大気汚染防止法の概要について 熊本県環境保全課

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表 種類別のばい煙発生施設設数及び割合 図 種類類別のばい煙発発生の割合 () 揮発性性有機化合物 (VOC) 排出施設 VOC 排出の推移を表 3 及び図 3 に示す 平成 7 年度末の VOC 排出施は 3,435 施設 (1,09 工場 事事業場 ) であり 平成 6 年度末より 48 施設減

内容 1 都内の大気環境 2 VOC 対策の取組 3 VOC 対策の課題 2

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NO2/NOx(%)

6 発生源の状況大気汚染物質の発生源は 工場 事業場の固定発生源と自動車 船舶等の移動発生源の二つに大別される 本県の固定発生源は東京湾に面する浦安市から富津市に至る臨海工業地帯とその周辺に 移動発生源は東葛 葛南 千葉地域に集中している 6-1 固定発生源 (1) 発生源の状況と対応千葉市から富津

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1 大阪府の石綿対策の制度 1-1 建築物等の解体等工事に係る法 条例の主な規制内容 建築物の解体等工事 吹付け石綿 断熱材 保温材 被覆材 成形板 ( 石綿使用面積 1,000m 2 以上 ) 成形板 ( 石綿使用面積 1,000m 2 未満 ) 石綿無 着手前 着手中 事前調査条例条例条例条例

平成 2 9 年度 大気汚染物質の常時監視測定結果について 平成 3 0 年 8 月 3 日埼玉県環境部大気環境課 (1) 測定結果の概要ア大気汚染常時監視体制県 大気汚染防止法の定める政令市 ( さいたま市 川越市 川口市 所沢市 越谷市 ) 及びその他の2 市 ( 草加市 戸田市 ) では 大気

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1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

H24 公表文 改 P1、2

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

武蔵 狭山台工業団地周辺大気 環境調査結果について 埼玉県環境科学国際センター 化学物質担当 1

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

汚染の除去が行われた場合には 指定を解除その他 区域の指定等 1 要措置区域 ( 法第 6 条 ) 土壌汚染の摂取経路があり 健康被害が生ずるおそれがあるため 汚染の除去等の措置が必要な区域 汚染の除去等の措置を都道府県知事等が指示 ( 法第 7 条 ) 土地の形質の変更の原則禁止 ( 法第 9 条

Q. 平成 25 年 1 月の中国の大気汚染の際には 日本で濃度上昇がみられたのですか A. 日本国内では 西日本の広い地域で環境基準を超える濃度が一時的に観測されましたが 全国の一般測定局における環境基準の超過率について 平成 25 年 1 月のデータを平成 24 年や平成 23 年の同時期と比較

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

事業者のみなさんへ

練馬清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

届出義務者の変更 何が変更になるの? 特定粉じん排出等作業 (*) の実施の届出義務者が 工事の施工者から工事の発注者又は自主施工者に変更になります * 吹付け石綿等が使用されている建築物等の解体 改造 補修作業注 ) 労働安全衛生法及び石綿障害予防規則に基づく届出義務者は変更になりません 解体等工

(板橋区) 第31~34号様式

平成 24 年度維持管理記録 ( 更新日平成 25 年 4 月 26 日 ) 1. ごみ焼却処理施設 (1) 可燃ごみ焼却量項目単位年度合計 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 A B 炉合計焼却量 t 33, ,972

施設名施設住所項目一般埋め立てた廃棄物廃棄物 (ton) 擁壁の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 遮水工の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 周縁地下水の水質検査結果 斜里町清掃センター最終処分場斜里町以久科北 破砕ごみ 内容 生ごみ残差 合計 点検を行った年月日

中央清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

東北ゴム株式会社本社工場の公害防止に関する協定書

中国地域における VOC排出抑制自主的取組 事例集

世田谷清掃工場 平成 27 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) スラグ ( ガス化溶融 )( 含

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 船見処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 放流水槽 試料採取年月日 H H H H H 測定結果の得られた年月日 H H H30.6.6

