夏季の節電に向けて 環境対策委員会

Similar documents
資料8 (資源エネルギー庁提供資料)

新規文書1


質問1

<4D F736F F D2088EA94CA89C692EB82C982A882AF82E990DF936491CE8DF482C982C282A282C D E646F63>

4 推進体制別途添付いたします 5 公表の方法等 ホームページアドレス 閲覧場所 窓口で閲覧 所在地 冊 子 閲覧可能時間 冊子名 入手方法 その他

( 別添 ) 平成 30 年 9 月 8 日 経済産業大臣世耕弘成 平成 30 年北海道胆振東部地震による節電への協力依頼について 平成 30 年 9 月 6 日に発生した平成 30 年北海道胆振東部地震の影響により 北海道電力管内において相当の供給力不足が発生することから 経済産業省として 9 月

夏期節電手法のご紹介 に関する資料の見方 節電メニューの説明 節電メニューの概要について説明しています 計算例 節電効果をお客さま自身にて理解し試算できるよう, 試算条件や計算式等を記載しております ( 注 : ある条件下による試算事例であり, 各々の建物の運用状況等によって節電効果は異なります )

Q1 1

「節電対策パンフレット」(家庭向け)

調査要領 1. 調査の目的 : 4 月からの電力の小売り全面自由化に対する会員事業所の意識及びその影響を把握し 今後の参考資料とする 2. 調査実施機関 : 甲府商工会議所 3. 調査実施時期 : 平成 28 年 3 月 24 日 ( 木 )~31 日 ( 木 ) 4. 調査対象 : 当所会員 30

今冬の節電へのご協力のお願い 事業者の皆様への節電のご協力のお願い 今冬 いずれの電力管内でも瞬間的な需要変動に対応するために必要とされる予備率 3% 以上を確保できる見通しです 他方 大規模な発電所のトラブルが発生した場合 安定供給が出来ない可能性が懸念されます 政府 電力会社においては 引き続き

節電行動計画記入様式 事業所名 : (1) 事業所の営業形態 使用電力等 勤務実時間 : 休日 : 契約電力 : kw 昨年夏のピーク使用電力 : kw kw が分からなければ kwh でも結構です (2) 具体的な節電目標 目標の実現に向けた対策 書き方の区分 どこまで詳細に書くかは自由です わか

untitled

(2) 直接的な被害 影響の内容第 図および第 表は 直接的な被害 影響を受けた事業所の具体的な被害 影響の内容を示したものである 全体では 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が 51.8% で最も多く 商品 仕掛品 原材料等の損壊 が 23.5% となっている 産業分類別で

スライド 1

東京中小企業家同友会発行 東日本大震災による夏季電力の節電にむけた

けいはんなエコシティ次世代エネルギー 社会システム実証プロジェクトにおける 電気のかしこい使い方プログラム の今夏の実施結果と今冬の実施概要について 平成 25 年 12 月 2 日関西電力株式会社三菱電機株式会社三菱重工業株式会社 関西電力株式会社 三菱電機株式会社 三菱重工業株式会社の 3 社は

夏季の節電メニュー ( 事業者の皆様 ) 東北 東京 中部 北陸関西 中国 四国 九州 1 今夏の節電へのご協力のお願い P.1 2 夏季の電力需要の特徴 P.3 3 業種別の節電メニューの例 オフィスビル P.5 卸 小売店 ( 百貨店 ドラッグストア等 ) P.8 食品スーパー P.10 医療機

企業経営動向調査0908

東芝ライテック株式会社 照明器具個別制御システム T/Flecs ティーフレックス 2014年4月 T/Flecsは 照明器具を1台ごとにコントロールする照明制御シス きめ細かい制御で快適な視環境と省エネを実現します T/Flecs システムでは 照明器具ごとに通信機能を持たせることで それぞれの明

ご迷惑をおかけしますが 今夏 節電にご協力をお願いします 今夏 電力不足が懸念されます 政府 電力会社においては 引き続き供給力の確保に最大限の努力をして参りますが それでもなお電力需要と供給力にはギャップが発生することが懸念されます 大変なご迷惑をおかけしますが 需給ギャップによる停電の発生を回避

世帯収入 DI 大幅な改善現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は で前回 (11 年 6 月 :-24.6) から +6.8 ポイント上昇した 震災後に混乱していた企業のサプライチェーンが回復し生産体制

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

店舗・オフィス用パッケージエアコン「省エネの達人プレミアム」新シリーズを発売

種類以上 再生可能エネルギー 100% のメニューだけでも 5~60 種類あり 新規参入が低調になりやすい家庭部 門においても 豊富な選択肢が確保されている 表 1: 米国の全面自由化実施州における新規参入状況 自由化中断 廃止州 : 7 州 ( カリフォルニア ネバダ アリゾナ ニューメキシコ モ

関西電力の取組みについて

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁


2) 電力料金のしくみについて 電力について ホテル 旅館業の代表的な契約形態は以下と思われます 低圧電力( エアコン等 ) または 業務用電力 従量電灯 C( 照明等 ) 1 契約形態の変更について 従量電灯 C( 照明等 ) の使用量が多い場合 (1 日の点灯時間が長く 月の使用量が 1000k

Microsoft PowerPoint - 講演用レジュメ0801【確定稿】Web公開用.ppt

【調査要領】

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

<4D F736F F D208B4C8ED294AD955C95CA8E F396EC816A2E646F63>

<4D F736F F F696E74202D F81798E9197BF332D31817A8E7B90DD8AC7979D ED28CA48F4389EF C835B83938E9197BF81698FC C816A2E >

2013 年度冬季の節電へのご協力のお願い 事業者の皆様への節電のご協力のお願い 2013 年度冬季の電力需給は 直近の経済成長の伸び 企業や家庭における節電の定着などを織り込んだ上で 北海道電力管内でも安定供給に最低限必要とされる予備率 3% 以上を確保できる見通しです 他方 大規模な発電所のトラ

電気料金新旧単価一覧表 ( 平成 25 年 9 月 1 日実施 ) 平素は 弊社事業に対し格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます また 日頃から節電にご協力いただいておりますことについて 重ねて御礼申し上げます さて 弊社は東日本大震災や新潟 福島豪雨による甚大な設備被害 原子力発電の停止による火

