資料2:地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(議論のたたき台)(案)

Similar documents
資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

< F2D916688C481698A A E6A>

【HP公表 最終版の公表前確認修正有り】 北陸取組み(個票)

参考資料3(第1回検討会資料3)

見直し後11 基準相当1.64GJ/ m2年hh11 基準相当見直しH11 基準と見直し後の省エネ基準の比較について 住宅 建築物判断基準小委員会及び省エネルギー判断基準等小委員会平成 24 年 8 月 31 日第 2 回合同会議資料 1-1 より抜粋 設備機器の性能向上により 15~25% 程度省

Microsoft PowerPoint - NIES

公開用_ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の定義と評価方法(150629)

17-1_sakamoto

スライド 1

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(概要)

地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(概要)

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

資料3-1 温室効果ガス「見える化」の役割について

住宅・建築物の 着実な省エネルギー設計への誘導

1.1 中期目標に関する中環審からエネルギー 環境会議への報告の構成イメージ ( 素案 ) 地球環境部会において選択肢の原案を議論 決定 1 国内排出削減 案 1:- % 案 2:- % 案 3:- % 吸収源対策 (- %) [ 第一約束期間では -3.8%] 中期目標 2020 年 2030 年

今日お話しすること 1. 家庭部門の温室効果ガス排出 エネルギー消費の動向 2. 環境省うちエコ診断の概要と成果から見た家庭の対策 3. 家庭部門の対策の推進のための自治体に期待すること 2

公的な住宅改修制度について

資料 今後の住宅 建築物の省エネルギー対策のあり方について ( 第二次報告案 ) 9

真空ガラス スペーシア のご紹介 一般に使用されている一枚ガラスの約 4 倍の断熱効果を発揮!! お部屋全体を快適にします オフィスやパブリックスペースの環境は 冷房や暖房に常に取付専用グレチャン気を配らなければなりません 高断熱 Low-Eガラスしかし一方で経営者の方々にとっては節電対策も重要な項

地球温暖化対策計画について 地球温暖化対策の総合的かつ計画的な推進を図るため 政府が地球温暖化対策推進法に基づいて策定する 我が国唯一の地球温暖化に関する総合計画 温室効果ガスの排出抑制及び吸収の目標 事業者 国民等が講ずべき措置に関する基本的事項 目標達成のために国 地方公共団体が講ずべき施策等に

PDF目次

緒論 : 電気事業者による地球温暖化対策への考え方 産業界における地球温暖化対策については 事業実態を把握している事業者自身が 技術動向その他の経営判断の要素を総合的に勘案して 費用対効果の高い対策を自ら立案 実施する自主的取り組みが最も有効であると考えており 電気事業者としても 平成 28 年 2

地球温暖化対策のための税の効果について 1. 平成 20 年 11 月中央環境審議会グリーン税制専門委員会 環境税等のグリーン税制に係るこれまでの議論の整理 より 税収を温暖化対策の費用に充てる 又は温暖化対策に係る減税に活用する場合 CO 2 削減に関し大きな効果が見込める ( 前略 ) 環境利用

資料3 日常生活CO2情報提供ツール(仮称)の更新について

,745 3,000 JK

Preface Proposal Framework of the Action Plan Background I

平成 30 年度エコ住宅整備促進補助金 Q&A Q1. エコ住宅整備促進補助金以外の補助金と併用することはできますか? P1 Q2. エコ住宅整備促進補助金と住宅ローン減税などの税制優遇を併用できますか? Q3. 平成 30 年度の補助金制度の変更点は何ですか? Q4. 店舗併用住宅は補助対象となり


お知らせ

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

環境・設備からみたLCCM住宅へのアプローチ

の長嶋修氏 東日本大震災からおよそ 1 年が経過して 震災を一つのリスクと捉えて 冷静に住宅を選ぶ人が増えているようだ また 同時に 購入者の意識の変化に伴い 耐震性や耐久性に対する 業界側の意識も大きく変わった 購入者への情報提供を丁寧に行うことにより 安心感を醸成するよう意識するようになった と

