信書便制度の概要 平成 2 3 年 6 月 2 9 日総務省北海道総合通信局

Similar documents
PowerPoint Presentation

<4D F736F F D D38CA982C991CE82B782E9918D96B18FC882CC8D6C82A695FB2E646F63>

相談事例からみた 信書のガイドライン

1-1 信書とは 信書 とは 特定の受取人に対し 差出人の意思を表示し 又は事実を通知する文書 ( 郵便法第 4 条第 2 項及び民間事業者による信書の送達に関する法律第 2 条第 1 項 ) 特定の受取人 とは 差出人がその意思の表示又は事実の通知を受ける者として特に定めた者 意思を表示し 又は事

信書便事業と郵便の関係 平成 15 年 4 月の信書便法 施行により 国の独占とされてきた信書 の送達について 全面的に競争原理を導入 信書便法 = 民間事業者による信書の送達に関する法律 信書 とは 特定の受取人に対し 差出人の意思を表示し 又は事実を通知する文書と規定 郵便法 4 条 2 項 信

個人情報の保護に関する規程(案)

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

Microsoft PowerPoint - 参考資料2

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

特定個人情報の取扱いの対応について

個人情報管理規程

個人情報保護規程

民間事業者による信書の送達に関する法律 ( 平成 14 年法律第 99 号 ) 目次第一章総則 ( 第一条 - 第五条 ) 第二章一般信書便事業第一節事業の許可 ( 第六条 - 第十五条 ) 第二節業務 ( 第十六条 - 第二十五条 ) 第三節監督 ( 第二十六条 - 第二十八条 ) 第三章特定信書

個人情報保護規定

一般社団法人北海道町内会連合会定款変更(案)

個人データの安全管理に係る基本方針

❶ 法律の義務づけなどの対象となる電子メール 広告宣伝のために送信される電子メール ( 広告宣伝メール ) が対象となります 広告宣伝メール全般について オプトイン方式や 特定の事項の表示が義務づけられています 携帯して使用する通信端末機器 ( 携帯電話 スマートフォン タブレット端末など ) 同士

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

ご本人の場合 1. 来店による請求の場合窓口において直接的に本人であることを証明できる運転免許証 健康保険の被保険者証 写真付住民基本台帳カード 旅券 ( パスポート ) 年金手帳 実印及び印鑑証明書 ( 交付日より6ヶ月以内のもの ) または在留カード 特別永住者証明書の提示をお願いします 2.

1. クロネコメール便廃 の理由 お客さまが 法違反の認識のないまま信書を送ってしまい 郵便法違反容疑に問われるリスクをふせぐため クロネコメール便を廃 します 法違反の認識がないお客さまが容疑者になるリスクをこれ以上放置することは 当社の企業姿勢と社会的責任に反するものです これまでも当社は お客

個人情報保護規程例 本文

学校法人金沢工業大学個人情報の保護に関する規則

劇場演出空間技術協会 個人情報保護規程

Microsoft Word - ○指針改正版(101111).doc

東レ福祉会規程・規則要領集

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

privacypolicy

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

<4D F736F F D208D4C8D CC8A AB82C982C282A282C C431816A2E646F63>

社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

特定個人情報の取扱いの対応について

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

14個人情報の取扱いに関する規程

発信者情報開示関係WGガイドライン

●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

個人情報保護法と 行政機関個人情報保護法の 改正点概要

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

<8F5A96AF8AEE967B91E492A082C98AD682B782E98E9696B181408AEE91628D8096DA955D89BF8F912E786C7378>

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

au WALLETクレジットカード特約

<4D F736F F D D F8C668DDA F090E BA90BF92868FAC8AE98BC690558BBB F4390B32E646F63>

Microsoft Word - 個人情報保護規程 docx

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

議題 1. 個人情報保護委員会とは 2. 個人情報保護法の改正について 1

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>

個人情報の取り扱いに関する規程

資料4  道路運送車両法改正後(平成17年1月以降)の処理状況

別紙(例 様式3)案

Microsoft Word - TechStarsプライバシーポリシー.docx

<4D F736F F D B838B835A E815B8BC696B182C982A882AF82E98CC2906C8FEE95F195DB8CEC834B E646F63>

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 株式会社スマートバリュー ( 以下 当社 という ) が個人情報保護方針に基づく個人情報の取扱いの基本事項を定めたもので 個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによ

