平29・6・13(火) 平成29年度 神奈川県医師会 産業医部会 総会・研修会

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66 条の 6 改正のねらい 果通知 第 第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 第 5 節 すべての健康診断結果の労働者への通知 特殊健康診断結果の追加 ( 第 66 条の 6 関係 ) 労働安全衛生法において 一般健康診断については 健康診断の実施後にその結果を本人へ通知する義務が規定されている

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基発第 号 「健康診断結果に基づき事業者が講ずべき措置に関する指針の一部を改正する指針」の周知等について

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安全衛生管理規程作成例

者が負う民事上の安全配慮義務の履行であり そのために必要な心身の状態の情報を適正に収集し 活用する必要がある 一方 労働者の個人情報を保護する観点から 現行制度においては 事業者が心身の状態の情報を取り扱えるのは 労働安全衛生法令及びその他の法令に基づく場合や本人が同意している場合のほか 労働者の生

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

改正労働基準法

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中央教育審議会(第119回)配付資料

基発 第 16 号 平成 30 年 12 月 28 日 都道府県労働局長殿 厚生労働省労働基準局長 ( 公印省略 ) 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律による改正後の 労働安全衛生法及びじん肺法関係の解釈等について 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法

MR通信H22年1月号

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労働時間の適正な把握のために.indd

2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

四独立行政法人労働者健康福祉機構法 ( 平成十四年法律第百七十一号 ) 第十二条第一項第七号に規定するリハビリテーション施設の中に設けられた診療所五老人福祉法 ( 昭和三十八年法律第百三十三号 ) 第二十条の四に規定する養護老人ホームの中に設けられた診療所六老人福祉法第二十条の五に規定する特別養護老

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2) 社内外相談窓口についてまた ストレスチェック制度に基づく医師の面接指導以外にも 社内外に以下のような相談窓口が用意されています 今回のストレスチェックの結果に関わらず どなたでも利用できますので 体調面で何か気になることがあればご相談ください [ 社内相談窓口 ] 会社 部健康管理室保健師 連

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

4 面接指導の実施に従事した者の秘密保持義務を規定する必要があること (104 条関係 ) 指導等第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 改正等のポイント 1 長時間労働者に対する面接指導制度の整備 (66 条の 8) (1) 事業者は 1 週当たり 40 時間を超えて行う労働が 1 月当たりで 1

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か? 歳未満の者に対する胸部エックス線検査の省略はど のようになっていますか? 歳未満の者に対する血液検査などが省略できるので すか? 21 他の健康診断で受診した項目がある場合は省略するこ とができますか? 22 特定業務健康診断特定業務に従事する者に対する健康診断とは何で

改正労働基準法

四住宅の貸与 ( 昭六三労令三三 一部改正 平一〇労令七 旧第二条繰上 一部改正 平一二 労令四一 平一八厚労令一八三 一部改正 ) ( 実質的に性別を理由とする差別となるおそれがある措置 ) 第二条法第七条の厚生労働省令で定める措置は 次のとおりとする 一労働者の募集又は採用に関する措置であつて

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目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

Microsoft Word 第二弾【公開版】改正育介法Q&A

題名

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

育児休業申出書式例

安全衛生規程

2 就業規則について 労働条件は個別に労働者に説明しているため 就業規則は作成していない 常時雇用している労働者が 10 人未満の場合は除く 就業規則について 使用者が一方的に作成しており 労働者からの意見は聴いていない 就業規則を作っているものの 担当者が管理しており 労働者が自由に見られるように

日本医師会認定産業医制度 産業医契約書の手引き 平成 31 年 4 月

企業 メリット : 1 労働者が社内では得られない知識 スキルを獲得することができる 2 優秀な人材の獲得 流出の防止ができ 競争力が向上する 3 労働者が社外から新たな知識 情報や人脈を入れることで 事業機会の拡大につながる 留意点 : 1 必要な就業時間の把握 管理や健康管理への対応 労働者の職

