PYT & Associates Attorney at law

Similar documents
8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

PowerPoint Presentation

解されなければならない 定義 主要株主 とは 当社の株主総会における議決権の 5 パーセント超を実質 的に保有している株主をいう ただし 信託業を営む者が信託財産として株式を保有している場合 証券業を営む者が引受けまたは売出しを行う業務により株式を保有している場合 または証券金融会社がその通常業務と

<4D F736F F D2092E88ABC88EA959495CF8D5882C98AD682B782E982A8926D82E782B E646F6378>

株主間契約書 投資事業有限責任組合 ( 以下 A という ) 投資事業有限責任組合 ( 以下 B という ) 投資事業有限責任組合 ( 以下 C といいい A B C を総称し 投資者 といい 個別に 各投資者 という ) と 以下 D という ) と ( 以下 D という ) ( 以下 E といい

直しも行う これらの事務については 稟議規程 文書管理規程 契約書取扱規程は管理本部長が所管 情報管理規程 情報セキュリティ管理規程はコンプライアンス推進部長が所管し 運用状況の検証 見直しの経過等 適宜取締役会に報告する なお 業務を効率的に推進するために 業務システムの合理化や IT 化をさらに

(2) 変更の内容 定款変更の内容は別紙のとおりであります (3) 日程 定款変更のための株主総会開催日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 定款変更の効力発生日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 以上 - 2 -

コーポレート ガバナンスに関する報告書の主な開示項目 コーポレート ガバナンスに関する報告書 記載項目 ( 内訳 ) 記載上の注意 基本的な考え方 ( 記載例 : コーポレート ガバナンスについての取組みに関する基本的な方針 目的 ) Ⅰ コーポレート ガバナンスに関する基本的な考え方及び資本構成

2 政策保有株式に係る議決権行使の基準政策保有株式の議決権行使に当たっては 投資先企業の中長期的な企業価値向上が株主利益への向上にも繋がるものであることを前提とし 株主への還元方針 コーポレートガバナンスや企業の社会的責任への取組み等総合的観点から議決権を行使する (4) 買収防衛策は 経営陣 取締

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

BỘ TÀI CHÍNH

< 本制度の仕組みの概要 > 5 ポイント付与 委託者 当社 3 自己株式の処分 1 役員株式交付規程の 制定 2 信託 < 他益信託 > を設定 ( 金銭を信託 ) 3 払込 受託者 ( 予定 ) 三井住友信託銀行 ( 再信託受託者 : 日本トラスティ サービス信託銀行 当社株式 株式交付信託 信

( 除名 ) 第 9 条社員が次のいずれかに該当するに至ったときは 社員総会の決議によって当該社員を除名することができる (1) この定款その他の規則に違反したとき (2) この法人の名誉を傷つけ または目的に反する行為をしたとき (3) その他除名すべき正当な事由があるとき ( 社員資格の喪失 )

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

【PDF】コーポレートガバナンス・ガイドライン

業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ


2. 本制度の仕組み 株式市場 残余財産の給付残余株式の無償譲渡 消却94 当社株式 4 代金の支払 1 本株主総会決議 54配代当金の支6 委託者 議決権不行使の指図8当社 受託者( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 日本マスタートラスト信託銀行 BIP 信託 当社株式 金銭 4

2019 年 6 月 26 日 各 位 会社名 代表者名 問合せ先 株式会社スターフライヤー代表取締役社長執行役員松石禎己 ( コード番号 :9206 東証第二部 ) 取締役常務執行役員柴田隆 (TEL ) コーポレートガバナンス方針 の改定について 当社は 2019 年 6

東証上場会社における独立社外取締役の選任状況及び委員会の設置状況 2017 年 7 月 26 日株式会社東京証券取引所

取締役会規定

Microsoft Word - 内部統制システム構築の基本方針.doc

文書管理番号

定款

<4D F736F F D208F4390B3819B E30352E A C A838A815B E88ABC82CC88EA959495CF8D5829>

コーポレートガバナンス・ガイドライン

コーポレート・ガバナンス基本方針

定いたします なお 配当の回数は原則として中間配当と期末配当の年 2 回といたします 3 自己株式 当社は 経営環境の変化に機動的に対応し 株主価値の向上に資する財務政策等の経営の諸施策を実行することを可能とするため 市場環境や資本効率等を勘案しながら適宜自己株式を取得いたします (3) 政策保有株

