06: 耳鼻咽喉 頭頸部外科コース 1. 耳鼻咽喉 頭頸部外科コースの概説このコースでは 聴器 平衡器 鼻 副鼻腔 口腔 咽頭 喉頭 気管 食道および唾液腺 甲状腺を含む臨床解剖 生理を知り これら器官の疾患の診断および治療法についての概念を習得することにあるが さらにこれら疾患と他臓器疾患との関連を知ることも重要である 耳科学 鼻科学 頭頸部外科学で構成される 2. 教育目標 (1) 一般目標聴器 平衡器 鼻 副鼻腔 口腔 咽頭 喉頭 気管 食道および唾液腺 甲状腺を含む解剖 生理の基本的理解の下に 各領域疾患の症候 病態 診断と治療について概説することができる (2) 行動目標到達できた項目には もう一息の項目には まだまだの項目には をつけ 自己評価に利用してください 到達目標自己評価視覚 聴覚 平衡覚 嗅覚 味覚の受容機序と伝導路を概説できる 外耳 中耳 内耳の構造を図示できる 聴力検査と平衡機能検査を説明できる 失語症と構音障害の違いを説明できる 伝音難聴と感音難聴 迷路性と中枢性難聴を病態から鑑別し 治療を説明できる 滲出性中耳炎 急性中耳炎と慢性中耳炎の原因の 診断と治療を説明できる 平衡感覚機構を眼球運動 姿勢制御と関連させて説明できる めまいの原因と病態を説明できる 末梢性めまいと中枢性めまいを鑑別し 治療を説明できる 鼻副鼻腔の構造を図示できる 鼻出血の好発部位と止血法を説明できる 副鼻腔炎症性疾患の病態と治療を説明できる アレルギー性鼻炎の発症機構を説明できる 味覚 嗅覚検査を説明できる 好酸球性副鼻腔炎の特徴とガイドラインの概要を説明できる 咽喉頭の構造と機能を説明できる 咽喉頭の支配神経について説明できる 喉頭内視鏡検査の所見を図示できる 386 1
到達目標自己評価咽頭痛 開口障害と嗄声をきたす疾患を列挙し その病態を説明できる 咽喉頭の炎症性疾患の病態と治療を説明できる 伝染性単核球症の症候と診断を説明できる 深頸部感染症の特徴について説明できる 鼻腔 副鼻腔 口腔 咽頭の悪性腫瘍を概説できる 喉頭癌の症候 診断と治療を説明できる 甲状腺腫を分類し 疾患を列挙できる 甲状腺機能亢進症および低下症の症候 診断と治療を説明できる 副甲状腺機能の亢進症と低下症の原因 病態 症候と診断を説明できる 甲状腺炎 ( 慢性 化膿性 亜急性 ) を概説できる 甲状腺腫瘍を分類し その特徴を説明できる 甲状腺疾患の外科的治療の適応と合併症を説明できる 気管切開の適応を説明できる 睡眠時無呼吸症候群を概説できる 外耳道 鼻腔 咽頭 喉頭 食道の代表的な異物を説明し 除去法を説明できる 顔面 頸部外傷の症候と診断を説明できる 唾液腺疾患を列挙できる 流行性耳下腺炎の症候 診断と合併症を説明できる 唾液腺腫瘍の手術方法と合併症について説明できる シェーグレン症候群を概説できる 頸部リンパ節腫脹の原因を列挙できる 頸部リンパ節腫脹を呈する患者の診断の要点を説明できる 脳神経について概説できる 嚥下機能について概説できる 嚥下困難 障害の原因と病態を説明できる 嚥下困難 障害を訴える患者の診断の要点を説明できる 頭部の診察ができる 耳 ( 外耳道 鼓膜 聴力 ) の診察ができる 口腔 鼻腔の診察ができる 甲状腺を含めた頸部の診察ができる 手術や手技のための手洗いができる 手術室におけるガウンテクニックができる 387 2
到達目標自己評価 基本的な縫合ができる 創の消毒やガーゼ交換ができる 3. 教育担当者 ( オフィスアワーは該当ページを参照 ) 役割所属部署教員名 コース責任者 講義担当者 耳鼻咽喉科 頭頸部外科学講座 学長 耳鼻咽喉科 頭頸部外科学講座 金沢医大 未定 友田幸一 岩井大 土井直 朝子幹也 村田英之 宮本真 小西将矢 八木正夫 阪上智史 河内理咲 藤澤琢郎 福井英人 神田晃 小林良樹 濱田聡子 鈴木健介 安藤奈央美 鈴鹿有子 三輪高喜 3 月 1 日現在選考中 4. コース前の準備について 耳鼻咽喉科 頭頸部領域の解剖 生理を復習する 5. 講義 試験 (1) 講義 ( 授業内容 コアカリキュラム ) 授業内容 耳鼻科総論 鼻副鼻腔解剖 生理 副鼻腔炎疾患 アレルギー性鼻炎 好酸球性副鼻腔炎および関連疾患 いびき 睡眠時無呼吸 口腔 咽頭解剖 生理 喉頭解剖 生理 喉頭腫瘍 頸部 口腔 咽頭疾患 頭頸部外科 D(14)[ 構造と機能 ]3), 6) D(14)[ 診断と検査の基本 ] 2) D(14)[ 疾患 ]4),6), 13) D(14)[ 疾患 ]5), 11), 12) D(14)[ 疾患 ]11) D(6)[ 疾患 ]7 2) D(14)[ 構造と機能 ]3), 6) D(14)[ 構造と機能 ]3),4) コアカリキュラム D(14)[ 疾患 ]8) E1[ リンパ節腫脹 ]1) 2) D(14) 6) D(14)[ 診断と検査の基本 ] 2) D(14) [ 疾患 ]7) E1(4)1 11) E3(3)54) 388 3
