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1. 事故の発生状況 (1) 年度別事故発生件数図 1 に 年度別事故発生件数 を示します 中古品の事故は 平成 25 年度から 29 年度の 5 年間で計 182 件の発生が確認されました 火災事故が毎年発生しており 事故発生件数における火災事故の割合は 70~80% 台を推移しています 70 6

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. ライターによる事故について () 年度別の事故発生件数について NITE 製品安全センターに通知された製品事故情報のうち 平成 年度から 0 年度に発生したライターによる事故は図 に示すとおり 件 ( ) 発生しています また 平成 年 月から平成 年 月までに 件発生しており 直近の カ月 (

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表 1 経年劣化に起因する家電製品の事故発生件数 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 27 年 3 月 ) 件数 割合 経過年数別の事故発生状況 ( 件 ) (%) ~9 10~14 15~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~ 扇風機

電気用品の製品事故について 電気用品安全法セミナー資料 ( 平成 30 年 11 月 26 日 : 広島合同庁舎 ) ( 独 ) 製品評価技術基盤機構中国支所 1

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 25 年 3 月 22 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 2 件 ( うち開放式ガス瞬間湯沸器 (LP ガス用 )1 件 石

2 / 5. 加湿器 空気清浄機及び除湿機の事故について 年度別事故発生件数及び被害状況について加湿器 空気清浄機及び除湿機の事故は平成 20 年度から 24 年度までの 5 年間に 84 件ありました 年度別事故発生件数及び被害状況 を図 に示します 増減はありますが 毎年約 40 件前後の事故が

6. 特記事項三菱重工業株式会社 ( 現三菱重工サーマルシステムズ株式会社 ) が製造したエアコンについて ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について三菱重工業株式会社 ( 現三菱重工サーマルシステムズ株式会社 ( 法人番号 : )) が製造したエアコンを

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令和元年 7 月 26 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありノートパソコン用 AC アダプター ( ノートパソコン として公表 ) に関する事故 ( リコール

平成 30 年 4 月 3 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり空気圧縮機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以降参照 ) 1.

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 29 年 2 月 14 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり扇風機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以降参照 ) 1. ガ

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平成 30 年 7 月 6 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありノートパソコン用 AC アダプターに関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は

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6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品を焼損するが発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが ドアの開閉

令和元年 5 月 14 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありバッテリー ( リチウムイオン 電動リール用 ) に関する事故 ( リコール対象製品 ) について

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品から出火するが発生し 当該製品を焼損しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 25 年 10 月 22 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 4 件 ( うちガスコンビネーションレンジ ( 都市ガス用 )1

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6. 特記事項 (1) シャープ株式会社が製造した電気冷蔵庫について ( 管理番号 A ) 1 事故事象について異臭に気付き確認すると シャープ株式会社が製造した電気冷蔵庫から発煙し 当該製品の内部部品を焼損する火災が発生していました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが 当該製品の

6. 特記事項 (1) ダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機について ( 管理番号 A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機を使用中 当該製品を焼損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現在 原因を調査中です 2 当該製品のリコール ( 無償製品交

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品を焼損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中です 2 当該

製品事故の情報収集 調査 分析 公表 消費生活用製品安全法等に基づき 消費者が使用する工業製品に関する事故の情報を収集し 原因を究明 その結果を公表 情報提供し 事故の再発 未然防止に貢献 製造事業者 輸入事業者 消防 警察 消費生活センター等 重大製品事故 非重大製品事故 重大製品事故 / 非重大

平成 31 年 3 月 26 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり石油ストーブ ( 開放式 ) に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次

6. 特記事項 (1) 小泉成器株式会社が輸入した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について小泉成器株式会社が輸入した電子レンジを使用中 当該製品から出火するが発生し 当該製品を焼損しました 当該事故の原因は ドアの開閉を検知するスイッチが接触不良となり スパーク

令和元年 7 月 30 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありノートパソコン用 AC アダプター ( ノートパソコン として公表 ) 空気清浄機 エアコンに関す

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 23 年 4 月 1 日消費者庁 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 3 件 ( うち石油ストーブ ( 密閉式 )1 件 石油スト

6. 特記事項 (1) ダイキン工業株式会社が製造したエアコン ( 室外機 ) について ( 管理番号 A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社が製造したエアコン ( 室外機 ) 及び周辺を焼損する火災が発生しました 調査の結果 当該事故の原因は 当該製品のプリント基板から出

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 28 年 4 月 8 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり石油ストーブ ( 開放式 ) テレビ ( ブラウン管型 ) に関する事故 ( リコール対象製品

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6. 特記事項 (1) アイリスオーヤマ株式会社が輸入した除湿機について ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について火災警報器が鳴動したため確認すると アイリスオーヤマ株式会社 ( 法人番号 : ) が輸入した除湿機及び周辺を焼損する火災が発生していました

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 24 年 3 月 13 日消費者庁 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 6 件 ( うち石油ふろがま 1 件 油だき温水ボイラ 1

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6. 特記事項 (1) 小泉成器株式会社が輸入した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について小泉成器株式会社が輸入した電子レンジを使用中 異音がしたため確認すると 当該製品及び周辺を焼損するが発生していました 当該製品の原因は 現在 調査中です 2 当該製品のリコ

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6. 特記事項 (1) ダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機について ( 管理番号 A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機及び周辺を焼損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが 当該製品の除湿エレメント ( 空気中の水分を吸着させ

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6. 特記事項 (1) 株式会社世田谷製作所が製造したガスふろがま用バーナー (LP ガス用 ) について ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社世田谷製作所が製造したガスふろがま用バーナー (LP ガス用 ) から出火する火災が発生し 当該製品を焼損しました 当該事故の

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 28 年 8 月 9 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり長期使用の扇風機についての注意喚起 ( 詳細は次頁以降参照 ) 1. ガス機器 石油機器に関す

