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新たな外国人材受入れ制度の検討経緯及び概要 平成 30 年 7 月 12 日 経済産業省 製造産業局 今年 2 月 20 日の経済財政諮問会議において 総理から以下の指示 安倍政権として いわゆる移民政策をとる考えはありません この点は堅持します 他方で 5 年間のアベノミクスによって 有効求人倍率

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日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁とカンボジア王国労働職業訓練省との間の在留資格 特定技能 を有する外国人に係る制度の適正な運用のための情報連携の基本的枠組みに関する協力覚書 ( 仮訳 ) 日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁 ( 以下 日本の省庁 と総称する ) 並びにカンボジア王国

日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁とフィリピン共和国労働雇用省との間の在留資格 特定技能 を有する外国人に係る制度の適正な運用のための基本的連携枠組みに関する協力覚書 ( 仮訳 ) 日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁 ( 以下 日本の省庁 と総称する ) 並びにフィリピン共和国労働雇

外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案に対する附帯決議

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(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

外国人建設就労者受入事業の運用状況について

02-1大使館説明資料JP(特定技能説明会)

第 11 回中央執行委員会確認 / 外国人材の受入れに関する新たな在留資格の創設 に対する当面の取り組み Ⅰ. はじめに 6 月 15 日 政府は 経済財政運営と改革の基本方針 2018 において 専ら人手不足対応の観点から 即戦力となる外国人材を幅広く受け入れ るための新たな在留

181104_特定技能とは

スライド 1

2 主な論点 ( 例 ) Ⅰ 外国人との共生社会の実現に向けた基本的考え方 < 総論 >( 例 ) 最近 ( 経済危機後 ) の外国人を取り巻く状況 目指すべき共生社会のあり方 社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) の意義や内容 ( どこまでの社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) を求めるのか

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

外国人労働者の雇用実態に関するアンケート調査結果 速報版 平成 30 年 12 月 山形県商工労働部 1. 調査目的 県内における外国人労働者の実態等について調査を実施し 今後の外 国人材の活用施策の検討材料とする 2. 調査期間 平成 30 年 10 月中旬 ~11 月中旬 3. 調査対象 方法

(2) 航空分野技能評価試験 ( 仮称 )( 航空機整備 ) ( 運用方針 3(1) イの試験区分 ) ア技能水準及び評価方法 ( 技能水準 ) 当該試験は 整備の基本技術を有し 国家資格整備士等の指導 監督の下 機体や装備品等の整備業務のうち基礎的な作業 ( 簡単な点検や交換作業等 ) ができるレ

第 2 職場移転の自由の保障前述のとおり技能実習制度では, 原則として職場移転の自由が認められていない この点, 改正法案では, 入国 在留を認めた分野の中での転職を認めることとされており, 一定の評価に値する ただし, 職場移転の自由を実質的に確保し, 保障するためには, ハローワーク等が特定技能

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社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 ( 検討の方向性 ) 平成 30 年 7 月 4 日 はじめに我が国に在留する外国人は 近年 専門的 技術的分野の外国人材のほか 技能実習生や留学生を含め 増加を続けており 平成 9 年末には過去最多の約 56 万人となった 国内で働く外国人も急増しており

平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事

短時間 有期雇用労働者及び派遣労働者に対する不合理な待遇の禁止等に関する指針 について ( 同一労働同一賃金ガイドライン ) 厚生労働省雇用環境 均等局有期 短時間労働課職業安定局需給調整事業課

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における


働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

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企業と外国人留学生を結び付ける 出会いと理解 推進事業 外国人採用に関するアンケート調査報告書 平成 25 年 6 月 特定非営利活動法人人材育成センター

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

2 外国人労働者の属性 (1) 国籍別にみると 中国 ( 香港等を含む 以下同じ ) が全体の 57.4% を占め 次いで フィリピンが 15.0% となっている また ベトナムについては対前年同期比で 62 人 (52.1%) 増加しており 同 181 人 (4.2%) を占めている 図 1 別表

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派遣添付書類一覧(30年1月訂正)

Microsoft PowerPoint - 9月末公表(栃木県正社員転換・待遇改善実現プラン)

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

個人情報の保護に関する規程(案)

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

在留資格 留学 に係る新規入国者数 在留外国人数等 新規入国者数, 在留外国人数ともに平成 15 年頃に留学生の不法残留者数が増加する傾向にあったことを受け, 経費支弁能力等に係る審査を徹底するなど慎重な審査を実施したこと等の影響で, 平成 16 年に大幅に減少 また, 震災の影響により, 新規入国

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

【別紙】リーフレット①

資料 3 関連条文 外国人労働者の雇用管理の改善等に関して事業主が適切に対処するための指針 ( 平成 19 年厚生労働省告示第 276 号 ) 第一趣旨この指針は 労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律 ( 昭和四十一年法律第百三十二号 ) 第七条に定める事項

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

自己点検・評価表

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

2019 年 6 月 経営 Q&A 回答者 永浦労務管理事務所 特定社会保険労務士永浦聡 外国人材の受入れ対策講座 ~ 受入れ時の留意点と必要な手続き ~ Question 当社は コンビニエンスストアを数店舗経営しています 先日 ハローワークでアルバイトを募集したところ 応募者の中に 2 名の外国

農業法人等における雇用に関する調査結果

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Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書 記入例

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

広報資料 平成 29 年 3 月 入国管理局 平成 28 年の 不正行為 について 入国管理局においては, 研修 技能実習に関して不適正な行為を行った機関に対し, 不正行為 を行ったと認められる旨を通知し, 当該 不正行為 が研修 技能実習の適正な実施を妨げるものであった機関について, 不正行為 が

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

 

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第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

報酬改定(処遇改善加算・処遇改善特別加算)

14個人情報の取扱いに関する規程

共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

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安全管理規程

(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

11月は『職業能力開発促進月間

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

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特定の分野に係る特定技能外国人受入れに関する運用要領 - 宿泊分野の基準について - 平成 31 年 3 月 法務省 国土交通省編 ( 制定履歴 ) 平成 31 年 3 月 20 日公表 法務大臣は, 出入国管理及び難民認定法 ( 昭和 26 年政令第 319 号 以下 法 という ) 第 2 条の

特定個人情報の取扱いの対応について

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1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

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(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

第22回規制改革会議 資料3

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

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広報資料 平成 30 年 2 月 入国管理局 平成 29 年の 不正行為 について 入国管理局においては, 研修 技能実習に関して不適正な行為を行った機関に対し, 不正行為 を行ったと認められる旨を通知し, 当該 不正行為 が研修 技能実習の適正な実施を妨げるものであった機関について, 不正行為 が

きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料            

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Transcription:

