教師の秘伝を活用して 学校教育全体を通して資質 能力を育成する
川崎小学校の教育 新学習指導要領総則 第 2 教育課程の編成 1 各学校の教育目標と教育課程の編成 2 教科等横断的な視点に立った資質 能力の育成 (1) (2) 実現することにより 主体的 対話的で深い学びの実践を可能にして これからの時代に求められる資質 能力を育する
新学習指導要領総則 第 2 教育課程の編成 1 各学校の教育目標と教育課程の編成各学校の教育目標と教育課程の編成教育課程の編成に当たっては, 学校教育全体や各教科等における指導を通して育成を目指す資質 能力を踏まえつつ, 各学校の教育目標を明確にするとともに, 教育課程の編成についての基本的な方針が家庭や地域とも共有されるよう努めるものとする その際, 第 5 章総合的な学習の時間の第 2 の 1 に基づき定められる目標との関連を図るものとする これが成否の鍵 学校教育全体 を通して育成を目指す資質 能力
新学習指導要領総則 2 教科等横断的な視点に立った資質 能力の育成 (1) 各学校においては, 児童の発達の段階を考慮し, 言語能力, 情報活用能力 ( 情報モラルを含む ), 問題発見 解決能力等の学習の基盤となる資質 能力を育成していくことができるよう, 各教科等の特質を生かし, 教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする (2) 各学校においては, 児童や学校, 地域の実態及び児童の発達の段階を考慮し, 豊かな人生の実現や災害等を乗り越えて次代の社会を形成することに向けた現代的な諸課題に対応して求められる資質 能力を, 教科等横断的な視点で育成していくことができるよう, 各学校の特色を生かした教育課程の編成を図るものとする 学校教育全体 を通して育成を目指す資質 能力
次期学習指導要領等が目指す理念の実現 次期学習指導要 領等が目指す理 念を実現するために 教科等横断的な視点から教育活動の改善を行う 学校全体としての取組を通じて 教科等や学年を越えた組織運営の改善を行う
教科の枠を越えて 汎用的な能力の育成 教科横断的な視点からの教育課程の編成
教科横断的な視点からの教育課程の編成
学校として育成 したい子供の姿 教科を超えた汎用的な能力 ( 思考力 判断力 表現力等 ) それぞれの教科において汎用的な能力を育成し活用する
川崎小学校の教育全体計画 基本目標 共生 協働自主 自立 川崎小学校の資質 能力の最終目標 学校教育全体を通して育成 したい資質 能力 キャリア在り方生き方教育の 3 つの視点 1 自分をつくる 2 みんな一緒に生きている 3 わたしたちのまち川崎
川崎市立川崎小学校 共生 協働 自主 自立 知識 技能を主体的に習得して 相互に関連付けて 自分のものとして社会や生活で活用できる力 認め合うこと 助け合うこと 教え合うことを重視しながら 多様な考え方 経験 価値観を出し合う話し合いをして 思考 判断 表現しながら 新たな知識を創造し 活用する力 主体的に学習に取り組み 学んだことを自分や生活とのかかわりで客観的に捉え捉え 自分の生活や生き方に役立てようとする態度 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 [ 自分をつくる ] 学ぶこと 働くこと 生きることの尊さを実感し 学ぶ意欲を持つ態度 [ みんな一緒に生きている ] 共生 協働の精神をもち 共生社会を実現していく態度 15 [ わたしたちのまち川崎 ] 心のよりどころとしてのふるさと川崎に愛着を持つ態度 思いやりや優しさを優先して 教え合い 助け合い 支え合い 人とかかわる良 16 さを感じ取りながら 主体的 協働的な学習ができる態度 17 18 進んで挙手して主体的に学習活動に参加して 知識や技能を確実に習得していく力 分からないこと 知らないことを恥ずかしがらず 自分から質問したり 助けを求めたりして 主体的に知識や技能を習得していく力 教え合い 助けあい 支え合いながら 人とのかかわりを通して知識や技能を習得していく力 新たに獲得した知識や技能を既存の知識や技能と関連付けたり組み合わせたりしながら 学習活動や生活の場面で積極的に活用していく力 考えを深めるために多面的 多角的 折り合いをつけながら問題解決に向けて話し合う態度 発言内容と発言内容の関連性を捉え そこから共通点や法則を見いだしたり 法則を適用したりして 論理的に思考していく力 話し合いで出された多様な発言を大きくまとめて まとまり相互の関連性を意味づけるなどして統合していく力 話し合いを通して統合されたみんなの考えを 自分の知識や経験 価値観と結びつけ 心で受け止めて 自分なりの新たな知識を構成する力 問題の発見や解決に必要な情報を収集して 整理 