消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法の遵守の徹底について

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❸ 商品購入 役務利用 利益提供の要請 特定事業者は 消費税の転嫁を受け入れる代わりに 特定事業者の指定する商品を購入させたり 役務 ( サービス ) を利用させたり また 経済上の利益を提供させる行為を行ってはいけません 具体例 消費税率引上げ分の全部又は一部を上乗せすることを受け入れる代わりに

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消費税の 円滑かつ 適正な 転嫁のために 10% 引上げ対応版 内閣官房 内閣府 公正取引委員会 消費者庁 財務省 経済産業省 中小企業庁

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総額表示義務に関する消費税法の特例に係る不当景品類及び不当表示防止法の 適用除外についての考え方 平成 25 年 9 月 10 日一部改定平成 27 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 11 月 28 日消費者庁 第 1 はじめに 1 法律の概要等消費税の

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

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イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

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い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

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医政経発第 号 平成 20 年 3 月 28 日 社団法人日本臨床検査薬協会会長 在日米国商工会議所 (ACCJ) 医療機器 IVD 小委員会委員長 殿 欧州ビジネス協会 ( E B C) 医療機器委員会委員長 厚生労働省医政局経済課長 医療機器等へのバーコード表示の実施について 医

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本実務対応報告の概要 以下の概要は 本実務対応報告の内容を要約したものです 範囲 ( 本実務対応報告第 3 項 ) 本実務対応報告は 資金決済法に規定する仮想通貨を対象とする ただし 自己 ( 自己の関係会社を含む ) の発行した資金決済法に規定する仮想通貨は除く 仮想通貨交換業者又はが保有する仮想

事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

第 4 章中第 34 条の次に次の 1 条を加える ( 行政指導の中止等の求め ) 第 34 条の 2 法令又は条例等に違反する行為の是正を求める行政指導 ( その根拠 となる規定が法律又は条例 ( 地方自治法第 252 条の17の2 第 1 項又は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 55 条

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

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(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

ナショナル・トラスト税制関係通知

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平成14年8月  日

が適正に整備されていない状況がみられた これらの河川事務所等は その主な理由について 都道府県に対し 河川法施行令第 5 条に規定する河川現況台帳の記載事項 ( 主要な河川管理施設の概要等 ) が変更される場合は資料を提供するよう依頼しているが 都道府県から主要な河川管理施設の概要に係る資料が提供さ

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

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老発第    第 号

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アナリスト レポートの取扱い等に関する規則 ( 平 ) ( 目的 ) 第 1 条この規則は アナリスト レポートの取扱い等に関し 協会員 ( 特別会員にあっては 金融商品取引法 ( 以下 金商法 という ) 第 33 条第 2 項第 3 号ハ又は同項第 4 号ロに掲げる行為 ( 以下

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管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

( 保 8) 平成 31 年 4 月 3 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本吉郎 出産育児一時金等の受取代理制度の届出について ( 平成 31 年度 ) 出産育児一時金等の受取代理制度の届出につきましては 平成 23 年 2 月 7 日付け日医発第 1009 号 ( 保

調査規則の改正 別紙案1・2

都道府県医師会担当理事殿 年税第 47 号平成 29 年 0 月 0 日 公益社団法人日本医師会常任理事今村定臣 国税庁の確定申告における医療費控除の提出資料変更に係るチラシの設置について 今般 国税庁より 確定申告における医療費控除の提出資料変更について 別添の通り チラシの設置についての協力依頼

苦情等処理規程 第 1 章総則 第 1 条 ( 目的 ) この規程は 当社が行う仮想通貨交換業に関して 顧客等より申し出のあった苦情等や顧客等との間に生じた紛争等を迅速かつ公正に処理するための基本的事項及び手続を定め さらに苦情等や紛争等の再発防止を図ることを目的とする 第 2 条 ( 定義 ) 1

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

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第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

目 次 1 消費税増税スケジュール P.2. 2 消費税転嫁対策特別措置法 P.2~P.5 Ⅰ 消費税の転嫁拒否等の行為の是正に関する特別処置 P.2~P.3 Ⅱ 消費税の転嫁を阻害する表示の是正に関する特別処置 P.3 Ⅲ 価格表示に関する特別処置 P.4 Ⅳ 消費税の転嫁及び表示の方法の決定に係