法務省 新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ) 厚生労働省 外国人雇用管理指針 ( 改正案 ) に対する意見 < 概要版 > 2019 年 1 月 25 日日本 東京商工会議所

目次 新たな外国人材受入れ制度の全体像制度の詳細 : 在留資格制度の詳細 : 特定技能外国人に対する支援制度の詳細 : 受入れ企業に関する要件外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 法務省 新たな外国人材受入れ制度に関する省令( 案 ) に対する意見 新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ) の概要日商 東商の意見 : 新たな外国人材受入れ制度に対するスタンス 1 特定技能外国人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費負担の取り扱い 2 受入れ企業が満たすべき基準 ( 外国人材の行方不明者を発生させていないこと ) 3 受入れ企業における支援責任者 支援担当者の要件 4 特定技能 1 号の外国人が入国した後に受入れ企業が外国人に対して行う情報提供 5 特定技能 1 号の外国人に対する再就職の支援 6 特定技能外国人の受入れ対象分野 7 受入れ企業がすべき届出 8 報酬の支払状況に関する届出 9 改正入管法 省令のコンメンタール ( 注釈書 ) パンフレットの作成と制度の幅広い周知 厚生労働省 外国人雇用管理指針( 改正案 ) に対する意見 外国人雇用管理指針 ( 改正案 ) の概要 10 外国人雇用管理指針 の幅広い周知 11 働き方改革関連法 の幅広い周知 12 外国人材の雇用管理に関する相談機能の強化 拡充 13 外国人材の就労 定着支援に向けた企業向け研修事業の創設 1ページ~2ページ 3ページ 4ページ 5ページ 6ページ~9ページ 10ページ 11ページ 12ページ 12ページ 13ページ 14ページ 14ページ 15ページ 15ページ 16ページ 16ページ 17ページ 18ページ 18ページ 19ページ 19ページ その他の意見 要望事項: 法務省 厚生労働省等 14 外国人材の送出国における特定技能の在留資格に係る新たな制度の効果的な広報 20ページ 15 特定技能の在留資格に係る新たな制度に特化した相談機能の創設 20ページ 16 受入れ企業と外国人材とのマッチングに資する施策の強化 21ページ 17 特定技能外国人が大都市圏など特定の地域に過度に集中して就労することとならないようにするための措置の実施 21ページ 18 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 の定期的なフォローアップと施策の追加 拡充 22ページ 19わが国の国家資格取得者の積極的な受入れ 22ページ 20 留学生のわが国における就職の促進 23ページ

新たな外国人材受入れ制度の全体像 1 1. 制度の全体像 特定技能の在留資格 ( 特定技能 1 号 特定技能 2 号 ) を創設 改正入管法 :12 月 8 日成立 特定技能の外国人の受入れに関する業種横断的な方針である 基本方針 受入れ分野ごとの方針である 分野別運用方針 を策定 12 月 25 日閣議決定 外国人材の適正 円滑な受入れの促進 外国人との共生社会の実現に向けた 126 の施策を取り纏めた 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 を策定 12 月 25 日関係閣僚会議決定 2. 在留資格 特定技能 の概要 (1) 新たな制度の目的 中小企業をはじめとした深刻な人手不足に対応するため 一定の専門性 技能を有し即戦力となる外国人材を受入れる (2) 外国人材の受入れ分野 受入れ数 生産性の向上や国内人材確保のための取組を行ってもなお 当該分野の存続のために外国人材が必要と認められる分野 特定技能 1 号は 14 分野 特定技能 2 号は建設 造船 舶用工業の 2 分野 大きな経済情勢の変化が生じない限り 受入れ対象 14 分野において向こう 5 年間で 34 万 5 千人を上限として 特定技能 1 号の外国人を受入れる 外国人が大都市圏その他の特定地域に過度に集中して就労することにならないよう 政府は必要な措置を講じる (3) 特定技能 1 号の技能水準 日本語能力水準 技能水準は 受入れ分野で即戦力として活動するために必要な知識または経験を有することとし 日本語能力分野所管省庁が定める試験等によって確認する水準 日本語能力水準は ある程度日常会話ができ 生活に支障がない程度の能力を有することを基本とし 受入れ分野ごとに業務上必要な能力水準を考慮して定める試験等によって確認する 技能実習 2 号 (3 年間の技能実習 ) を修了した者受入れ分野は 上記試験を免除 特定技能 1 号 特定技能 2 号 技術水準相当程度の知識または経験を必要とする技能 ( ) 熟練した技能 ( ) ある程度日常会話ができ 生活に支障がない程度を基本とし 業務上必要な日本語能力 ( ) 在留期間通算で 5 年を上限在留期間の更新が必要 家族の帯同基本的に不可 14 分野介護 ヒ ルクリーニンク 素形材産業 産業機械製造業 電気 電子情報関連産業 建設 造船 舶用工業 自動車整備 航空 宿泊 農業 漁業 飲食料品製造 外食業 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 可能 2 分野建設 造船 舶用工業 業所管省庁が定める試験等で確認する 技能実習 2 号 (3 年間の技能実習 ) を修了した者は 上記試験を免除

新たな外国人材受入れ制度の全体像 2 2. 在留資格 特定技能 の概要 (4) 関係行政機関による措置 国内における取組 法務省 厚生労働省等の連携強化による悪質な仲介事業者の排除を徹底 国外における取組 保証金を徴取するなど悪質な仲介事業者の介在防止のため 二国間取決め等の政府間文書を作成 二国間取決めは外国人材の送出しが想定される 9 か国 ( ベトナム フィリピン カンボジア 中国 インドネシア タイ ミャンマー ネパール モンゴル ) との間で 本年 3 月までの締結を目指す 在外公館等を通じて 制度の周知 広報等 有為な人材確保のための取組を行う 人手不足の状況変化への対応 出入国在留管理庁は受入れ分野における人手不足の状況について継続的に把握し 人手不足の状況に変化が生じたと認められる場合 関係省庁は今後の受入れ方針等について協議する 必要に応じて関係閣僚会議において 分野別運用方針の見直し 在留資格認定の停止 受入れ分野の削除の措置を検討 (5) 制度の運用に関する重要事項 特定技能 1 号の外国人に対する支援 受入れ企業または出入国在留管理庁長官の登録を受けた登録支援機関が下記 9 項目の支援を行う 1 入国前生活ガイダンス 2 出入国時の空港等への送迎 3 住宅の確保 4 在留中の生活オリエンテーション 5 日本語習得 6 外国人からの相談 苦情への対応 7 各種行政手続きに関する情報提供 支援 8 日本人との交流の促進 9 非自発的離職時の転職支援 雇用形態 原則 フルタイム 直接雇用 (6) その他 改正入管法 基本方針 の見直し 改正入管法 基本方針 ともに 法施行 2 年を目途として検討を加え 必要があれば見直し 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 のフォローアップ 定期的に 126 の施策のフォローアップを行い 必要な施策を随時加えて充実させる 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成