審議するものとする 2 前項の審議は 当該任期付職員の在任中の勤務態度 業績等の評価及び無期労働契約に転換した場合に当該任期付職員に係る退職日までの人件費の当該部局における措置方法について行うものとする 3 教授会等は 第 1 項の審議に当たり 必要に応じて 確認書類の要求 対象者への面接等の措置を

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

LEC 東京リーガルマインド 無断複製 頒布を禁じます 2019 年版出る順社労士必修基本書の補正 (2019/6/7 現在 ) 2019 年版出る順社労士必修基本書 におきまして不適切な記載及び法改正により変更となった記載がありましたので 次のとおり補正させていただきます お手数をおかけいたします

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2012年度 発議文書台帳(施行簿) 労働基準局安全衛生部科学物質対策課分

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院


法律第三十三号(平二一・五・一)

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リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

025 of 訪問介護員のための魅力ある就労環境づくり

就業規則への記載はもうお済みですか

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 ( 事業所情報欄 ) 1 事業主名 ( - ) 2 事業所住所 3 電話番号 ( ) 5 雇用保険適用 - 事業所番号 4 事業所の 担当者 - 都道府県所掌管轄基幹番号枝番号 6 労働保険番号 - ( 代理人 社会保険労務士による提出代行者または事務代

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働 者

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

安全管理規程

前項に規定する事項のうち当該被験薬の治験薬概要書から予測できないもの に改め 同項を同条第三項とし 同条第一項の次に次の一項を加える 2治験依頼者は 被験薬について法第八十条の二第六項に規定する事項を知ったときは その発現症例一覧等を当該被験薬ごとに 当該被験薬について初めて治験の計画を届け出た日等

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2. ストレスチェック及び面接指導の実施 常時使用する労働者に対して 医師 保健師等による心理的な負担の程度を把握するための検査 ( ストレスチェック ) の実施を事業者に義務付け ( 労働者 50 人未満の事業場については当分の間努力義務 ) 検査の結果 一定の要件に該当する労働者から申出があった

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

2 職務専念義務 秘密保持義務 競業避止義務を意識することが必要である 3 1 週間の所定労働時間が短い業務を複数行う場合には 雇用保険等の適用がな い場合があることに留意が必要である 企業 メリット : 1 労働者が社内では得られない知識 スキルを獲得することができる 2 労働者の自律性 自主性を

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

平成 26 年 3 月 6 日千葉医療センター 地域医療連携ネットワーク運用管理規定 (Ver.8) 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク運用管理規定 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この運用管理規定は 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク ( 以下 千葉医療ネットワーク ) に参加

平成26年度中小規模事業場安全衛生サポート事業(累計):1ページ

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

「高年齢者雇用安定法《のポイント

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

Microsoft Word - ①(様式第1号)キャリアアップ計画書

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

苦情等処理規程 第 1 章総則 第 1 条 ( 目的 ) この規程は 当社が行う仮想通貨交換業に関して 顧客等より申し出のあった苦情等や顧客等との間に生じた紛争等を迅速かつ公正に処理するための基本的事項及び手続を定め さらに苦情等や紛争等の再発防止を図ることを目的とする 第 2 条 ( 定義 ) 1

第 3 処分理由別添の一覧表に記載する職業紹介事業者は 職業安定法第 32 条の16 第 1 項 ( 同法第 33 条第 4 項又は同法第 33 条の3 第 2 項において準用する場合を含む 以下同じ ) において 事業報告を提出しなければならないとされているのに 平成 28 年 4 月 1 日から

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

①資料3 労働政策審議会各分科会・部会の審議状況について

Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書 記入例

特定個人情報の取扱いの対応について

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

Microsoft Word - 【提出用】ACL表紙 doc


2 取組実績 ( 選択した取組事項について記入すること ) (1) 労働時間等設定改善委員会の設置等労使の話し合いの機会の整備 ( 労働時間等の設定の改善に関する特別措置法第 7 条第 2 項の規定による衛生委員会のみなしを含む ) 労働時間等設定改善委員会などの設置の有無 名称 話し合いの機会の頻

個人情報の保護に関する規程(案)

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

Taro-(番号入り)案文・理由

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

特定個人情報の取扱いの対応について

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

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Taro-化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の一部を改正する法律案 新旧対照条文

