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かかわらず 軟骨組織や関節包が烏口突起と鎖骨の間に存在したものを烏口鎖骨関節と定義する それらの出現頻度は0.04~30.0% とされ 研究手法によりその頻度には相違がみられる しかしながら 我々は骨の肥厚や軟骨組織が存在しないにも関わらず 烏口突起と鎖骨の間に烏口鎖骨靭帯と筋膜で囲まれた小さな空隙

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Transcription:

第 1 回 献体遺体を使用した 頭蓋顎顔面 CMF 外科手技及び 遊離皮弁挙上手技 実技講習会 日時 2014 年 2 月 16 日 日曜日 CMF 2014 年 2 月 17 日 月曜日 Flap Surgery 場所 東北大学医学系研究科一号館一階解剖実習室 主催 東北大学医学系研究科人体構造学分野 東北大学医学系研究科形成外科学分野

応募要項 テーマごとに 4 名の受講生を募集します お一人で複数のテーマの参加も可能です CMF に関しては午前と午後でテーマが分かれます 一方のテーマのみ参加の受講生も もう一方のテーマを見学できます 受講生の写真撮影は原則禁止です 献体者に対する尊厳 感謝を損なう行為は厳に慎んでください 受講者全員に守秘義務 写真撮影に関する誓約書を提出していただきます 応募資格 : 東北地方で形成外科治療に携わっている医師 ( 所属施設の形成外科科長の推薦状が必要です ) 受講者選定法 : 未受講者優先 受付順応募方法 : 東北大学形成外科 HP(http://www.prs.med.tohoku.ac.jp) 上で告知します 参加費 : 無料申し訳ありません 受付は終了しました スケジュール 2014 年 2 月 16 日日曜日 9:00-12:20 受講生 4 名テーマ 1: 顔面骨へのアプローチと基本的骨折の整復固定 2014 年 2 月 16 日日曜日 13:30-15:30 受講生 Basic 2 名 Advance2 名 テーマ 2: 顎顔面骨の骨切り手技と固定 2014 年 2 月 17 日月曜日 9:00-17:30 受講生 4 名 テーマ 3: 主要な皮弁の挙上手技とその血管解剖 本講集会は 臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン - 日本外科学会 日本解 剖学会 に従って計画され 東北大学医学系研究科 IRB の承認を受けて行われます また 厚生労働省の 平成 25 年度実践的な手術手技向上研修事業 の一環として行われます

Seminar on CMF 2014/02/16 Syllabus テーマ 1: 顔面骨へのアプローチと基本的骨折の整復固定 目的 : 顎顔面領域の手術手技は術野が狭く深く 術者以外はなかなか術野を見ることができない その一方で顔面の構造物は繊細で 狭い範囲に重要な器官が密集しているため合併症を生じさせないアプローチを行うには繊細な技術を必要とする そのため 手技の教育には困難を生じていた このプログラムでは 形成外科専門医取得前の後期研修医を対象とし 形成外科医として扱う頻度の高い顔面骨骨折整復手術におけるアプローチ法と骨折部整復及び固定の手技を実習することで 参加者が手技を取得し精通できることを目標とする ( 担当講師 : 今井啓道 使用遺体数 2 体, 座学及び実習 ) それぞれのコースについての座学を 20 分程度行った後 実習を行う 9:00 10:00 睫毛下切開 経結膜切開 口腔前庭切開での上顎骨 頬骨 眼窩底へのアプローチ ( 担当講師 : 今井 ) 献体の顔面を上に向けた状態で固定し実習を行う 受講者は2 人一組となり術者と助手に別れる 右下眼瞼を利用し 睫毛下切開 pre-septalでの眼窩下縁 眼窩底へのアプローチを実習する 左下眼瞼を利用し 経結膜切開 retro-septalでの眼窩下縁 眼窩底へのアプローチを実習する さらに 涙丘下切開 (subcaruncle approach) による眼窩内側壁の展開も上級者には実習してもらう さらに 口腔前庭切開からの上顎骨 頬骨へアプローチを実習する 10:10 11:10 冠状切開での顔面骨へのアプローチ ( 担当講師 : 今井 ) 献体の顔面を上に向けた状態で固定し実習を行う 受講者は2 人一組となり術者と助手に別れる 冠状切開から眼窩及び頬骨 頬骨弓まで展開する手技につき学ぶ 2 人の受講者がそれぞれ左右半分を術者となることで実習を行う このアプローチでは

