座間市における事件の再発防止策について 平成 29 年 12 月 19 日 座間市における事件の再発防止に関する関係閣僚会議 平成 29 年 10 月に座間市で発覚した9 名の方々が亡くなられた事件は 犯罪史に残る極めて残忍で凶悪な事件である 現在 警察において捜査中であるが 加害者が 若者が日常的

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鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

座間市における事件の再発防止に関する関係閣僚会議 議事録 1 日時 平成 29 年 11 月 10 日 ( 金 )9:30~9:55 2 場所官邸 3 階南会議室 3 出席者菅内閣官房長官 野田総務大臣 林文部科学大臣 小此木国家公安委員会委員長 上川法務大臣 加藤厚生労働大臣 松山内閣府特命担当大

児童生徒の自殺予防について(通知)

内部統制ガイドラインについて 資料

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平成 28 年度 自殺予防週間 実施要綱 1 趣旨平成 28 年 4 月 1 日に施行された自殺対策基本法の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 11 号 以下 改正法 という ) において 自殺予防週間を9 月 10 日から9 月 16 日までとし 国及び地方公共団体は 啓発活動を広く展開

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子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

1. 地域における連携の強化ああ登下校時における防犯対策の推進に当たっては 警察 教育委員会 学校 自治体の3 者に加え 放課後児童クラブ 放課後子供教室 地域住民 保護者等の関係者が連携することが不可欠である このため 以下の対策に取り組む (1) 登下校時における防犯対策に関する 地域の連携の場

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

別紙(例 様式3)案

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

平成 29 年 4 月 12 日サイバーセキュリティタスクフォース IoT セキュリティ対策に関する提言 あらゆるものがインターネット等のネットワークに接続される IoT/AI 時代が到来し それらに対するサイバーセキュリティの確保は 安心安全な国民生活や 社会経済活動確保の観点から極めて重要な課題

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

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( 各大臣からの御発言 ) 小此木国家公安委員会委員長 登下校時における子供の安全を確保するため 今般の 登下校防犯プラン の5 本の柱について 警察としては それぞれ以下の取組を関係機関と連携して推進してまいります まず第 1に 地域における連携の強化 については 今後構築される 地域の連携の場

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

(1) 通学路の防犯の観点による緊急合同点検の実施 危険箇所に関する情報共有 (2) 危険箇所の重点的な警戒 見守り (3) 防犯カメラの設置に関する支援 防犯まちづくりの推進 登下校防犯プランの概要 登下校時における子供の安全の課題 (1) 子供の被害は登下校 特に下校時 (15~18 時 ) に

(1) 組織の役割 1 未然防止ア ) いじめが起きにくい, いじめを許さない環境づくり 2 早期発見 事案対処ア ) いじめの相談 通報を受け付ける窓口イ ) いじめの早期発見 事案対処のための, いじめの疑いに関する情報や児童の問題行動などに係る情報の収集と記録, 共有ウ ) いじめに係る情報

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滋賀県いじめ防止基本方針 構成案

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地域子育て支援拠点事業について

重大事態が疑われる事案が発生した時に、その原因がいじめにあるかを判定する。

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

資料9

○ 被害児童生徒・保護者の意向を的確に把握し、調査方法を工夫しながら調査を進めること。

る行為 ( インターネットを通じて行われるものを含む ) であって 当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう 個々の行為が いじめ に当たるか否かの判断は 表面的 形式的にすることなく いじめられた児童生徒の立場に立つことが必要である この際 いじめには 多様な態様があることに

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1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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【広報資料】【H27上】コミュニティサイト等に起因する事犯の状況

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中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

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加須市審議会等の会議の公開に関する要綱の運用の手引


三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

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上越市立有田小学校いじめ防止基本方針 平成 30 年 4 月策定 1 いじめの定義といじめに対する基本的な考え方 (1) いじめの定義児童生徒に対して 当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネット

表紙・はじめに・目次・第1章

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一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

Ⅱ いじめ防止等のための具体的取組 1 いじめの未然防止 (1) 基礎 基本的事項の習得とすべての児童が参加 活躍できる授業をめざし わかる授業づくりをすすめる (2) 道徳教育の充実を図り 特別活動を通して規範意識や集団の在り方等についての理解と実践的態度の育成に努める (3) 月に 1 度 担任

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大


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南陽市登下校防犯プラン 南陽市教育委員会 H30.8 月策定 1 はじめに平成 30 年 5 月 新潟市において 下校途中の7 歳の児童が殺害された事件を受け 今後も 社会全体で子供の安全を守ることが一層求められている そのような中 平成 30 年 6 月 22 日 登下校時の子供の安全確保に関する