セーレングループ環境データ集 2018

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 守山南部処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 調整槽放流水試料採取口 試料採取年月日 H H H H H H 測定結果の得られた年月日 H30.5.7

アスベスト対策に関する行政評価・監視_事前調査結果等の適切な掲示の確保

東京都におけるVOC対策

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東京都におけるVOC対策について

レベル 1 2 石綿届出対象 記入例 レ労働安全衛生法第 88 条第 3 項 労働安全衛生規則第 90 条第 5 号の2 の規定による計画の届出 石綿障害予防規則第 5 条第 1 項の規定による作業の届出 レ大気汚染防止法第 18 条の15 第 1 項の規定による作業実施の届出を行っております 石綿

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

はじめに

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

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4 中表紙(大気)(H30)

別紙 第 1 対象事業 1 事業者の名称 代表者の氏名及び主たる事務所の所在地名称 :JFE スチール株式会社代表者 : 代表取締役社長柿木厚司所在地 : 東京都千代田区内幸町二丁目 2 番 3 号 2 対象事業の名称 JFE 扇島火力発電所更新計画 3 対象事業実施区域神奈川県川崎市川崎区扇島 1

8.特集「大気汚染の現状と課題」

1. はじめに 中国では 1970 年代の改革開放以降急速な経済発展を遂げてきた一方で 微小粒子状物質 PM2.5 をはじめとする大気汚染や 水質汚染などの環境問題に直面しています このような中 中国国務院 ( 中央政府 ) は各種環境法令の整備や環境規制の強化を行っています 例えば 水質汚染の原因

町田市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例

[ 法第十五条の二の三 法第十五条の二の四 ] 会社名株式会社倉敷環境 産業廃棄物処理施設維持管理記録簿 ( 管理型埋立区域 2) 平成 26 年度 対象期間 : 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 1. 埋め立てた産業廃棄物の種類及び数量 [ 規十二条の七の二八イ

[ 廃棄物の最終処分場 ( 管理型 )] 平成 29(2017) 年度 1 施設名称 1 号管理型処分場 (1) 埋立てた廃棄物の各月ごとの種類及び数量 規則第 12 条の 7 の 2 第 8 項イ 種類汚泥燃え殻紙くずばいじん 合計 単位 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月

参考資料 2 石綿に関する法令等 大気汚染防止法 1 頁 ~ 大気汚染防止法施行令 5 頁 大気汚染防止法施行規則 6 頁 ~ 労働安全衛生法 10 頁 ~ 労働安全衛生法施行令 13 頁 労働安全衛生規則 14 頁 石綿障害予防規則 15 頁 ~ 建築基準法 20 頁 建築基準法施行令 23 頁

平成 29 年度 一般廃棄物最終処分場の維持管理記録 施設の名称 : 弘前市埋立処分場第 2 次 ( 第 1 区画 第 2 区画 ) 施設の位置 : 弘前市大字十腰内字猿沢 埋立廃棄物の種類及び数量 ( 単位 :kg) 区分 種類 平成 29 年平成 30 年 4 月 5 月 6 月

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理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法第 3 条調査 報告日 平成年月日 工場又は事業場 * の名称工場又は事業場 * の敷地であった土地の所在地 * 使用が廃止された有害物質使用特定施設に係る工場又は事業場 ( 法第

項目 コンプレッサに関する下記 4 つの法令についてご紹介します 騒音規制法 振動規制法 第二種圧力容器 フロン排出抑制法 水質汚濁防止法 下水道法 Corporation, Inc. All rights reserved 2

2 本日の内容 1 神奈川県内に適用される土壌汚染関係法令 2 土壌汚染対策法による取組み 3 神奈川県生活環境の保全等に関する条例による取組み 4 神奈川県の土壌汚染対策相談窓口

遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律の概要 目的国際的に協力して生物の多様性の確保を図るため 遺伝子組換え生物等の使用等の規制に関する措置を講ずることにより 生物多様性条約カルタヘナ議定書 ( 略称 ) 等の的確かつ円滑な実施を確保 主務大臣による基本的事項の公表 遺