制度の詳細 : 在留資格 青文字は省令以下で定める事項 3 1. 特定技能 1 号 1) 在留期間 : 通算で上限 5 年 ( 契約の更新が前提 原則 1 年等の期間ごとの更新 ) 2) 技能水準 : 相当程度の知識または経験を必要とする技能 ( 業所管省庁が定める一定の試験に合格すること等で確認 技能実習 2 号 3 年間の技能実習修了者は試験等免除 ) 3) 日本語能力水準 : ある程度日常会話ができ 生活に支障がない程度の能力を有することを基本とし 受入れ分野ごとに業務上必要な能力水準を考慮して定める試験等により確認 ( 技能実習 2 号 3 年間の技能実習修了者は試験等免除 ) 4) 家族の帯同 : 基本的に認めない 5) 受入れ企業または登録支援機関による支援の対象 6) 入国 在留を認めた分野での転職可 専門的 技術的分野 就労が認められる在留資格の技能水準 外交 公用 教授 芸術 宗教 報道 高度専門職 経営 管理 法律 会計業務 医療 研究 教育 技術 人文知識 国際業務 企業内転勤 介護 興行 技能 現行の在留資格 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 創設される在留資格 特定技能 2 号 2. 特定技能 2 号 特定技能 1 号 1) 在留期間 : 更新許可時の在留期間 ( 個々の在留状況に応じ 1 年から 3 年等の期間ごとの更新 ) 2) 技能水準 : 熟練した技能 ( 業所管省庁が定める一定の試験に合格すること等で確認 ) 3) 家族の帯同 : 要件を満たせば可能 ( 配偶者 子 ) 4) 入国 在留を認めた分野での転職可 非専門的 技術的分野 技能実習

制度の詳細 : 特定技能外国人に対する支援 青文字は省令以下で定める事項 4 3. 特定技能外国人に対する主な支援 1) 受入れ企業は支援計画を作成し 支援計画に基づいて 特定技能 1 号の外国人に対する支援を実施する 2) 支援の内容は下記の9 項目 1 入国前の生活ガイダンスの提供 2 出入国時の空港等への送迎 3 住宅の確保 4 在留中の生活オリエンテーションの実施 5 生活のための日本語習得 6 外国人からの相談 苦情への対応 7 各種行政手続きに関する情報提供 支援 8 日本人との交流の促進 9 非自発的離職時の転職支援 3) 受入れ企業は 出入国在留管理庁長官の登録を受けた登録支援機関に支援を委託することが可能 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 登録支援機関 業界団体等を想定 出入国在留管理庁が登録 委託 連携 受入れ企業 支援 支援 特定技能 1 号の外国人

制度の詳細 : 受入れ企業に関する要件 青文字は省令以下で定める事項 5 4-1 雇用契約の主な基準 1) 報酬は 同一業務に従事する日本人等と同等以上であること 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 2) 外国人であることを理由に報酬 教育訓練 福利厚生等で差別的な取扱いをしていないこと 3) 外国人が一時帰国を希望した場合 必要な有給休暇を取得させること 4) 特定技能外国人が雇用契約終了後帰国する際に旅費を負担することができない場合 受入れ企業が旅費を負担すること 4-2 受入れ企業が満たすべき主な基準 1) 労働関係法令 社会保険関係法令を遵守していること 2)5 年以内に出入国または労働関係法令に関して 不正または著しく不当な行為をしていないこと 3) 特定技能外国人と同様の業務に従事する労働者を非自発的に離職させていないこと 4) 行方不明者を発生させていないこと ( 帰責事由がない場合を除く ) 5) 欠格事由に該当しないこと ( 前科 暴力団関係等 ) 6) 保証金を徴取するなどの悪質な紹介業者等の介在がないこと 4-3 受入れ企業の支援体制に関する主な基準 1) 下記 a b cいずれかの者から特定技能 1 号の外国人に対する 支援責任者 支援担当者 を選任すること a 就労可能な在留資格の外国人の受入れを適正に行った実績がある役員 職員 b 就労可能な在留資格の外国人の生活相談等に従事した経験を有する役員 職員 cこれらの者と同程度に支援業務を適正に実施することができる者として 出入国在留管理庁が認めた者 2) 特定技能 1 号の外国人に対して 日常生活上 社会生活上の支援を外国人が十分に理解できる言語により行うことができる体制を整備していること 3) 支援責任者 支援担当者 が 外国人を監督する立場にない者であること 4) 特定技能 1 号の外国人がその責めに帰すべき事由によらないで雇用契約を解除される場合 外国人に対して再就職の支援を実施すること

外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 126 の施策 予算総額 211 億円 6 1. 外国人との共生社会の実現に向けた意見聴取 啓発活動等 (1) 国民および外国人の声を聴く仕組みづくり 国民の声 を聴く会議 において 国民および外国人双方から意見を継続的に聴取 (2) 啓発活動等の実施 全ての人が互いの人権を大切にし支え合う共生社会の実現のため 心のバリアフリー の取組を推進 2. 生活者としての外国人に対する支援 (1) 暮らしやすい地域社会づくり 1 行政 生活情報の多言語化 相談体制の整備 行政 生活全般の情報提供 相談を多言語で行う一元的窓口に係る地方公共団体への支援制度の創設 ( 多文化共生総合相談ワンストップセンター ( 仮 ) ( 全国約 100 か所 11 言語対応 ) の整備 ) 20 億円 安全 安心な生活 就労のための新たな 生活 就労ガイドブック ( 仮 ) (11 言語対応 ) の作成 普及 多言語音声翻訳システムのプラットフォームの構築 8 億円 と多言語音声翻訳システムの利用促進 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 2 地域における多文化共生の取組の促進 支援 外国人材の受入れ支援や共生支援を行う受け皿機関の立ち上げ等地域における外国人材の活躍と共生社会の実現を図るための地方公共団体の先導的な取組を地方創生推進交付金により支援 外国人の支援に携わる人材 団体の育成とネットワークの構築 (2) 生活サービス環境の改善等 1 医療 保健 福祉サービスの提供環境の整備等 電話通訳や多言語翻訳システムの利用促進 マニュアルの整備 地域の対策協議会の設置等により全ての居住圏において外国人患者が安心して受診できる体制を整備 地域の基幹的医療機関における医療通訳の配置 院内案内図の多言語化の支援 17 億円 2 災害発生時の情報発信 支援等の充実 気象庁 HP J アラートの国民保護情報等を発信するプッシュ型情報発信アプリ Safety tips 等を通じた防災 気象情報の多言語化 普及 (11 言語対応 ) 外国人にも分かりやすい情報伝達に向けた改善 ( 地図情報 警告音等 ) 三者間同時通訳による 119 番 多言語対応と救急現場における多言語音声翻訳アプリの利用 災害時外国人支援情報コーディネーターの養成