<4D F736F F D208E9197BF315F B838D C8C768E5A977697CC5F FC C8AEE8F808F808B925F E646F63>

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

PowerPoint Presentation

1 2 2

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

表紙

各家庭の 1 年間の出費のうち約 7% は電気 ガス 灯油といったエネルギーへの支出です 詳しくは 各制度のパンフレット W EB で 市民向け 太陽光発電 燃料電池 ( エネファーム ) HEMS ( ホームエネルギーマネジメントシステム ) 定置用蓄電 太陽熱利用 ガスエンジン木質コージェネバイ

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

LED 照明の種類 LED 照明は主に器具と光源が一体化したシーリングライトなどの LED 照明器具 と白熱電球や蛍光灯の光源部分を LED に置き替えた LED ランプ に分類されます ( 図 2-1) 省エネ性と環境性が重視され 公共建築物で使用された LED 照明器具の採用機種数は 2010

<4D F736F F D D CF092CA91E D81698C668DDA A2E646F6378>

目 次 1. トップランナー制度について 1トップランナー制度の概要について 3 2トップランナー基準に関する基本的な考え方について 5 3トップランナー基準に関する主な規定について 8 4トップランナー基準策定及び運用の流れについて 9 2. ラベリング制度について 1ラベリング制度の概要について

財団法人新潟県建築住宅センター

資料1 美しい星へのいざない「Invitation to 『Cool Earth 50』」~3つの提案、3つの原則~」

スライド 1

本日の説明内容 1. グリーン購入法の概要 2. プレミアム基準策定ガイドライン

PowerPoint プレゼンテーション

工場等に対する省エネ法の変遷 我が国は 石油ショックによる石油価格の高騰やグローバル競争の激化等を背景として 世界に率先して省エネ対策等に取り組んできた < 省エネルギー対策の変遷 ~ 日本の省エネは 60 年の歴史 ~> 熱管理規則制定 熱管理法施行

1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

3 地球温暖化対策の推進に関する方針及び推進体制 (1) 地球温暖化対策の推進に関する方針 [ 基本理念 ] 人類が自然と調和し 未来にわたり持続可能な発展を実現するため NTT グループ地球環境憲章に則り NTT 西日本はグループ会社と一体になって 全ての企業活動において地球環境の保全に向けて最大

事業者におけるエネルギー管理者の位置づけ 特定事業者 エネルギー管理統括者 [ 事業者全体としての取組 ] 経営的視点を踏まえた取組 中長期計画作成の取りまとめ 現場管理に係わる企画立案 実務の実施 ( マニュアルなどの作成 ) 事業者の代表者 補佐 条件 : 法律上 事業の実態を統括管理する者 を


重点対策の解説及び 優良対策の紹介

( 考察 ) <アクションプラン策定時の排出係数を固定した場合の温室効果ガス排出量 > 環境モデル都市 の取組による温室効果ガス排出量の影響を適切に表現するため 毎年変動する排出係数の外部要因を排除する目的で アクションプラン策定時の排出係数を固定して推計した 電気排出係数 0.418kg-CO2/

スライド 1

1 CHAORI SOLAR 総 合 カタログ 2

スライド 0

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

参考資料2:温暖化対策(グリーン投資)の経済効果

事業活動温暖化対策計画書提出書

タイトル

平成 29 年度家庭部門の CO 2 排出実態統計調査の分析事例 ( 参考資料 ) 平成 31 年 3 月 環境省地球環境局 低炭素社会推進室 1 はじめに環境省は 家庭部門の詳細な CO 2 排出実態等を把握し 地球温暖化対策の企画 立案に資する基礎資料を得ることを目的に 平成 29 年度から 統