別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用

排ガスの中のばい煙量又はばい煙濃度 富士フイルム和光純薬株式会社平塚工場 焼却炉の維持管理記録 測定記録 廃棄物処理法第十五条の二の三第 2 項による産業廃棄物処理施設の維持管理の公表 規制項目 基準 年度 測定場所 平成 27 年度 測定頻度 平成 28 年度 煙道 1 回 /6 ヶ月 平成 29

( 別紙 ) 中国電力株式会社及び JFE スチール株式会社 ( 仮称 ) 蘇我火力 発電所建設計画計画段階環境配慮書 に対する意見 1. 総論 (1) 石炭火力発電を巡る環境保全に係る国内外の状況を十分認識し 本事業を検討すること 本事業を実施する場合には 本事業に伴う環境影響を回避 低減するため

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問 2 環境基本法に関する記述中 ( ア ) ( カ ) の中に挿入すべき語句 (a h) の組み合わせとして 正しいものはどれか この法律において 地球環境保全 とは 人の活動による ( ア ) 又は ( イ ) ( ウ ) ( エ ) その他の地球の全体又はその広範囲な部分の環境に影響を及ぼす事

処分した廃棄物 ( 平成 23 年 5 月分 ) 種類焼却灰破砕不燃物合計重量 (t) 塩化物イオン 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 μs/cm 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 アルキル水銀 検出されないこと 0.00

富士フイルム株式会社富士宮事業場 焼却炉の維持管理記録 焼却炉への廃棄物投入量 廃棄物処理法第十五条の二の三第 2 項による産業廃棄物処理施設の維持管理の公表 2017 年度 (2017 年 4 月 1 日 ~2018 年 3 月 31 日 ) 投入実績 ( 単位 t) 産業廃棄物 種類 4 月 5

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

平成 29 年度一般廃棄物処理施設維持管理状況 ( 最終処分場 ) 最終処分量単位 :t 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 不燃物

はじめに -1 NOx VOC SOx VOC とは VOC は揮発性有機化合物 (Volatile Organic Compounds) の略称で 塗料 印刷インキ 接着剤 洗浄剤 ガソリン シンナーなどに含まれるトルエン キシレン 酢酸エチルなどが代表的な物質です 製品から見て直感的には 有機溶


( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

はじめにばい煙を発生する施設の設置 ( 更新 ) にあたっては 次のことに配慮してください 良質燃料を使用すること 都市ガス 灯油などの良質燃料は 含有いおう分 窒素分などが少なく 燃焼管理が行いやすいことから いおう酸化物 窒素酸化物 ばいじん排出量を大きく減少させることができます 低 NOx 機

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検査項目 病原生物 重金属 無機物質 一般有機化学物質 消毒副生成物 重金属 ( 着色 ) 平成 24 年度水質検査結果表 ( 浄水 ) 上水道恩志水源系統採水地点 : 大谷地内給水栓 検査機関 :( 財 ) 鳥取県保健事業団 項目 基準値 単位 4 月 5 日 5 月 10 日 5 月 28 日

変異原性発がん性の情報付け チオ尿素 トン超 ~100 トン以下 ヘキサメチレン = ジイソシアネート トン超 ~100 トン以下

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2016 年度分 水 道 名美唄市水道課 浄水場名 浄水方法急速ろ過検査機関名 原水水質 桂沢水道企業団 美唄浄水場 水源名石狩川水系美唄ダム水源種別表流水 ( ダム直接 ) 番 号 項目名基準値最高値最小値平均値測定回数 [ 基準項目 ] 1 一般細菌 100/ml 以下

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大気汚染防止法の概要について 熊本県環境保全課 2009.8

大気汚染に係る環境基準を達成することを目標に 大気汚染防止法に基づいて規制 特定の工場 事業場から排出又は飛散 する大気汚染物質について 物質の種 類ごと 施設の種類 規模ごとに排出基 準等が定められており 大気汚染物質の 排出者等はこの基準を守らなければなら ない