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(様式2)特別徴収中止市町村リスト.xls

④登録要領(医療分野)

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

年管発 0331 第 1 号 平成 29 年 3 月 31 日 日本年金機構理事長殿 厚生労働省大臣官房年金管理審議官 ( 公印省略 ) 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件等について 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件 ( 平成 29 年厚生労働省告示第 12

会員に対する処分等に係る手続に関する規則 (2018 年 7 月 30 日制定 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 定款第 15 条に規定する会員に対する処分及び不服の申立てに係る手続の施行に関し 必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規則において 次の各号

( 権限の委任等 ) 第十五条内閣総理大臣は, この法律の規定による権限 ( 政令で定めるものを除く ) を消費者庁長官に委任する 2 及び3 略 4 この法律に規定する農林水産大臣の権限に属する事務の一部は, 政令で定めるところにより, 都道府県知事又は地方自治法 ( 昭和二十二年法律第六十七号

- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

品券その他の有価証券三供応 ( 映画 演劇 スポーツ 旅行その他の催物等への招待又は優待を含む ) 四便益 労務その他の役務 ( 注 2) いわゆる ポイントサービス ( 購入額に一定率を乗じる等して算出された ポイント を次回購入時の支払に充てること等ができるサービスをいう ) は本条第 3 号の

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第 3 処分理由別添の一覧表に記載する職業紹介事業者は 職業安定法第 32 条の16 第 1 項 ( 同法第 33 条第 4 項又は同法第 33 条の3 第 2 項において準用する場合を含む 以下同じ ) において 事業報告を提出しなければならないとされているのに 平成 28 年 4 月 1 日から

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等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

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●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

Transcription:

年税第 53 号 平成 26 年 3 月 6 日 都道府県医師会 担当理事殿 日本医師会 常任理事今村定臣 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等 に関する特別措置法の遵守の徹底について 今般 厚生労働省医政局総務課より 一部の医療機関において消費税の 転嫁拒否 の事案が発生したことを受け 別添の通り 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法 の遵守の徹底に関する周知の協力依頼がありましたので 貴会会員各位に周知方お願い申し上げます なお 同措置法における消費税の 転嫁拒否 とは 法人の医療機関が 中小事業者 ( 個人事業者 資本金等の額が 3 億円以下である事業者等 ) から仕入れを行った際に 合理的な根拠なく通常支払われる対価よりも低く定める行為である 買いたたき 等の行為を行った場合に該当します ( 別紙 1 転嫁拒否等の行為の是正 参照 ) 他方で 同措置法は 正当な価格交渉が行われるよう 便乗値上げ 等を禁止していることにご留意ください ( 別紙 2 便乗値上げ 参照 ) 同措置法のポイントを整理した 別紙 3 消費税の転嫁拒否等の行為の是正に関する特別措置について ( 補足 ) を添付いたしますのでご活用ください また 本通知と同日付で都道府県医師会担当理事宛通知文 医薬品等に係る消費税率引上げへの対応等について をお送りしておりますので 併せてご参照ください

同措置法の概要につきましては すでに 平成 26 年 1 月 15 日付都道府県医師会長宛通知文 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法の遵守及の徹底について ( 日医発第 1029 号 ) にて ご案内しておりますのでご参照ください なお ご不明な点がございましたら 年金 税制課までお問い合わせください ( 問合せ先 ) 日本医師会年金 税制課 ( 担当 : 宮澤 ) 113-8621 東京都文京区本駒込 2-28-16 TEL : 03-3942-6519 FAX : 03-3942-6503 メールアドレス : tmiyaza@po.med.or.jp [ 添付資料 ] 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法の遵守の徹底について ( 厚生労働省医政局総務課長 平成 26 年 2 月 26 日 ) 地方公共団体が設置する病院等の関係団体に対する要請について ( 公正取引委員会 平成 26 年 2 月 26 日 ) 参考消費税の転嫁拒否等の行為に関するよくある質問 ( 抄 ) ( 公正取引委員会 ) 別紙 1 転嫁拒否等の行為の是正 ( パンフレット 消費税の円滑かつ適正な転嫁のために ( 内閣官房 内閣府 公正取引委員会 消費者庁 財務省 ) より抜粋 ) 別紙 2 便乗値上げ ( パンフレット 消費税の円滑かつ適正な転嫁のために ( 内閣官房 内閣府 公正取引委員会 消費者庁 財務省 ) より抜粋 ) 別紙 3 消費税の転嫁拒否等の行為の是正に関する特別措置について ( 補足 ) ( 日本医師会 )