個人情報の取り扱いについて TaoTao 株式会社 ( 以下 当社 という ) は お客様が安心して当社のサービスをご利用いただけるよう 個人情報保護方針に基づき お客様の個人情報 個人番号 特定個人情報 ( 以下 ここではすべてを総称し 個人情報 といいます ) のお取扱いに細心の注意を払っており

保有個人情報開示請求書 年月日 出入国在留管理庁長官又は 長殿 ( ふりがな ) 氏名 住所又は居所 ( ) 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 58 号 ) 第 13 条第 1 項の規定に基づき, 下記のとおり保有個人情報の開示を請求します 記 1 開示を請求す

て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

資料2-1 「個人情報の保護に関する法律」説明資料

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

プライバシーポリシー

Ⅰ 個人情報等保護方針 一般財団法人医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団は 下記の方針に基づき個人情報及び特 定個人情報等の保護に努めます 1. 法令 ガイドライン等の遵守 当財団は 個人情報及び特定個人情報等の適正な取扱いを確保するため 個人情報の保護に関す る法律 行政手続における特定の個

個人情報保護規程例 本文

Webエムアイカード会員規約

2 低入札対策の拡充

役職員等 とは, この法人に所属するすべての理事, 監事及び組織内にあって直接又は間接にこの法人の指揮監督を受けてこの法人の業務に従事している者をいい, 雇用関係にある従業者のみならず, この法人との間に雇用関係のない者 ( 派遣社員等 ) も含む. (10) 個人情報管理責任者 個人情報管理責任者

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

によっては認識することができない方式で作られる記録であって 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 二及び三において同じ )をいうものとすること 二この法律において 電子契約 とは 事業者が一方の当事者となる契約であって 電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法に

2 前項の申請書には 次に掲げる書類を添付しなければならない ただし 当該申請者が 当該書類に記載された事項をインターネットの利用その他適切な方法により公表している場合であって 当該事項を確認するために必要な事項を記載した書類を同項の申請書と併せて提出するときは 当該事項を記載した書類の添付を省略す

個人情報保護法への対応規定の様式例

1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室

財団法人吊古屋都市整備公社理事長代理順位規程

個人情報の取扱いについて.doc

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

個人情報保護宣言

法律第三十三号(平二一・五・一)

公益財団法人岩手県南技術研究センター特定個人情報取扱規程 平成 28 年 4 月 1 日制定 規程第 14 号 第 1 章目的等 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益財団法人岩手県南技術研究センター ( 以下 センター という ) が 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関す

第 2 章 個人情報の取得 ( 個人情報の取得の原則 ) 第 4 条個人情報の取得は コンソーシアムが行う事業の範囲内で 利用目的を明確に定め その目的の達成のために必要な範囲においてのみ行う 2 個人情報の取得は 適法かつ公正な方法により行う ( 特定の個人情報の取得の禁止 ) 第 5 条本条各号

様式 2 特許庁長官殿 平成年月日 特定登録調査機関 印 特定登録調査機関代表者 印 先行技術調査業務規程届出書 工業所有権に関する手続等の特例に関する法律第 39 条の 7 に従い 先行技術調 査業務規程を届け出ます 添付書類 先行技術調査業務規程平成 年 月特定登録調査機関

1. 目次 青少年インターネット環境整備法及び関連規定に関する携帯電話インターネット接続役務提供事業者等向け Q&A 目次 関係法令一覧 Q&A... 4 法第 2 条 ( 定義 ) 関係... 4 法第 13 条 ( 青少年確認義務 ) 関係... 4

中井町木造住宅耐震診断費補助金交付要綱

<433A5C C6B617A B615C B746F705C8E648E965C8D7390AD8F918E6D82CC8BB38DDE5C CC2906C8FEE95F195DB8CEC964082CC92808FF089F090E E291E88F575C95BD90AC E937894C55C D837A A CC2906C8FEE9

Microsoft Word - guideline02

08_個人住民税賦課関連事務_H3006_xlsx


< F2D816994D48D FA957493FC816A >

Microsoft PowerPoint - 03 【別紙1】実施計画案概要v5 - コピー.pptx

PowerPoint Presentation

<4D F736F F D E518D6C C A95CA93595F8CC2906C8FEE95F182CC8EE688B595FB906A816982D082C88C60816A2E646F6378>

保健福祉局地域福祉課

<92F18F6F976C8EAE2E786477>


2015 年 2 月 13 日版 わかる! マイナンバー 特定個人情報取扱い ガイドライン 株式会社ワイイーシーソリューションズ 本資料について 本内容は 2014 年 12 月末時点の政府などの公開情報をもとに 当社の解釈にて作成しておりますので 今後の法改正 制度設計等により変更になる可能性があ