ばい煙の排出規制 粉じんの排出規制 揮発性有機化合物の排出規制

ばい煙の排出規制 ばい煙 とは 物の燃焼等に伴い発生する 1 いおう酸化物 2 ばいじん ( いわゆるスス ) 3 有害物質 1) カドミウム及びその化合物 2) 塩素及び塩化水素 3) 弗素 弗化水素及び弗化珪素 4) 鉛及びその化合物 5 ) 窒素酸化物 一定規模以上の施設 ばい煙発生施設 に対して排出規制

排出制限 改善命令 使用停止命令 排出基準に適合しないばい煙の排出を禁止 罰則有り 都道府県知事は 排出基準違反のばい煙を継続して排出するおそれがある施設に対し 人の健康または生活環境に被害を生ずると認めるときは ばい煙の処理方法等の改善や一時使用停止を命令することができる

設置 変更の届出 計画変更命令 ばい煙発生施設を新たに設置又は構造等の変更をしようとする者は あらかじめ (60 日前まで ) 管轄都道府県知事に所定の事項を届け出なければならない 都道府県知事は その内容を審査し 当該施設が排 都道府県知事は その内容を審査し 当該施設が排出基準に適合しないと認めるときは その届出を受理した日から 60 日以内に限り 計画の変更又は廃止を命ずることができる

測定義務 立入検査 ばい煙排出者は 施設から排出されるばい煙量又はばい煙濃度を測定し その結果を記録しておかなければなりません 都道府県職員は ばい煙排出者が排出基準を守っているかチェックするため 工場 事業場に立ち入ることや必要な事項の報告を求めることができる

事故時の措置 故障 破損その他の事故が起こり ばい煙 ( ばい煙発生施設からの排出 ) 又は下記の特定物質が多量に排出されたとき 排出者は直ちに応急の措置を講じ 復旧に努めるとともに事故の状況を都道府県知事に通報しなければならない 都道府県知事は 事故により周辺の区域における人の健康に影響があると認めるときは 排出者に対して 必要な措置をとるようを命ずることができる (1) アンモニア (2) 弗化水素 (3) シアン化水素 (4) 一酸化炭素 (5) ホルムアルデヒド (6) メタノール (7) 硫化水素 (8) 燐化水素 (9) 塩化水素 (10) 二酸化窒素 (11) アクロレイン (12) 二酸化いおう (13) 塩素 (14) 二硫化炭素 (15) ベンゼン (16) ピリジン (17) フェノール (18) 硫酸 ( 三酸化硫黄を含む ) (19) 弗化珪素 (20) ホスゲン (21) 二酸化セレン (22) クロルスルホン酸 (23) 黄燐 (24) 三塩化燐 (25) 臭素 (26) ニッケルカルボニル (27) 五塩化燐 (28) メルカプタン

緊急時の措置 光化学スモッグ等大気汚染が深刻な状態 ( 政令で定めるレベル ) になったときは 都道府県知事は 一般にその事態を周知させるとともに ばい煙排出者もしくは揮発性有機化合物排出者に対して 排出量の削減等を要請しなければならない

粉じんの排出規制 粉じん とは 物の破砕やたい積等により発生し 又は飛散する物質 人の健康に被害を生じるおそれのある物質を 特定粉じん ( 現在 石綿を指定 ) 上記以外の粉じんが 一般粉じん

一般粉じんに係る規制 : 破砕機や堆積場等の特定の一般粉じん発生施設の種類ごとに定められた構造 使用 管理に関する基準 ( 濃度基準無し ) 特定粉じん ( 石綿 ) に係る規制 : 1 特定粉じん発生施設 : 特定の施設を有する工場 事業場の敷地境界における大気中濃度の基準 (1 リットルにつき石綿繊維 10 本 ) 2 特定粉じん排出等作業 : 吹付け石綿等 石綿を含有する特定の建築材料が使用されている建築物その他の工作物を解体 改造 補修する作業における集じん等の作業基準

