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Oracle Database 11g SAN 向け EMC バックアップ / リカバリのパフォーマンス向上を実現する EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用 詳細ビュー EMC の情報インフラストラクチャ ソリューション US ホワイトペーパー翻訳版 要約 このホワイト ペーパーでは Oracle データベースを FC( ファイバ チャネル ) ディスクではなく EFD( エンタープライズ フラッシュ ドライブ ) で実行する場合のパフォーマンスの考慮事項について説明します また EMC CLARiX CX4-120 ストレージ アレイで FCP( ファイバ チャネル プロトコル ) による EMC SnapView と Oracle ASM(Automatic Storage Management) を使用する Oracle Database 11g のバックアップ / リカバリ ソリューションの有効性についても検証します 2010 年 8 月

Copyright 2010 EMC Corporation. 不許複製. このドキュメントに記載されている情報は ドキュメントの出版日現時点の情報です この情報は予告なく変更されることがあります 本文書に記載される情報は 現状有姿 (AS IS) の条件で提供されています EMC Corporation は この資料に記載される情報に関する どのような内容についても表明保証条項を設けず 特に 商品性や特定の目的に対する適応性に対する黙示の保証はいたしません 本書に記載された EMC ソフトウェアの使用 複製 配布については 適用されるソフトウェアライセンスを必要とします 最新の EMC 製品名リストについては http://japan.emc.com/ にある EMC Corporation の商標 を参照してください 他のすべての名称ならびに製品についての商標は それぞれの所有者の商標または登録商標です パーツ番号 :H7345-J EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 2

目次 エグゼクティブ サマリー... 4 ビジネス ケース... 4 製品ソリューション... 4 主な結果... 4 概要... 5 目的... 5 対象範囲... 5 対象読者... 5 用語... 6 テクノロジーの概要... 8 概要... 8 EMC CLARiX ストレージ アレイ... 8 EMC Replication Manager... 8 EMC SnapView... 9 Oracle ソフトウェア スタック... 9 ディスク ドライブ... 9 EFD( エンタープライズ フラッシュ ドライブ )... 10 構成... 11 概要... 11 サイト... 11 環境プロファイル... 11 物理環境... 11 ストレージのレイアウト... 12 ディスク レイアウト... 13 ネットワーク アーキテクチャ... 13 ハードウェア リソース... 14 ソフトウェア リソース... 15 テストと妥当性検査... 16 概要... 16 ストア ソリューション... 16 基本的なバックアップ ソリューション... 18 高度なバックアップ ソリューション... 19 まとめ... 23 概要... 23 重要なポイント... 23 次のステップ... 24 関連資料... 25 参照ドキュメント... 25 EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 3

エグゼクティブ サマリー ビジネス ケース データベース環境の管理に関しては 中堅企業も大規模企業と同じ課題に直面しています いくつかの課題を例に挙げます リソース使用率および拡張に対するコントロール 部門レベルで複雑な環境の配備 管理 および保守に十分に対応できる IT リソースの欠如 使用電力 冷却能力 フロア面積要件の削減 大規模企業とは異なり 中堅企業には予算縮小の制約があり 単独のカスタム ソリューションを導入する余裕はありません このことが 中堅企業によるデータベース ソリューションの作成プロセスを 大規模企業よりもさらに困難なものにしています そのため Oracle の中堅企業のお客様のために 低コストかつ高パフォーマンスな拡張性の高いソリューションがますます必要とされています 製品ソリューション EMC CLARiX CX4-120 マルチ プロトコル アレイは Oracle の中堅企業のお客様に低コストで高パフォーマンスな拡張性の高いソリューションを提供します このアレイでは FCP( ファイバ チャネル プロトコル ) を使用し SAN( ストレージ エリア ネットワーク ) 上で Oracle ASM(Automatic Storage Management) を使用して Oracle Database 11g にアクセスします このホワイト ペーパーでは Oracle データベースを FC( ファィバ チャネル ) ディスクではなく EFD( エンタープライズ フラッシュ ドライブ ) で実行する場合のパフォーマンスの考慮事項について考察します また ソリューションのテスト中に確認 妥当性が検査されたバックアップ リカバリ パフォーマンスに関するベスト プラクティスの概要について説明します これらの情報は FCP( ファイバ チャネル プロトコル ) 経由の SnapView と Oracle ASM を使用する CLARiX CX4-120 バックエンド アレイに Oracle Database 11g を実装する構成で妥当性が検査されました 主な結果 このホワイト ペーパーは 前出のソリューションにおける以下のメリットを明らかにしています Oracle ソフトウェア スタックの機能性 パフォーマンス リカバリ性 および拡張性機能 Oracle ソフトウェアは データベース サーバにローカルにインストールされます このデータベースは Oracle ASM によって管理され FCP を使用して SAN 上のストレージにアクセスします EMC SnapView を使用すると Oracle 11g 本番データベースの論理ストレージのバックアップ / リカバリが可能になり 本番サーバでのバックアップ操作によるすべてのパフォーマンス インパクトの負荷を軽減できます これは 通常の Oracle RMAN (Recovery Manager) バックアップ / リカバリに比較して パフォーマンスと管理性に大幅なメリットがあることを示します NFS や NAS などの他のストレージ構成に比較した FCP と Oracle ASM のパフォー EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 4

