添付資料 (2) 美容医療広告について 医療広告ガイドラインに照らして 問題と考えられる点 平成 27 年 3 月 3 日 特定非営利活動法人消費者機構日本 医療法又は 医業 歯科医業若しくは助産師の業務又は病院 診療所若しくは助産所に関して広告することができる事項 ( 平成 19 年厚生労働省告示

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資料2 広告ガイドライン等について

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美容医療サービスに関する対応について

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

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医療法等の一部を改正する法律(平成二十九年法律第五十七号)広告規制の見直し関係抜粋

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

関する基本的考え方 2 医療安全管理委員会 ( 委員会を設ける場合について対象とする ) その他の当該病院等の組織に関する基本的事項 3 従業者に対する医療に係る安全管理のための研修に関する基本方針 4 ( 略 ) 5 医療事故等発生時の対応に関する基本方針 ( 医療安全管理委員会 ( 患者を入院さ

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薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

を参酌して 景品表示法上の適否を判断することとする 2. 基本的考え方 (1) 景品表示法による規制の趣旨景品表示法第 5 条は 自己の供給する商品等の内容や取引条件について 実際のもの又は競争事業者のものよりも 著しく優良であると示す又は著しく有利であると一般消費者に誤認される表示を不当表示として

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<4D F736F F F696E74202D CF6955C A8CF6957A8E9EB1C4DE838C834E8E9197BF2E707074>

4 広告可能な事項の具体的な内容 (1) 法第 6 条の 5 第 3 項第 1 号関係 (2) 法第 6 条の 5 第 3 項第 2 号関係 (3) 法第 6 条の 5 第 3 項第 3 号関係 (4) 法第 6 条の

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別添 2 租税特別措置法施行令第 39 条の25 第 1 項第 1 号に規定する厚生労働大臣が財務大臣と協議して定める基準を満たすものである旨の証明願平成年月日厚生労働大臣殿 租税特別措置法施行令第 39 条の25 第 1 項第 1 号に規定する厚生労働大臣が財務大臣と協議して定める下記の基準を満た

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3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

る暴力団及び暴力団員等 ( 以下 暴力団等 という ) の支配を受けてはならない 5 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) による評価の結果を公表するよう努めなければならない 6 指定居宅サービス事業者等は 省令の規定 ( 規則で定めるものに限る ) に規定する研修

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

本手順書で使用する用語の定義 用語電子的記録書面電子的記録利用システム実務担当者原データ治験関連文書サイボウズサイボウズメッセージ 定義人の知覚では認識できない, 電子式等の方法で記録され, コンピュータで処理される記録紙媒体による資料治験依頼者, 実施医療機関の長, 治験責任医師並びに治験審査委員

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

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別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

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バリデーション基準 1. 医薬品 医薬部外品 GMP 省令に規定するバリデーションについては 品質リスクを考慮し 以下の バリデーション基準 に基づいて実施すること 2. バリデーション基準 (1) バリデーションの目的バリデーションは 製造所の構造設備並びに手順 工程その他の製造管理及び品質管理の

●医療法等の一部を改正する法律案

1 問題表示のおそれのある広告 表示は全体の 85% 問題なし 45 件 15% 問題表示のおそれ 255 件 85% 問題表示のおそれ 問題なし 当該調査の結果 (203 社 ) で 基準 に抵触するおそれがある 問題表示のおそれ が 255 件 問題なし が 45 件

じ ) その他の処方せん医薬品又は高度管理医療機器の製造販売に係る業務の責任者との密接な連携を図らせること ( 安全確保業務に係る組織及び職員 ) 第四条第一種製造販売業者は 次に掲げる要件を満たす安全確保業務の統括に係る部門 ( 以下この章において 安全管理統括部門 という ) を置かなければなら

使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

( 例 ) 病床数が 60 の場合 職員の総数が5 人以上であり かつ 当該職員のうち宿直勤務者を除いた職員数が2 人以上である体制をいう イ規則第 5 条第 3 項第 1 号に規定する 職員の数 とは 一日の中で 最も職員が少ない時間帯に勤務している職員 ( 宿直勤務者を含む ) の総数を基準とす


