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はじめに

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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2

4 施策別計画 4 施策別計画 施策別計画の見方 施策の方向性を示しています 関連する施策と連携の内容を示して 取組の目標を示しています います なお 市民協働や人権 行政 施策の必要性を示しています の効率化などを内容とする まちづ 取組の現状と課題を示しています くりを進めるための基盤 である施

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5 この施策に係る事務事業 ( 重要度 貢献度順 ) 番号 事務事業名 魅力個店づくり整備促進事業 歳出決算額 ( 千円 ) 施策への関連性 目的に対する指標 年度目標値 年度実績値 推移 区内の既存個店や出店希望 22 者が行う 魅力的な店舗づ 809 くりを支援することで 魅 力個店の集積を図る

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本町は 過疎地域における人口減少や少子高齢化 核家族化の進展という構造的な課題を抱え 若年層の人口流出や世代間交流の機会が少ない現代社会現象が問題となっている また 本町は 県を代表する観光地であるが 観光入込客数は 瀬戸大橋が開通した昭和 63 年をピークに減少しており 平成 27 年には約 23

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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事項を札幌市と契約候補者で協議し 仕様の調整を行う また 本業務の受託者は 業務に伴う費用の支払い等を含め 下記項目に係る業務全般を行うこととする (1) 運営団体へのアンケート調査及びヒアリング調査市内で子ども食堂等を運営している団体に対してアンケート調査を実施し 本市における子ども食堂等の開設状

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25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

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(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

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4 合併を選択した理由 合併を選択した理由は 直面する財政危機への対応よりも 将来に向けた行政体制の充実 強化や行政サービスの維持 向上 合併を選択した理由 地方分権時代にふさわしい基礎自治体としての行政体制の充実 強化を図るため 20 市町村 効率的 効果的な行財政運営により 行政サービスを維持

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

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( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

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目次

第 2 章 委託 民営化実施計画 区立施設の運営は 施設の特性に応じて 直営 間委託 営化から選択する必要があります 区が直接担うべき業務は引き続き直営とします 間の知恵と経験を活 したほうが効果的な業務は 間が担うことを基本とします これまでの委託や 営化の実績を検証し 今後さらに委託や 営化を進

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

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中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用


審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

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経営課題 1 主な経営課題について 現状 データ 区民モニター : あなたにとって住民同士の つながり や きずな があると感じますか ( 単位 :%) 年代別 問 6 1. 感じる 2. ある程度感じる 3. あまり感じない 4. 感じない無回答 全体

公表監第 3 号 地方自治法第 199 条第 9 項の規定により提出した定期監査 ( 環境局 ) 出資団体監査 ( 財団法人西宮市都市整備公社 ) 財政援助団体監査 ( 特定非営利活動法人西宮市シニ アライフ協会 ) 指定管理者監査 ( パーク二四 株式会社 ) の結果報告に対して 西宮市長 より措

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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Transcription:

1. 地域協働 住民主導による地域計画の策定 名張市 取組の概要 各地域に一定の金額の交付金を交付し 地域住民の知恵やアイディアによる施策や事業の実践に充てる ゆめづくり地域予算制度 を導入 従来の補助金制度と異なり 事業を限定せず 地域住民はこれを用いた事業を自由に立案 社会福祉 健康増進 防災活動など地域の実情にあった事業を実施 実施にあたっては 住民の参加により実践機能とチェック機能を有する 地域づくり委員会 を地域ごとに組織 設置し 地域内事業の検討 審査 決定 地域づくり事業計画の策定 事業実施 決算 監査 評価 報告及び公開を実施 名張市の概要 名張市の概要市役所所在地 三重県名張市鴻之台 1 番町 1 番地人口 83,987人 H17.3.31 現在 ( 住民基本台帳人口 ) -1-