外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 126 の施策 予算総額 211 億円 7 2. 生活者としての外国人に対する支援 3 交通安全対策 事件 事故 消費者トラブル 法律トラブル 人権問題 生活困窮相談等への対応の充実 交通安全に関する広報啓発の実施 運転免許学科試験等の多言語対応 110 番 や事件 事故等現場における多言語対応 消費生活センター ( 188 番 ) 法テラス 人権擁護機関 (8 言語対応 ) 生活困窮相談窓口等の多言語対応 4 住宅確保のための環境整備 支援 賃貸人 仲介事業者向け実務対応マニュアル 外国語版の賃貸住宅標準契約書等の普及 (8 言語対応 ) 外国人を含む住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅の登録 住宅情報提供 居住支援等の促進 5 金融 通信サービスの利便性の向上 金融機関における外国人の口座開設に係る環境整備 多言語対応の推進 ガイドラインの整備 携帯電話の契約時の多言語対応の推進 在留カードによる本人確認が可能である旨の周知の徹底 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 (3) 円滑なコミュニケーションの実現 1 日本語教育の充実 生活のための日本語の標準的なカリキュラム等を踏まえた日本語教育の全国展開 ( 地域日本語教育の総合的体制づくり支援 日本語教室空白地域の解消支援等 ) 6 億円 多様な学習形態のニーズへの対応 ( 多言語 ICT 学習教材の開発 提供 放送大学の教材や NHK の日本語教育コンテンツの活用 多言語化 全ての都道府県における夜間中学の設置促進等 ) 日本語教育の標準等の作成 ( 日本版 CEFR( 言語のためのヨーロッパ共通参照枠 )) 日本語教師のスキルを証明する新たな資格の整備 2 日本語教育機関の質の向上 適正な管理 日本語教育機関の質の向上を図るための告示基準の厳格化 ( 出席率や不法残留者割合等の抹消基準の厳格化 日本語能力に係る試験の合格率等による数値基準の導入等 ) 日本語教育機関に対する定期的な点検 報告の義務付け 日本語教育機関の日本語能力に関する試験結果等の公表義務 情報開示の充実 日本語教育機関に関する情報を関係機関で共有し 法務省における調査や外務省における査証審査に活用

外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 126 の施策 予算総額 211 億円 8 2. 生活者としての外国人に対する支援 (4) 外国人児童生徒の教育等の充実 日本語指導に必要な教員定数の義務標準法の規定に基づく着実な改善と支援員等の配置への支援 3 億円 地方公共団体が行う外国人児童生徒等への支援体制整備 (ICT 活用 多様な主体との連携 ) 教員等の資質能力の向上 ( 研修指導者の養成 地方公共団体が実施する研修への指導者派遣等による全国的な研修実施の促進 ) 地域企業や NPO 等と連携した高校生等のキャリア教育支援 就学機会の確保 1 億円 (5) 留学生の就職等の支援 大卒者 クールジャパン分野等の専修学校修了者の就職促進のための在留資格の整備等 中小企業等に就職する際の在留資格変更手続の簡素化 文部科学省による大学等の就職促進のプログラムの認定等 6 億円 留学生の就職率の公表の要請 就職支援の取組状況や就職状況に応じた教育機関に対する奨学金の優先配分 介護人材確保のための留学 日本語学習支援の充実 14 億円 業務に必要な日本語能力レベルの企業ごとの違いなどを踏まえた多様な採用プロセスの推進 産官学連携による採用後の多様な人材育成 待遇などのベストプラクティスの構築 横展開 (6) 適正な労働環境等の確保 1 適正な労働条件と雇用管理の確保 労働安全衛生の確保 労働基準監督署 ハローワークの体制強化 外国人技能実習機構の体制強化 労働条件相談ほっとライン の多言語対応 (8 言語対応 ) 外国人労働者相談コーナー 外国人労働者向け相談ダイヤル における多言語対応の推進 相談体制の拡充 2 地域での安定した就労の支援 ハローワークにおける多言語対応の推進 (11 言語対応 ) と地域における再就職支援 地域ごとの在留外国人の状況を踏まえた情報提供 相談の多言語対応 職業訓練の実施 (7) 社会保険への加入促進等 法務省から厚生労働省等への情報提供等による社会保険への加入促進 医療保険の適正な利用の確保 ( 被扶養認定において原則として国内居住要件を導入 不適正事案対応等 ) 納税義務の確実な履行の支援等の納税環境の整備 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成

外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 126 の施策 予算総額 211 億円 9 3. 外国人材の適正 円滑な受入れの促進に向けた取組 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 (1) 悪質な仲介事業者等の排除 二国間の政府間文書の作成 (9 か国 ) とこれに基づく情報共有の実施 外務省 ( 在外公館 ) 警察庁 法務省 厚生労働省 外国人技能実習機構等の関係機関の連携強化による悪質な仲介事業者 ( ブローカー ) 等の排除の徹底と入国審査基準の厳格化 悪質な仲介事業者等の把握に向けた在留諸申請における記載内容の充実 (2) 海外における日本語教育基盤の充実等 日本での生活 就労に必要な日本語能力を確認する能力判定テストを CBT(Computer Based Testing) により厳正に実施 (9 か国 ) 国際交流基金等による海外における日本語教育基盤強化 ( 現地教師育成 現地機関活動支援 ) 在外公館等による情報発信の充実 34 億円 4. 新たな在留管理体制の構築 (1) 在留資格手続の円滑化 迅速化 受入企業等による在留資格手続のオンライン申請の開始 12 億円 在留カード番号等を活用した申請手続の更なる負担軽減 標準処理期間 (2 週間 ~1 か月 ) の励行 (2) 在留管理基盤の強化 法務省 厚生労働省の情報共有の更なる推進による外国人の在留状況 雇用状況の正確な把握 業種別 職種別 在留資格別等の就労状況を正確に把握する仕組みの構築 公的統計の充実 活用 出入国在留管理庁の創設に伴う出入国および在留管理体制の強化 18 億円 (3) 不法滞在者等への対策強化 警察庁 法務省 外務省等の関係機関の連携強化による不法滞在者等の排除の徹底 5 億円 技能実習に係る失踪者情報等の収集 分析 これを踏まえた調査の徹底 実習実施者等に対する計画認定取消し等の運用の厳格化 平成 29 年における技能実習に係る失踪者等の悉皆調査 対応