マエザワ CG 基本方針 ( 平成 27 年 12 月 11 日施行 ) 前澤工業株式会社

EDINET 提出書類 株式会社三栄建築設計 (E0405 訂正有価証券報告書 表紙 提出書類 有価証券報告書の訂正報告書 根拠条文 金融商品取引法第 24 条の 2 第 1 項 提出先 関東財務局長 提出日 2019 年 1 月 16 日 事業年度 第 25 期 ( 自 2017 年 9 月 1

平成27年5月20日

また 代表取締役社長直属の内部監査部門を設置し 法令遵守 内部統制の有効性と効率性 財務内容の適正開示 リスクマネジメントの検証等について 各部門 工場 グループ会社などの監査を定期的に実施し チェック 指導するとともに 監査役との情報共有等の連携を図っております 1-4( 中長期的な経営戦略等 )

個人情報保護規定

第 Ⅰ 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本ガイドラインは 群栄化学工業株式会社 ( 以下 当社 という ) が 次に定める 社是 理念 実現のため ステークホルダーと協働して企業価値を向上させ 持続的に発展できるよう より良い経営を実現することを目的とする 2. 当社は GCIグループ基本理念 を制

nireco_corporate_governance_policy_

1 制定の目的 方針 当社におけるコーポレートガバナンスを向上させるための枠組みである パーク 24 コーポレートガバナンスガイドライン を制定し コーポレートガバナンスの強化 充実に努めることで 当社の中長期的な価値向上と持続的成長を実現する コーポレートガバナンスに対する基本的な考え方公正で透明

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

止するとともに 取締役等に付与済みのストックオプションとしての新株予約権で未行使の ものにつきましては 本制度に基づく応分のポイントを付与することを条件として 当 該取締役等において権利放棄することといたします 2. 本制度の概要 (1) 本制度の概要本制度は 当行が拠出する金銭を原資として当行株式

大和コーポレートガバナンス ガイドライン正式

剰余金の配当に関するお知らせ

直前事業年度における ( 連結 ) 売上高 100 億円未満 直前事業年度末における連結子会社数 10 社未満 4. 支配株主との取引等を行う際における少数株主の保護の方策に関する指針 5. その他コーポレート ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

NewsRelease_ir_ _02.pdf

オムロン株式会社定款 第 1 章総則 ( 商号 ) 第 1 条当会社は オムロン株式会社と称し 英文では OMRON Corporation と表示する ( 目的 ) 第 2 条当会社は 次の事業を営むことを目的とする (1) 電気機械器具の製造および販売 (2) 制御機器 コンピュータ等の電子応用

14個人情報の取扱いに関する規程

<4D F736F F D D8AE9817A836A B A838A815B83588EE692F796F08CFC82AF8A948EAE95F18F5690A CC93B193FC82C98AD682B782E982A8926D82E782B932382E352E31332E646F6378>

評議員選任 解任委員会について点検項目 説明 参考 1 評議員選任 解任委員会の設置について すべての法人 ( 現在, 評議員会を設置している法 定款例第 6 条 評議員選任 解任委員会 を設置する旨の定款変更を行っていますか ( 又は定款変更の準備をしていますか ) いる いない 人も含む ) に

第 1 章 第 1 条 シャルレコーポレートガバナンス基本方針総則 ( 基本方針 ) 原則 3-1-(ⅰ),3-1-(ⅱ) 当社は 基本理念 及び わたしたちの誓い に基づき お客様 従業員 株主等のステークホルダーの立場を踏まえて 持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し コーポレートガバナ

Ⅲ 第 43 期監査報告書等 監査報告書 私たち監事は 平成 27 年 9 月 1 日から平成 28 年 8 月 31 日までの第 43 期事業年度にお ける理事の職務の執行を監査いたしました その方法及び結果につき以下のとおり報告い たします 1. 監査の方法及びその内容私たち監事は 理事及び使用


<4D F736F F D20312D B837C838C815B B836F AEE967B95FB906A88EA959489FC92E882C98AD682B782E982A8926D82E782B E646F6378>

就業規則

Microsoft Word - コーポレート・ガバナンス報告書

平成 26 年 5 月 13 日 各 位 会社名カルビー株式会社代表者名代表取締役社長兼 COO 伊藤秀二 ( コード番号 :2229 東証第一部 ) 問合せ先上級執行役員財務経理本部長菊地耕一 (TEL: ) 業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ 当社は 平成 26