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料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

害者等のために情報を提供する事業を行う者 ( 非営利目的の法人に限る ) を一般的に定める 上記のほか 聴覚障害者等のために情報を提供する事業を行う法人 ( 法人格を有しない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものを含む ) のうち 聴覚障害者等のための複製又は自動公衆送信を的確かつ円滑に行う

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4 全体 本留意事項では 様々な違反事例が示されているが 新聞折込 雑誌 BS CS 放送等の広告には ここで示された表示例以上に 明らかに違反と思われる内容の虚偽誇大表示等が数多く見受けられる 本留意事項について これら事業者等に周知徹底するとともに 併せて執行力の強化を求める ( 団体 ) 5

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

薬食発 0718 第 15 号平成 24 年 7 月 18 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズについては 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) 第 2 条第 5 項に規定する 高度管

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2. 検討 ~ 医療に関する事故の特殊性など (1) 医師等による医療行為における事故 医師等が患者に対してどのような医療行為を施すべきかという判断は 医師等の医学的な専門知識 技能に加え 医師等の経験 患者の体質 その時の患者の容態 使用可能な医療機器等の設備等に基づきなされるものである ( 個別

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年管管発 0928 第 6 号平成 27 年 9 月 28 日 日本年金機構年金給付業務部門担当理事殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 障害年金の初診日を明らかにすることができる書類を添えることができない場合の取扱いについて 厚生年金保険法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 2

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薬食発第 号平成 21 年 3 月 4 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 バイオ後続品の承認申請について 医薬品の製造販売の承認申請の取扱いについては 平成 17 年 3 月 31 日付け薬食発第 号医薬食品局長通知 医薬品の承認申請について ( 以下 局

第 3 対象事業 1 都単独型一時預かり事業児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下 法 という ) 第 6 条の3 第 7 項の規定に準じ 家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳児又は幼児 ( 以下 乳幼児 という ) を 児童福祉法施行規則 ( 昭和 23 年厚生省令

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4 委員の任期は 2 年とする たた し 委員に欠員が生じた場合の後任の委員の任 期は 前任者の残任期間とする 5 委員は 再任を妨げない ( 委員長及び副委員長 ) 第 5 条委員会に委員長を置き 委員のうちから互選する 2 委員長は 委員会を招集し その議長となる 3 委員会に副委員長を置き 委

問 1-1 特定継続的役務提供の要件に該当しない範囲でコース契約を締結して治 療を行っていた場合に 期間の延長や内容の追加によって結果的に要件に該当す ることとなった場合は 法の適用対象となりますか 基本的には新たに契約が締結された場合と同様に考えます 具体的には 変更により追加となった部分の契約内

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問 1-2 法第 5 条の3 第 1 項で義務付けられている労働条件明示は いつまでに行わなければならないのか 労働条件明示は 求職者等と最初に接触する時点までに 労働条件に関する全ての事項を明示することが原則です 指針第 3の1(4) イ 例えば ホームページへの募集要項の掲載や求人広告の掲載等を

薬局を利用するために必要な情報の掲示 ( 薬事法第 9 条の 4) 次の事項について 掲示板等により 薬局内に掲示 しなければなりません また 第 3 については 特定販売を行うことについての広告をする場合 ホームページ等に表示しなければなりません < 具体例 > 第 1 薬局の管理及び運営に関する

一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

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( 使用承認期間 ) 第 6 条第 3 条第 3 項の規定によるキャラクターの使用の承認の期間は 当該承認の日から起算して1 年を経過する日以後の最初の3 月 31 日までとする ただし 更新することができる 2 第 4 条の規定によるキャラクターの使用内容変更承認の期間は 前項に定める当該承認の元

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1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