音声 言語 嚥下 気管 食道 甲状腺 副甲状腺 唾液腺 顎顔面 頭蓋底外科 聴覚解剖 1,2 聴覚生理 1,2 聴力検査 難聴 耳鳴 平衡解剖 生理 めまい疾患 人工内耳 補聴器 特別講義先進医療 めまい検査 顔面神経 外耳 中耳 1 中耳 2 側頭骨 聴神経腫瘍 深頸部感染症 気道免疫 1,2 授業内容 D(2)[ 症候 ]31) コアカリキュラム D(6)[ 診断と検査の基本 ]2), D(14)[ 疾患 ]10), 12) F[ 嚥下困難 障害 ]1),2) D(12)[ 症候 ]2 1) D(12)[ 疾患 ]21),2),3), 4), 5),31),2), 3), 4) D(14)[ 疾患 ] 14) E1(4)14) E3(3)53) D(14)[ 構造と機能 ]1) D(14)[ 構造と機能 ]2) D(14)[ 診断と検査の基本 ]1) D(14)[ 疾患 ]2) D(14)[ 構造と機能 ]2), 5) D(14)[ 疾患 ]3) F1[ めまい ]1),2) D(14)[ 診断と検査の基本 ]1) Ⅲ8Q D(14)[ 疾患 ] 12) D(14)[ 構造と機能 ]1),2) D(14)[ 疾患 ]1),2) D(14)[ 疾患 ]1),2) D(14)[ 疾患 ]2) D(2)[ 疾患 ]4) E1C3(1). D6(4)21) E3, D6(5)5*3), D14(4)5), D14(4)10) (2) 試験 試験名日付時間場所範囲形式 本試験 6/27( 月 ) 15:30~16:30 試験 実習室 追 再試験 12/16( 金 ) 15:30~16:30 第 4 講義室 耳鼻咽喉 頭頸部外科コース全般耳鼻咽喉 頭頸部外科コース全般 穴埋め記述式 ( 予定 ) 穴埋め記述式 ( 予定 ) 389 4
6. 週間時間割 耳鼻咽喉 頭頸部外科コース第 1 週 6/13( 月 ) 6/14( 火 ) 6/15( 水 ) 6/16( 木 ) 6/17( 金 ) 1 時間目 9:00~ 10:10 耳鼻咽喉科総論 平衡解剖 生理 ( 耳鼻 安藤 ) 2 時間目 10:25~ 11:35 聴覚解剖 生理 1 自習 3 時間目 12:50~ 14:00 聴覚解剖 生理 2 ( 耳鼻 福井 ) めまい疾患 4 時間目 14:15~ 15:25 外耳 中耳 1 顔面神経 5 時間目 15:40~ 16:50 中耳 2 人工内耳 補聴器 耳鼻咽喉 頭頸部外科コース第 2 週 6/20( 月 ) 6/21( 火 ) 6/22( 水 ) 6/23( 木 ) 6/24( 金 ) 1 時間目 9:00~ 10:10 自習 鼻副鼻腔解剖 生理 ( 耳鼻 神田 ) 口腔 咽頭解剖 生理 頭頸部外科 ( 耳鼻 藤澤 ) 特別講義先進医療 ( 学長 友田 ) 2 時間目 10:25~ 11:35 聴力検査 ( 耳鼻 土井 ) 副鼻腔炎疾患 味覚 嗅覚 ( 非常勤 三輪 ) 顎顔面 頭蓋底外科 ( 耳鼻 藤澤 ) 気道免疫その 1 ( 耳鼻 小林 ) 3 時間目 12:50~ 14:00 難聴 耳鳴 ( 耳鼻 土井 ) 好酸球性副鼻腔炎および関連疾患 口腔 咽頭疾患 深頸部感染症 ( 耳鼻 阪上 ) 気道免疫その 2 ( 耳鼻 神田 ) 英語スライド 4 時間目 14:15~ 15:25 側頭骨 聴神経腫瘍 アレルギー性鼻炎 ( 耳鼻 濱田 ) 喉頭解剖 生理 ( 耳鼻 岩井 ) 音声 言語 嚥下 ( 耳鼻 宮本 ) めまい検査 ( 非常勤 鈴鹿 ) 5 時間目 15:40~ 16:50 甲状腺 副甲状腺 唾液腺 喉頭腫瘍 頸部 ( 耳鼻 鈴木 ) 気管 食道 ( 耳鼻 宮本 ) いびき 睡眠時無呼吸 ( 耳鼻 河内 ) 7. 評価方法 出席率 総括試験で判定する 8. 参考書 エッセンシャル耳鼻咽喉科学 医歯薬出版 新耳鼻咽喉科学 南山堂 現代の耳鼻咽喉科学 金原出版 イラスト耳鼻咽喉科 分光堂 ENT secrets, ELSEVIER 390 5