医政総発 0226 第 2 号 平成 26 年 2 月 26 日 公益社団法人日本医師会殿 厚生労働省医政局総務課長 ( 公印省略 ) 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の 是正等に関する特別措置法の遵守の徹底について 標記につきまして 平成 25 年 12 月 26 日付け医政総発 1226 第 2 号厚生労働省医政局総務課長通知 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法の遵守依頼について により 法の遵守及び傘下会員への周知をお願いしたところです 今般 一部の医療機関において 平成 26 年 4 月の消費税率引上げ等に対応するため 診療材料等を納入する事業者に対して 一律に3% 以上の納入価格引下げを要請し その一部を受け入れさせる事案が発生し 公正取引委員会の指導が行われました ( 別添資料 地方公共団体が設置する病院等の関係団体に対する要請について を御参照ください ) 貴職におかれましては 上記の通知の内容について 既に傘下会員に御周知いただいているところかと存じますが 改めてその徹底について御協力いただきますようお願いいたします なお 本通知と同日付けで 厚生労働省医政局長 医薬食品局長通知 医薬品等に係る 消費税率引上げへの対応等について を貴職あてお送りしておりますので 併せて御配慮 いただきますようお願いいたします

地方公共団体が設置する病院等の関係団体に対する要請について 平成 26 年 2 月 26 日 公正取引委員会 公正取引委員会は, 地方公共団体が設置する病院に対する消費税転嫁対策特別措置法に基づく調査結果を踏まえて, 平成 26 年 2 月 24 日, 関係団体に対し, 病院を設置する地方公共団体等が同法の適用対象となること, 同法を遵守することを会員に対して周知徹底するよう要請した 1 調査結果の概要 (1) 公正取引委員会は, 消費税の転嫁拒否等の行為に対する調査を行ってきたところ, 地方公共団体が設置する病院が, 本年 4 月の消費税率引上げ等に対応するため, 診療材料等の納入業者に対して一律に納入商品の価格を3% 以上引き下げる旨を要請し, これを一部受け入れさせていたという事実が認められた (2) この行為は, 消費税転嫁対策特別措置法第 3 条第 1 号後段 ( 買いたたき ) の規定に違反するものであり, 公正取引委員会は, 平成 26 年 2 月 20 日, 前記 (1) の病院を設置する地方公共団体に対し, 同法第 4 条の規定に基づき, 引き下げた納入商品の価格を引下げ前の価格まで引き上げるとともに, 引下げ時に遡って当該価格を適用すること等の指導を行った ( 注 ) 診療材料等 とは, 注射針, ガーゼなどの医療現場で用いられる消耗品及び血液等の検査に使用される薬品をいう 2 要請の概要前記 1の調査の結果, 病院を設置する地方公共団体が消費税転嫁対策特別措置法第 2 条第 1 項第 2 号の 特定事業者 に該当し, 指導の対象となったことから, 公正取引委員会は, 平成 26 年 2 月 24 日, 公益社団法人全国自治体病院協議会に対し, 病院を設置する地方公共団体等が同法の適用対象となること, 同法を遵守することを会員に対して十分に周知徹底することを要請した 問い合わせ先公正取引委員会事務総局取引部取引企画課 電話 03-3581-3371( 直通 ) ホームページ http://www.jftc.go.jp/