1. 地域協働 取組について 1. 取組の背景 現市長は住民主体のまちづくり ( 地域力の向上 ) の方針を公約にして当選 就任直後の 施政方針 で 地域予算制度 に言及した 平成 14 年 9 月の財政非常事態宣言を契機に 同市では市政の見直しを最重点課題に位置付け 翌 15 年 3 月にその解決に向けての指針である 市政一新プログラム を策定 ゆめづくり地域予算制度 は この一環として 従来の画一的 限定的な補助金制度 ( 敬老会補助や資源ごみ回収補助など ) を廃止し 使途自由で補助率もない交付金を市内 14 の地域づくり委員会に交付し 住民自らがまちづくりに取り組むための財政支援 として導入された 2. 取組の具体的内容 ゆめづくり地域予算制度 ( 制度概要 ) ゆめづくり地域予算制度は 従来の補助金制度と異なり 事業を限定したり 補助率を設けない ゆめづくり地域交付金 として 地域に交付する ゆめづくり地域交付金は 地域住民の福祉増進 地域づくり推進に寄与するものであれば 自由に使える ( 交付金の対象 ) 交付金の対象は 地域住民の合意により実施する地域づくり事業であり ハード ソフトを問わない 但し 宗教活動及び政治活動は対象外である ( 基本額と加算額 ) ゆめづくり地域交付金 には使途自由な 基本額 と 市からの委託事業 ( 公民館の地域委託や公園管理の委託など ) 相当額を基本額に加算して交付する 加算額 がある 地域ビジョンづくり ( 地区のまちづくり計画 ) 名張市では 住民主導による地域計画の策定を 住民参加により地域の現状や課題を掘り起こし 自らの地域特性に応じた計画となる地域の将来像 ( 地域ビジョン ) づくりと位置づけており 市はこの地域ビジョンづくりを支援していく さらに地域ビジョンを可能な限り総合計画の地区別計画に位置づけ 施策へ反映できるようにする -2-

参考 地区のまちづくり計画の例 桔梗が丘地区 〇桔梗が丘の将来像 ( 抄 ) まちづくりマスタープラン素案 桔梗が丘は名張市においての大規模住宅地開発の第 1 号で 大阪近郊では なばり という地名を知らない人でも 桔梗が丘 は知っていると言われるほどであります しかし 公共施設等は老朽化が進み補修や建て替えが必要となっています 緑豊かな環境等今あるものを大切に守っていく一方で 安全 快適 利便性等生活の質的なものを追求し 新たなまちづくりをしなければなりません 特に まちづくり は 人づくり であると言われます 幸せは もの で感じるのではなく 心 で感じるものであり 心のかよう お付き合いを広めていく活動も積極的に進めなければならないと考えます この計画書は 桔梗が丘のいいところを生かし 明日 ( あした) のある子どもたち が誇れる また皆様の 夢 をかなえられるまちづくりができればとの思いから 次の五つの柱で事業を展開していきます 〇五つの柱 1. 住み心地のよいまち ( 環境 ) 静かで きれいで 緑豊かな桔梗が丘 2. 健康と福祉のまち ( 福祉 ) 子育てしやすい 高齢者にやさしい桔梗が丘 3. 交流とふれあいのまち ( コミュニティ ) 世代間の活発な交流のある桔梗が丘 4. 安全 快適なまち ( 都市基盤 ) 安全で 災害に強いバリアフリーの桔梗が丘 5. 生涯学習のまち ( 教育 文化 スポーツ ) 地域住民が躍動する桔梗が丘 〇事業計画 ( 抄 ) 2. 健康と福祉のまち ( 福祉 ) 協働事業 a 学童保育の充実 桔梗が丘にある3ヶ所の学童保育施設の平等性を確保するため 連絡協議会の機能を強化し一体的な充実を進めます また 指導員は協議会雇用とするなど適正な人員配置に努めます 土曜日開所に向けて 早期に実現できるよう関係機関と協議します b 若者が楽しめる場所の創設 現在の社会環境のなかで若者にも様々なストレスが蓄積し 青少年が加害者となった犯罪が全国各地で頻繁しておりますが スケートボード場等の若者が楽しめストレスを発散することの出来る場所を設置することで犯罪の減少につながればと考えます 行政や関係機関に積極的に働きかけ設置に向けた行動を実施します 単独事業 イ高齢者支援対策 高齢化が進む桔梗が丘のなかで 一人暮らしの高齢者を対象に食事の準備 家の小修繕 部屋の掃除 庭の草引き並びに病院の送迎など いつでも どこでも -3-

