教職員向けパンフレット 慶應義塾における 安全保障輸出管理 マニュアル 2011 年 10 月 1 日 慶應義塾

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政省令等改正(2013年10月15日施行予定)の概要

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   大阪大学安全保障輸出管理規程

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安全保障輸出管理

クラウドコンピューティングに関する通達及びQ&Aについて

該非判定 *( リスト規制 *) Q077 規制貨物はどこにリストアップされているのですか A 規制貨物は輸出令別 1にリストアップされています リスト規制該当か否かは貨物等省令 * 等で判定します なお 輸出令別 2では国際協定等による輸出規制貨物等を定めており これに該当する貨物を輸出する場合に

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安全保障輸出管理とは?  河合孝尚

PowerPoint プレゼンテーション

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2 目次 1. 輸出管理の必要性 2. 日本の輸出管理制度 (1) 制度の概要 (2) リスト規制 (3) キャッチオール規制 (4) 包括許可 (5) 違反に対する罰則

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Microsoft Word 経済産業省への意見要望等(まとめ)

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外為令別表の 8 の項 ( 省令第 20 条第 1 項及び第 2 項 ) 外為令別表の 8 の項 ( 省令第 20 条第 1 項及び第 2 項 ) パラメータシート [ 電子計算機に係る技術 ] 提供技術名 : Microsoft Internet Explorer 作成者又は提供者 : Micro

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

取引または行為の内容

JNTO

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

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目次 1. 安全保障輸出管理の基本 1.1. 営業部門が輸出管理を担当してもよいか 1.2. 輸出管理担当者は一人でよいか 1.3. 輸出をしていない企業でも輸出管理は必要か 1.4. モデルCPを使用する場合の注意点は 1.5. 中国と台湾 香港とは別の地域か 2. 技術の提供 2.1. 技術やプ

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事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

2019 年 7 月 1 日 該非判定結果リスト <2019 年 1 月 9 日施行政省令対応 > < 対象製品 > 一眼レフカメラ / ミラーレスカメラ ( 本体 交換レンズ テレコンバーター ) < 輸出貿易管理令 > 別表第 1 (1~15 項 ) 別表第 2 (1~45 項 ) 判定結果 :

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

国民 1 人当たり GDP (OECD 加盟国 ) ( 付表 2)OECD 加盟国の国民 1 人当たりGDP(2002~2009 年 ) 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 1 ルクセンブルク 58,709 ルクセンブルク 59,951 ルクセンブルク 64,016 ルクセンブル

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

Microsoft Word - 【施行②】第50条解釈適用指針Rev4.doc

2 目 次 1. 輸 出 管 理 の 必 要 性 2. 日 本 の 輸 出 管 理 制 度 (1) 制 度 の 概 要 (2)リスト 規 制 (3)キャッチオール 規 制 (4) 包 括 許 可 (5) 違 反 に 対 する 罰 則

該非判定ツールの整備と電子化について 2012 年 5 月 15 日 UCIP 外為 NET 会員 A 該非判定は安全保障輸出管理において特に重要なプロセスである 然しながら判定対象の技術的な内容等を法令の規制内容に照らして判断する作業ゆえ 容易にかつ高品質な結果を得るにはある一定レベルの体制 知識

ITI-stat91

< 目次 > Ⅰ. 本ガイダンスの目的 使い方 4 頁 1. 本ガイダンスの目的 4 頁 2. 本ガイダンスの使い方 5 頁 Ⅱ. 安全保障貿易管理制度 6 頁 1. 制度の趣旨 背景 6 頁 (1) 安全保障貿易管理の必要性 6 頁 (2) 安全保障環境の変化と国際協調下での枠組み 6 頁 2.

