略式代執行による特定空家等 ( ) の除却等 平成 27 年 5 月に施行された 空家等対策の推進に関する特別措置法 に基づき 所有者不明の特定空家等については 地域の安全確保等の観点から 市区町村が略式代執行により除却等が可能 略式代執行の費用は本来所有者等の負担であるが 市区町村による回収が困難

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新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

空家

公的な住宅改修制度について

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目 次 第 1 計画の目的と対象 2 1. 計画策定の背景 2. 計画の目的 3. 計画期間 4. 計画の対象 5. 計画の改訂について第 2 大阪市の空家の現状 5 1. 大阪市の空家 ( 住宅用途 ) の状況 2. 空家の発生の経緯等第 3 空家等対策の基本的な方針と目標 基本的な方

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

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1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

居住面積水準 住生活基本計画 (H28.3 閣議決定 ) において 最低居住面積水準及び誘導居住面積水準を定めている 最低居住面積水準は 健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積の基準である 誘導居住面積水準は 豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要

練馬区空き家等対策に関する基本的な方針

1 計画策定の背景 目的住宅は 健康で文化的な日常生活を支える基盤であるにもかかわらず 全国的な課題として 低額所得者 被災者 高齢者 障がい者 子育て世帯等の住宅の確保に特に配慮を要する者 ( 以下 住宅確保要配慮者 という ) においては 家賃を負担する収入が十分にないこと その属性 ( 高齢者

目次 1 全般に関する FAQ Q1 住宅セーフティネット制度を活用することには 大家にとって どのようなメリットがありますか? P1 Q2 要配慮者を受け入れるにあたって不安なこと 困ったことがある 場合 どこに相談すればよいですか? P1 2 入居前 契約時の FAQ Q3 契約にあたってサポー

地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

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要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

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空き家数の推移と種類別内訳 住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) によれば 空き家の総数は この 20 年で 1.8 倍 (448 万戸 820 万戸 ) に増加 空き家の種類別の内訳では 賃貸用又は売却用の住宅 等を除いた その他の住宅 ( いわゆる その他空き家 ) がこの 20 年で 2.1 倍

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地域住宅計画 計画の名称千葉市地域 (3 期 ) 都道府県名千葉県作成主体名計画期間平成 27 年度 ~ 31 年度 千葉市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 千葉市は千葉県のほぼ中央部に位置し 人口は約 96 万人 世帯数は約 42 万世帯の地域で地域面積は k m2である 本市では

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設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

人口の推移と将来推計 ( 齢層別 ) に 団塊の世代 が後期高齢者となり 団塊ジュニア が 歳を超える には 人の高齢者を.6 人で支えている社会構造が には 人の高齢者を.8 人で には 人の高齢者を. 人で支える社会構造になると推定 ( 実績 ) 総人口 億,86 万人 総人口 億,66 万人

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

親世帯全員が暴力団員でないこと 親世帯のいずれかが介護保険施設 在宅とされる施設及びこれに準ずる施設に入所又は入居していないこと 4) 町内業者加算 施工業者が建築工事業の建設業許可を受けた町内に本店を有する事業者であること 対象住宅の要件 1) 新築住宅の場合 平成 2 9 年 4 月 1 日以降

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目次 第 1 章計画の趣旨 1. 計画策定の背景と目的 2. 計画の性格 3. 対象地区 4. 計画期間 第 2 章本市の現状と推計 1. 住宅 土地統計調査の結果 2. 本市の空家の状況 3. 今後の推計 第 3 章基本的な方針 1. 計画の方向性 2. 所有者の適正な管理の促進 第 4 章推進す

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約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

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共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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「犯罪被害者等の安全・安心の確保」への取組状況及び今後の方針

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60 年超土地長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の認定制度 長期優良住宅の普及の促進に関する法律 (H21.6 施行 ) に基づく長期優良住宅に係る認定制度の創設 長期優良住宅の建築 維持保全に関する計画を所管行政庁が認定 認定住宅は 税制 融資の優遇措置や補助制度の適用が可能 認定基準 <1>

H28秋_24地方税財源

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目次 Ⅰ 特定空家等 ( 老朽危険空き家 ) の認定基準について 1 Ⅱ 老朽危険空家等に対する対応 5 Ⅲ その他報告事項について 6 ( 添付資料 ) 1 特定空家等に対する措置 に関する適切な実施を図るために必要な指針 ( ガイドライン ) 抜粋 8 2 ガイドライン [ 別紙 1]~[ 別紙

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

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その他の法令等 消防法京都市火災予防条例道路法廃棄物の処理及び清掃に関する法律 対象 状況屋外における火災予防上危険なもの ( 火災の危険が迫っている場合のみに限定 ) 空き家, 空き地で火災予防上危険なもの認定区域内に生じている道路の交通に支障を及ぼすおそれのある行為自己所有地でごみ ( 一般廃棄

