加西市監査公表第 1 号 加西市職員措置請求に係る監査結果の公表について 地方自治法第 242 条第 1 項の規定により平成 24 年 8 月 20 日付けで提出のあったみだ しの措置請求について 同条第 4 項の規定に基づき監査を行った結果を 同項の規定に基づき 公表する 平成 24 年 10 月

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横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

                       H18

別紙 答申 1 審査会の結論 委託事業者の企画提案書 及び 選考会議の資料 について行われた部分公開の決定は 妥当である 2 異議申立ての趣旨 (1) 異議申立人 ( 以下 申立人 という ) は 神戸市情報公開条例 ( 以下 条例 という ) に基づき 以下の公開請求 ( 以下 本件請求 という

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

Microsoft Word - ★HP版平成28年度検査の結果

5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

暴力団対策措置要綱

個人情報の保護に関する規程(案)

の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

1 審査会の結論 平成 28 年度市民税 県民税の賦課決定処分 に係る審査請求は棄却する べきであるとの審査庁の判断は妥当である 2 事案概要南区長 ( 以下 処分庁 という ) は 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 24 条及び第 294 条並びに横浜市市税

第 8 条を削り, 第 9 条を第 8 条とし, 第 10 条から第 12 条までを 1 条ずつ繰り上げる 別記第 1 号様式を次のように改める

市町村合併の推進状況について

ている しかしながら 本件処分は条例の理念と条文の解釈運用を誤った違法なものであり 取り消されなければならない ⑶ 条例第 7 条第 1 項本文は 個人情報の外部提供の原則禁止を規定している また 同条同項ただし書の趣旨は 単に外部提供の原則禁止規定を解除したにとどまる すなわち 当該法令等が存在す

第 3 請求の趣旨請求書に記載されている事項及び陳述の内容から 請求の趣旨を次のように解した 1. 阿久比町が発注した町道 号線道路維持補修工事において 平成 2 4 年 8 月 2 日付けで公文書公開請求し 平成 2 4 年 8 月 2 3 日の公文書公開時に見積書の徴収がなく発注

する軽自動車をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該 3 輪以上の軽自動車の取得者に環境性能割によって 軽自動車等 ( 法第 442 条第 3 号に規定する軽自動車等をいう 以下軽自動車税について同じ ) に対し 当該軽自動車等の所有者に種別割によって課する 2 前項に規定するもののほか

録された保有個人情報 ( 本件対象保有個人情報 ) の開示を求めるものである 処分庁は, 平成 28 年 12 月 6 日付け特定記号 431により, 本件対象保有個人情報のうち,1 死亡した者の納める税金又は還付される税金 欄,2 相続人等の代表者の指定 欄並びに3 開示請求者以外の 相続人等に関

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社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

〔問 1〕 抵当権に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか

聖籠町建設工事入札 契約等情報公表実施要綱 平成 14 年 3 月 27 日 告示第 45 号 ( 趣旨 ) 第 1 条 この要綱は 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律施行令( 平成 13 年政

旧なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であるこ用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であることに留意するものとする

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

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綾瀬市インフルエンザ予防接種実施要領

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ウ商業地等である 町の土地の平成 28 年度分の固定資産税の課税標準額は 法附則第 18 条第 5 項及び第 25 条第 5 項の規定により 課税標準となるべき価格に0.7を乗じた額となる なお 岐阜市税条例 ( 昭和 25 年岐阜市条例第 14 号 以下 条例 という ) においては これと異なる

台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等に関する規則 平成 19 年 3 月 31 日規則第 15 号 改正 平成 21 年 2 月 16 日規則第 2 号平成 21 年 8 月 25 日規則第 28 号平成 28 年 3 月 25 日規則第 17 号鹿屋市公の施設に係る指定管理者の指定の申請等

市有地売却【公示:申込手引一式】

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ものであった また, 本件規則には, 貸付けの要件として, 当該資金の借入れにつき漁業協同組合の理事会において議決されていることが定められていた (3) 東洋町公告式条例 ( 昭和 34 年東洋町条例第 1 号 )3 条,2 条 2 項には, 規則の公布は, 同条例の定める7か所の掲示場に掲示して行

高島市職員措置請求に係る監査の結果について 第 1 請求の受付 1 請求書の提出平成 29 年 9 月 28 日 2 請求人 3 請求の要旨 ( 高島市職員措置請求書 の原文のまま記載) 1 請求の要旨高島市長による平成 29 年度の固定資産税の賦課において 別紙の固定資産について 家屋の未評価によ

