資料 3 平成 26 年度 神奈川県競輪組合 主要施策説明書 神奈川県
平成 26 年度決算の概要 神奈川県競輪組合 ( 以下 組合 という ) は 平成 21 年度末に花月園競輪場における競輪開催を廃止し 22 年度から JKA( 競輪振興法人 ) 交付金特例制度の活用と 川崎競輪場及び小田原競輪場における GⅢ 競 輪 ( 開設記念競輪 ) の借上開催を柱とする事業収支改善計画を策定し 経営改善に取り組んできた 26 年度は 計画最終年度であり 前年度に引き続き年間 13 日間の競輪を開催し 収益の確保と累積赤字の 縮減に取り組んだ 年間の入場者数は 33,089 人 勝者投票券売上金額は 61 億 7,800 余万で 前年度と比較すると入場者数は 6,43 0 人の減少 ( 前年度比 83.7%) 勝者投票券売上金額は2 億 8,600 余万の減少 ( 前年度比 95.6%) となっ た これは GⅢ 競輪の入場者数 ( 前年度比 105.4%) 勝者投票券売上金額 ( 前年度比 111.4%) のいずれも増 加したものの 普通競輪の入場者数 ( 前年度比 74.4%) 勝者投票券売上金額 ( 前年度比 41.9%) が大きく落 ち込んだことがトータルで減少した要因となっている 一方 川崎競輪場及び小田原競輪場における場外発売や 組合が管理施行している専用場外車券売場 サ テライト横浜 及び サテライト水戸 における場外発売に伴う業務協力費収入は 9,500 余万で 800 余万 の増加 ( 前年度比 109.8%) となった また 事業運営においては 必要最低限の人員体制の下 事務の効率化を図るとともに金融機関からの借 入利子の縮減など 引き続き経費節減にも取り組んだ 1 一般会計 予算現額は 136 億 9,700 余万で これに対する歳入総額は 137 億 70 余万 歳出総額は 136 億 7,50 0 余万 歳入歳出差引額 実質収支額ともに 3,200 余万となった また 神奈川県競輪組合財政基金 ( 以下 財政基金 という ) に 2 億 1,700 余万を積み立てた結果 13 億 3,200 余万の基金を確保した 2 主要施策 (1)GⅢ 競輪の開催 26 年度は 引き続き 事業収支改善計画期間中の特例措置として 借上による開催を認められたGⅢ 競輪を 川崎競輪場において 6 月 5 日から8 日までの4 日間 花月園メモリアル in 川崎 として開催した 今回は 全国で初めて一つの競輪場で組合と川崎市が2 週連続でGⅢ 競輪を開催することとしたため 川崎市との連携を強化し 広報宣伝活動を積極的に展開するとともに 場内イベントなどのファンサービスを実施するなど 来場促進と売上振興を図った 特に GⅢ 競輪の売上の8 割を占める場外発売については 全国の競輪場に対して積極的に協力を要請し 発売可能な全ての場で場外発売の協力を得た -1-
(2) 普通競輪の開催川崎競輪場において3 日間 小田原競輪場において6 日間 計 9 日間開催した 川崎競輪場においては 集客効果の高いナイター競輪で開催した また 小田原競輪場においては 11 月 26 日から28 日の開催が組合主催の最終レースとなったことから広報宣伝に努め S 級選手のトークショーや歌謡ショーなどのファンサービスを実施した (3) 受託場外の発売川崎競輪場において17 日間 小田原競輪場において9 日間 計 26 日間の場外発売を受託した 川崎競輪場においては 組合開催のナイター競輪への集客を高めるため ナイター開催日に併せて他場で開催される特別競輪等のレースを受託し 発売した また 小田原競輪場においては 前年度から6 日間日数を拡大するとともに 初めて特別競輪を受託し 発売した (4) 専用場外車券売場の管理施行組合が管理施行している専用場外車券売場 サテライト横浜 及び サテライト水戸 においては 関係機関と調整し 年間の稼働日数を前年度から両場合わせて10 日間拡大するなど 管理施行収入の確保を図った (5) 累積赤字の解消及びJKA 交付金支払猶予分の承継特例期間の終了する27 年度以降 JKA 交付金の猶予が受けられず 売上の8 割を占めるGⅢ 競輪も開催できないことから 売上は大幅に減少し 累積赤字は再び拡大する見通しとなった このため 組合の構成団体である県 横浜市及び横須賀市 ( 以下 3 県市 という ) は 26 年度限りで競輪事業を廃止し 組合を解散することを決定した 解散に当たり 26 年度末における組合の累積赤字 53 億 5,200 余万は 事業収支改善計画期間中に組合が積み立てた財政基金 13 億 3,20 余万のうち5 億 5,200 余万と 構成団体 3 県市からの負担金 48 億を充当することでこれを解消した また 財政基金のうち JKA 交付金の支払猶予分に相当する7 億 8,00 万は 組合解散後の清算事務を承継する県に支出した -2-
科 目 ( 決算調書頁 ) 予算現額支出済額説明 競輪開催費 5,973,759,00 5,971,232,101 (P.3) 支出済額の 財源内訳 事業開催収入 5,971,232,101 1 競輪開催状況 回 次 開 催 期 間 開催場所 第 1 回 平 26. 6. 5~ 8(4 日 ) 川崎競輪場 第 2 回 平 26.10.29~31 11.26~28(6 日 ) 小田原競輪場 第 3 回 平 26.11. 8~10(3 日 ) 川崎競輪場 合 計 ( 開催日数 13 日 ) 売上金 5,559,983,60 256,368,10 362,593,60 6,178,945,30 財政基金積立金 217,655,00 217,654,627 2 財政基金の積立 神奈川県競輪組合財政基金 支出済額の 区 分 支 出 額 財源内訳新規積立 217,654,627 事業開催収入参考 ( ) 前年度末現在額 1,115,057,373 217,654,627 新規積立 217,654,627 取崩 1,332,712,00 決算年度末現在額 0 構成団体償還金 3 構成団体償還金 支出済額の財源内訳借入金 借 入 先 神 奈 川 県 横 須 賀 市 合 計 支出額 980,000,00 280,000,00 借入期間利率 平 26.4.7~ 平 27.3.25 無 利 子 平 26.4.1~ 平 27.3.25 無 利 子 繰上充用金 5,352,712,00 5,352,712,00 支出済額の財源内訳 繰 入 金 分担金及び負担金 552,712,00 4,800,000,00 4 前年度決算不足額の補塡 ( 参考 ) 組合規約に基づく構成団体負担割合 負担額団体名負担割合負担額 神奈川県 56.14 2,694,720,00 % 横 浜 市 28.07 1,347,360,00 横 須 賀 市 15.79 757,920,00 合 計 100.00 4,800,000,00 神奈川県承継金 780,000,00 780,000,00 支出済額の財源内訳繰入金 780,000,00 5 JKA 交付金支払猶予分の承継 事業名支出額 神奈川県承継金 780,000,00 事業内容 自転車競技法に基づく特例制度の適用を受け 支払猶予されている JKA 交付金相当分 -3-