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- 1 - 参照条文建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令(平成七年政令第四百二十九号)(抄) (通行障害建築物の要件)第四条法第五条第三項第二号の政令で定める建築物は そのいずれかの部分の高さが 当該部分から前面道路の境界線までの水平

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

地域住宅計画 計画の名称 岐阜県地域住宅計画 都道府県名岐阜県作成主体名 計画期間 1 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 28 年度 ~ 32 年度 岐阜県 高山市 美濃加茂市 瑞穂市 海津市 垂井町 揖斐川町 坂祝町 川辺町 平成 23 年度から平成 27 年度までの 5 年間 岐阜県地域住宅計

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

日本における不動産取引に関連する法律 日本の民法では 契約関係にある当事者同士が対等 公平であることが原則とされている 一方 土地や建物などの不動産を売買するときや賃貸借するときは 事業者と消費者との間に交渉力や情報量などに差が生じる こうしたことがトラブルにつながることを防ぐために 不動産取引の様

平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

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目次 1 資料 1 略式代執行について 1 2 資料 2 空き家データベースについて 3 3 資料 3 命令に係る措置の履行が不十分な状態の 特定空家等への対応について 4 4 資料 4 その他報告事項 7 ( 別添資料 ) 1 空家等対策の推進に関する特別措置法 2 姫路市老朽危険空家等の対策に関

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(確報集計結果)からの推計-

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用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

所有者と利用とを分離した仕組みを公共事業や民間の土地取引にも導入することについて Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1

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意見集計結果 平成 30 年 月 5 日から2 月 5 日までの間, つくば市空家等対策計画 ( 案 ) について, 意見募集を行った結果,3 人 ( 団体を含む ) から2 件の意見の提出がありました これらの意見について, 適宜要約した上, 項目ごとに整理し, それに対する市の考え方をまとめまし

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NO 年 1 月 23 日発行 編集 発行公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センター 東京都千代田区九段北 九段センタービル3F TEL FAX 消費者が安全で安心して暮らせる豊かな住生活の実現に

社会資本総合整備計画 計画の名称 新宮市地域住宅等整備計画 計画の期間 平成 26 年度 ~ 平成 30 年度 (5 年間 ) 交付対象 新宮市 計画の目標 新宮市地域における市営住宅の居住性や安全性の確保及び民間住宅の空家対策を行い住環境の向上をはかる 計画の成果目標 ( 定量的指標 ) 別紙 5

SBIAQ確認検査業務手数料規定

目次 第 1 章 計画の方針 1 背景と目的 1P 2 基本方針 3 対象地域 4 計画期間 2P 5 対象とする空家等の種類 6 空家等対策の目標値 7 計画の公表 3P 第 2 章 空家等の対策 1 空家等の調査 3P 2 所有者等による空家等の適切な管理の促進 3 空家等の活用及び跡地 ( 解

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第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

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4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

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平成 24 年 7 月 26 日 区長会議 老朽家屋問題検討部会 経過とりまとめ報告書 ~ たたき台 ~ 1. 検討部会等開催状況 (1) 平成 24 年 3 月 16 日幹事区 ( 西成区 生野区 東淀川区 ) 打合せ各区の現状および課題を共有し 関係局を交えての検討会のあり方について議論 (2)

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高齢者居住安定確保計画とは 高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する法律 [ 平成 年 8 月 9 日施行 ] 高齢者の居住の安定の確保を一層推進するため 基本方針の拡充 都道府県による高齢者の居住の安定の確保に関する計画の策定 高齢者生活支援施設と一体となった高齢者向け優良賃貸住宅の供給

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本書の利用法 一問一答 式問題 正しいか誤りか を〇か で判断する 基礎学習にもってこいのアイテムです 付属の赤字消しシートで解答 解説を隠せるので いつでもどこでも何度でもチャレンジできます! また 各問にはチェック記入欄を設けましたので たとえば 間違えた問題に を入れておくなど あとで学習しや