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地方公共団体等による土地の先買い制度について 公有地の拡大の推進に関する法律とは県や市町村等が公共事業を円滑に進めていくためには 事業に必要な用地を前もって取得し 安定的に確保しておく必要があります このため 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 以下公拡法と表記 ) に基づく土地の先買い制度がありま

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

(2) もっとも 本件施設の建設工事が進められるうちに 平成 27 年 1 1 月 6 日 建設予定地の地中から廃棄物が排出されて処分費用が増加し その処分費用として予定分を含め約 8000 万円が必要とされるという報告が給食サービス会社によりなされた ( 事実証明書 1 19 頁 ) このことを受

様式第19号

議案用 12P

また 立入調査は 市職員又は市長が委任した者が行い 調査者については身分等を示す証明書を携帯し 関係者からの請求があった場合は提示しなければならないため 立入調査員証 ( 様式第 2 号 ) により身分を証明するものとします 参考 < 基本指針 > 一 7(p.12~13) <ガイドライン> 第 3

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

( その他 ) 第 11 条この規則に定めるもののほか, 必要な事項は, 市長が別に定める 附則この規則は, 平成 30 年 4 月 1 日から施行する

区分に応じ 当該各号に掲げる書類に必要な事項を記載して交付しなければならない (1) 条例第 2 条第 2 項第 1 号に掲げる重度心身障害者等である受給者重度心身障害者等医療費受給資格証 ( 様式第 3 号 ) 及び福祉医療費請求書 ( 様式第 6 号 ) 又は重度心身障害者等医療費 ( 療養費払

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

〔問 1〕 A所有の土地が,AからB,BからCへと売り渡され,移転登記も完了している

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

( 別式第 7 ) をもって 当該所有者等に対し代執行の内容を通知するものとする 5 町長は 法第 14 条第 9 項に基づき行政代執行法による特定空家等の処分を行う場合は その代執行の現場に責任者を派遣し 当該責任者に対し行政代執行法第 4 条に基づく証票として 執行責任者証 ( 別式第 8 )

(1) 補助金等不交付決定通知書 ( 様式第 3 ) (2) その他区長が必要と認める書類 ( 補助事業等の変更等 ) 第 7 条補助事業者等は, 補助金規則第 7 条第 1 項第 1 に掲げる承認を受けようとするときは補助金等交付決定内容変更承認申請書 ( 様式第 4 ) を, 同第 2 に掲げる

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は 職務上知り得た秘密を他に漏らしてはな

スライド 1

第 3 請求の趣旨請求書に記載されている事項及び陳述の内容から 請求の趣旨を次のように解した 1. 阿久比町が発注した町道 号線道路維持補修工事において 平成 2 4 年 8 月 16 日現在公文書公開決定通知時に公開された文書は 発注書 検収調書 請求書 工事写真及び入札工事分の資

住民監査請求監査結果 第 1 請求の収受 1 請求人 ( 省略 ) 2 請求書の受付日平成 28 年 8 月 16 日 3 請求の内容請求人から提出された ( 省略 ) 建物への固定資産税の賦課において 公金の賦課を怠る事実に該当する福井市職員措置請求 ( 住民監査請求 ) 書 の要旨及び事実を証す

Unit1 権利能力等, 制限行為能力者 ( 未成年 ) 1 未成年者が婚姻をしたときは, その未成年者は, 婚姻後にした法律行為を未成年であることを理由として取り消すことはできない (H エ ) 2 未成年者が法定代理人の同意を得ないで贈与を受けた場合において, その贈与契約が負担付の

1 審査会の結論平成 30 年 1 月 12 日付けで審査請求人が行政文書公開請求した 深沢地域整備事業に関し J R 東日本の要望 条件 要請 意向等の文書 ( 復命書含む ) 及び前記の記載がある文書 に対して実施機関鎌倉市長が平成 30 年 3 月 12 日付けで行った行政文書一部公開決定処分

求めるなどしている事案である 2 原審の確定した事実関係の概要等は, 次のとおりである (1) 上告人は, 不動産賃貸業等を目的とする株式会社であり, 被上告会社は, 総合コンサルティング業等を目的とする会社である 被上告人 Y 3 は, 平成 19 年当時, パソコンの解体業務の受託等を目的とする

