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12章 標準設計

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許可方針

70

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条例解説6~11条

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

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ブロック塀撤去補要綱

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八王子市雨水浸透施設設置基準 1. 目的この設置基準は 八王子市雨水浸透施設設置補助金交付要綱 ( 以下 要綱 という ) の雨水浸透施設の設置にあたり 必要な事項を定めることを目的とする 2. 用語の定義雨水浸透施設とは 屋根に降った雨水を浸透させる構造をもった次に掲げる施設をいう (1) : ますの底面 側面を砕石で充填し 集水した雨水を地中に浸透させるものをいう (2) 雨水浸透管 ( 雨水浸透トレンチ ): 掘削した溝に砕石を充填し この中に等と連結した透水性の管 ( 有孔管 多孔管等をいう ) を敷設し 雨水を導き側面及び底面の砕石から地中へ浸透させる施設をいう 3. 雨水浸透施設の構造及び浸透能力 雨水浸透施設の構造と浸透能力は表 1 表 2 を標準とする 表 1 の構造及び浸透能力 ( 新期ローム 黒ぼく ) 単位 (mm) 型番 ます径 ます高 土被り h1 砕石高 h2 砂層厚 h3 掘削辺 浸透能力m3 / 基時 P1 150 400 100 390 10 300 0.06 P2 200 400 100 390 10 400 0.1 P3 250 500 100 510 30 500 0.18 P4 300 500 100 510 30 600 0.25 P5 360 600 100 630 35 700 0.34 P6 400 600 100 630 35 800 0.4 地面 h1 目詰まり防止シート 掘削深 h2 h1+h2+h3 単粒度砕石 S-30 洗砂 ( 荒目 ) h3 1

表 2 雨水浸透管の構造及び浸透能力 ( 新期ローム 黒ぼく ) 単位 (mm) 型番 管径 d トレンチ幅 L トレンチ高 (+) 砂層厚 土被り 浸透能力m3 /m 時 T1 75 250 300 20 150 0.09 T2 100 300 350 25 150 0.13 T3 125 350 400 25 150 0.18 T4 150 400 450 30 150 0.2 雨水浸透管 ( 雨水浸透トレンチ ) 地面 目詰まり防止シート 雨水浸透管 dd トレンチ高さ 単粒度砕石 S-30 洗砂 ( 荒目 ) L 4. 関係所管との調整 雨水浸透施設の設置について 各法令に係る場合等 ( 雨水浸透施設を排水設備に接続する場合を含む ) は関係所管と調整の上 計画 設計 施工を行なうこと 5. 設置禁止区域 (1) 急傾斜地崩壊危険区域 ( 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律 ) (2) 地すべり防止区域 ( 地すべり等防止法 ) (3) 前号に掲げるもののほか 雨水浸透施設を設置することにより安全性等が損なわれるおそれのある区域 6. 設置位置雨水浸透施設の設置にあたっては 次の事項に留意すること (1) 浸透機能が効果的に発揮するよう 施設の配置に十分留意すること (2) 建物等の構造や地下埋設物に対し安全上支障がないようにすること (3) 地下水位より高い位置へ設置すること (4) 設置位置は 図 1のように 浸透水により構造物の基礎及び使用している埋設物が悪影響を受けない距離 ( 概ね 30 m以上 ) を確保すること また 2 基以上設置する場合は 浸透に影響が出ないよう配置し 原則として 1.5m 以上離れた位置に設置すること (5) 擁壁上部 斜面の近傍は 図 2のような距離を確保すること (6) 有害物質の流出の恐れがある事業場など汚染が地下水に影響を及ぼす恐れがある場所は 十分な検討 を行い設置すること 2

