分散型エネルギーによる 発電システム 博士 ( 工学 ) 野呂康宏 著 コロナ社 コロナ社

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内の他の国を見てみよう 他の国の発電の特徴は何だろうか ロシアでは火力発電が カナダでは水力発電が フランスでは原子力発電が多い それぞれの国の特徴を簡単に説明 いったいどうして日本では火力発電がさかんなのだろうか 水力発電の特徴は何だろうか 水力発電所はどこに位置しているだろうか ダムを作り 水を

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100% % 60% 40% その他 火力発電 原子力発電 20% 0% 図 1: 電源別発電量構成比

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第 2 日 放射性廃棄物処分と環境 A21 A22 A23 A24 A25 A26 放射性廃棄物処分と環境 A27 A28 A29 A30 バックエンド部会 第 38 回全体会議 休 憩 放射性廃棄物処分と環境 A31 A32 A33 A34 放射性廃棄物処分と環境 A35 A36 A37 A38

2. 環境へのへの負荷負荷の状況 ( 取りまとめりまとめ表 ) 環境への負荷 単位 年 年 年 1 温室効果ガスガス排出量 二酸化炭素 Kg-CO 2 ( ( ) ) Kg-CO 2 -CO 2 2 廃棄物排出量及び ) 廃棄物最終処分量 一般廃棄物 ) 最終処分量 ) 産業廃棄物 ) 最終処分量



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他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

物理学 II( 熱力学 ) 期末試験問題 (2) 問 (2) : 以下のカルノーサイクルの p V 線図に関して以下の問題に答えなさい. (a) "! (a) p V 線図の各過程 ( ) の名称とそのと (& きの仕事 W の面積を図示せよ. # " %&! (' $! #! " $ %'!!!

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A23 A24 A25 A26 A27 A28 A38 A39 燃料再処理 A40 A41 A42 A43 第 3 日 休 憩 総合講演 報告 3 日本型性能保証システム 燃料再処理 A29 A30 A31 A32 A33 A34 A35 燃料再処理 A36 A37 燃料再処理 A44 A45 A4

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教師の持つ指導ポイント 評価規準 中国地方の送電線網の図を利用し, 発電所からの電力を消費地に届けていることを示す その際, 送電の途中では, 電線の抵抗のために電線が発熱して電気エネルギーが損失することを, 本単元の内容をもとに考察させる ( 自然事象への関心 意欲 態度 ) エネルギーは変換の際

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Let s Research ペットボトルの容器に色を付け 太陽の光にあてて中の水の温度の変化を調べてみよう 太陽からのエネルギー 私たちが生きていけるのは 約 1 億 5,000 万 km 離れた太陽から降り注ぐ光と熱のエネルギーのおかげです もし太陽からのエネルギーが届かなければ 地球は凍り付い

ここで, 力の向きに動いた距離 とあることに注意しよう 仮にみかんを支えながら, 手を水平に 1 m 移動させる場合, 手がした仕事は 0 である 手がみかんに加える力の向きは鉛直上向き ( つまり真上 ) で, みかんが移動した向きはこれに垂直 みかんは力の向きに動いていないからである 解説 1


番号文書項目現行改定案 ( 仮 ) 1 モニタリン 別表 : 各種係 グ 算定規程 ( 排出削 数 ( 単位発熱量 排出係数 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 年度 排出係数 (kg-co2/kwh) 全電源 限界電源 平成 21 年度 -

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対策名 1 温室効果ガスの排出の抑制等に資する設備の選択キ未利用エネルギーの活用のための設備導水 送水 配水等における管路の残存圧力等を利用した小水力発電設備の導入 概要 地形の高低差から生じる水の位置エネルギーがある場所や導水管路 送水管路 配水池入口等で余剰圧力が利用できる場所 あるいは弁の開度

Qfuel, ベースラインエネルギー使用量 GJ/ 年 Qheat, 事業実施後使用熱量 GJ/ 年 事業実施前のボイラーのエネルギー消費効率 4 % Fheat, ΔTheat, 事業実施後の設備で加熱された温水の使用量又は熱媒油の流量事業実施後の設備で加熱された温水又は熱媒油の熱利用前後の温度差