特定個人情報の取扱いに関するモデル契約書 平成27年10月

綾瀬市インフルエンザ予防接種実施要領

11総法不審第120号

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

民法 ( 債権関係 ) の改正における経過措置に関して 現段階で検討中の基本的な方針 及び経過措置案の骨子は 概ね以下のとおりである ( 定型約款に関するものを除く ) 第 1 民法総則 ( 時効を除く ) の規定の改正に関する経過措置 民法総則 ( 時効を除く ) における改正後の規定 ( 部会資

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

平成11年6月8日

2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

Taro _土木建築部発注の建設コンサルタント業務に係るプロポーザル方式試行要領

(1) 公の秩序を乱し 又は善良な風俗を害するおそれがあると認められるとき (2) 長期間にわたる継続使用により 他の使用を妨げるおそれがあると認められるとき (3) 施設 設備等を損傷又は汚損するおそれがあると認められるとき (4) この条例又は条例に基づく規則に違反したとき (5) 使用許可の条

2 契約保証金の納付免除等について 財務規則第 143 条において契約保証金の全部又は一部を免除することができる場合が定 められていますが 建設工事等及び建設工事等に係る委託の契約保証金の納付の免除等に ついては 次のとおり取り扱うこととします (1) 契約保証金の免除が認められない場合 建設工事等

づき通知及び公告をした期日又は場所において意見の聴取を行うことができないときは 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更することができる 4 市長は 前 2 項の規定に基づき 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更するときは 法 14 条 7 項の規定に準じて通知し かつ 公告する ( 議長 )

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

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名張市地域振興券交付事業特別会計条例

附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

1 A 所有の土地について A が B に B が C に売り渡し A から B へ B から C へそれぞれ所有権移転登記がなされた C が移転登記を受ける際に AB 間の売買契約が B の詐欺に基づくものであることを知らなかった場合で 当該登記の後に A により AB 間の売買契約が取り消された

1. 趣旨この基本方針は 市がネーミングライツの付与に関する事業 ( 以下 ネーミングライツ事業 という ) を実施するにあたり 郡山市広告事業実施要綱 ( 平成 27 年 4 月 1 日制定 )( 以下 実施要綱 という ) 第 19 条 ネーミングライツ スポンサーの募集 に基づき ネーミングラ

別式第 1 号 ( 第 2 条関係 ) ( 表面 ) 第 号 立入調査員証 写 真 所 属 職 氏名生 年 月 日 上の者は 米子市空き家等の適正管理に関する条例 ( 平成 24 年米子市条例第 28 号 ) 第 4 条第 2 項の規定に基づき立入調査を行う職権を有する者であることを証する ( 裏面

特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

5 条条例 9 条 2 項の規定による勧告は 空き家等改善勧告書 ( 式 4 ) により行うものとする ( 命令 ) 6 条条例 1 0 条 1 項の規定による命令は 空き家等改善措置命令書 ( 式 5 ) により行うものとする ( 公表の方法 ) 7 条条例 1 1 条 1 項の規定による公表は

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別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

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火対象物の公表の要否を決定するものとする ( 公表の予告 ) 第 5 条署長は 前条第 4 項の規定により公表が必要であると決定した場合は 公表予告書 ( 第 2 号様式 ) により関係者に対し公表の予告をするものとする 2 前項に規定する公表の予告は 査察規程第 20 条第 1 項に規定する立入検

( 措置完了報告 ) 第 13 条法第 14 条第 1 項から第 3 項までの規定による助言等及び行政代執行法第 3 条第 1 項の規定による戒告に対し措置を行った場合は 措置完了報告書 ( 様式第 14 ) により報告するものとする ( 標識 ) 第 14 条法第 14 条第 11 項の規定による

Microsoft Word - エンジェル税制様式集

平成  年(オ)第  号

原則として通知日から1 年程度の履行期限を設定した上で 別添 2 不耕作農地に関する意向確認について 文書 ( 以下 意向確認文書 という ) を速やかに送付し 返送された意向確認文書の別紙により貸付相手方の意思を確認し 次に掲げる態様毎に対応するものとする ( 注 ) なお 耕作を行う意思表示をし

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

第 3 条市長は 前条に規定する申請に基づいて医療費の給付を受けることができる者であることを確認したときは 申請者に重度心身障がい者医療費受給者証 ( 第 2 号様式 以下 受給者証 という ) を交付するものとする 2 前項の受給者証の資格取得日は 市長が交付決定をした日の属する月の翌月の初日 (