★HP版調整事件解説集h28[023]

導やメンタルヘルス相談を利用すること イ管理監督者管理監督者は 職場の管理監督者として ストレスチェックの集団分析結果等に基づく職場環境等の改善を通したストレスの軽減 部下からの相談への対応を行う また 管理監督者自身も必要に応じて ストレスチェック及びその結果に基づく面接指導 メンタルヘルス相談を

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

1.セキュリティ確認用チェックシート(公募時)

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書記入例(全国版)

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第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

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の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

Transcription:

労働安全衛生規則の改正 産業医制度の充実関係 ( 平成 29 年 6 月 1 日 ~ 施行 ) の適正 適切な運用について 平 29 3 31 基発 0331 第 68 号 労働安全衛生規則等の一部を改正する省令等の施行について の説明資料 平 30 3 20( 火 ) 神奈川労働局労働基準部健康課

平成 28 年 12 月

2 1

職場巡視 回数変更 (1 回 /1 月 1 回 /2 月 ) の適正 適切な要件 注意!! ( 前提条件 ) (1) 以下の情報が月 1 回以上 定期的に事業場から産業医に提供されていること 1 法定労働時間外労働時間数の算定を行い 時間外労働時間数が 1 月当たり 100 時間を超えた労働者の氏名と当該労働者の時間外労働時間数 ( 安衛則第 52 条の 2 第 3 項 ) 2 衛生管理者が週 1 回以上行う職場巡視の結果 ( 安衛則第 15 条第 1 項第 1 号 ) 3 労働者の健康障害を防止し 又は労働者の健康を保持するために必要な情報 ( 安全 ) 衛生委員会の調査審議を経て事業者が産業医に提供することにしたもの 結果 ( 安衛則第 15 条第 1 項第 2 号 ) (2) ( 職場巡視を 2 か月に 1 回にすることに関する ) 事業者の同意があること

職場巡視 回数変更 (1 回 /1 月 1 回 /2 月 ) 適正 適切な運用上のポイント (1) 今回の改正は 産業医の職務の内 職場巡視の頻度 に関わることだけ 産業医の職務の変更 ( 勤務の軽減 ) を予定している訳ではない (2) 産業医の職務は 職場巡視 だけではない ( 安全 ) 衛生委員会への出席 健康診断 有所見者の業務に関する事業者からの情報の受領や事後措置としての就業判定 長時間 過重労働対象者への面接指導 ストレスチェック結果で 高ストレス に該当した者への面接指導 長時間労働者に関する情報の受領や就業判定等

事業者 産業医の皆様へ 産業医制度に係る見直しについて 労働安全衛生規則等が改正されました 見直しの背景 平成 29 年 3 月 31 29 日公布同年 6 月 1 日施行 近年 過重労働による健康障害の防止やメンタルヘルス対策等の重要性が増す中 産業医に求められる役割も変化し 対応すべき業務は増加しています このような背景から 産業医が必要な措置を講じるための情報収集の在り方を中心に 産業医がその職務をより効率的かつ効果的に実施できるよう 以下の見直しが行われました 産業医制度の在り方に関する検討会 報告書 ( 平成 28 年 12 月 26 日公表 ) 参照 check check check 1 < 見直しのポイント > 健康診断の事後措置に必要な情報の提供 事業者は 健康診断の結果 異常所見のあった労働者について医師等からの意見聴取を行わなければならない場合に 当該医師等から 意見を述べる上で必要となるその労働者の業務に関する情報を求められたときは これを提供しなければならないこととなりました 2 長時間労働者に関する情報の提供 事業者は 時間外 休日労働が月 100 時間を超えた労働者について 速やかにその労働者の労働時間に関する情報を産業医に提供しなければなりません 3 定期巡視等産業医の情報収集の見直し 事業者から産業医に所定の情報が毎月提供される場合には 産業医の作業場の巡視の頻度を 毎月 1 回以上から 2 か月に 1 回以上にすることが可能となりました それぞれの内容を詳しく確認! 厚生労働省 都道府県労働局 労働基準監督署 次ページへ