Microsoft Word - 報告書.doc

1 節電のお願い 2014 年度夏季の節電へのご協力のお願い 2014 年度夏季の電力需給は 中部及び西日本全体の予備率は電力の安定供給に最低限必要とされる予備率 3% を下回る見込みであり 電力需給は非常に厳しい見通しです 東日本から電力融通を行うことにより 中部及び西日本においても電力の安定供給

店舗・オフィス用パッケージエアコン 室内ユニット「てんかせ2方向」シリーズを発売

1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向について 横ばい との見方が拡大自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (40.0%) が最も多く 続いて 横ばい (35.6%) 増加 (23.3%) の順となっている また 1 年後 については 横ばい (41.1%) が最も

外気カット制御 有 外気冷房制御 無 全熱交換器制御 有 ( 全熱交換効率 0.) 2 換気設備 室用途毎に基準設定換気風量 ( 換気回数 ) 基準設定全圧損失 標準的な送風機の送風機効 率 伝達効率 余裕率 モータ効率を定め これらを標準設備仕様とする 基準設定換気風量 : 設計者へのヒアリング調

<4D F736F F F696E74202D E9197BF A816995CA8E C A89C48AFA82CC90DF A B816982B289C692EB82CC8A46976C816A966B8A4393B CD8AC793E02E >

日本食品洗浄剤衛生協会 2018 年 10 月制定 食器洗浄機用洗浄剤 リンス剤供給装置の 取付ガイドライン 日本食品洗浄剤衛生協会 2018 年 10 月 2018 年 10 月制定


1 指定地球温暖化対策事業者の概要 (1-2) 指定地球温暖化対策事業者及び特定テナント等事業者の氏名 指定地球温暖化対策事業者又は特定テナント等事業者の別 地球温暖化対策計画書 氏名 ( 法人にあっては名称 )

滋賀県内企業動向調査 2018 年 月期特別項目結果 2019 年 1 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 月期 ) のなかで 特別項目 : 働き方改革 ~ 年次有給休暇の取得

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

(2) 地震発生時の状況地震発生時の運転状況ですが 現在 20 清掃工場で40 炉が稼動していますが 地震発生当日は32 炉が稼動しており 8 炉は定期補修や中間点検のため停止していました 地震後は設備的な故障で停止したのが2 炉ありまして 32 炉稼動していたうち2 炉が停止したというのが地震発生

(Microsoft PowerPoint - \201y\222\371\220\ \201z\220A\227\3215\222e\203\214\203|\201[\203g.ppt)

<4D F736F F F696E74202D E096BE8E9197BF816982A8967E8A8488F8816A>

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

運転しない

<819C A926E8B8589B BB91CE8DF48C7689E68F D52322E786C73>

力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

Microsoft PowerPoint - 00.表紙.ppt [互換モード]

世帯収入 DI 増えた と 減った 二極化の傾向現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は - で前回 ( 年 6 月 :-8) から - ポイントとなりほぼ横ばいとなった 回答の内訳をみると やや増えた が + ポイ

Microsoft Word - 報告書.doc

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

【配布資料】

PowerPoint プレゼンテーション

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

2) 電力料金のしくみについて 電力について オフィスビルの代表的な契約形態は以下と思われます 低圧電力( エアコン等 ) または 業務用電力 従量電灯 C( 照明等 ) 1 契約形態の変更について 従量電灯 C( 照明等 ) の使用量が多い場合 (1 日の照明の点灯時間が長く 月の使用量が 100

(別紙5)夏期の節電メニュー(ご家庭の皆様) 東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州

目次 1. 指定引取場所の適正配置原則について 2.A B 両グループの指定引取場所の現状について 3. 指定引取場所の A B 共有化のメリットについて 4. 指定引取場所の A B 共有化に伴う統合のメリットについて 5. 指定引取場所の A B 共有化 統合について留意すべき点 6. 離島にお

2) 電力料金のしくみについて事業所の電力の代表的な契約形態は以下のように 2 つあります エアコン等: 低圧電力 ( 現在 : 動力プラン ) または 業務用電力 照明等: 従量電灯 C( 現在 : スタンダートプラン ) 家庭では 従量電灯 B が代表的です 電力自由化について 2016 年 4

ライブカメラによる夜間照明変化の様子 越智信彰 ( 米子高専一般科目 ) 1. はじめに ウェブ上には ライブカメラ として全国各地の風景を 24 時間ライブ中継しているサイトがあります 都市部の夜景を撮影しているカメラでは 屋外照明 看板照明などの点灯 消灯の様子がよくわかり

<4D F736F F F696E74202D D8E9197BF82522D82535F8CA982A682E989BB90AC89CA95F18D EE93638AC28BAB8CA48B868F8A817A2E707

PowerPoint プレゼンテーション

(ホームページ公開版成果報告)

お知らせ

発売の狙い 昨今の電力事情から節電に対する関心は高く 業務用エアコンにおいてもより一層の省エネ 節電を強く求められています また エネルギー効率が高い製品の使用を促進するために 省エネルギー法で 2015 年度に具体的に達成すべき基準値が定められています 当社は今回 機器本体の省エネ性の向上を図り

家庭の中で最も多くの電力を消費するのが電気冷蔵庫 (14.2%) で 家庭全体の電力消費量の約 7 分の 1 を占めています 続いて照明 (13.4%) テレビ (8.9%) エアコン (7.4%) といった順番になっており この 5 種類を合わせると全体の約 44% になります ( 図 ) この中

1 節電のお願い 2013 年度夏季の節電へのご協力のお願い 2013 年度夏季の電力需給は 2010 年度夏季並の猛暑となるリスクや直近の経済成長の伸び 企業や家庭における節電の定着などを織り込んだ上で いずれの電力管内でも安定供給に最低限必要とされる予備率 3% 以上を確保できる見通しです 他方

平成 29 年 7 月 地域別木質チップ市場価格 ( 平成 29 年 4 月時点 ) 北東北 -2.7~ ~1.7 南東北 -0.8~ ~ ~1.0 変動なし 北関東 1.0~ ~ ~1.8 変化なし 中関東 6.5~ ~2.8

