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誤使用を防止するために

奏功事例 6 平成 21 年 1 20 時頃 多賀城 たばこ ( 不始末 ) 留守中の住宅から ピーピー とういう警報音に隣接共同住宅の隣人が気付き 119 番通報し 到着した消防隊が消火したもの 早期の発見により 床の一部だけの焼損で済んだ事例 奏功事例 7 20 時頃 塩釜 ガスこんろ 留守中の

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E mail

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News Release 安全とあなたの未来を支えます 1 / 年 6 月 27 日 NIT E ( ナイト ) 独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター ( 東京 ) エアコン 扇風機の事故にご注意ください ~ 関東甲信越における事故を中心に ~ 1. 関東甲信越地方のエアコ

で何らかのガスを使用している方にお聞きします 居室内 ( 台所 洗面所以外の部屋 のガス栓 ( ガスコンセントを含む の設置状況について 次の中から一つ選んでください ガス栓を設置していて 一年間を通してガス機器を接続して使用している 6 ガス栓を設置していて ガス機器を使用

事例編

川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

表 1 経年劣化に起因する家電製品の事故発生件数 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 27 年 3 月 ) 件数 割合 経過年数別の事故発生状況 ( 件 ) (%) ~9 10~14 15~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~ 扇風機

. ライターによる事故について () 年度別の事故発生件数について NITE 製品安全センターに通知された製品事故情報のうち 平成 年度から 0 年度に発生したライターによる事故は図 に示すとおり 件 ( ) 発生しています また 平成 年 月から平成 年 月までに 件発生しており 直近の カ月 (

( 経済産業省と同時公表 ) 平成 29 年 1 月 24 日 消費生活用製品の新規リコール情報 ( 扇風機 ) の公表 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について パナソニックエコシステムズ株式会社が輸入し パナソニック株式会社が販売した扇風機のリコー

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Microsoft Word - 【NITE】電源コード及び配線器具による事故の防止(注意喚起)

もくじ 火災の概要 第 表 火災発生状況 ( 過去 5 年間 ) 第 表 市町別火災発生状況 4 第 3 表 月別火災発生状況 6 第 4 表 出火原因別火災発生状況 7 第 5 表 覚知状況 7 救急の概要 8 救助の概要 8 第 6 表 救急発生状況 ( 過去 年間 ) 9 第 7 表 市町別救

住宅用防災機器等の奏効事例 平成 19 年中 月時間奏功機器出火原因発見 通報 初期消火備考 1 19 時頃 火災 ガス漏れ複合型警報器 女性 (40 歳代 )2 階台所のガステーブルで てんぷら油を処分するため 凝固材を入れる前にてんぷら油を加熱したが その場を離れている間に油が過熱され発火した

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 28 年 4 月 8 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり石油ストーブ ( 開放式 ) テレビ ( ブラウン管型 ) に関する事故 ( リコール対象製品

平成 30 年 7 月 6 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありノートパソコン用 AC アダプターに関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は

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第 6 章まとめ及び提言第 1 節まとめ *1 東京消防庁管内の火災件数は減少傾向にあるなか 電気火災 ( 建物内 ( 屋上 ベランダを含む ) において発生した 電気を使用するものからの出火事象をいう 以下同じ ) が占める割合は 昭和 61 年の 8.6% から平成 27 年では 20.4% に

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消費者庁同時発表 平成 29 年 1 月 24 日 パナソニックエコシステムズ株式会社が輸入し パナソニック株式会社が販売した扇風機のリコールが行われます ( 製品交換 設置 ) パナソニックエコシステムズ株式会社 ( 法人番号 : ) が輸入し パナソニック株式会社 ( 法

奏功事例(最新順)

前や その上部に衣類等をハンガーで掛けていた 石油ファンヒーターは数年前に譲り受けた中古品で 使用してから異常はなく 修理を行ったこともない 出火当時は 付属品ではない同メーカーのカートリッジタンクを差し込み 数時間使用していたが異常はなかった シーズン終了時は カートリッジタンクの残油を抜き取り

