納入設備紹介マレーシア Kelana Jaya Line き電設備更新 福田和生 Kazuo ukuda キーワード 電気鉄道, 海外電鉄, 直流き電設備, 既設更新 概要 1998 年から開業している Kelana Jaya Line は, 全長 29km,25 駅で構成されるマレーシアの首都クアラルンプー ルを走る主要高速鉄道の一つである 当社は, 本路線建設時に直流き電設備一式を納入した 開業後から年数が経つにつれ, 利用者数の増加に伴い列車本数及び編成車両数が増加され, それに伴い変電所の増設及びき電設備の増強が必要となっている また増設 増強と併せて2008 年から既設設備の更新も行われている 本プロジェクトでは,4 変電所の増強及び設備更新,3 変電所の設備更新を受注し,2015 年からき電設備一式を納入してきた マレーシア Kelana Jaya Line の車両 1 まえがき 本稿では, 増強及び設備の更新で納入した機器の仕様を紹介する 2 増強 更新機器の概要第 1 図 68
33kV C Switchgear 33kV C Switchgear 増設箇所 63 (RT2) TRNSORMER PV:33kV SV:585V TV:585V 63 (RT1) TRNSORMER PV:33kV SV:585V TV:585V 3000kW 750V DC 3000kW 750V DC DCL (88RD) コンタクタ追加箇所 DCL (88RD) *E *D 更新箇所 P1 avev 4-20m ave -10-0-10m 4-20m 32 SH 32 4-20m 4-20m 6000 V SCD P9 SCD -10-0-10m 32 SH 32 4-20m 6000 avev 4-20m ave 4-20m 4-20m V SCD SCD SCD SCD SCD SCD N9 (89P1) 2 (89P2) 2 N1 *1 *1 2 (89N2) 2 (89N1) 6000 V 6000 V 0-1000V 0-6000 0-1000V 0-6000 6000 6000 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 N8 N7 N6 N5 N4 N3 N2 DC 750V 6000 POSTVE BUS DC 750V 6000 NEGTVE BUS (1724) (1723) (172T) (172C) (172) (1722) (1721) (721) (722) (72) (72C) (72T) (723) (724) 16 16 16 16 4000 4000 6000 4000 4000 4000 4000 50 4000 50 4000 4000 4000 6000 50 4000 50 4000 NO DRECT LMR 76 LMR 76 76 76 NO LMR 76 LMR 76 DRECT CTNG CTNG 50 50-10-0-10m 50 50 16 50 DCL(N) DCL(N) DCL(N) DCL(N) 4-20m 16 50 50 16 50 50 50 4-20m 4-20m 4-20m 4-20m 16 4-20m SH 32 SH 32 SH 32 10k 10k 10k SH 32 SH 32 SH 32 10k 2 2 2 2 20 2 2 4000 4000 3000 4000 4000 4000 5 5 N/B Track SCD 2 DCL(P) 10k *2 S/B Track SCD 2 DCL(P) 10k SCD 2 0-3000 20 *3 *4 *5 PC 630 800 630 SCD 800 2 5 5 SCD 2 DCL(P) 10k *6 SCD 2 DCL(P) 10k N/B Track S/B Track *E 5 NC S/B Track N/B Track S/B Track E1 V V V V *6 *5 *4 5 *D 630 800 CS 630 800 CONTROLLER *3 *2 N/B Track V 5 CS V RESSTOR 5 第 1 図変電所単線図 末端の Terminal Putra 変電所を除き, システム構成は全変電所で同じである 代表例として Kelana Jaya 変電所の単線図を掲載する 69
2.1 整流器用変圧器 第 1 表 第 2 図 2.2 整流器 第 2 表 第 3 図 第 4 図 第 2 表 第 1 表 整流器用変圧器定格 整流器用変圧器の定格を示す 第 2 表 整流器定格 項目 定格 種類 シリコン油変圧器 定格容量 定格 1 次電圧 31.35-R33-34.65kV (1.25% ステップの9タップ ) 定格 2,3 次電圧 585V 2 過負荷耐量 Class6(EC60146) (100% 連続 200% 2 時間 300% 1 分 ) 定格周波数 50Hz 結線 1 次 :Δ 2 次 :Y 3 次 :Δ 冷却方式 自然冷却 整流器の定格を示す 項目 定格 定格電圧 750V(100% 負荷時 ),800V(0% 負荷時 ), 785V(0.5% 負荷時 ) 交流入力電圧 585V 定格容量 3000kW 過負荷耐量 Class6(EC146) (100% 連続 200% 2 時間 300% 1 分 ) 電圧変動率 5% 冷却方式 自然冷却 構成 並列 12 相整流 第 2 図 整流器用変圧器 第 3 図 3000kW 整流器 整流器用変圧器の外観を示す 一次側 33kV, 二 三次側 585V である 3000kW 整流器の外観を示す 並列 12 相整流とし, また定格電圧は DC750V である 70
nterpahse transformer PT P REC1 1500kW コンタクタ ダミー抵抗 (34 Resistors) N DC750V 33kV/585V REC2 1500kW 第 4 図 整流器システム結線図 整流器のシステム結線図を示す 直流出力側にダミー抵抗とコンタクタを実装している 第 3 表 直流盤定格 直流盤の定格を示す 項目 形式 HCLD-D 定格電圧 定格電流 4000/6000 定格遮断時間 100ms 定格遮断電流 180kp/125k 保護等級 P3X 定格絶縁電圧 1.8kV 定格 第 5 図直流盤直流盤の外観を示す 本図は正極側の遮断器列盤であるが, 直流盤は負極側遮断器列盤 CS 盤 接地盤から構成される 2.3 直流盤 第 3 表 第 5 図 71
2.5 BLS(Blue Light System) 改造 第 8 図 正極側遮断器盤へ抵抗器制御盤 2.4 第 6 図 第 7 図 負極側遮断器盤へ第 7 図 のシステム構成図 のシステム構成を示す スイッチと抵抗を1セットとし, それが並列で構成される 回生電力消費時はシステム電圧の動向に応じて1セットずつ投入され, 電圧の安定を図る BLS ボタン装置 第 6 図 の外観を示す 本図は制御盤で, 抵抗器は屋外に設置されている 第 8 図 BLS ボタン装置 BLSボタン装置の外観を示す 非常時の際は装置内のボタンを押してき電を停止する 72
本論文に記載されている会社名 製品名などは, それぞれの会社の商標又は登録商標である 3 むすび 執筆者紹介 福田和生 Kazuo ukuda 回転機システム工場回転機関連の電気設計業務に従事 73