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

また ユーザーの意識向上 光熱水費の節減を図るため 光熱水使用量をエリア毎に見える化し 建物単位毎に計量可能な計画とする ( 各設備の計画 ) 6. 電気設備 1) 電力設備 1 特高受変電設備 : 最大電力の増大に伴い用途の異なるに特別高圧受変電設備を新設し 波及事故範囲の分散及び電源供給の信頼性

第7回DIレポート

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

<4D F736F F D E9E8AD48AB78B D8CF08AB795FB8AB78B CC895E935D92E28E7E95FB964082C62E646F63>

2011 年夏季における日建設計東京ビルの節電対策と実績 Reduction of Electric power consumption in Nikken Sekkei Tokyo building in Summer 2011 株式会社日建設計設備設計部門環境 設備技術部 NIKKEN SEKK

PowerPoint プレゼンテーション

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

<4D F736F F F696E74202D208CF68BA48C9A927A82CC90DF93648C7689E682CC906982DF95FB>

【ペット&ファミリー】ペットオーナーの防災対策意識調査

業務用空調から産業用まで 圧倒的な効率で省エネやCO2排出量削減に 貢献するKOBELCOのヒートポンプ ラインナップ一覧 業界最高効率の高い省エネ性 シリーズ 全機種インバータを搭載し 全負荷から部分 機 種 総合COP 冷房 供給温度 暖房 熱回収 冷温同時 製氷 冷媒 ページ HEMⅡ -10

用途別熱源の採用と 気候特性を活かした省エネ 株式会社ホテル新潟 ( ANA クラウンプラザホテル新潟 )

HP用成果報告書_

<4D F736F F F696E74202D CF8D588DCF817A89C48B4782CC90DF A B816982B289C692EB82CC8A46976C816A C966B C8B9E B97A481458AD690BC D E6C8D BE38F42816A2E707

スマートライフおすすめ BOOK P2_P 省エネ ネ エ 蓄 ネ 創エ! なるほど はじめに もう中学生! フ イ ラ ト ー マ ス が そ れが それ も くじ 地球温暖化と私たち 4 エネルギーと私たち 6 スマートライフ はじめよう スマートライフ 10 HEMS

認証番号 エコアクション 21 環境活動レポート レポート期間 2016 年 9 月 ~2017 年 8 月

家庭の節電 節電のお願い 2013 年度夏季の節電へのご協力のお願い 2013 年度夏季の電力需給は 2010 年度夏季並の猛暑となるリスクや直近の経済成長の伸び 企業や家庭における節電の定着などを織り込んだ上で 北海道電力管内でも安定供給に最低限必要とされる予備率 3% 以上を確保できる見通しです

h29kaki_irai.pdf

ESG 投資の普及促進に向けた認証制度のあり方について (1) 概要 働く人の健康性 快適性等に関するオフィスビルの認証制度 評価の対象 : オフィスビル ( 自社ビル 賃貸ビル )( 新築 既存 ) 申請者 : ビルオーナーによる申請を基本とする ( 区分所有者等又はビルオーナーとテナントの両者等

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

2. アプレットを作成する IFTTT を利用したルールは アプレット と呼ばれ IFTTT 上ですでに作成されているアプレットを利用することも 自分の好きなアプレットを作ることもできます ここでは自分のアプレットを作成する方法をご紹介します 1. アプレットページを表示する 2

<4D F736F F D2090DF93648EE DD8E9697E192B28DB88C8B89CA>

Transcription:

夏季の節電に向けて 環境対策委員会

はじめに 2011 年 3 月 11 日 東日本大震災に端を発した東京電力福島第一原発の大事故 これにより 昨年は東京及び東北電力管内で計画停電が実施され 夏季には電気事業法第 27 条にもとづき 大口利用者 (500kW 以上 ) に前年のピーク時使用電力または契約電力のいずれか小さい方に対して 15% を義務づける電力使用制限令が発動された この電力危機を SCはきめ細やかな節電に取り組み 乗り切った さて 経済産業省が3 月 26 日付で発表した 今夏の電力需給見通しと当面の対応について によると 原発の再稼働がなく2010 年の夏並みのピーク需要となった場合 日本全体の電力供給力は約 1 割 ( 9.2% 1,656 万 kw) がピーク時に不足すると予測している 特に 関西電力管内では 19.3% 605kW 東京電力管内では 13.4% 807kWという 厳しい状況になるようである そこで 環境対策委員会では今夏の節電の参考になればと思い 調査研究委員会や公共政策委員会が発表した資料に内容を付け加えて今回取り纏めた 会員企業の皆様の節電に 少しでも役立ていただけるとありがたい 平成 24 年 4 月

目 次 Ⅰ SC における昨夏 (2011 年夏 ) の節電実態アンケート調査結果報告 4 Ⅱ 節電実態アンケート調査結果の分析について 10 Ⅲ 照明における節電の取り組み ~ 効果的に照明間引きを行うために ~ 14 Ⅳ 参考 SC における節電ガイドライン (2011 年 5 月発表 ) 16 3