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

プライバシーポリシー ( 個人情報保護に関する基本方針 ) 株式会社ビットポイントジャパン ( 以下 当社 といいます ) は 個人情報の保護とその適正な管理が重要であることを認識し 個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 といいます ) 関連法令 ガイドラインその他の規範を遵守すると

(I12) 土木学会特定個人情報取扱規程 平成 28 年 1 月 22 日制定 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 公益社団法人土木学会 ( 以下 学会 という ) における 行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) 個人情報の保護に関する法律

よこはまウォーキングポイント事業実施要綱 制定平成 26 年 8 月 20 日健保事第 1631 号 ( 局長決裁 ) 最近改正平成 30 年 9 月 28 日健保事第 2150 号 ( 局長決裁 ) ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 歩数計及びスマートフォン歩数計アプリ ( 以下 スマホアプリ

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

Transcription:

信書便制度の概要 平成 2 3 年 6 月 2 9 日総務省北海道総合通信局

目 次 はじめに Ⅰ 信書とは Ⅱ 信書便法とは Ⅲ 特定信書便事業とは Ⅳ 特定信書便事業の現状 Ⅴ サービス ( 利用 ) 事例 2 5 9 14 22 25 1

(平成15年4月1日郵書便法独 はじめに : 信書 ( 信書便物 ) を送達できる者 信書 は通信手段であり 憲法が保障する通信の秘密を保護する必要があることから 信書 についての秘密を侵すことは禁止されています 信書を送達できる者は 郵便法及び信書便法により 郵便事業株式会社と総務大臣の許可を受けた信書便事業者に限られています 占 国 ( 郵政事業庁 ) 書便法の施特定信書便事業者信行日本郵政公社 (~19.9) 一般信書便事業者 郵便事業株式会社 (19.10~) 全国提供義務があるサービス 4kgまでの通常郵便物 ( 全国均一料金 ) 書留等 ( 全国均一料金 ) 国際郵便物 (C) 日本郵政株式会社 ) 貨物に添付する無封の添え状又は送り状 ( 信書に該当 ) については 郵便事業 便法信株式会社と信書便事業者以外の者も送達できます 2

通信の秘密 ( 信書の秘密 ) の保護 1 憲法上保障された権利 表現の自由の確保及びプライバシー保護の観点から 基本的人権として 検閲の禁止 と併せて 通信の秘密 の保護を明記 憲法第 21 条第 2 項 検閲は これをしてはならない 通信の秘密は これを侵してはならない 2 信書便法における担保措置 憲法上の要請を受け 信書便法においても 検閲の禁止 と併せて 信書の秘密 の保護を規定 検閲の禁止( 第 4 条 ) 信書便事業者の取扱中に係る信書便物の検閲は してはならない 秘密の保護( 第 5 条 ) 1 信書便事業者の取扱中に係る信書の秘密 ( ) は 侵してはならない 2 信書便の業務に従事する者は 在職中郵便物に関して知り得た他人の秘密を守らな ければならない その職を退いた後においても 同様とする 信書 とは 封書のほか 開封の書状 はがきも含む 信書の秘密 とは 信書の内容のみならず 差出人及び受取人の氏名 住所等 信書に関する一切の事項を含む ( 参考 ) 大阪高判昭和 41.2.26 郵便法上の信書の秘密は この憲法の目的に適うように解釈しなければならない 同法上の< 信書 >には封緘した書状のほか開封の書状 葉書も含まれ 秘密には これらの信書の内容のほか その発信人や宛先の住所 氏名等も含まれる 信書の秘密 を侵した場合等について罰則を規定し 厳格に保護 信書の秘密を侵す罪( 第 44 条 ) 一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金 ( 信書便の業務に従事する者の場合は罰則を加重 ) 信書便物を開く等の罪( 第 43 条 ) 三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金 併せて 信書便管理規程の認可の手続を通じて 信書の秘密 の保護を担保 3

