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スライド 1

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イ養護教諭二種免許状 養護教諭一種免許状 養護教諭二種免許状を有する者が 養護教諭一種免許状の授与を受けようと する場合は 次の表に定めるところにより 在職年数を満たし 単位を修得し なければなりません ( 別表第 6) 養護教諭二種免許状を有する者 1 のアは 保健師助産師看護師法第 7 条に規定

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5 所要資格 基礎 免許 在職年数 有することを必要とする学校の免許状高等学校教諭普通免許状 1 基礎免許取得後 当該免許で良好な成績で勤務したことを必要とする最低在職年数以下に掲げる高等学校等における教員経験 高等学校 3 年 中等教育学校の後期課程 特別支援学校の高等部 基礎免許取得後 大学等に

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教科に関する科目 ( 経済学部教員免許取得コース ) 学校 / 社会高校 / 地歴高校 / 高 一般的包括的科目 学社会 高校地歴 高校 日本史 日本史 T 日本経済史 430 T 外国史 A( 西洋史 ) 934 T 外国史 B( 東洋史 ) 9334 T 日本史及び外国史 外国史

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科目等履修生特別科目等履修生特修生正科生(3年次編入学) 募集概要資格の取得について各種教員免許状 よくある質問出願書類記入例 幼稚園教諭免許取得上の注意点 1 を取得するときには 本学での科目の開設状況により 教職に関する科目 のうち 教育の基礎理論に関する科目 の単位数については 免許法施行規則

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< 教科に関する科目 > 免許状の種類 中一種 ( 数学 ) 高一種 ( 数学 ) 教育職員免許法施行規則で定める科目 代数学 離散系論 3 オートマトンと言語理論 3 幾何学 位相幾何学概論 計算幾何学 (018 年度廃止 ) ( 1) ビジュアルコンピューティングのための幾何学 応用幾何とトポロ

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別表 (1) 免許状の種類及び資格 免許状の種類 所要資格 教科に関する科目 大学における最低修得単位数 教科又は 特別支援教育に関する科目 中 専修免許状修士の学位を有すること 学 校 一種免許状学士の学位を有すること 教 二種免許状短期大学士の学位を有すること

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別表 3-1 教科に関する科目一覧表 中学校教諭 理科本課程に開設する対応科目及び単位数 応用生物学課程 は必修科目を示す 高等学校教諭理科 本課程に開設する対応科目及び単位数 物理学 基礎力学 () 基礎力学 () 物理学 基礎電磁気学 () 基礎電磁気学 () 物理学実験 物理学基礎実験 A()

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乙群図書館基礎特論一 図書館サービス特論図書館情報資源特論図書 図書館史図書館施設論図書館総合演習図書館実習 一一一一一一 2 前項の規定により修得すべき科目の単位のうち すでに大学において修得した科目の単位は これをもつて 前項の規定により修得すべき科目の単位に替えることができる ( 平二一文科令

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目次 Ⅰ 福島県教育委員会経験者研修 Ⅰ 実施要項 1 Ⅱ 高等学校経験者研修 Ⅰ 研修概要 1 研修体系 2 研修の目的 研修の内容等 4 研修の計画及び実施 運営等 4 5 研修の留意点 4 表 1 高等学校経験者研修 Ⅰ の流れ 5 表 2 高等学校経験者研修 Ⅰ 提出書類一覧 5 Ⅲ 高等学

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履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

3. 教科に関する科目の単位の修得方法 ( 教科又は教職に関する科目の単位数を含む ) 免許法に定める教科に関する科目の, 理工学部における単位の修得方法については, 各学科ごとに, 次表に定める科目の単位を修得しなければなりません ( 第 2 表の 1) 数物科学科 ( 数理科学コース, 応用計算

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2 次 2 次 率 2 次 2 次 大阪教育 ( 教育 - 小中 - 保健体育 ) 69 ( 教育 - 中等 - 保健体育 ) 奈良教育 ( 教育 - 教科 - 英語 ( 中 )) 55.0 山口 ( 教育 - 学校 - 国語 ) 50.0 ( 教育 - 学校 - 英語 ) 52.5 福岡教育 (