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20企広第  号

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圧力がかかった状態で ふたが開かないことの要求を明確化 本体とふたと のはめあわせが不完全な場合 加熱しても内圧が一定圧力 ゲージ圧 以 上とならないこと 減圧装置を操作し 内圧が一定圧力 ゲージ圧 未満 にならなければ ふたを開けられないこと. 乗車用ヘルメットについて 球面 規定等の国際整合化

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A1K /12/5 2017/12/28 石油給湯機付ふろがま UKB-3040CX(FF) ( 株 ) コロナ 青森県 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した 現在 製造から15 年以上経過した製品 A1K /12/7 2017/12/28 石油ストーブ

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 26 年 1 月 28 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 2 件 ( うち石油ストーブ ( 開放式 )1 件 石油給湯機付ふ

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品から出火する火災が発生し 当該製品を焼損 周辺を汚損しました 当該事故の原

6. 特記事項 (1) 介護ベッド用手すりについて ( 管理番号 A ) 消費者への注意喚起 当該製品をベッドサイドに2 本設置して使用していたところ 使用者 (80 歳代 ) の首が 2 本設置したすき間にのった状態で発見され 死亡が確認されました 当該すき間を埋める簡易部品が適正

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6. 特記事項ダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機について ( 管理番号 :A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社 ( 法人番号 : ) が輸入した空気清浄機を使用中 当該製品及び周辺を焼損するが発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中です

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6. 特記事項 (1) 小泉成器株式会社が輸入した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について小泉成器株式会社が輸入した電子レンジを使用後 異臭に気付き確認すると 当該製品から出火する火災が発生しており 当該製品を焼損しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが

報道発表資料 東京消防庁 Tokyo Fire Department 住宅のストーブ火災に注意を!! ~ 例年 冬季にはストーブ火災が急増します ~ 平成 27 年 12 月 14 日 例年 冬季にはストーブに起因する火災が多発しています 寒さも厳しくなり ストーブ の火災が増加する季節を迎えたこと

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な時施工説明書兼取扱説明書 保証書付 この度は ハンスグローエ製品をお求めいただきまして 誠にありがとうございます この説明書は保証書付きですので お読みになりました後もすぐ取り出せる場所に大切に保管してください 安全上の注意...2 使用上の注意...4 製品別の特徴...5 施工方法...10

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9 品目の製造 輸入事業者 ( 特定製造事業者等 ) 販売事業者等 ( 特定保守製品取引事業者 ) 関連事業者 消費者等 ( 所有者 ) それぞれが適切に役割を果たして経年劣化による製品事故を防止するための制度です 1 10 点検を実施するほどではないものの 長期に亘り使用されるため 消費者等に長期

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で何らかのガスを使用している方にお聞きします 居室内 ( 台所 洗面所以外の部屋 のガス栓 ( ガスコンセントを含む の設置状況について 次の中から一つ選んでください ガス栓を設置していて 一年間を通してガス機器を接続して使用している 6 ガス栓を設置していて ガス機器を使用

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( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

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20企広第  号

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令和元年 6 月 7 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり石油ふろがま 電気式床暖房 電気洗濯乾燥機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細

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11 月 6 日 ( 月 ) 富士市立大淵中学校 大淵中 3 年 1 組 中学生 31 人 11 月 6 日 ( 月 ) 富士市立大淵中学校 大淵中 3 年 3 組 中学生 28 人 11 月 7 日 ( 水 ) 富士南まちづくりセンター 高齢者一般教養講座 高齢者 35 人 11 月 7 日 (

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Transcription:

平成 30 年 10 月 2 5 日 N I T E ( ナイト ) 独立行政法人製品評価技術基盤機構法人番号 9 0 1 1 0 0 5 0 0 1 1 2 3 長期使用製品安全点検制度 をご存じですか? ~ 古い製品は今すぐ点検を ~ News Release 一般的に製品は長期間の使用によって部品などが劣化し 事故が発生するおそれがあります そのため 長期間使用した製品は点検が必要となります 特に所有者による点検が困難で 経年劣化により重大な事 故が発生するおそれがある 9 品目の製品は 特定保守製品 として指定されており それらの製品の経年 劣化による事故を防ぐために 2009 年に 長期使用製品安全点検制度 が設けられました 新たに特定保 守製品を購入した方は 所有者情報を製造 輸入事業者に登録すること及び点検を受けることが求められ ています また 制度開始以前 (2009 年 3 月以前 ) に製造 輸入された 特定保守製品 に該当する製品 については 制度の対象外となりますが 部品などが劣化し 本来の性能が保てないだけでなく 事故が 発生するおそれが高いため 点検を受けてください 制度では 点検期間は最長の場合 設計標準使用期間 1 の前後 18 ヶ月間となっており 更に点検期間が 始まる 6 ヶ月前から点検通知が行われます 制度開始時の多くの製品は標準使用期間が 10 年であるため 所有者情報を登録された方の中には点検の案内が既に届いている方もいるかと思われます 点検の案内が 届きましたら 案内に沿って点検を受け 事故を未然に防ぎましょう NITE( ナイト ) では 特定保守製品の事故 2 が 製品事故情報 3 として 2013 年度から 2017 年度までの 5 年間に 634 件 4 通知されました 使用期間が判明したものは 545 件で そのうち 383 件 (70%) が 制度発 足以前からの使用となる 10 年以上使用した製品で起こっています また 10 年以上使用した製品による 事故 383 件のうち 215 件 (56%) は 火災を伴う事故となっています 長期使用製品安全点検制度 の登録率は 2017 年 12 月末時点で販売台数の約 39% にとどまっており 経 済産業省は登録率の向上のため周知を図っています 特にアパートなどの賃貸住宅は 物件を所有してい る賃貸業者の方などが所有者情報を登録する必要があります 例えば 賃貸住宅に設備として特定保守製 品を設置した場合は 物件の所有者 賃貸業者の方が所有者情報を登録することとなります また 購入 した中古住宅に特定保守製品が設置されていた場合は 所有者情報の変更または新規登録について 製品 本体等に表示されている製造 輸入事業者の連絡先まで 連絡をしてください 特定保守製品の所有者 ( 消費者 賃貸業者など ) の責務 ( 詳細は P12) 1 製造事業者などへの所有者情報の登録の責務特定保守製品の所有者は 製品の製造 輸入事業者に対して所有者情報の登録を行ってください 製品事故が生じた場合は 他人にも危害を及ぼすおそれがあります 特に 製品の賃貸業者 ( 家屋賃貸人など ) は貸借人の安全に配慮すべき立場にあることから特にその保守が求められます 2 特定保守製品の点検などの保守の責務特定保守製品の所有者は製品に表示されている点検期間中に点検を受けてください 所有者情報の登録が行われている場合は 製造 輸入事業者から点検が必要な時期に点検通知があります 1 / 23