BL住宅金融公庫適合証明手数料案

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山形県酒田市自治会による空き家等の見守り活動の支援 自治会 ( 近隣住民 ) と空き家等所有者の良好な関係 ( 相互連絡 ) を築くことにより 管理不全な空き家等の発生を抑制することを目的に 自治会による空き家等の見守り活動を支援 自治会は空き家の見回り ( 最低月 1 回及び災害等の緊急時 ) を実施するとともに 空き家情報等 ( 新たに発見 解体等 ) を市へ報告 空き家等見守り隊 支援の概要 登録要件 支援対象活動内容 自治会内の空き家数が世帯数の 5% 以上かつ 5 棟以上 平成 28 年度の登録自治会数 123/ 全 458 空き家情報 ( 新たに発見 解体 居住開始 ) の市への報告 空き家の見回りの実施 ( 最低月 1 回 災害等の緊急時 ) 年度末の活動報告書の提出 ( 見守り実施状況や新たな空き家の連絡先等 ) 見守り活動の例 月 1 回の見守り 見守り空き家数は多い自治会で約 20~30 軒 遠方居住所有者から特別に自治会費を徴収 管理費に充当する事例有り 支援額 実績 全自治会への運営交付金に 1 万円を加算 平成 25 年度より開始 平成 28 年度 :123 自治会が登録し 活動中 自治会内独自の空き家地図やリスト 所有者の連絡先台帳等を作成 14

略式代執行による特定空家等 ( ) の除却等 平成 27 年 5 月に施行された 空家等対策の推進に関する特別措置法 に基づき 所有者不明の特定空家等については 地域の安全確保等の観点から 市区町村が略式代執行により除却等が可能 略式代執行の費用は本来所有者等の負担であるが 市区町村による回収が困難な場合が多い 前橋市や箕面市等においては 財産管理人制度を活用した回収の取組が始まりつつある 群馬県前橋市 物件概要 措置の経緯 構造 面積等 木造平屋建て ( 延床面積 : 約 32.2 m2 ) 状態 所有者の確知 略式代執行 解体等の費用 老朽化による倒壊 屋根材等の飛散のおそれあり 相続人を調査した結果 相続放棄等により所有者等が不明と判断 平成 28 年 7 月 14 日 約 84 万円 大阪府箕面市 物件概要 措置の経緯 ブロック塀 状態 所有者の確知 略式代執行 撤去等の費用 約 50 万円 高さ : 約 1.5m 延長 : 約 8m ブロック塀の倒壊のおそれあり 樹木の越境による歩行者の通行妨害 登記簿謄本 固定資産税台帳 住民票 戸籍謄本等により所有者が確知できないと判断 平成 28 年 8 月 3 日 略式代執行前 略式代執行後 略式代執行前 略式代執行後 特定空家等 : そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等 15

住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律の一部を改正する法律案 < 予算関連法律案 > 平成 29 年 2 月 3 日閣議決定 背景 必要性 住宅確保要配慮者の状況 高齢単身者が今後 10 年で 100 万人増加 ( うち民間賃貸入居者 22 万人 ) 若年層の収入はピーク時から 1 割減 (30 歳代給与 :<H9> 474 万円 <H27> 416 万円 12% ) 若年夫婦が理想の子ども数を持たない理由 家が狭いから (16%) 一人親世帯の収入は夫婦子世帯の 43% (H26: 一人親世帯 296 万 夫婦子世帯 688 万円 ) 家賃滞納 孤独死 子どもの事故 騒音等への不安から入居拒否 住宅ストックの状況 総人口が減少する中で公営住宅の大幅増は見込めない 民間の空き家 空き室は増加傾向 高齢者 子育て世帯 低額所得者 障害者 被災者など住宅の確保に特に配慮を要する者 単身の高齢者 生活保護受給者 大家の入居拒否感 高齢者のみの世帯 一人親世帯 4% 55% 65% 60% (H26 民間調査 ) うち耐震性等があり駅から 1 km以内の住宅 48 万戸 空き家 空き室の現状 その他の住宅 38.8% (318 万戸 ) 二次的住宅 5.0% (41 万戸 ) 空き家等約 820 万戸 売却用の住宅 3.8% (31 万戸 ) 賃貸用の住宅 52.4% (429 万戸 ) 空き家等を活用し 住宅セーフティネット機能を強化 うち耐震性等があり駅から 1 km以内の住宅 137 万戸 法案の概要 国の基本方針 既存 に加え 地域の住宅事情に応じ 地方公共団体が登録住宅等に関する供給促進計画を策定 登録制度の創設 空き家等を住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅として賃貸人が都道府県等に登録 構造 設備 床面積等の登録基準への適合 ( 耐震性能 一定の居住面積等 ) 地域の実情に応じて 供給促進計画で基準の強化緩和 共同居住型住宅の面積等の基準も策定 都道府県等は登録住宅の情報開示を行うとともに要配慮者の入居に関し賃貸人を指導監督 登録住宅の改修 入居への支援 登録住宅の改修費を住宅金融支援機構 (JHF) の融資対象に追加 H29 予算案専ら住宅確保要配慮者のために用いられる登録住宅について 1 改修費を国 地方公共団体が補助 2 地域の実情に応じて 要配慮者の家賃債務保証料や家賃低廉化に国 地方公共団体が補助 情報提供 登録制度 居住支援協議会等による要配入居円滑化慮者 都道府県等 賃貸人 登録 登録住宅 改修等への支援 二重床の設置 手すりの設置 住宅確保要配慮者の入居円滑化に関する措置 居住支援法人による入居相談 援助 居住支援協議会の活動の中核となる居住支援法人 (NPO 等 ) を都道府県が指定 同法人による登録住宅の情報提供 入居相談その他の援助 家賃債務保証の円滑化 適正に家賃債務保証を行う業者について 情報提供を行うとともに JHFの保険引受けの対象に追加 居住支援法人による家賃債務保証の実施 生活保護受給者の住宅扶助費等について代理納付 を推進 本来 生活保護受給者が賃貸人に支払うべき家賃等を 保護の実施機関が賃貸人に直接支払うこと H29 予算案 居住支援協議会等による円滑な入居等を図るための活動に国が補助 居住支援協議会による支援の強化 居住支援協議会 不動産関係団体 ( 宅建業者 賃貸住宅管理業者 家主等 ) 住宅情報の提供 相談の実施 見守りサービスの紹介等 居住に係る支援を行う団体 ( 居住支援法人 社会福祉法人等 ) 地方自治体 ( 住宅部局 福祉部局 ) 16