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

低炭素都市づくりガイドライン(案)について

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他

電機・電子業界「低炭素社会実行計画」の推進について

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

<82558FCD816089DB91E881438AEE967B979D944F81418AEE967B95FB906A2E786C73>

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

IGES CDMプログラム 途上国における人材育成支援事業

PowerPoint プレゼンテーション

UIプロジェクトX

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

<4D F736F F D208EC090D195F18D908F B4C93FC977697CC816A32392E30322E31352E646F63>

2(1) 総量削減義務と排出量取引制度のポイント (2010 年度 ~) 大規模事業所向け制度の主な変更点等 旧制度 ( 地球温暖化対策計画書制度 ) 新制度 ( 排出総量削減義務と排出量取引制度 ) 温室効果ガス排出量の削減対策推進義務 排出総量の削減義務と排出量取引制度の導入 計画書等の作成 提

建設の施工企画 特集 5 長寿命化 維持管理 リニューアル 住宅の長寿命化への取組 国土交通省住宅局住宅生産課 今後の住宅政策においては これまでの つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくっ て きちんと手入れして 長く大切に使う という ストック重視型への転換を図ってい

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

地域型住宅グリーン化事業 「瀬戸の家・グリーン」

1 1. 住宅の省 CO2 化に係る計画 パリ協定を踏まえた地球温暖化対策計画 (216 年 5 月 23 日閣議決定 ) 温室効果ガス削減目標 23 年度に213 年度比 26%( 家庭部門 39%) エネルギー基本計画 (214 年 4 月 11 日閣議決定 ) 22 年までに標準的な新築住宅で



<87408C7689E68F A8F6F8CF5838B E836D2E786C73>

<372E926E8B8589B BB91CE8DF42E786C73>

A.3 排出削減量の算定方法 A.3.1 排出削減量 ER EM BL EM PJ ( 式 1) 定義単位 数値 4 ER 排出削減量 1 kgco2/ 年 0 t<1 年 年 t<2.5 年 年 <t EM BL ベースライン排出量 2 kgco2/

クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町

(Microsoft Word - \216\221\227\2773)

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

に め はじ グリーンリースに 取り組んでみませんか まずは グリーンリースに取り組まれた オーナー テナントの声を見てみましょう マスコットキャラクター ecoのん グリーンリースとは オーナーとテナントが協力して行う省エネ対策 設備改修 を契約書等で取り決め 光熱費の削減メリットを双方が受けられ

地球温暖化対策計画書


2005年6月14日

地方公共団体カーボン マネジメント強化事業 ( 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 ) 山梨市役所本庁舎西館空調 照明設備の更新による省エネ化 二酸化炭素排出量削減事業 旧庁舎 合併後 耐震性が不足している旧庁舎から 既存工場の建物に新エネ 省エネ設備の導入を含めた コンバージョン改修を実施 西館

Transcription:

個別ロードマップの構成 1) 現状 / 課題 / キーコンセプト / 目標 現状と課題 低炭素社会構築に向けてのキーコンセプト 主要な対策の導入目標 2) 主要な対策と施策 目標達成のために必要な主要な対策と施策及びその削減効果など 排出量対象となる分野の 2005 年の排出量対象となる分野の 2020 年の排出量 主要な対策 2020 年の導入量 2020 年の削減効果 主要な対策の名称 2020 年における主要な対策の導入量 2020 年における主要な対策の導入に よる温室効果ガスの削減効果 対策実現のための主な施策 対策の導入目標を実現するために必要となる主な施策 注 ) 一般に 削減効果については その削減前の状態をどのように想定しているかによって その大きさが異なってくる ここでは 基本的に本ロードマップの想定を踏まえた国立環境研究所の試算において 2020 年の固定ケース ( 地球温暖化対策や技術の導入水準が 2005 年と大きく変わらずに推移した場合 ) と対策ケース ( ロードマップで見込んだ対策等の導入目標を達成した場合 ) の差を削減量として示している 7

個別ロードマップの構成 8 3) ロードマップ 主な対策の導入量に関する導入目標 排出量を削減する対策を推進するための施策の準備としてあらかじめ実施しておくべき施策を 実施時期が分かるように明記 排出量を削減する対策を推進する施策を 実施時期が分かるように明記 1990 2010 2020 2040 2050 2012 2015 2030 導入目標 10% 20% 100% 行 程 施策の分類 主な施策 準備として実施すべき施策 対策を推進する施策 表 主な施策 対策を推進する施策 4) 新産業の創出等の副次的効果 ロードマップの対策と施策の推進により期待できる 温室効果ガス排出削減以外の副次的効果 同じく 市場の創出や拡大が期待できる新たな産業など 5) ロードマップ実行に当たっての視点 課題

