H27年度財務書類説明資料(総務委員会).xlsx

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Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

新しい地方公会計制度 これまで南阿蘇村では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 南阿蘇村がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなか

新しい地方公会計制度 これまで錦町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 錦町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった情報

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新しい地方公会計制度 これまで氷川町では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 氷川町がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなかった

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最上町バランスシートを読むにあたって

平成 26 年度 佐賀市財務諸類の公表について Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデ

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平成 25 年度 佐賀市財務諸類の公表公表についてについて Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示され

平成 2 4 年度 佐賀市財務書類 基準モデル 平成 26 年 3 月佐賀市総務部財政課

(Microsoft Word - 27\214\366\225\\\210\304.docx)

(Microsoft Word - 24\214\366\225\\\210\304.doc)

○ 何のために財務書類を作成するか

○ 何のために財務書類を作成するか

資産の部 道路 小 中学校など公共施設の現在価値のほか 他団体に対する出資金や預金など これまで積み上げてきた金額 負債の部 借入金の残高 退職手当の引当金など 将来の世代が負担しなければならない金額 純資産の部 資産のうち税金などによって形成され これまでの世代が負担した金額 公共資産 自治体が所

01_表紙

科目 期別 損益計算書 平成 29 年 3 月期自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 30 年 3 月期自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 ( 単位 : 百万円 ) 営業収益 35,918 39,599 収入保証料 35,765 3

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[ 資産の部 ] [ 負債の部 ] 1 公共資産 1 固定負債 (1) 有形固定資産 (1) 地方債 13,451,327 1 生活インフラ 国土保全 12,25,617 (2) 長期未払金 2 教育 7,134,832 1 物件の購入等 3 福祉 1,65,858 2 債務保証又は損失補償 4 環

平成 28 年度鳥栖地区広域市町村圏組合財務書類 ( 統一的な基準 )

千葉県のバランスシート等の財務書類について

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計算書類等

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平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

第 1 部平成 28 年度決算にみる中野区の財政 平成 28 年度普通会計決算の概要 ( 歳入 歳出 ) 歳入歳出 実質収支の推移 歳入歳出実質収支 ( 実質収支 ) 1,4 1,2 1, ,324 1,333 1,23 1,265 1,95 1,43 1,52 1,89 1,14

貝監第  号

平成30年度収支予算

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PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 訂正短信提出2303.docx

PowerPoint プレゼンテーション

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

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Microsoft Word - あきる野市のおさいふ(H30年度版).docx

(訂正・数値データ修正)「平成29年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について


財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

野村アセットマネジメント株式会社 2019年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)


報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

国家公務員共済組合連合会 民間企業仮定貸借対照表 旧令長期経理 平成 26 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 円 ) 科目 金額 ( 資産の部 ) Ⅰ 流動資産 現金 預金 311,585,825 未収金 8,790,209 貸倒引当金 7,091,757 1,698,452 流動資産合計 3

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3. その他 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) 無 (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 無 2 1 以外の会計方針の変更 無 3 会計上の見積りの変更 無 4 修正再表示 無 (3)

第4期 決算報告書

野村アセットマネジメント株式会社 平成30年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

科目当年度前年度増減 [ 負債の部 ] 流動負債未払金 3,44,15,654 3,486,316,11-46,3,357 給付金未払金 3,137,757,265 3,192,611,196-54,853,931 年金未払金 287,13, ,91,778 7,228,646 その他未

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

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37☆【様式2】景観園芸学校_修正181211★

科目印収納科目一覧

資金収支計算書 平成 30 年度の収支状況を資金収支計算書の流れでみると 収入額は平成 31 年度新入生の入学時納付金の前受金等を含め 195 億 5,975 万 4 千円となり 前年度より繰越された 40 億 5,576 万 3 千円を加えると 収入合計は 236 億 1,551 万 7 千円とな

普通会計行政コスト計算書 自至 平成 28 年 4 月 1 日平成 29 年 3 月 31 日 ( 単位 : 千円 ) 科目 金額 経常費用 7,434,734 業務費用 4,078,883 人件費 1,265,527 職員給与費 1,095,503 賞与等引当金繰入額 85,290 退職手当引当金

東京二十三区清掃一部事務組合 平成 28 年度財務書類の分析 統一的な基準

Microsoft Word 決算短信修正( ) - 反映.doc

①別紙様式第13号 貸借対照表

第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は

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平成22年度連結決算財務諸表(PDF)

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

貸借対照表 平成 28 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 円 ) 科目 当年度 前年度 増減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金 普通預金 34,426,784 48,558,060 14,131,276 定期預金 1,500,000 1,500,000 0 未収金 76,321,3

平成 27 年度岩国市下水道事業決算の要領 下水道事業の経営成績と財政状態をお知らせするため 平成 27 年度決算の要領を公表します 1. 業務量 下水道区域の拡大により 処理人口は 260 人増加し 年間有収水量は 52,674 m3増加しました 区分 平成 27 年度 平成 26 年度 処 理

法人単位事業活動計算書 当年度決算 (A) 前年度決算 (B) 増減 (A)-(B) サービス活動増減の部収益会費収益 4,402,000 4,559, ,000 寄附金収益 764, ,846 37,643 経常経費補助金収益 25,283,623 25,257,870 2

第3 法非適用企業の状況

第4期電子公告(東京)

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健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

財務諸表に対する注記 1. 継続事業の前提に関する注記 継続事業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況はない 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価基準及び評価方法 満期保有目的の債券 償却原価法 ( 定額法 ) によっている なお 取得差額が少額であり重要性が乏しい銘柄については 償却原価

営業報告書

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平成31年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

 資 料 2 

綿貫財団会計

平成 28 年度貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 公益財団法人神奈川県下水道公社

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

NO 連結精算表科目 & 連結開示 前連結会計 当連結会計 増減差額 科目 借 年度 年度 借方 方 連結借対照表 千円 千円 千円 千円 開 38 社債 20,000,000 5,000,000 開 39 長期借入金 16,500,000 16,071,500 開 40 リース債務 632,000