規定条文 郵便法 ( 昭和二十二年法律第百六十五号 ) 第四条 ( 事業の独占 ) 会社以外の者は 何人も 郵便の業務を業とし また 会社の行う郵便の業務に従事する場合を除いて 郵便の業務に従事してはならない ただし 会社が 契約により会社のため郵便の業務の一部を行わせることを妨げない 2 会社 ( 契約により会社のため郵便の業務の一部の委託を受けた者を含む ) 以外の者は 何人も 他人の信書 ( 特定の受取人に対し 差出人の意思を表示し 又は事実を通知する文書をいう 以下同じ ) の送達を業としてはならない 二以上の人又は法人に雇用され これらの人又は法人の信書の送達を継続して行う者は 他人の信書の送達を業とする者とみなす 3 運送営業者 その代表者又はその代理人その他の従業者は その運送方法により他人のために信書の送達をしてはならない ただし 貨物に添付する無封の添え状又は送り状は この限りでない 4 何人も 第二項の規定に違反して信書の送達を業とする者に信書の送達を委託し 又は前項に掲げる者に信書 ( 同項ただし書に掲げるものを除く ) の送達を委託してはならない 第七十六条 ( 事業の独占を乱す罪 ) 第四条の規定に違反した者は これを三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する 2 前項の場合において 金銭物品を収得したときは これを没収する 既に消費し 又は譲渡したときは その価額を追徴する 民間事業者による信書の送達に関する法律 ( 平成十四年法律第九十九号 ) 信書便法第二条 ( 定義 ) この法律において 信書 とは 郵便法第四条第二項に規定する信書をいう 2 この法律において 信書便 とは 他人の信書を送達すること ( 郵便に該当するものを除く ) をいう 3 この法律において 信書便物 とは 信書便の役務により送達される信書 ( その包装及びその包装に封入される信書以外の物を含む ) をいう ( 以下 略 ) 第三条 ( 郵便法の適用除外 ) 郵便法第四条第二項の規定は 次に掲げる場合には 適用しない 一一般信書便事業者が信書便物の送達を行う場合二特定信書便事業者が特定信書便役務に係る信書便物の送達を行う場合三一般信書便事業者又は特定信書便事業者から信書便の業務の一部の委託を受けた者が当該委託に係る信書便物の送達を行う場合四一般信書便事業者又は特定信書便事業者と信書の送達の事業に関する協定又は契約を締結した外国信書便事業者 ( 外国の法令に準拠して外国において信書の送達の事業を行う者をいう 以下同じ ) が当該協定又は契約に基づき信書便物の送達を行う場合 4

Ⅰ 信書とは 信書 とは 特定の受取人に対し 差出人の意思を表示し 又は事実を通知する文書 ( 平成 15 年総務省告示 ) 特定の受取人 とは 差出人がその意思の表示又は事実の通知を受ける者として特に定めた者 意思を表示し 又は事実を通知する とは 差出人の考えや思いを表し 又は現実に起こり若しくは存在する事柄等の事実を伝えること 文書 とは 文字 記号 符号等人の知覚によって認識することができる情報が記載された紙その他の有体物のこと ( 電磁的記録物を送付しても信書の送達に該当しない ) 5

信書に該当する文書の例 書状 請求書の類 会議招集通知の類 許可書の類 証明書の類 ダイレクトメール 文書自体に受取人が記載されている文 書 商品の購入等利用関係 契約関係等特定の受取人に差し出す趣旨が明らかな文言が記載されている文書 信書に該当しない文書の例 書籍の類 カタログ 小切手の類 プリペイドカードの類 乗車券の類 クレジットカードの類 会員カードの類 ダイレクトメール 専ら街頭における配布や新聞折り込みを前提として作成されるチラシのようなもの 専ら店頭における配布を前提として作成されるパンフレットやリーフレットのようなもの 6