「標準的な研修プログラム《

Ⅰ はじめに 1 ガイドラインを策定する目的 大阪市は 政令指定都市の中でも街頭犯罪が多い都市となっており 安全で安心して暮らせるまちづくりのための対策が必要となっています その中で 防犯カメラは 24 時間撮影が可能であることから 犯罪の抑止効果があるとともに 犯罪発生時には容疑者の特定にも役立つ

生徒用プリント ( 裏 ) 入力した内容はすべて記録されている!! 印 : 授業で学んだこと 管理者のパソコンには どのパソコンから いつ どのような書き込みがされたか記録されています 占いだけではなく メールや掲示板の内容も同じように記録されています もし 悪意のある管理者から個人情報が洩れたらど

1.【鑑】「生活困窮者自立支援制度と自殺対策施策との連携について」の一部改正について

神戸市立月が丘小学校いじめ防止基本方針 はじめに月が丘小学校は 教職員 保護者 地域が一体となって いじめの問題に取り組むよう いじめ防止対策推進法 第 1 3 条の規定に基づき いじめ防止等のための対策を総合的 かつ効果的に推進するために 基本的な方針 ( 以下 月が丘小学校基本方針 という )

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

資料3

スライド 1

もくじ はじめに 2 Ⅰ 改善基本 5 か年計画の基本構想 3 Ⅱ いじめ問題に関する基本的な考え方 4 Ⅲ 未然防止への取組 5 Ⅳ 早期発見 早期対応への取組 5 Ⅴ 関係機関との連携を強化した取組 6 Ⅵ 推進体制 検証体制を整える取組 7 改善基本 5 か年計画の見方 行動目標基本目標を達成

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

金 ) を規定しました ( 第 26 条の2 第 34 条第 4 項第 12 号関係 ) (2) インターネット上の有害情報等への対応の強化ア携帯電話事業者及びその代理店の説明及び説明書の交付義務携帯電話事業者及びその代理店に対し 契約の相手方又は携帯電話端末等の使用者が青少年であることが判明した場

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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( 県 p9) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 重大事態があった場合等に適切に対応できるよう 体制を整備する ( 国 p20 31) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 所管する学校における定期的なアンケート調査 個人面談の

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表紙

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

地域福祉とは 住民による自主的な活動や行政などの公的サービスを活用しながら 個人が人としての尊厳を持って家庭や地域の中で その人らしい自立した生活を送れるように支える ものです 計画の内容は 少子高齢化が急速に進む中で 核家族化が進行し地域意識は希薄化し 家庭や地域で 支え合う力が弱まりつつあります

厚生労働省(職業能力開発行政)におけるキャリア教育の捉え方と関連する取組について

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方 はじめにいじめは, 決して許されてはならない行為です しかし, いじめはどの学校のどの児童にも起こりうる問題であり, 本校についても例外ではありません これまでも, 各学級において生徒指導上の問題として担任をはじめ学校全体で問題の解決に取り組んできました そのよ

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座間市における事件の再発防止策について 平成 29 年 12 月 19 日 座間市における事件の再発防止に関する関係閣僚会議 平成 29 年 10 月に座間市で発覚した9 名の方々が亡くなられた事件は 犯罪史に残る極めて残忍で凶悪な事件である 現在 警察において捜査中であるが 加害者が 若者が日常的に利用するSNS( ソーシャル ネットワーキング サービス ) を利用し 自殺願望を投稿するなどした被害者の心の叫びに付け込んで 言葉巧みに誘い出し殺害したという極めて卑劣な手口によるものとみられる 二度と今回のような悲惨な事件を繰り返さないことは 関係省庁が横断的に取り組むべき課題であるという認識の下 11 月 10 日 政府は 座間市における事件の再発防止に関する関係閣僚会議 を開催し 関係省庁における従来の取組を検証した上で 今般 再発防止策を以下のとおり取りまとめた 政府一体となって 再発防止を徹底するため 関係者の協力を得つつ 以下の対策に迅速に取り組むこととする 1.SNS 等における自殺に関する不適切な書き込みへの対策ああSNSにおける自殺に関する書き込みのうち 人を自殺に誘引 勧誘する情報等については 従来から有害情報として 多くの事業者の利用規約等において書き込みが禁止されており 自主的な削除や削除の要請がなされている ああこうした禁止されているはずの書き込みが 一般に公開されたまま放置されている状況は許されず 適時適切に削除等を行う取組を強化するため 以下の対策に取り組む (1) 削除等に対する事業者 利用者の理解の促進 1 利用規約等 ( 自殺の誘引情報等の書き込みの禁止 削除等 ) による対応の徹底等に関する事業者への要請違法情報等対応連絡会がプロバイダ等向けに作成した 違法 有害情報への対応に関する契約約款モデル条項 を踏まえた人を自殺に誘引 勧誘する情報等の書き込みを禁止する規定等について 関連事業者に対し 利用規約等による対応の徹底等 必要な要請を行う 2 利用規約等の遵守に関する利用者への注意喚起利用規約等の遵守について 確実に利用者に注意喚起するよう 関連事業者に対して必要な要請を行う また インターネット安全教室及びe-ネットキャラバンを活用し 人 1