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Microsoft Word - 公益法人会計の仕訳

貸借対照表 ( 平成 20 年 3 月 31 日 ) ( 厚生年金勘定 ) ( 単位 : 円 ) 科 目 金 額 資産の部 Ⅰ 流動資産 現金及び預金 11,313,520,485 有価証券 13,390,000,000 販売用不動産 93,938,423,482 未収金 389,813,000 未

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

Microsoft Word - 5第Ⅰ部第1章

キャッシュ・フロー計算書について

Transcription:

平成 27 年度 袋井市の財務諸表 ( 基準モデル ) 平成 28 年 11 月 企画財政部 財政課

目 次 はじめに 1 1 地方自治体の財務諸表の種類 2 2 作成基準日 2 3 作成対象とする会計の範囲 3 4 平成 27 年度決算財務 4 表 普通会計 4 5 平成 27 年度決算財務 4 表 連結会計 10 6 資金収支計算書を家計簿に置き換えてみると 16 7 財務書類から分かること ( 普通会計 ) 17

はじめに 平成 18 年に公表された 地方公共団体における行政改革の更なる推進のための指針 ( 総務事務次官通知 ) に基づき 袋井市の財務書類 ( 財務 4 表 ) を新地方公会計 ( 基準 モデル ) にて作成し 公表します 基準モデル の特徴 発生主義 複式簿記の考え方を導入 固定資産台帳を整備 現在 地方公共団体の財務書類は 基準モデル 総務省改訂モデル 旧総務省モデル などいくつかのモデルがありますが 総務省の要請により 今後 平成 30 年 3 月末までに統一的な基準による財務書類を作成することとなり 団体間での比較が可能となります ( 平成 27 年 1 月 23 日付け 統一的な基準による地方公会計の整備促進について において 国から地方公共団体へ 統一基準での財務書類の作成を要請 ) 平成 27 年度の財務状況 1 資産 負債の状況 ( 貸借対照表から ) (1) 普 連 既存資産の減耗 基金の取り崩しなどにより 資産が減少しました 2 収益 費用の状況 ( 行政コスト計算書から ) (1) 普 社会保障関連費用の増などにより 移転支出的コストが増加しました (2) 連 平成 26 年度は土地開発公社による山科東工業団地用地の売却に伴う経常収益がありましたが 平成 27 年度はこれが無かったため 減少しました 3 資金収支の状況 ( 資金収支計算書から ) (1) 普 連 元利償還金支出より公債発行収入が少なかったため 財務的収支はマイナスにな りました 普 連 普通会計 連結会計 普 普通会計 連 連結会計

1 地方自治体の財務諸表の種類 (1) 貸借対照表 (BS) 基準日時点における資産 負債 純資産の状況を明らかにした もの (2) 行政コスト計算書 (PL) 一年間の行政サービスの提供に要した費用とその財源としての 収入を示したもの (3) 純資産変動計算書 (NW) 純資産が一年間にどのように増減したかを示したもの (4) 資金収支計算書 (CF) 一会計期間の現金の増減を活動区分別に示したもの 財務諸表の関連 (1) 貸借対照表 (BS) (2) 行政コスト計算書 (PL) 資産の部決算年度末に残っている過去からの蓄積された資産 資金 = 負債の部経常費用決算年度末に 人にかかるコスト ( 決算年度の人件費など ) 残っている負債 物にかかるコスト ( 決算年度の物件費など ) + 移転支出的なコスト ( 決算年度の扶助費など ) 純資産の部 その他のコスト ( 決算年度の支払利息など ) 決算年度末に 残っている資産経常収益の財源のうち返使用料 手数料 分担金 負担金 寄附金済の必要がないもの純経常費用 ( 純行政コスト ) = (4) 資金収支計算書 (CF) (3) 純資産変動計算書 (NW) 収 入 期首純資産残高 支 出 純経常費用 ( 純行政コスト ) + 当期収支 財源調達 ( 一般財源 補助金受入等 ) + ± 期首資金残高 資産評価替え等 = = 期末資金残高 = 期末純資産残高 2 作成基準日 作成基準日は 各会計年度の最終日 ( 平成 27 年度決算 : 平成 28 年 3 月 31 日 ) としました 4 月 1 日から 5 月 31 日までの出納整理期間の収支については 各年度の基準日までに終了したものとして取り扱っています

3 作成対象とする会計の範囲 一般会計 一般会計 普通会計 地方公共団体 ( 単体 ) うち 特別会計 公営企業会計 土地取得特別会計 公営事業会計 国民健康保険事業後期高齢者医療事業介護保険事業公共下水道事業農業集落排水事業駐車場事業墓地事業 水道事業 病院事業 一部事務組合 広域連合 連 結 袋井市森町広域行政組合太田川原野谷川治水水防組合浅羽地域湛水防除施設組合中東遠看護専門学校組合 ( 奨学金貸与特別会計含む ) 中遠広域事務組合静岡地方税滞納整理機構掛川市 袋井市病院企業団 地方公社 第三セクター等 対 袋井地域土地開発公社 象 うち対象外 北部街づくり ( 株 ) 19.1%(H28.3.31 現在 )( 出資比率 25% 未満のため 対象外 ) 天竜浜名湖鉄道 ( 株 ) 0.35%(H28.3.31 現在 )( 出資比率 25% 未満のため 対象外 ) 第三セクターの要件 地方公共団体の出資比率が 50% 以上 地方公共団体の出資比率が 25% 以上 50% 未満の法人は 地方公共団体がその法人の業務運営を実質的に支配していると認められる場合 ( 地方公共団体からの役員の派遣 財政支援等の実態より判断 )

