キヤノン SAP 標準デバイスタイプ (LIPS) Version 2.0.0 Administrator s Guide 1
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Contents 1. 概要...4 1-1. デバイスタイプの対応...4 2. 新規デバイスタイプの使用方法...5 2-1. デバイスタイプのインポート...5 2-2. 新規出力デバイスの作成...7 3. プリンタ機能の利用方法...9 3-1. プリントオプションの選択...9 3-2. ページフォーマットの設定... 15 3
1. 概要 本管理者ガイドでは キヤノン製プリンタに対応するデバイスタイプの使用方法を解説します キヤノン製プリンタに対応するデバイスタイプを使用することにより プリンタの給紙段 両面印刷 ステープル パンチ サドルステッチ製本印刷の機能を利用することができます これらのプリンタの機能を利用するためには プリンタにオプションの給紙段およびを装着する必要があります LIPS モデルではオプションのバーコードフォントを装着することにより SAP のバーコード印刷に対応します 本管理ガイドは SAP 管理者の経験があり SAP 環境の知識がある方を前提としています 詳細は SAP のオンラインヘルプを参照してください 1-1. デバイスタイプの対応 新規のキヤノン製プリンタへの対応本バージョンでは 新規のキヤノン製プリンタに対応するデバイスタイプを追加しました 対応する機種の詳細は SAP リリースノートを参照してください プリントオプション選択の機能への対応新規に追加されたデバイスタイプでは プリントオプション選択の機能に対応しました 印刷時の UI 画面からプリンタの機能を選択することが可能となります プリントオプション選択の機能に対応する機種の情報は SAP リリースノートを参照してください 4
2. 新規デバイスタイプの使用方法 新しいデバイスタイプを使用するには 下記の手順を行います ご使用のSAP システムに対して 新しいデバイスタイプをインポートします 次に 新しいデバイスタイプを使用する新規出力デバイスを作成します 注意デバイスタイプをカスタマイズする場合には デバイスタイプをインポートする際にデバイスタイプ名を Z で始まる任意の名前に変更してください Z で始まる名前を付けたデバイスタイプをカスタマイズしてください 詳細な手順は以下を参照してください 2-1. デバイスタイプのインポート 新しいデバイスタイプを使用するには ご使用の SAP システムにインポートしてください デバイスタイプをインポートするには : 1. SAP Easy Access ウィンドウにおいて Tools CCMS Spool または Spool Administration をダブルクリックします あるいはコマンドフィールドで SPAD と入力します 5
2. Spool Administration: Initial Screen ウィンドウでは Utilities メニューから For Device Types を選択して Import を選択します 3. SAPscript Import from Dataset ウィンドウから Device Type をクリックして Object Name フィールドにデバイスタイプ名を入力します ( 例 : ZCN51L) デバイスタイプのカスタマイズを行う場合は Z 付きのデバイスファイル (ZCNXXX) の方を 編集してください 4. Execute をクリックします 5. Local File From a Local File ダイアログボックスで デバイスタイプ (PRI ファイル ) を選択します ( 例 : ZCN51L.PRI) 6. Transfer をクリックします インポートされると SAPscript Import from Dataset ウィンドウに確認のメッセージが表示されます 7. Spool Administration:Initial Screen ウィンドウに戻って 新規デバイスタイプを確認します Full Administration をクリックしてから DeviceTypes タブをクリックします 8. デバイスタイプ ボタンをクリックします 9. Spool Administration:List of Device Types ウィンドウでは 新規デバイスタイプがリストに表示されることを確認してください 6
2-2. 新規出力デバイスの作成 新しいデバイスタイプをインポートした後 このデバイスタイプから印刷可能にするために新規出力デバイスを作成します 出力デバイスを作成するには : 1. SAP Easy Access ウィンドウにおいて Tools CCMS Spool または Spool Administration をダブルクリックします 2. Spool Administration:Initial Screen ウィンドウでは Output Devices をクリックします 3. Spool Administration:List of Output Devices ウィンドウでは F8( 編集モード ) を押し 次に Shift-F1 を押します 7
4. Spool Administration:Create Output Device ウィンドウでは D e v i c e T y pe フィールドに 新規にインポートしたデバイスタイプを選択します 次に Output device フィールドに新規に作成する出力デバイスの任意の名称を入力します 5. 必要に応じて印刷モードやスプールメソッド等の属性を設定します 属性の詳細は SAP のオンラインヘルプを参照してください 6. Save をクリックして 変更を保存します 8
3. プリンタ機能の利用方法 プリンタ機能を利用する方法を説明します プリントオプションの選択に対応しているデバイスタイプでは 3-1. プリントオプションの選択を参照してください プリントオプションの選択に対応していないデバイスタイプでは 3-2. ページフォーマットの設定を参照してください 3-1. プリントオプションの選択 新規に追加されたデバイスタイプでは SAPscript および SAP Smart Forms の印刷を行う場合プリントオプション選択の機能に対応しています プリントオプションを選択するには : 1. 印刷の画面から [Additional Options] をクリックします 9