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添付資料 (2) 美容医療広告について 医療広告ガイドラインに照らして 問題と考えられる点 平成 27 年 3 月 3 日 特定非営利活動法人消費者機構日本 医療法又は 医業 歯科医業若しくは助産師の業務又は病院 診療所若しくは助産所に関して広告することができる事項 ( 平成 19 年厚生労働省告示第 108 号 以下 広告告示 という ) により 医療に関する広告として広告可能でない事項が定められています しかし 下記例にお示しするとおり美容医療の広告において広告が可能でない事項の表示が散見される状況です 下記の例は グーグルやヤフーといった検索サイトに表示されているバナー広告及び最上段の広告表示にリンクされていますから 医療広告に該当するものです ( 医療広告ガイドライン第 2 6 (7)) 記 1. 広告可能な事項の考え方と反する広告法又は 医業 歯科医業若しくは助産師の業務又は病院 診療所若しくは助産所に関して広告することができる事項 ( 平成 19 年厚生労働省告示第 10 8 号 以下 広告告示 という ) により 医療に関する広告として広告可能な事項は 患者の治療選択等に資する情報であることを前提とし 医療の内容等については 客観的な評価が可能であり かつ事後の検証が可能な事項に限られるものであるとされている しかし 広告では 例えば フェイスアップの特徴として 自由自在なリフトアップ コラーゲン生成を促進して肌質改善 当院特注の溶ける繊維 などが表示されているところ リフトアップが何らの制限も制約もなく自由自在にできるかのような表示 フェイスアップによりコラーゲン生成が促進され かつ そのことにより肌質が改善されるかのような表示 また当院特注の溶ける繊維を使用しているからそのような効果が期待できるように理解される表示など 客観的な評価や事後の検証が可能な事項でない事項と思われる広告が散見される 2. 禁止される広告として掲げられている事項の広告法第 6 条の5 第 1 項の規定により 法又は広告告示により広告が可能とされた事項以外は 文書その他いかなる方法によるを問わず 何人も広告をしては

ならないこととされている また 法第 6 条の5 第 3 項の規定により 内容が虚偽にわたる広告は 罰則付きで禁じられている 法第 6 条の5 第 4 項の規定により 広告の方法及び内容に関する基準が定められることとされており 具体的には医療法施行規則 ( 昭和 23 年厚生省令第 50 号 以下 省令 という ) 第 1 条の9により 次の広告は禁止されている ⅰ) 比較広告 ⅱ) 誇大広告 ⅲ) 広告を行う者が客観的事実であることを証明できない内容の広告 ⅳ) 公序良俗に反する内容の広告しかし 後掲するとおり 禁止されているはずの広告が表示されている (1) 暗示的又は間接的な表現の扱い [ 医療広告ガイドライン第 2 3] の定めア名称又はキャッチフレーズにより表示するもの ( 例 )1アンチエイジングクリニック又は( 単に ) アンチエイジングアンチエイジングは診療科名として認められておらず また 公的医療保険の対象や薬事法上の承認を得た医薬品等による診療の内容ではなく 広告としては認められない 溶ける繊維を通すだけの切らないリフトアップ! 他のエイジングケアとの組み合わせで さらに効果アップ! と エイジングケア という名称を用いて医療効果がアップするとの広告がなされている [ 医療広告ガイドライン第 2 3] の定めイ写真 イラスト 絵文字によるもの ( 例 )2 病人が回復して元気になる姿のイラスト効果に関する事項は広告可能な事項ではなく また 回復を保障すると誤認を与えるおそれがあり 誇大広告に該当するので 認められない Q2-19 治療の前後のイラストや写真を掲載することは可能でしょうか ( 法第 6 条の5 第 1 項第 11 号関係 ) A2-19 治療の効果に関する表現に該当するため広告できません 治療効果については 個々の患者の状態等により当然にその結果は異なるものであり 効果について誤認を与えるおそれがあることから 広告することはできません < 医療広告ガイドラインに関するQ&A>