マンス 拡張性 効率性に関する大幅なメリット FC ディスクと比較した場合の EFD( エンタープライズ フラッシュ ドライブ ) の使用によるパフォーマンスを含むメリットの大幅な向上 概要 目的 このホワイト ペーパーは EMC CLARiX CX4-120 ストレージ アレイで FCP 経由の EMC SnapView と Oracle ASM を使用する Oracle Database 11g で確認 および妥当性を検査した バックアップ リカバリ パフォーマンスのベスト プラクティスの概要について説明します 対象範囲 このホワイト ペーパーでは 次のトピックを取り上げます Quest Benchmark Factory for Databases を使用してスケールアップ OLTP の TPC-C と同等のワークロードを適用することによる クエリー パフォーマンスが TPC-C ベンチマーク未満になるポイントへの ユーザーの拡張性 次の例を含め 複数の複合アーキテクチャを検討し パフォーマンスがテストされました すべての Oracle Database オブジェクトが Oracle ASM で管理され FCP/SAN 経由でストレージにアクセスします この構成では NFS/NAS などのその他のストレージ構成よりも高いパフォーマンスと低い I/O レーテンシーを実現できます データベースを EFD に実装します 一般に 小規模のデータベースは高いパフォーマンスを必要とします EFD は 比較的小規模なデータベース構成で検討される 価格的に導入しやすいドライブです このホワイト ペーパーでは より尐ないディスク数の構成で実現できるパフォーマンスについて考察します Oracle が提供する組み込み型バックアップ / リカバリ ツールの RMAN を使用する 基本的なバックアップ / リカバリ EMC SnapView を使用する高度なバックアップ / リカバリ 対象読者 このホワイト ペーパーは次のような読者を対象としています EMC 社内の担当者 : EMC パートナー お客様 EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 5

用語 次の表では このホワイト ペーパーで使用する用語の定義を説明します 用語 ASM(Automatic Storage Management) EFD( エンタープライズ フラッシュ ドライブ ) SATA(Serial Advanced Technology Attachment) ドライブ 基本的なバックアップ / リカバリ 高度なバックアップ / リカバリ 定義 Oracle ASM は Oracle Database ファイル用のボリューム マネージャとファイル システムです シングル インスタンスの Oracle Database および Oracle RAC(Oracle Real Application Clusters) 構成がサポートされます フラッシュ メモリを使用してデータを保存するドライブで 駆動機器がありません SATA は ハード ディスク ドライブをコンピュータ システムに接続する比較的新しい規格です IDE(Integrated Drive Electronics) ハード ディスク ドライブがパラレル信号テクノロジーを使用するのに対し SATA は シリアル信号テクノロジーを使用します オペレーティング システムとデータベース サーバ ソフトウェア スタックによるバックアップ / リカバリ機能を提供する ソリューション コンポーネント Oracle の場合は RMAN がこれに相当します 基本的なバックアップ / リカバリでは すべての I/O およびバックアップ / リカバリ動作の処理にデータベース サーバの CPU を使用します 専用のハードウェアまたはソフトウェアを使用してストレージ レイヤーからバックアップ / リカバリ機能を提供する ソリューション コンポーネント 高度なバックアップ / リカバリには次のメリットがあります 基本的なバックアップ / リカバリ処理の I/O および処理要件からデータベース サーバの CPU の負荷を軽減します 論理ストレージ レイヤーのレプリケーション ( 一般にスナップショットと呼ぶ ) の使用による 卓越した MTTR( 平均復旧時間 ) を達成します EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 6