側頭部の詳細解剖を把握することが重要となる 術後の側頭部陥凹変形を予防 し 顔面神経側頭枝への損傷を回避する方法の習得を目指す 11:20-12:20 頬骨骨折への整復手技およびプレート固定 ( 担当講師 : 今井 ) 献体の顔面を上に向けた状態で固定し実習を行う 受講者は2 人一組となり術者と助手に別れ 左右それぞれ術者として実習する 前の実習で展開された術野から 側頭窩に整復鉗子を挿入する 続いて 頬骨前頭縫合部の鋼線固定 眼窩下縁のミニプレート固定 頬骨上顎陵部へのミニプレート固定を行う 狭い術野から頬骨全体の形態をイメージして 適切にベンディングされたプレートを適切な位置に固定するコツを習得する テーマ 2: 顎顔面骨の骨切り手技と固定 目的 : 顔面の構造物は繊細で 狭い範囲に重要な器官が密集しているため合併症を生じさせないアプローチを行うには繊細な技術を必要とする 特に顎顔面骨の骨切り術は顎顔面形成術の根幹をなすものであるが 助手から術野が見えにくいため手術のイメージがつかみにくく また指導者からも確認できない部位で手技を研修医に行わせることになるため 臨床の場で技術を取得させる経験を積ませることは非常に困難で抵抗があるものであった このプログラムでは 形成外科専門医取得後の医師を対象とし 顎顔面の骨切り手術のなかで基本となる LeFort I 型上顎骨切り術と下顎枝矢状分割術を 献体を用いて実習し技術の取得を目指す またエキスパートには より高度な LeFort III 型上顎骨切り術を安全に行いえる手技の取得を目指す 参加者の希望により Basic コースと advance コースどちらかの術者 助手を選択してもらう ( 担当講師 : 今井啓道 使用遺体数 2 体 ( テーマ 1 での献体 2 体を再度利用 ), 座学及び実習 ) それぞれのコースについての座学を 20 分程度行った後 実習を行う 13:30 15:30 Basic コース :LeFort I 型上顎骨切り術 下顎枝矢状分割術 ( 担当講師 : 今井 ) 献体の顔面を上に向けた状態で固定し実習を行う

受講者は4 人で一体の献体を囲み実習を行う Basicコース希望者は左右どちらかの術者を経験する Advanceコース希望者は助手を行う すでに展開してある口腔前庭切開から梨状孔縁および上顎翼突板接合部を展開する Bone Sawを用いてLeFort I 型上顎骨切り術を行い上顎翼突板縫合を離開し上顎骨を授動する 続いて 下顎枝縁頬粘膜切開 (posterior buccal sulcus incision) より下顎枝を展開 下歯槽神経を損傷しないための下顎枝内側面の剥離について学び 下顎枝矢状分割を実際におこない手技の習得を目指す 15:40 17:30 Advanceコース :LeFort III 型上顎骨切り術 ( 担当講師 : 今井 ) 献体の顔面を上に向けた状態で固定し実習を行う 受講者は4 人で一体の献体を囲み実習を行う Advanceコース希望者は左右どちらかの術者を経験する Basicコース希望者は助手を行う すでに展開されている冠状切開 LeFort III 型上顎骨切りを実習する 特に 頭側からの上顎翼突板接合部離断手技や上顎洞外側壁の骨切り さらに上顎洞内側壁から眼窩内側にかけての骨切り手技はブラインドでの骨切りが必要となるため 経験を要する部分である 実習では 通常の手術術野から触診での骨切り部位の確認を行った後 手術では展開できない部位を大きく展開し骨切り部位を目視で確認 顎動脈やその枝である外側後鼻枝 中隔後鼻枝の位置と骨切り部位との位置関係を確認することで 大きな出血を回避する骨切り方法について理解を深める

Seminar on Flap Surgery 2014/02/17 テーマ 3: 主要な皮弁の挙上手技とその血管解剖 目的 : 広背筋皮弁や 腹直筋皮弁 前外側大腿皮弁など 再建外科の領域において使用頻度は高いが 挙上手技にはその詳細な血管解剖に精通している必要がある このプログラムでは ビギナーに汎用される皮弁の血管解剖と挙上手技を実習する また エキスパートには骨付き皮弁や 患者の個体差に対応した前内側大腿皮弁など使用頻度の低い皮弁の挙上手技を実習することで より安全な手術手技の取得を目指す ( 担当講師 : 武田睦 使用遺体数 2 体, 座学及び実習 ) う それぞれのコースについての座学を 20 分程度行った後 2 時間の皮弁挙上の実習を行 9:00 11:30 腹直筋皮弁 深下腹壁穿通枝皮弁 浅下腹壁動脈皮弁 ( 担当講師 : 武田 ) 仰臥位において皮弁採取を行う 下腹部に切開を行い 深下腹壁血管が腹直筋内に到達し そこから皮膚穿通枝として皮膚 皮下組織に至る解剖および操作手技を実習する それにより スタンダードな皮弁としての腹直筋皮弁 さらには低侵襲を目的とした深下腹壁穿通枝皮弁や 浅下腹壁動脈皮弁など さらに専門的なの皮弁挙上について実習する 12:30 15:00 前外側大腿皮弁 内外側大腿皮弁 大腿張筋皮弁 ( 担当講師 : 武田 ) 仰臥位において皮弁採取を行う 大腿に切開を行い 大腿皮膚を栄養する前外側大腿穿通枝 および内外側大腿穿通枝を見出す それぞれの穿通枝により前外側大腿皮弁と内外側大腿皮弁が挙上可能であり variationによる皮弁挙上の選択枝となりうることを実習する また 皮弁のそれぞれを外側大腿回旋動静脈まで追い その横行枝から大腿張筋皮弁の挙上までを実習する 15:00-17:30 広背筋皮弁 ( 肋骨付き ) 肩甲皮弁 ( 肩甲骨月 ) 前鋸筋弁 ( 担当講師 : 武田 )

側臥位において皮弁採取を行う 背部 腋窩に皮膚切開を行い 各皮弁の主要栄養血管である肩甲下血管系の解剖および操作手技を実習する さらに 肩甲下動脈より分岐する胸背血管 肩甲回旋血管 胸背血管前鋸筋枝 胸背血管肋間穿通枝枝 胸背血管肩甲骨角枝などに至る解剖を明らかにし それに対応する 広背筋皮弁 肩甲皮弁 前鋸筋弁 肋骨付き広背筋皮弁 肩甲骨弁などの挙上方法について実習する