業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

2. BIP 信託の仕組み 1 本株主総会決議 株式市場 9 残余財産の給付 8 残余株式の無償譲渡 消却 4 当社株式 5 配当 委託者 当社 受託者 ( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 ( 株 ) 日本マスタートラスト信託銀行 ( 株 ) 本信託 3 信託設定 7 当社株式等

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

6 当社は 反社会的勢力に対しては一切の関係をもたず 不当要求を受けた場合等の 事案発生時には 総務部を対応統括部署として警察および顧問弁護士等と連携し毅然とした態度で対応する (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 1 当社は 取締役の職務の執行に関する情報 ( 株主総会議

2 名以上の独立社外取締役の選任状況 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社の比率は 市場第一部では 9 割を超え 91.3% に JPX 日経 400では 97.7% に 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 ( 参考 ) 100% 88.0% 91.

TPT859057

マツダ株式会社

株式取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条当会社の株式および新株予約権に関する取扱い ( 株主の権利行使に際しての手続等を含む ) および手数料については 定款第 10 条の規定に基づき 本規程の定めるところによるほか 振替機関である株式会社証券保管振替機構 ( 以下 機構 という )

平成13年11月8日

コーポレートガバナンス CORPORATE GOVERNANCE 当社のコーポレート ガバナンスの状況は以下のとおりです Nagase Brothers Inc. 最終更新日 :2018 年 7 月 5 日 株式会社ナガセ 代表取締役社長永瀬昭幸問合せ先 : 問合せ先 : 総務本部 0422(45)

(6) 経営会議規程 (7) 取締役会議長 CEO COO および CFO 職務分掌規程 ( その他取締役または執行役の職務または権限を定める規程 ) (8) 取締役 執行役等の定年 任期 処遇等の基準 準則等について当会社としての内規を定める場合は 当該内規 (9) 取締役 執行役等のトレーニング

定款

資料 1 協会員に対する処分及び勧告について 平成 30 年 4 月 18 日 日本証券業協会 本協会は 本日 下記のとおり 法令等違反の事実が認められた協会員に対し 定款第 28 条第 1 項の規定に基づく処分及び同第 29 条の規定に基づく勧告を行いました 記 岩井コスモ証券株式会社 公表前のア

規程番号

( 第 8 条から移動 ) 第 10 条 ( 単元未満株式の売渡請求 ) 当会社の単元未満株式を有する株主 ( 実質株主を含む 以下同じ ) は株式取扱規則の定めるところに従い その有する当会社の単元未満株式の数と併せて単元株式数となる数の当会社の株式を売渡すよう当会社に請求することができる 第 1

コーポレートガバナンス ガイドライン 2015 年 10 月 27 日制定 2018 年 12 月 13 日改定 大王製紙株式会社 1

定 款 ( 平成 30 年 10 月 1 日変更 )

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

個人情報管理規程

Microsoft Word - パイオニア 株式取扱規則H doc

Microsoft Word - 大和コーポレートガバナンス ガイドライン201810

<4D F736F F D B837C838C815B B836F B CC89FC92F982C98AD682B782E982A8926D82E782B92E646F63>

Microsoft Word - A-03 定款_ 最終版 提出用.doc

(3) 分割の日程 ( 予定 ) 1 基準日設定公告 2013 年 9 月 13 日 ( 金 ) 2 基準日 2013 年 9 月 30 日 ( 月 ) 3 効力発生日 2013 年 10 月 1 日 ( 火 ) (4) 新株予約権の目的である株式の数の調整今回の株式の分割に伴い 当社発行の第 1

株式取扱規則

( 別紙 1) BIP 信託の概要 株式市場 残余財産の給付4 本件株式 4 代金の支払い 1 株主総会決議 委託者 5配当 受託者( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 日本マスタートラスト信託銀行 本 BIP 信託株式 金銭 6 議決権不行使の指図93信託設定7 株式交付 8 残

<4D F736F F D E68E4F8ED292B28DB888CF88F589EF82CC92B28DB895F18D908F9182CC8CF6955C82C982C282A282C45F8DC58F495F205F315F2E646F63>