スケールアップ OLTP 業界標準の OLTP ベンチマークをシングル インスタンスのデータベースに対して使用します 包括的なパフォーマンス テストを実施し ハードウェアとソフトウェアのソリューション スタックを使用して達成できる最大のパフォーマンスを検証します スケールアップ OLTP の 2 つのインスタンスのうち 1 つは FC ディスクで もう 1 つは EFD を使用します EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 7

テクノロジーの概要 概要 このセクションでは このソリューションで使用されるテクノロジーの概要を説明します EMC CLARiX ストレージ アレイ EMC Replication Manager EMC SnapView Oracle ソフトウェア スタック ディスク ドライブ EFD EMC CLARiX ストレージ アレイ EMC CLARiX ストレージ アレイ製品は 柔軟なアーキテクチャとマルチ プロトコル接続を提供します これにより IP/Ethernet iscsi およびファイバ チャネル SAN 環境で接続できます EMC CLARiX CX4-120 は 部門アプリケーションや中規模企業向けのエントリー レベルのネットワーク ストレージを提供します CX4-120 は CLARiX のファイブ ナイン (99.999%) の可用性に加えて FAST(Fully Automated Storage Tiering) EFD Virtual Provisioning 64 ビット オペレーティング システム マルチコア プロセッサなどの革新的テクノロジーをサポートしています CX4-120 は 5~120 TB の容量に拡張できます CLARiX に提供される SAN 接続プロトコルを 次の表に示します プロトコル iscsi FCP 提供元 EMC CLARiX ストレージ プロセッサ EMC CLARiX ストレージ プロセッサ EMC Replication Manager EMC Replication Manager は EMC のポイント イン タイム レプリケーション テクノロジーを一元管理コンソールから管理します Replication Manager は データ レプリケーション プロセス全体 ( 検出 / 構成から 複数のアプリケーションで整合性を備えたディスク ベースのレプリカの管理まで ) を調整します Replication Manager は レプリケーション環境を自動検出し レプリカ情報をスケジュール 記録 カタログすることにより 管理の効率化を実現します Replication Manager を使用すると オン デマンドで またはお客様が定義したスケジュールやポリシーに従って データが適時に適切な場所に配置されます このアプリケーション主導型の製品により アプリケーションの整合性が得られるとともにレプリカ管理を効率化できます Replication Manager は 複数のソフトウェア コンポーネントで構成されます このうち 1 つのコンポーネントのみ必要とするホストがあれば 2~3 つのコンポーネントを必要とするホストもあります 各マシンにインストールするコンポーネントを判別するには 以下の各マシンで実行するタスクを考慮に入れます EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 8

