報道発表平成 29 年 2 月 2 日東京税関 覚醒剤の押収量 過去最高! 覚醒剤の摘発は 押収量は約 447 ~ 平成 28 年の東京税関における不正薬物密輸入事犯の取締り状況 ~ 東京税関において平成 28 年中に摘発した不正薬物 1は 合計で241 / 約 48 2となった 内訳は 覚醒剤 / 約 447 大麻 / 約 麻薬 27 / 約 24 向精神薬 1 /2 錠 指定薬物 1 / 約 8であった [ 主な特徴 ] 覚醒剤の押収量は 不正薬物密輸入事犯全体の約 9 割 海上貨物による覚醒剤の大口密輸入事犯を摘発 覚醒剤の仕出国は 依然として中国 ( 香港 マカオを含む ) が中心 1 覚醒剤 大麻 あへん 麻薬 ( ヘロイン コカイン MDMA 等 ) 向精神薬及び指定薬物をいう資料 1: 東京税関における社会悪物品の摘発実績 参照 2 押収量には錠剤型薬物を含まない平成 28 年の実績は速報値 中枢神経系の興奮 抑制 幻覚の作用を有する蓋然性が高く 人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがあるとして 厚生労働大臣が指定する薬物 ( 医薬品医療機器等法第 2 条第 1 項 ) 東京税関における不正薬物摘発実績 6 4 427 押収量 : 89 46 41 48 6 4 2 188 2 196 262 241 2 平成 24 年平成 2 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 1
1 覚醒剤密輸入事犯の概況 押収量は約 447 と過去最高を記録 不正薬物全体の押収量の約 9 割を占め 不正薬物密輸入事犯の中心となっている 東京税関における覚醒剤摘発実績 4 4 2 2 1 押収量 : 118 124 11 2 74 289 217 447 平成 24 年 平成 2 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 1 (1) 密輸入形態 商業貨物における押収量が大幅に増加 特に 海上貨物は前年の約 4 倍となる約 を押収 航空機旅客における摘発は 押収量は前年とほぼ変わらないが 摘発は増加 国際郵便における摘発は 4 / 約 17 と前年 (11 / 約 2 ) に比べ摘発は減少したが 押収量は大幅に増加 東京税関における形態別覚醒剤摘発実績 ( 摘発 / 押収量 ) 平成 24 年 平成 2 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 航 空 機 旅客 67 16 92 27 99 28 24 6 1 6 商 業 貨 物 14 118 14 9 1 67 1 149 1 67 海上貨物 1 4 - - - - 4 77 2 航空貨物 1 7 14 9 1 67 11 72 1 66 国 際 郵 便 2 2 12 6 14 14 11 2 4 17 船 舶 乗 組員 - - - - 1 - - - - 合 計 11 2 118 74 124 289 217 447 2
商業貨物による密輸の大口化! 摘発は前年と同数だが 押収量は前年から約 2. 倍の約 67 と急増 海上貨物では 1 の押収量が約 1 の事犯を 2 摘発 航空貨物では 1 の押収量が 1 を超える事犯を 2 摘発 東京税関における覚醒剤密輸入形態別押収量 平成 24 年 118(14 ) 16(67 ) 2 (2 ) 平成 2 年 9(14 ) 27(92 ) 6 (12 ) 商業貨物 航空機旅客 平成 26 年 67(1 ) 28(99 ) 14 (14 ) 国際郵便船舶乗組員 平成 27 年 149(1 ) 6 (24 ) 2 (11 ) 船舶乗組員の実績は 平成 26 年 1.4g のみ 平成 28 年 67(1 ) 6 (1 ) 17 (4 ) 2 4 航空貨物 平成 28 年 2 月摘発虎の置物内部に隠匿 ( 約 2) 海上貨物 平成 28 年 11 月摘発小石運搬機内に隠匿 ( 約 1)