4 平成 27 年度決算財務 4 表 普通会計 ⑴ 貸借対照表 ( 詳細はP6) 資産については 前年度より約 11.8 億円減少しました これは 財政調整基金や減債基金など基金の取崩額が積立額を上回り 基金 積立金の残高が平成 26 年度と比べて減少 ( 約 5.3 億円の減 ) したことなどによるものです 負債については 約 1.9 億円減少しました これは 地方債残高の減少などによるものです 単位 : 千円 単位 : 千円 資産の部 負債の部 項目 平成 26 年度 平成 27 年度 備考 項 目 平成 26 年度 平成 27 年度 備考 公共資産 144,335,301 143,570,340 負債 32,132,826 31,940,961 地方債残高が減少 学校 道路 橋 公園など 地方債 借入金 退職給付引当金など将来負担する必要のある債務 投資など 7,373,766 6,839,515 財政調整基金 減債基金等の取崩額が大きく 基基金 積立金 出資金など純資産 122,693,183 121,705,542 金残高が減少これまでの世代が既に負担した 資産合計 - 負債合計 流動資産 3,116,941 3,236,648 将来返済しなくてもよい財産の金額 現金預金や税などの未収金 ( うち資金 ) 1,904,135 2,144,195 資産合計 154,826,008 153,646,503 負債及び純資産合計 154,826,009 153,646,503 ⑵ 行政コスト計算書 ( 詳細はP7) 移転支出的なコストが約 13 億円増加しています これは 少子高齢化の進展により社会保障給付等の社会保障関連費用が増加したことなどによるものです ⑶ 純資産変動計算書 ( 詳細はP8) 純資産については 約 9.9 億円減少しました これは 既存インフラ資産の減耗などによるものです 単位 : 千円単位 : 千円平成 26 年度平成 27 年度項目平成 26 年度平成 27 年度備考経常費用備考 25,498,271 26,951,240 前年度末純資産残高 123,538,414 122,693,183 人にかかるコスト 4,968,725 5,026,270 職員給与 議員報酬など臨時職員賃金も含む本年度変動額 -845,232-987,641 純経常費用 -24,102,867-25,519,017 経常費用 - 経常収益 物にかかるコスト 3,507,533 3,782,377 財源調達 30,655,709 32,071,239 税収 国 県支出金など 光熱水費 物品購入費 その他 -7,398,074-7,539,863 減価償却費 維持補修費 など 本年度末純資産残高 122,693,183 121,705,542 移転支出的なコスト 13,154,997 14,445,616 社会保障関連費用が増加 ⑷ 資金収支計算書 ( 詳細はP9) 社会保障給付としての扶助費 前年度に比べ 経常的収支が減少しましたが 資本的収支のマイナスがそれ以上に 補助金など 減少したため 当期収支はプラスとなりました 単位 : 千円 その他のコスト 3,867,016 3,696,977 項 目 平成 26 年度 平成 27 年度 備考 市債の利子 委託料など 前年度末資金残高 1,943,152 1,904,136 経常収益 1,395,404 1,432,222 経常的収支 4,263,693 3,426,578 使用料 手数料など 353,724 350,546 受取利息など 1,041,680 1,081,676 資本的収支 -3,803,590-2,582,590 純経常費用 ( 純行政コスト ) ( 経常費用 - 経常収益 ) 24,102,867 25,519,017 千円未満について 四捨五入により処理を行っているため 各項目の積み上げと合計が一致しない場合があります 財務的収支 -499,119-603,929 本年度末資金残高 1,904,136 2,144,195 資産評価替え 直接資本減耗など 税収や国 県支出金などの収入と人件費や物件費などの支出の差額 公共資産の整備のための支出と公共資産の売却などの収入の差額 地方債発行収入と元利償還金支出の差額

⑴ 貸借対照表 市が保有する公共施設やインフラ資産などの 資産 に対して 地方債や退職給付引当金 などの将来返済しなければならない 負債 や返済を要しない 純資産 に関するストック の情報を総括的に表したものです ( 単位 : 千円 ) 資産の部 負債の部 26 年度 27 年度 26 年度 27 年度 1 公共資産 144,335,301 143,570,340 1 固定負債 27,708,000 27,543,774 ⑴ 事業用資産 53,895,933 53,499,361 ⑴ 地方債 22,218,405 22,062,388 ⑵ インフラ資産 90,439,367 90,070,979 ⑵ 退職給付引当金 3,659,971 3,641,940 ⑶ 繰延資産 0 0 ⑶ 借入金 0 0 ⑷ その他の固定負債 1,829,625 1,839,446 2 投資等 7,373,766 6,839,515 2 流動負債 4,424,826 4,397,187 ⑴ 出資金 304,226 304,226 ⑴ 翌年度償還予定地方債等 3,490,701 3,120,867 ⑵ 基金 積立金 7,069,540 6,535,289 ⑵ 預り金 602,539 871,771 ⑶ その他の投資 0 0 ⑶ 未払金及び未払費用 0 0 資金収支計算書の ⑷ 賞与引当金 239,051 240,773 期末資金残高 と一致 ⑸ その他の流動負債 92,535 163,775 3 流動資産 3,116,941 3,236,648 負債合計 32,132,826 31,940,961 ⑴ 資金 1,904,135 2,144,195 純資産の部 ⑵ 債権 1,209,351 1,074,592 純資産合計 ⑶ 有価証券 70,757 70,034 122,693,183 121,705,542 ⑷ 貸付金 12,891 12,397 純資産変動計算書の ⑸ 貸倒引当金 -80,193-64,570 期末純資産残高 と一致 資産合計 154,826,008 153,646,503 負債及び純資産合計 154,826,009 153,646,503 千円未満について 四捨五入により端数処理を行っているため各項目の積み上げと合計が一致しない場合があります ( 以下すべての表において同じ ) 内容について 1 貸借対照表の左側は 決算年度末に市が持つ資産を示し 当市の資産は 27 年度末現在で 1,536 億円となります 右側は その資産がどのようにしてできたのかを表し 将来の世代が負担しなければならない負債 ( 他人の資金 )319 億円と 過去の世代が積み上げてきた 1,217 億円の純資産から構成されています 2 本市は 負債の約 4.8 倍の資産を持っています ( 純資産比率 = 純資産 / 総資産 =79.2%) 3 公共資産の減は 新規取得価額よりも既存資産の減耗が多かったことなどによるものです 4 基金 積立金の減は 財政調整基金の取り崩し 2.1 億円及び減債基金の取り崩し 2 億円などによるものです 5 債権の減は 税等の未収金が滞納整理の実施や不納欠損により平成 26 年度に比べて 1.1 億円減少したことなどによるものです 6 負債の減は 主に 地方債残高の減少などによるものです 7 純資産が減少していますが これは 負債の減少に比べ資産の減少が上回ったことなどによるものです 用語説明 資産 : 学校 公園 道路など将来の世代に引き継ぐ社会資本や 投資 基金など将来現金化することが可能な財産負債 : 地方債や退職給付引当金など 将来の世代の負担となるもの純資産 : 過去の世代や国 県が負担した将来返済しなくてよい財産