新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ) の概要 赤文字は日商 東商が意見した項目 10 1. 新たに設ける省令 (2 省令 ) 法務省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 2. 既存の省令の改正 (2 省令 ) (1) 雇用契約 受入れ企業 支援計画等の基準に関する省令 ( 案 ) 受入れ企業が外国人と結ぶ雇用契約が満たすべき基準 報酬額は 日本人が従事する場合の額と同等以上であること 外国人が一時帰国を希望した場合 有給休暇を取得させること 外国人が雇用契約終了後帰国する際に 旅費を負担することができない時は 受入れ企業が旅費を負担すること 受入れ企業が満たすべき基準 労働 社会保険 租税に関する法令を遵守し 欠格事由に該当しないこと 外国人との雇用契約締結前の 1 年以内 締結以後に 外国人が従事する業務と同じ業務に従事していた労働者を離職させていないこと ( 定年退職 自発的な離職は除く ) 行方不明者を発生させていないこと 特定技能 1 号の外国人の支援に要する費用を 外国人に負担させないこと 過去 2 年間に外国人の受入れ 管理を適正に行った実績があること または過去 2 年間に外国人の生活相談に従事した経験を有する役員 職員がいること または同程度に支援業務を実施することができる者として出入国在留管理庁から認められた者がいること 支援責任者 支援担当者 が外国人を監督する立場にない者であること 特定技能 1 号の外国人に係る支援計画が満たすべき基準 特定技能 1 号の外国人に対する 9 項目にわたる支援の実施 特定技能 1 号の外国人に対する支援の全部または一部を登録支援機関に委託する場合 登録支援機関の名称 契約内容等 (2) 受入れ分野 技能水準に関する省令 ( 案 ) 特定技能 1 号の受入れ対象分野 :14 分野 特定技能 2 号の受入れ対象分野 :2 分野 ( 分野別運用方針で定める ) 特定技能 1 号 2 号の外国人に求められる技能水準 : 分野別運用方針で定める ( 分野所管省庁が定める試験等によって確認する ) (1) 上陸基準省令 ( 改正案 ) 外国人本人に関する基準 特定技能 1 号の外国人 : 業務に必要な技能水準 日本語能力水準 技能実習 2 号 (3 年間の技能実習 ) を修了した外国人は試験を免除 特定技能 2 号の外国人 : 業務に必要な技能水準 その他 食費 居住費など外国人が定期的に負担する費用がある場合は 内容を十分に理解して合意しており 費用の額が実費または適正な額であり 明細書等が提示されていること (2) 入管法施行規則 ( 改正案 ) 受入れ企業の届出事項 手続き 随時の届出 定期的な届出 ( 四半期ごと ) 登録支援機関の登録に関する規定 その他 特定技能 1 号の外国人の在留期間 : 通算 5 年 1 回当たりの在留期間 ( 更新可 ) 特定技能 1 号 :1 年 6 か月または 4 か月特定技能 2 号 :3 年 1 年または 6 か月

日商 東商の意見 : 新たな外国人材受入れ制度に対するスタンス 11 日商 東商のスタンス 人手不足問題はかつてないほどの危機に直面し 中小企業では最大の経営課題となっていることから 日本 東京商工会議所は 外国人材の受入れに関する意見書を一昨年 11 月 昨年 4 月 10 月の3 回にわたり策定し 地方の中小企業を中心とした深刻な人手不足を背景に 一定の専門性 技能を有し即戦力となる外国人材を積極的に受入れていく必要性を主張してきた その結果 本年 4 月に施行される改正入管法が先の臨時国会で成立し 更に 特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針 と 分野別運用方針 が昨年末に閣議決定されたことに加え 外国人材の受入れ 共生のための126の施策が盛り込まれた 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 が関係閣僚会議で決定されたことを 当所は高く評価している 本制度は 深刻化する人手不足に対応するために創設されることから 人手不足に苦慮する中小企業が円滑に外国人材を受入れられるようにするとともに 特定技能外国人が大都市圏など特定の地域に過度に集中して就労することとならないようにするなど 実効性のある制度にしていく必要がある また 政府 地方自治体 受入れ企業が果たすべき役割をしっかりと担うことで 外国人材がわが国での就労を通じて専門性 技能を遺憾なく発揮し地域社会での共生を実現するなど わが国経済 社会基盤の維持 発展に寄与する制度にしていくことが求められる このたび 法務省から 新たな外国人材受入れに関する省令 ( 案 ) が また厚生労働省から外国人労働者の雇用管理について事業主が講ずべき必要な措置について定めた 外国人雇用管理指針 ( 改正案 ) がそれぞれ公表され意見募集が行われているが これらは本制度を中小企業の実態に即した有効なものとするために非常に重要であり 外国人材を受入れる企業はこれらの内容をしっかりと把握 理解しておく必要があることから 受入れ企業の視座に基づき 下記により当所の意見を申しあげる

日商 東商の意見 新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ): 法務省 12 1 特定技能外国人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費負担の取り扱い省令 ( 案 ) の概要 特定技能外国人に対する報酬の額が 日本人が従事する場合の報酬の額と同等以上であること 特定技能外国人の雇用形態はフルタイム 且つ 原則として直接雇用とすること ( 特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針 ) 受入れ企業は雇用した特定技能外国人の金銭 財産を管理することはできない 特定技能外国人が雇用契約終了後帰国する際に旅費を負担することができない時は 受入れ企業が旅費を負担すること 日商 東商の意見 特定技能外国人に対する報酬額や雇用形態 特定技能外国人の金銭 財産の管理に関する規定に鑑みると 特定技能外国人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費は 特定技能外国人が自己負担することを原則とすべき 特定技能外国人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費等に充てられるよう 特定技能外国人の毎月の報酬から一定額を天引きし積み立てられる公的な制度の創設を検討すべき 2 受入れ企業が満たすべき基準 ( 外国人材の行方不明者を発生させていないこと ) 省令 ( 案 ) の概要 受入れ企業は 特定技能雇用契約の締結の 1 年以内またはその締結の日以後に受入れ企業の責めに帰すべき事由により 外国人の行方不明者を発生させていないこと 日商 東商の意見 外国人の失踪者や行方不明者は 受入れ企業の責めに帰すべき事由によらず 当該外国人の意思によるケースも存在することから 外国人の行方不明者の発生に係る受入れ企業の責めに帰すべき事由は 省令で合理的且つ具体的な判断基準を明確に示すべき