されることとなり その結果 取締役は一般的な注意義務として 善良な管理者としての注意義務 ( 民法 644) を負うことになる また 取締役に関してはこれとは別に会社法に独自の一般的義務が規定されており 取締役は 法令及び定款並びに株主総会の決議を遵守し 株式会社のため忠実にその職務を行わなければな

                       高情審答申第    号

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

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Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

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加西市監査公表第 1 号 加西市職員措置請求に係る監査結果の公表について 地方自治法第 242 条第 1 項の規定により平成 24 年 8 月 20 日付けで提出のあったみだ しの措置請求について 同条第 4 項の規定に基づき監査を行った結果を 同項の規定に基づき 公表する 平成 24 年 10 月 17 日 加西市監査委員小谷 融 加西市監査委員井上芳弘

第 1 請求の要旨 平成 24 年 8 月 20 日に提出された措置請求書及び平成 24 年 9 月 18 日に提出された追加証拠によると 請求の要旨は次のとおりと解される 次の支出は 加西市長 ( 以下 市長 という ) 柏原正之 中川暢三又は西村和平 ( 以下 A という ) と株式会社加西北条都市開発 ( 以下 都市開発 という ) 代表取締役 Aとの間で結ばれた契約に従いなされたものである 1 市からアスティアかさいを管理運営する都市開発への管理費 修繕積立金 駐車場負担金 2 地域交流センター特別清掃業務委託費 3 図書館環境整備委託費 4 北条町駅前交通広場等管理業務委託費 5 市長 市議会議員選挙会場案内業務委託費 6 県議会議員選挙会場案内業務委託費 7 参議院議員選挙会場案内業務委託費しかしながら 市長 Aと都市開発代表取締役 Aとの間で結ばれた契約は 民法第 108 条及び同条の類推適用に抵触すると考えられ無効である したがって 市長 Aは 上記 1の平成 15 年度から平成 24 年度途中までに支出された管理費 修繕積立金及び駐車場負担金総額 588,452,372 円及び2から7により支出した金額の損害を市民に与えたことになる よって 市長 Aに その全額の返還を求めるとともに 今後の支出の差し止めを求める 第 2 請求の受理 平成 24 年 8 月 20 日付けで請求のあった本件請求は 地方自治法 ( 以下 自 治法 という ) 第 242 条所定の要件を具備していると認め 平成 24 年 8 月 2 8 日付けでこれを受理した 第 3 監査の実施 1 監査対象期間住民監査請求は 当該行為があった日又は終わった日から 1 年を経過したときは これをすることができない ただし 正当な理由があるときはこの限りではない とされている ( 自治法第 242 条第 1 項 第 2 項 ) 請求人からは 上記第 1の1から7の支出のうち当該行為があった日等から1 年の請求期間を経過したものについて 具体的な事由の主張がなされていない これらの支出は 加西市情報公開条例 ( 平成 9 年加西市条例第 1 号 ) による公開請求を行えば 当該行為があった日から1 年を経過する日前にその事実を知ることができる状況にあった したがって 1 年の請求期間を経過したことに 正当 1

な理由 があるとは認められない よって 上記第 1の1から7のうち平成 23 年 8 月 20 日以降の支出について監査対象とした したがって 平成 23 年 8 月 19 日以前に支出されている上記第 1の5 市長 市議会議員選挙会場案内業務委託費 6 県議会議員選挙会場案内業務委託費 7 参議院議員選挙会場案内業務委託費は 監査対象事項には該当しない 2 市長 Aと都市開発代表取締役 Aとの契約に該当しないもの上記第 1の1のうち管理費及び修繕積立金の金額については 建物の区分所有等に関する法律 ( 以下 区分所有法 という ) 第 3 条に基づき当然に設置される区分所有者の団体である管理組合の総会 ( 区分所有法第 34 条 ) において決定されたものである 区分所有者である市は 管理費及び修繕積立金について 総会で設定されたアスティアかさい管理規約 ( 以下 管理規約 という ) 第 23 条に従い 管理組合に納入することになる 管理組合の業務を統括するのは管理組合の理事長であり ( 管理規約第 37 条 ) また 管理組合の理事長は市長とは別の人物である 管理規約第 23 条では 管理費及び修繕積立金は 管理組合に納入しなければならない とされているが 管理規約第 32 条及び第 33 条により管理費及び修繕積立金の徴収業務は都市開発に委託されているため 市は管理費及び修繕積立金を都市開発に支払っているものである よって 上記第 1の1のうち管理費及び修繕積立金の支出については 市長 A と都市開発代表取締役 Aとの契約にはならないことから 監査対象事項には該当しない なお 請求人の陳述において 管理費及び修繕積立金に関する契約書があるのではないかとの主張があったが 管理費及び修繕積立金の金額は 上記のとおり区分所有者の団体である管理組合の総会において決定され かつ 総会で設定された管理規約に従い支出されたものである したがって 市と管理組合又は都市開発とで締結された管理費及び修繕積立金に関する契約書は存在しない 3 監査対象事項措置請求書に記載されている事項 措置請求書に添付された事実証明書 請求人の陳述内容 上記 1 及び2から 監査対象事項を次のとおりとする 1 市からアスティアかさいを管理運営する都市開発への駐車場負担金 ( 平成 2 3 年 8 月 25 日以降の支出に係るもの ) 2 地域交流センター特別清掃業務委託 ( 平成 23 年度及び平成 24 年度の委託契約に係るもの ) 3 図書館環境整備委託 ( 平成 23 年度及び平成 24 年度の委託契約に係るもの ) 4 北条町駅前交通広場等管理業務委託 ( 平成 23 年度及び平成 24 年度の委託契約に係るもの ) 2

