1) 老齢年金の 年金請求書 提出先 80 1 繰上げ支給 のときの老齢基礎年金と老齢厚生年金の関係 92 2 定額部分と報酬比例部分が 60 歳から支給開始される年齢層 92 (1) 昭和 16 年 4 月 1 日以前生まれの人 ( 男女とも ) 92 (2) 昭和 16 年 4 月 2 日 昭和 21 年 4 月 1 日生まれの女子 93 3 報酬比例部分に加え 定額部分が 61 歳から 64 歳の間に支給される年齢層 93 (1) 老齢基礎年金を全部繰上げする場合 93 (2) 老齢基礎年金の一部を繰上げする場合 94 4 報酬比例部分のみが 60 歳から支給される年齢層 96 5 報酬比例部分が 61 歳から 64 歳の間に支給される年齢層 96 6 特別支給の老齢厚生年金が支給されない年齢層 97 参考 早見表 98

最近の改正動向 1 公的年金制度の改正 今後 改正が予定されている公的年金制度について その具体的内容とスケジュールを理解する 最近の改正動向第 1 章 平成 24 年に 社会保障と税の一体改革 の一環として 年金関連の法案が成立しました これにより 公的年金制度の改正が順次実施されていますが 全体像を理解するのはなかなか難しいのが実態です 消費税増税と連動している部分などもあり 流動的な要素はありますが 年金制度を理解するうえで避けて通ることはできないものばかりです 2 主な改正事項 (1) 国民年金保険料の後納制度 国民年金の保険料について 従来はさかのぼって支払うことができたのは2 年前の分までであり それ以後は納付することができず 未納 滞納という扱いになっていました その さかのぼって支払える期間 を10 年間とするものです これにより 未納 滞納が長期間にわたっている人でも 保険料を納付することができ 受給資格期間が満たない人は期間を満たすことが可能となります ただし 3 年間 ( 平成 24 年 10 月から平成 27 年 9 月まで ) の期間限定であることに注意が必要です 3

1 章最近の改正動向第 たな (2) 年金額の特例水準 (2.5%) の解消 ( 平成 25 年度から 3 年間 ) 平成 25 年 9 月分までに支給された年金は 過去 ( 平成 11 年 ~13 年 ) において物価が下落したにもかかわらず支給額を引き下げなかったことや その後 物価の下落が続いたことなどにより 法律が定める本来の水準よりも2.5% の もらいすぎ の状態となっていました この もらいすぎ による負担は毎年 1 兆円 ( 過去の累計で約 7 兆円 ) とも試算されていたため これを平成 25 年 10 月から3 回に分けて解消を行っています なお スケジュールは以下のとおりです 平成 25 年 10 月平成 26 年 4 月平成 27 年 4 月 1.0% 1.0% 0.5% ( 注 ) 物価の変動等による年金額の変動は 上記の特例水準の解消とは別に実施されます そのため平成 26 年度の実際の年金額は前年度に比べて 0.7% のマイナスとなります (3) 遺族基礎年金の父子家庭への支給 ( 平成 26 年 4 月 ) 平成 25 年度までの遺族基礎年金は 子のある妻 または 子 にしか支給されることはありませんでした そのため たとえ妻の収入が家計の中心的なものであり その妻が亡くなったとしても 残された父と子に遺族基礎年金が支給されることはありませんでした ( 子に支給の権利はありましたが 父と同居している限り遺族基礎年金は支給停止のルールがありました ) これが 平成 26 年 4 月 1 日から父子家庭にも支給されるようになりました 平成 26 年 月まで くな ても 年金は されない 平成 26 年 4 月 された と に 年金 されるようにな た (4) 産休期間中の保険料免除 ( 平成 26 年 4 月 ) 平成 25 年度までは 育児休業期間についての厚生年金 ( 健康保険含む ) 保険料支払免除の制度はありましたが 出産前後の休業期間にかかわる保険料免除はありませんでした この産前 6 週間 産後 8 週間の期間 ( 労務に従事しなかった期間 ) の厚生年金 健康保険の保険料が 平成 26 年 4 月から免除となりました 平成 26 年 月まで 平成 26 年 4 月より 前 4

なお 産前 産後の休業終了後に育児等を理由に報酬が低下した場合には 定時決定まで保険料負担が改定前の高い報酬を基にしたものとならないよう 産前 産後の休業終了後の3ヵ月間の報酬月額を基準に 標準報酬月額が改定されます また 現在は国民年金の第 1 号被保険者に対する産前 産後の保険料の免除措置はありませんが 子育て支援の一環として免除措置の検討がなされることになっています (5) 受給資格期間の短縮 ( 平成 27 年 10 月からの予定 ) (1) の 国民年金保険料の後納制度 が終了し それを受ける形で受給資格期間が現行の 25 年 から 10 年 に短縮される予定です 旧社会保険庁の調べによれば 65 歳以上の無年金者は約 42 万人 ( 平成 19 年 ) いるとされ 受給資格期間が短縮されることにより 将来の無年金者の発生を抑えることが改定の目的とされています ただし 10 年間だけの保険料支払いで 満足な年金額になるはずもないことには注意が必要です 最近の改正動向第 1 章 (6) 厚生年金と共済年金の一元化 ( 平成 27 年 10 月からの予定 ) 現在の厚生年金と共済年金は 基礎年金部分は一元化されているものの 報酬比例部分については全く別の制度として運営されています その報酬比例部分まで含めて 厚生年金と共済年金を一元化するものです 一元化の方向性としては 公務員 私学教職員も厚生年金に加入し2 階部分を厚生年金に統一 厚生年金と共済年金の保険料率を統一 共済年金の職域部分 (3 階部分 ) は廃止され新しい制度 ( 内容未定 ) に移行 となる予定です (7) 短時間労働者への厚生年金の適用拡大 ( 平成 28 年 10 月からの予定 ) 会社で働く人でありながら 厚生年金や健康保険の恩恵を受けられない非正規労働者に対しての社会保険における格差の是正と 130 万円の壁 などと称されているように 働かない方が有利になる仕組みを取り除き 女性の就業意欲を促進することが改正の目的です 5

1 章近の改正動向第 現在 厚生年金と健康保険の適用基準は同一であり 適用範囲が拡大されることは厚生年金保険料と健康保険料の両方の負担が増えることにつながります そのため 反対する業界などもありましたが 公的保障の充実の面から導入が決定されました まずは 大企業に勤務するパート労働者等を対象に適用拡大を図りますが その後も継続して適用範囲の拡大などを検討していく予定となっています 0 上 平成 2 年 10 月 20 上 月額 金. 上 ( 年 106 上 ) 1 年 上 は 501 上の 年 に その に な る 最上記のうち まだ実施されていないものについては 記載のスケジュールどおりに実施されないこともありますので 実施機関の発表等には注意してください 6