Replication Manager サーバ Replication Manager サーバ コンポーネントはレプリカを管理します 一般に 1 台の RM サーバで複数のホストのニーズを満たすことができます RM サーバは サポートされる Windows ホストにしかインストールできません Replication Manager エージェント Replication Manager エージェント コンポーネントは レプリケーション実行前に Oracle Database のホット バックアップ モード切り替えなどのタスクを実行することにより レプリカを作成またはマウントするホスト マシンを準備します RM ソフトウェアは 他の場所にもインストールできますが ここでテストした構成では RM サーバが相互運用を必要とするホスト上にインストールされます Replication Manager コンソール RM コンソール コンポーネントは ユーザーがサーバとエージェント ソフトウェアをローカルでもリモートからでも制御できるようにする GUI( グラフィカル ユーザー インタフェース ) です EMC SnapView SnapView は ストレージ システム ベースのソフトウェア アプリケーションで クローンまたはスナップショットを使用して LUN のコピーを作成できます クローンは LUN の実際のコピーで ソース LUN のサイズによっては作成に時間がかかります スナップショットは LUN のポイント イン タイムの仮想コピーで わずか数秒で作成できます SnapView の仕組み スナップショットは セカンダリ サーバでソース LUN のポイント イン タイムのコピーを表示することができる 仮想 LUN です SnapView のセッション開始時をポイント イン タイムとみなすことができます SnapView のセッションでは 特定時点 ( ポイント イン タイム ) にソース LUN のデータが追跡管理されます セッション中も 本番サーバでソース LUN への書き込みやデータの変更を行うことができます この動作が発生した場合 SnapView は 元のポイント イン タイム データのコピーを SP の予約済み LUN プール内の予約済み LUN に保存します この動作は ソース LUN でデータ チャンクが初めて変更されたときにのみ発生することから Copy on First Write アルゴリズム と呼ばれます セッションが続行され 追加の I/O によりソース LUN のその他のデータ チャンクが変更されると 予約済み LUN プールに保存されるデータ量は増加します 必要であれば 予約済み LUN プールのサイズを拡張できます Oracle ソフトウェア スタック このソリューションの Oracle ソフトウェア スタックは 次のもので構成されます Oracle Database 11g Release 2 Enterprise Edition Oracle ASM ディスク ドライブ 機械ディスク ドライブの一般的な推奨事項は 次のとおりです 毎分回転数 (rpm) が高いドライブほど rpm が低いドライブに比べて全体的なランダム アクセスのスループットが高くなり レスポンス タイムは短くなります 最大のパフォーマンスを得るには データファイルおよび一時ファイル用とオンライン REDO ログ ファイル用に rpm が高いドライブを使用することをお勧めします FC ディスク ドライブは パフォーマンスが大幅に優れているため データファイル 一時ファイル オンライン REDO ログ ファイルの保存先として推奨されます SATA II ディスク ドライブは レスポンスと回転スピードが遅く ランダム I/O でのパ EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 9

フォーマンスも中程度ですが ほぼ同じ容量に対して FC ディスク ドライブよりもコストが安いというメリットがあります 一般に SATA II ディスク ドライブは アーカイブされた REDO ログの保存先や高速リカバリ領域として使用するのに最適です バックアップ / リカバリで高パフォーマンスの要件が発生した場合 FC ディスク ドライブをこの用途に使用できます EFD( エンタープライズ フラッシュ ドライブ ) EFD を使用すると EMC CLARiX に格納された Oracle Database のコスト パフォーマンス 効率性 使用電力 フロア面積 および冷却能力の要件を大幅に改善できます EFD は 読み取り / 書き込みの高速レスポンス タイムを常に必要とし レーテンシーの影響を受けやすいアプリケーションにとくに最適です このような条件は Oracle Database で非常に多く見られます この条件に当てはまる場合 読み取り / 書き込み動作が多い ( ホット ) テーブルとレーテンシーの影響を受けやすいデータは EFD に移動することをお勧めします EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 10

構成 概要 データファイル 一時ファイル 制御ファイル オンライン REDO ログ ファイル アーカイブ ログ ファイルを含むすべてのデータベース オブジェクトは SAN ストレージ上にある ASM のディスク グループに保存されます サイト サイトは次のような構成となります Oracle Database 11g R2 のシングル インスタンスをホストする起動済みの物理サーバ SAN 経由でサーバに接続され EMC SnapView を使用して高度なバックアップ ソリューションを提供する CLARiX CX4-120 クライアントおよびストレージ ネットワークに接続された Oracle Database 11g サーバ 環境プロファイル このホワイト ペーパーは 以下の環境プロファイルを使用して妥当性が検証されました プロファイル特性データベースの容量データベースのプロファイルワークロードのプロファイルユーザーの拡張ストレージ ネットワークの接続性 価値 350 GB OLTP TPC-C 業界標準ベンチマーク最大安定ロード数まで 4 GbE FCP 物理環境 次の図は 使用環境全体の物理的アーキテクチャを示しています EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 11