基準遵守 基準適合命令 使用停止命令 法律に定められた基準を遵守する義務 基準違反者に対し 都道府県知事は 基準の適合や使用または作業の一時停止を命ずることができる 届出 計画変更命令 一般粉じん発生施設 特定粉じん発生施設を新たに設置又は構造等の変更をしようとする者もしくは特定粉じん排出等作業を行おうとする者は 事前に ( 特定粉じん発生施設 ;60 日前 特定粉じん排出等作業 ;14 日前 ) 管轄都道府県知事に所定の事項を届け出なければならない 特定粉じんについては 都道府県知事は届出内容を審査し 当該施設等が基準に適合しないと認めるときは 計画の変更等を命ずることができる

立入検査 都道府県職員は 粉じん発生施設設置者 特定粉じん排出者が基準を守っているかチェックするため 工場 事業場 工事現場に立ち入ることや必要な事項の報告を求めることができる

揮発性有機化合物の排出規制 揮発性有機化合物 (VOC) とは 大気中に排出 飛散した時に気体である有機化合物 ( メタン等 8 種類を除く ) 塗料溶剤 ( シンナー ) 接着剤 インキ 洗浄剤等に含まれる トルエン キシレン 酢酸エチル等約 200 種類の物質 光化学オキシダント ( 光化学スモッグの原因物質 ) SPM ( 浮遊粒子状物質 : 粒径 10μm 以下の微粒子 呼吸器に影響を及ぼす可能性 ) の原因物質の 1 つ

法規制 塗装施設等 9 種類の施設で 一定規模以上の施設 揮発性有機化合物排出施設 排出規制 ベストミックス 自主的取り組み 事業者が自主的に行う排出 飛散抑制の取組 国の目標 :VOC 排出総量を平成 12 年度から平成 22 年度までに 3 割程度削減

環境省のシュミレーションでは VOC3 割削減により SPM 環境基準達成率が約 93% に改善 光化学スモッグ注意報レベルを超えない測定局数割合が約 90% まで上昇 次ページ表 グラフ参照 (H19 全国結果 :SPM 基準達成率一般局 89.5% 自排局 88.6% 光化学オキシダント経年変化に減少傾向見られない ) 法規制により削減できるのは 1 割程度 自主的取組で 2 割削減する必要 VOC 削減目標 3 割が達成されない場合は 平成 23 年度に自主的取り組みの在り方に関して見直しが行われる 場合によっては法規制拡大の可能性

基準遵守義務 改善命令 使用停止命令設置 変更の届出 計画変更命令測定義務 立入検査緊急時の措置 ばい煙発生施設と同様 但し 基準違反による直罰は無い また 緊急時の措置は法規制対象施設が対象 法規制対象施設の測定義務は年 2 回

VOC 削減に関する情報 VOC 自主的取組支援ボード ( 実施主体 :( 社 ) 産業環境管理境界 ) VOC 削減に取組む業界団体に属していない等の事業者に対し 経済産業省への VOC 排出量報告の受け皿 情報提供 助言等 VOC 排出削減支援ツール (VOC ナビ ) ( 実施主体 : 三菱化学テクノリサーチ等 ) VOC の排出削減検討に役立つ各種情報を入手し 自社工場の条件で削減対策検討を試算し 削減技術を提供するメーカーを検索でき かつ概略見積依頼も可能 アドレス http://www.voc-info.jp 県庁ホームページからリンク ( 県庁ホームページ 県庁ホームページ 組織で探す 環境生活部 環境保全課 お知らせ VOC に関するお知らせ )

トピックス 1 既設 (H18.4.1 時点で設置施設 ) の VOC 法規制対象施設への排出基準が H22.4.1 より適用 2 微小粒子状物質 PM2.5 の環境基準設定の方向 ( 直径 2.5μm 以下の粒子 :SPM( 浮遊粒子状物質は 10μm 以下 ) 3 環境保全課へ直接申し出があった大気汚染関連苦情はすべて煤じん由来苦情 (H19~ 計 6 件 ) 対策例 :C 重油から A 重油への変更 バグフィルター交換 サイクロン改良 管理改善 バグフィルター設置部分亀裂の修理