(2) 仕出地域 ( 国 ) アジア仕出の押収量が全体の約 8 割を占めた アジア仕出の押収量の約 9 割は中国 ( 香港 マカオを含む ) 中南米及び中東仕出の摘発 押収量が減少 北米 アフリカ及び欧州仕出は摘発 押収量ともに増加 アジア 北米 中南米 アフリカ 欧州 中東 不明 合計 中国 東京税関における仕出地域別覚醒剤摘発実績 合計は 端数処理の関係上 % にならない場合がある 中国来の覚醒剤押収量が急増! ( 摘発 押収量 / 構成比 ) 平成 24 年 平成 2 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 % 4 46% 9 7% 66% 1 62% 74 2% 164 44% 21 7% 12 61% 61 81% 18 18% 29 2% 6 48% 18 6% 22 44% 61 2% 44 12% 17 9% 78 6% 44 77% 9 9% 9 8% 2% 6 12% 8 16% 1% 1 8% % 1% 16 4% 2 2% 21 18% 7 6% 1% 2 4% 6 21% 72 19% 9 1% 4 2% 27 6% 17 17% 18 1% 7 6% 2 4% 1% 49 16% 81 22% 9 % 2 9% 8 8% 16 16% 9 8% 1 12% 2 4% 6% 7 12% 1 4% 7 1% 4 2% 6 1% 6 6% 6 % 2 2% 2 4% - - 48 16% 12 % 4 1% 2% - - - - 1 1% - - - - 1 2% - - 1 % - - - - % 11 % 118 % 124 % % % 2 % 74 % 289 % 217 % 447 % 前年の約 4.4 倍となる約 44 を押収した 平成 11 年 ( 約 147) 以来 17 年振りに 1 での押収量が を超える事犯を摘発した 4 2 2 1 中国来覚醒剤押収量 押収量 : 6 44 29 18 17 18 22 78 61 44 平成 24 年平成 2 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年 7 6 4 2 1 4
巧妙化する隠匿手口! 覚醒剤の密輸入に係る隠匿手口は より一層 巧妙化! 黒色樹脂様のもの 円形ゴム様のものにねり込み一体形成して隠匿 ( 国内初摘発 ) 缶詰やお菓子内に隠匿 国内初! 一体形成して隠匿した事例 黒色樹脂様のものにねり込み スーツケース の蓋部に一体形成して隠匿した事例 円形ゴム様のものにねり込み 一体形成して隠匿した事例 缶詰やお菓子に隠匿した事例 缶詰内に隠匿した事例 チョコレート内に隠匿した事例
2 その他の不正薬物密輸入事犯の概況 大麻の密輸入は 摘発 押収量ともに減少 コカインの密輸入は 摘発 押収量ともに増加 その他麻薬の密輸入は 摘発 押収量ともに大幅に減少 指定薬物の密輸入は 摘発 押収量ともに減少 14 12 8 6 4 2 11 押収量 : 4 2 2 1 [ 大麻 ] 1 6 1 H24 H2 H26 H27 H28 4 2 1 2 2 1 1 9 6 押収量 : [ コカイン ] 6 2 18 24 H24 H2 H26 H27 H28 4 7 6 4 2 1 2 1 押収量 : 1 [ その他麻薬 ] 67 18 1 6 H24 H2 H26 H27 H28 17 7 6 4 2 1 4 2 1 H27 (4-6 月 ) 196 4 H27 (7-9 月 ) 1 8 2 H27 (1-12 月 ) [ 指定薬物 ] 6 H28 (1- 月 ) 6 H28 (4-6 月 ) 19 1 H28 (7-9 月 ) 押収量 : H28 (1-12 月 ) 2 1 ( 注 ) 平成 24 年は 錠剤型薬物の押収のみ ( 注 ) 平成 27 年 4 月以降の四半期毎で表示 薬物の数量表記について とは g 未満を示す 6