Ⅰ SC における昨夏 (2011 年夏 ) の節電実態アンケート調査結果報告 原発事故の影響により 2011 年夏は電気事業法 27 条に基づいて東北電力及び東京電力管内の大口電力需要家に向けて 2010 年夏のピーク電力に対して15% 削減という使用制限が敷かれ その他の地域においても節電が求められた 節電期間終了を受けて 調査研究委員会 ( 委員長 : 天王寺 SC 開発 代表取締役社長山田宗司氏 ) では SCにおける節電実態アンケート調査 を全国の会員ディベロッパー各社に向けて実施した まず 本調査結果をご紹介する 1. 東北電力及び東京電力管内における 昨夏の節電実態アンケート調査結果 節電の目標については 表 1 政府が要請した 15% 削減 を目標として掲げたSCが最も多かった 節電対策を実施した結果 どのくらい使用電力を削減することができたか 節電の実績について聞くと 表 2 20~24% が最も多かった 次いで 25~29% となっており 結果として 節電評価と併せて見ると 表 3 目標値以上に節電したという努力の実態が浮かび上がってくる 具体的な節電対策の実施項目については 表 6 から 表 9 にまとめ 照明 空調などカテゴリー別に表を分けて作成した 照明部分では 館内共用通路やバックヤードの照明を間引き対応したSCが最も多かった 空調部分では 昨年より温度設定を高めにし 28 度に設定したSCが最も多かった ちなみに 28 度設定は共用部では8 割近くあり テナント店内でも7 割近くあったことがわかった 電力削減のために今回新たに投資をしたか伺ったところ 表 10 投資をしたところが8 割を超え その半数以上が 照明を LEDにした と回答した 調査の概要 * 実施時期 2011 年 10 月 ~11 月 * 対象 東京電力及び東北電力管内の723SC * 方法 FAX 電子メール等 * 回答企業数 SC 数 ディベロッパー 95 社 355SC( うち共同計画申請は46 社 306SC) * 回答率 49.1% 表 1 節電目標目標値 ( 削減率 ) SC 数 割合 15% 167 47.0% 16~19% 10 2.8% 20% 99 27.9% 21~24% 2 0.6% 25% 77 21.7% 合計 355 100.0% 25% 削減, 21.7% 21~ 24% 削減, 0.6% 表 1 節電目標 20% 削減, 27.9% 15% 削減, 47.0% 16~ 19% 削減, 2.8% 表 2 節電実績実績値 ( 削減率 ) SC 数 割合 15~19% 67 18.9% 20~24% 133 37.5% 25~29% 93 26.2% 30% 以上 62 17.5% 合計 355 100.0% 30% 以上削減, 17.5% 表 2 節電実績 15~ 19% 削減, 18.9% 25~ 29% 削減, 26.2% 20~ 24% 削減, 37.5% 4

表 3 節電実績への評価評価 1 目標を大きく上回った ( 目標値より5ポイント以上プラス ) 2 目標を若干上回った ( 目標値より3~4ポイントプラス ) 3 ほぼ目標どおりであった ( 目標値より ±2ポイント ) 4 目標にやや届かなかった ( 目標値より3~4ポイントマイナス ) 5 目標よりかなり下回った ( 目標値より5ポイント以上マイナス ) 合計 SC 数 割合 197 55.5% 46 13.0% 105 29.6% 1 0.3% 6 1.7% 355 100.0% 表 4 カテゴリー別に削減した電力の割合カテゴリー削減率 (1) 照明 46.5% (2) 空調 37.2% (3) エレベータ等動力 7.5% (4) その他 8.9% ( 有効回答数 169SC) 表 5 電力削減のために契約電力を減らしたか企業数減らした 31 減らさない 62 ( 有効回答数 93 社 ) 表 6 節電実施項目( 照明 ) ( 項目別に多い順 ) 照明における節電実施項目 SC 数 1 館内共用通路の基本照明 スポット照明を間引きした ( 最低限の安全性を確保した上で ) 354 1 バックヤード ( 従業員通路 倉庫 搬出入場所 従業員休憩室など ) の照明を間引きした 354 3 ディスプレイ 外壁照明 屋上看板 サイン看板 ショーウインドウ コルトン等営業に直接影響しない照明は原則消灯した 353 4 テナント店内の照明照度を間引きなどによって削減するよう要請した ( 営業に差し支えない範囲で ) 347 5 屋内駐車場の照明 屋外駐車場の外灯は 安全性確保に必要な最低限の照度にした 280 6 エレベータ エスカレータの天井や下部照明を間引きしたタ ( 最低限の安全性を確保した上で ) 273 7 テナント店内のスポット照明をLED 等の高効率器機に取り換えるよう要請した 212 8 スポット照明をLEDに取り換えた 182 9 飲食テナントにアイドルタイム時の店内照明を消灯するよう要請した 173 10 バックヤード ( 従業員通路 倉庫 搬出入場所 従業員休憩室など ) に人感センサーを導入した 32 表 7-1 節電実施項目( 空調 ) ( 項目別に多い順 ) 空調における節電実施項目 SC 数 1 館内共用部の空調温度設定を昨年より高めに変更した 291 2 テナントに空調温度設定を昨年より高めに変更することを要請した 289 3 空調機内エアーフィルターの清掃を徹底化させた 243 4 外気取入れ量を高効率制御した 180 5 給排気ファンを高効率制御した 176 6 風除室の空調を停止する また 風除室ドアを常時開から常時閉にした 119 6 空調効率を妨げる荷物などを移動した 119 8 冷却水の温度上昇を抑制した 114 9 飲食テナントにアイドルタイム時の空調停止を要請した 101 10 熱源設備運転を電気からガス中心に変更した 82 11 エアーカーテンの運転を中止した 38 表 7-2 空調設定温度( 館内共用部 ) 設定温度 ( ) SC 数 割合 25 1 0.4% 26 16 6.3% 27 10 4.0% 28 195 77.1% 29 5 2.0% 26-27 14 5.5% 27-28 2 0.8% 26-28 10 4.0% 合計 253 100.0% ( 有効回答数 253SC) 5