居住者が2 階の寝室で寝ていたところ 住警器の作動で目が覚め 隣の 9 H 時頃 泉台 鉄骨造 2 階建て居室中央付近より炎が出ているのを発見した たばこの不始末共同住宅を知らせるために 出窓から屋外に避難し 1 階住民に通報を依頼 その後初期消火を試みるも 濃煙で断念する 10 H22

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 23 年 4 月 1 日消費者庁 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 3 件 ( うち石油ストーブ ( 密閉式 )1 件 石油スト

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 29 年 2 月 14 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり扇風機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以降参照 ) 1. ガ

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 25 年 3 月 22 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 2 件 ( うち開放式ガス瞬間湯沸器 (LP ガス用 )1 件 石

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平成 31 年 3 月 26 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり石油ストーブ ( 開放式 ) に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次

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1 火災から尊い生命を守ろう  平成13年春の火災予防運動

6. 特記事項 (1) 介護ベッド用手すりについて ( 管理番号 A ) 消費者への注意喚起病院で当該製品をベッド両側に2 本ずつ設置して使用していたところ 使用者が 当該製品 2 本のすき間に首が入っている状態で発見され 死亡が確認されました 当該事故の原因は 現在 調査中です 介

News Release 平成 27 年 2 月 5 日 消費者安全法の重大事故等に係る公表について 消費者安全法に基づき 平成 27 年 1 月 26 日から平成 27 年 2 月 1 日までに関係行政機関等から生命 身体被害に関する消費者事故等として通知された事案は 88 件 うち重大事故等とし

教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

対応すべき行動_0921

注 9 損害関係は以下のとおりです 焼損床面積 建物の焼損が立体的に及んだ場合 ( 耐火建物の内部が 立体的に焼損した場合を含む ) に 建物としての機能が失われた部分について その部分を床面積の算定方法 ( その部分の水平投影面積 ) で算定する 焼損表面積 建物の焼損が平面的で 立体的でない場合

H25 港南区区民意識調査

表紙

第 5-1 表 防火防災訓練実施状況 ( 対象別 防災館を除く )( 平成 28 年度中 ) 町会 自治会防災市民組織女性防火組織その他の団体合 計 防災訓練 実施件数 9,403 件 1,128 件 227 件 9,812 件 17,779 件 参加人員 612,576 人 31,761 人 4,

令和元年 5 月 14 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありバッテリー ( リチウムイオン 電動リール用 ) に関する事故 ( リコール対象製品 ) について

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建


自衛消防訓練

6. 特記事項 (1) シャープ株式会社が製造した電気冷蔵庫について ( 管理番号 A ) 1 事故事象について異臭に気付き確認すると シャープ株式会社が製造した電気冷蔵庫から発煙し 当該製品の内部部品を焼損する火災が発生していました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが 当該製品の

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

別添 平成 23 年 3 月 17 日 消防庁 東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 東北地方太平洋沖地震の被害は甚大であり 被災地におけるガソリン 軽油及び灯油等の燃料が不足しています 政府においてもガソリン等の燃料の迅速な運搬及び移送に努めており 被

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 24 年 3 月 13 日消費者庁 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 6 件 ( うち石油ふろがま 1 件 油だき温水ボイラ 1

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6. 特記事項 (1) ダイキン工業株式会社が製造したエアコン ( 室外機 ) について ( 管理番号 A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社が製造したエアコン ( 室外機 ) 及び周辺を焼損する火災が発生しました 調査の結果 当該事故の原因は 当該製品のプリント基板から出

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6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品から出火するが発生し 当該製品を焼損しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが

まえがき 日本は世界一の超高齢社会に突入しているといわれており このような社会的背景の中で住宅火災発生件数は年々減少傾向にあるものの その死者数 ( 放火自殺者を除く ) は平成 15 年以降 毎年 1,000 人を超えています 特に高齢者死者数の割合は 高齢化の進展の中で 死者数全体の 6 割以上

