Windows Server 2012 Backup Dive! Microsoft MVP SCCDM 小賀坂優
自己紹介 氏名 : 小賀坂優 ( こがさかゆう ) 会社 : 株式会社日立システムズ公共 社会事業グループ公共プラットフォーム事業部 Microsoft MVP:System Center Cloud and Datacenter Management (Jan 2012 - Dec 2012) 趣味 : サッカー観戦 Blog: 焦げlog http://kogelog.wordpress.com Twitter:kogesaka 2
アジェンダ はじめに Windows Server バックアップ機能について Windows Server 2012 における仮想環境のバックアップおよび回復について System Center 2012 Data Protection Manager について まとめ 3
Windows Server 2012 Backup Dive! はじめに 4
Windows Server 2012 の機能のポイント 5
Windows Server 2012 の機能のポイント 6
Windows Server 2012 Backup Dive! Windows Server バックアップ機能に ついて 7
標準のバックアップツール (~2003 R2 まで ) NTBackup.exe VERITAS Software 社 ( 現 :Symantec 社 ) が開発 テープもしくはファイル (bkf ファイルとしてディスク or ネットワーク共有 ) への保管が可能 VSS (Volume Shadow Copy) によるオンラインバックアップの実現 自動システム回復 (ASR:Automated System Recovery) によるベアメタル回復 8
標準のバックアップツール (~2008 R2 まで ) Windows Server バックアップ (Wbadmin.exe) VHD 形式でのバックアップ テープへのバックアップは不可 ( 光学ドライブへのバックアップは可能 ) 個々のファイルのバックアップおよび除外機能 (R2) Windows PowerShell のサポート (R2) 9
標準のバックアップツール (2012) 仮想マシンのバックアップおよび回復機能の強化ホストサーバー上から個々の仮想マシンに対するバックアップおよび回復が可能 クラウド上へのオンラインバックアップ Windows Azure Online Backup サービスを使用したオンラインバックアップが可能 Cluster Shared Volume (CSV) に対するバックアップ機能の改善 CSV に対応した VSS コンポーネントの提供によるバックアップ機能の改善 Windows PowerShell のサポート強化 Windows PowerShell コマンドレット数の増加による管理の容易化 10
仮想マシンのバックアップおよび回復機能の強化 個々の仮想マシンを選択したバックアップおよび回復が可能 Hyper-V 統合コンポーネントがインストールされている場合 稼働中でのバックアップが可能 Hyper-V 統合コンポーネントがインストールされていない場合 一時停止してバックアップを取得 2008 では KB958662 を元にレジストリを追加する必要あり ( ただし 個々のバックアップおよび回復は不可 ) 11
仮想マシンのバックアップおよび回復機能の強化 固定ディスクや差分ディスクを使用した仮想マシンをバックアップおよび回復がホストレベルで可能 ただし 以下の場合はバックアップ不可仮想マシン上からバックアップする必要あり リモート共有フォルダー上に存在する仮想マシン パススルーディスクを使用した仮想マシン 仮想マシン内の iscsi 接続のディスク 仮想 SAN ファイバーチャネルで接続されているファイバーチャネルディスク 12
クラウド上へのオンラインバックアップ Windows Azure Online Backup サービスを使用したオンラインバックアップ 現在は Preview 版 6 か月無償で利用可能 ファイルとフォルダーのバックアップおよび回復が可能 ただし 以下の場合はバックアップ不可 BitLocker ドライブ暗号化でロックされているボリューム ReFS など NTFS でフォーマットされていないボリューム 読み取り専用ボリューム オンラインのボリューム ネットワーク共有のボリューム ファイルとフォルダーのバックアップ ファイルとフォルダーの回復 13
CSV に対するバックアップ機能の強化 VSS CSV Writer および VSS CSV Provider による仮想マシンのバックアップ機能の改善 他ノード上の Hyper-V VSS Writer と連携することで任意のノード上から全ての仮想マシンのバックアップの取得が可能 CVS は NTFS ボリュームおよび ReFS ボリュームが混在したバックアップ不可 個別にバックアップする必要あり 14
Windows PowerShell のサポート強化 Windows Server バックアップ機能の Windows PowerShell コマンドレットの提供 2008 R2 の 30 から 47 に増加 Add-WBVirtualMachine Get-WBVirtualMachine Remove-WBVirtualMachine Start-WBHyperVRecovery etc... Windows Azure Online Backup の Windows PowerShell コマンドレットの提供 15
Windows Server 2012 Backup Dive! Windows Server 2012 における仮想環境のバックアップおよび回復について 16
事前に検討しなければならないこと バックアップ対象 何を バックアップする必要があるか バックアップスケジュール 何時 どのバックアップ対象を バックアップする必要があるか バックアップ先 どこに バックアップする必要があるか 17