表 7-3 空調設定温度( テナントに要請 ) 設定温度 ( ) SC 数 割合 25 1 0.4% 26 12 4.9% 27 10 4.1% 28 163 67.1% 26-27 16 6.6% 27-28 19 7.8% 26-28 22 9.1% 合計 243 100.0% ( 有効回答数 243SC) 表 8 節電実施項目( エレベータ等動力 ) エレベータ等動力における節電実施項目 ( 項目別に多い順 ) SC 数 1 エレベータ エスカレータの運転台数を削減した 299 2 社員 従業員の階段利用を促進した 168 3 キーテナント内のエレベータ エスカレータの運転台数の削減を要請した 68 表 9 節電実施項目( その他 ) ( 項目別に多い順 ) その他の節電実施項目 SC 数 1 自動販売機のディスプレイ照明の消灯や冷却 保温機能を停止した 331 2 デマンド監視装置によるピーク電力の管理をおこなった 324 3 暖房便座 温水洗浄便座の運転を停止した 259 4 管理事務所のOA 機器を未使用時には電源を切った 251 5 トイレエアータオルの運転を停止した 240 6 テナントにOA 機器を未使用時には電源を切るよう要請した 157 7 テナントに冷気吹き出し口周辺の整理整頓を要請した 138 8 ディベロッパー管理部門の残業を抑制した 125 9 食品テナントの業務用冷蔵庫 ショーケースなどの一部間引きを要請した 120 10 ガラス面にカーテンを設置し熱負荷を低減した 112 11 テナントに残業の抑制や閉店後の速やかな退出を要請した 103 12 飲食テナントの業務用冷蔵庫の温度を高め設定するよう要請した 99 13 滝や池などの環境アイテムの稼働を中止した 92 14 自家発電装置の導入や再稼働を実施した 65 15 従業員食堂の業務用冷蔵庫の温度管理を徹底した 7 表 10-1 電力削減のために 今回新たに投資をしたか SC 数 割合 投資をした 293 82.5% 投資をしなかった 62 17.5% 合計 355 100.0% 表 10-2 新たに投資の内容について ( 項目別に多い順 ) SC 数 割合 1 照明をLEDにした 191 56.0% 2デマンドコントロールのシステムを導入した 145 42.5% 3 自家発電を導入した 5 1.5% 合計 341 100.0% ( 有効回答数 341SC) 表 11 電力削減によるイベントへの影響 ( 項目別に多い順 ) SC 数 割合 1 予定通りのイベントを開催した 133 44.8% 2 予定通りイベントは開催したが 規模あるいは内容を縮小した 84 28.3% 3 中止したイベントもある 80 26.9% 合計 297 100.0% ( 有効回答数 297SC) 注意 : 表 4 表 5 表 7-2 表 7-3 表 10-2 表 11 については 全体の回答数に至らないため 参考値としてご覧ください 6

2. その他の電力会社管内における 昨夏 (2011 年夏 ) の節電実態アンケート調査結果 節電の目標については 表 1 15% 削減 を目標として掲げた SC が最も多かったが 電力の使用制限がかかったエリアではなかったので 東北電力 東京電力管内と比べると 全体的に削減目標は低めであった 節電対策を実施した結果 どのくらい使用電力を削減することができたか 節電の実績について聞くと 表 2 10~14% が最も多く 次いで 5~9% となった 節電評価では 表 3 ほぼ目標どおり節電を達成した という SC が最も多かった 具体的な節電対策の実施項目については 表 5 から 表 8 にまとめ 照明 空調などカテゴリー別に表を分けて作成した 回答の内容をみると 東北電力 東京電力管内とほぼ同様の傾向が見られ 照明部分ではバックヤードや館内共用通路の照明を間引き対応した SC が多かった また 空調部分では 温度設定を 28 度にした SC が最も多かった 電力削減のために今回新たに投資をしたか伺ったところ 表 9 使用制限が敷かれていなかったせいか 投資をしなかった と回答したところが半数を超えた 調査の概要 * 実施時期 2011 年 10 月 ~11 月 * 対象 東京電力及び東北電力管内以外の564SC * 方法 FAX 電子メール等 * 回答企業数 SC 数 ディベロッパー 69 社 370SC * 回答率 65.6% 表 1 節電目標目標値 ( 削減率 ) SC 数 割合 10% 未満 63 17.0% 10% 78 21.1% 11~14% 37 10.0% 15% 155 41.9% 20% 37 10.0% 合計 370 100.0% 20% 削減 10% 表 1 節電目標 15% 削減 42% 10% 削減 21% 10% 未満削減 17% 11~14% 削減 10% 表 2 節電実績実績値 ( 削減率 ) SC 数 割合 0.1~4% 36 9.7% 5~9% 149 40.3% 10~14% 159 43.0% 15~19% 24 6.5% 20~30% 2 0.5% 合計 370 100.0% 15~19% 削減 6% 表 2 節電実績 20~30% 削減 0.1~4% 削 1% 減 10% 10~14% 削減 43% 5~9% 削減 40% 表 3 節電実績への評価評価 1 目標を大きく上回った ( 目標値より5ポイント以上プラス ) 2 目標を若干上回った ( 目標値より3~4ポイントプラス ) 3 ほぼ目標どおりであった ( 目標値より ±2ポイント ) 4 目標にやや届かなかった ( 目標値より3~4ポイントマイナス ) 5 目標よりかなり下回った ( 目標値より5ポイント以上マイナス ) 合計 SC 数 割合 8 2.2% 18 4.9% 163 44.1% 51 13.8% 130 35.1% 370 100.0% 7

表 4 カテゴリー別に削減した電力の割合カテゴリー削減率 (1) 照明 47.3% (2) 空調 36.8% (3) エレベータ等動力 7.6% (4) その他 8.3% ( 有効回答数 151SC) 表 5 節電実施項目( 照明 ) ( 項目別に多い順 ) 照明における節電実施項目 SC 数 1 バックヤード ( 従業員通路 倉庫 搬出入場所 従業員休憩室など ) の照明を間引きした 344 2 館内共用通路の基本照明 スポット照明を間引きした ( 最低限の安全性を確保した上で ) 336 3 ディスプレイ 外壁照明 屋上看板 サイン看板 ショーウインドウ コルトン等営業に直接影響しない照明は原則消灯した 334 4 屋内駐車場の照明 屋外駐車場の外灯は 安全性確保に必要な最低限の照度にした 281 5 エレベータ エスカレータの天井や下部照明を間引きした ( 最低限の安全性を確保した上で ) 280 6 テナント店内の照明照度を間引きなどによって削減するよう要請した ( 営業に差し支えない範囲で ) 211 7 スポット照明をLEDに取り換えた 138 8 飲食テナントにアイドルタイム時の店内照明を消灯するよう要請した 73 9 テナント店内のスポット照明をLED 等の高効率器機に取り換えるよう要請した 60 10 バックヤード ( 従業員通路 倉庫 搬出入場所 従業員休憩室など ) に人感センサーを導入した 9 表 6-1 節電実施項目( 空調 ) ( 項目別に多い順 ) 空調における節電実施項目 SC 数 1 館内共用部の空調温度設定を昨年より高めに変更した 33 2 テナントに空調温度設定を昨年より高めに変更することを要請した 24 3 空調機内エアーフィルターの清掃を徹底化させた 23 4 外気取入れ量を高効率制御した 13 5 給排気ファンを高効率制御した 11 6 風除室の空調を停止する また 風除室ドアを常時開から常時閉にした 6 5 空調効率を妨げる荷物などを移動した 5 5 冷却水の温度上昇を抑制した 5 5 熱源設備運転を電気からガス中心に変更した 5 8 エアーカーテンの運転を中止した 2 8 飲食店厨房給気ファンの停止を要請した 2 8 飲食店にアイドルタイム時の空調停止を要請した 2 表 6-2 空調設定温度( 館内共用部 ) 設定温度 ( ) SC 数 割合 25 1 0.4% 26 14 5.1% 27 21 7.7% 28 225 82.4% 27-28 12 4.4% 合計 273 100.0% ( 有効回答数 273SC) 表 6-3 空調設定温度( テナントに要請 ) 設定温度 ( ) SC 数 割合 24 2 0.8% 25 1 0.4% 26 3 1.2% 27 12 5.0% 28 211 87.6% 27-28 12 5.0% 合計 241 100.0% ( 有効回答数 241SC) 表 7 節電実施項目( エレベータ等動力 ) エレベータ等動力における節電実施項目 ( 項目別に多い順 ) SC 数 1 エレベータ エスカレータの運転台数を削減した 18 2 社員 従業員の階段利用を促進した 17 3 キーテナント内のエレベータ エスカレータの運転台数の削減を要請した 0 8

