第 1 回国際的動向を踏まえたオープンアクセスに関する検討会 資料 5 補足国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会 ( 第 1 回 ) 平成 26 年 12 月 9 日 ( 金 ) オープン化に関する諸外国及び我が国の動向 平成 26 年 12 月 9 日 内閣府

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第 1 回国際的動向を踏まえたオープンアクセスに関する検討会 資料 5 補足国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会 ( 第 1 回 ) 平成 26 年 12 月 9 日 ( 金 ) オープン化に関する諸外国及び我が国の動向 平成 26 年 12 月 9 日 内閣府

欧米におけるオープン化に対する動き ( 概略図 ) 1998 年頃ファンディング機関の動き 学術誌の価格高騰を主因とし 論文公開の要求が高まる 論文のオープンアクセスへ 2000 年代後半次の理由により 研究データを含む研究成果の共有の機運が高まる 科学的研究の効率化大量のデータ分析には効率的運用が必要 研究結果の検証と再現科学に対する信頼性の揺らぎ 第 4 のパラダイム : データ集約型の科学の発見 米国英国 EU 1997 年 PubMed NIH 2003 年 Data Sharing Policy OSTP NSF 2011 年 DMP 義務付 2013 年 OSTP 指令 2002 年オープンアクセスのブダペスト宣言 BBSRC 2007 年 Data Sharing Policy 2010 年 Data Sharing Policy 改定 RCUK 2011 年 RCUK 共通原則 FP7 研究者の動き ICSU CODATA WDS 連携 ICSTI 2012 年 RDA 連携 2012 年 出版社の動き 論文の OA 化で FA 研究者が対立 対立から共存へ研究データにも着手 2010 年 エルゼビア Science Direct 上の論文と各国のデータリポジトリとの間の双方向自動リンクを開始 トムソン ロイター 研究データに着目した新データベース Data Citation Index (DCI) をリリース 研究データを含む研究成果のオープンアクセスに進みつつある 但し 現在でも学術誌の高騰化は解決されていない JST 作成資料 2013 年 6 月 G8 科学担当大臣らによる科学研究データのオープン化に関する声明 NIH NSF DOE DOD 等 BBSRC EPSRC ウエルカム財団 1 その他助成機関 Horizon 2020 RDA は NSF EU が中心となり 研究データ流通の規格 ポリシーを検討 WDS, CODATA とも連携 2014 年 ネイチャー オンライン限定のオープンアクセス科学データジャーナル Scientific Data 創刊予定 2014 年 ACS 新オープンアクセス出版事業の開始を発表

ポリシー制定の経緯 : 米国 1966 年 Freedom of Information Act (FOIA) 制定 バイオメディカル分野における大量のデータの DB 化と分析ツールを開発し 研究者の分析環境を整えるため 1988 年 11 月 NCBI 設立 PubMed(1997 年公開 ) による論文のオープン化 JST 作成資料 NIH 2003 年 Data Sharing Policy 策定 データ管理計画 (DMP) 提出を義務化 重複収集の排除 特に 複製が難しい自然災害等の ユニークデータ の効率的収集 DB 化とインターネット上での公開による分析 研究環境の整備を目的とする 2007 年 OECD Principles and Guidelines for Access to Research Data from Public Funding 公開 NSF 2011 年 Grants Proposal Guide の中で DMP 提出を義務化 OSTP America COMPETES Act 再承認のため 2009 年と 11 年にパブリックコメントトを募る * 研究 開発によるイノベーションに投資し 米国の競争力を改善するための法律 2012 年 政府の嘆願プラットフォーム We the people に NIH がすでに実施している 政府助成研究のテ ータ共有ホ リシーをすべての連邦機関が早急に実施すべき との 6 万件以上の嘆願が寄せられる OSTP (Office of Science and Technology Policy) 2013 年 2 月 Increasing Access to the Results of Federally Funded Scientific Research 年間予算 $1 億以上の政府機関に対し 政府助成研究成果 ( 論文およびデータ ) のパブリックアクセスを促進させるための計画書提出を指示 データ管理計画の提出を義務化 民間との協力によるデータ共有のための技術開発 財政面を考慮した効率的運用を要求 公開制限データとして 個人情報 商業的機密情報 国家機密 米国の競争力に影響を与える場合 を考慮することを明記 2013 年 6 月 G8 科学担当大臣らによる科学研究データのオープン化に関する声明を発表 NIH Data Sharing Policy 2003 年策定のPolicy NSF DMP 提出を義務化 2011 年のGrants Proposal Guideと同じ DOE 2 作成中 DOD 作成中 その他助成機関 DOC EPA 他