3 その他の公正取引委員会の対応 (1) 公正取引委員会では, ホームページ上の 消費税の転嫁拒否等の行為に関するよくある質問 コーナー ( 下記参照 ) に病院 ( 地方公共団体が設置する病院等を含む ) の設置者が消費税転嫁対策特別措置法上の特定事業者に該当し得る旨を掲載し, 周知を図った ( 参考 1 消費税の転嫁拒否等の行為に関するよくある質問 ( 抄 ) 参照) 消費税の転嫁拒否等の行為に関するよくある質問 コーナー http://www.jftc.go.jp/tenkataisaku/tenka-faq.html (2) 本年 4 月の消費税率引上げを控え, これから事業者間の価格交渉がより活発になると考えられる そのため, 公正取引委員会は, 今後も, 情報収集や調査を積極的に行い, 違反行為が認められた事業者については迅速に指導するとともに, 重大な違反行為があると判断された場合には, 勧告を行い, 違反事業者の名称を公表するなど, 厳正に対処していく

参考 1 消費税の転嫁拒否等の行為に関するよくある質問 ( 抄 ) 掲載済みの Q&A Q3 都道府県や市町村などの地方公共団体や, 独立行政法人なども消費税転嫁対策特別 措置法の特定事業者になりますか A 消費税転嫁対策特別措置法の特定事業者は, 法人である事業者であれば該当する可能性 がありますので, 地方公共団体や独立行政法人などの法人であっても, 事業を行っていれ ば特定事業者に該当します 今般新たに掲載した Q&A Q18 当医療法人は, 病院を開設していますが, 消費税転嫁対策特別措置法の特定事業 者に該当しますか A 医療法人が病院や診療所を開設し, 医薬品等の納入業者と継続的な取引があれば, 特定事業者に該当します また, 国, 地方公共団体又は独立行政法人などが病院や診療所を開設している場合, 当該国, 地方公共団体又は独立行政法人なども, 上記と同様に納入業者と継続的な取引があれば, 特定事業者に該当します

2 消費税転嫁対策特別措置法の概要 ( 消費税の転嫁拒否等の行為の是正に関する特別措置 ) 特定事業者及び特定供給事業者の定義 ( 第 2 条第 1 項 第 2 項 ) 特定事業者 ( 転嫁拒否等をする側 )( 買手 ) 特定供給事業者 ( 転嫁拒否等をされる側 )( 売手 ) 1 大規模小売事業者大規模小売事業者に継続して商品又は役務を供給する事業者 2 右欄の特定供給事業者から継続して商品又 資本金等の額が3 億円以下の事業者は役務の供給を受ける法人事業者 個人事業者等 特定事業者の遵守事項 ( 第 3 条 ) 1 減額, 買いたたき ( 第 3 条第 1 号 ) 商品又は役務の対価の額を事後的に減額することにより, 消費税の転嫁を拒否すること 商品又は役務の対価の額を通常支払われる対価に比べて低く定めることにより, 消費税の転嫁を拒否すること 2 商品購入, 役務利用又は利益提供の要請 ( 第 3 条第 2 号 ) 消費税の転嫁に応じることと引換えに商品を購入させ, 又は役務を利用させること 消費税の転嫁に応じることと引換えに金銭, 役務その他の経済上の利益を提供させること 3 本体価格での交渉の拒否 ( 第 3 条第 3 号 ) 商品又は役務の対価に係る交渉において本体価格 ( 消費税を含まない価格 ) を用いる旨の申出を拒むこと 4 報復行為 ( 第 3 条第 4 号 ) 特定供給事業者が公正取引委員会等に転嫁拒否等の行為に該当する事実を知らせたことを理由として, 取引の数量を減じ, 取引を停止し, その他不利益な取扱いをすること 違反行為者に対する措置 ( 第 4 条 第 6 条 ) 1 指導 助言 ( 第 4 条 ) 特定事業者に対して, 違反行為を防止又は是正するために必要な指導 助言を行う 2 勧告 公表 ( 第 6 条 ) 違反行為があると認めるときは, 特定事業者に対して, 速やかに消費税の適正な転嫁に応じる ことその他必要な措置をとるよう勧告し, その旨を公表する