表 8 節電実施項目( その他 ) ( 項目別に多い順 ) その他の節電実施項目 SC 数 1 デマンド監視装置によるピーク電力の管理をおこなった 23 2 管理事務所のOA 機器を未使用時には電源を切った 21 3 自動販売機のディスプレイ照明の消灯や冷却 保温機能を停止した 19 4 暖房便座 温水洗浄便座の運転を停止した 15 5 テナントにOA 機器を未使用時には電源を切るよう要請した 10 5 テナントに残業の抑制や閉店後の速やかな退出を要請した 10 7 トイレエアータオルの運転を停止した 8 7 ディベロッパー管理部門の残業を抑制した 8 9 従業員食堂の業務用冷蔵庫の温度管理を徹底した 3 9 滝や池などの環境アイテムの稼働を中止した 3 9 ガラス面にカーテンを設置し熱負荷を低減した 3 9 テナントに冷気吹き出し口周辺の整理整頓を要請した 3 13 食品テナントの業務用冷蔵庫 ショーケースなどの一部間引きを要請した 2 14 飲食テナントの業務用冷蔵庫の温度を高め設定するよう要請した 1 15 自家発電装置の導入や再稼働を実施した 0 表 9 電力削減のために 今回新たに投資をしたか SC 数 割合 投資をした 19 42.2% 投資をしなかった 26 57.8% 合計 45 100.0% ( 有効回答数 45SC) 表 9-2 新たに投資の内容について ( 項目別に多い順 ) SC 数 割合 1 照明をLEDにした 17 85.0% 2デマンドコントロールのシステムを導入した 3 15.0% 3 自家発電を導入した 0 0.0% 合計 20 100.0% 0% ( 有効回答数 20SC) 表 10 電力削減によるイベントへの影響 ( 項目別に多い順 ) SC 数 割合 1 予定通りのイベントを開催した 26 76.5% 2 予定通りイベントは開催したが 規模あるいは内容を縮小した 5 14.7% 3 中止したイベントもある 3 8.8% 合計 34 100.0% ( 有効回答数 34SC) 注意 : 表 4 表 6-2 表 6-3 表 9 表 9-2 表 10 については 全体の回答数に至らないため 参考値としてご覧ください 以上 9

Ⅱ アンケート調査結果の分析について ジェイアール東日本ビルテック エネルキ ー本部エネルキ ーマネシ メント部長山本雄二 ( 環境対策委員会委員 ) 調査研究委員会 ( 委員長 : 天王寺 SC 開発 代表取締役社長山田宗司氏 ) では 昨夏 (20 11 年夏 ) の SC における節電実態アンケート調査 を全国の会員ディベロッパー各社に向けて実施した 本アンケート結果について 環境対策委員会委員であるジェイアール東日本ビルテック の山本雄二氏に分析していただいているので その内容をご紹介する 今夏の節電の参考にしていただきたい なお SC における節電実態アンケート調査 の結果は協会 HP (http://www.jcsc.or.jp/) の 公共政策 ガイドライン 施策/ 活動 に掲載しているので 併せてご参照いただきたい はじめに 2011.3.11. 東日本大地震に端を発した原発事故 東電の発電量逼迫に連鎖されるように福島から各地域の原発停止へ波及した この状況を受け 政府は電気事業法第 27 条に基づき 東北 東京電力管内の電力大口需要家 ( 契約電力 500kW 以上 ) に対して前年度のピーク電力の 15% 削減を求めた使用制限令を発動 対象外地域へも節電協力要請が求められた 1. アンケート結果から節電実態アンケート調査の回答企業は 東北 東京電力管内 723SC 中 355SC(49.1%) その他電力管内 564SC 中 370SC(65.6%) だった 1) 節電目標値東北 東京電力管内の節電目標値は ( 表 1 参照 ) 概ね 15% 削減が過半数で 東北 東京地区がそれより高めの箇所があり その他地区は低め傾向だ 25% 21~24% 20% 16~19% 15% 11~14% 10% 10% 未満 その他東北 東京 0 50 100 150 200 表 -1 節電目標値 10