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から



A.3 排出削減量の算定方法 A.3.1 排出削減量 ER EM BL EM PJ ( 式 1) 定義単位 数値 4 ER 排出削減量 1 kgco2/ 年 0 t<1 年 年 t<2.5 年 年 <t EM BL ベースライン排出量 2 kgco2/

各家庭の 1 年間の出費のうち約 7% は電気 ガス 灯油といったエネルギーへの支出です 詳しくは 各制度のパンフレット W EB で 市民向け 太陽光発電 燃料電池 ( エネファーム ) HEMS ( ホームエネルギーマネジメントシステム ) 定置用蓄電 太陽熱利用 ガスエンジン木質コージェネバイ

(2) ベースラインエネルギー使用量 それぞれの排出起源のベースラインエネルギー使用量の算定方法は以下のとおり 1) 発電電力起源 EL BL = EL ( 式 1) 記号定義単位 ELBL ベースライン電力使用量 kwh/ 年 EL 事業実施後のコージェネレーションによる発電量 kwh/ 年 2)

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(2) ベースラインエネルギー使用量 それぞれの排出起源のベースラインエネルギー使用量の算定方法は以下のとおり 1) 発電電力起源 EL BL = EL ( 式 1) 記号定義単位 ELBL ベースライン電力使用量 kwh/ 年 EL 事業実施後のコージェネレーションによる発電量 kwh/ 年 2)

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分散型エネルギーによる 発電システム 博士 ( 工学 ) 野呂康宏 著

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目 次 分散型エネルギーと発電形態 1 3 3 5 6 8 10 11 13 15 16 DC 18 太陽光発電 19 19 20 21 21 23

iv 25 27 27 27 30 30 30 31 35 37 38 40 41 太陽熱発電 42 43 44 48 49 49 50 51 風力発電 52 53

v 58 58 59 59 60 60 61 62 63 63 64 65 65 65 67 67 68 68 69 69 70 71 73 74 76 小水力発電 77 77

vi 79 80 80 83 83 84 85 85 85 86 87 89 海洋エネルギーによる発電 90 90 93 95 97 98 98 99 102 102 103 103 105 107

vii 地熱発電 108 108 110 111 112 115 116 117 118 118 118 118 119 120 バイオマスエネルギーによる発電 121 123 126 126 128 129 130 132 132

viii 燃料電池 133 133 134 135 136 136 138 138 140 141 143 145 146 147 148 149 150 150 151 154 154 158 159 160

ix 内燃機関による発電 162 162 164 166 169 170 170 171 173 175 176 177 エネルギー貯蔵 178 178 179 179 180 181 182 NAS 183 184 185 186 186

x 187 189 190 192 193 引用 参考文献 194 章末問題解答 200 索引 203

第 1章 分散型エネルギーと発電形態 われわれは日常生活のさまざまなところでエネルギーを利用している 交通手段や家電製品 通信機器やパソコンなど情報処理装置 工場におけ る製品の製造などあらゆる分野に及んでいる ここで利用するエネルギー 社 は地球上で得られるエネルギー資源をそのまま使うことは少なく 電気エ ネルギーなどさまざまな形態のエネルギーに変換して利用している 本章では まずエネルギーの種類と形態について触れ つぎに これら ロ ナ のエネルギーを使いやすい形態に変換する方法を概説する また エネル ギー動向と環境問題について現状を紹介する さらに 分散型エネルギー の定義について整理する 最後に 分散型エネルギーを利用した発電では さまざまな方式で電力系統に接続されるので 系統連系の形態について概 説する コ 1.1 エネルギーの種類と形態 エネルギー energy とは 物体または系が持っている仕事をなしうる能力 や諸量の総称で 仕事をする能力 または 物を動かすもの と定義される エネルギーの形態には 熱エネルギー 力学的エネルギー 運動 位置エネル ギー 化学的エネルギー 燃焼 化学反応 電気エネルギーおよび光エネル ギーなどさまざまなものがある 石炭 石油 天然ガス 水力 地熱など自然界に存在し 直接採取される形 のエネルギーを一次エネルギー primary energy と呼ぶ また 電力 灯油 都市ガス 水素など一次エネルギーから作られ われわれの生活で直接消費で きる形のエネルギーを二次エネルギー secondary energy と呼ぶ なお 石