目次 1 火気の管理 P1~2 2 火気設備の管理 P3~6 3 危険物の管理 P7~8 4 ガスの管理 P9 5 火災時の初動体制 P10 6 消防用設備等の管理 P11~12 7 避難管理 P13~14 8 防炎管理 P15 9 消防機関との連絡 P16 10 建物の管理 P17 11 運営面の

平成 30 年 6 月 5 日奈良県消防救急課消防救急係担当 : 倉田 中村直通 : 内線 : 熱中症による救急搬送状況について 直近一週間の熱中症による救急搬送は 7 人でした 熱中症は適切な予防をすれば防ぐこともできます 一人ひとりが 熱中症予防の正しい

6. 特記事項 (1) 東芝キヤリア株式会社が製造したエアコンについて ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について東芝キヤリア株式会社 ( 法人番号 : ) が製造したエアコンを使用中 当該製品を焼損し 周辺を汚損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現

⑶ ストーブ ⑷ 着衣着火 ⑸ その他の出火原因 住宅用防災機器等の主な奏功事例 ⑴ こんろ ⑵ たばこ ⑶ ストーブ ⑷ 放火 ⑸ その他

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6. 特記事項 (1) 介護ベッド用手すりについて ( 管理番号 A ) 消費者への注意喚起 当該製品をベッドサイドに2 本設置して使用していたところ 使用者 (80 歳代 ) の首が 2 本設置したすき間にのった状態で発見され 死亡が確認されました 当該すき間を埋める簡易部品が適正

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

YDP-162/142 取扱説明書

水槽用ヒーターの空焚きによる火災に注意!

保証とアフターサービス 必ずお読みください ご不明な点や修理に関するご相談は ご 使 用 の 前 に 地上 BS 110度CSデジタルハイビジョンチューナー内蔵 フリーダイヤルは 携帯電話 PHSなど一部の電話ではご利用になれません 電話受付 365日 24時間受け付けます ホームページに最新の商品

182 No. 61 RDF m 13 RDF RDF 中国の石油精製工場で爆発 m 中国の染料用化学製品工場で爆発 t km

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H30建築基準法改正(詳細版)

図 2 住宅火災の件数及び死者数の推移 図 3 建物火災における死者に占める住宅火災の死者の割合と死因別の割合 ており この傾向は2000( 12) 年から2011 ( 23) 年までほとんど変わっていない ( ) 建物火災による死者に占める住宅火災による死者 ( 放火自殺者を除く ) の割合は 近

News Release 平成 30 年 8 月 30 日 消費者安全法の重大事故等に係る公表について 消費者安全法に基づき 平成 30 年 8 月 20 日から平成 30 年 8 月 26 日までに関係行政機関等から生命 身体被害に関する消費者事故等として通知された事案は 56 件 うち重大事故等


平成 30 年 4 月 3 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり空気圧縮機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以降参照 ) 1.

目次 Ⅰ 調査目的 1 Ⅱ ストーブに関する意識 使用実態調査 1 暖房器具の使用状況意識調査 ⑴ 調査期間 2 ⑵ 調査概要 2 ⑶ 回答者の属性 2 ⑷ 使用している暖房器具の種類 6 ⑸ 住居の種類と使用している暖房器具の種類の関係 7 ⑹ 同居者の人数と使用している暖房器具の種類の関係 8

                         

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練馬消防防災マガジン No.224( ) 練馬消防署からの今月のお知らせ 1 平成 30 年 11 月末までの練馬消防署管内の災害状況 2 11 月中の主なできごと 3 大掃除をきっかけに 家具転対策をしよう 4 12 月の主な行事予定 5 平成 31 年東京消防出初式開催のご案内

放火による火災

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続報を伝達しますので 引き続き屋内に避難していて下さい 弾道ミサイルが日本の上空を通過した場合には 他に追尾しているミサイルやミサイルから分離した落下物が我が国の領土 領海に落下する可能性が無いことを確認した後 弾道ミサイルが通過した旨の情報をお知らせします ((2)2) 引き続き屋内に避難する必要