見直しの内容 1 事業者は 健康診断の結果 異常所見のあった労働者について医 師等からの意見聴取を行わなければならない場合に 当該医師等か ら 意見を述べる上で必要となるその労働者の業務に関する情報を 求められたときは これを提供しなければならないこととなりまし た 改正 労働安全衛生規則第51条の2 ほか有機溶剤中毒予防規則等8省令 労働者の業務に関する情報とは ア 労働安全衛生規則 に関するもの 労働者の作業環境 労働時間 作業態様 作業負荷の状況 深夜業等の回数 時間数等 イ 有機溶剤中毒予防規則等 に関するもの 特殊健康診断の対象となる有害業務以外の 業務を含む 労働者の作業環境 労働時間 作業態様 作業負荷の状況 深夜業等の回数 時間数等 改正の背景 定期健康診断の有所見率が5割を超える中 異常所見者の就業上の措置に関する医師等 からの意見聴取は 事業者の義務であり 産 業医に期待される重要な職務です その実施を徹底し 適切に意 見を述べることができるように 健康診断の結果の情報に加え て 労働者の業務に関する情 報を提供しなければならないこ ととしました 2 事業者は 時間外 休日労働が月100時間を超えた労働者につい て 速やかにその労働者の労働時間に関する情報を産業医に提供し なければなりません 改正 労働安全衛生規則第52条の2 労働者に関する情報とは ア 時間外 休日労働が月100時間を超えた労働者の 氏名 及び当該労働者の超えた時間に関する情報 イ アに該当する労働者がいない場合においては 該 当者がいないという情報 改正の背景 過重労働による健康障害の防止対策をはじめとする 産業 医活動の充実を図る観点から 長時間労働者に関する情報 を産業医に提供しなければならないもの としました 長時間労働者に対する面接 指導について 産業医による勧奨を促進 する目的のほか 健康相談等で情報を 活用することを想定しています 注記 時間外 休日労働時間とは 休憩時間を除き 1週当たり40 時間 を超えて労働させた場合における その超えた時間をいいます 産業医とは 労働者の健康管理等を行う医師 常時使用する労働 者が50人以上の事業場において選任義務があります 参考 長時間労働者への産業医等による面接指導の流れ 事業者が 残業時間が月100時間超の 労働者の情報を産業医に提供 産業医が 残業時間が月100時間超の 労働者に面接指導の申出を勧奨 労働者からの申出 産業医等による面接指導の実施 産業医等が就業上の措置に関する 意見を述べる 事業者が就業上の措置を講じる

3 3 事業者から産業医に所定の情報が毎月提供される場合には 産業医の作業場の巡視の頻度を 毎月 1 回以上から 2 か月に 1 回以上にすることが可能となりました ( 巡視の頻度の変更には事業者の同意が必要です ) 改正労働安全衛生規則第 15 条 所定の情報とは ア : 衛生管理者が少なくとも毎週 1 回行う作業場等の巡視の結果 巡視を行った衛生管理者の氏名 巡視の日時 巡視した場所 巡視を行った衛生管理者が 設備 作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるとき と判断した場合における有害事項及び講じた措置の内容 その他労働衛生対策の推進にとって参考となる事項 イ : アに掲げるもののほか 衛生委員会等の調査審議を経て事業者が産業医に提供することとしたもの 例 ) 労働安全衛生法第 66 条の 9 に規定する健康への配慮が必要な労働者の氏名及びその労働時間数 新規に使用される予定の化学物質 設備名 これらに係る作業条件 業務内容 労働者の休業状況 ウ : 休憩時間を除き 1 週間当たり 40 時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間が 1 か月当たり 100 時間を超えた労働者の氏名及び当該労働者に係る超えた時間に関する情報 (= 今回の見直し 2 により 産業医への提供が義務付けられた情報 ) 定期巡視の頻度の見直しをしない場合においても 事業者は産業医に対して上記ア イの情報を提供することが望まれます 事業者の同意について 事業者の同意を得る際は 産業医の意見に基づいて 衛生委員会等において調査審議を行ったうえで行うことが必要です また 当該調査審議は 巡視頻度を変更する一定の期間を定めた上で その一定期間ごとに産業医の意見に基づいて行います 例 )4 月 ~9 月の 6 か月間は巡視頻度を 2 か月に 1 回にすると衛生委員会で決まった場合 10 月の衛生委員会で再度 巡視頻度が 2 か月に 1 回で問題ないかを話し合いましょう 改正の背景 過重労働による健康障害の防止やメンタルヘルス対策等が事業場における重要な課題となっており 産業医のより効率的かつ効果的な職務の実施が求められています そのような中 これらの対策のための情報収集に当たり 職場巡視とそれ以外の手段を組み合わせることも有効と考えられることから 毎月 一定の情報が事業者から産業医に提供される場合には 産業医の職場巡視の頻度を 2 か月に 1 回とすることを可能としました 注記衛生委員会とは 労働者の衛生に係る事項を調査審議するための会議体 構成員は使用者 労働者 産業医等 常時使用する労働者が50 人以上の事業場において設置義務があります