Microsoft Word - ~ doc

独立役員、適時開示に関する東証規則改正案

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

コーポレートガバナンス基本方針

とを条件とし かつ本事業譲渡の対価全額の支払と引き換えに 譲渡人の費用負担の下に 譲渡資産を譲受人に引き渡すものとする 2. 前項に基づく譲渡資産の引渡により 当該引渡の時点で 譲渡資産に係る譲渡人の全ての権利 権限 及び地位が譲受人に譲渡され 移転するものとする 第 5 条 ( 譲渡人の善管注意義

Ver.3.0 受付番号票貼付欄 合同会社設立登記申請書 フリガナ 1. 商号 1. 本店 1. 登記の事由設立の手続終了 1. 登記すべき事項 1. 課税標準金額金円 1. 登録免許税金円 1. 添付書類 定款代表社員, 本店所在地及び資本金を決定したことを証する書面代表社員の就任承諾書払込みがあ

株式併合、単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ

Privacy Policy Code of Ethics - JP

有限責任会社 (LLC) の上場の可否と対応方法 ( サウジアラビア証券取引所 における株式の上場の概要を含む ) 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 調査時点 2010 年 2 月 10 日 1. 有限責任会社の上場 (1) 有限責任会社の上場の可否と対応方法 サウジアラビア ( 以下 サウジ と

< 別紙 > 本制度の概要 株式市場 9 残余財産の給付 8 残余株式の無償譲渡 消却 4 当社株式 4 代金の支払い 1 本株主総会決議 5 配当 委託者 当社 受託者 ( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 ( 株 ) 日本マスタートラスト信託銀行 ( 株 ) 本信託 当社株式

コーポレートガバナンス コードについて 本コードにおいて コーポレートガバナンス とは 会社が 株主をはじめ顧客 従業員 地域社会等の立場を踏まえた上で 透明 公正かつ迅速 果断な意思決定を行うための仕組みを意味する 本コードは 実効的なコーポレートガバナンスの実現に資する主要な原則を取りまとめたも

<8B4B92F681458CC2906C8FEE95F195DB8CEC2E786C7378>

特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

株式取扱規則

コーポレートガバナンス CORPORATE GOVERNANCE 当社のコーポレート ガバナンスの状況は以下のとおりです STUDIO ATAOCo.,Ltd. 最終更新日 :2018 年 5 月 31 日株式会社スタジオアタオ代表取締役瀬尾訓弘問合せ先 : 証券コード :355

Transcription:

PYT & Associates 弁護士 カンボジアコーポレート ガバナンス Potim YUN 代表 弁護士 2017 年 9 月 12 日大阪

目次 - カンボジア法下におけるコーポレート ガバナンス 1. 序論 2. 株主の権利と公平な取扱い 3. その他の利害関係者の利益 4. 取締役会の役割と責務 5. 真摯さと倫理行動 6. 開示と透明性 PYT & Associates 2

1. 序論

1.1 定義 コーポレート ガバナンスは 会社を管理し 指揮する仕組み 手順 および関係である ガバナンスの構造と原則は 会社の様々な参加者 ( 取締役会 経営者 株主 債権者 監査人 監督者その他の利害関係者など ) の間の権利や責務の配分を特定し 会社の業務に関する意思決定の規則や手続を含む PYT & Associates 4

1.2 コーポレート ガバナンス規則 2005 年 5 月 17 日付会社法 ( LCE ) 2007 年 3 月 20 日付保険会社のコーポレート ガバナンスの Prakas( PGIC ) 2008 年 11 月 25 日付銀行および金融機関におけるガバナンスの Prakas( 規則 )( PGBFI ) PYT & Associates 5

1.2 コーポレート ガバナンス規則 2010 年 12 月 15 日付上場国営企業のコーポレート ガバナンスの Prakas( PGSE ) 2009 年 12 月 31 日付上場公開有限責任会社のコーポレート ガバナンスの Prakas ( PGPlc ) 2012 年 4 月 27 日付企業情報開示の Prakas ( PCD ) PYT & Associates 6

2. 株主の権利と公平な取扱い

2.1 株主の公平な取扱い 同じ種類の株式の保有者はあらゆる点で公平である (LCE 第 144 条 ) 会社の株主総会での議決権 会社が宣言した配当を受ける権利 解散時に会社の残余財産を受領する権利 PYT & Associates 8

2.1 株主の公平な取扱い 種類株式の保有者はあらゆる点で平等である (LCE 第 144 条 ) 解散時に会社の残余財産を受領する権利 種類株式に付属する先取特権 (LCE 第 151 条 ) 株主総会の通知を受ける権利 PYT & Associates 9