⑵ 行政コスト計算書 企業の損益計算書に相当するもので 1 年間の行政サービス ( 資産形成に係るものを除く ) に要したコストと その財源の対応をフロー情報として示したものです 現金収支だけでなく 減価償却費や各種引当金の繰入額も計上しています ( 単位 : 千円 ) 経常費用 26 年度 27 年度 25,498,271 26,951,240 1 人にかかるコスト 4,968,725 5,026,270 ⑴ 人件費 4,713,605 4,717,283 ⑵ 退職給付引当金繰入等 255,120 308,987 2 3 物にかかるコスト 3,507,533 3,782,377 ⑴ 消耗品費 1,292,076 1,368,877 ⑵ 減価償却費 1,590,344 1,614,215 ⑶ 維持補修費 625,114 799,285 移転支出的なコスト 13,154,997 14,445,616 ⑴ 他会計への支出 2,601,922 2,725,629 ⑵ 社会保障給付 4,823,830 5,325,032 ⑶ 補助金等その他移転支出 5,729,245 6,394,955 社会保障関連 4 その他のコスト ⑴ 委託費ほか 3,867,016 3,696,977 経常収益使用料 手数料等受取利息等純経常費用 ( 純行政コスト ) ( 経常費用 - 経常収益 ) 内容について 純資産変動計算書の 純経常費用 と一致 1,395,404 1,432,222 353,724 350,546 1,041,680 1,081,676 24,102,867 25,519,017 1 1 人にかかるコスト のうち (1) 人件費 は 市の職員給与 議員報酬 福利厚生費などのほか 臨時職員の賃金も含まれています また 退職給付引当金繰入等は 通常勤務のコストと考えて毎年必要な額を蓄えておくものです なお 実際の退職金の支払は この引当金から支払われたと考えて 新しい費用は発生させません 2 2 物にかかるコスト のうち ⑵ 減価償却費 と ⑶ 維持補修費 は 設備に関する費用です 減価償却費とは その資産が使用できる期間にわたって費用配分するものです 事業用資産に関する減価償却費のみここで計上し インフラ資産は次頁の純資産変動計算書で 直接資本減耗費用 として計上しています また 維持補修費は資産が目的とした機能を果たすことを維持できるように行った修繕費用です 3 3 移転支出的なコスト は 直接行政サービスを行う費用ではなく 市を通じて色々なところへ移転した金額を示すものです ⑴ 他会計への支出 の中で主なものは 下水道事業 病院事業 国民健康保険 後期高齢者医療 介護保険への繰出金等です 下水道事業を除き ⑵ 社会保障給付 とあわせて 概ね社会保障関連費用と言えます また ⑶ 補助金等その他移転支出 は 市民や団体の活動などへの補助となるものです 4 経常費用から経常収益を差し引いたものが 純行政コスト で このコストは 税金などでカバーしなければなりません

⑶ 純資産変動計算書 貸借対照表の 純資産の部 の 1 年間の変動について 財源の受入状況や振替の状況を細かく示して説明したものです 行政コスト計算書の 純経常費用 と一致 ( 単位 : 千円 ) 26 年度 27 年度 期首純資産残高 123,538,415 122,693,183 純経常費用 (A) -24,102,867-25,519,017 財源の調達税収 (B) 16,434,601 16,964,759 社会保険料 (B) 0 0 移転収入 (B) 9,377,049 10,044,445 その他財源 (B) 4,844,059 5,062,035 資産評価替え等 (B) 152 148,077 直接資本減耗 (A) -2,549,296-2,580,583 その他 (A) -4,848,930-5,107,357 期末純資産残高 122,693,183 121,705,542 資産評価替え等は プラスの場合は (B) マイナスの場合は(A) 費用なのでマイナス要素 貸借対照表の 純資産合計 と一致 この差 987,641 千円 今期 純資産が減少しています 内容について 1 純資産変動計算書は 財政状態のフローを純資産の変動の角度からみたものです 2 純資産を減少させるものは 行政コスト計算書で算出した 純経常費用 ( 純行政コスト ) と 直接資本減耗 ( インフラ資産の減価償却分 ) と その他 に計上されているものです (A) 3 純資産を増加させるものは 税収や国 県からの補助金です その他 寄附金や他会計からの収益金もあります (B) 4(A) (B) いずれが多いかで 負担額 を将来に先送りしたのか 余剰額 を引き継いだのかがわかり (A) が多ければ前者 (B) が多ければ後者となります 5 平成 27 年度は (A) の方が (B) より 9.9 億円多く 次世代へ 負担額 として引き継ぐことになります 用語説明 財源の調達 : 財源をどのような種類の収入で調達したのかを表します 資産評価替え等 : 固定資産や金融資産の当該年度に発生した評価益や評価損を表しています 直接資本減耗 : インフラ資産の減価償却費 ( 事業用資産の減価償却費は 行政コスト計算書の 物にかかるコスト に計上 )