4 監査の実施方法 (1) 請求人の証拠の提出及び陳述自治法第 242 条第 6 項の規定に基づき 請求人に対し 平成 24 年 9 月 6 日に追加証拠の提出及び陳述の 平成 24 年 9 月 18 日に追加証拠の提出の機会を与えた (2) 監査対象部局本件措置請求は アスティアかさい管理組合 ( 以下 管理組合 という ) 及び都市開発に関連する支出についての返還と今後の支出の差し止めを求めていることから 当該支出を担当しているふるさと創造部ふるさと創造課 都市整備部施設管理課 図書館及び都市開発を所管する地域振興部商工観光課を監査対象部局とし 説明聴取及び関係書類の調査を行った (3) 調査の方法請求人から提出された関係書類 請求人の陳述を検討するとともに 関係書類等の照合及び平成 24 年 9 月 6 日 同 24 日及び27 日に関係職員からの事情聴取を行った 5 監査の期間 平成 24 年 8 月 28 日から平成 24 年 10 月 15 日まで 第 4 監査の結果 1 事実関係の確認 (1) 駐車場負担金について都市開発は 駐車場の区分所有者及び屋外駐車場の地権者から駐車場を借り受け それを区分所有者又は区分所有者の賃借人に対し有償で使用させ 維持管理している 維持管理費用については 都市開発と区分所有者又は区分所有者の賃借人との協定に基づき 駐車場負担金として支払われている 区分所有者である市も都市開発と駐車場負担金について協定を締結しているが 協定の締結者は 市長 Aと都市開発代表取締役 Aである 一方 当該負担金額は アスティアかさい完成前に 市 都市開発 核店舗の区分所有者及び北条駅周辺地区市街地再開発組合が構成員となった管理委員会によって検討し アスティアかさい完成後 管理組合の設立総会にて区分所有者の合意を得て決定されたものである また 各区分所有者の負担する専有部分 ( 区分所有法第 2 条 )1m2あたりの駐車場負担金額は 同額である なお 北条駅周辺地区市街地再開発組合は 北条駅周辺地区第一種市街地再開発事業 ( 以下 再開発事業 という ) に伴い設立されたものであり 主に アスティアかさい完成後の区分所有者により構成されていたものである 当該市街地再開発組合は 再開発事業の完成に伴い解散した 3