2.2 情報にアクセスする権利 会社の記録にアクセスする権利 (LCE 第 110 条 ) 年次財務諸表を無償で調査し 徴求する権利 (LCE 第 225 条 ) 上場会社は ウェブサイトを持つことを義務付けられる 監査済年次財務諸表 営業成績 四半期および年次財務報告書 取締役および上級役員に関する情報その他は 上場会社 SECCおよびCSXのウェブサイトに記載するものとする PYT & Associates 10

2.3 株主の保護 インサイダー取引の規制 (PGPlc 第 11 条 ) 取締役および従業員による会社の証券の取引を管理する方針は 会社が採用するものとする 少数株主の権利は 保護されるものとする 主要株主および支配株主は その株式保有に変更があった場合公表するものとする PYT & Associates 11

3. その他の利害関係者の利益

3.1 LCE 第 106 条に基づく第三者の保護 会社の義務を保証する企業または個人は 会社と取引を行う第三者 または会社から権利を取得する第三者に対して以下の点を主張することはできない 定款および付属定款が遵守されていないこと 登記官に送付された取締役の最新通知に記名された者が 会社の取締役ではないこと ただし これらの点は 第三者がその地位または会社との関係により知っていたか 知るべきであった場合には 主張することができる PYT & Associates 13

3.2 PGPlc 第 44 条に基づく利害関係者の権利の保護 利害関係者の権利を保護するため 会社は以下を行うものとする (PGPlc 第 44 条 ) 利害関係者の権利を支持し 保護する明確な戦略的経営方針を持つこと カンボジア労働法の遵守を徹底すること 顧客保護や環境保護などの会社の社会的責任 (CSR) を怠らないこと PYT & Associates 14

3.2 PGPlc 第 44 条に基づく利害関係者の権利の保護 利害関係者であり株主でもある者の個別の権利を認識し 保護すること 利害関係者 債権者および従業員は LPlcの履行を監視し自らの権利を保護することができるよう 必要な関連情報をすべて提供されるものとする (PGPlc 第 45 条 ) PYT & Associates 15

3.3 会社の記録へのアクセス LCE 第 110 条 登記官または債権者は 会社の記録を調査することができる PLCについては いかなる者も会社の記録を抜粋することができる PYT & Associates 16

4. 取締役会の役割と責務

4.1 取締役会の構成 一般 :LCE 第 118 条 :1 名以上の取締役 PLC は 3 名以上の取締役 保険会社 :PGIC 第 7 条 : 非業務執行役会長 +2 名の独立非業務執行取締役 銀行 :PGBFI 第 6 条 : 商業銀行は 2 名以上の独立取締役 特殊銀行は取締役会の 3 分の 1 以上が独立取締役 PYT & Associates 18

4.1 取締役会の構成 LPlc:PGPlc 第 14 条 :5 名から 15 名の間の取締役で構成され また 5 分の 1 は独立取締役 ( カンボジアで 6 カ月の経験 ) でなければならない LSE:PGSE 第 11 条 : 民間株主によって任命された 1 名の独立取締役兼非業務執行取締役を含む 7 名の取締役 PYT & Associates 19

4.2 取締役の資格 一般 :LCE 第 120 条 : 法的能力がある 18 歳以上の自然人は 会社の取締役または役員を務めることができる 定款が別途要求する場合を除き 取締役が株主であること またはその他の資格に適合することを必要としない LPlc:PGPlc 第 28 条 ~ 第 29 条は さらに特別な要件および規制を定める 経験 指導力 チームワークその他 独立取締役 : 銀行 保険会社 LPlc または LSE について 異なる要件が定められている 非業務執行役員 :LSE についてのみ 過去に悪い履歴がないこと等を定めている ( 第 26 条 ~ 第 27 条 ) PYT & Associates 20

4.3 取締役会委員会 一般 :LCE 第 131 条 : 取締役会委員会は 義務ではなく 必要に応じて設置できる 保険会社 : 監査委員会のみ設置できる (PGIC 第 8 条 ~ 第 9 条 ) 銀行 : 監査委員会およびリスク管理委員会のみが義務付けられる (PGBFI 第 7 条 ~ 第 9 条 ) LPlc: 監査委員会のみが義務付けられ その他の委員会は SECC によって義務付けられる場合がある (PGPlc 第 33 条 ) LSE: 監査委員会のみが義務付けられ その他は SECC によって義務付けられる場合がある (PGLSE 第 32 条 ) PYT & Associates 21