1. 目次 青少年インターネット環境整備法及び関連規定に関する携帯電話インターネット接続役務提供事業者等向け Q&A 目次 関係法令一覧 Q&A... 4 法第 2 条 ( 定義 ) 関係... 4 法第 13 条 ( 青少年確認義務 ) 関係... 4

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

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に掲載されている関係法令早見表 ( 貨物 ) : 掲載項番 個以上の電極を有する冷陰極管 2 47 トリカ ー火花間げき 3 48 高速 大電流用のスイッチング組立品 4 49 パルス用コンデンサ エレクトロニクス 5 50 号イ, パルス発生器 6 50 号イ キセノンせん光ランプの

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)結果の推移

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外務省訓令第 19 号外交記録公開に関する規則の全部を改正する訓令を次のように定める 平成 24 年 8 月 10 日外務大臣玄葉光一郎外交記録公開に関する規則 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 外交記録が 国民共有の知的資源として 主権者である国民が主体的に利用し得るものであることに鑑み 作成又

個人情報の保護に関する規程(案)

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Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

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G83 D83 VC72 U63 R63 R73 B series G83

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食肉製品の高度化基準 一般社団法人日本食肉加工協会 平成 10 年 10 月 7 日作成 平成 26 年 6 月 19 日最終変更 1 製造過程の管理の高度化の目標事業者は 食肉製品の製造過程にコーデックスガイドラインに示された7 原則 12 手順に沿ったHACCPを適用して製造過程の管理の高度化を


目 次 1. タムラグループの環境活動 1 2. グリーン調達基準 1 第 1 章総則 1 第 2 章取引先様への要求事項 3 第 3 章材料 部品等の選定基準 3 第 4 章取引先様への調査内容 4 附則 5

経済産業省経済協力局貿易管理部

財務省貿易統計

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雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

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2 前項の申請書には 次に掲げる書類を添付しなければならない ただし 当該申請者が 当該書類に記載された事項をインターネットの利用その他適切な方法により公表している場合であって 当該事項を確認するために必要な事項を記載した書類を同項の申請書と併せて提出するときは 当該事項を記載した書類の添付を省略す

財務省貿易統計

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万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

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記 1. 業務通関における留意事項人道目的等に該当するものを除き 北朝鮮を仕向地とする輸出は認められないことから 申告内容の十分な把握に努め 経済産業省と緊密に連携し 当該輸出禁止措置の実効性を確保すること 更に 第三国を経由した北朝鮮への迂回輸出がなされることのないよう 周辺国等へ輸出される貨物に

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早稲田大学外国人学生数集計 2017 年 11 月 01 日現在 ( 概況 1) 区分 合計 国際教養 1 年 プログラム 私費 国費 交換 総計

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特定個人情報の取扱いの対応について

Ⅰ 技術の提供等を行う場合の手続き等について本学では, 安全保障輸出管理について, 外為法等の関係法令を遵守するため本学における管理体制及び必要な手続きを定めた日本大学安全保障輸出管理規程 ( 平成 30 年 4 月 1 日施行 ) を制定しました 以下, 具体的な手続き等を説明します 1 管理体制

スライド 1

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

Transcription:

教職員向けパンフレット 慶應義塾における 安全保障輸出管理 マニュアル 2011 年 10 月 1 日 慶應義塾

安全保障輸出管理とは? 安全保障輸出管理とは わが国を含む国際的な平和および安全の維持を目的として 軍事的に転用されるおそれのある 技術 や 貨物 ( 関係法令では 物品 のことを 貨物 と表現します ) が 兵器等の大量破壊兵器の開発国やテロリスト集団の手に渡らないようにするためのものです とくに大学においては 外国からの研究者や留学生への技術提供が規制の対象となる可能性がある点に留意が必要です 考え方としては 特定の技術や貨物を海外に提供してはいけないということではなく その場合 経済産業大臣の許可が必要になるということです これについての法的根拠は 外国為替及び外国貿易法 ( 昭和 24 年法律第 228 号 ) およびその関係法令で 違反者と所属する組織 ( 大学 ) には刑罰が課されるたいへん厳しいものとなっています 慶應義塾は 現在 規程等の制定に向けて準備を進めていますが それと併行して まずは教員 研究者等に法規制の概要を理解していただき 安心して教育研究活動を行える環境をつくるための一助としてこのパンフレットを作りました 記載事項は 体制が整備されるまでの当面の措置として ご理解くださるようご協力をお願いいたします 規制の対象になる 技術 貨物 とは? 規制の対象となる技術や貨物について 以下に該当する場合は 提供 輸出 ( 関係法令では 貨物の大小多寡に関わらず外国へ向けて送付 持ち出しすることを 輸出 と表現します ) に当たって経済産業大臣の許可が必要となります なお 公刊されているなど公知の技術の提供や PC の私用のための海外持ち出し等は除くなど いくつかの例外規定があります 1 リスト規制 ( 資料 1 参照 ) 武器や兵器の開発等に利用されるおそれが高い技術や貨物を 詳細なリストにして規制しています これらを提供 輸出する場合には 相手先の如何に関わらず経済産業大臣の許可が必要です 2 キャッチオール規制リスト規制には該当しない汎用品であっても 相手先やその用途によっては規制の対象となる場合があります 例えば 相手先が 大量破壊兵器の開発等の懸念があるとされる海外機関 ( 資料 2 参照 ) の場合や国連武器禁輸国 地域に指定されている場合はとくに慎重な確認が必要です ただし 食料品 木材などの場合や相手先が安全保障輸出管理体制が整備されている国 ( ホワイト国 と表現 次頁参照 ) の場合は 経済産業大臣の許可は不要です 安全保障輸出管理の手順 ( 当面の措置 ) 各々の教員 研究者等が 扱う技術や貨物のことを最も熟知されているわけですから 各自が関係法令を遵守しながら 提供 輸出の是非を判定されることが基本となります その際 少しでも疑義があれば まずは学部 研究科等の所属部門内でご相談いただくか 一次窓口である研究支援センター本部にご連絡ください 担当者から 研究連携推進本部や当該学部 研究科等 あるいは塾外の相談機関に照会のうえ 必要に応じて経済産業大臣へ許可申請を義塾として行います 義塾における適正かつ円滑な管理体制が整備されるまでの当面の措置として 以上の対応を行います 大まかな手順は次のとおりです 1 事案が生じた場合 まずは内容について 安全保障輸出管理シート ( 暫定版 ) (11 頁参照 ) にご記入ください ( シートは 塾内の事例を集約する関係上 必ず研究支援センター本部へご提出ください ) 2 リスト規制に該当すると判断された場合は 義塾 ( 研究支援センター本部 ) を経由して経済産業大臣へ許可申請を行います 3 リスト規制には該当しなくても 相手先が ホワイト国 以外で キャッチオール規制に該当する場合は 研究支援センター本部が関係機関等に照会 相談のうえ 必要に応じて経済産業大臣へ許可申請を行います 2