( 1) 標準的な使用条件の下で使用した場合に 安全上支障がなく使用することができる標準的な期間 ( 2) 長期使用製品安全点検制度の施行以前に製造 輸入された特定保守製品に該当する製品の事故も含む ( 3) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え 事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報 ( 被害なし ) を含む ( 4) 重複 対象外情報を除いた事故発生件数 特定保守製品 (9 品目 ) 石油ふろがま 石油給湯機 密閉燃焼式石油温風暖房機 ( 以下 FF 式石油温風暖房機と呼ぶ ) 屋内式ガスふろがま ( 都市ガス LP ガス ) 5 屋内式ガス瞬間湯沸器 ( 都市ガス用 LP ガス用 ) 5 ビルトイン式電気食器洗機 浴室用電気乾燥機 石油ふろがま石油給湯機 FF 式石油温風暖房機 屋内式ガスふろがま ( 都市ガス用 /LP ガス用 ) 屋内式ガス瞬間湯沸器 ( 都市ガス用 /LP ガス用 ) ビルトイン式電気食器洗機 浴室用電気乾燥機 特定保守製品の対象品目 ( 5) 屋内式ガスふろがま ( 都市ガス LP ガス ) と屋内式ガス瞬間湯沸器 ( 都市ガス LP ガス ) は 本文中ではガス種をま とめて それぞれ 屋内式ガスふろがま 屋内式ガス瞬間湯沸器 と記載する 2 / 23

1. 事故の発生状況特定保守製品の事故は 2013 年度 ~2017 年度までの 5 年間に合計 634 件あり このうち 使用期間が判明したものは 545 件ありました その中で 10 年以上使用した製品の事故は 383 件 (70%) でした (1) 10 年以上使用した特定保守製品における年度別事故発生件数図 1 に 年度別特定保守製品の事故発生件数 を示します 10 年以上使用した特定保守製品の事故は減少していますが 火災事故は毎年発生しています 事故発生件 120 100 80 111 1 23 42 事故発生年度 2013 年度 ~2017 年度製品の使用期間が 10 年以上の事故 383 件が対象 火災件数 :65 件割合 :59% 79 4 13 数(件)60 火災 11 件数 :49 件 23 割合 :62% 火災件数 :43 件 15 割合 :57% 14 1 40 14 3 3 2 11 17 13 20 26 23 19 25 事故発生年度 75 5 15 69 3 浴室用電気乾燥機 (17 件 ) 石油給湯機 (68 件 ) 石油ふろがま (104 件 ) ビルトイン式食器洗い乾燥機 (11 件 ) 屋内式ガス瞬間湯沸器 (65 件 ) 屋内式ガスふろがま (109 件 ) FF 式石油温風暖房機 (9 件 ) 火災 (215 件 ) 火災件数 :35 件割合 :51% 49 4 6 10 2 10 16 火災件数 :23 件割合 :47% 0 4 2 1 1 1 2013 2014 2015 2016 2017 図 1 年度別特定保守製品の事故発生件数 3 / 23

(2) 10 年以上使用した特定保守製品における被害状況別事故発生件数表 1 に 10 年以上使用した特定保守製品の 製品別被害状況別事故発生件数 を示します 製品別に見ると 石油ふろがまや屋内式ガスふろがまによる事故が多く 事故件数はそれぞれ 104 件 (27%) 109 件 (28%) となっています 石油機器 ( 石油ふろがま 石油給湯機 FF 式石油温風暖房機 ) や電気機器 ( ビルトイン式電気食器洗機 浴室用電気乾燥機 ) では 多くが火災事故に至っています ( 石油機器は 181 件中 165 件 (91%) 電気機器は 28 件中 21 件 (75%)) 一方 ガス機器では他に比べて火災事故の割合は低いものの 一酸化炭素中毒が 7 件発生しており 12 名の被害が出ています ( 死亡 2 名 軽傷 10 名 ) 製品の種類 石油機器 ガス機器 電気機器 合計 FF 式石油温風暖房機 石油ふろがま 石油給湯機 事故件数被害者数火災件数一酸化炭素中毒件数 屋内式ガスふろがま ( 都市ガス LP ガス ) 屋内式ガス瞬間湯沸器 ( 都市ガス LP ガス ) 事故件数被害者数火災件数一酸化炭素中毒件数 ビルトイン式電気食器洗機 浴室用電気乾燥機 事故件数被害者数火災件数一酸化炭素中毒件数事故件数被害者数火災件数 6 表 1 製品別被害状況別事故発生件数 被害状況 人的被害 死亡重傷軽傷 被害 破損 1 59 44 104 ( 1 ) ( 1 ) [ 1 ] [ 55 ] [ 41 ] [ 97 ] 0 28 40 68 [ 25 ] [ 35 ] [ 60 ] 0 6 3 9 [ 6 ] [ 2 ] [ 8 ] 0 0 0 1 93 87 0 181 ( 1 ) ( 1 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 1 ] [ 86 ] [ 78 ] [ 0 ] [ 165 ] 0 0 0 0 0 0 0 1 1 3 11 90 3 109 ( 1 ) ( 1 ) ( 4 ) ( 6 ) [ 1 ] [ 9 ] [ 8 ] [ 18 ] 1 1 2 1 9 9 45 1 65 ( 1 ) ( 13 ) ( 14 ) [ 5 ] [ 6 ] [ 11 ] 1 4 5 2 1 12 20 135 4 174 ( 2 ) ( 1 ) ( 17 ) ( 20 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 1 ] [ 14 ] [ 14 ] [ 0 ] [ 29 ] 2 0 5 0 0 0 7 3 8 11 [ 3 ] [ 6 ] [ 9 ] 0 1 9 7 17 ( 1 ) ( 1 ) [ 8 ] [ 4 ] [ 12 ] 0 0 0 1 12 15 0 28 ( 1 ) ( 1 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 11 ] [ 10 ] [ 0 ] [ 21 ] 0 0 0 0 0 0 0 2 1 14 125 237 4 383 ( 2 ) ( 1 ) ( 19 ) ( 22 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 2 ] [ 111 ] [ 102 ] [ 0 ] [ 215 ] 一酸化炭素中毒件数 2 0 5 0 0 0 7 ( 6) 重複 対象外情報を除いた事故発生件数 ( ) は被害者数 [ ] は火災件数 は一酸化炭素中毒の被害者数 人的被害と物的被害が同時に発生している場合は 人的被害の最も重篤な分類でカウントし 物的被害には重複カウントしない 製品本体のみの被害 ( 製品破損 ) にとどまらず 周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすことを 拡大被害 としている 4 / 23 物的被害拡大製品 被害なし 合計