2. Edit Print Options 画面が表示されます 選択可能なプリンタ機能が列挙されます 3. 選択するプリンタ機能をダブルクリックします ( 例 1) 画面下 (Option Value) に選択可能な項目がプルダウンメニューで表示されます ( 例 2) 例として 給紙段の機能を選択します 1 2 10
4. 項目を選択します ( 例 :Paper Deck3) 5. 引き続き 他の機能を選択することができます ( 例. 両面印刷 ) その他の機能も メニューから同様に選択します 11
6. チェックボタンを押して プリントオプションの選択を確定します 印刷 の画面に戻ります 7. 印刷を実行するには 印刷のボタンを押します 設定可能なプリントオプションの内容は LIPS のデバイスタイプのプリントオプションの設定 に記載します 12
LIPS のデバイスタイプのプリントオプションの設定 Note: LIPS モデルのプリンタの機能を設定します 給紙段選択 両面印刷 ステープル パンチ穴およびサドルステッチ製本印刷の機能に対応しています 給紙段選択 [LBP7700C] UI 選択 Multi-Purpose Tray Cassette1 Cassette2 [LBP9600C] UI 選択 Multi-Purpose Tray Cassette1 Cassette2 Cassette3 Cassette4 [ipr1135/1125/1110] UI 選択 Paper Deck 1 Paper Deck 2 Paper Deck 3 Paper Deck 4 Paper Deck 5 Paper Deck 6 Paper Deck 7 両面印刷 [LBP7700C] [LBP9600C] [ipr1135/1125/1110] UI 選択 Long Edge Short Edge コマンド @PJL SET FEEDER-SELECT = TRAY r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE1 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE2 r n コマンド @PJL SET FEEDER-SELECT = TRAY r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE1 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE2 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE3 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE4 r n コマンド @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE5 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE6 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE7 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE8 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE9 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE10 r n @PJL SET FEEDER-SELECT = CASSETTE11 r n コマンド @PJL SET DUPKEY = DUPLEX r n @PJL SET BIND-DIRECTION = LONG-EDGE r n @PJL SET DUPKEY = DUPLEX r n @PJL SET BIND-DIRECTION = SHORT-EDGE r n 13
パンチ穴 [ipr1135/1125/1110] UI 選択用紙方向縦横 コマンド パンチ位置 左 下 @PJL SET PUNCH-MODE = MIDLEFT r n 右 上 @PJL SET PUNCH-MODE = MIDRIGHT r n 上 左 @PJL SET PUNCH-MODE = TOPCENTER r n 下 右 @PJL SET PUNCH-MODE = BOTTOMCENTER r n ステープル [ipr1135/1125/1110] UI 選択用紙方向縦横 コマンド 1 箇所綴じ 左上 左下 @PJL SET STAPLE-MODE = TOPLEFT r n 左下 右下 @PJL SET STAPLE-MODE = BOTLEFT r n 右上 左上 @PJL SET STAPLE-MODE = TOPRIGHT r n 右下 右上 @PJL SET STAPLE-MODE = BOTRIGHT r n 2 箇所綴じ 左 下 @PJL SET STAPLE-MODE = MIDLEFT r n 右 上 @PJL SET STAPLE-MODE = MIDRIGHT r n 上 左 @PJL SET STAPLE-MODE = TOPCENTER r n 下 右 @PJL SET STAPLE-MODE = BOTCENTER r n サドルステッチ製本印刷 [ipr1135/1125/1110] UI 選択 Saddle Stitch Booklet Printing コマンド @PJL SET PAMPHLET = TYPE1 r n @PJL SET SADDLE-STITCH = ON r n 14