日々のくらし ~ 住宅 建築物分野 ~ 9

日々のくらし ( 住宅 建築物分野 ) ~ 現状 / 課題 / キーコンセプト / 目標 ~ 現状と課題 住宅 建築物分野では各種施策が取られてきたが 自主的な取組が多く 省エネ住宅 / 建築の普及率は高くない この分野のエネルギー消費は京都議定書採択以降も増加してきた 住宅 建築物のゼロエミッション化には 高効率の設備 機器の普及が必須 しかし 新しい省エネ 創エネ機器は 高コストのものが多く 費用対効果の面で大幅普及が困難な状況にある 長期的には 2050 年まで使用される新築住宅対策の徹底 中期的には 新築住宅対策だけでは不十分であり 大きな CO2 削減ポテンシャルを有する既存建築物対策が重要 長期目標達成に向けてのキーコンセプト 建物や設備 機器の省エネ化 創エネルギー手法等を組み合わせた統合的対策によるゼロエミ住宅 ゼロエミ建築の普及 自治体等と連携した横断的 総合的取組による住宅群 建物群の省エネの推進 建物性能等の 見える化 やエネルギー消費実態の開示等による 市民の省エネ意識の喚起 ゼロエミ住宅 : 単独で年間 CO2 ゼロエミッションとなる住宅 ゼロエミ建築 : 単独もしくは複数の建物群で年間 CO2 ゼロエミッションとなる建築物 長期 中期のための主要な対策の目標 中期省エネ基準を 躯体 ( 建物 ) と設備 機器を統合した内容に改善 強化する 新築 :2020 年に 新築住宅 建築物は 100% 基準達成を目指す 既築 : 既築改修 機器更新で既存建築の省エネ効率向上 長期すべての住宅 建築物を ゼロエミ住宅 ゼロエミ建築にする 10 10

日々のくらし ( 住宅 建築物分野 ) ~ 主要な対策 ~ 排出量 2005 年 4 億 1,200 万 t-co2 2020 年 2 億 0,400 ~2 億 7,200 万 t-co2 主要な対策 2020 年の導入量 2020 年の削減効果 住宅 建築物の環境基本性能向上 住宅における高効率給湯器の普及 住宅における空調の高効率化 建築物における空調の高効率化住宅 建築物における照明の高効率化 計測 制御システム (HEMS BEMS 等 ) その他家電の効率改善 その他電気機器の効率改善 100% が現行最高基準を達成 3,400~4,100 万台 COP4~6 に向上 COP3~5 に向上効率が 80% 向上 全体の約 3~8 割に普及 効率が 35% 向上 効率が 45% 向上 490~ 840 万 t-co2 (2,200~ 2,600 万 t-co2) 1,100~ 1,400 万 t-co2 440~ 780 万 t-co2 1,100~ 1,800 万 t-co2 1,600~ 1,700 万 t-co2 1,100~ 1,800 万 t-co2 1,700~ 1,700 万 t-co2 2,900~ 2,900 万 t-co2 削減効果は 基本的に固定ケースと対策ケースの差 ) 括弧内のみ 現状水準からの削減効果 ( 固定ケースの想定に一定の効率改善が織り込まれており 現状水準からの削減量と比較すると 削減量は相対的に小さく表示されるため 参考までに現状水準からの削減量を算出して提示した ) 対策実現のための主な施策 基軸となる施策 ゼロエミ住宅 ゼロエミ建築物性能基準の設定 住宅 建築物性能表示制度の導入 エコ住宅の補助制度 エコローン等導入 公共住宅 施設等の率先省エネ化 トップランナー制度への CAFÉ 基準追加導入 キャップアンドトレード方式による国内排出量取引 各種の支援 誘導的施策 ( 見える化推進 ) 全ての家庭 事業所のエネルキ ー消費実態の開示制度普及 住宅 建築物分野の省エネ GHG 診断専門家の育成 削減量に応じたインセンティブの付与制度の導入 ( 中小支援 対策 ) 中小工務店 建設業者等への研修等支援制度の導入 リフォーム業者等の信頼性の確保のための制度導入 11