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8. 受講環境条件動作保証している受講環境は 以下のとおりです 動作保証していない受講環境で受講を開始した場合には 動作に不具合が発生しても対応いたしかねる場合がありますので 予めご承知おきください Windows 端末 ( パソコン タブレット端末 ) OS Windows 7 Windows 8

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これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について ~学び合い、高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて~ (答申)

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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各学科 課程 専攻別開設授業科目 ( 教職関係 ) 総合情報学科 ( 昼間コース ) 中学校教諭 1 種免許状 ( 数学 ) 高等学校教諭 1 種免許状 ( 数学 ) 代数学 線形代数学第一 2 線形代数学第二 2 離散数学 2 応用代数学 2 オペレーションズ リサーチ基礎 2 数論アルゴリズム

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

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<解説>

【2018年桃山学院大学】免許状更新講習受講申込書

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1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

Transcription:

平成 2 8 年 1 1 月 2 1 日中央教育審議会教育課程部会資料 教育公務員特例法等の一部を改正する法律 について 1. 教育公務員特例法の一部改正 2. 教育職員免許法の一部改正 3. 独立行政法人教員研修センター法の一部改正 文部科学省初等中等教育局教職員課 1

これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について ( 答申 ) 概要 (1/2) 背景 教育課程 授業方法の改革 ( アクティブ ラーニングの視点からの授業改善 教科等を越えたカリキュラム マネジメント ) への対応 英語 道徳 ICT 特別支援教育等 新たな課題への対応 チーム学校 の実現 社会環境の急速な変化 学校を取り巻く環境変化 大量退職 大量採用 年齢 経験年数の不均衡による弊害 学校教育課題の多様化 複雑化 主な課題 研修 自ら学び続けるモチベーションを維持できる環境整備が必要 アクティブ ラーニング型研修への転換が必要 初任者研修 十年経験者研修の制度や運用の見直しが必要 教員の学ぶ意欲は高いが多忙で時間確保が困難 採用 優秀な教員の確保のための求める教員像の明確化 選考方法の工夫が必要 採用選考試験への支援方策が必要 採用に当たって学校内の年齢構成の不均衡の是正に配慮することが必要 養成 教員となる際に最低限必要な基礎的 基盤的な学修 という認識が必要 学校現場や教職に関する実際を体験させる機会の充実が必要 教職課程の質の保証 向上が必要 教科 教職に関する科目の分断と細分化の改善が必要 全般的事項 大学等と教育委員会の連携のための具体的な制度的枠組みが必要 幼稚園 小学校 中学校 高等学校及び特別支援学校等の特徴や違いを踏まえ 制度設計を進めていくことが重要 新たな教育課題 ( アクティブ ラーニングの視点からの授業改善 ICT を用いた指導法 道徳 英語 特別支援教育 ) に対応した養成 研修が必要 免許 義務教育学校制度の創設や学校現場における多様な人材の確保が必要 2

これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について ( 答申 ) 概要 (2/2) キャリアステージ 養成段階採用段階 1~3 年目中堅段階ベテラン段階共通事項 教科毎の理論 知識に偏る傾向の改善が必要 学校現場を体験する機会等の充実が必要 教職課程の質の保証 向上が必要 養成と採用の接続の充実が必要 県教委の採用選考の質的向上 実施の効率化が必要 特別免許状の活用等 選考方法の工夫が必要 本採 臨採を含めた初任研修の充実が必要 教員の大量退職に対応した若手教員育成が必要 若手教員の研修体制の充実が必要 ミドルリーダー不足の解消が必要 免許更新制と十年研修との関係の整理が必要 学校組織経営上のリーダーシップの強化が必要 現代的な教育課題に応じたマネジメント力強化が必要 全段階共通 新たな教育課題に対応するよう改善が必要 制度 教員の資質向上の保証システムの整備が必要 基盤 研修の推進力の強化が必要 機会 研修機会の確保等が必要 教職大学院 教職大学院活用による資質能力の促進が必要 改革のポイント 実践 演習重視の授業にシフト 学校インターンシップの導入 ( 教職課程への位置付け ) 教職課程を統括する組織の設置 評価の推進等 丁寧な採用選考の促進 ( 教師塾 方式の普及等 ) 県域を越えた共同採用選考に向けた研究開発 特別免許状に係る手続きの改善 活用の弾力化 初任研から初期研修への転換 (2,3 年目研修への接続 ) 指導力のある教員によるメンター方式の研修の推進 複数の教員によるチーム研修の推進 ミドルリーダー育成にシフト ( 学校運営上の指導能力など ) 研修実施時期の弾力化 相互の特色の強化 免許更新制は最新知識の獲得 十年研修は組織の中間管理技法の獲得等 チーム学校として組織力を発揮できる管理職研修の充実 学校全体としてのマネジメント力の強化 全段階共通 新たな課題 ( 英語 ICT 道徳 特別支援教育 ) やアクティブ ラーニングの視点からの学習 指導方法改善の必要性 カリキュラムマネジメントの充実等に対応した教員養成 研修 制度 教員育成指針 指標の作成 ( 国 県 ) 県毎の実施体制 ( 教員育成協議会 ) 教委 大学 学校等から構成 基盤 研修ネットワークの構築 調査 分析 研究開発を担う全国的な拠点の整備 (( 独 ) 教員研修センターの機能強化 ) 機会 教職員定数の拡充 指導教諭や指導主事の配置の充実 教職大学院 教職大学院の高度化 弾力的活用方法の整備 ( 履修証明制度の活用等を含む ) 3

教育公務員特例法等の一部を改正する法律について ( 改正のポイント ) 1. 教育公務員特例法の一部改正関係 (1) 校長及び教員としての資質の向上に関する指標の全国的整備 校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針 文部科学大臣は 公立の小学校等の校長及び教員の計画的かつ効果的な資質の向上を図るため 校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針 ( 以下 指針 という ) を定めるものとする 指針においては 次に掲げる事項を定めるものとする 一公立の小学校等の校長および教員の資質の向上に関する基本的な事項二指標の内容に関する事項三その他公立の小学校等の校長および教員の資質の向上を図るに際し配慮すべき事項 校長及び教員としての資質の向上に関する指標 公立の小学校等の校長及び教員の任命権者は 指針を参酌し その地域の実情に応じ 当該校長及び教員の職責 経験及び適性に応じて向上を図るべき校長及び教員としての資質に関する指標 ( 以下 指標 という ) を定めるものとする 指標を定め 又はこれを変更しようとするときは あらかじめ協議会において協議するものとする 教員研修計画 新設 新設 公立の小学校等の校長及び教員の任命権者は 指標を踏まえ 当該校長及び教員の研修について 毎年度 体系的かつ効果的に実施するための計画 ( 以下 教員研修計画 という ) を定めるものとする 教員研修計画においては 次に掲げる事項を定めるものとする 一任命権者が実施する初任者研修 中堅教諭等資質向上研修その他の研修 ( 以下 任命権者実施研修 という ) に関する基本的な方針二任命権者実施研修の体系に関する事項三任命権者実施研修の時期 方法及び施設に関する事項四研修を奨励するための方途に関する事項五上記に掲げるもののほか 研修の実施に関し必要な事項として文部科学省令で定める事項 新設

協議会 公立の小学校等の校長及び教員の任命権者は 指標の策定に関する協議並びに当該指標に基づく当該校長及び教員の資質の向上に関して必要な事項についての協議を行うための協議会 ( 以下 協議会 という ) を組織するものとするとともに 協議会は 指標を策定する任命権者及び公立の小学校等の校長及び教員の資質の向上に関係する大学等をもって構成するものとする 協議会において協議が調った事項については 協議会の構成員は その協議の結果を尊重しなければならないものとする 新たなスキーム ( イメージ ) 新設 指針 策定 文部科学大臣 調査研究業務及びその成果の普及指標の策定に関する専門的な助言 協議会 任命権者たる教育委員会等 協議 大学等 設置 策定 協議を経て 参酌 資質の向上に関する指標 指標を踏まえ策定 教員研修計画 独立行政法人教職員支援機構 5 5