図 1 図 2 7. 施工雨水浸透施設は自然の地山の浸透能力を損なわないように配慮するとともに 大量の降雨時でも構造的に安定となるよう 次の事項に留意し施工すること なお 雨水浸透管の設置についてはに併用することを標準とする (1) 掘削工掘削は原則として人力で行い 余掘りは行なわないこと (2) 敷砂工浸透底面は 締め固めを行なわず 直ちにフィルター層として敷砂 ( 洗砂 ) を敷きならすこと 敷砂は足で敷き固めを行い タンパ等の機械転圧は行なわないこと (3) 透水シート工 ( 底面 側面 ) 雨水浸透施設に土砂等の流入を防ぐため 充填材の回りに目詰まり防止シート ( 以下 シート という ) を設けること また シートはポリエステル等で引張り強度 腐蝕等の面で長期に耐え 通水性を有するものとする (4) 砕石の充填工 ( 底面 ) 浸透面の保護と貯留量をできるだけ多く確保するため 充填材として単粒度砕石 S-30(2 種 4 号 ) を使用すること 充填材の投入にあたっては 雨水浸透施設内に土砂が混入しないようにすること (5) 据付工雨水浸透管の継ぎ方は空継ぎとし 接続管の受け口は上流側に向ける 有孔管を使用する場合には 底部方向に孔がこないよう管の上下方向に注意する (6) 砕石の充填工 ( 側部 上部 ) 砕石はシートを引き込まないように充填する (7) 透水シート工 ( 上面 ) 充填砕石工が終了後 埋戻しを行なう前に充填砕石の上面にシートで覆う (8) 埋戻し工ゴミ 土砂等が雨水浸透施設内の内部に入らないよう慎重に行なうこと (9) 施工完了後 雨水浸透施設の清掃と浸透の確認を行なうこと 8. 工事写真工事写真を撮影する場合 寸法や位置等が確認できるように黒板 ポール等を添えるとともに 背景面が変わらぬよう撮影すること また 撮影は次に掲げる工程とする 3

(1) 施工前 ( 現在の状況 ) (2) 施工中 1( 床掘り完了後 敷砂を敷き均す前に撮影する ) (3) 施工中 2( シートを設置し底部に単粒度砕石を入れマスを据付けた段階で 撮影する ) (4) 施工中 3( 雨樋から浸透ますまでの配管布設時に撮影する ) (5) 施工中 4( 単粒度砕石の敷均し完了時 ) (6) 工事完了 ( 施工後の状況 ) 9. 標準工事費要綱第 6 条に規定する標準工事費単価は次に掲げる標準工事費単価表による また 標準工事費単価表に定める標準の寸法以外の雨水浸透施設を設置する場合は 直近下位の単価を準用する なお 口径 75mm 未満の雨水浸透管及び口径 150mm 未満のは要綱の対象外とする 標準工事費単価表 規格標準工事費単価 雨水浸透管 ( 雨水浸透トレンチ ) 口径 75 mm w250 mm h350 mm口径 100 mm w30mm h350 mm口径 125 mm w350 mm h40mm口径 150 mm w40mm h450 mm口径 150 mm口径 200 mm口径 250 mm口径 300 mm口径 360 mm 8,000 円 /m 11,000 円 /m 14,000 円 /m 18,000 円 /m 16,000 円 / 基 21,000 円 / 基 29,000 円 / 基 35,000 円 / 基 50,000 円 / 基 口径 400 mm 70,000 円 / 基 注 : 上記標準工事費単価には 消費税を含む 10. その他 この設置基準に定めるもののほか必要な事項は 東京都雨水浸透指針もしくは 東京都下水道 局雨水浸透施設技術指針に準拠したものとする 附 則 この設置基準は 平成 26 年 4 月 1 日から施行する この設置基準は 平成 28 年 4 月 1 日から施行する この設置基準は 平成 29 年 4 月 1 日から施行する この設置基準は 平成 30 年 4 月 1 日から施行する 4

参考 雨水浸透施設の処理能力に基づき 降雨 10 mm /hr に対応すべき標準的な処理規模は 次の値を標準とする 処理規模 [ 算出式 ] 浸透処理量 ( m3 /h)= 降雨強度 屋根面積 屋根流出係数 ( 屋根流出係数 0.9) 屋根面積表型番 形状 P1 口径 150 mm P2 口径 200 mm P3 口径 250 mm P4 口径 300 mm P5 口径 360 mm P6 口径 400 mm 屋根面積 ~ 6m2 ~ 12 m2 ~ 20 m2 ~ 27 m2 ~ 37 m2 ~ 48 m2 雨水浸透管型番 形状 T1 口径 75 mm T2 口径 100 mm T3 口径 125 mm T4 口径 150 mm 屋根面積 ~ 10 m2 ~ 14 m2 ~ 20 m2 ~24 m2 処理規模面積 ( m2 )= 浸透施設の処理能力 ( m3 /hr) 1 時間当たりの雨水量 (0.009m/hr) ( 例 ) 標準的な設計は次のとおりである 個人住宅の屋根面積約 130 m2 C A 住宅屋根面積 130 m2 D B A から D までの浸透ます = 130 m2 ( 住宅屋根面積 ) 4 基 ( ますの数 ) =33 m2 屋根面積から当てはめると A から D までの浸透ますは = 口径 360 mmのますとなる * 東京都雨水浸透指針もしくは 東京都下水道局雨水浸透施設技術指針に準拠したものと する 5