ストレージのレイアウト 次の表は FC ディスクを使用する場合の この用途向け Oracle ファイル システムのアロケーションの一覧です 内容 ファイルシステム ファイル システム マウント ポイント Oracle データファイル Oracle 一時ファイル Oracle オンライン REDO ログ ファイル Oracle 制御ファイル ASM +DATA_FC 次の表は EFD ディスクを使用する場合の この用途向け Oracle ファイル システムのアロケーションの一覧です 内容 ファイルシステム ファイル システム マウント ポイント Oracle データファイル Oracle 一時ファイル Oracle オンライン REDO ログ ファイル Oracle 制御ファイル ASM +DATA_EFD 上記 2 つの用途で これらすべてのファイルには ASM を使用してアクセスします ASM は 高パフォーマンスを必要とするデータベース オブジェクトを保存するために使用します データファイル オンライン REDO ログ ファイル 制御ファイル および一時ファイルはすべて RAID 5 で構成した ASM ディスク グループに保存されます バックアップ / リカバリに使用する場合は 次のオブジェクトが SATA ディスク ドライブに保存されます 内容 ファイルシステム ファイル システム マウント ポイント バックアップ ターゲット アーカイブされたログ ファイル ASM +ARCH バックアップ プロセスを支援し メディア復旧を可能にするため バックアップ / リカバリ利用を検証する際にはアーカイブログ モードが有効になります ただし FC ディスクおよび EFD を使用してパフォーマンス テストを実施する際には 最適なパフォーマンスを得るためにこのモードは有効になりません また FC ディスク ドライブではソース データベースのバックアップ テストを実施しましたが EFD では実施していません EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 12

ディスク レイアウト 次の図は 使用環境のディスク レイアウトを示しています ネットワーク アーキテクチャ このソリューションでは 次のネットワーク接続を使用しています TCP/IP は 管理ネットワークのためのネットワーク接続を提供します Oracle Database 11g サーバは FCP SAN を使用してバックエンドの EMC CLARiX アレイに接続しています EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 13

ハードウェア リソース ソリューションの検証に使用したハードウェアの一覧を 次の表に示します ハードウェア数量構成 EMC CLARiX CX4-120 1 FC スイッチ 2 データベース サーバ 1 仮想化サーバ 1 ストレージ プロセッサ 2 基 ストレージ プロセッサあたり 4 つの FCP ネットワーク接続 FC シェルフ 2 台 (FC 300 GB 15k rpm ディスク 30 台 ) EFD シェルフ 1 台 (400 GB 4 GB FC EFD 5 台 ) SATA シェルフ 1 台 (SATA 1 TB 7200 rpm ディスク 15 台 ) FLARE バージョン 04.29.000.5.003 16 ポート 4 Gb スループット 2.66 GHz Intel Pentium 4 クワッド コア プロセッサ 2 基 24 GB RAM 146 GB 15k SCSI 内蔵ディスク GbE Ethernet オンボード NIC 2 基 Intel PRO/1000 PT クワッド ポート GbE EthernetNIC 増設 2 基 SAN ブレード QLE2462-E-SP 4 Gb/ 秒デュアル ポート FC HBA( 合計 4 ポート )2 個 2.86 GHz AMD Opteron クワッド コア プロセッサ 4 基 32 GB RAM 2,146 GB 15k SCSI 内蔵ディスク GbE Ethernet オンボード NIC 2 基 Intel PRO/1000 PT クワッド ポート GbE EthernetNIC 増設 3 基 SAN ブレード QLE2462-E-SP 4 Gb/ 秒デュアル ポート FC HBA( 合計 4 ポート )2 個 EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 14

ソフトウェア リソース ソリューションの検証に使用したソフトウェアの一覧を 次の表に示します ソフトウェア バージョン情報 Red Hat Enterprise Linux 5.4 Microsoft Windows Server Enterprise Edition Oracle Database Enterprise Edition 2003 R2 11g(11.2.0.1.0) Quest Benchmark Factory for Databases 5.8.0 EMC Navisphere Management 6.29.0.6.34 EMC FLARE 04.29.000.5.003 EMC Replication Manager 5.2.3.0 EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 15

