AKiTiO Thunderboltシリーズ 設定ガイド -ソフトウェアRAIDの構成(Mac OS X/macOS)

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本書をお読みになるにあたって このガイドについては 将来予告なしに変更することがあります 製品改良のため 予告なく外観または仕様の一部を変更することがあります このガイドにつきましては 万全を尽くして製作しておりますが 万一ご不明な点 誤り 記載漏れなどお気づきの点がありましたらご連絡ください このガイドの一部または全部を無断で複写することは 個人利用を除き禁止されております また無断転載は固くお断りします 免責事項 火災 地震 第三者による行為 その他の事故 お客様の故意または過失 誤用 その他異常な条件下での使用による損害に関して 当社は一切責任を負いません 本書で説明された以外の使い方によって生じた損害に関して 当社では一切責任を負いません 接続機器との組み合わせによる誤作動などから生じた損害に関して 当社では一切責任を負いません THUNDERBOLT THUNDERBOLT ロゴは 米国 Intel Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です Apple Macintosh MacBook Mac Mac OS などは Apple 社の米国およびその他の国における登録商標または商標です Microsoft Windows は 米国 Microsoft Corporation の米国 日本およびその他の国における登録商標または商標です その他本取扱説明書に記載されている会社名 製品名 技術 仕様名称等は 各社または特定団体の登録商標または商標です 2

1 Mac OS X 10.9 および 10.10 でのソフトウェア RAID 作成手順... 4 1-1 ストライプ化 / ミラーリング / 連結... 4 1-2 RAID 10... 9 1-3 RAID セットの再構築... 21 2 Mac OS X 10.11(El Capitan) でのソフトウェア RAID 作成手順... 22 2-1 ディスク 2 台によるミラーリング... 22 2-2 ディスク 4 台によるストライプ化... 32 3 macos 10.12(Sierra) でのソフトウェア RAID 作成手順... 38 3-1 ストライピング / ミラーリング / 連結... 38 3

1 Mac OS X 10.9 および 10.10 でのソフトウェア RAID 作成手順 1-1 ストライプ化 / ミラーリング / 連結 2~4 台のハードディスクまたは SSD を使って RAID( ストライプ化 / ミラーリング (*)/ 連結 ) を作成する手順は以下のとおりです 4 台のハードディスクまたは SSD を使って RAID 10 を作成する場合については 本書 9 ページ以降を参照してください (*) ミラーリングは 2 台のハードディスクまたは SSD の構成でのみ作成可能です Mac OS X の機能で作成した RAID ボリュームは Windows など他のシステムからはアクセスすることができません Mac OS X がインストールされた他の Mac からは利用可能ですが 同じバージョンの Mac OS X での使用を推奨します また Mac OS X 10.9 または 10.10 から Mac OS X 10.11(El Capitan) にアップグレードした場合 この手順で作成した RAID ボリュームは継続して使用できますが ディスクユーティリティを使った管理ができなくなりますのでご注意ください なお macos 10.12(Sierra) では ディスクユーティリティにソフトウェア RAID を設定する機能が再度追加されています ただし以前のバージョンのディスクユーティリティとは操作方法が異なりますので 手順の詳細については下記の該当ページを参照してください Mac OS X 10.11(El Capitan) でソフトウェア RAID を作成 管理する手順については本書 21 ページ 以降を macos 10.12(Sierra) でソフトウェア RAID を作成する手順については本書 38 ページ以降を それぞれ参照してください 4

1. ディスクユーティリティを起動します このプログラムは (Finder から ) アプリケーション ユーティリティ ディスクユーティリティの順に選択できます 5

2.RAID タブ (1) を選択し RAID セットに使用するドライブ (2 と 3) を RAID セクションの空欄部分にドラッグします 3 台以上のドライブを使用する場合は 必要に応じて追加してください 1 2 3 ミラーリングはドライブ 2 台の構成でのみ選択可能です 6

3. 新規 RAID セットの名前を入力し (1) 有効な RAID のタイプ ( ストライプ化された RAID セット ミラーリングされた RAID セット 連結されたディスクセット ) のリストから 使用する RAID のタイプを選択します (2) すべて選択したら 作成 ボタン (3) をクリックして RAID を作成します 下図の例では ストライプ化された RAID セットが作成されます 1 2 3 ミラーリングはドライブ 2 台の構成でのみ選択可能です 4. 作成 ボタンをクリックして続行します 7