(3) 原因区分別の事故発生件数使用期間が 10 年以上の特定保守製品による事故 383 件のうち 事故原因の判明した 249 件について 図 2 に 事故原因区分別事故発生件数 を示します 事故原因区分 ( 別紙 2 参照 ) に基づいて分類すると 製品に起因する事故 ( 事故原因区分 A C G3) 142 件 (57%) 製品に起因しない事故 ( 事故原因区分 D E F) 107 件 (43%) となっています 経年劣化に伴う事故は 52 件あり 原因が判明している事故の約 20% を占めています NITE で過去 3 年間に受け付けた全事故件数での原因区分 C 経年劣化によるもの の割合は約 3% 7 であるため 10 年以上使用した特定保守製品の経年劣化の事故の割合は高いことがわかります また 製品に起因しない事故 の中には 故障状態 エラー表示が出たまま使用を継続して異常燃焼 したものなどがあり それらの事故は E: 誤使用や不注意によるもの と事故原因が区分されていたりしますが エラー表示が出ていた原因が長期使用による部品の劣化であったりと 事故原因に経年劣化が関係していた事故もあります それらのような事故と事故原因区分が C 経年劣化によるもの の事故を合わせたグラフが図 3 となります グラフから分かるように経年劣化が関係している事故は 72 件あり 事故原因の判明した事故の約 30% に及びます 事故発生年度 2013 度 ~2017 年度事故原因の判明した 249 件が対象 F:31 件 12% A:57 件 23% A: 設計 製造又は表示などに問題があったもの C: 経年劣化によるもの G3: 製品起因であるが その原因が不明のもの D: 施工 修理又は輸送などに問題があったもの E: 誤使用や不注意によるもの F: その他製品に起因しないもの E:61 件 25% C:52 件 21% 経年劣化が関係している事故 (72 件 ) 29% D:15 件 6% G3:33 件 13% その他 (177 件 ) 71% 図 2 原因区分別事故発生件数 図 3 経年劣化が関係している事故の発生件数 ( 7)2015 年から 2017 年の 3 年間の全事故データから算出 5 / 23

(4) 特定保守製品の使用期間別事故発生件数 10 年以上使用した特定保守製品の事故について 図 4 に 製品の使用期間別製品に起因する事故の事故発生件数 を示します 特定保守製品の多くが設計標準使用期間を 10 年としており 設計標準使用期間を過ぎた製品の事故が多く見られます これらの事故の中には事業者による点検で防ぐことができた事故も多くあったと考えられるため 使用期間が 10 年を超えた製品は点検を行いましょう また 既に点検通知の届いている所有者の方も積極的に点検を依頼し 事故を未然に防いでください 40 事故発生年度 2013 年度 ~2017 年度製品の使用期間が 10 年以上の事故のうち 製品に起因する事故 142 件が対象 35 30 事故発生件 25 20 15 33 10 5 0 数(件)[ 参考 ] 使用期間が10 年未満の事故 21 14 16 14 11 12 11 12 8 5 5 1 2 2 0 年 4 年 6 年 8 年 10 年 12 年 14 年 16 年 18 年 20 年 22 年 24 年 26 年 28 年 30 年 ~ 製品の使用期間 ( 以上 ) 図 4 製品の使用期間別製品に起因する事故の事故発生件数 6 / 23