参考 労働安全衛生規則等関係条文 下線は今回の改正部分 労働安全衛生規則 ( 産業医の定期巡視及び権限の付与 ) 第十五条産業医は 少なくとも毎月一回 ( 産業医が 事業者から 毎月一回以上 次に掲げる情報の提供を受けている場合であつて 事業者の同意を得ているときは 少なくとも二月に一回 ) 作業場等を巡視し 作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは 直ちに 労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならない 一第十一条第一項の規定により衛生管理者が行う巡視の結果二前号に掲げるもののほか 労働者の健康障害を防止し 又は労働者の健康を保持するために必要な情報であつて 衛生委員会又は安全衛生委員会における調査審議を経て事業者が産業医に提供することとしたもの 2 ( 略 ) ( 健康診断の結果についての医師等からの意見聴取 ) 第五十一条の二第四十三条等の健康診断の結果に基づく法第六十六条の四の規定による医師又は歯科医師からの意見聴取は 次に定めるところにより行わなければならない 一 二 ( 略 ) 2 法第六十六条の二の自ら受けた健康診断の結果に基づく法第六十六条の四の規定による医師からの意見聴取は 次に定めるところにより行わなければならない 一 二 ( 略 ) 3 事業者は 医師又は歯科医師から 前二項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない ( 面接指導の対象となる労働者の要件等 ) 第五十二条の二 ( 略 ) 2 ( 略 ) 3 事業者は 第一項の超えた時間の算定を行つたときは 速やかに 同項の超えた時間が一月当たり百時間を超えた労働者の氏名及び当該労働者に係る超えた時間に関する情報を産業医に提供しなければならない 有機溶剤中毒予防規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第三十条の二 ( 略 ) 2 事業者は 医師から 前項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 鉛中毒予防規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第五十四条の二 ( 略 ) 2 事業者は 医師から 前項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 四アルキル鉛中毒予防規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第二十三条の二 ( 略 ) 2 事業者は 医師から 前項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 特定化学物質障害予防規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第四十条の二 ( 略 ) 2 事業者は 医師から 前項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 高気圧作業安全衛生規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第三十九条の二 ( 略 ) 2 事業者は 医師から 前項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 電離放射線障害防止規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第五十七条の二 ( 略 ) 2 ( 略 ) 3 事業者は 医師から 前二項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 石綿障害予防規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第四十二条 ( 略 ) 2 事業者は 医師から 前項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を除染するための業務等に係る電離放射線障害防止規則 ( 健康診断の結果についての医師からの意見聴取 ) 第二十二条 ( 略 ) 2 事業者は 医師から 前項の意見聴取を行う上で必要となる労働者の業務に関する情報を求められたときは 速やかに これを提供しなければならない 改正内容に関する通達 資料はこちらをご参照ください 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000165475.html 産業医労働安全衛生規則改正 検索 本リーフレットに関するお問い合わせは 都道府県労働局または労働基準監督署へ 所在案内 : http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/location.html 労基署所在案内検索 H29.6