5. 作成した RAID ボリューム (1) を選択して 状態と詳細情報 (2) を確認します 以上で完了です 1 2 8

1-2 RAID 10 ミラーリングとストライプ化の組み合わせによる RAID 10 を作成する手順は以下の通りです RAID 10 は 4 台のハードディスクまたは SSD を搭載したストレージで有用な機能です RAID を構成する 4 台のハードディスクまたは SSD のうち 1 台が故障した場合でも動作可能となる冗長性を提供します 1. ディスクユーティリティを起動します このプログラムは (Finder から ) アプリケーション ユーティリティ ディスクユーティリティの順に選択できます 9

2. 新規 RAID セットに使用するいずれかのドライブ (1) を選択し RAID タブ (2) をクリックします 2 1 10

3. + ボタンをクリックし (1) 新規 RAID セット名を入力してから RAID のタイプとして ミラーリングされた RAID セット を選択します (2) 2 1 11

4. 前項 3. と同じ手順で ミラーリングされた RAID セットをもう一つ作成します 2 1 12

5. もう一度 + ボタンをクリックし (1) 新規 RAID セット名を入力してから RAID のタイプとして ストライプ化された RAID セット を選択します (2) 2 1 13

6. 新規 RAID セットに使用する 2 台のドライブを 一つ目の ミラーリングされた RAID セット にドラッグします 14

7. 前項 6. と同じ手順で もう一つの ミラーリングされた RAID セット に残りの 2 台のドライブをドラッグします 15

8. 前項までの手順で作成した 2 つの ミラーリングされた RAID セット を 5. で作成した ストライプ化された RAID セット までドラッグ & ドロップして配置します 2 つの ミラーリングされた RAID セット が ストライプ化された RAID セット 内に含まれる状態となります ディスクユーティリティでの操作が完了すると それぞれの ミラーリングされた RAID セット の内容が ストライプ化された RAID セット 以下に表示されます 16

9. 一つ目のミラーリングされた RAID セットをクリックして選択し (1) オプション をクリックします (2) 開いたウィンドウ内の RAID ミラーセットを自動的に再構築 オプション左横のチェックボックスをクリックして有効にし (3) OK をクリックします (4) 3 4 1 2 17

10. もう一つのミラーリングされた RAID セットについても 前項 9. の手順を繰り返して設定します 3 4 1 2 18

11. 作成 ボタンをクリックして RAID 10 を作成します 12. 作成 ボタンをクリックして続行します 19

13.RAID の作製が完了すると ディスクユーティリティ画面内に各 RAID の状態が オンライン と表示されます さらに 作成された RAID セットのアイコンがデスクトップに表示されます 20

1-3 RAID セットの再構築 ミラーリングされた RAID セットおよび RAID10 では RAID セットを構成するうち 1 台のドライブが取り外された場合でも RAID セットは継続して使用することができます そのドライブが再度接続されれば ディスクユーティリティが自動的に RAID ミラーセットを再構築します また RAID セットを構成するうち 1 台のドライブが故障し 代替ドライブと交換した場合は RAID セットを手動で再構築する必要があります 代替ドライブへの交換が完了した後 ディスクユーティリティでデグレード (RAID を構成するドライブが不足している ) 状態となっている RAID セットをリストから選択し 新しい代替ドライブのアイコンをデグレード状態の RAID セットへドラッグ & ドロップしてから 再構築 をクリックして再構築の作業を開始します 再構築作業には非常に長い時間が必要となる (*) 場合がありますのでご注意ください (*) 検証例として 2TB ハードディスク 2 台構成で ミラーリングされた RAID セットの再構築に 6 時間程度が必要です 但し この数値は使用するハードディスク SSD や RAID セットの状態によって大幅に前後する可能性があります 21