2 1. 分散型エネルギーと発電形態 炭は一次エネルギーであるが直接使用することが可能である エネルギー資源はさまざまな種類があり, これらをまとめて. に示す また, 以下に各種エネルギーの概要を説明する ( ) (chemical energy) 物質が化学反応する時に発熱, または吸熱するエネルギーである 一般的に は, 化学反応に伴う発熱を利用し, 化石燃料などを燃焼させて熱エネルギーに 変換するが, 燃料電池のように化学反応のみを利用して電力を得ることもできる ( ) (thermal energy) 燃焼熱で代表されるエネルギーであり, 石炭や石油などの燃料を燃焼させて 発生する高温度の熱 ( 高温ガス ) を利用する すなわち, 燃料が酸素と燃焼反 応して発生する反応熱で, 燃料の組成がわかれば化学反応式より発熱量を計算 可能である 自然界に存在するものとしては, 地熱は地殻内部の深さ数十 km にできたマ グマ溜まりの熱エネルギーである また, 海洋熱は太陽エネルギーが海水表面 で吸収されてできる, 海洋表層部の厚さ約 200 m, 年平均温度 25 の温水エ ネルギーである エネルギーの種類 化学的エネルギー 熱エネルギー 核エネルギー力学的エネルギー光エネルギー. エネルギー資源 ( ) (nuclear energy) 資源の例 燃料電池の化学反応, 化石燃料など燃料の燃焼による高温ガス, 蒸気, 地熱, 海洋熱など核融合, ウラン, プルトニウムなど風, 河川水, 波など太陽光 原子核の核分裂で発生するエネルギーである 原子は原子核とその周囲を回 る電子から構成されており, 原子核は電荷を持つ陽子と電荷を持たない中性子 から構成される ウランの原子核に中性子をぶつけると核分裂反応が起こり, このとき質量が減少し, その分が運動エネルギーに変換される この運動エネ

1.2 エネルギーの変換と二酸化炭素排出量 3 ルギーにより核燃料や減速材が加熱され, 変換された熱エネルギーを発電に利用できる 水素などの軽い原子が融合してエネルギーを発生する反応である核融合もある ( ) (mechanical energy) 物体の運動エネルギーや位置エネルギーなどで表される ( 力学的な物理量のみで決まる ) エネルギーである もともとは太陽エネルギーに起因するものが 多く以下のようなものが挙げられる 雨 : 太陽エネルギーによる海水の蒸発に起因 水力発電に利用 風 : 上記により高気圧と低気圧を構成して風を発生 風力発電に利用 波 : さらに風により海洋に波を発生 波力発電に利用 ( ) (light energy) 太陽から地球にふり注ぐエネルギーの代表例である 太陽からのふく射エネルギーはさまざまな波長の電磁波が含まれているが, 光エネルギーはほぼ可視光領域の電磁波である 光エネルギーを物質 ( 半導体など ) に照射すると物質内の電子が励起する ( 自由電子になる ) ので, 電子の移動を生じさせ発電に利用できる 1.2 エネルギーの変換と二酸化炭素排出量.. 各種エネルギーを動力や電力として利用するためには, 利用しやすい形態に 変換するための仕組みが必要である この変換装置もさまざまなものがあり,. に電気エネルギーに変換するための装置を示す また, 以下にその概要を説明する ( ) 水に電流を流すと, 電気分解により水素と酸素を発生させることができる 逆に, 水素と酸素を電極に送り込み, 水をつくると同時に電気エネルギーを取り出すことができる この原理を利用したものが燃料電池である

