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第 1 章領域拡張 予報時間 39 時間化されたメソモデルの特性 1.1 メソモデルの領域拡張 予報時間 39 時間化の概 1 要メソモデル (MSM) は 2013 年 3 月に予報領域が拡張された また 2013 年 5 月に全初期時刻における予報時間が39 時間に延長された 表 1.1.1に今回の変更前後の主な仕様を また 図 1.1.1に領域拡張前後の予報領域を示す 本節では 仕様拡張の目的及び概要を説明する 続いて 第 1.2 節では 領域拡張の影響が顕著に現れた事例として 南からの暖湿気の流入による降水の事例 及び予報領域の側面境界付近に台風が位置する事例を説明する さらに 降水や地上観測 高層観測との統計検証の結果についても説明する 最後の第 1.3 節では 予報時間の39 時間化について 初期時刻別の降水の統計検証の結果を示し 事例を用いて境界値の影響を説明した上で利用上の注意点を述べる 図 1.1.1 領域拡張前後の MSM の予報領域 赤枠が拡張後 緑枠が拡張前の予報領域 塗りつぶした領域は 拡張前後の境界緩和領域を表す ( 赤 : 拡張後 緑 : 拡張前 ) 1.1.1 予報領域の拡張 MSM の予報領域の拡張の目的は 主な予報対象である日本付近から側面境界を遠ざけ 側面境界値として利用している親モデル (GSM) の予報値に近づける人工処理が施されている緩和領域 ( 室井 2012 原 2008) の影響を軽減することである 具体的には室井 (2011) にもあるように 12013 年 5 月に領域を拡張した局地モデル (LFM) へのより適切な側面境界値の提供 及び 2MSM の側面境界に近い地域の予報精度の向上である 1 については LFM の予報領域の南端が拡張前の MSM の領域の南側境界に非常に近く 緩和領域内となる見込みであったための処置である 2 2 については 前述したように 側面境界付近の人工処理が施されている緩和領域を遠ざけることにより その影響を軽減し 側面付近の予報精度を向上させることが目的である 次節以降で事例を用いて説明するように 予報領域の拡張による予報の改善は境界付近にとどまらず 予報の後半にかけては 境界から離れた地域で 1 第 1 章越智健太 石井憲介 2 LFM は側面境界付近では親モデルである MSM の予報値とのギャップを抑えるため 人工処理 ( ダンピング ) が行われる ( 室井 2011 原 2008) 解像度の違いから MSM よりも GSM の方が LFM とのギャップが大きいと考えられるため GSM の影響が残る MSM の予報値を境界値として LFM に与えるのは望ましくないと考えられる また 緩和領域の人工処理されている予報値を境界値として LFM に提供すること自体も望ましいことではない 図 1.1.2 領域拡張後のメソ解析で利用された観測の分布 左図の赤点は 高層観測 右の緑点 (NOAA 16) 橙点 (METOP 2) 青点 (NOAA 19) は衛星観測 (AMSU A) を示す 黒点枠が拡張前の MSM の予報領域 (2011 年 7 月 26 日 03UTC の例 ) も精度向上を確認するなど 領域拡張の効果が広範囲に及んでいることがわかった 今回の領域拡張により格子数が約 3 割増加しただけではなく MSM の初期値を作成するメソ解析で利用する観測数も増加した ( 第 1.2.1 項 第 1.2.2 項を参照 ) 観測の増加の一例として MSM の予報領域内における高層観測と衛星観測の分布の例を図 1.1.2 に示す 高層観測は西側と北側への領域の拡張により 大陸で利用できる観測が増えたことがわかる また 南側及び東側に拡張された領域は大部分が海上であるため 主に衛星観測が増加したことがわかる 1.1.2 予報時間の 39 時間化従来 MSM の予報時間は 00,06,12,18UTC 初期値においては 15 時間予報 03,09,15,21UTC 初期値 1

においては 33 時間予報であった 今回の変更で 全ての初期時刻において 予報時間を 39 時間に延長した 本変更の目的は 一般予報及び航空予報への利用の観点からの要望を受けたものであり 一般予報では予報作業の支援を強化するため 航空予報では TAF( 運航用飛行場予報 ) の有効期間と発表時刻の変更に対応するためである 一方で 予報時間が延長された部分を利用する際には 境界値として用いる GSM と合わせて見ることが重要である この点について 第 1.3.4 項で解説する 表 1.1.1 予報領域の拡張 予報時間延長前後の MSM の仕様の比較 変更前 変更後 補足 東西方向の格子数 721 格子 ( 解析は 241 格子 ) 817 格子 ( 解析は 273 格子 ) 西側に 76 格子 東側に 20 格子増加 南北方向の格子数 577 格子 ( 解析は 193 格子 ) 661 格子 ( 解析は 221 格子 ) 北側に 36 格子 南側に 48 格子増加 鉛直層数 50 層 ( 解析は 40 層 ) 50 層 ( 解析は 40 層 ) 変更なし 水平格子間隔 5km( 解析は 15km) 5km( 解析は 15km) 変更なし 境界緩和領域 ( 側面 180km 180km 変更なし 境界からの距離 ) 予報時間 15 時間 (00,06,12,18UTC) 33 時間 (03,09,15,21UTC) 39 時間 (00,03,06,09,12,15,18, 21UTC) 00,06,12,18UTC 初期値の予報時間を 15 時間から 39 時間に延長 03,09,15,21UTC 初期値の予報時間を 33 時間から 39 時間に延長 参考文献原旅人, 2008: 現業メソ数値予報モデルの概要. 数値予報課報告 別冊第 54 号, 気象庁予報部, 18 26. 室井ちあし, 2011: 数値解析予報システム. 平成 23 年度数値予報研修テキスト, 気象庁予報部, 61 65. 室井ちあし, 2012: 力学過程. 平成 24 年度数値予報研修テキスト, 気象庁予報部, 25 28. 2