2 Mac OS X 10.11(El Capitan) でのソフトウェア RAID 作成手順 Mac OS X 10.11(El Capitan) では ディスクユーティリティを使って RAID セットの作成および管理を行うことができません ソフトウェア RAID を作成 管理する方法の選択肢としては Mac OS X に標準でインストールされている ターミナル アプリケーションと ターミナル 内で実行できる diskutil コマンドを使うか 別途サードパーティ製のソフトウェアが必要となります ここでは ターミナル 内で diskutil コマンドを使って RAID セットを管理する方法について説明します diskutil コマンドの詳細については ターミナル アプリケーションを起動し man diskutil と入力することでマニュアル ( 英語 ) を表示できます RAID セットの管理方法に関するより詳細な内容については 上記マニュアル内 appleraid の項目を参照してください なお 誤ったディスクを RAID セット用に選択してしまうことを防ぐため また RAID セット用のドライブを分かりやすくするために 以下の作業中は RAID セットで使用しない他の外付けドライブを一時的に取り外し RAID セットで使用するドライブのみ接続しておくことを推奨します Mac OS X 10.11(El Capitan) で ターミナル アプリケーションを使って RAID 1( ミラーリング ) または RAID 0( ストライプ化 ) を作成する方法と デグレード状態のミラーリング RAID を再構築する手順は以下のとおりです 2-1 ディスク 2 台によるミラーリング RAID セットの作成 1. ターミナル アプリケーションを起動します このプログラムは Finder からアプリケーション ユーティリティ ターミナルの順に選択できます 22

2."diskutil list" と入力し 現在 Mac に接続されているディスクのリストを表示します 3.RAID セットで使用する外付けドライブの表記内容を確認し ディスクの番号 ( /dev/disk に続く数字 ) をメモします 次のステップで RAID セットに使用するドライブ内のすべてのデータが消去されるので 正しいディスクであることを注意して確認してください RAID セットで使用する各ドライブを あらかじめ固有の名前を付けてフォーマットしておくことで判別がし易くなります フォーマットされたディスクの名称は Apple_HFS という表記の右側に表示されます 23

4. この例では 外付けドライブの disk1 と disk2 を使用します RAID モードの選択肢はミラーリング (mirror) ストライプ化 (stripe) および連結 (concat) です RAID セットを作成するコマンドは 以下のような書式になります diskutil appleraid create [RAID モード (mirror/stripe/concat)] [RAID セットの名前 ] [ フォーマット ] [RAID セットに使用するディスク名 ( 複数 )] ここでは RAID1 という名前で Mac OS 拡張 ( ジャーナリング ) フォーマットのミラーリングされた RAID セットを disk1 と disk2 を使って作成します この内容で RAID セットを作成するためのコマンドは以下のとおりです diskutil appleraid create mirror RAID1 JHFS+ disk1 disk2 5. Finished RAID operation と表示されて 作業が完了するまでお待ちください 24

6.RAID セットの準備が完了すると 自動的にデスクトップに表示されます 7. 作成した RAID セットは ディスクユーティリティのリストにも同名で表示されます 25

RAID セットの削除 1.RAID セットを削除する場合は あらかじめ RAID セット内のすべてのデータを他の機器にコピーしてバックアップを取り ディスクユーティリティの画面で削除する RAID セットのマウントポイントを確認します この例では マウントポイントは /Volumes/RAID1 となります 2. マウントポイントのパス ( 場所 ) を前項で確認した内容に置き換えて 以下のコマンドを ターミナル アプリケーション内で入力し RAID セットを削除します diskutil destroyraid /Volumes/RAID1 3. これで削除完了です RAID セットを削除したディスクは ディスクユーティリティを使って管理およびフォーマットが可能です 26

デグレード状態となった RAID セットの再構築 ミラーリングされた RAID セットを構成するドライブに故障などの障害が発生すると RAID セットはデグレード状態となり 残りのドライブを使用して動作を続けます 障害のあるドライブを代替と交換し RAID セットの再構築を行う手順は以下のとおりです 1. ターミナル アプリケーションを起動します このプログラムは Finder からアプリケーション ユーティリティ ターミナルの順に選択できます 2."diskutil list" と入力し 現在 Mac に接続されているディスクのリストを表示します 27

3. 通常の状態では RAID セットと各ディスクの状態 (status) は Online と表示されます 4.RAID セットに問題が発生すると RAID セットの状態が Degraded ( デグレード ) となり 障害のあるディスクの状態が Online から不具合状態を示す内容に変化します 5. 障害のあるディスクを代替のディスクに交換します 代替ディスクは元のドライブと同容量またはそれ以上の容量である必要があります 28

6. ターミナル から "diskutil list" と入力し 現在使用可能なディスクを確認します RAID セット (Apple_RAID) を構成するディスクのうち 問題のないもの (disk1) はそのまま動作し続けます この例では 代替ディスクの disk2 がまだ RAID セットに含まれていない状態で disk3 が RAID ボリュームとなっています 29