事案発生から許可申請まで < 事案の発生 > ( 例 ) 研究室で開発したこの技術は もしかすると大量破壊兵器の製造に転用される可能性があるかもしれない 研究室には 国からの留学生がいるが この技術について教えてもいいものだろうか ( 例 ) 現在研究中のこの物質 ( 貨物 ) を 国の研究所で共同研究をしている仲間に送りたいのだが 経済産業大臣の許可が必要なのだろうか? * まずは 規制の対象かどうかの確認を行ってください ( 以下 主な要件 ) 1 すでに公知 ( 印刷物等で一般に公開 ) となっている技術 2 学会発表用原稿 展示会配布資料等で誰でも閲覧可能な技術 3 基礎科学分野の研究活動目的 ( 特定の製品の設計や製造を目的としていない ) 4 市販のパソコンを私用目的で海外へ持ち出す 5 居住者 ( 来日 6 ヶ月以上を経た者 ) への技術の提供は対象外 ( ただし 非居住者へ再提供されることが明らかな場合は規制対象となるので要注意 ) 規制の対象外 許可申請は不要 規制の対象 この時点で 安全保障輸出管理シート ( 暫定版 ) ( 書式は 11 頁 ) を作成してください リスト規制技術 貨物に該当するか?( 経産省 貨物 技術のマトリックス表 を利用すると便利 ) (http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html) 関係法令 : 外為法第 25 条 第 48 条 ( 技術については ) 外国為替令別表 1~15 ( 貨物については ) 輸出貿易管理令別表第 1 の 1~15 ( 技術 貨物のスペックについての定め ) 貨物等省令 ( 運用通達 ) 輸出貿易管理令の運用について リスト規制に 該当の判定経済産業大臣に許可申請を行う ( 申請者は塾長 ) 非該当の判定 リスト規制に該当しない との判定で かつ相手先がホワイト国 < ホワイト国 > 輸出貿易管理令別表第 3 アルゼンチン オーストラリア オーストリア ベルギー カナダ チェコ デンマーク フィンランド フランス ドイツ ギリシャ ハンガリー アイルランド イタリア 大韓民国 ルクセンブルク オランダ ニュージーランド ノルウェー ポーランド ポルトガル スペイン スウェーデン スイス 英国 アメリカ合衆国の 26 カ国 許可申請は不要 以上までの判定 ( 該非判定 ) は 基本的に当該研究者本人が行い 所属部門が確認をしてください その結果については 所属部門長の確認を得た上で 研究支援センター本部へご通知ください (11 頁のシートの形でご提出ください ) 3

事案発生から許可申請まで ( つづき ) リスト規制に該当しない との判定で かつ相手先がホワイト国以外の場合 ここから先の判定等は 一層煩瑣な確認 調査が必要となりますので まずは研究支援センター本部にご照会ください 学内外の関係機関等に相談しながら対応いたします キャッチオール規制対象として経済産業大臣の許可が必要か否かは 相手先と用途により判定を行います また 当該対象案件について とくに許可申請が必要との通知が経済産業省から出ているかどうかの確認も行います ( 関係法令 : 外国為替令別表 16 輸出貿易管理令別表第 1 の 16 ) 1 相手先が 外国ユーザーリスト に掲載されているか ( 資料 2 参照 ) 経済産業省提供の兵器等の開発等への関与が懸念される組織リスト イスラエル イラン インド 北朝鮮 シリア 台湾 中国 パキスタン アフガニスタン の 9 カ国 331 機関 2 用途が 外国ユーザーリスト の懸念区分と一致するか ( 外国ユーザーリスト の懸念区分欄に 化学 生物 ミサイル の記載がある ) 3 大量破壊兵器の製造に利用されるおそれがあるか ( 技術の場合 ) 経済産業省告示 759 号 ( おそれ告示 ) ( 貨物の場合 ) 経済産業省告示 249 号 ( おそれ省令 ( 兵器等 )) 4 相手先が 国連武器禁輸国 地域 の場合 大量破壊兵器のみならず通常兵器の開発等に利用されるおそれがあるか 輸出貿易管理令別表第 3 の 2 アフガニスタン コンゴ民主共和国 コートジボワール エリトリア イラク レバノン リベリア 北朝鮮 シエラレオネ ソマリア スーダン 経済産業大臣に許可申請を行う ( 申請者は塾長 ) 4

事案発生から許可申請まで ( 流れ図 ) 事案発生 まず 規制の対象かどうかの確認 安全保障輸出管理シート ( 暫定版 ) を記入 リスト規制に該当 Yes 相手先が ホワイト国 Yes * 点線内の場合は研究支援センター本部にご照会ください 外国ユーザーリスト に掲載 Yesか 大量破壊兵器製造に利用のおそれ Yes 外国ユーザーリスト 懸念区分と一致か 国連武器禁輸国 地域 か Yes Yes 通常兵器開発等に利用のおそれ Yes 経済産業大臣への輸出許可申請が必要 輸出許可申請は不要 5