< 電気 > 別添 10 関西電力 ( 株 ) ご家庭家庭でのおでのお願い 日頃からのお願い 電気事故や火災を未然に防ぐために漏電ブレーカーを取り付けましょう テレビや洗濯機等の大型電化製品は 置き場所や固定金具の利用など工夫して安全対策をしましょう 災害が発生した時のお願い 地震発生時には 念のた

ウ火元責任者は 自主検査の結果 異常が認められたときは 防火管理者及び防火管理責任者 ( 工事責任者 ) に報告し 指示を受けて対処する (2) 放火対策ア建物の外周部及び階段等には 可燃性の工事用資材又は梱包材等は置かないようにする やむを得ず置く場合は整理整頓し防炎シート等で覆い保管する イ工事

A1K /12/5 2017/12/28 石油給湯機付ふろがま UKB-3040CX(FF) ( 株 ) コロナ 青森県 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した 現在 製造から15 年以上経過した製品 A1K /12/7 2017/12/28 石油ストーブ

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品を焼損するが発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが ドアの開閉

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報道発表資料 東京消防庁 Tokyo Fire Department 住宅のストーブ火災に注意を!! ~ 例年 冬季にはストーブ火災が急増します ~ 平成 27 年 12 月 14 日 例年 冬季にはストーブに起因する火災が多発しています 寒さも厳しくなり ストーブ の火災が増加する季節を迎えたことから 東京消防庁では出火防止について注意を呼びかけ ています また 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災でも 電気ストーブに起因した火 災が 9 件発生しており その取扱いについても併せて注意を呼びかけています 住宅とは 戸建住宅及び共同住宅 寄宿舎などの居住のための建物をいいます ストーブとは 電気ストーブ ( カーボンヒータ ハロゲンヒータ 温風機を含む ) 石油ストーブ ( 石油ファンヒータ ガソリンストーブを含む ) ガスストーブ ( ガスファンヒータ 簡易型ガスストーブを含む ) をいいます 最近 10 年間の火災状況 発生状況最近 10 年間 ( 平成 17 年から平成 26 年 以下同じ ) に発生した住宅のストーブ火災は 1,372 件で そのうち 1,199 件は 1 月から 3 月までと 11 月 12 月の 5 か月間に発生しており 9 割近く (87.4%) を占めています 電気ストーブが7 割以上ストーブの種類別にみると 電気ストーブが 974 件で 7 割以上 (71.0%) を占めています 以下 石油ストーブ (281 件 :20.5%) ガスストーブ(117 件 :8.5%) の順で発生しています 死傷者の状況最近 10 年間に発生した住宅のストーブ火災による死傷者は 死者が 101 人 負傷者が 816 人発生しています 死者 101 人の 8 割以上 (81.2%) を高齢者が占めています 主な出火の原因電気ストーブでは 寝具類や衣類が接触して出火した火災 石油ストーブでは 給油の際にこぼした灯油に引火した火災 ガスストーブでは 漏れた燃料ガスや近くに置かれたスプレー缶が破裂し 噴出した LP ガスに引火した火災などが多く発生しています 火災を防ぐためにストーブの火災は 多くが使用者の取扱い不注意により発生しています 取扱説明書の注意事項をよく読み 安全に取り扱いましょう ( 別紙 : 火災を防ぐポイント参照 ) 地震による出火平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災にでは 電気ストーブに起因した火災が東京消防庁管内で 9 件発生し 地震により発生したと思われる火災のおよそ 4 分の 1 を占めています 使用中の電気ストーブに可燃物が落下 接触したもの 落下物によりスイッチが入り出火したものなどがありました 詳細は 別紙資料を参照してください 問合せ先東京消防庁 電話 3212-2111 予防部調査課内線 5066 5068 防災部防災安全課内線 4195 4196 広報課報道係内線 2345~2350