(5) 特定保守製品の事象別被害状況以下 表 2-1~2-3 に 10 年以上使用した特定保守製品における 各製品群の 事故原因区分別被害状況 を示します 現象 製品に起因する事故 製品に起因しない事故 表 2-1 石油ふろがま 石油給湯機 FF 式石油温風暖房機の事故原因区分別被害状況 8 C : 経年劣化 長期使用により 部品の劣化や腐食などで異常燃焼や噴霧不良が生じ たまった未燃灯油に引火 人的被害と物的被害が同時に発生している場合は 人的被害の最も重篤な分類でカウントし 物的被害には重複カウン トしない 製品本体のみの被害 ( 製品破損 ) にとどまらず 周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすことを 拡大被害 としている 事故件数被害者数火災件数 被害状況 長期使用により 部品 (O リング等 ) の劣化や腐食により隙間や穴が開き漏れた灯油に引火 長期使用により 部品 ( 送風機等 ) の故障や劣化 ススやホコリの付着等によって異常燃焼 長期使用により 部品の劣化や腐食などによって炎や高温の燃焼性のガスが漏れ 周囲の可燃物に着火 A: 設計 製造又は表示に問題があったもの G3: 製品起因であるが その原因が不明のもの 故障状態 エラー表示が出たまま使用を継続して異常燃焼 空焚き防止装置のない 又は故障した製品を使用して ふろがまが空焚き状態となり 過熱して異常着火 その他 ( 設置場所の不備や取り付け時の不備など ) G: 原因不明のもの (G3 を除く ) H: 調査中のもの 事故件数被害者数火災件数 人的被害 死亡重傷軽傷 事故件数合計被害者数火災件数 ( 8) 重複 対象外情報を除いた事故発生件数 ( ) は被害者数 [ ] は火災件数 拡大被害 物的被害 製品破損 被害なし 合計 4 3 7 [ 3 ] [ 3 ] [ 6 ] 8 7 15 [ 8 ] [ 6 ] [ 14 ] 2 4 6 [ 2 ] [ 4 ] [ 6 ] 3 3 6 [ 3 ] [ 3 ] [ 6 ] 21 29 50 [ 17 ] [ 27 ] [ 44 ] 9 13 22 [ 8 ] [ 11 ] [ 19 ] 0 0 0 47 59 0 106 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 41 ] [ 54 ] [ 0 ] [ 95 ] 6 2 8 [ 6 ] [ 2 ] [ 8 ] 1 3 4 8 ( 1 ) ( 1 ) [ 1 ] [ 3 ] [ 4 ] [ 8 ] 10 4 14 [ 10 ] [ 4 ] [ 14 ] 0 0 1 19 10 0 30 ( 1 ) ( 1 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 1 ] [ 19 ] [ 10 ] [ 0 ] [ 30 ] 20 13 33 [ 20 ] [ 10 ] [ 30 ] 7 5 12 [ 6 ] [ 4 ] [ 10 ] 0 0 1 93 87 0 181 ( 1 ) ( 1 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 1 ] [ 86 ] [ 78 ] [ 0 ] [ 165 ] 7 / 23

現象 製品に起因する事故 製品に起因しない事故 安全とあなたの未来を支えます 表 2-2 屋内式ガスふろがま 屋内式ガス瞬間湯沸器の事故原因区分別被害状況 8 C : 経年劣化 ( 8) 重複 対象外情報を除いた事故発生件数 ( ) は被害者数 [ ] は火災件数 人的被害と物的被害が同時に発生している場合は 人的被害の最も重篤な分類でカウントし 物的被害には重複カウン トしない 製品本体のみの被害 ( 製品破損 ) にとどまらず 周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすことを 拡大被害 としている 被害状況 長期使用により 部品の劣化や腐食等により点火不良が生じ 未燃ガスが滞留して異常燃焼 長期使用により 部品の劣化や腐食等により隙間や穴が開き 漏れたガスに引火 その他 ( ススやホコリの付着等によって空気不足となり異常燃焼等 ) A: 設計 製造又は表示に問題があったもの G3: 製品起因であるが その原因が不明のもの 事故件数被害者数火災件数 冠水や給排気不足等で点火不良が生じ 点火操作を繰り返したことで滞留した未燃ガスに異常着火 機器内部が冠水し 部品の腐食等により隙間や穴が空きガス漏れや炎溢れが生じ異常燃焼 給排気の詰まりや室内換気不十分によって一酸化炭素中毒 その他 ( 積雪や養生シート等により給排気が閉塞され 給排気不良となり異常着火等 ) G: 原因不明のもの (G3 を除く ) H: 調査中のもの 合計 事故件数被害者数火災件数 事故件数被害者数火災件数 人的被害 死亡重傷軽傷 拡大被害 物的被害 製品破損 被害なし 合計 2 1 3 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] 1 5 6 [ 1 ] [ 1 ] [ 2 ] 1 3 4 [ 1 ] [ 1 ] [ 2 ] 1 1 2 [ 1 ] [ 0 ] [ 1 ] 7 7 [ 1 ] [ 1 ] 0 0 0 3 18 1 22 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 3 ] [ 3 ] [ 0 ] [ 6 ] 4 39 43 [ 2 ] [ 1 ] [ 3 ] 2 3 5 [ 2 ] [ 1 ] [ 3 ] 1 2 3 ( 1 ) ( 5 ) ( 6 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] 1 1 3 6 13 24 ( 1 ) ( 1 ) ( 3 ) ( 5 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 1 ] [ 5 ] [ 1 ] [ 7 ] 2 1 5 12 55 0 75 ( 2 ) ( 1 ) ( 8 ) ( 11 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 1 ] [ 9 ] [ 3 ] [ 0 ] [ 13 ] 5 4 56 2 67 ( 5 ) ( 5 ) [ 1 ] [ 7 ] [ 8 ] 2 1 6 1 10 ( 4 ) ( 4 ) [ 1 ] [ 1 ] [ 2 ] 2 1 12 20 135 4 174 ( 2 ) ( 1 ) ( 17 ) ( 20 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 1 ] [ 14 ] [ 14 ] [ 0 ] [ 29 ] 8 / 23

表 2-3 ビルトイン式電気食器洗機 浴室用電気乾燥機の事故原因区分別被害状況 8 現象 製品に起因する事故 製品に起因しない事故 C : 経年劣化 被害状況 長期使用により 繰り返しドアを開閉したことで内部配線の絶縁被覆が劣化してショート ( ビルドイン式電気食器洗機 ) 長期使用により ヒーター内部で絶縁劣化やステンレス管の腐食 ( 浴室用電気乾燥機 ) その他 ( 潤滑油の枯渇によるファンモーターの不良など ) A: 設計 製造又は表示に問題があったもの G3: 製品起因であるが その原因が不明のもの 事故件数被害者数 火災件数 回転ノズルの挿入不十分により 運転中に外れてヒーターに接触し 溶融 ( ビルドイン式電気食器洗機 ) 施工業者による電源電線と屋内配線の接続が不十分で 接触不良が生じて異常発熱 ( 浴室用電気乾燥機 ) G: 原因不明のもの (G3 を除く ) H: 調査中のもの 合計 事故件数被害者数火災件数 事故件数被害者数 火災件数 人的被害 死亡重傷軽傷 拡大被害 物的被害 製品破損 被害なし 合計 1 1 2 [ 1 ] [ 1 ] [ 2 ] 1 1 [ 1 ] [ 1 ] 2 2 [ 2 ] [ 2 ] 2 3 5 [ 2 ] [ 3 ] [ 5 ] 2 2 4 [ 2 ] [ 2 ] [ 4 ] 0 0 0 5 9 0 14 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 5 ] [ 9 ] [ 0 ] [ 14 ] 1 1 [ 0 ] [ 0 ] 1 1 [ 0 ] [ 0 ] 0 0 0 1 1 0 2 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] 1 2 4 7 ( 1 ) ( 1 ) [ 0 ] [ 2 ] [ 1 ] [ 3 ] 4 1 5 [ 4 ] [ 0 ] [ 4 ] 0 0 1 12 15 0 28 ( 1 ) ( 1 ) [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 11 ] [ 10 ] [ 0 ] [ 21 ] ( 8) 重複 対象外情報を除いた事故発生件数 ( ) は被害者数 [ ] は火災件数 人的被害と物的被害が同時に発生している場合は 人的被害の最も重篤な分類でカウントし 物的被害には重複カウントしない 製品本体のみの被害 ( 製品破損 ) にとどまらず 周囲の製品や建物などにも被害を及ぼすことを 拡大被害 としている 9 / 23