(2) 地域交流センター特別清掃業務委託について市の専有部分である地域交流センターにおける床 窓等の清掃業務についての委託契約である 当該委託契約の契約者は 市長 Aと都市開発代表取締役 A である 当該委託契約は 自治法第 234 条 地方自治法施行令 ( 以下 自治法施行令 という ) 第 167 条の2 第 1 項第 1 号及び加西市財務規則第 109 条に基づく随意契約 ( 規則で定める額を超えないもの ) であるが 三者から見積りを取り 最も低い金額を提示した都市開発を委託先として選定している (3) 図書館環境整備委託について市の専有部分である図書館における床 窓等の清掃業務についての委託契約である 当該委託契約の契約者は 市長 Aと都市開発代表取締役 Aである 当該委託契約は 指名競争入札により委託先として都市開発を選定している (4) 北条町駅前交通広場等管理業務委託について北条町駅前に設置されたエレベーターの点検管理及びアスティアかさい周辺の散策路の管理についての委託契約である 当該委託契約の契約者は 市長 A と都市開発代表取締役 Aである 当該委託契約は 自治法第 234 条 自治法施行令第 167 条の2 第 1 項第 6 号 平成 18 年 12 月 16 日付通達第 7 号 随意契約の範囲について 及び平成 24 年 1 月 18 日付通達第 1 号 随意契約の範囲について に基づく随意契約 ( 入札に付することが不利と認められるとき ) である 2 監査委員の判断 (1) 民法第 108 条の趣旨について本条は いわゆる自己契約と双方代理を原則として禁止する規定である 本条の趣旨は 代理人の利益において本人の不利益をもたらす行為を禁止するところにある すなわち 本人に不利益をもたらさない行為は本条の禁ずるところではなく 例外的に許容される 例外的に許容される場合として 本条ただし書において 債務の履行と本人があらかじめ許諾した行為を挙げている (2) 本件に係る市の主張市は 駐車場負担金について 1 利益相反行為は存在しない さらに 2 再開発事業の趣旨やアスティアかさいの区分所有者となり地域交流センター及び図書館を開設した経緯から判断すると 市は 将来にわたって 駐車場負担金を含めた区分所有者として負担すべき費用を負担する確定的な意思表示をしており 当該費用の支払いは履行すべき債務である つまり 将来にわたって債務の履行の意思表示がなされていると解されるため 民法第 108 条ただ 4

し書の債務の履行に該当する と主張している しかし 市長 Aと都市開発代表取締役 Aという同一人が 市及び都市開発を代表しての協定である以上 駐車場負担金の協定時の設定金額によっては 本人である市に不利益をもたらす可能性は否定できない また 仮に将来にわたって債務の履行の意思表示がなされているとしても 民法第 108 条ただし書に該当するとはいえない (3) 上記第 3の31から4の契約による市の不利益の有無ア駐車場負担金について第 4の1(1) のとおり 駐車場負担金の金額は 市 都市開発 核店舗の区分所有者及び北条駅周辺地区市街地再開発組合が構成員となった管理委員会によって検討し 管理組合の設立総会にて区分所有者の合意を得て決定されたものであり また 各区分所有者の負担する専有部分 1m2あたりの金額は同額である したがって 当該駐車場負担金の金額は合理的なものであり 市に不利益があったとはいえない イ地域交流センター特別清掃業務委託について第 4の1(2) のとおり 当該委託契約は 自治法第 234 条 自治法施行令第 167 条の2 第 1 項第 1 号及び加西市財務規則第 109 条に基づき随意契約をし 三者から見積りを取り 最も低い金額を提示した都市開発を委託先として選定している したがって 当該委託契約金額は合理的なものであり 市に不利益があったとはいえない ウ図書館環境整備委託について第 4の1(3) のとおり 当該委託契約は 指名競争入札により委託先として都市開発を選定している したがって 当該委託契約金額は合理的なものであり 市に不利益があったとはいえない エ北条町駅前交通広場等管理業務委託について第 4の1(4) のとおり 当該委託契約は 自治法第 234 条 自治法施行令第 167 条の2 第 1 項第 6 号 平成 18 年 12 月 16 日付通達第 7 号 随意契約の範囲について 及び平成 24 年 1 月 18 日付通達第 1 号 随意契約の範囲について に基づく随意契約である 委託業務の対象であるエレベーター及び散策路は 再開発事業の一環として整備され アスティアかさいと隣接している そのため アスティアかさいの管理業務の委託を管理組合から受けている都市開発に 当該エレベーター及び散策路を一体管理することを委託したものである したがって 当該委託契約およびその金額は合理的なものであり 市に不利益があったとはいえない 第 5 結論 5

監査対象である上記第 3の31から4の契約については 以上のことから 市に不利益があったとは認められない したがって 市長 Aがこれらの契約により市民に損害を与えたとする請求人の主張には理由がなく 措置の必要性を認めない また これらの契約が民法第 108 条及び同条の類推適用に抵触すると考えられ無効であるとの主張については 市に不利益があったとは認められないことから 検討する必要がないと判断した なお これらの契約に基づく支出については 形式的には民法第 108 条に抵触するともとれる 市長は これを避けるため 自治法第 153 条第 1 項の規定に基づき 市長の権限に属する事務の一部を副市長等補助機関である職員に委任 又は臨時に代理させることとし 形式的にも民法第 108 条に抵触しないように対処されたい 6