3-2. ページフォーマットの設定 プリンタの機能を使用するためには デバイスタイプの初期設定ファイルに記述してあるページフォーマットのコメントを編集します デバイスタイプの初期設定ファイルを編集するには : 1. Spool Administration ウィンドウから F7(Full administration) を押し Device Types タブをクリックして デバイスタイプ ボタンをクリックします 2. List of Device Types ウィンドウにおいてデバイスタイプを選択します 3. Formats を選択します 4. Formats for Device Type ウィンドウにおいて 設定するページフォーマット ( 例 :DINA4) をダブルクリックします 15
5. Maintain Format DINA4 ウィンドウにおいて Change(F8 キー ) をクリックして変更可能にします 次に Printer Initialization をダブルクリックします 6. Printer Init ウィンドウにおいて以下のようにコメントを編集します - 各機能を有効にするには 機能の記述の行の先頭から Comment タグ (#) を削除します - 各機能を無効にするには 機能の記述の行の先頭に Comment タグを追加します 7.. Save をクリックして 変更を保存します 印刷の実行時には このウィンドウで設定したページフォーマットが使用されます 設定可能なページフォーマットの内容は 以下の LIPS のデバイスタイプのページフォーマットの設定 に記載します LIPS のデバイスタイプのページフォーマットの設定 注意 : LIPS プリンタのステープル パンチ穴 サドルステッチ製本印刷の機能を設定します 下記は用紙の縦および横方向の場合について記載しています ステープル ステープル コマンド 位置 用紙の方向 縦 横 1 箇所 左上 左下 @PJL SET STAPLE-MODE = TOPLEFT r n 右上 左上 @PJL SET STAPLE-MODE = TOPRIGHT r n 左下 右下 @PJL SET STAPLE-MODE = BOTLEFT r n 右下 右上 @PJL SET STAPLE-MODE = BOTRIGHT r n 2 箇所 左 下 @PJL SET STAPLE-MODE = MIDLEFT r n 右 上 @PJL SET STAPLE-MODE = MIDRIGHT r n 上 左 @PJL SET STAPLE-MODE = TOPCENTER r n 下 右 @PJL SET STAPLE-MODE = BOTCENTER r n パンチ穴 パンチ穴 コマンド 用紙の方向 縦 横 位置 上 左 @PJL SET PUNCH-MODE = TOPCENTER r n 左 下 @PJL SET PUNCH-MODE = MIDLEFT r n 右 上 @PJL SET PUNCH-MODE = MIDRIGHT r n 下 右 @PJL SET PUNCH-MODE = BOTTOMCENTER r n サドルステッチ製本印刷コマンド有効 @PJL SET PAMPHLET = TYPE1 r n @PJL SET SADDLE-STITCH = ON r n 16
例 1 つ目の丸を付けた行に Comment タグ (#) を追加することにより 左上 1 か所のステープルを無効にすることができます また 2 つ目の丸を付けた行から Comment タグ (#) を削除することにより 左側 2 か所のステープルを有効にすることができます 17
ステープルとパンチ穴 以下の表は 用紙サイズ共通で設定可能なステープルの位置とパンチ穴を示します X は設定可能 NA は設定不可能です ステープルおよびパンチ穴はを装着することにより使用可能になります 用紙サイズ - 用紙の向き ステープル左上 1か所 ステープル右上 1か所 ステープル左 2か所 パンチ穴上 パンチ穴左 A4 - 縦 X X X X X - 横 X X X X X A3 - 縦 X X NA X NA - 横 X X X NA X A5 - 縦 NA NA NA NA NA - 横 NA NA NA NA NA Letter - 縦 X X X X X - 横 X X X X X Legal - 縦 X X NA X NA - 横 X X X NA X Executive- 縦 X X X X X - 横 X X NA X X 以下の機種ではステープルの機能に対応していません LBP3920/3970 LBP3910/3930 LBP3410 LBP5900SE LBP5400 LBP3980/3980M LBP7700C LBP9600C 以下の機種ではパンチ穴の機能に対応していません LBP5910/5910M LBP3920/3970 LBP3910/3930 LBP3410 LBP5900SE LBP5400 LBP3980/3980M LBP7700C LBP9600C 18
サドルステッチ製本印刷 サドルステッチ製本印刷のためにはを装着してください サドルステッチが可能な機種とを以下に示します [ir C4080/C5185/C5180/C3880/C4580] Saddle Finisher-W2 [ir C3080/C3580/C2880/C3380] Saddle Finisher-Y2 [ir 3025/3035/3045/2270/2870/3570/4570] Saddle Finisher-AE2 Saddle Finisher-Q4 [ir 5055/5065/5075] Saddle Finisher-AD2 [ir C6880/C5880/C6870/C5870] Saddle Finisher-AD2 [ir C3170/C2570] Saddle Finisher-Q2/Q4 [ir 7086-7105] Saddle Finisher-V2/V2L [ir 6570/5570] Saddle Finisher-T2 [ipr C1] [ipr C1PLUS] Saddle Finisher-AA2 [ir 3225/3235/3245] [LBP4500] Saddle Finisher-AE2 [ipr1135/1125/1110] Saddle Finisher-AF2 サドルステッチ製本印刷は 原稿用紙の2 倍のサイズの用紙に印刷して半分に折ります 原稿用紙サイズと出力される用紙サイズの組み合わせは以下です 原稿用紙サイズ 出力される用紙サイズ A5 A4 A4 A3 レター 11x17 19