2. 特定保守製品の長期使用による事故事例 特定保守製品を長期間使用した場合 以下の事例のような事故が発生しています (1)2018 年 2 月 ( 長崎県 製品破損 使用期間約 33 年 ) 事故の内容 石油給湯機を使用中 爆発を伴う火災が発生し 製品が破損した 事故の原因 石油給湯機の長期使用により 内部部品の破損及び消耗が生じ 着火不良が発生し 燃焼室内に霧状の未燃灯油が充満したことで 異常着火して製品及び煙突が破損したと考えられる 事故に関係する制度上の点検 制度上の点検では 点火時の異常の有無を確認する項目があるため 点検を受けていれば事故を未然に防げたと考えられる 浴槽 煙突 給湯器 写真 1 石油給湯機が異常燃焼して 煙突から煙が出ている様子 (2)2017 年 2 月 ( 東京都 製品破損 使用期間約 19 年 ) 事故の内容 シャワーを使用中に 屋内式ガスふろがまの機器内部から火が出て 製品を焼損した 事故の原因 屋内式ガスふろがまの長期使用により 機器内部の配管に水漏れが生じ 漏れた水が内部にたまって燃焼中に冠水状態となり 正常な燃焼ができず 異常燃焼で内部部品を焼損したと考えられる 事故に関係する制度上の点検 制度上の点検では 水漏れ及び点火時の異常の有無を確認する項目があるため 点検を受けていれば事故を未然に防げたと考えられる 機器内部の様子 写真 2 屋内式ガスふろがまの機器内部で異常燃焼が発生している様子 10 / 23

(3)2015 年 10 月 ( 神奈川県 製品破損 使用期間約 23 年 ) 事故の内容 使用者がシャワー中に異音に気づき確認したところ 屋内式ガス瞬間湯沸器を焼損する火災が発生していた 事故の原因 屋内式ガス瞬間湯沸器の長期使用により 給気ファンに多量のほこり等が付着して燃焼空気が足りなくなり かつ排気通路である熱交換器内がすすで閉塞したため 未燃ガスが機器内に滞留し 異常着火したと考えられる 事故に関係する制度上の点検 制度上の点検では 排ガス中の一酸化炭素濃度を測定して 熱交換器の経年劣化 ( 目詰まり等 ) や給排気筒の閉塞を確認する項目があるため 点検を受けていれば事故を未然に防げたと考えられる 排気通路がすすで閉塞 写真 3 屋内式ガス瞬間湯沸器が異常着火している様子 (4)2015 年 7 月 ( 大阪府 拡大被害 使用期間約 20 年 ) 事故の内容 ビルトイン式電気食器洗機を使用中 製品を焼損する火災が発生した 事故の原因 ビルトイン式電気食器洗機のドアを繰り返し開閉したことで ドア下部の内部配線に半断線が生じ 絶縁被覆が劣化してショート スパークが発生し着火したと考えられる 事故に関係する制度上の点検 制度上の点検では 内部配線の状態を確認する項目があるため 点検を受けていれば事故を未然に防げたと考えられる 内部配線が半断線 写真 4 ビルトイン式電気食器洗機の内部配線が半断線して出火している様子 11 / 23

3. 長期使用製品安全点検制度 安全とあなたの未来を支えます 消費者自身による保守が難しく 経年劣化による重大事故の発生のおそれが高い 9 品目を 特定保守製品 とし その製造 輸入事業者 ( 特定製造事業者など ) 販売事業者など ( 特定保守製品取引事業者 ) 関連事業者 消費者など ( 所有者 ) それぞれが適切に役割を果たして経年劣化による製品事故を防止するための 消費生活用製品安全法に基づく制度です (1) 所有者の責務 ( ア ) 製造 輸入事業者への所有者情報の登録の責務特定保守製品の所有者は 製品の製造 輸入事業者に対して所有者情報の登録を行ってください また 製品の所有者は 製品事故が生じた場合に他人にも危害を及ぼすおそれがありますので 清掃や点検などの保守に努めることが必要です 図 5 所有者票 ( 例 ) 12 / 23

( イ ) 点検を受けるなど特定保守製品の保守の責務製品の所有者は製品に表示されている点検期間中に点検を受けてください 所有者情報の提供が行われている場合は 製造 輸入事業者から点検通知があります 点検の結果 不適合となった場合 整備をして使用を継続するかどうかは所有者の判断となりますが 詳細は製造 輸入事業者に相談してください 表面 裏面 図 6 点検通知はがき ( 例 ) 13 / 23