日商 東商の意見 新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ): 法務省 13 3 受入れ企業における支援責任者 支援担当者の要件省令 ( 案 ) の概要 特定技能 1 号の外国人の受入れ企業における 支援責任者 支援担当者 の選任に係る要件として 下記のいずれかに該当することを求めている a 過去 2 年間に 就労可能な在留資格 および 特定活動 の在留資格により中長期に在留している外国人の受入れまたは管理を適正に行った実績があり 且つ 役員または職員の中から特定技能 1 号の外国人の支援計画に関する 支援責任者 支援担当者 を選任すること b 過去 2 年間に 就労可能な在留資格 および 特定活動 の在留資格により中長期に在留している外国人の生活相談等に従事した経験を有する役員または職員の中から 支援責任者 支援担当者 を選任すること c 上記 a bの基準と同程度に支援業務を適正に実施することができる者として 出入国在留管理庁から認められた者から 支援責任者 支援担当者 を選任すること 日商 東商の意見 a b の要件は 過去に外国人材を受入れた実績を有することが前提となっていることから 本制度の創設を機に初めて外国人材を受入れる企業は a b の要件に該当する者を新たに雇用するか 自社の役員または職員が c の要件に該当するかどうかを判断する必要がある したがって c の要件が定める 支援責任者 および 支援担当者 の認定基準を具体的且つ明確に示すべきである また この認定基準は 一定の研修を修了した者は支援業務を適正に実施することができる者として認めるなど 初めて外国人材を受入れる企業を念頭に置いたものとすべき

日商 東商の意見 新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ): 法務省 14 4 特定技能 1 号の外国人が入国した後に受入れ企業が外国人に対して行う情報提供省令 ( 案 ) の概要 特定技能 1 号の外国人が入国した後に受入れ企業が外国人に対して下記の情報提供を実施することを求めている aわが国での生活一般に関する知識 b 国または地方公共団体の機関に対する届出その他手続きに関する知識 c 受入れ企業または登録支援機関における相談または苦情の対応者の連絡先等 d 外国人が十分に理解することができる言語により医療を受けることができる医療機関に関する情報 e 防災および防犯に関する知識ならびに急病その他の緊急時における対応に必要な知識 f 出入国または労働に関する法令の規定に違反していることを知った時の対応方法 外国人の法的保護に必要な情報 日商 東商の意見 d の外国語対応が可能な医療機関に関する情報について 一企業による情報収集には限界があることから 外国語対応が可 能な医療機関に関する情報は国または地方公共団体が取り纏めホームページ等で公表すべき 5 特定技能 1 号の外国人に対する再就職の支援省令 ( 案 ) の概要 特定技能 1 号の外国人がその責めに帰すべき事由によらないで雇用契約を解除される場合 ( 受入れ企業の倒産による解雇など ) 受入れ企業はハローワーク等を紹介するなど 外国人に対して再就職の支援を実施することを求めている 日商 東商の意見 円滑な再就職には 外国人がこれまでにどのような業務に従事していたのか どのような知識 技術 技能 スキル等を有しているのかなど 転職先企業に職務経歴等を明らかにすることが有効であるため 厚生労働省が実施している ジョブ カード 制度を外国人でも円滑に利活用できるようにするなど 機能を強化すべき

日商 東商の意見 新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ): 法務省 15 6 特定技能外国人の受入れ対象分野省令 ( 案 ) の概要 中小企業をはじめとした深刻化する人手不足に対応するため 生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野として 特定技能 1 号は14 分野 特定技能 2 号は建設 造船 舶用工業の2 分野を受入れ対象分野として規定 受入れ対象 14 分野ごとに策定された分野別運用方針には 向こう5 年間の受入れ見込み数として14 分野合計で34 万 5 千人と記載 この見込み数は大きな経済情勢の変化が生じない限り 特定技能 1 号の外国人受入れ数の上限として運用 日商 東商の意見 深刻な人手不足に適切に対応するために 法務省等関係省庁は地方および中小企業における人手不足の状況を継続的に 把握し 必要性が認められる場合には 分野別運用方針の見直しや受入れ分野に関する検討を速やかに行うべき 7 受入れ企業がすべき届出省令 ( 案 ) の概要 受入れ企業に対して 外国人の氏名 生年月日 性別 国籍 地域 住居地および在留カードの番号といった特定技能外国人本人に関する情報から 雇用契約 支援計画 受入れた特定技能外国人が就労する場所 業務内容 受入れに要した費用とその内訳等に至るまで 多岐にわたる事項を随時 定期的 ( 四半期ごとに 当該四半期の翌四半期の初日から14 日以内 ) に出入国在留管理庁へ届け出ることを求めている 日商 東商の意見 本制度の創設を機に 人手不足に苦慮する中小企業が初めて外国人材を受入れることが大いに想定されることから 法務省は届出書のひな型や記入例 届出の際の留意点を速やかにホームページに掲載すべき また 受入れ企業の事務負担を軽減する観点から 届出は支障がない限り簡素化していくべき

日商 東商の意見 新たな外国人材受入れ制度に関する省令 ( 案 ): 法務省 16 8 報酬の支払状況に関する届出省令 ( 案 ) の概要 特定技能外国人 特定技能外国人と同一の業務に従事する日本人に対する報酬の支払状況 が定期的な届出事項に定められているが 同一の業務 に関する定義は示されていない 日商 東商の意見 同一労働同一賃金 の均等待遇規定 均衡待遇規定はあくまで同一企業内における正規労働者と非正規労働者との間の不合理な待遇の差の解消を目的としたものであるが これらの規定に倣い 同一の業務 に関する定義はコンメンタール ( 注釈書 ) 等で具体的且つ明確に示すべき 9 改正入管法 省令のコンメンタール ( 注釈書 ) パンフレットの作成と制度の幅広い周知 日商 東商の意見 改正入管法や省令 ( 案 ) は法令用語や専門用語が多く分かりづらいので 制度全般に関する分かりやすいパンフレットを早く作って欲しい といった 生の声 が当所へ多く寄せられている したがって 法務省はコンメンタール ( 注釈書 ) や 届出など外国人材の受入れ手続きや制度全般に関する分かりやすいパンフレットを早期に作成すべき また コンメンタール ( 注釈書 ) や パンフレットの作成に合わせて 企業向け説明会 セミナーを全国的に開催するなど 特定技能外国人の受入れに係る手続きを含めた制度全般を幅広く周知していくべき