2) 節電実績節電実績値は 東北 東京電力管内は電力使用制限令による目標値 15% を上回る 20% 以上の節電成果をあげた SC が 355SCの 80% を超え 30% 以上節電したSCは 62SC(17.5%) と大幅な節電実績をあげた 一方 東北 東京電力管内以外のSCは 節電実績 15% 未満が 90% 以上で 過半数のSCは 9% 未満の実績となった 30% 以上 その他 25~29% 東北 東京 20~24% 15~19% 10~14% 5~9% 0.1~4% 0 50 100 150 200 表 -2 節電実績値 (SC 数 ) 3) カテコ リー別削減率 節電対象設備は地域に関係なく共通で 照明設備の節電率 50% 弱達成 次に空調設備が節 電率 36.8% の成果を上げ 些少であるがエレヘ ータ等動力 その他設備の節電も行っていた 4) 電力削減のための契約電力低減 東北 東京電力管内は 契約電力を減らした箇所が 31 企業 減らさない箇所が 62 企業 その他地区は検討無しであった 5) 節電実施項目別の分析 (1) 照明設備 1 照明は必要照度を保ち間引き 2 スホ ット照明を LED に替えた 3 人感センサーを導入 4 飲食テナントなどアイト リンク タイムの店内消灯や サイン看板 外灯照明など消灯 1 2 3 その他東北 東京 4 0 100 200 300 表 -3 照明の節電項目 (SC 数 ) 11

照明設備は 地域に関係なくほとんどのSCで照明の間引きや消灯による節電対策を実施していて 一部 LED 化や人感センサーによる点滅や テナント部分の節電要請と広範囲にわたる (2) 空調設備 1 温度設定を昨年度より高め 2 フィルター清掃の徹底化 3 外気取入れ量の高効率制御 4 吸排気ファンの高効率制御 5 風除室の空調停止とト ア常閉 6 冷却水の温度上昇制御 7 飲食テナントのアイト ルタイム空調停止 8 飲食店の厨房排気ファン停止 9 熱源を電気からガス中心にシフト 10 エアーカーテン運転中止 11 その他 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 その他東北 東京 0 100 200 300 400 表 -4 空調の節電項目 (SC 数 ) 空調設備の節電は 東北 東京電力管内は温度設定の変更 フィルター清掃の徹底 外気取入れ量の適正化等 かなり広範囲に取組んでいるが その他地域は温度設定変更など些少のSCで取組んだのみであった (3) エレヘ ータ等動力エレヘ ータ等への節電の取組みは 東北 東京電力管内は取り組んでいたが その他地区ではわずかな箇所であった 1 エレヘ ータ エスカレータ等の運転台数削減 2 従業員の階段利用を要請 3 キーテナントのエレヘ ータ エスカレータ台数削減 12

1 2 その他東北 東京 3 0 100 200 300 400 表 -5 その他の節電項目 (SC 数 ) 3. 最後に昨夏の節電取組み状況は 東北 東京電力管内について 電力使用制限令の発動に伴い 15% 削減を義務付けられたが 各 SCの節電努力により 25% 程度の削減結果が出た 産業界の節電が寄与し 電力会社からの供給電力が概ね安心できる範囲におさまり 9 月上旬には制限期間の短縮に至った 以上 13

Ⅲ 照明における節電の取り組み ~ 効果的に照明間引きを行うために ~ 節電実態アンケート調査結果の分析からもわかるように 昨夏は照明部分に重点をおいて節電に取り組んだSC が非常に多かった 東京及び東北電力管内のSCでは 照明における電力削減率が46.5% と 空調のそれを1 0% 近くも上回った そこで 事務局では環境対策委員企業を中心にヒアリングを行い 照明における節電の取り組みの中でも 比較的大きなコストをかけずにできる照明の間引きを中心に 留意点等について取り纏めたので一例としてご覧いただきたい これによって館内の空調負荷が減り相乗効果が期待できる 特に 昨夏より厳しい節電が予想される地域のSCは参考にしていただきたい 1. 共用通路の照明間引き等の基本的な考え方 エスカレーター エレベーター付近の照明を間引く際は安全性を考える また エスカレーター周りはフロアの入口としてお客様の期待感を感じさせる場所でもあることに注意する 回遊性を考える 暗さは人に不安感を感じさせるため 暗い方向に人は進みたがらない傾向がある 従って お客様を奥に導くために奥を明るくする あるいは 奥のテナントの照明の明るさを借りることも考えられる 基本的には 通路の中間あたりにある照明の間引きを考える テナント店舗の照明の状態も含めて検討する 明るさを必要としているテナント店舗前の 照明間引きには注意する 共用通路の床のメンテナンス ( 例えば通常よりもワックスの回数を増やす等 ) を強化することで 天井の照明の間引いても お客様に空間としての明るさを感じていただくことができる お客様の年齢層によって明るさの感じ方が違う 一般的に 若い方は視線が遠く 年配の方は視線が近い そうした点にも配慮する 実際に間引いた状態を確認して 見直すことも必要である その際 明るさの分布状況などを調べると検討しると検討しやすい このほか 館内の場所によって照明を落とすことも考えられる 例えば 自然光が入る吹き抜け部分など もともと明るい場所の照明を落とす方法もある 2. テナント店舗の照明を間引く際の基本的な考え方 お客様に不安感を与えない ( 営業していない雰囲気 入りにくさを感じさせない ) 商品が見やすい 選びやすい環境をできる限り確保する 共用通路からテナント店舗がどう見えるかをチェックし 消灯箇所を決める ディベロッパーがテナントに節電を要請する際 具体的な間引き方法等について VMD 担当と一緒に検討すると効果的である 3. テナント店舗の節電時に 点灯箇所を検討する際の留意点 お客様に不快感を与えないように 壁面の明るさを確保する 柱面の明るさ感は 空間全体を引き締める また サインや売れ筋商品を見せる場所でもある その他 商品への明るさが足りない箇所を点灯する フィッテングルームは熱量の少ない LED を使うと体感温度を弱める効果がある 空調温度が高い場合に効果的 14