特定保守製品購入から点検までの流れ 安全とあなたの未来を支えます 特定保守製品を購入した所有者は 販売者から点検制度についての説明を受けます 対象製品に同梱されている所有者票の お客様記入欄 に必要事項を記入します 所有者の承諾があれば 販売者が所有者票を代行記入し 投函することができます 製造 輸入事業者に所有者登録が行われます 製造 輸入事業者が設定した使用期間が経過 点検時期が来ると製造 輸入事業者から所有者に点検を促すための通知が届きます 製造 輸入事業者に点検を依頼します 所有者から点検依頼を行なわなければ点検は実施されません 通知が届いたら点検を受けましょう 制度上の点検に限らず 点検を装った悪徳商法が発生しています 依頼をしていないのに点検に来ることはありませんのでご注意ください 点検を受けます 点検は有料です また 点検により整備 修理が必要と判断された場合も有料で行われます 経済産業省 HP より抜粋 14 / 23

(2) 点検時期の確認方法 ( ア ) 製品情報の表示特定保守製品には 製品本体に以下のような製品情報が表示されます また 製品本体が天井や屋外に設置されるなど 表示が見えにくくなってしまう場合は 製品本体とともに遠隔操作装置 ( リモコン ) などにも表示されています 特定製造事業者などの氏名又は名称及び住所製造年月設計標準使用期間点検期間の始期及び終期点検その他の保守に関する問合せを受けるための連絡先製造番号などの特定保守製品を特定するに足りる情報 ( 写真 5) 表示場所例ビルトイン式電気食器洗機 ( イ ) 点検時期お知らせ機能 ( タイムスタンプ ) について 運転ランプの点滅 リモコンの 888 表示 機器によっては 点検時期をお知らせする機能がついているものがあります 設計上の標準使用期間経過後 又は相当する使用回数等を越えると 機器の運転ランプやリモコンのエラー表示などにより点検時期をお知らせします 表示方法はメーカー 機器によって異なりますので 詳しくは取り扱い説明書をご覧ください 点検時期お知らせ機能が表示されたら 製造 輸入事業者に点検をお申し込みください ( 日本ガス石油機器工業会 長期使用製品安全点検制度についてのご案内 から引用 http://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/tenken_maintenance/tenkenseido/index.html) 15 / 23

設計標準使用期間製造年月を 始期 とし 使用環境 使用条件 使用頻度について標準的な数値を基礎に加速試験 耐久試験等の科学的見地から行われる試験を行って得られたデータに基づき 経年劣化により安全上支障が生ずるおそれが著しく少ないことを確認した時期を 終期 として設定されています 点検期間の始期及び終期点検期間の始期は設計標準使用期間の終期の 6~18 カ月前です 同様に 点検期間の終期は設計標準使用期間の終期の 6~18 カ月後です 点検期間開始日の 6 カ月前から 点検期間開始日までの間に所有者の元へ点検通知が送られます 製造 通知開始の時期 設計標準使用期間の終期 6 ヶ月 6~18 ヶ月 6~18 ヶ月 点検期間 図 7 点検期間の考え方のまとめ 特定保守製品を購入した方 または所有していても未登録の方は 所有者情報の登録を行いましょう 所有者情報の登録特定保守製品を購入した際は 製品の製造 輸入事業者に対して所有者情報の登録を行ってください また ホームページからの所有者情報の登録が可能な製造 輸入事業者もありますので ご確認ください 通知が届いたら点検を受けましょう 所有者情報を登録すると 点検が必要な時期に点検通知が来ます 製品を安全に使用するため 事業者による点検を受け 必要に応じて整備 修理を受けてください なお 点検及び整備 修理は有料です 制度開始以前に製造 輸入された製品をお持ちの場合は 10 年を目安に点検を受けましょう 製品を長期にわたり使用している場合は 注意してご使用いただくとともに 安全上 点検を受けることをお勧めします 点検の際には 製造 輸入事業者 ( 特定製造事業者など ) にご連絡ください また 製品に異常があれば速やかに使用を中止してください 製造 輸入事業者 ( 特定製造事業者など ) は 点検することが望ましい時期が到来した製品について ホームページなどで情報提供することとしていますので ご参照ください 16 / 23

お問い合わせ先独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター所長新井勝己担当者柿原 佐藤 前野 記者説明会当日電話 :03-3481-6566 FAX:03-3481-1870 記者説明会翌日以降電話 :06-6612-2066 FAX:06-6612-1617 17 / 23

1 所有者情報の登録状況 安全とあなたの未来を支えます ( 1) 産業構造審議会保安 消費者用製品安全分科会 平成 30 年 3 月 19 日製品安全小委員会及び消費経済審議会製品安全部会合同会議 参考資料 平成 29 年製品事故動向について ( データ集 ) (http://www.meti.go.jp/committee/summary/0001800/pdf/015_s02_00.pdf) より引用 ( 別紙 1) 表 1 特定保守製品の所有者情報登録状況 (2017 年 12 月末時点 ) 所有者情報登録累計件数 ( 千件 ) 製造 輸入累計台数 ( 千台 ) 登録率 (%) ( 平成 21 年 ~ 平成 29 年 ) ( 平成 21 年 ~ 平成 29 年 ) 屋内式ガス瞬間湯沸器 ( 都市ガス ) 1,238 2,546 48.6% 屋内式ガス瞬間湯沸器 ( 液化石油ガス ) 803 2,406 33.4% 屋内式ガスふろがま ( 都市ガス ) 486 861 56.4% 屋内式ガスふろがま ( 液化石油ガス ) 119 355 33.6% 石油給湯機 1,289 3,079 41.8% 石油ふろがま 89 239 37.2% FF 式石油温風暖房機 465 1,499 31.0% ビルトイン式電気食器洗機 1,803 4,638 38.9% 浴室用電気乾燥機 2,179 6,269 34.8% 合計 8,470 21,893 38.7% 39.5 登録率(% )39 38.5 38 37.7 37.9 38.3 38.4 38.2 38.5 38.7 38.9 38.7 38.7 37.5 37.2 37.4 37 3 月末 6 月末 9 月末 12 月末 3 月末 6 月末 9 月末 12 月末 3 月末 6 月末 9 月末 12 月末 2015 年 2016 年 2017 年 図 1 所有者情報の登録率の推移 18 / 23