テストと妥当性検査 概要 このホワイト ペーパーでは このソリューションの妥当性を検査するために実施されたテストのサマリーと特性について説明します このテストの目的は 妥当な負荷の下でエンド ツー エンドのソリューションとそのコンポーネント サブシステムのレスポンスの特性を明確にし FCP を介して接続する CLARiX CX4-120 の Red Hat Enterprise Linux 5 上で実行される Oracle Database 11g の市場を示すことです ストア ソリューション ストア ソリューション コンポーネントは パフォーマンスに関してソリューション スタックの境界ポイントを判別するために パフォーマンス測定値セットとして設計されました 達成されるパフォーマンスの測定値を実際の最高のパフォーマンスと整合性を持たせるため 妥当な量の微調整を実施しました テスト プロシージャ ストア ソリューション コンポーネントの妥当性検査には 次のプロシージャを使用しました ステップ 動作 1 実行中の Benchmark Factory エージェントをすべて閉じる 2 クライアント マシンを再起動する 3 データベースのインスタンスを停止する 4 クライアント マシンで Benchmark Factory のコンソールおよびエージェントを開始します 5 Benchmark Factory のジョブを開始します 6 テストの進行状況を監視します 7 テストの完了後にテスト結果を収集します テスト結果 物理サーバから起動された Oracle Database 11g のシングル インスタンス データベースの ASM 構成で実施したテスト結果のサマリーを 以下のグラフに示します データベース サーバの搭載メモリは 24 GB でした FC ディスクのパフォーマンス : ユーザー : 6,400 TPS: 302 レスポンス タイム :1.992 秒 TPS は 6,400 ユーザーでピークに達しました これは最多のユーザー数で レスポンス タイムは 2 秒未満でした EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 16

FC ディスクのグラフ EFD のパフォーマンス : ユーザー : 7,400 TPS: 352.6 レスポンス タイム :1.607 秒 TPS は 7,400 ユーザーでピークに達しました これは最多のユーザー数で レスポンス タイムは 2 秒未満でした EFD のグラフ EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 17

基本的なバックアップ ソリューション 基本的なバックアップ ソリューションのコンポーネントは Oracle Database 11g 構成が RMAN ディスク間バックアップと互換性があることを示しています バックアップ テスト時のソース データベースの格納には FC ディスクを使用しました バックアップ テストはパフォーマンスをテストするもので RMAN バックアップ / リストアの実行中にパフォーマンス レベルが確認されました リストアは機能性をテストするもので RMAN リストアの実行に要する時間をチューニングし 測定しました リストアおよびリカバリされたトランザクションを測定し データ消失がないことを確認します テスト プロシージャ 基本的バックアップ ソリューション コンポーネントの妥当性検査には 次のプロシージャを使用しました ステップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 動作 実行中の Benchmark Factory エージェントをすべて閉じます Benchmark Factory のコンソールを閉じます Benchmark Factory のコンソールとエージェントをリスタートします データベース サーバをシャットダウンします リスナーを起動し データベース インスタンスを再開します 1,500 ~ 6,500 のユーザー ロード数で間隔を 100 に設定して Benchmark Factory テストを開始します ユーザー ロード数が 3,100 回のイテレーションに達した時点で バックアップ サーバで RMAN バックアップを開始し 本番データベースのパフォーマンス インパクトを監視します RMAN バックアップが正常に完了し テストを終了できることを確認します Benchmark Factory テストが終了したら テスト結果を収集します RMAN を使用してデータベースをリストアします データベースをリカバリします データベースのリストアに要した時間をキャプチャします テスト結果 Benchmark Factory のロードを実行中に RMAN のバックアップ操作を実行しました RMAN のバックアップはユーザー ロード数 3,100 で開始し 4,500 で終了しました 次のグラフに示すように RMAN をユーザー ロード数 3,100 で開始したときに レスポンス タイムが多尐増加し トランザクションのスループットが多尐減尐しました EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 18