データ ポリシー制定の経緯 : 英国 2007 年 OECD Principles and Guidelines for Access to Research Data from Public Funding 公開 BBSRC(Biotechnology and Biological Sciences Research Council) 2007 年 Data Sharing Policy を公表 2010 年改訂 RCUK (Research Councils UK) 2011 年 各研究会議に共通の原則を定める包括的枠組み Common Principles on Data Policy を公表 政府助成研究成果に対する透明性の確保と統一的研究基盤の整備を目的とする 論文 JST 作成資料 RCUK (Research Councils UK) 論文のオープンアクセス方針草案発表 (2005 年 ) パブコメを反映し 修正版を声明として発表 (2006 年 ) フィンチ レポートに沿った新たな OA 方針を発表 (2012 年 ) 2005 年 ウェルカム財団 PubMed Central(PMC) UK PubMed Central(UK PMC) での論文刊行後 6 ヶ月以内の公開を義務付け 2013 年 6 月 G8 科学担当大臣らによる科学研究データのオープン化に関する声明を発表 2012 年 Royal Society は学術界として各 FA 機関のデータ共有ポリシーを後押しする形で Science as an open enterprise 最終報告書を公表 2012 年 公的助成研究成果へのアクセス拡大検討 答申部会 はフィンチ レポートを発表 政府の OA 方針に提言 * 部会議長 : マンチェスター大学教授 Dame Janet Finch 氏 BBSRC Data Sharing Policy(2007 年 /2010 年改訂 ) EPSRC (Engineering and Physical Sciences Research Council) Policy framework on research data (2011 年 ) *DMP 提出義務化せず その他の助成機関 MRC(Medical Research Council), 2011 年改訂 STFC(Science & Technology Facilities Council), 2011 年他 ウェルカム財団 Policy on data management and sharing (2007 年 /2010 年改訂 )

第 4 期科学技術基本計画における推進方策 4. 国際水準の研究環境及び基盤の形成 (3) 研究情報基盤の整備 推進方策 国は 大学や公的研究機関における機関リポジトリ * の構築を推進し 論文 観測 実験データ等の教育研究成果の電子化による体系的収集 保存やオープンアクセスを促進する また 学協会が刊行する論文誌の電子化 国立国会図書館や大学図書館が保有する人文社会科学も含めた文献 資料の電子化及びオープンアクセスを推進する * 論文等のデータを機関毎に保存 公開する電子アーカイブシステム 国は デジタル情報資源のネットワーク化 データの標準化 コンテンツの所在を示す基本的な情報整備 更に情報を関連付ける機能の強化を進め 領域横断的な統合検索 構造化 知識抽出の自動化を推進する また 研究情報全体を統合して検索 抽出することが可能な 知識インフラ としてのシステムを構築し 展開する 国は 大学や公的研究機関が 電子ジャーナルの効率的 安定的な購読が可能となるよう 有効な方策を検討することを期待する また 国はこれらの取組を支援する

我が国のオープンアクセスの概況 具体的な推進方策 学術論文をオープンアクセスジャーナルで公表 ( ゴールド OA) 学術論文の著者最終稿などをリポジトリで公表 ( グリーン OA) 我が国の動向 JSPS: 科学研究費補助金 ( 研究成果公開促進費 ) の制度改正 JST: 電子ジャーナルプラットフォーム J-STAGE による支援学術情報への永続的なアクセスを保証する識別子 (DOI) 付与の推進助成研究成果のオープンアクセスの推奨から義務化への移行 NII: 機関リポジトリの構築支援 (JAIRO Cloudを含む ) 文部科学省 : 学位規則を改正し 博士論文のインターネットの利用 ( 原則 機関リポジトリ ) による公表義務化 文部科学省作成資料

科学研究費補助金 ( 研究成果公開促進費 ) の制度改正 ( 制度改善の観点 ) ジャーナルの発行に必要な経費の助成 国際情報発信力強化のための取組内容の評価 オープンアクセスの取組への助成 ~H24 科学研究費補助金 ( 研究成果公開促進費 ) の 学術定期刊行物 学協会が紙媒体により定期的に刊行するジャーナルの出版に対して助成 H25~ 科学研究費補助金 ( 研究成果公開促進費 ) の 国際情報発信強化 国際情報発信力の強化を行うための取り組み ( 査読審査 編集 出版及び電子ジャーナルでの流通等 ) に必要となる経費に対して助成 文部科学省作成資料

J-STAGE( 科学技術情報発信 流通総合システム ) 科学技術振興機構 (JST) が提供する学協会のための電子ジャーナルプラットフォーム 国内約 860 学会 約 1,100 誌の論文が登載されており その 87% がオープンアクセス J-STAGE への登載は一部のオプションを除いて無料 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 機関 681 J-STAGE 利用学協会数 789 859 平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 subscription, 13% free, 87% (H25.9 末現在 ) 文部科学省作成資料

機関リポジトリ 国立情報学研究所 (NII) の構築支援事業等により普及 大学等の教育研究成果を発信する媒体として 国立大学を中心に構築が進展 100 万件以上の教育研究成果を蓄積 発信 構築 ( 公開 ) 機関数 機関リポジトリのコンテンツ数 コンテンツ数 ( 平成 25 年 7 月末日現在 ) < 計 1,610,939 件 > 350 300 250 200 150 100 50 0 2 10 291 295 262 233 199 144 101 57 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25.9 出典 : 国立情報学研究所学術機関リポジトリ構築連携支援事業 機関リポジトリ統計 IRDB コンテンツ分析システム その他には 会議発表用資料 一般雑誌記事 テクニカルレポートなどが含まれている 文部科学省作成資料

JAIRO Cloud( 共用リポジトリサービス ) 国立情報学研究所 (NII) が開発 提供する機関リポジトリのクラウドサービス大学等の教育研究成果を発信する機関リポジトリの構築を推進し オープンアクセスの進展を図るため 独自でリポジトリの構築 運用が難しい大学等に対して 共用リポジトリを提供する 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 2 10 57 構築機関数の推移 101 JAIRO Cloud で公開予定 JAIRO Cloud 利用 144 199 233 66 79 88 262 291 295 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25.9 各機関は SaaS で利用 A 大学 運用機関 (N II) B 大学 C 共同利用機関 ハードとソフトは NII が構築 運用 各機関によるコンテンツの登載や公開を容易にする仕組み 文部科学省作成資料