信書に該当する文書の例 分類 書状 請求書の類 会議招集通知の類 許可書の類 証明書の類 ダイレクトメール ( 注 ) 信書に該当する場合 差出人から特定の受取人に考えや用件などの内容を伝えるために送付する場合 差出人から特定の受取人に代金を請求するという内容を伝えるために送付する場合 差出人から特定の受取人に会議への出席を要請するという内容を伝えるために送付する場合 差出人から特定の受取人に許可するという内容を伝えるために送付する場合 差出人から特定の受取人に ある事項が真実であることや間違いがないことの事実を伝えるために送付する場合 差出人が特定の受取人を選別し その者に対して 商品の購入等を勧誘する文書を送付する場合 手紙 納品書 領収書 見積書 願書 申込書 申告書 依頼書 契約書 照会書 回答書 承諾書 レセプト 会議招集通知 業務を報告する文書 免許証 認定証 表彰状 印鑑証明書 納税証明書 戸籍謄本 住民票の写し 類例 注 : 内容が公然あるいは公開たりうる事実のみであり 専ら街頭における配布や新聞折り込みを前提として作成されるチラシのような場合 専ら店頭における配布を前提として作成されるパンフレットやリーフレットのような場合は特定の受取人に対して意思を表示し 又は事実を通知するという実態を伴わないことから 信書に該当しない 7

信書に該当しない文書の例 分類 書籍の類 カタログ 小切手の類 プリペイドカードの類 乗車券の類 クレジットカードの類 会員カードの類 信書に該当しないとする理由 広く一般に対して発行されるものであり 記載された文書は広く一般に対して意思を表示し 又は事実を知らせるもの 利用者一般に対して発行されるものであり 記載された文書は広く一般に対して意思を表示し 又は事実を知らせるもの 流通性を有する証券であって そこに記載された文書は 証券が流通する際に必要とされる事項を記載したもの 金銭の支払手段として使用するために発行されるものであり そこに記載された文書は それを使用する際に必要となる注意事項を記載したもの 鉄道やバスなどの交通機関に乗るために発行されるものであり そこに記載された文書は 乗車する際に必要となる注意事項を記載したもの 金銭の支払い手段としての機能を有する物であるので そこの記載文が物と密接に関連している場合には信書に該当しない 会員であることを確認する等の機能を有する物であり そこに記載された文書は 当該カードを使用する際に必要となる注意事項を記載したもの 新聞 雑誌 会報 会誌 手帳 カレンダー ポスター 系統的に編さんされた商品 申込方法 商品の広告等が印刷された商品紹介集 手形 株券 商品券 図書券 類例 航空券 定期券 入場券 キャッシュカード ローンカード 入会証 ポイントカード マイレージカード 8

Ⅱ 信書便法とは (15 年 4 月 1 日施行 ) 1 信書便法の目的 信書送達におけるユニバーサルサービスの維持 + 信書送達における競争の導入 民間事業者による信書の送達に関する法律 ( 信書便法 ) ( 目的 ) 第一条この法律は 民間事業者による信書の送達の事業の許可制度を実施し その業務の適正な運営を確保するための措置を講ずることにより 郵便法と相まって 信書の送達の役務について あまねく公平な提供を確保しつつ 利用者の選択の機会の拡大を図り もって公共の福祉の増進に資することを目的とする 9

信書便法 信書便事業者 郵便法 郵便事業株式会社 一般信書便事業 ( 全国全面参入型 ) 長さ 40cm 幅 30cm 厚さ 3cm 以下で 重量 250g 以下の信書便物を全国均一料金で国内において送達する役務を必須として すべての種類の信書便の役務を取り扱うことができる事業 必須の一般信書便物 ユニバーサルサービスの提供 なるべく安い料金で あまねく 公平に提供 郵便物 ( 第一種 第二種 第三種 第四種 ) 長さ40cm 幅 30cm 厚さ3cm 以下で 重量 250g 以下通常郵便物 ( 第一種 ) 特定信書便事業 ( 特定サービス型 ) 一定の条件 ( 大きさ及び重量 送達時間 料金 ) の下で創意工夫により多様なサービスを提供 1 長さ 幅 厚さの合計が 90cm 超 又は重量が 4k g 超の信書便物を送達するもの 23 時間以内に信書便物を送達するもの 3 料金の額が 1,000 円超の信書便物を送達するもの 長さ 幅 厚さの合計が 90cm 以下で 重量 4kg 以下 必需性の高い特殊取扱 書留 引受時刻証明等 国際郵便 10

( 注 ) 信書便物とは 信書便物とは 信書そのものだけではなく 信書の包装又はその包装に封入される信書以外のものを含む概念です 信書そのもの 信書と信書以外のものを封入した包装 11