を自殺に誘引 勧誘する情報等を書き込むことは利用規約等に違反する旨等を周知し 利用者のSNSの適正利用を促す さらに 人を自殺に誘引 勧誘する情報等を書き込むことは利用規約等に違反する旨 都道府県警察やサイバー防犯ボランティア団体による広報啓発活動等 各種の機会を通じて サービスの利用者に注意喚起を行う 加えて 情報モラル教育に関する教師用指導資料について 利用規約等の遵守に関する内容を盛り込んだ改訂版を作成し配布するなど 学校における情報モラル教育の充実を図る (2) 事業者 関係者による削除等の強化 1 事業者による自主的な削除の強化警察庁による今回の事件に関する情報提供を受け 12 月 6 日に青少年ネット利用環境整備協議会が公表した 座間市における殺人事件を受けての緊急提言について を踏まえ 利用規約において人を自殺に誘引 勧誘する情報等を明確に禁止すること 人を自殺に誘引する行為と認められる投稿を確認した場合において積極的に対処すること等 SNS 事業者が行う取組に協力する 2 事業者による削除を支える団体の支援人を自殺に誘引 勧誘する情報等について 新たにインターネット ホットラインセンターへの業務委託の対象とし サイト管理者等への削除依頼を支援する また 人を自殺に誘引 勧誘する情報等を的確に発見するため サイバーパトロール業務を民間団体に委託し サイバーパトロールを強化する さらに サイバー防犯ボランティア団体に依頼し SNS 上の人を自殺に誘引 勧誘する情報等について 集中的なサイバーパトロール及び通報活動を実施する 3 インターネット ホットラインセンター及び違法 有害情報相談センターの間の連携強化インターネット ホットラインセンター及び違法 有害情報相談センターの連携を図り 違法 有害情報相談センターに寄せられた人を自殺に誘引 勧誘する情報等のインターネット ホットラインセンターへの通報を促進すること等により 両センターにおける適切な対応を強化する 2

2. インターネットを通じて自殺願望を発信する若者の心のケアに関する対策ああ自殺願望を有する人は 心の中では 死にたい という気持ちと 生きたい という気持ちとの間で激しく揺れ動いており 自殺の危険を示すサインを発していることが多い SNSにおける 死にたい 消えたい 生きていたくない 等の若者による書き込みの中には こうしたサインに該当するものもあると考えられるため 自殺願望の書き込みを削除するという対応は適切ではない ああこうした書き込みを行う若者が適切な相談相手にアクセスできるよう促し 必要に応じ 充実した相談 支援が受けられるよう体制を整備する必要がある ああ加えて そもそもインターネット上のみではなく現実空間においても 生きづらさを抱え自殺のリスクが高まることを未然に防ぎ 悩みを気軽に話し 孤立を防ぐことができるよう 若者の居場所を確保する必要がある ああその際 従来行っている各種取組の内容を検証し SNSを利用する若者の実情に即した取組へ転換していくこと インターネット上における対策と現実空間における対策を連動させること 関係省庁間の連携を深めることにより 効果的 効率的に施策を推進するという観点が重要である ああこのため 以下の対策に取り組む (1) ICTを活用した相談機能の強化 1 ICTを活用した相談窓口への誘導の強化検索事業者 SNS 事業者と自殺対策関係 NPO 法人をつなぐ場の設置により 事業者 NPO 法人の連携による誘導を強化する また 以下の施策により SNS 等に対応した相談窓口への誘導を強化する 自殺 死にたい 等の自殺につながる用語の検索を行った場合において 相談窓口を表示する取組を強化すること等に関し 事業者に対して必要な要請を行う 自殺につながる用語の検索を行った場合に表示される相談窓口のうち こころの健康相談統一ダイヤル については メールや SNSに対応していないこと等から この表示画面におけるリンク先である厚生労働省ホームページにおいて メールやSNSに対応した相談窓口を含め 幅広い相談窓口を紹介する スマートフォンにおいて 様々な相談窓口のうち 個々の若者の悩みに適した相談窓口を検索して絞り込むことを可能にする取組を推進する 3