分析して 目的に応じたまとめ方をして 自分の考えの根拠として活用しながら表現する力 学習問題の解決や自分の目的の達成のために 思考ツールの有効性と特徴を理解し 有効に活用する態度 多様な情報や考え方をつないで 自分なりに意味づけたり新たな知識を構成したりして 創造したことを 生活や生き方に役立てられるような価値あるものにしていく態度 ( イノベーションの能力 ) ICT( 情報通信技術 ) の有効性と特徴を知り 課題追究の学習において 積極的に活用して 自分の考えを深めていく力 生活や学習では みんなでよくなることで自分もよくなることにつながるという価値観のもとに 助け合ったり教え合ったりして 自らの生活や学び方をよりよくしていく態度 学習を通して学んだ人とのよりよいかかわり方を 自分の全ての生活で実践して 自分の考え方に生かしたり 自分の生き方に取り入れたりしていく態度 知識 技能を主体的に習得して 相互に関連付けて 自分のものとして社会や生活で活用できる力 認め合うこと 助け合うこと 教え合うことを重視しながら 多様な考え方 経験 価値観を出し合う話し合いをして 思考 判断 表現しながら 新たな知識を創造し 活用する力 主体的に学習に取り組み 学んだことを自分や生活とのかかわりで客観的に捉え捉え 人とのかかわりを大切にしながら 自分の生活や生き方に役立てようとする態度
[ 川崎小学校 ] 資質 能力 知識 技能を主体的に習得して 相互に関連付けて 自分のものとして社会や生活で活用できる力 番号 1 2 3 4 資質 能力 ( 汎用的な能力 ) 進んで挙手して主体的に学習活動に参加して 知識や技能を確実に習得していく力 分からないこと 知らないことを恥ずかしがらず 自分から質問したり 助けを求めたりして 主体的に知識や技能を習得していく力 教え合い 助けあい 支え合いながら 人とのかかわりを通して知識や技能を習得していく力 新たに獲得した知識や技能を既存の知識や技能と関連付けたり組み合わせたりしながら 学習活動や生活の場面で積極的に活用していく力
認め合うこと 助け合うこと 教え合うことを重視しながら 多様な考え方 経験 価値観を出し合う話し合いをして 思考 判断 表現しながら 新たな知識を創造し 活用する力 5 6 7 8 9 10 11 12 考えを深めるために多面的 多角的 折り合いをつけながら問題解決に向けて話し合う態度 発言内容と発言内容の関連性を捉え そこから共通点や法則を見いだしたり 法則を適用したりして 論理的に思考していく力 話し合いで出された多様な発言を大きくまとめて まとまり相互の関連性を意味づけるなどして統合していく力 話し合いを通して統合されたみんなの考えを 自分の知識や経験 価値観と結びつけ 心で受け止めて 自分なりの新たな知識を構成する力 問題の発見や解決に必要な情報を収集して 整理 分析して 目的に応じたまとめ方をして 自分の考えの根拠として活用しながら表現する力 学習問題の解決や自分の目的の達成のために 思考ツールの有効性と特徴を理解し 有効に活用する態度 多様な情報や考え方をつないで 自分なりに意味づけたり新たな知識を構成したりして 創造したことを 生活や生き方に役立てられるような価値あるものにしていく態度 ( イノベーションの能力 ) ICT( 情報通信技術 ) の有効性と特徴を知り 課題追究の学習において 積極的に活用して 自分の考えを深めていく力
13 14 [ 自分をつくる ] 学ぶこと 働くこと 生きることの尊さを実感し 学ぶ意欲を持つ態度 [ みんな一緒に生きている ] 共生 協働の精神をもち 共生社会を実現していく態度 主体的に学習に取り組み 学んだことを自分や生活とのかかわりで客観的に捉え捉え 自分の生活や生き方に役立てようとする態度 15 16 17 18 [ わたしたちのまち川崎 ] 心のよりどころとしてのふるさと川崎に愛着を持つ態度 思いやりや優しさを優先して 教え合い 助け合い 支え合い 人とかかわる良さを感じ取りながら 主体的 協働的な学習ができる態度 生活や学習では みんなでよくなることで自分もよくなることにつながるという価値観のもとに 助け合ったり教え合ったりして 自らの生活や学び方をよりよくしていく態度 学習を通して学んだ人とのよりよいかかわり方を 自分の全ての生活で実践して 自分の考え方に生かしたり 自分の生き方に取り入れたりしていく態度
教師の秘伝 教師の秘伝 1 教師の秘伝 2 教師の秘伝 3 全員が挙手して主体的に学ぶ集団 話し合いで主体的に学び深めていく集団 認め合い注意し合い規範のある集団
進んで教わる進んで教える助け合う気軽に話せる 人とのかかわり方 人とかかわること の大切さを学ぶ 学習内容の 確実な習得
積極的に学習に参加する態度を養う 質問されたり反対されたりして深く考える 学習活動に参加しているかどうか確認する