RMAN バックアップ開始 RMAN バックアップ終了 バックアップ / リカバリのサマリー 次の表に バックアップ / リストア テストのサマリーを示します テスト実行時間 7 時間 10 分 ユーザー ロード数の範囲 1,500~6,500 間隔 100 プロファイルドライバテスト開始時刻テスト終了時刻 RMAN バックアップ開始時刻 RMAN バックアップ終了時刻 RMAN バックアップ総時間 RMAN リストア総時間 RMAN リカバリ総時間 Mteoradb52 Oracle 2010 年 5 月 21 日 ( 金 )19:59:00 CST( 米中部標準時 ) 2010 年 5 月 22 日 ( 土 )03:09:00 CST( 米中部標準時 ) 22:19:00 CST( 米中部標準時 ) ユーザー ロード数 3,100 00:03:00 CST( 米中部標準時 ) ユーザー ロード数 4,500 1 時間 44 分 1 時間 9 分 1 時間 36 分 基本的なバックアップ / リカバリ結果 RMAN は Oracle Database 11g に信頼できる高パフォーマンスのバックアップ ソリューションを提供しました しかし データベースのリストアにはかなりの時間を要しました RMAN バックアップの格納に必要なスペースも かなりのサイズになりました 高度なバックアップ ソリューション 高度なバックアップ ソリューション コンポーネントの目的は 検査対象の構成が Replication Manager を使用する CLARiX SnapView と互換性があることを示すことでした バックアップ テストは パフォーマンス テストとして実施されました Replication Manager EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 19

とともに EMC CLARiX SnapView のスナップショットを使用したホット バックアップの実行中に データベースのパフォーマンスをテストしました リストアは機能性テストとして実施されました SnapView リストア実行の所要時間をチューニングし 測定しました テスト プロシージャ 高度なバックアップ ソリューション コンポーネントの妥当性検査には 次のプロシージャを使用しました ステップ 動作 1 Replication Manager を設定します 2 Replication Manager で本番ホスト マウント ホスト ストレージを登録します 3 Replication Manager で レプリケートするデータベース用にアプリケーション セットを作成します 4 Replication Manager コンソールで SnapView スナップショットを生成するジョブを作成します 5 実行中の Benchmark Factory エージェントをすべて閉じます 6 Benchmark Factory のコンソールを閉じます 7 Benchmark Factory のコンソールとエージェントをリスタートします 8 データベースのインスタンスを停止し 再開します 9 1,500~6,500 のユーザー ロード数で Benchmark Factory テストを開始します 10 ユーザー ロード数が 3,100 回のイテレーションに達したら Replication Manager コンソールでジョブを実行することにより データベースのスナップショットを作成します 11 本番データベースでパフォーマンス インパクトを監視します 12 Benchmark Factory テストが終了したら テスト結果を収集します 13 データベースをシャットダウンします 14 ASM インスタンスを停止して無効化します 15 データ ディスクグループをマウント解除します 16 Replication Manager を使用してデータベースをリストアします 17 データベースをリカバリします 18 データベースのリストアに要した時間をキャプチャします テスト結果 EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 20

スナップショット ジョブは 3,100 のユーザー ロード数で開始しました 報告された最大イテレーションで TPS は 6,100 ユーザーでピークに達しました これは最多のユーザー数で レスポンス タイムは 2 秒未満でした スナップショット作成開始 / 終了時刻 TPS は 6,100 ユーザーでピークに達しました 高度なバックアップ / リストアのサマリー 次の表に 高度なバックアップ / リストア テストのサマリーを示します テスト実行時間 7 時間 16 分 ユーザー ロード数の範囲 1,500~6,500 間隔 100 プロファイルドライバテスト開始時刻テスト終了時刻 Mteoradb52 Oracle 2010 年 5 月 25 日 ( 火 )18:45:00 CST( 米中部標準時 ) 2010 年 5 月 26 日 ( 水 )02:01:00 CST( 米中部標準時 ) スナップショット作成開始時刻 2010 年 5 月 25 日 ( 火 )21:12:26 CST ユーザー ロード数 3,100 スナップショット作成終了時刻 2010 年 5 月 25 日 ( 火 )21:16:26 CST ユーザー ロード数 3,100 スナップショット作成総時間 リストア処理総時間 リカバリ総時間 4 分 1 分 19 秒 1 時間 40 分 高度なバックアップ / リカバリの結論 CLARiX SnapView 機能は 検査済みの構成で Oracle Database 11g と連携して機能し Replication Manager を使用して正しく実行できます ほとんどのテスト実行で バックアップ中にパフォーマンスへのごくわずかな影響が確認されました しかし これは一時的なもので パフォーマンスは短時間のうちに期待されるレベル EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 21