教育公務員特例法等の一部を改正する法律について ( 改正のポイント ) (2) 十年経験者研修の見直し 条旧新 第 2 条 ( 十年経験者研修 ) 公立の小学校等の教諭等の任命権者は 当該教諭等に対して その在職期間が十年に達した後相当の期間内に 個々の能力 適性等に応じて 教諭等としての資質の向上を図るために必要な事項に関する研修 ( 十年経験者研修 ) を実施しなければならない ( 中堅教諭等資質向上研修 ) 公立の小学校等の教諭等の任命権者は 当該教諭等に対して 個々の能力 適性等に応じて 公立の小学校等における教育に関し相当の経験を有し その教育活動その他の学校運営の円滑かつ効果的な実施において中核的な役割を果たすことが期待される中堅教諭等としての職務を遂行する上で必要とされる資質の向上を図るために必要な事項に関する研修 ( 中堅教諭等資質向上研修 ) を実施しなければならない 6

教育公務員特例法等の一部を改正する法律について ( 改正のポイント ) 2. 教育職員免許法の一部改正関係 条旧新 第 条 特別免許状の種類 小学校教諭 中学校教諭及び高等学校教諭の特別免許状は 次に掲げる教科又は事項について授与するものとする 一小学校教諭にあつては 国語 社会 算数 理科 生活 音楽 図画工作 家庭及び体育 小学校教諭 中学校教諭及び高等学校教諭の特別免許状は 次に掲げる教科又は事項について授与するものとする 一小学校教諭にあつては 国語 社会 算数 理科 生活 音楽 図画工作 家庭 体育及び外国語 ( 英語 ドイツ語 フランス語その他の各外国語に分ける ) 別表第一 免許状取得に必要な科目区分と単位数 ( 中学校教諭一種免許状の場合 ) 教科に関する科目 20 教職に関する科目 31 教科又は教職に関する科目 8 ( 中学校教諭一種免許状の場合 ) 教科及び教職に関する科目 59 参考 教科に関する科目 大学レベルの学問的 専門的内容教職に関する科目 児童生徒への指導法等 新設 教員研修センターへの事務移管 - 文部科学大臣は 独立行政法人教職員支援機構に 1 免許状更新講習の認定 2 教員資格認定試験の実施 3 免許法認定講習等の認定に関する事務を行わせるものとする 7