⑷ 資金収支計算書 1 年間の歳計現金の出入りを 経常的収支 資本的収支 財務的収支 の 3 つに区分して収支を説明したものです 1 2 3 ( 単位 : 千円 ) 26 年度 27 年度 経常的収支 4,263,693 3,426,578 ⑴ 経常的支出 23,803,458 25,069,346 ⑵ 経常的収入 28,067,151 28,495,924 資本的収支 -3,803,590-2,582,590 ⑴ 資本的支出 4,491,896 3,449,897 ⑵ 資本的収入 688,306 867,307 財務的収支 -499,119-603,928 ⑴ 財務的支出 4,153,367 3,988,961 ⑵ 財務的収入 3,654,248 3,385,033 当期収支 -39,017 240,060 期首資金残高 1,943,152 1,904,135 期末資金残高 1,904,135 2,144,195 貸借対照表流動資産の 資金 と一致 内容について 1 資金収支計算書は現金収支のフローの面から財政状態をみたもので 現金主義の決算書と同じです 2 1 経常的収支 は 資産の形成に関係ない人件費や物件費などの支出と 市へ入ってきた税収や国県補助金などの収入を示すものです 経常的収支のプラス分は資産の目減り分 ( 2 資本的収支 のマイナス分 ) の補てんや 公債の利払い等 ( 3 財務的収支 のマイナス分 ) に充てられます 3 2 資本的収支 は 道路や公園などの公共資産を整備するための支出と 公共資産の売却による収入を示すものです 資本的支出 の減少は 主に 袋井駅南北自由通路建設工事が前年度より減少したことなどによるものです 4 3 財務的収支 は 公債の元利償還支出 と 新しい公債の発行による収入 の差額です マイナスの要因は 公債費において 元利償還金支出が 37 億円に対し 公債発行収入が 31 億円で 6 億円のマイナスとなったことなどです 用語説明 資本的収支 : 公共資産の整備のための支出と公共資産売却などの収入の差額を示すものです 財務的収支 : 新規に発行した公債収入などと 公債の元利償還支出などとの差額を示すものです

5 平成 27 年度決算財務 4 表 連結会計 ⑴ 貸借対照表 ( 詳細はP12) 資産については 前年度より約 4.1 億円減少しました これは 一般会計の財政調整基金や減債基金など基金の取崩額が積立額を上回り 基金 積立金の残高が平成 26 年度と比べて減少したことなどによるものです 単位 : 千円 単位 : 千円 資産の部 負債の部 項目 平成 26 年度 平成 27 年度 備考 項目 平成 26 年度 平成 27 年度 備考 公共資産 185,900,076 185,042,813 負債 68,837,487 67,857,875 学校 道路 橋 公園など 地方債 借入金 退職給付引当金など将来負担する必要のある債務 投資など 8,683,778 8,286,096 財政調整基金 減債基金等の取崩額が大きく 基金残高が基金 積立金 出資金など減少 純資産 133,202,436 133,773,174 これまでの世代が既に負担した 流動資産 7,456,068 8,302,140 袋井市森町広域行政組合 中将来返済しなくてもよい財産の金額東遠総合医療センター等で資現金預金や税などの未収金金が増加 ( うち資金 ) 4,156,739 5,040,842 資産合計 202,039,923 201,631,049 負債及び純資産合計 202,039,923 201,631,049 ⑵ 行政コスト計算書 ( 詳細はP13) 経常収益について 前年度は土地開発公社による山科東工業団地用地の売却に伴う収益がありましたが 今年度は土地の売却が無かったため 減少しました ⑶ 純資産変動計算書 ( 詳細はP14) 純資産については 約 5.7 億円増加しました これは 国 県支出金等財源調達の増などによるものです 単位 : 千円 単位 : 千円 経常費用 平成 26 年度平成 27 年度項目平成 26 年度平成 27 年度備考備考 46,339,470 47,117,051 26 年度末純資産残高 137,716,213 133,202,436 人にかかるコスト 9,201,483 9,406,234 職員給与 議員報酬など 臨時職員賃金も含む 27 年度変動額 -4,513,776 570,738 経常費用 -35,323,551-36,724,372 経常費用 - 経常収益 物にかかるコスト 8,172,019 7,126,064 財源調達 45,714,310 47,885,076 税収 国 県支出金など 光熱水費 物品購入費 その他 -14,904,535-10,589,966 減価償却費 維持補修費など 27 年度末純資産残高 133,202,436 133,773,174 移転支出的なコスト 22,148,894 23,860,390 ⑷ 資金収支計算書 ( 詳細はP15) 負債については 約 9.8 億円減少しました これは 地方債残高の減少などによるものです 社会保障給付としての扶助費 補助金など 元利償還金支出より公債発行収入が少なかったため 財務的収支はマイナスになっています 単位 : 千円 項目 平成 26 年度 平成 27 年度 備考 その他のコスト 6,817,074 6,724,363 26 年度末資金残高 3,633,817 4,156,739 市債の利子 委託料など 税収や国 県支出金などの 経常的収支 7,807,641 7,042,759 収入と人件費や物件費などの支出の差額 経常収益 11,015,919 10,392,679 公共資産の整備のための支 使用料 手数料など 9,510,089 8,856,529 資本的収支 -5,338,676-4,154,767 出と公共用資産の売却など 受取利息など 1,505,831 1,536,150 の収入の差額 純経常費用 ( 純行政コスト ) 財務的収支 -1,946,044-2,003,889 地方債発行収入と元利償還 35,323,551 36,724,372 金支出の差額 ( 経常費用 - 経常収益 ) 27 年度末資金残高 4,156,739 5,040,842 千円未満について 四捨五入により処理を行っているため 各項目の積み上げと合計が一 致しない場合があります