別紙資料 表 1 最近 10 年間の住宅におけるストーブ火災の発生状況 ( 平成 17 年 ~ 平成 26 年 ) 件 数 死 者 負傷者 件 数 内 電気ストーブ石油ストーブガスストーブ 死 者 17 年 163 15 95 105 9 47 34 3 30 24 3 18 18 年 147 6 121 96 4 83 39 2 30 12 8 19 年 120 11 84 81 9 52 29 1 23 10 1 9 20 年 146 13 109 106 10 61 30 3 39 10 9 21 年 138 18 68 99 11 39 30 5 23 9 2 6 22 年 112 6 56 84 3 36 17 2 14 11 1 6 23 年 143 6 67 103 4 40 27 2 17 13 10 24 年 145 8 68 106 6 42 28 1 19 11 1 7 25 年 136 10 80 99 9 47 27 1 23 10 10 26 年 122 8 68 95 7 48 20 1 19 7 1 合計 1,372 101 816 974 72 495 281 21 237 117 8 84 27 年 86 6 39 65 3 21 13-13 8 3 5 負傷者 平成 27 年の数値は 12 月 9 日現在の速報値です 件 数 死 者 負傷者 訳 件 数 死 者 負傷者 表 2 ストーブの種類別主な出火原因 ( 平成 17 年 ~ 平成 26 年 ) 布団 衣類などが接触 漏れたガス こぼ した灯油に引火 洗濯物などが落下 火を消さずに給油 布団などが近すぎて発火 タオル 衣類などを置く 誤ってス イッチ が入る 入れる 電気ストーブ 642 4 73 49 34 32 22 20 18 16 16 48 974 石油ストーブ 29 67 26 63 6 16 1 3 3 3 14 50 281 ガスストーブ 44 45 11 3 4 5 5 117 合計 715 116 110 63 58 54 33 25 23 21 19 16 16 103 1,372 電源コー ドが短絡 ストー ブが転倒 ストー ブが可燃物に接触 炎が大きくなり可燃物に接触 コー ドの接続部などが緩み発熱 コー ドが判断線し発熱 その他 不明 計 表 3 年代別死者の状況 ( 平成 17 年 ~ 平成 26 年 ) 電気ストーブ 石油ストーブ ガスストーブ 計 割合 未成年 (20 歳未満 ) 1 1 1.0 成人 (20 歳以上 65 歳未満 ) 16 1 1 18 17.8 高齢者 (65 歳以上 ) 56 19 7 82 81.2 合 計 ( 人 ) 72 21 8 101 100.0 割 合 (%) 71.3 20.8 7.9

( 件 ) 図 1 最近 10 年間の月別発生状況 ( 平成 17 年から平成 26 年 ) 350 303 300 283 268 250 224 200 150 100 96 121 50 22 14 11 4 7 19 0 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 図 2 最近 10 年間の種類別発生状況 ( 平成 17 年から平成 26 年 ) ガスファンヒーター 32 件 2.3% ガスストーブ 80 件 5.8% ガソリンストーブ 1 件 0.1% 石油ファンヒーター 49 件 3.6% 簡易型ガスストーブ 5 件 0.4% 電気ストーブ 815 件 59.4% 石油ストーブ 231 件 16.8% 温風機 16 件 1.2% ハロゲンヒータ 64 件 4.7% カーボンヒータ 79 件 5.8% 図 3 死者の年代別発生状況 未成年 (20 歳未満 ) 1 人 1.0% 成人 (20 歳以上 65 歳未満 ) 18 人 17.8% 高齢者 (65 歳以上 ) 82 人 81.2%

平成 27 年中発生状況 ( 件 ) 25 20 21 18 平成 27 年中の月別発生状況 15 10 14 12 8 9 5 0 1 1 1 1 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 12 月 9 日現在の速報値です 平成 27 年中の機種別死者の発生状況 電気ストーブ石油ストーブガスストーブ計 未成年 (20 歳未満 ) - - 成人 (20 歳以上 65 歳未 満 ) 1-2 3 高齢者 (65 歳以上 ) 2-1 3 合計 ( 人 ) 3-3 6 12 月 9 日現在の速報値です