2 SNS 等を活用した相談対応の強化地方公共団体におけるSNSを活用した相談体制の構築に向け 相談事業を実施する また 広く若者一般を対象としたSNSによる相談事業を開始するとともに 同事業の実施状況を検証しながら 相談支援ノウハウを集約したガイドラインを作成し 相談員の研修を実施する さらに IP 電話に対応した公的な相談窓口の設定について検討を行い 速やかに実施に移す 加えて 子ども 若者総合相談センターの設置を促進するとともに 既存の子ども 若者総合相談センターにおける拠点機能の更なる充実及びメール SNS 等インターネットを活用した相談体制の導入 充実を推進する (2) 若者の居場所づくりの支援等 1 新たな居場所づくりのモデルの作成若者が悩みを気軽に話すことができ 生きていていいんだ と思えるような居場所活動を推進する 多岐にわたる民間団体等が 家庭 学校の外で 学習の支援を受けられる場 様々な体験 交流をできる場等を提供しており こうした居場所を利用する若者に対して 命や暮らしの危機に直面したとき 誰にどうやって助けを求めればよいかについて 具体的かつ実践的な方法等を学ぶ教育 (SOSの出し方に関する教育) を行うとともに 若者が出したSOSを受け止めて 必要に応じて地域の支援につなぐゲートキーパーの役割を居場所の職員が担えるよう 人材を養成する こうした方策を組み合わせ 新たな居場所づくりのモデルを作成する 2 学校との直接のつながりを有さない若者の支援の推進高校中途退学者及び進路未決定卒業者のように 学校との直接のつながりを有さず 支援が行き届きにくい若者については ハローワーク 働くことに悩みを抱えている若者の就労を支援する地域若者サポートステーション 学校等の関係機関が連携 協力し 孤立感が深まることのないよう 効果的な支援を行うことを推進する 3 子ども 若者の自殺対策の更なる推進 自殺対策基本法 ( 平成 18 年法律第 85 号 ) 第 12 条の規定に基づく 自殺総合対策大綱 に基づき 子ども 若者の自殺対策を更に推進し 若者等に対する 生きることの包括的な支援 を進める 4

3. インターネット上の有害環境から若者を守るための対策ああ今回の事件に限らず SNSの利用等に起因する犯罪に係る最近の情勢を踏まえると SNS 等のインターネット上において 若者が悪意を持つ者と接点を持つことは 現実空間における犯罪被害に結び付く可能性があり 若者がインターネット上の有害環境に巻き込まれることを防止するため 以下の対策に取り組む (1) 教育 啓発 相談の強化あああ例年の取組を前倒しし フィルタリングの利用促進及びインターネットリテラシーの向上に重点を置いた啓発活動等の取組を一層強力に推進する あんしんネット冬休み 新学期一斉緊急行動 を実施する あああまた インターネット安全教室 e-ネットキャラバンに教育委員会関係者 教育関係者の参加を促すとともに 講師を教育委員会が開催する研修等に対して派遣することにより 教職員やスクールカウンセラーに若者の SNSの利用実態を伝える 加えて 児童生徒からの相談等に的確に対応できるよう スクールカウンセラー等の配置を拡充することにより 学校における教育相談体制を充実させる あああさらに 情報モラル教育に関する教師用指導資料を改訂し配布するとともに 児童生徒向け啓発資料を作成するなど 学校における情報モラル教育の充実を図る あああ今回の事件も含め SNSの利用等に起因する犯罪に係る最近の情勢を踏まえた広報資料を作成 配布し 都道府県警察 サイバー防犯ボランティア団体等における広報啓発活動を推進する (2) 改正青少年インターネット環境整備法の早期施行あああ平成 30 年春頃を予定していた 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 29 年法律第 75 号 ) の施行時期を平成 30 年 2 月に早めるとともに フィルタリングに係る説明や有効化措置の事業者への義務付け等の内容の周知徹底を図る 5

4. 今後の検証ああ本再発防止策に掲げた各施策の推進状況については 自殺対策基本法 第 11 条の規定に基づく年次報告の作成の過程において 関係省庁が確実に検証を行った上で 同年次報告に盛り込むとともに 検証の結果により新たに把握された課題については 自殺総合対策大綱 の見直し等に反映させる ああまた 平成 29 年法律第 75 号による改正後の 青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律 ( 平成 20 年法律第 79 号 ) 第 8 条第 1 項の規定に基づく 青少年が安全に安心してインターネットを利用できるようにするための施策に関する基本的な計画 に関連する施策については 同計画の次期見直しに反映させる ああさらに 本再発防止策に限らず 若者等に対する 生きることの包括的な支援 を進めるためには 広く 自殺総合対策大綱 に掲げた様々な施策が確実に実施されることが重要である したがって これらの施策の実施状況 目標の達成状況等を検証し 施策の効果等を評価するため 平成 30 年度に有識者から成る会議体を立ち上げ PDCAサイクルの徹底を図る 6