⑴ 2 3 貸借対照表 ( 単位 : 千円 ) 資産の部 負債の部 26 年度 27 年度 26 年度 27 年度 1 公共資産 185,900,076 185,042,813 1 固定負債 61,257,222 60,886,883 ⑴ 事業用資産 71,502,337 70,859,577 ⑴ 地方債 50,095,832 48,782,603 ⑵ インフラ資産 114,397,738 114,183,236 ⑵ 退職給付引当金等 4,354,983 4,409,714 ⑶ 繰延資産 0 0 ⑶ 借入金 0 1,041,000 ⑷ その他固定負債 6,806,407 6,653,566 投資等 8,683,778 8,286,096 2 流動負債 7,580,265 6,970,992 ⑴ 出資金 39,972 39,972 ⑴ 翌年度償還予定地方債等 5,802,618 4,765,388 ⑵ 基金 積立金 8,572,291 8,165,014 ⑵ 預り金 672,729 932,806 ⑶ その他の投資 71,515 81,110 ⑶ 未払金及び未払費用 527,390 614,015 資金収支計算書の ⑷ 賞与引当金 464,722 474,731 期末資金残高 と一致 ⑸ その他の流動負債 112,806 184,052 流動資産 7,456,068 8,302,140 負債合計 68,837,487 67,857,875 ⑴ 資金 4,156,739 5,040,842 純資産の部 ⑵ 債権 2,981,949 2,856,603 純資産合計 ⑶ 有価証券 70,757 70,034 純資産変動計算書の 133,202,436 133,773,174 ⑷ 貸付金 421,598 481,833 期末純資産残高 と一致 ⑸ 貸倒引当金 -174,975-147,172 資産合計 202,039,923 201,631,049 負債及び純資産合計 202,039,923 201,631,049 内容について 1 貸借対照表の左側は 決算年度末に市が持つ資産を示し 連結では 27 年度末現在で 2,016 億円の資産があります 右側はその資産がどのようにしてできたのかを表し 将来の世代が負担しなければならない負債 ( 他人の資金 )679 億円と 過去の世代が積み上げてきた 1,338 億円の純資産から構成されています 2 本市は 連結ベースで負債の約 3 倍の資産を持っています ( 純資産比率 = 純資産 / 総資産 =66.35%) 3 公共資産の減は 新規取得価額よりも既存資産の減耗が多かったことなどによるものです 4 債権の減は 税等の未収金が滞納整理の実施や不納欠損により平成 26 年度に比べて 1.4 億円減少したことなどによるものです 5 退職給付引当金として 普通会計 36.4 億円 水道事業会計 0.8 億円 袋井市森町広域行政組合会計 4.9 億円 中東遠総合医療センター 1.4 億円を計上しています 6 負債の減は 主に 地方債残高の減少などによるものです

⑵ 行政コスト計算書 1 2 3 4 ( 単位 : 千円 ) 経常費用 26 年度 27 年度 46,339,470 47,117,051 人にかかるコスト 9,201,483 9,403,234 ⑴ 人件費 8,718,761 8,898,467 ⑵ 退職給付引当金繰入等 482,722 504,767 物にかかるコスト 8,172,019 7,126,064 ⑴ 消耗品費 4,816,119 3,549,085 ⑵ 減価償却費 2,527,348 2,535,347 ⑶ 維持補修費 828,552 1,041,632 移転支出的なコスト 22,148,894 23,860,390 ⑴ その他の移転支出 201,854 257,369 ⑵ 社会保障関係 4,824,575 5,325,032 ⑶ 補助金等 17,122,465 18,277,990 その他のコスト ⑴ 委託費ほか 6,817,074 6,727,363 経常収益 11,015,919 10,392,679 使用料 手数料等 9,510,089 8,856,529 受取利息等 1,505,831 1,536,150 純経常費用 ( 純行政コスト ) ( 経常費用 - 経常収益 ) 35,323,551 36,724,372 純資産変動計算書の 純経常費用 と一致 内容について 1 1 人にかかるコスト のうち (1) 人件費 は 職員給与 議員報酬 福利厚生費などのほか 臨時職員の賃金も含まれています また 退職給付引当金繰入等は 通常勤務のコストと考えて毎年必要な額を蓄えておくものです なお 実際の退職金の支払は この引当金から支払われたと考えて 新しい費用は発生させません 2 2 物にかかるコスト のうち ⑵ 減価償却費 と ⑶ 維持補修費 は 設備に関する費用です 減価償却費とは その資産が使用できる期間にわたって費用配分するものです 事業用資産に関する減価償却費のみここで計上し インフラ資産は次頁の純資産変動計算書で 直接資本減耗費用 として計上しています また 維持補修費は資産が目的とした機能を果たすことを維持できるように行った修繕費用です 3 3 移転支出的なコスト は 直接行政サービスを行う費用ではなく 市を通じて色々なところへ移転した金額を示すものです ⑶ 補助金等 は 主に 特別会計で支出する給付費 広域連合などへの負担金 市民や団体の活動などへの補助となるものです 4 経常収益について 前年度は土地開発公社による山科東工業団地用地の売却に伴う収益がありましたが 今年度は土地の売却が無かったため 減少しました 5 経常費用から経常収益を差し引いたものが 純行政コスト で このコストは 税金などでカバーしなければなりません