7.RAID セットを再構築するには 代替ディスクを既存の RAID セットへ追加し ミラーリングを修復する必要があります この操作を行うコマンドの書式は以下のとおりです diskutil appleraid repairmirror [RAID ボリューム名 ] [ 代替ディスク名 ] この例では 代替ディスクの disk2 を既存の RAID セット (RAID ボリューム ) に追加するので 入力するコマンドは以下のようになります diskutil appleraid repairmirror disk3 disk2 8. ターミナル の画面では 代替ドライブの追加がコマンド入力後すぐに完了しますが ミラーリングの再構築にはしばらく時間がかかります (*) (*) 検証例として 2TB ハードディスク 2 台構成で ミラーリングされた RAID セットの再構築に 6 時間程度が必要です 但し この数値は使用するハードディスク SSD や RAID セットの状態によって大幅に前後する可能性があります 30

9. 再構築の状況を確認するには ターミナル から "diskutil appleraid list" と入力します 再構築済みのミラーリングの割合が表示されます 31

2-2 ディスク 4 台によるストライプ化 RAID セットの作成 1. ターミナル アプリケーションを起動します このプログラムは Finder からアプリケーション ユーティリティ ターミナルの順に選択できます 2."diskutil list" と入力し 現在 Mac に接続されているディスクのリストを表示します 32

3.RAID セットで使用する外付けドライブの表記内容を確認し ディスクの番号 ( /dev/disk に続く数字 ) をメモします 次のステップで RAID セットに使用するドライブ内のすべてのデータが消去されるので 正しいディスクであることを注意して確認してください RAID セットで使用する各ドライブを あらかじめ固有の名前を付けてフォーマットしておくことで判別がし易くなります フォーマットされたディスクの名称は Apple_HFS という表記の右側に表示されます 33

4. この例では 外付けドライブの disk1 disk2 disk3 および disk4 を使用します RAID モードの選択肢はミラーリング (mirror) ストライプ化 (stripe) および連結 (concat) です RAID セットを作成するコマンドは以下のよう ( な書式 ) になります diskutil appleraid create [RAID モード (mirror/stripe/concat)] [RAID セットの名前 ] [ フォーマット ] [RAID セットに使用するディスク名 ( 複数 )] ここでは RAID0 という名前で Mac OS 拡張 ( ジャーナリング ) フォーマットのストライプ化された RAID セットを disk1 disk2 disk3 disk4 を使って作成します この内容で RAID セットを作成するためのコマンドは以下のとおりです diskutil appleraid create stripe RAID0 JHFS+ disk1 disk2 disk3 disk4 34

5. Finished RAID operation と表示されて 作業が完了するまでお待ちください 6.RAID セットの準備が完了すると 自動的にデスクトップに表示されます 35

7. 作成した RAID セットは ディスクユーティリティのリストにも同名で表示されます 36

RAID セットの削除 1.RAID セットを削除する場合は あらかじめ RAID セット内のすべてのデータを他の機器にコピーしてバックアップを取り ディスクユーティリティの画面で削除する RAID セットのマウントポイントを確認します この例では マウントポイントは /Volumes/RAID0 となります 2. マウントポイントのパス ( 場所 ) を前項で確認した内容に置き換えて 以下のコマンドを ターミナル アプリケーション内で入力し RAID セットを削除します diskutil destroyraid /Volumes/RAID0 3. これで削除完了です RAID セットを削除したディスクは ディスクユーティリティを使って管理およびフォーマットが可能です 37

3 macos 10.12(Sierra) でのソフトウェア RAID 作成手順 3-1 ストライピング / ミラーリング / 連結 1. ディスクユーティリティを起動します このプログラムは (Finder から ) アプリケーション ユーティリティ ディスクユーティリティの順に選択できます 38

2. ディスクユーティリティ画面トップの ファイル メニューをクリックして開き RAID アシスタント... を選択します 39

3. RAID アシスタント 画面で使用する RAID タイプをクリックして選択し 次へ をクリックします 4.RAID に含めるディスクを アイコン横のボックスをクリックして選択します 40

5. 使用するディスクをすべて選択した後 画面右下の 次へ をクリックします 6. 作成する RAID 名を 名前 欄に入力し フォーマットとチャンクサイズ ( ブロックサイズ ) を必要に応じて変更します 41

7. 最終確認の画面が表示されるので 正しいディスクが選択されていることを確認して 作成 をクリックします 7. プロセス完了 と表示されたら 完了 をクリックして RAID アシスタントを終了します 42

8. 作成した RAID はデスクトップに表示され ディスクユーティリティ画面の RAID セット 欄にリストアップされます 以上で完了です 43