火災を防ぐポイント 1 ストーブの周囲は 常に整理整頓を布団 衣類 雑誌などの可燃物がストーブの近くに置いてあると ちょっとしたはずみでこれらの可燃物がストーブに接触し出火する恐れがあります 近くにスプレー缶を置いておくと ストーブの熱で缶が破裂し 漏れたガスに引火します 2 寝るとき その場を離れる時は火を消す習慣をつける寝返りなどで布団がストーブに接触して火災になる恐れがあります 寝る時やその場を離れる時は 火を消す習慣をつけましょう 3 燃えやすい物の近くでストーブを使用しないカーテンのそばで使用したり ストーブの上や近くに洗濯物を干したりすると ストーブに触れて火災になる恐れがあります 4 給油は火を消してから行う給油中にこぼした灯油に引火する恐れがあります 給油は火が完全に消えたのを確認してから行いましょう また カートリッジタンクはキャップが完全に閉まっているのを確認してから装着しましょう 5 使用しない時は電源プラグをコンセントから抜いておく電気ストーブやファンヒータは 何かの拍子に誤ってスイッチが入ってしまい 近くに可燃物があると出火する恐れがあります 6 異常を感じたら使用を中止するストーブ本体の異常から出火する火災も発生しています 使用中に異常を感じた場合は直ちに使用を中止し 製造メーカーや販売店等に相談しましょう また 日頃からストーブ本体や電源コード ガスホースなどに異常がないか点検してから使用しましょう 7 地震に備えて東日本大震災で発生し電気ストーブの火災発生状況をみると 使用中の電気ストーブに可燃物が落下 接触したり 落下物によりスイッチが入ったことにより出火しています 地震時における出火を防止するためにも ストーブの周囲は常に整理整頓するとともに 電気ストーブや石油ファンヒータなど電気を使用する機器を使用しない時は 電源プラグをコンセントから抜いておくことが必要です 取扱いに十分注意して ストーブの火災を防ぎましょう!!

火災事例 1 布団が接触して出火した火災 ( 電気ストーブ ) ( 平成 27 年 12 月 4 時ごろ江戸川区 ) この火災は 共同住宅 2 階居室内で 電気ストーブをつけたままベッドで就寝し ずり落ちた掛布団が電気ストーブに接触し 出火したものです ベッドで就寝中の居住者 ( 男性 40 歳代 ) が臭気で目を覚まし 部屋の明かりをつけると 電気ストーブ付近から炎が上がっているのを発見し その後 住宅用火災警報器が鳴動しました 居住者はペットボトルの水をかけて消火した後 携帯電話で 119 番通報しました 写真 1-1 ストーブと掛布団の状況 写真 1-2 掛布団の焼損状況 2 漏れた灯油に引火した火災 ( 石油ストーブ ) ( 平成 26 年 2 月 17 時ごろ葛飾区 ) この火災は 共同住宅 2 階居室で 給油したタンクキャップが完全に閉まっていなかったため 装着しようとした際に灯油が漏れてストーブにかかり 出火したものです 行為者 ( 女性 70 歳代 ) はストーブの火を消していませんでした 行為者の夫が火災に気づき 座布団や毛布をかけて消火しようとしましたが消しきれず 騒ぎで駆け付けた近隣者が持ってきた消火器 2 本で消火しました 写真 2-1 毛布等の焼損状況 写真 2-2 ストーブの状況

3 地震による落下物によりスイッチが入り出火した火災 ( 電気ストーブ ) ( 平成 23 年 3 月 15 時ごろ三鷹市 ) この火災は 住宅 2 階の居室で 地震により本棚から落ちた本が電気ストーブの上に落下してスイッチが入り 電気ストーブ周囲の本などに着火し 出火したものです 近隣店舗の従業員は きな臭いにおいを感じ外へ出ると 火元建物 2 階から煙が出ているのを発見し 店の電話で 119 番通報しました 火元居住者 ( 男性 70 歳代 ) は 1 階にいましたが 火災に気づかず 近隣者に知らされて屋外に避難し 怪我はありませんでした 写真 3-1 出火箇所の焼損状況 写真 3-2 電気ストーブの焼損状況 は 電気ストーブの位置 は 電気ストーブの上部スイッチ

資料映像 1 点けたままの電気ストーブに掛布団が接触して出火

2 石油ストーブに洗濯物が落下して出火