外国人雇用管理指針 ( 改正案 ) の概要 赤文字は日商 東商が意見した項目 17 1. 労働条件 安全衛生 労働条件の明示 労働契約 モデル様式の活用 母国語や平易な日本語での説明 食費 居住費等の控除が不当な額にならないようにすること 適正な労働時間の確保 時間外 休日労働の上限規制の遵守 労働時間の客観的方法での把握 年次有給休暇の確実な取得 割増賃金を適正に支払うこと 関係法令等の周知 就業規則 労使協定の周知 正規 非正規労働者の間の不合理な待遇差の是正 雇用形態 就業形態による不合理な差別的待遇の禁止 待遇差を設ける場合の説明義務 安全衛生の確保 ストレスチェック 長時間労働者に対する面接指導 解雇 雇い止め 解雇 雇い止めが無効になる場合があることに留意すること 2. 労働保険 社会保険 労働保険 労災保険手続きについて家族からの相談に応じること 社会保険 離職時に必要な手続きの周知 社会保険適用事業所以外の事業所での国保 国年への加入支援 脱退一時金についての注意喚起 3. 採用 募集 労働条件の変更明示を外国人労働者が理解できるように行うこと 保証金の徴収等を行う職業紹介事業者等から斡旋を受けいないようにすること 4. 人事管理 生活支援 人事管理 社内インフラの多言語化 公正な処遇の確保 生活支援 地域社会での交流のアレンジ 安心して日常生活を営むための支援 苦情 相談体制の整備 帰国等の援助 帰国費用を支弁できない場合の援助 一時帰国を希望する場合の休暇取得への配慮 請負を行う事業主に関する事項 安定的な雇用関係の確保に努めること 多文化への配慮 日本人労働者と外国人労働者とが文化 慣習等の多様性を理解しつつ 共に就労できるように努めること 5. 在留資格に応じた措置 厚生労働省等の資料を基に日商 東商が本資料を作成 留学生 新規学卒者として採用する際 在留資格変更が必要であることに留意すること インターンシップの適正な運用 アルバイト等で雇用する場合は資格外活動の許可の範囲内で就労させること 特定技能 雇用契約の基準 支援 届出等の義務に留意すること

日商 東商の意見 外国人雇用管理指針 ( 改正案 ): 厚生労働省 18 10 外国人雇用管理指針 の幅広い周知日商 東商の意見 本指針には 募集 採用から労働条件 安全衛生 労働保険 社会保険 人事管理 生活支援 在留資格に応じた措置に至るまで 外国人材の雇用管理に関して事業主が講ずべき必要な措置が 現行の労働関係法令等に基づき網羅的に取り纏められていることから 外国人材を初めて受入れる中小企業をはじめ 受入れ企業は本指針の内容をしっかりと把握 理解しておく必要がある したがって 厚生労働省は本指針に関する新たなパンフレットの作成や 受入れ企業を対象とした研修会の実施等を通じて 本指針の内容を幅広く周知していくべき その際 法務省等関係省庁と緊密に連携し 新たな外国人材受入れ制度と本指針とを一体的に周知していくことが望ましい 11 働き方改革関連法 の幅広い周知日商 東商の意見 働き方改革関連法 の成立を受け 本指針( 改正案 ) には 時間外 休日労働の上限規制の遵守 労働時間の客観的方法での把握 年次有給休暇の確実な取得 正規 非正規労働者間の不合理な待遇差の是正 ( 同一労働同一賃金 ) に関する内容が盛り込まれている 一方 当所が昨年 10 月 ~12 月にかけて実施した 働き方改革関連法への準備状況に関する調査 で 法律の内容を 知らない と回答した企業は 時間外労働の上限規制 が39.3% 年次有給休暇の取得義務化 が24.3% 同一労働同一賃金 に至っては47.8% を占め これらの認知度は企業規模が小さくなるにつれて低下する結果となった また 時間外労働の上限規制 年次有給休暇の取得義務化 同一労働同一賃金 ともに 対応済 対応の目途が付いている企業 の割合は半数に満たない状況であった このように 働き方改革関連法 は中小企業における認知度や準備状況に課題があることから 外国人材を受入れる企業が外国人の雇用管理を適切に行っていくためにも 厚生労働省は 働き方改革関連法 の更なる周知に努めるべき

日商 東商の意見 外国人雇用管理指針 ( 改正案 ): 厚生労働省 19 12 外国人材の雇用管理に関する相談機能の強化 拡充日商 東商の意見 厚生労働省は 企業における適正な雇用管理の確保に向け 事業所訪問により雇用管理状況の確認 改善のための助言 指導等を行うとともに 外国人雇用管理アドバイザー制度 により外国人材の雇用管理に関する企業からの相談に無料で応じている 一方 当所が実施した 人手不足等への対応に関する調査 で 外国人材の受入れニーズがある企業を対象に 新設または拡充すべき支援策を尋ねたところ 42.1% の企業が 在留資格の更新や労務相談等に対応してくれる公的機関 ( ハローワーク等 ) の機能拡充 を挙げている したがって 厚生労働省は 外国人雇用管理アドバイザー制度 を幅広く周知し利用を促進していくことに加え 訪問相談のみならず全国のハローワークや働き方改革推進支援センター等において 外国人材の雇用管理に特化した窓口相談や電話相談を定期的に実施するなど 相談機能を更に強化 拡充していくべき 13 外国人材の就労 定着支援に向けた企業向け研修事業の創設日商 東商の意見 当所が実施した 人手不足等への対応に関する調査 で 外国人材を既に雇用している企業を対象に外国人材を受入れる際の課題を尋ねたところ 51.5% の企業が 言語等コミュニケーションがとりにくい 次いで41.4% の企業が 文化や習慣の違い を挙げている そうした中 本指針 ( 改正案 ) は事業主に対して 外国人労働者の日本社会への対応の円滑化を図るため 外国人労働者に対して日本語教育および日本の生活習慣 文化 風習 雇用慣行等について理解を深めるための支援を行うよう努めること 外国人労働者を受入れるにあたっては 日本人労働者と外国人労働者が文化 習慣等の多様性を理解しつつ共に就労できるように努めること を求めている したがって 厚生労働省は 受入れ企業の外国人材 支援責任者 や 支援担当者 等を対象に 外国人労働者に対して日本語教育および日本の生活習慣 文化 風習 雇用慣行等について理解を深めるための支援を行う際の留意点や 多文化に配慮した就労環境を構築する際のポイント ノウハウ等をテーマとした研修事業を創設すべき