挙手して発言できない子がいるとき 三つの視点で見直し 集団 発問 児童 何でも言える まちがってもバカにしない 安心して過ごせる集団になっているか全員が挙手できる 実態に合わせた発問になっているか恥ずかしがり屋 緘黙など個人の問題に対応しているか 時間をかけて 計画的に
対話 相互作用 による学習問題 の追究 多様な考えや立場 の違いを理解して 認め合う 思考力 判断力 表現力 創造力 人とかかわる力
(1) 最初に 型 を教えてから 話し合い 話し合いを主体的にするために 発言をつなげるために 発言しやすくするために 考えながら聴くために 学級や学年で独自に取り入れたり 自然発生したりする 型 (2) 型 にこだわらない 型に縛られ発言内容が広がらない子 型があると発言しやすい子 実態に応じて活用し続けるかどうか担任が判断
学習課題考えを作り出す問題を重視する ルーブリック資質 能力を育てるために 最初の考え全員が挙手できるようにして 話し合いを始める 論点何を話し合っているか明確にする 相談発言の抵抗をなくすために 人とのかかわり 教える 教わる 支 える 助け合う つなげる論理的な思考力を養うために まとめるまとめの言葉を作り上げる 振り返る自分の知識の構成する次の学び方につなげる
主体的 対話的で深い学び (AL) の実践 一人も見捨てず 人とのかかわりを活性化する 能力差はあっても 話し合いでは対等になる
話しをして気持ちよい集団は 話し手を育てる 1 目を見て聴く 2 うなずく 3 あいづちを必ず声に出す
生活上の問題はみんなの問題として話し合いで解決 相手を思ってあたたかい注意 注意されたら素直に受け入れありがとうと感謝 問題を解決して 毎日気持ちよく家に帰れる
集団の機能 集団の雰囲気は 成員の相互作用 リーダーシップ 集団の目標次第 集団独自の規範や雰囲気 ( 社会的風土 ) ができる 人 人 人 人 人 人人 対話 相互作用 人人 人 人 人 人 人 人 明文化されない規範 (NORM) が生まれる 集団の成員は その集団で生まれた規範に基づいて行動する
川崎小学校の 3 通りの授業 習得の授業 活用の授業 探究の授業 概念化された知識 を自分で作る ( 構成の授業 )
単元の導入単元の展開単元のまとめ 児童の経験や知識と教材をつなぐ 児童の実生活や実社会とのつながりを意識した学習の展開 習得の授業 全員挙手を基本にする 学習指導要領の内容 ( 単元等のまとまりを見通した学びの実現 ) 活用の授業 話し合いで考えを広げ深める 1AL は 1 単位時間の授業の中で全てが実現されるものでない 構成の授業 新たな知識の構成 話し合いで考えを広げ深める 2 単元のまとまりの中で 振り返る場面 対話する場面をどこに設定するか 3 子供が考える場面と教員が教える場面をどのように組み立てるか
自分の生活や生き方に生かす 授業 話し合い 人とのかかわりで学ぶ 生活経験につなげる価値観につなげる心につなげる 一人一人が新たな知識を構成する 実 践
対話での学び 経験 価値観 知識 意味づけ OUTPUT 情報 心 OUT IN IN OUT 情報 知識 意味づけ 心 経験 価値観
アクティブ ラーニング 育成したい汎用的な力を明確にする 学習内容を全て理解して テストが 100 点だったとしても これからの時代に必要な力を養うことは困難 学習内容 学習内容 学習内容 両輪 両輪 両輪 汎用力 汎用力 汎用力 秘 伝 見える化 1 時間ごとに 教師と児童がめざす汎用的な能力 ( ルーフ リック ) を共有する 1 時間ごとに両方達成されることで資質 能力が育成できる
本時の児童のルーブリック
一部の児童の発言だけで完結する授業 グループの一部の児童の考えに集約され 全体で発表する授業 全員が参加できる授業に 発言が多くても羅列されるだけでつながりがない授業 知識の伝達を中心にした授業 活動あって学びなしの授業 概念化された知識を獲得できる授業に 型 を取り入れただけの授業
教師の秘伝の効果 個性 個人差を受け入れる 助け合う 話し合いで問題解決する 思いやりのある言動 のびのびと過ごす 進んで物事に取り組む 自分と違う考えも認める 人とかかわりながら学べる 自分の言葉で表現
実現するために 業務の効率化 子どもと向き合う時間と授業の充実 会議は精選し 時間は 5:00 まで 反省会は当日で終わらせる 指導案は単元計画を重視 作成する文書や冊子は精選 新たに何かを入れるときは何かをやめる ( 時間と労力対効果 )
校長を中心としてのマネジメント体制の強化だけではなく みんなで 主体的 対話的で深い学び (AL) を実現 みんなで共通の 資質 能力 ( コンヒ テンシー ) を育成 共通の話題 悩み 課題 喜び 成果等の共有