本文表記事故原因区分製品に起因する事故G3 製品起因であるが その原因が不明のもの製品に起因するが その原因が不明なもの製品に起因しない事故その他安全とあなたの未来を支えます 事故原因区分について ( 別紙 2) 本文中では 事故原因区分を以下の表のように分類しています 区分 記号 表 2 事故原因区分一覧 A B C 設計 製造又は表示などに問題があったもの 製品及び使い方に問題があったもの 経年劣化によるもの 専ら設計上 製造上又は表示に問題があったと考えられるもの製品自体に問題があり 使い方も事故発生に影響したと考えられるもの製造後長期間経過したり 長期間の使用により性能が劣化したと考えられるもの D 業者による工事 修理 又は輸送中の取扱いな施工 修理 又は輸送などに問題があったものどに問題があったと考えられるもの E 誤使用や不注意によるもの 専ら誤使用や不注意な使い方と考えられるもの F その他製品に起因しないもの その他製品に起因しないか 又は使用者の感受性に関係すると考えられるもの G 原因不明のもの (G3 は除く ) 焼損が著しいなどによって 原因が特定できず 不明なもの 事故品が入手できないなど調査が行えないもの H 調査中のもの調査中のもの 19 / 23

( 別紙 3) 10 年以上使用した特定保守製品における死亡 重傷事故の概要について 以下に参考情報として 10 年以上使用した特定保守製品における死亡及び重傷事故の概要を示します 発生日 品名 発生場所 被害者 使用期間 事故内容 ( 原因区分 ) 当該製品が設置された浴室 で倒れて 病院へ搬送され 後日死亡した 当該製品の給 20130705 20160107 20161006 湯熱交換器の付着物によっ屋内式ガスふ 20 歳代 男性神奈川県約 10 年て給湯側熱交換器が閉塞しろがま死亡たために一酸化炭素が発生し 事故に至ったものと考えられ 製品に起因しない事故と推定される (F) コンテナ ( トラック用 ) 内に当該製品を設置して使用していたところ 一酸化炭素中毒で1 名が死亡した 所有者 屋内式ガス瞬 40 歳代 男性が換気設備のない密室状態奈良県約 24 年 5か月間湯沸器死亡でのコンテナに設置で使用し かつ異物が付着して異常燃焼することで 多量の一酸化炭素を排出し続けるに至ったと推定される (E) 当該製品を使用中にシャワーから出たお湯で右半身に火傷を負った 詳細な使用状 屋内式ガスふ年齢性別不明況が不明のため事故原因の愛知県約 22 年ろがま重傷特定には至らなかったが 製品に異常は認められないことから 製品に起因しない事故と考えられる (F) 20 / 23

( 別紙 4) ( 参考 ) 長期使用製品安全表示制度エアコン 扇風機 電気洗濯機 ( 乾燥装置を有するものを除く ) 換気扇 ブラウン管テレビの 5 品目において 製品の長期使用に伴う経年劣化による事故を防ぐため 電気用品安全法に基づき 長期使用製品安全表示制度 が設けられています 平成 21 年 4 月以降に製造または輸入された上記 5 品目においては 電気用品の技術上の基準を定める省令 で 製造年 設計上の標準使用期間 設計上の標準使用期間を超えて使用すると 経年劣化による発火 けがなどの事故に至るおそれがある旨 の表示義務があります ( 写真 ) 表示場所例 ( 写真 ) 長期使用製品安全表示制度表示イメージ 設計上の標準使用期間は製品ごとに異なります 21 / 23

リコール情報を見逃さない ( 別紙 5) 次ページの表に リコール製品による被害状況別事故件数 を示します 使用期間 10 年以上の特定保守製品の事故 383 件のうち リコール製品による事故は 68 件ありました このうち 66 件はリコール実施後に発生したものとなっています リコールが行われた製品をお持ちの場合は 不具合が生じていなくても使用を中止し お買い求めの販売店や製造 輸入事業者に相談してください NITE ホームページにおいて 平成元年度 (1989 年度 ) 以降に製造事業者 販売事業者などの事業者が行ったリコール情報を収集したデータベースを公開しており リコール情報の検索を行うことができます 特定保守製品のリコール情報について 別紙 6 に記載しています http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php 検索サイトを利用する場合は NITE リコール などの単語で検索してください また ガス 石油機器については ( 一社 ) 日本ガス石油機器工業会ホームページで検索を行うことができます (http://www.jgka.or.jp/recall/index.html) 検索サイトを利用する場合は JGKA リコール などの単語で検索してください 22 / 23

1 表 3 リコール製品による被害状況別事故件数 製品の種類 石油機器 ガス機器 電気機器 合計 石油ふろがま 石油給湯器 FF 式石油温風暖房機 屋内式ガスふろがま ( 都市ガス LP ガス ) 屋内式ガス瞬間湯沸器 ( 都市ガス LP ガス ) ビルトイン式電気食器洗機 浴室用電気乾燥機 事故件数 事故件数 事故件数 事故件数 被害状況 リコール実施後に発生した件数 リコール実施後に発生した件数 リコール実施後に発生した件数 リコール実施後に発生した件数 人的被害 死亡重傷軽傷 拡大被害 物的被害 製品破損 被害なし 18 13 31 [ 18 ] [ 13 ] [ 31 ] 5 15 20 [ 5 ] [ 15 ] [ 20 ] 0 0 0 23 28 0 51 0 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 23 ] [ 28 ] [ 0 ] [ 51 ] 0 [ 0 ] 17 17 [ 17 ] [ 17 ] 0 0 0 0 17 0 17 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 17 ] [ 0 ] [ 17 ] 1 1 2 [ 1 ] [ 1 ] [ 2 ] 1 1 2 [ 1 ] [ 0 ] [ 1 ] 0 0 0 2 2 0 4 合計 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 2 ] [ 1 ] [ 0 ] [ 3 ] 0 0 0 25 47 0 72 [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 25 ] [ 46 ] [ 0 ] [ 71 ] ( 1) 重複 対象外情報を除いたリコール製品による事故発生件数 23 / 23