4.4 取締役会の権限と責務 LCE 第 118 条 : 取締役会は 会社の業務執行を管理するものとする ただし 株主に留保された権限は除く 取締役は 取締役会に参加することを義務付けられ 取締役会に欠席した場合 ( 銀行は3 回 LPlcは50%) 解任される場合がある PYT & Associates 22

4.5 会社秘書役 LCE は 会社秘書役を任命することを会社に明確に義務付けていない 第 130 条 第 132 条 第 142 条は 事務的業務に関して取締役会を補佐する会社秘書役を会社が有することを述べているようである LSE は 会社秘書役を任命するものとする (PGSE 第 22 条 ) LPlc は 会社秘書役を任命するものとする (PGPlc 第 22 条 ) 銀行または保険会社を含むその他の会社については 会社秘書役の任命に明確な要件はない PYT & Associates 23

5. 真摯さと倫理行動

5.1 一般 : LCE 第 289 条 各取締役および役員は その職務の実施において 以下のとおりとする 会社の最善の利益を目的として 正直かつ誠実に行為すること 相当に注意深い者が同様の状況において実施するだろう注意 勤勉さおよび技術を実施すること PYT & Associates 25

5.2 LPlc:PGPlc 第 15 条 取締役会は 忠誠心 技術および注意をもって行為するためにその役割を定めるものとする これには 以下の主要な役割が含まれる 株主の適法な利益にかない 株主に対する責任を完全に果たすこと 正直 誠実にかつ会社と株主の最善の利益のために行為すること 会社が株主その他の利害関係者と有効に意思疎通することを確実にすること PYT & Associates 26

5.2 LPlc:PGPlc 第 15 条 - 続き 戦略 方針 経営成果基準および事業計画を決定 監視 評価すること 内部統制を構築し 監視すること 企業家の指導力を発揮し 戦略的目標を設定し 会社がその目標を達成するために必要な資源が整っていることを確実にすること 取締役会のメンバーは 上級役員の責務を妨げるためにその権限を使用してはならない PYT & Associates 27

5.3 会社方針 取締役会は 取締役と上級役員の行動規範を承認し 公開するものとする (PGPlc 第 23 条 PGSE 第 20 条 ) 次の方針は LPlc および LSE が採用することが義務付けられている 取締役または役員による会社の証券取引方針 報酬および給与方針 取締役会への情報提供方針 戦略的経営方針 利益相反 役員および従業員への貸付 関連当事者取引に関する方針は 銀行に対して義務付けられている (PGBFI 第 12 条 ) 報酬方針 (PGBFI 第 18 条 ) PYT & Associates 28

6. 開示と透明性

6.1 LCE に基づく内部開示 LCE 第 224 条 財務開示 : 各年次株主総会において 取締役は 株主に年次財務諸表を提示するものとする LCE 第 134 条 利益相反の開示 : 取締役または役員は その利益相反の性質と範囲を書面により会社に開示するものとする 利益相反のある取締役は 契約を承認する決議に投票してはならない (LCE 第 137 条 ) PYT & Associates 30

6.2 銀行および金融機関 公衆への開示は 金融機関の規模 活動 複雑さ リスク特性に比例すべきである 開示には 少なくとも以下を含むべきである (PGBFI 第 19 条 ) 機関の取締役会構造および経営構造 基本的な所有権の構成 該当する場合 企業グループ構造および対応する所有株式の保有 PYT & Associates 31

6.2 銀行および金融機関 - 続き 組織 インセンティブ 行動規範または倫理行動 利益相反に関する方針 貸付方針および関連当事者と関連会社に適用される制限 PYT & Associates 32

6.3 LPlc および LSE 開示されるべきコーポレート ガバナンスに関する重要情報は 以下を含む (PGPlc および PGSE 第 47 条 ) 取締役会の構成 業務執行取締役 非業務執行取締役 独立取締役 取締役会の構造 経営構造 インセンティブ方針 利益相反に関する方針 取締役と上級役員の行動規範 取締役会委員会の権利 役割および義務 ならびに活動 開示対象期間中の取締役および取締役会の活動 株主によって採用された場合 累積的投票制度の手続 PYT & Associates 33

ありがとうございました PYT & Associates