3 参照条文 消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する 特別措置法 ( 抄 )( 平成二十五年法律第四十一号 ) ( 定義 ) 第二条この法律において 特定事業者 とは, 次に掲げる事業者をいう 一一般消費者が日常使用する商品の小売業を行う者 ( 特定連鎖化事業 ( 中小小売商業振興法 ( 昭和四十八年法律第百一号 ) 第十一条第一項に規定する特定連鎖化事業をいう ) を行う者を含む ) であって, その規模が大きいものとして公正取引委員会規則で定めるもの ( 以下 大規模小売事業者 という ) 二法人である事業者であって, 次に掲げる事業者から継続して商品又は役務の供給を受けるもの ( 大規模小売事業者を除く ) イ個人である事業者ロ人格のない社団等 ( 法人でない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものをいう 以下同じ ) である事業者ハ資本金の額又は出資の総額が三億円以下である事業者 2 この法律において 特定供給事業者 とは, 次に掲げる事業者をいう 一事業者が大規模小売事業者に継続して商品又は役務を供給する場合における当該商品又は役務を供給する事業者二前項第二号イからハまでに掲げる事業者が同号の特定事業者に継続して商品又は役務を供給する場合における当該同号イからハまでに掲げる事業者 3 ( 略 ) ( 特定事業者の遵守事項 ) 第三条特定事業者は, 平成二十六年四月一日以後に特定供給事業者から受ける商品又は役務の供給に関して, 次に掲げる行為をしてはならない 一商品若しくは役務の対価の額を減じ, 又は商品若しくは役務の対価の額を当該商品若しくは役務と同種若しくは類似の商品若しくは役務に対し通常支払われる対価に比し低く定めることにより, 特定供給事業者による消費税の転嫁を拒むこと 二特定供給事業者による消費税の転嫁に応じることと引換えに, 自己の指定する商品を購入させ, 若しくは自己の指定する役務を利用させ, 又は自己のために金銭, 役務その他の経済上の利益を提供させること 三商品又は役務の供給の対価に係る交渉において消費税を含まない価格を用いる旨の特定供給事業者からの申出を拒むこと 四前三号に掲げる行為があるとして特定供給事業者が公正取引委員会, 主務大臣又は中小企業庁長官に対しその事実を知らせたことを理由として, 取引の数量を減じ, 取引を停止し, その他不利益な取扱いをすること

( 指導又は助言 ) 第四条公正取引委員会, 主務大臣又は中小企業庁長官は, 特定事業者に対し, 前条の規定に違 反する行為を防止し, 又は是正するために必要な指導又は助言をするものとする ( 勧告 ) 第六条公正取引委員会は, 特定事業者について第三条の規定に違反する行為があると認めるときは, その特定事業者に対し, 速やかに消費税の適正な転嫁に応じることその他必要な措置をとるべきことを勧告するものとする 2 公正取引委員会は, 前項の規定による勧告をしたときは, その旨を公表するものとする

別紙 3 消費税の転嫁拒否等の行為の是正に関する特別措置について ( 補足 ) 消費税転嫁対策特別措置法において 特定事業者 (1) は, 特定供給事業者 (2) に対し, 以下に掲げる消費税の転嫁拒否等の行為 (3) を行ってはならないこととされて います (1) 特定事業者 ( 転嫁拒否等をする側 買手 ) 特定供給事業者 (2) から継続して商品又は役務の供給を受ける法人事業者例えば 病院や診療所を経営する医療法人 (2) 特定供給事業者 ( 転嫁拒否等をされる側 売手 ) 1 資本金等の額が3 億円以下の事業者 2 個人事業者等例えば 医療材料の納入業者 業務の外注先 ( いずれも中小事業者 ) (3) 消費税の転嫁拒否等の行為 ( 詳しくは別紙 1 参照 ) 1 減額 2 買いたたき 3 商品購入, 役務利用又は利益提供の要請 4 本体価格での交渉の拒否 5 報復行為 ( 公正取引委員会へ通報した納入業者への報復 ) ただし 当事者間の自由な価格交渉の結果として 新薬価への対応を行う場合など 合理的な理由がある場合には ただちに問題とはなりません 他方で 同法においては 正当な価格交渉が行われるよう 便乗値上げ 等が禁止されていることにもご留意ください ( 詳しくは別紙 2 参照 ) 以上