まで回復しました SnapView スナップショットのホット バックアップのリストアでは SnapView のスナップショット リストア機能が使用されるため RMAN を使用してディスク間リストアよりもはるかに高速になります EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 22

まとめ 概要 EMC CLARiX ストレージ アレイの高可用性機能を EMC の実証済みのストレージ テクノロジーと組み合わせて使用することで FCP を使用する Oracle Database 11g 用に高パフォーマンス 優れた柔軟性 低リスクのストレージ システムを実現できます 重要なポイント 次の表に このソリューションで対応できる重要なポイントをまとめます 重要なポイント TCO( 総所有コスト ) の削減 バックアップ / リカバリの複雑さの軽減 パフォーマンスの向上 ビジネス継続性 ソリューションの目的 このソリューションは EMC Replication Manager と EMC SnapView を使用して Oracle Database 11g 本番データベースの物理的なバックアップを実行することにより 本番サーバのバックアップ処理によるパフォーマンス インパクトの負荷をすべて軽減すると同時に データベース サーバの CPU 負荷を低減します EMC Replication Manager は お客様のスクリプト作成やレプリケーション タスク手動実行の要件を削減します これらのタスクは Replication Manager で完全に自動化して管理することができます EMC CLARiX に EFD を統合することで 非常に低いレーテンシーで非常に高い I/O パフォーマンスを実現できる 新しい階層 0 のストレージ レイヤーを提供します このシステムでは OLTP のスループットが大幅に向上し レスポンス タイムもきわめて高速に維持できます 従来の磁気ディスク ドライブ テクノロジーは もはやミッション クリティカルなストレージ環境におけるパフォーマンスの限界を表しません これからは 数十から数百の使用率の低いディスク ドライブにワークロードを分散するという高コストのアプローチは不要です Oracle Database 11g 環境では EFD の導入は パフォーマンスの向上と使用電力 冷却能力 およびデータ センターのフロア面積の要件の縮小につながります EMC CLARiX は 従来のディスク ドライブ テクノロジーを使用して EFD のパフォーマンスと電気効率が単一のアレイで 1 つになり 単一のソフトウェア ツールセットで管理し 高度な機能 卓越したパフォーマンス および 強化されたストレージ階層化オプションを提供します EMC SnapView を使用する高度なバックアップ / リカバリでは リストア処理に要する時間が短縮され MTTR( 平均リカバリ時間 ) が大幅に向上します さらに バックアップ処理がデータベース サーバのパフォーマンスに与える影響は最小限で済むため バックアップをより頻繁に実行することができます つまり 適用されるアーカイブ ログの数が削減され リカバリ処理も最適化されます 優れたパフォーマンスと拡 EMC で実行されるパフォーマンス テストは 業界標準の OLTP ベンチマークを使用し ベスト プラクティスに一致 EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 23

張性 しない特別なチューニングは必要ありません 実際の構成を使用します これにより アプリケーションで実行を選択した構成の予測可能性と信頼性が保証されます 次のステップ EMC は Oracle Database 11g 環境向けのエンド ツー エンドのソリューションにおける実装リスクとコストを削減すると同時に 評価 設計 実装 および管理の迅速化を支援します このソリューションおよび他のソリューションに関する詳細については EMC の担当営業までお問い合わせください または 下記の Web サイトをご参照ください http://japan.emc.com/solutions/application-environment/oracle/solutions-for-oracledatabase.htm EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 24

関連資料 参照ドキュメント 詳細については 次のドキュメントを参照してください Proven Solution ガイド EMC Unified Storage for Oracle Database 11g Enabled by EMC CLARiiON, EMC Celerra, VMware vsphere, and VMware High Availability (HA) Using FCP and NFS ( 英語版 ) ホワイト ペーパー Leveraging EMC CLARiiON CX4 with Enterprise Flash Drives for Oracle Database Deployments Applied Technology ( 英語版 ) EMC CLARiX CX4-120 におけるファイバ チャネル プロトコルと ASM(Automatic Storage Management) の使用詳細レビュー 25