既存住宅流通量の推移と国際比較 全住宅流通量 ( 既存流通 + 新築着工 ) に占める既存住宅の流通シェアは約 14.7%( 平成 25 年 ) であり 大きくなりつつある しかし 欧米諸国と比べると 1/6~1/5 程度と低い水準にある 既存住宅流通シェアの推移 既存住宅流通シェアの国際比較 ( 千戸 ) 7,000 6,000 5,000 83.1% 87.0% 68.4% 100% 90% 80% 70% 4,000 3,000 2,000 1,000 0 4,940 14.7% 169 1,074 719 60% 50% 40% 30% 20% 10% 980 1,003 ( 年 ) 160 332 0% 日本 (13') アメリカ (14') イギリス (13') フランス (13') 新築住宅着工戸数既存住宅取引戸数既存取引 / 全体 ( 既存 + 新築 ) 取引 出典 : 住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) 住宅着工統計 ( 国土交通省 ) ( 注 ) 平成 5(1993) 年 平成 10(1998) 年 平成 15(2003) 年 平成 20(2008) 年 平成 25(2013) 年の既存住宅流通量は 1~9 月分を通年に換算したもの ( 年 ) ( 資料 ) 日本 : 総務省 平成 25 年住宅 土地統計調査 国土交通省 住宅着工統計 ( 平成 26 年計 ) ( データは2013 年 ) アメリカ :U.S.Census Bureau New Residential Construction, National Association of REALTORS ( データは2014 年 )http://www.census.gov/ http://www.realtor.org/ イギリス :Department for Communities and Local Government Housing Statistics ( データは2013 年 ) (http://www.communities.gov.uk/) フランス :Ministère de l'écologie, du Développement durable et de l'énergie Service de l'observation et des Statistiques Conseil général de l'environnement et du développement ( データは2013 年 )http://www.driea.ile-defrance.developpement-durable.gouv.fr 注 1) フランス : 年間既存住宅流通量として 毎月の既存住宅流通量の年換算値の年間平均値を採用した 注 2) イギリス : 住宅取引戸数は取引額 4 万ポンド以上のもの これにより データ元である調査機関の HMRC( 英国歳入関税庁 ) は 全体のうちの 12% が調査対象からもれると推計している 17

既存住宅 リフォーム市場の活性化に向けた施策 適切な維持管理を実施 定期的な点検 補修 修繕 更新 履歴の作成 保存等 インスペクション等により安心して住宅を売買 インスペクションの実施 既存住宅売買瑕疵保険の加入等 居住 売却 設計図書 維持保全設計図書記録 インスペクション 必要に応じて適切なリフォームを実施 長期優良住宅化リフォームの実施 住宅金融支援機構等による融資等 住宅の状態に応じた価格で売買 個々の住宅の性能や維持管理の状態を踏まえた建物評価等 成果指標 ( 住生活基本計画 ( 全国計画 )( 平成 28 年 3 月 18 日閣議決定 ) において設定 ) 既存住宅流通の市場規模 4 兆円 (H25) 8 兆円 (H37) リフォームの市場規模 7 兆円 (H25) 12 兆円 (H37) 建物状況調査 ( インスペクション ) を受けて既存住宅売買瑕疵保険に加入した住宅の既存住宅流通量に占める割合 5%(H26) 20%(H37) 18