⑶ 純資産変動計算書 行政コスト計算書の 純経常費用 と一致 ( 単位 : 千円 ) 26 年度 27 年度 期首純資産残高 137,716,214 133,202,436 純経常費用 (A) -35,323,551-36,724,372 財源の調達税収 (B) 16,434,601 16,964,759 社会保険料 (B) 3,552,644 3,673,619 移転収入 (B) 18,660,316 20,268,047 その他財源 (B) 7,066,749 6,978,651 資産評価替え等 (A) 152-723 直接資本減耗 (A) -3,636,496-3,374,237 その他 (A) -11,268,191-7,215,004 期末純資産残高 133,202,436 133,773,174 資産評価替え等は プラスの場合は (B) マイナスの場合は(A) 費用なのでマイナス要素 貸借対照表の 純資産合計 と一致 この差 570,738 千円 今期 純資産が増加しています 内容について 1 純資産変動計算書は 財政状態のフローを純資産の変動の角度からみたものです 2 純資産を減少させるものは 行政コスト計算書で算出した 純経常費用 ( 純行政コスト ) と 直接資本減耗 ( インフラ資産の減価償却分 ) と その他 に計上されているものです (A) 3 純資産を増加させるものは 税収や国 県からの補助金です その他 寄附金や他会計からの収益金もあります (B) 4(A) (B) いずれが多いかで 負担額 を将来に先送りしたのか 余剰額 を引き継いだのかがわかり (A) が多ければ前者 (B) が多ければ後者となります 5 平成 27 年度は (B) の方が (A) より 5.7 億円多く 次世代へ 純資産額 として引き継ぐことになります 用語説明 財源の調達 : 財源をどのような種類の収入で調達したのかを表します 資産評価替え等 : 固定資産や金融資産の当該年度に発生した評価益や評価損を表しています 直接資本減耗 : インフラ資産の減価償却費 ( 事業用資産の減価償却費は 行政コスト計算書の 物にかかるコスト に計上 )

⑷ 1 資金収支計算書 ( 単位 : 千円 ) 26 年度 27 年度 経常的収支 7,807,641 7,042,759 ⑴ 経常的支出 42,758,185 44,057,187 ⑵ 経常的収入 50,565,826 51,099,945 2 3 資本的収支 -5,338,676-4,154,767 ⑴ 資本的支出 6,308,094 5,333,360 ⑵ 資本的収入 969,419 1,178,593 財務的収支 -1,946,044-2,003,889 ⑴ 財務的支出 8,100,939 6,592,615 ⑵ 財務的収入 6,154,896 4,588,726 当期収支 522,922 884,103 期首資金残高 3,633,817 4,156,739 期末資金残高 4,156,739 5,040,842 貸借対照表の 資金 と一致 内容について 1 資金収支計算書は現金収支のフローの面から財政状態をみたもので 現金主義の決算書と同じです 2 1 経常的収支 は 資産の形成に関係ない人件費や物件費などの支出と 市へ入ってきた税収や国県補助金などの収入を示すものです 経常的収支のプラス分は資産の目減り分 ( 2 資本的収支 のマイナス分 ) の補てんや 公債の利払い等 ( 3 財務的収支 のマイナス分 ) に充てられます 3 2 資本的収支 は 道路や公園などの公共資産を整備するための支出と 公共用資産の売却による収入を示すものです 資本的支出 の減少は 主に 袋井駅南北自由通路建設工事が平成 26 年度より減少したことなどによるものです 4 3 財務的収支 は 公債の元利償還支出 と 新しい公債の発行による収入 の差額です マイナスの要因は 公債費において 元利償還金支出が 61 億円に対し 公債発行収入が 40 億円で 21 億円のマイナスとなったことなどです 用語説明 資本的収支 : 公共資産の整備ための支出と 公共資産売却などの収入の差額を示すものです 財務的収支 : 新規に発行した公債収入などと 公債の元利償還支出などとの差額を示すものです

6 資金収支計算書を家計簿に置き換えてみると 平成 27 年度決算 : 資金収支計算書 ( 普通会計 ) 袋井市の家計簿 ( 一年間 ) 項目 H26 年度 H27 年度 26 年度末資金残高 19 億 0,414 万円 26 年度の現金の残高 貯金 39 万円 38 万円 租税収入 170 億 0,993 万円税金 社会保険料 給料 330 万円 340 万円 経常業務費用収入 13 億 7,709 万円使用料や手数料 パート収入 27 万円 28 万円 移転収入 101 億 0,890 万円国や県からの補助金など 両親の年金 204 万円 202 万円 収入 284 億 9,592 万円 車の下取り 14 万円 17 万円 人件費支出 50 億 4,258 万円職員給与 退職金 議員報酬など 銀行からの借入 73 万円 68 万円 物件費支出 21 億 6,816 万円光熱水費 通信運搬費 物品購入費など 収入 687 万円 693 万円 経費支出など 34 億 1,298 万円業務委託費など 食費 104 万円 101 万円 経常業務費用支出 106 億 2,373 万円 衣料 38 万円 43 万円 他会計への移転支出など 27 億 2,563 万円特別会計への繰出金 家賃 光熱水費 70 万円 68 万円 補助金等移転支出 61 億 5,892 万円補助金など 子どもへの仕送り 52 万円 55 万円 社会保障関係費等移転支出 53 億 2,503 万円児童手当や障害者支援費など 親戚への援助 111 万円 123 万円 その他の移転支出 2 億 3,603 万円公課費 補償 補填費など 家族の医療費 97 万円 107 万円 移転支出 144 億 4,562 万円 自動車税 重量税など 4 万円 5 万円 支出 250 億 6,935 万円 車の買い換え 90 万円 69 万円 経常的収支 34 億 2,658 万円 ローン返済 83 万円 80 万円 資本的収入 8 億 6,731 万円公共資産の売却や基金の取り崩しなど 支出 649 万円 651 万円 資本的支出 34 億 4,990 万円公共資産形成のための支出 貯金残額 38 万円 43 万円 資本的収支 25 億 8,259 万円 財務的収入 33 億 8,503 万円国や金融機関からの借入など 袋井駅南北自由通路建設工事の減少などによ 財務的支出 39 億 8,896 万円元金償還や支払利息など り 支出が減額しています 財務的収支 6 億 0,393 万円 資金収支計算書を 約 5,000 分の1 に置き換え 年収約 560 万当期収支 2 億 4,006 万円 27 年度の収入と支出の差円の家計簿として表しています 27 年度末資金残高 21 億 4,420 万円 27 年度の現金の残高