4 1. 分散型エネルギーと発電形態 ( ) おもなものは以下の二つに大別される : 燃料を燃焼させ, 高温 高圧の 燃焼ガス を高温熱源, 大気を 低温熱源とし, 動力を発生し発電する : 燃料の燃焼熱, 地熱, 海洋熱などのエネルギーを利用して高 圧の 蒸気 をつくり, 動力を発生し発電する ( ) 原子炉内の核分裂反応で発生した運動エネルギーは, 核燃料や減速材で熱エ ネルギーに代わる その熱を利用して, 高温 高圧の蒸気をつくり, 蒸気ター ビンを回転させて発電する ( ) 風力, 水力, 波力エネルギーなどは力学的エネルギーに属する運動エネル ギーであるため, 複雑な変換装置は不要である 風車や水車, 空気タービンな ど運動エネルギーを回転力に変える装置を介して発電機を駆動し発電する ( ). 各種エネルギーの変換装置 太陽電池では, 光エネルギーを直接電力に変換することができる 半導体の

1.2 エネルギーの変換と二酸化炭素排出量 5 pn 接合部に光エネルギーを照射すると, 電子が励起される 外部に負荷を接続すると電流が流れ, 電気エネルギーが取り出せる なお, 集光して熱エネルギーに変換し, 蒸気を発生させて発電する利用方法もある.. 石炭, 石油, 天然ガス (LNG) などを利用した発電では, 燃焼あるいは化学 反応のエネルギー変換過程で (CO 2 ) を発生する. は各種エ ネルギー変換と CO 2 排出量を表したものである ここで言う排出量は, 燃料 の燃焼のみならず, 設備の建設 運転 保守 廃止などで消費されるすべての エネルギーを対象として計算したものである ( ライフサイクル CO 2 ) LNG LNG CO g CO /kwh 1),. 各種エネルギー変換と CO 2 排出量 出典: 電力中央研究所, 研究報告 Y09027 図 1.2 より, 石炭, 石油, 天然ガスなどの化石燃料を利用したエネルギー変 換は多くの CO 2 を排出していることがわかる これに対して風力や太陽光など 自然エネルギーを利用した変換は CO 2 排出量がきわめて少ないことがわかる CO 2 は, 温室効果ガスとも言われ, 地球温暖化の原因とされている 地球上 の CO 2 の量はほぼ一定で, 化石燃料の燃焼などにより大気中へ排出された CO 2 は, 森林の光合成などにより吸収され, そのバランスが保たれてきた しか し, 近年, 経済活動の高度化やさまざまな地球環境の変化により大気中の CO 2 肩付き数字は, 巻末の引用 参考文献番号を表す

索 引 165 173 145 32 1 16 150 71 94 1 178 134 134 164 99 55 175 149 79 162 28 90 98 105 2 2 26 170 136 65 65 31 22 82 110 77 134 29 22 134 93 95 101 57 81 10 33 118 64 54 156 138 143 129 124 33 33 56 168 56 62 22 129 77 25 9 112 78 53 53 77 22 110 122 55 31 124 94 96 35 19

204 42 94 112 54 56 97 44 46 164 167 171 165 168 172 28 7 179 47 108 82 103 126 115 146 65 136 166 44 46 134 22 178 167 172 173 11 67 165 166 168 162 181 5 1 2 124 133 133 136 136 129 121 123 122 113 57 44 90 60 31 77 22 3 80 83 70 64 53 58 52 187 94 82 171 173 54 82 8 81 8 68 122 125 31 27 78 79 13 67 141 64 54 103 110 3 182 44 45 127 29 140 60 184 162 15 162

A AC 67 AFC 145 C CSP 42 D DC 18 DC 67 DMFC 146 M MCFC 141 MPPT 33 N NAS 183 n 23 P PAFC 140 SOFC 143 PCS 31 205 PEFC 138 PEM 138 PWM 16 p 23 R RDF 126 RDF 127 S

著者略歴 分散型エネルギーによる発電システム Power Generation Systems by Distributed Energy Resources Yasuhiro Noro 発行所 CORONA PUBLISHING CO LTD Tokyo Japan ISBN Printed in Japan