だれでも すぐに手を差し伸べられる環境づくりが重要であると考え ( 仮称 ) なんでも屋お助けセンター 設立を進めます ロ敬老の日の行事 現在桔梗が丘地区の 敬老の日 の行事は桔梗が丘公民館において開催しておりますが 年々対象者が増加し公民館での開催が困難な状況であります 開催場所 行事内容並びに主催団体などを含め抜本的に見直しをします ( 資料 ) 桔梗が丘まちづくり委員会ホームページ ( http://www.kikyogaoka.com/ ) から抜粋 3. 取組にかかる事業費 市から各 地域づくり委員会 に対し交付金を交付しており 平成 15 16 年度共に予算額は 14 地区全体で 50,000 千円である 交付金 ( 基本額 ) は 地域均等割 ( 3 割 ) と人口割 ( 7 割 ) で算定 なお この予算の原資は 既存の補助金である ふるさと振興事業補助金 環境美化推進補助金 資源ごみ集団回収事業補助金 ごみ集積かご設置補助金 各地区婦人会活動補助金 青少年育成団体活動補助金( 各地区社協分 ) 老人保健福祉週間事業 ( 敬老の日 ) 等を廃止して その金額( 約 40,000 千円 ) を充当することとした 公民館管理運営業務を受託する場合には 上記交付金 ( 基本額 ) に加算額 ( 管理費 運営費 人件費の委託事業相当額 ) が加算されて交付される 4. 取組の体制 名張市の地域予算制度は 住民により組織される 地域づくり委員会 地域づくり委員会の会長で組織される 地域づくり協議会 が主体となり それを まちづくり支援室 と 地域振興推進チーム という行政側が支援する形をとる 図表取組みの体制 < 従来 > 市の各担当室 補助金の交付 ( 事業の限定 補助率を設定 ) 市が決めた事業内容にそって事業を実施 各地区の被補助団体 < ゆめづくり地域予算制度 > 交付金の交付 ( 事業の限定や補助率の定めのない自由な資金 ) 市 ( まちづくり支援室 ) 基本額 14 地区の地域づくり委員会 市教育委員会 ( 中央公民館 ) 加算額 ( 公民館の地域委託 ) 地域特性に合った事業を企画 実施 14 地区の地域づくり委員会 -4-

5. 取組の成果ゆめづくり地域予算制度が 2 年を経過する中で 自分たちの地域は自分たちでつくるという意識が出てきている この予算制度がきっかけになり 地域同士での相互調整 意見交換などが行われてきている また 地域主体の事業手法の導入により まちづくりの新たな発想が生まれる余地が広がったと考える 公民館管理運営業務を受託した地域づくり委員会では 従来の公民館職員 ( 市職員 ) に代わる地域事務員を 地域住民から公募等により雇用しており 地域の人材の発掘にもつながっている また 公民館を生涯学習の拠点に加え まちづくりの拠点として 従来の枠にとらわれない新たな展開をしていこうという意識や意欲が表れてきた 6. 今後の課題 地域住民をどのように巻き込んでいくのか 今後のまちづくりの主体として 期待される 団塊の世代 をふくめて 新たな主体の形成や地域リーダーを 育成すること 地域づくり活動を行う役員が多忙を極める状況である 組織 活動の継続性 を維持するためにも地域づくり委員会の事務局のあり方を検討していく必要 がある ( 常設事務局機能の設置等 ) 制度として地域づくり委員会が設置されたが それを支援する地域振興推進 チームの今後のあり方を検討すること 今後 NPO の活動が成長 拡大してい くとすれば 地域づくり委員会とどのような役割分担をしていくべきなのか 検討していくこと 地域予算制度がスタートして 2 年が経過する ここでこの制度の検証をする 必要がある -5-