参考 メール便について メール便は 貨物運送事業者が雑誌やカタログなどの 信書 に該当しない軽量な荷物を郵便受箱に投函するなどにより配達するサービス 郵便及び信書便以外 ( ) で信書を送ることは法律上禁止されています 違反事例に対しては 送達事業者 利用者双方に対し指導しています ( 平成 18~22 年度 79 件 ) メール便の他 宅配便など 郵便法 ( 昭和 22 年法律第 165 号 ) 抄第四条 ( 事業の独占 ) 2 会社 ( 契約により会社から郵便の業務の一部の委託を受けた者を含む ) 以外の者は 何人も 他人の信書 ( 特定の受取人に対し 差出人の意思を表示し 又は事実を通知する文書をいう 以下同じ ) の送達を業としてはならない 3 運送営業者 その代表者又はその代理人その他の従業者は その運送方法により他人のために信書の送達をしてはならない ただし 貨物に添付する無封の添え状又は送り状は この限りでない 4 何人も 第二項の規定に違反して信書の送達を業とする者に信書の送達を委託し 又は前項に掲げる者に信書 ( 同項ただし書に掲げるものを除く ) の送達を委託してはならない 12

概念の整理 信書の送達 信書便法 特定信書便一般信書便 郵便事業株式会社 荷物 ( 宅配便 メール便など ) 貨物自動車 運送事業法 郵便法 郵 便 ( 手紙 はがき 定期刊行物 点字郵便物など ) 荷物 ( ゆうパック ゆうメールなど ) 信書 非信書 13

Ⅲ 特定信書便事業とは 1 事業の種類 1 1 通の長さ 幅及び厚さの合計が 90cm を超え 又は重量が 4kg を超える大型の信書便物を送達 ( 大型信書便役務 ) 2 信書便物が差し出された時から三時間以内にその信書便物を送達 (3 時間役務 ) 3 1 通当たりの料金の額が 1,000 円を超える信書便物を送達 ( 高付加価値役務 ) 14

2 各役務の条件 大きさ及び重量配達までの時間料金提供区域 1 大型信書便役務 90 cm /4 kg超 2 3 時間役務 3 時間以内に配達 3 時間以内で配達が可能な区域 3 高付加価値役務 1 通千円超 3 各役務のサービス例 1 大型信書便役務 2 3 時間役務 3 高付加価値役務 主なサービス例 本庁と支庁等の間の文書等配送便 ( 巡回 定期集配サービス ) 貨物に同封された信書の送達 バイク便等を利用した急送サービス メッセージカードの配達サービス 遠距離への急送 高セキュリティサービス 15

信書便事業の現状 ( 者 ) ( 万通 ) (1) 特定信書便事業参入事業者数の推移 ( 億円 ) (2) サービス種類別 参入事業者数の推移 (3) 引受信書便物数の推移 (4) 信書便事業の売上高の推移 ( 者 ) 350 300 250 200 150 100 50 0 ( 注 ) 複数のサービスを提供する事業者があるため 参入事業者数と一致しない 1 号役務 295 2 号役務 263 3 号役務 235 206 192 176 164 141 132 124 113 120 101 96 103 80 73 77 63 48 47 22 21 15 15 年度末 16 年度末 17 年度末 18 年度末 19 年度末 20 年度末 21 年度末 22 年度末 約 529 万通 約 43 億円 約 383 万通 約 425 万通 約 35 億円 約 343 万通 約 29 億円 約 245 万通 約 22 億円 約 15 万通 約 93 万通 約 0.3 億円 約 5 億円 約 12 億円 16

役務の種類別事業者数 1 大型信書便役務 295 者 23 時間役務 120 者 3 高付加価値役務 192 者 会社形態の事業者の資本金規模 9 社 3 億円以上 ~10 億円未満 2.6% 1 億円以上 ~3 億円未満 7.5% 13 社 10 億円以上 3.7% 26 社 72 社 500 万円未満 20.8% ( 平成 22 年度末現在 ) 注 : 複数の役務を提供する者がいるため 合計者数は参入事業者数と一致しない 3 千万円以上 ~ 1 億円未満 22.3% 77 社 122 社 27 社 500 万円以上 ~1 千万円未満 7.8% 1 千万円以上 ~ 3 千万円未満 35.3% 信書便事業者が営む他の主な事業 ( 平成 22 年度末現在 ) 一般貨物自動車運送事業 貨物軽自動車運送事業 貨物利用運送事業 17