3 1.2.17 25 00UTC 7 26 12UTC 1.1.1 2 () () 1 () 201172526 1.2.1 25 26 1.2.2 72503UTC (FT=27) FT=27 1.2.3 1 3 2012 MSM201172503UTC 2 2506UTC 1.2.2 1.2.4(925hPa) FT=3FT=21 MSM (i) (ii) (i)(ii) (i) 1.2.5 (ii) 1.2.6 2

1.2.2 7 25 03UTC 3 (mm) FT=3FT=2 1 1.2.3725 03UTC 3 (mm) (FT=27) 1.2.7 FT=27 1.2.8 1.2.3 3 2503UTC 3 FT=27 4

FT=3 FT=21 1.2.4 7 25 03UTC FT=3 FT=21 975hPa (g/kg) (g/kg) (m/s) AB 1.2.5 7 25 03UTC FT=21 975hPa 1/s 2500UTC 2503UTC 1.2.9 1.2.8 2008 4 GSM 1.2.8 4 (2011) 5

1.2.6 7 25 03UTC MSM (g/kg) 975hPa AB 1.2.7 7 25 03UTC (g/kg) 975hPa FT=0,12,24 AB 6

7 1.2.8 (975hPa) (g/kg) 25 03UTC 25 00UTC 1.2.9 25 00UTC 1.2.8 MSM 240km48 2011 9 MSM 2012MSM 2003 727 9 8100UTC 8 200UTC 1.2.10 MSM 8203UTC 203UTC

971hPa3 03UTC 946hPa2425hPa 5 8203UTC312UTC 1.2.11 170km 971hPa 2 03UTC1.2.14 50 949hPa(945hPa) 6 MSM MSM 1.2.102011 9 1.2.12 3 2 03UTC 2 03UTC 1.2.13 5 MSM GSM 1.2.11 GSM (8/1 00UTC8/4 00UTC) 970hPa 6 2 00UTC 1.2.12 (hpa) 2 03UTC 8

9 1.2.14 MSM 8 2 03UTC FT=0 FT=33 170km 1.2.13 (hpa)msm FT=0 FT=18 2 03UTC 2 MSM (1) (2) MSM MSM MSM MSM MSM MSM 20117228 15 2012181 31 33 03, 15, 21UTC C 1.2.15 FT=33 (ETS)(BI) 20km 3 MSM 58 ETS BI 1 1.2.1 10mm/3h ETS

RMSE 1.2.17 ETS 1.2.18 1.2.19 ME 1.2.16 RMSE (ME) (RMSE) (2013) RMSE ME RMSE MSM (2008) MSM 1.2.1 MSM ME 1.2.15 20km 3 ETS BI 2011 7 22 8 15 2012 1 8 1 31 95% 10

, 2011:. 23,, 3 8., 2013:. 59,, 16 24., 2012:. 24,, 9 10., 200711 2008:. 2 0,, 31 37., 2008:. 54,, 18 26.,, 2012:. 24,, 18 20., 2012: 24.,, 25 28. 11

1.2.16 2011 7 22 8 15 () () (m/s) ME RMSE MSM_EXTMSM_CTL (UTC) 1.2.171.2.16 2012 1 8 1 31 12

1.2.18 2011 7 22 8 15 03UTC15UTC FT=33 (m) () (m/s)me RMSE MSM_EXT MSM_CTL (hpa) 1.2.191.2.18 2012 1 8 1 31 13

20126297 291 MSM 1.2.2 1.1 2551.3.1 ETSBI MSM1 8 39ETS MSM (2009) 18UTC ETS 2012182 7 15UTC 1.3.11mm/3h ETS BI 2012 1 8 2 7 03, 15UTC 06, 18UTC 15UTC 1.3.21.3.1 2012 6 29 7 29 14

1.3.3MSM GSM MSM 1.3.42012 12 29 06UTC GSM201212 27 12UTC GSM MSM 2012 12 27 15UTC 500hPa (m) (hpa) 15UTC FT=615 ETS 2 MSM BI2 GSM 03UTC06UTC 1.3.3MSM FT=15G SMMSM 1.3.3MS 03, 09, 15, 21UTC GSM 06, 00, 06, 12, 18UTC 12, 18, 00UTC 03, 09, 15, GSM 21UTC GSM MSM MSM 15

1.3.5 GSM MSM 2 2012 12 27 15UTC 18UTC RMSD 27 18UTC28 00UTC28 06UTC29 06UTC 5 00hPa (m) (hpa) 1.3.61.3.5 500hPa 1 500hPa 1 2012 1 8 2 7 2012 6 29 7 29 MSM2 1.3.5 MSM GSM 1.3.42012 1.3.5 GSM 122906UTC GSM27 2 2712UTC 12UTCFT=42 GSM 15UTC MSM MSM 2715UTC ; RMSD FT=39500hPa 1.3.5 2 GSM MSM MSMGSM MSM MSMGSM GSM 2 MSMMSM 16

17 1.3.5 MSM 1 1.3.6 1.3.5 MSM GSM MSM 1.3.2 2 MSM MSM (2009) 12 15 GSM MSM MSM GSM GSM MSM MSM 4.2.8, 2009:. 2 1,, 13 19.