小学校 現行見直しのイメージ の事項は備考において単位数を設定 各科目に含めることが必要な事項 専修一種二種 各科目に含めることが必要な事項 専修一種二種 教科に関する科目 国語 ( 書写を含む ) 社会 算数 理科 生活 音楽 図画工作 家庭及び体育のうち一以上について修得すること 8 8 教科及び教科の指導法に関する科目 イ教科に関する専門的事項 外国語 を追加 ロ 各教科の指導法 ( 情報機器及び教材の活用を含む )( 各教科それぞれ 1 単位以上修得 ) 外国語の指導法 を追加 30 30 16 教職に関する科目 教職の意義等に関する科目 教育の基礎理論に関する科目 教育課程及び指導法に関する科目 生徒指導 教育相談及び進路指導等に関する科目 教育実習 教職実践演習 教科又は教職に関する科目 教職の意義及び教員の役割 教員の職務内容 ( 研修 服務及び身分保障等を含む ) 進路選択に資する各種の機会の提供等 教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想 幼児 児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程 ( 障害のある幼児 児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程を含む ) 教育に関する社会的 制度的又は経営的事項 教育課程の意義及び編成の方法 各教科の指導法 ( 一種 :2 単位 9 教科 二種 :2 単位 6 教科 ) 道徳の指導法 ( 一種 :2 単位 二種 :1 単位 ) 特別活動の指導法 教育の方法及び技術 ( 情報機器及び教材の活用を含む ) 生徒指導の理論及び方法 教育相談 ( カウンセリングに関する基礎的な知識を含む ) の理論及び方法 進路指導の理論及び方法 2 6 22 2 6 22 2 1 5 5 5 2 2 2 教育の基礎的理解に関する科目 教育実践に関する科目 イ教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想ロ教職の意義及び教員の役割 職務内容 ( チーム学校への対応を含む ) ハ教育に関する社会的 制度的又は経営的事項 ( 学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む ) ニ幼児 児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程ホ 特別の支援を必要とする幼児 児童及び生徒に対する理解 (1 単位以上修得 ) ヘ教育課程の意義及び編成の方法 ( カリキュラム マネジメントを含む ) イ 道徳の理論及び指導法 ( 一種 :2 単位 二種 :1 単位 ) ロ総合的な学習の時間の指導法ハ特別活動の指導法道徳 総合的な学習ニ教育の方法及び技術 ( 情報機器及び教材の活用をの時間等の指導法含む ) 及び生徒指導 教育ホ生徒指導の理論及び方法相談等に関する科目ヘ教育相談 ( カウンセリングに関する基礎的な知識を含む ) の理論及び方法ト進路指導 ( キャリア教育に関する基礎的な事項を含む ) の理論及び方法 イ 教育実習 ( 学校インターンシップ ( 学校体験活動 ) を 2 単位まで含むことができる )(5 単位 ) ロ 教職実践演習 (2 単位 ) 10 10 6 3 10 2 大学が独自に設定する科目 26 2 2 10 7 10 7 6 7 83 59 37 83 59 37 教科に関する科目 教職に関する科目 教科又は教職に関する科目 の 3 区分は廃止し 総単位数以外は全て省令において規定 教科及び教科の指導法に関する科目 教育の基礎的理解に関する科目 道徳 総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導 教育相談等に関する科目 においては アクティブ ラーニングの視点等を取り入れること 教育実習に学校インターンシップを含む場合には 当該学校種の教育実習の機会を提供するため 他の学校種の免許状取得における教育実習の単位流用を認めない場合も考えられる 8

条旧新 第 2 条 ( 名称 ) この法律に規定する独立行政法人の名称は 独立行政法人教員研修センターとする 第 3 条 ( センターの目的 ) 独立行政法人教員研修センターは 校長 教員その他の学校教育関係職員に対する研修等を行うことにより その資質の向上を図ることを目的とする 第 10 条. 施行期日 教育公務員特例法等の一部を改正する法律について ( 改正のポイント ) 3. 独立行政法人教員研修センター法の一部改正関係 ( 業務の範囲 ) センターは 第三条の目的を達成するため 次の業務を行う 一校長 教員その他の学校教育関係職員に対する研修を行うこと 二学校教育関係職員に対する研修に関し 指導 助言及び援助を行うこと 三前二号の業務に附帯する業務を行うこと ( 名称 ) この法律に規定する独立行政法人の名称は 独立行政法人教職員支援機構とする ( 機構の目的 ) 独立行政法人教職員支援機構は 校長 教員その他の学校教育関係職員に対し 研修の実施 職務を行うに当たり必要な資質に関する調査研究及びその成果の普及その他の支援を行うことにより これらの者の資質の向上を図ることを目的とする ( 業務の範囲 ) 機構は 第三条の目的を達成するため 次の業務を行う 一校長 教員その他の学校教育関係職員に対する研修を行うこと 二校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する専門的な助言を行うこと 三学校教育関係職員に対する研修に関し 指導 助言及び援助を行うこと 四学校教育関係職員としての職務を行うに当たり必要な資質に関する調査研究及びその成果の普及を行うこと 五教育職員免許法の規定による教員免許更新講習及び教育職員免許法認定講習に関する事務を行うこと 六教育職員免許法に規定する教員資格認定試験 ( 文部科学大臣が行うものに限る ) の実施に関する事務を行うこと 七前各号の業務に附帯する業務を行うこと 平成 29 年 月 1 日 ( ただし 2. については平成 31 年 月 1 日 ( 一部については公布日もしくは平成 30 年 月 1 日 ) 3. の一部に 9 ついては平成 30 年 月 1 日又は平成 31 年 月 1 日 ) 9