億通 ( 個 冊 ) 280 ( 参考 ) 郵便 信書便 メール便の取扱数の推移 書状 ( 信書 非信書 ) などの合計の推移 270 8 2 9 ( 注 ) メール便 とは 書籍 雑 260 13 メール便誌 商品目録など 比較的 3 17 21 23 軽量な荷物の運送サービ 26 5 スのこと ( 郵便事業株式会 250 26 社の ゆうメール ( 旧冊子 240 12 ゆうメール 26 小包 ) を除く ) 230 262 18 256 20 23 220 248 24 内国郵便 235 25 信書便 227 210 223 219 ( 注 ) 信書便は平成 15 年度に 212 取扱開始 205 200 FY13 FY14 FY15 FY16 FY17 FY18 FY19 FY20 FY21 単位 : 万通 ( 個 冊 ) 郵便事業株式会社取扱内国郵便ゆうメール合計 信書便 メール便 合計 平成 13 年度 2,621,590 24,943 2,646,533 77,781 2,724,314 平成 14 年度 2,564,740 27,658 2,592,398 90,702 2,683,100 平成 15 年度 2,480,445 51,583 2,532,028 15 134,478 2,666,521 平成 16 年度 2,349,350 121,506 2,470,856 93 173,679 2,644,628 平成 17 年度 2,266,611 182,835 2,449,446 245 206,823 2,656,514 平成 18 年度 2,228,417 204,947 2,433,364 343 231,011 2,664,718 平成 19 年度 2,192,190 225,616 2,417,806 383 257,810 2,675,999 平成 20 年度 2,115,874 242,489 2,358,363 425 258,417 2,617,205 平成 21 年度 2,052,144 254,063 2,306,207 529 259,215 2,565,951 ( 出典 ) 日本郵政公社ディスクロージャー誌 郵便事業株式会社ディスクロージャー誌 国土交通省報道発表資料等 18

在15番の新たな受付配達現使用方法信書の送達サービス受付用への 115 番の新たな使用方法について 115 番は これまで NTT 東西の電報受付用として利用されていましたが 信書の送達サービスの状況等を踏まえ 信書の送達サービス受付用への 115 番の使用に関する検討会 において検討を行った結果 電報と遜色のないものである等一定の条件の下 電報類似サービス受付用 ( 特定信書便事業者が提供する特定信書便役務 ) に 115 番を利用することが可能となりました 115 番により発信 115 番により発信 NTT 東西網 他事業者網 接続 NTT 東西網 115 番により信書の送達サービスのみに接続する場合には 利用者保護のため サービスの水準や基本的な提供条件が電報と同等に近いものであるべき 他事業者網 受付 受付 電報 電報 配達 配達 信書の送達サービス (115 番による受付の場合に限り ) 電報と遜色のないサービスであるべき ( 信書の秘密保護の観点から ) 特定信書便役務として許可されたものであるべき 利用者の利便性確保のため 115 番により信書の送達サービス受付を行う場合の利用者への周知方法やサービス水準について 検討会報告書に基づき TCA( 電気通信事業者協会 ) においてガイドラインを策定 19

信書便事業分野における個人情報保護に関するガイドラインの概要 信書便事業分野について 個人情報の適正な取扱の確保に関して講ずべき措置についての指針として 本ガイドラインが 平成 20 年 4 月に施行されました ガイドラインには 個人情報の管理形態ごとのルールが定められています 個人情報の管理形態 個人情報 検索できるよう体系的に整理 個人データ 事業者が 6 ヶ月を超えて保有し 開示 訂正 利用停止などの権限を有するもの 保有個人データ 取得と利用のルール 利用目的の特定 利用目的による制限 適正な取得 取得に際しての利用目的の通知等 苦情の処理 管理と提供のルール データ内容の正確性の確保 安全管理措置 従業者の監督 委託先の監督 第三者提供の制限 適用されるルール 本人の関与のルール 保有個人データに関する事項の公表等 開示 訂正等 利用停止等 開示等の手続 保有個人データについて措置をとらない場合等の理由の説明 手数料 注 : 個人情報取扱事業者 ( 保有する個人データによって識別される人数が 5,000 を超える者 ) に該当する信書便事業者が対象となりますが 小規模事業者においても 本ガイドラインの遵守に努める旨の規定が設けられています 20