バックアップ対象について システム状態 仮想ネットワークスイッチの設定 Host Component Hyper-Vの設定 システムボリューム データボリューム システムボリューム データボリューム 仮想 SAN ファイバー チャネルの設定 仮想マシン (.VHDXなど) 仮想マシン (.VHDXなど) システムボリューム データボリューム ホストサーバー 18
バックアップ対象 ホストサーバー上のシステム状態 仮想スイッチマネージャーの設定を変更する場合に採取 Windows Server バックアップ ( 個別選択 ) の システム状態 ホストサーバー上の Host Component 以下の設定を変更する場合に採取 Hyper-V の設定 仮想 SAN マネージャー Windows Server バックアップ ( 個別選択 ) の Host Component 19
バックアップ対象 仮想マシン (.VHDX など ) 仮想マシン上でシステムもしくはアプリケーション データなどが変更になる場合 Windows Server バックアップ ( 個別選択 ) の Hyper-V 配下の個々の仮想マシン ただし 以下の場合はバックアップ不可仮想マシン上からバックアップする必要あり リモート共有フォルダー上に存在する仮想マシン パススルーディスクを使用した仮想マシン 仮想マシン内の iscsi 接続のディスク 仮想 SAN ファイバーチャネルで接続されているファイバーチャネルディスク 仮想マシン全体のバックアップのため 個々のアプリケーションの状態を意識したバックアップではない 20
バックアップ対象 仮想マシン (.VHDX など ) Hyper-V マネージャーのエクスポート ただし 仮想マシンをシャットダウン ( 停止 ) する必要がある 仮想マシン全体のバックアップのため 個々のアプリケーションの状態を意識したバックアップではない 21
バックアップ対象 仮想マシン上のシステムボリュームおよびデータボリュームのバックアップ 物理サーバーと同様に Windows Server バックアップで取得可能 各仮想マシンごとに Windows Server バックアップの機能を追加 バックアップの設定を行う必要あり サーバーマネージャーから複数台を管理することは可能 22
バックアップスケジュール Windows Server バックアップでは 1 日 1 回 もしくは 1 日複数回 のスケジュール設定 スケジュール設定は 1 種類のみ タスクスケジューラ Windows Powershell を組み合わせたバックアップスケジュールを構成することは可能 23
バックアップ先 スケジュールバックアップの場合 光学ドライブへのバックアップ不可 共有ネットワークフォルダーへのバックアップの場合 保持されるバックアップは 1 つのみ 24
バックアップ管理について OS 標準機能 (Windows Server Backup タスクマネージャ PowerShell) を用いて管理することは可能 作りこみは必要 システム規模によっては 複雑化することも 25
Windows Server 2012 Backup Dive! System Center 2012 Data Protection Manager について 26
ご注意 現在開発中の製品を取り扱っています 仕様および機能は変更される可能性があります 27
System Center Data Protection Manager とは データ保護管理を目的とし アプリケーション 仮想化環境 サーバー クライアントのデータをディスクやテープに対してバックアップしつつ 高速なリカバリー機能を提供 SQL Server Exchange Server SharePoint Hyper-V etc... BCP( 業務継続計画 ) や DR( 災害復旧 ) などの遠隔地の環境を保護 / 復旧するシナリオにも対応 28
SC 2012 DPM について 複数の DPM サーバーの中央管理 DPM サーバーのリモート管理 複数の DPM サーバーによる DPM データベース用 SQL Server の同一インスタンスの共有 ワークグループまたは信頼されていないドメイン内のコンピューターの証明書ベースの認証 SharePoint ファームのために最適化された項目レベルの回復 保護グループセットによるテープ使用率の改善 VMM ホストの保護のサポート Hyper-V の高速完全バックアックの性能改善 統一されたユーザーインターフェイス 29
SC 2012 DPM SP1 の新機能 Windows Server 2012 に対応 ReFS ボリュームの保護 重複除去ボリュームの保護 CSV 2.0 のサポート SMB リモート共有のサポート Windows Azure Online Backup を利用した D2D2C シナリオ SQL Server 2012 に対応 AlwaysOn 機能のサポート 30
Windows Server 2012 Backup Dive! まとめ 31
まとめ Windows 2012 では バックアップ機能も機能が追加 強化 仮想環境のバックアップには事前検討および検証が必要 システム アプリケーションを含めたバックアップ管理には SC 2012 DPM SP1 の導入が必要 32
リファレンス Windows Server 2012 http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/windowsserver/default.aspx Microsoft オンラインバックアップサービスの概要 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831419.aspx System Center 2012 http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/systemcenter/default.aspx Microsoft System Center Service Pack 1 http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/system-center/sp1- default.aspx 33
Q & A 34
Thank You! ありがとうございました! 35