ビフォア アフターとして写真が掲載されるとともに 効果があった旨の医 師のコメントを付して広告している [ 医療広告ガイドライン第 2 3] の定めウ新聞 雑誌等の記事 医師 学者等の談話 学説 体験談などを引用又は掲載することによるもの 2 雑誌や新聞で紹介された旨の記載自らの医療機関や勤務する医師等が新聞や雑誌等で紹介された旨は 広告可能な事項ではないので 広告は認められない 自らの医療機関や勤務する医師等が新聞や雑誌等で紹介された旨を メディア情報 として表示している (2) 自由診療のうち薬事法の承認又は認証を得た医薬品又は医療機器を用いる検査 手術その他の治療の方法は広告可能 [ 医療広告ガイドライン第 2 5 (11) 5] の定め薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) に基づく承認若しくは認証を受けた医薬品又は医療機器を用いる検査 手術その他の治療の方法とは 公的医療保険が適用されていない検査 手術その他の治療の方法であるが 薬事法の承認又は認証を得た医薬品又は医療機器をその承認等の範囲で使用する治療の内容については 広告可能であること 医師等による個人輸入により入手した医薬品又は医療機器を使用する場合には 仮に同一の成分や性能を有する医薬品等が承認されている場合であっても 広告は認められないこと 例 ) 内服の医薬品によるED 治療 眼科用レーザ角膜手術装置の使用による近視手術の実施 [ 医療広告ガイドライン第 4 1 (1)] の定め治療の方法については 広告告示で認められた保険診療で可能なものや薬事法で承認された医薬品による治療等に限定されており 未承認医薬品による治療は 広告可能な事項ではない 当院特注の溶ける繊維 など薬事法で承認された医薬品による治療ではない広告の可能性がある

(3) 誇大な広告 ( 誇大広告 ) [ 医療広告ガイドライン第 4 1 (4)] の定め省令第 1 条の9 第 2 号に規定する 誇大な広告 とは 必ずしも虚偽ではないが 施設の規模 人員配置 提供する医療の内容等について 事実を不当に誇張して表現していたり 人を誤認させる広告を意味するものであり 医療に関する広告としては認められないものであること 人を誤認させる とは 一般人が広告内容から認識する 印象 や 期待感 と実際の内容に相違があることを常識的判断として言えれば足り 誤認することを証明したり 実際に誤認したという結果までは必要としないこと 上記のように 自由自在なリフトアップ など顔の外見を自由自在に変更可能であるかのように誤認させる広告表示となっている また 複数の医学文献によれば 糸によるリフトアップは 顔の切開法に比して効果は弱いとされているが ビフォア アフターの写真などと合わせてあたかも高い効果が得られるかのような広告表示となっている (4) 客観的事実であることを証明することができない内容の広告 [ 医療広告ガイドライン第 4 1 (5)] の定め省令第 1 条の9 第 3 号に規定する 客観的事実であることを証明することができない内容の広告 とは 患者や医療従事者の主観によるものや客観的な事実であることを証明できない事項について 広告することを意味するものであり 医療に関する広告としては認められないものであること これは 広告する内容が客観性 正確性をもったものであることを広告を実施する者が自ら証明する必要があることも意味しており 患者等から質問がなされた場合には その内容が事実であることを説明できなければならないこと (2) (3) で摘示したとおり医学的に確立された施術や薬事法で承認された医薬品 医学文献等で高い効果が証明されているものではないなど 客観的事実であることを証明することができない内容であると考えられる (5) その他 [ 医療広告ガイドライン第 4 1 (7)] の定め品位を損ねる内容の広告 他法令又は他法令に関連する広告ガイドラインで禁止される内容の広告は 医療に関する広告として適切ではなく 厳に慎むべきものであること ア品位を損ねる内容の広告

1 費用を強調した広告 ( 例 ) 今なら 円でキャンペーン実施中 新春特別価格 として 1 日 5 名様限定 通常 80,000 円以上の治療が20,150 円で受けられます!! など費用を強調した広告であることが明白である広告表示がある 以上