特定信書便マーク の制定 総務省は 特定信書便事業者の要望に応え 平成 22 年 3 月 5 日に 特定信書便事業者であることを示す 特定信書便マーク を制定 特定信書便事業者は 信書便法に基づき信書を取り扱うことが認められており 信書の取扱が可能であることを明解に示すシンボルマークの制定を要望してきた 総務省は この要望に基づきシンボルマークを制定することにより 次のようなメリットを期待 (1) 利用者が特定信書便事業者を容易に識別可能になる (2) 特定信書便事業者に対する信頼性の向上を通じ 特定信書便事業全体の活性化に資する (3) 特定信書便事業者自身の適正な業務運行継続のインセンティブとなる このため 特定信書便事業者の総意を受けて 総務省がシンボルマークを制定 マークのデザインは 特定信書便事業者の応募 (54 件 ) の中から総務省が公正に選定 マークについては 総務省が商標登録を出願 特定信書便事業者は 総務省の許諾を受けて 無料でマークを使用できる 平成 23 年 6 月 16 日現在 特定信書便事業者 104 者に対して使用を許諾 特定信書便マーク ( 平成 22 年 3 月 5 日総務省制定 ) デザインコンセプト 平和の象徴であるハトが 信書 を運んでいる姿を表現したもので 古代から通信を担ってきた伝書鳩が 信書を安全 確実に送り届けることをイメージさせる作品 背景の ブルー 色は 希望 冷静 のイメージ ( Blue Bird ( 青い鳥 希望の鳥 )) から リボン付きの信書を大切な相手に向けて無事に届ける願いを込めたもの ( 秋田市の業者の作品 ) 21

Ⅳ 特定信書便事業の現状 特定信書便事業者数と役務別の事業者数 ( 者 ) 全国 北海道 特定信書便事業者数 346 26 役務別 1 大型信書便役務 295 25 2 3 時間役務 120 19 3 高付加価値役務 192 19 ( 平成 22 年度末現在 ) 複数役務に参入する事業者がいるため役務別の合計は 特定信書便事業への参入事業者数とは一致しない 22

4-1 特定信書便事業者の地域別参入状況 参入事業者数全国 : 346 者北海道管内 : 26 者 信越 :6 者北陸 :11 者近畿 :67 者 ( 平成 22 年度末現在 ) 北海道 :26 者東北 :8 者関東 :106 者東海 :28 者 注 : 本社所在地別でカウント 九州 :53 者 沖縄 :6 者 四国 :8 者 中国 :27 者 23

4-2 参入事業者数及び役務別提供者数の推移 400 350 300 250 200 150 100 50 0 317 346 283 295 253 263 213 206 235 192 159 176 164 111 132 141 124 101 96 103 113 120 41 80 73 77 63 48 47 22 21 15 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 1 号役務 2 号役務 3 号役務参入事業者数 複数役務に参入する事業者がいるため役務別の合計は 特定信書便事業への参入事業者数とは一致しない 24

Ⅴ サービス ( 利用 ) 事例 高付加価値 多様なサービスの提供 一通毎の料金 信書と貨物の別配達 信書便制度の導入 様々な料金体系 信書と貨物の同時配達 25

5-1 サービス例 (1): 巡回 定期集配サービス ( 大型信書便役務 ) 本庁 支庁等の間を巡回して 又は定期的に信書便物を集配 支庁 2 病院 保健所 学校 信書便事業者 図書館 指定された箇所を定期集配 本庁 支庁 1 設定されたルートを巡回 (1 回又は複数回 ) 26

5-2 サービス例 (2):3 時間役務 ( 急送サービス ) バイク等による配達 信書便事業者が利用者の指定する場所に出向き信書便物を引き受けてから 3 時間以内に配達 宛先の異なる複数の信書便物を差し出すことも可能 配達方法の特色例 引受けから配達までを一人の配送員が直送するサービスで スピードと安全性が要求される書類等の送達に利用 27

5-3 サービス例 (3): メッセージカードの送達サービス ( 高付加価値役務 ) インターネット等で受け付けたメッセージを 装飾を施した台紙等 に添付し メッセージカードとして配達 28

信書便事業に関する情報 (HP のご案内 ) 信書便事業のページ で検索して下さい 信書便事業のページ検索 ( 又はこちらの URL を入力 http://www.soumu.go.jp/yusei/shinsyo_top.html) 29