7 財務書類から分かること ( 普通会計 ) (1) 財政に持続可能性があるか? ~ 持続可能性 ( 健全性 )~ 1 市民一人当たりの負債 説明 本市の負債を市民一人ひとりに分配するといくらになるのかを表します 単位 : 万円 普通会計 34.4 34.2 37.3 36.9 36.6 単位 : 万円 市民一人当たりの負債 計算式 分析 負債合計 市の人口 (H28.3.31 現在 :87,174 人 ) 市民一人あたりの負債は前年度に比べて 減少しました 主に 地方債残高などが減少したためです 40 30 20 参照書類 貸借対照表 H26 H27 10 0 2 地方債償還年数 説明 地方債 ( 市債 ) を 経常的に確保できる資金で返済した場合に 何年で返済できるかを表します 債務返済能力を測ることができます 単位 : 年 普通会計 7.0 8.4 5.1 6.0 7.3 計算式 分析 参照書類 地方債残高 経常的収支 本指標の値が小さければ小さいほど返済能力が高いことを示します 平成 27 年度は 社会保障関連費用の増などにより 経常的収支が減少し 値が増加しています 貸借対照表 資金収支計算書 H26 H27 単位 : 年 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 地方債償還年数

3 流動比率 単位 :% 普通会計 70 77 92 86 87 説明 今後 1 年間における支払予定額に対して どの程度準備が行われているかを表します 100% をきれば 支払額に充てる資金が少ないことを意味します 単位 :% 100 流動比率 計算式 ( 資金 + 財政調整基金 ) 流動負債 80 分析 平成 27 年度は 前年度より 1 ポイント上昇しています 主な理由は 地方債残高 ( 短期 ) の減などによる流動負債の減少によるものです 60 40 参照書類 貸借対照表 H26 H27 20 0 4 基礎的財政収支 説明 公債の元利償還額を除いた歳出と公債発行収入を除いた歳入のバランスを表すもので 値がプラスであれば 経費が税収などでまかなわれていることを意味します 単位 : 百万円 普通会計 1203 662-556 460 844 計算式 経常的収支 + 資本的収支 単位 : 百万円 基礎的財政収支 分析 参照書類 平成 27 年度は 袋井駅南北自由通路建設工事の減など 公共施設整備に要する費用が減少したことなどにより プラスとなっています 資金収支計算書 H26 H27 1500 1000 500 0-500 -1000

(2) 将来世代と現世代との負担の分担は適切か? ~ 世代間公平性 ~ 1 純資産比率 説明 計算式 一般的な数値 60~70% 資産のうち どの程度の割合が借金の返済を必要としない資産なのかを示します 現在持っている資産がこれまでの世代による負担なのか あるいは 将来世代への負担となっていくのかを表します 純資産合計 資産合計 単位 :% 普通会計 81 79 79 80 79 単位 :% 80 60 純資産比率 分析 純資産比率は毎年 80% 前後で推移しています 40 20 参照書類 貸借対照表 H26 H27 0 2 社会資本等形成の世代間負担比率 説明 社会基盤資本 ( 道路 橋 公園 校舎など ) の整備結果を示す事業用資産及びインフラ資産の合計額のうち 純資産による整備の割合を示すもので これまでの世代によって既に負担された割合を見ることができます 単位 :% 普通会計 83 83 81 81 81 単位 :% 社会資本等形成の世代間負担比率 計算式 分析 参照書類 純資産合計 ( 非金融資産 + 投資等 ) これまでの世代による負担は比較的高い ( 将来世代への負担は比較的低い ) ことがわかります 貸借対照表 H26 H27 80 70 60 50

(3) 将来世代に残る資産はどれくらいあるのか? ~ 資産形成度 ~ 1 市民一人当たりの資産 単位 : 万円 普通会計 188.8 182.8 179.5 177.6 176.3 説明計算式分析参照書類 本市の資産を市民一人ひとりに分配するといくらになるのかを表します 資産合計 市の人口 (H28.3.31 現在 :87,174 人 ) 本市の市民一人あたりの資産は 年々減少しています 平成 27 年度は 財政調整基金や減債基金等の取り崩しにより 基金残高が平成 26 年度と比べて減少したことなどが要因です 貸借対照表 H26 H27 単位 : 万円 市民一人当たりの資産 200 180 160 140 120 100 2 有形固定資産減価償却率 説明 計算式 一般的な数値 35~50% 有形固定資産のうち 土地以外の償却資産の取得価格に対する減価償却累計額の割合です 償却資産が耐用年数と比較してどの程度経過しているのかを表します 100% に近いほど老朽化が進んでいると言えます 減価償却累計額 取得価格総計 単位 :% 単体会計 42 44 46 47 48 単位 :% 50 40 30 有形固定資産減価償却率 資産の老朽化が進行 分析 参照書類 資産の老朽化が進み 有形固定資産減価償却率は年々上昇しています 貸借対照表 H26 H27 20 10 0

3 資産更新準備率 説明 資産更新必要額に対し どの程度の準備 ( 資金等 ) ができているのかを表します 数値が大きいほど 将来に備えた資産更新準備ができていると言えます 単位 :% 普通会計 11 11 11 10 10 単位 :% 15 資産更新準備率 計算式 分析 ( 資金 + 基金 積立金 ) 減価償却累計総額 上場企業では 40~50% が一般的とされており それと比較すると低い数値となっています 将来に備え 今後はより一層の資金準備をする必要があります 10 5 参照書類 貸借対照表 H26 H27 0