日々のくらし 住宅 建築物分野 ロードマップ 住宅 家庭部門 1990 2010 新築住宅で 次世代基準30% 導入目標 2015 2012 既存住宅の 省エネ化推進 ゼロエミ住宅の 太陽光発電 114万kW 普及開始 太陽熱温水器 350万台 2030 2020 新築住宅で 次世代基準70% 改次世代基準30% 新築住宅で ゼロエミ住宅 100% 2050 ゼロエミ住宅 ストックで100% 太陽光発電 2,500万kW 太陽熱温水器 1,000万台 住宅 機器性能の向上 総合的な環境性能の設定 新基準 次世代基準 改次世代基準 パッシブ考慮 性能表示 新築住宅 表示義務付 住宅ラベリング制度 簡易総合評価手法 CASBEE等 普及 規制導入 トップランナー機器 拡大 強化 住宅トップ ランナー制度 ゼロエミ基準 ライフサイクルカーボンマイナス LCCM 木材利用の推進 省エネ基準の 新築時義務化 既存住宅 既存賃貸住宅 流通時表示義務付 売買時表示義務付 エネルギー面的利用 インセンティブ付与 規制見直し スマートグリッド活用等 省エネ基準の達成の義務化 次世代基準又は改次世代基準の 新築時義務化 高効率給湯器 太陽光熱 地中熱 バイオマス等の利用機器 住宅省エネ基準との統合 トップランナー機器制度 基準の継続的見直し CAFE(企業平均効率) 原単位方式見直し 機器別総量基準など 標準化 規格化 省エネ住宅 ゼロエミ住宅の普及支援 住宅性能向上 経済的措置 機器普及 行 流通 施工業 者への支援 程 表 エコ住宅購入 改修の補助制度 継続,省エネ住宅減税 省エネパッケージ補助 ゼロエミ住宅補助 グリーン家電購入の補助制度など 継続 エコローン等支援確立 非省エネ住宅に対するディスインセンティブ 太陽光発電の固定価格買取制度 許可 登録制度見直し Webサイト開設 リフォーム推進支援 信頼性確保 中小工務店の技術力向上 支援 金利優遇等 ゼロエミ住宅の 自律的普及 住宅履歴情報 診断情報の取得 評判情報提供制度 設計者 技術者研修 講習会 研修会等の開催 自治体による 地域省エネ住宅 建設の支援 地域を中心とした省エネ住宅モデル事業 ゼロエミ先進住宅事業 コスト削減 公共住宅や補助対象住宅等の省エネ住宅化 新築 改修 ゼロエミ住宅 講習会 地域特性に応じた住宅の普及 公共施設の省エネ化における設備 機器等のコスト低減, 普及促進 住宅性能の見える化と省エネ行動の推進 見える化による 省エネ実績把握と開示 見える化による省エネ 行動の推進 見える化効果の検証 機器設置 の標準化 住宅 GHG診断の 専門家育成計画 消費実態の測定 開示の推進 計測 検証 制御システム(HEMS 省エネナビ スマートメータ等 の整備 全ての世帯が自分の排出量を把握 見える化機器の設置普及 住宅 GHG診断の専門家の育成 削減量に応じたインセンティブ付与 非省エネ住宅に対するディスインセンティブ GHG診断制度普及 NEB 省エネの波及効果 認知度向上策 ライフスタイルの省エネ化 低炭素化 環境教育 サマータイム制検討 等 * 2011年度から実施される地球温暖化対策税による税収等を活用し 上記の取組支援を強化 対策を推進する施策 準備として実施すべき施策 12