東京税関における社会悪物品の摘発実績 資料 1 種類覚醒剤大麻大麻草大麻樹脂あへん麻薬ヘロインコカイン MDMA 等ケタミンその他麻薬向精神薬指定薬物合計 ( 参考 ) 使用回数 年 平成 24 年 平成 2 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 平成 24 年 平成 2 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 12 月まで 12 月まで 12 月まで 12 月まで 12 月まで 前年比 11 118 124 % 2 74 289 217 447 26% 4 2 2 6 92% 11 1 1 1 47% 29 22 18 21 22 1% 1 1 29 8 4 49% 14 1 14 1 11 7% 12 2 1 41% - 1 - - - - - - - - - 27 79 2 72 27 8% 11 4 6 2 24 98% 千錠 1 1 % 1 1 2 2 - 全減 1 1 2 - 全減 6 6 4 1% 9 2 18 24 14% 4 4 1 1 1 % 794% 千錠 - - - - 6 4 6 8% 1 4 1% 1 67 18 6 17 28% - 1 2% 千錠 1 1 % 17 8 2 1 % - - - 全減 千錠 6 2 - 全増 - - - 81 1 4% - - - 1 8 81% 188 2 196 41 241 4% 427 89 46 262 48 18% 千錠 6 17 42% 万回 1,79 1,28 1, 87 1,72 19% 銃砲うち拳銃拳銃部品 - 1 - - 1 全増 丁 - - - 1 全増 - 1 - - 1 全増 丁 - - - 1 全増 - - 2 - - - 丁 - - 2 - - - ( 注 ) 1. 税関が摘発した密輸事に係る押収量の他 警察等他機関が摘発した事で 税関が当該事に関与したものに係る押収量を含む 2. 覚醒剤は 覚醒剤及び覚せい剤原料の合計数量を示す. 大麻樹脂は 大麻樹脂その他大麻の製品の合計数量を示す 4.MDMA 等は MDMA MDA 及びMDEの合計数量を示す.( 参考 ) 使用回数は 指定薬物を除く以下の不正薬物について 乱用者の通常の一回分使用量をもとに換算し 合計したものである ( 覚醒剤 :.g 大麻草:.g 大麻樹脂:.1g ヘロイン:.1g コカイン:.g あへん:.g MDMA 等及び向精神薬 :1 錠 ) 6. 端数処理のため数値が合わないことがある 7. 薬物の数量表記について とは g または 錠未満の場合を示し - とは全くない場合を示す 8. 平成 28 年の数値は速報値である 7
平成 28 年における東京税関の摘発事例 資料 2 摘発事例 1 コーヒー袋内から覚醒剤約 1 を摘発 ( 平成 28 年 月 ) ウガンダから成田空港に到着したウガンダ人男性の携帯品検査で摘発 ( コーヒーに偽装 ) 摘発事例 2 LED ライト内から覚醒剤約 1 を摘発 ( 平成 28 年 7 月 ) 中国から到着した海上貨物の検査で摘発 (LED ライトの駆動装置内に隠匿 ) 8
摘発事例 フィルター内から覚醒剤約 1 を摘発 ( 平成 28 年 7 月 ) 香港から到着した航空貨物の検査で摘発 ( フィルター内に隠匿 ) 摘発事例 4 食品内から覚醒剤約 2 を摘発 ( 平成 28 年 8 月 ) ウガンダから到着した航空貨物の検査で摘発 ( 食品に偽装 ) 9
摘発事例 置物内から覚醒剤約 1 を摘発 ( 平成 28 年 8 月 ) 中国から到着した航空貨物の検査で摘発 ( 置物内に隠匿 ) 摘発事例 6 スーツケースから覚醒剤約 4 を摘発 ( 平成 28 年 11 月 ) マレーシアから羽田空港に到着したフィリピン人女性の携帯品検査で摘発 ( スーツケースの二重底工作 ) 1
摘発事例 7 プラスチックボトル内等からコカイン約 11 を摘発 ( 平成 28 年 7 月 ) ペルーから成田空港に到着したペルー人男性の携帯品検査で摘発 ( プラスチックボトル内等に隠匿 ) 摘発事例 8 菓子内からコカイン約 1 を摘発 ( 平成 28 年 1 月 ) ペルーから成田空港に到着したペルー人女性の携帯品検査で摘発 ( 菓子に偽装 ) 11