日商 東商の意見 その他の意見 要望事項 : 法務省 厚生労働省等 20 14 外国人材の送出国における特定技能の在留資格に係る新たな制度の効果的な広報日商 東商の意見 わが国に人材を多く送り出しているアジア諸国は 今後 少子高齢化により労働力人口が減少していくことが予想されている グローバル化の更なる進展が予想される中 本制度の創設により貴重な外国人材を積極的に受入れるというわが国の姿勢を内外に示すとともに わが国が将来にわたり外国人材から就労先として選ばれるよう 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 に盛り込まれた施策を官民が総力を挙げて実施していくことで 外国人との共生社会の実現に向けた環境整備を着実に推進していくことが求められる また 特定技能 1 号になろうとする外国人の技術水準および日本語能力水準に関する試験は 分野所管行政機関および日本語試験実施機関において 原則として国外において実施されるが 有為な外国人の送出しを確保するため 外務省や在外公館等は二国間取り決めのための政府間文書の作成により 今年度に外国人材の送出しが想定される9か国 ( ベトナム フィリピン カンボジア 中国 インドネシア タイ ミャンマー ネパール モンゴル ) において 本制度を積極的且つ効果的に周知 広報していくとともに 日本語教育の充実や日本で働き生活することの魅力の発信など 日本で働く意欲を喚起するための取組を鋭意実施されたい 15 特定技能の在留資格に係る新たな制度に特化した相談機能の創設日商 東商の意見 当所が実施した 人手不足等への対応に関する調査 で 外国人材を今後雇用する予定 雇用するか検討中と回答した企業を対象に外国人材を受入れる際の課題を尋ねたところ 33.5% の企業が そもそも何から取り掛かってよいか分からない を挙げている また これまで外国人材を受入れたことがない中小企業から 何をどのように準備すべきか分からない 外国人材を受入れたいが どこに相談すればよいか分からない といった 生の声 が当所へ多く寄せられている したがって 法務省 厚生労働省は 本制度の創設を機に 本制度に特化した相談窓口の設置や専門家派遣の実施等 中小企業を対象に本制度に特化した相談機能を早期に創設すべき

日商 東商の意見 その他の意見 要望事項 : 法務省 厚生労働省等 21 16 受入れ企業と外国人材とのマッチングに資する施策の強化日商 東商の意見 当所が実施した 人手不足等への対応に関する調査 で 外国人材の受入れニーズがある企業を対象に新設または拡充すべき支援策を尋ねたところ 26.0% の企業が 外国人求職者と求人を希望する企業とのマッチング支援 ( 行政等が実施している外国人留学生を対象とした合同会社説明会等 ) を挙げている こうした状況を踏まえ 外国人留学生を対象とした取組を更に強化していくことが求められる 一方 本制度の創設を機に 厚生労働省はじめ関係省庁は国内外において合同会社説明会を実施するなどして 外国人材を雇用したい中小企業とわが国での就労を希望する外国人材とのマッチング機会の提供に鋭意取り組むべき 17 特定技能外国人が大都市圏など特定の地域に過度に集中して就労することとならないようにするための措置の実施日商 東商の意見 本制度は 中小企業をはじめとした深刻化する人手不足に対応するために創設されるが 当所の調査では特に地方における人手不足が深刻なことから 地方の中小企業が円滑に外国人材を受入れられるようにしなければならない こうした認識のもと 改正入管法の附則 閣議決定された 特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針 には 特定技能外国人が大都市圏その他の特定の地域に過度に集中して就労することとならないようにするために必要な措置を講じるよう努める と記載されていることから 法務省 厚生労働省はじめ関係省庁は 受入れ対象 14 分野の分野別運用方針に記載されている取組を早期且つ着実に実行していくことに加え 具体的且つ実効性のある施策を更に実施していくことが求められる

日商 東商の意見 その他の意見 要望事項 : 法務省 厚生労働省等 22 18 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 の定期的なフォローアップと施策の追加 拡充日商 東商の意見 関係閣僚会議で決定された 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 には 外国人材の受入れ 共生のための126 の施策が盛り込まれている しかし 上記 15 特定技能の在留資格に係る新たな制度に特化した相談機能の創設 や 16 受入れ企業と外国人材とのマッチングに資する施策の強化 など 外国人材を受入れる中小企業のための施策は皆無である 本制度は 中小企業をはじめとした深刻化する人手不足に対応するために創設されることに加え 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 には 定期的にフォローアップを行い 必要な施策を随時加えて充実させる 旨が記載されていることから 外国人材の受入れニーズがある中小企業の要望や 生の声 をもとに 定期的なフォローアップをしっかりと実施することで 今後 外国人材を受入れる中小企業のための施策を追加 拡充していくべき 19わが国の国家資格取得者の積極的な受入れ日商 東商の意見 在留資格 法律 会計業務 で対象となっている国家資格の取得者は わが国での在留および就労が認められているものの 他の多くの国家資格は認められていないため わが国での就労を希望する外国人材が日本語の試験により国家資格を取得しても やむなく本国へ帰国せざるを得ないのが現状である 一方 特定技能 1 号の外国人に対しては 相当程度の知識または経験を必要とする技能が求められ 技能水準は分野別運用方針が定める試験等により確認されることから 当該試験は合否の判断にわが国の国家資格の取得状況を用いるなど 外国人材が取得した国家資格の状況を十分に加味して実施すべき 更に 改正入管法の附則 閣議決定された 特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針 には 法律の施行後 2 年を経過した場合において 特定技能の在留資格に係る制度のあり方について検討を加え 必要があると認める時は その結果に基づいて所要の措置を講ずる 旨が記載されていることから この規定に則り 法務省は わが国の国家資格やビジネス関連をはじめとした民間資格を取得した外国人は技能実習 2 号修了者と同様に当該試験を免除し 必要な技能水準および日本語能力水準を満たしているものとして取り扱う措置を講じられたい

日商 東商の意見 その他の意見 要望事項 : 法務省 厚生労働省等 23 20 留学生のわが国における就職の促進日商 東商の意見 外国人留学生はわが国での教育を通じて高度な専門性や日本語能力を身に付けており 留学期間中は日本人学生や地域住民と様々な形で交流することを通じて わが国を深く理解している貴重な人材である わが国での就労を希望する外国人留学生が6 割である中 実際の就職率は36% にとどまっている その一因に 外国人留学生がわが国の企業に就職を希望する際に 在留資格の関係から選択先が大学等で学んだ専門分野に限定されてしまう課題が挙げられる こうした状況の中 外国人材の受入れ 共生のための総合的対応策 には 今年度中に大学を卒業する外国人留学生が就職できる業種の幅を広げるため 法務省が本年 3 月を目途として在留資格に係る告示改正を行うこと 更には今年度中にクールジャパン分野等の専門学校等を卒業する外国人留学生が就職できる業務の幅を広げるため 関係省庁との協議を踏まえ 今年度中に所要の措置を講ずることが盛り込まれているが 法務省はじめ関係省庁は外国人留学生のわが国における就職を容易にするための在留資格の見直しなど 外国人留学生のわが国における就職の促進に資する取組を着実に実施していくべき 加えて わが国の大都市部の大学等に留学している外国人留学生 更にはわが国に人材を多く送り出しているアジア諸国の学生が 地方を中心とした中小企業にインターンシップする仕組みの構築など 厚生労働省はじめ関係省庁はわが国の外国人留学生や海外の学生による中小企業へのインターンシップを促進させるための施策をより積極的に実施していくべき