4. 節電手法を駆使した事例 ( 写真提供 : パルコ ) (1) 共用通路とテナント店舗奥の明るさを優先 手前の什器とスポットを1/3 消灯し 消費電力量約 25% 減 店名:RNA-N 店舗照明を全て点灯 節電対応 (2) テナント店舗の中心である柱周りと奥の壁側ハンガーの明るさを優先 柱裏にあたる部分と演出用の間接照明を消灯し 消費電力量約 25% 減 店名 :Paradise Picnic 店舗照明を全て点灯 節電対応 5. その他 (1) 照明回路の切り替えについて 人の活動をイメージすると 日中は活発に動き 夕方から落ち着き 夜になるとゆっくりといったパターンが一般的だ これを照明に活かして 日中は明るくし 夕方から照明を落とすといった照明の使い方も考えられる 照明回路を切り替えて いくつかのパターンで点灯することも有効だ これにより節電効果が期待できる (2) 床の色 壁の色との関係明るさは相対的に感じるものである これを有効的に活用する方法の1つとしては 床を白 天井を黒にして敢えて明暗をつくり 照明と合わせて明るさを感じさせることもできる (3) 照明器具の切り替え今後節電を継続していく上で 高効率な照明器具に切り替える検討も必要である LEDも選択肢の1つで 電気料金の支払額と合わせて考えると 導入コストが1 年で回収できるケースもある ただ 駐車場の照明に最適なLEDはまだ少ないといった見方もあり 単純にどこでもLED 化すればよいというものでもない (5) 自 SCの電力のピークを押さえる最も基本的なことだが 自 SCの夏季の使用電力状況を押さえておく 設備の稼働時間を見直すことで ピーク電力の時間帯をずらすなどの対策を打つことができる 以上 15

Ⅳ 参考 SC における節電ガイドライン (2011 年 5 月発表 ) 参考までに 昨年 5 月に発表しました SC における節電ガイドライン を掲載させていただきます 参考 ショッピングセンター (SC) の節電対策ガイドライン 平成 23 年 5 月 19 日 ( 社 ) 日本ショッピングセンター協会 先般の東日本大震災に伴い東京電力及び東北電力管内では大幅な電力供給不足となっている 3 月に計画 実施された計画停電は 企業活動や国民の生活面で大きな混乱を生じさせた さらに 今夏には 冷房等の電力需要の大幅な増加が想定されるため 政府の電力需給対策本部は5 月 13 日 夏期の電力需給対策 を決定した 東京電力及び東北電力管内で 7 月 ~9 月の平日の9 時から20 時における使用最大電力を大口需要家 ( 契約電力 500kW 以上 ) 小口需要家( 契約電力 500kW 以下 ) 家庭の各部門一律に15% 削減を要請した これを受けて ( 社 ) 日本ショッピングセンター協会では 計画停電や大規模停電を回避し 震災復興や経済の再生に支障が生じないよう 会員各社が積極的に自主行動計画をとりまとめるとともに その節電計画をバックアップするため今回節電対策ガイドラインを作成した 会員各社は 以下のガイドラインとしてのメニューを参考にして ディベロッパー テナントの協力体制を確立し お客様の理解を得ることを基本に 各社 各 SC の実情に応じた節電対策の自主行動計画を作成し 15% の削減目標を達成されるよう要請する なお 政府の要請ではピーク電力の削減対象を平日の9 時から20 時としているが 電力の供給不足は原発の現状を鑑みると 今夏以降も継続すると考えられる このような情勢から土曜 日曜においても 来館者数等を勘案しながら 平日に準じた節電対策に取り組むこととする 16

照明 ディベロッパー管理部門 ( 電力構成比約 40%) ディスプレイ 外壁照明 屋上看板 サイン看板 ショーウイン 前年比で 17% 以上の削減 ドウ コルトン等営業に直接影響しない照明は原則消灯する 館内共用通路の基本照明 スポット照明を間引きする ( 最低限の安全性を確保した上で ) エレベータ エスカレータの天井や下部照明を間引きする ( 最低限の安全性を確保した上で ) バックヤード ( 従業員通路 倉庫 搬出入場所 従業員休憩室 など ) の照明を間引きする バックヤード ( 従業員通路 倉庫 搬出入場所 従業員休憩 室など ) に人感センサーを導入する 屋内駐車場の照明 屋外駐車場の外灯は 安全性確保に 必要な最低限の照度にする スポット照明を LEDに取り換える テナント管理部門 各店内の照明照度を間引きなどによって削減するよう要請する ( 営業に差し支えない範囲で ) スポット照明を LED 等の高効率器機に取り換えるよう要請する 飲食店にアイドルタイム時の店内照明を消灯するよう要請する 空調 ディベロッパー管理部門 ( 電力構成比約 40%) 空調温度設定を27 程度に変更する 前年比で 17% 以上の削減 エアーカーテンの運転を中止する 風除室の空調を停止する また 風除室ドアを常時開から 常時閉にする 空調機内エアーフィルターの清掃を徹底化させる 空調効率を妨げる荷物などを周辺に置かない 冷却水の温度上昇を抑制する 外気取入れ量を高効率制御する 給排気ファンを高効率制御する 熱源設備運転を電気からガス中心に変更する テナント管理部門 空調温度設定を 27 に変更することを要請する 飲食店厨房給気ファンの停止を要請する 飲食店にアイドルタイム時の空調停止を要請する 17

エレベータ等動力 ディベロッパー管理部門 ( 電力構成比約 10%) エレベータ エスカレータの運転台数の削減する 前年比で 7% 以上の削減 社員 従業員の階段利用を促進する テナント管理部門 キーテナント内のエレベータ エスカレータの運転台数の 削減を要請する その他 ディベロッパー管理部門 ( 電力構成比約 10%) 暖房便座 温水洗浄便座の運転を停止する 前年比で 7% 以上の削減 自動販売機のディスプレイ照明の消灯や冷却 保温機能を 停止する トイレエアータオルの運転を停止する 従業員食堂の業務用冷蔵庫の温度管理を徹底する 管理事務所の OA 機器を未使用時には電源を切る デマンド監視装置によるピーク電力の管理をおこなう ( ピーク時 換気装置や空調を一時停止する ) 滝や池などの環境アイテムの稼働を中止する ガラス面にカーテンを設置し熱負荷を低減する 残業を抑制する 自家発電装置の導入や再稼働を実施する テナント管理部門 食品テナントの業務用冷蔵庫 ショーケースなどの一部間引きを 要請する 飲食テナントの業務用冷蔵庫の温度を高め設定するよう 要請する 冷気吹き出し口周辺の整理整頓を要請する OA 機器を未使用時には電源を切るよう要請する 残業の抑制や閉店後の速やかな退出を要請する 合計前年比で削減目標を 15% 削減とする 18