リスト規制関連貨物 輸出貿易管理令別表第 1 のうち項目 1~15( 抜粋 ) 資料 1 次の 1 から 15 に挙げた品目のうち 輸出貿易管理令別表第 1 及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令 ( 貨物等省令 ) に定めるスペックが合致する品目がリスト規制に該当することになります 法令は逐次改正されていますので 常に経済産業省のホームページ等により最新の情報と照合するようにしてください (http://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo02.html) また 判定に当たっては 経済産業省の 貨物 技術のマトリックス表 (http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html) が便利です 判定の結果 規制対象品目に該当し かつ許可が不要となる特例に該当しない場合は 経済産業大臣の許可を受けることが必要となります 1 武器 ( 省略 ) 2 原子力 ( 省略 ) 3 化学兵器 ( 省略 ) 3 の 2 生物兵器 ( 省略 ) 4 ミサイル ( 省略 ) 5 先端材料 (1) ふっ素化合物製品 (2) ビニリデンフルオリド圧電重合体 (3) 芳香族ポリイミドの製品 (4) チタン アルミニウム合金成形 拡散 接合用の工具 (5) ニッケル チタンなどの合金 粉 製造装置等 (6) 金属性磁性材料 (7) ウランチタン合金 タングステン合金 (8) 超電導材料 (9) 作動油 ( シラハイドロカーボン等を主成分とする ) (10) 潤滑剤 ( フェニレンエーテル等を主成分とする ) (11) 振動防止用に使用することができる液体であって ジブロモテトラフルオロエタン ポリクロロトリフルオロエチレン又はポリブロモトリフルオロエチレンを主成分とするもの (12) 冷媒用液体 (13) チタンのほう化物又はこれを用いて製造したセラミックの半製品若しくは一次製品 (14) セラミックの複合材料であって その主たる構成物質がガラス 酸化物又はけい素 ジルコニウム若しくはほう素の炭化物若しくは窒化物であるもの (15) ポリジオルガノシラン等 (16) ビスマレイミド等 (17) ビニリデンフルオリドの共重合体等 (18) 有機繊維 炭素繊維 無機繊維若しくは ( 十六 ) に掲げる貨物を用いた繊維若しくはこれらを使用したプリプレグ プリフォーム若しくは成型品又はこれらの製造用の装置 (19) ほう素若しくは炭化ほう素若しくはこれらの混合物 6 材料加工 (1) 軸受等 (2) 数値制御を行うことができる工作機械又はその部分品 (3) 歯車製造用の工作機械又はその部分品 附属品若しくは制御装置 (4) アイソスタチックプレス又はその部分品若しくは附属品 (5) コーティング装置又はその自動操作のための部分品 ( 6) 測定装置等 (7) ロボット等 (8) フィードバック装置他 (9) 絞りスピニング加工機又はしごきスピニング加工機 7 エレクトロニクス (1) 集積回路 (2) マイクロ波用機器 ミリ波用機器 (3) 信号処理装置等 (4) 超電導材料を用いた装置 (5) 超電導電磁石 (6) 一次セル 二次セル又は太陽電池セル (7) 高電圧用コンデンサ (8) エンコーダ (8 の2) パルス出力の切換えを行うサイリスターデバイス等 (8 の3) 電力の制御又は電気信号の整流を行う半導体素子又は半導体モジュール (9) デジタル方式のビデオ磁気テープ記録装置 計測用の磁気テープ記録装置若しくはデジタル方式のビデオ磁気テープ記録装置を計測用の磁気テープ記録装置として使用するための装置等 (10) 波形記憶装置 (10 の2) 磁気ディスク記録技術を用いたデジタル方式の計測用記録装置 (11) 装置の部分品であって 周波数シンセサイザーを用いたもの (12) 信号発生器 (13) 周波数分析器 (14) ネットワークアナライザー (15) 原子周波数標準器 (15 の2) スプレー冷却方式の熱制御装置 (16) 半導体素子 集積回路若しくは半導体物質の製造用の装置若しくは試験装置又はこれらの部分品若しくは附属品 (17) マスク若しくはレチクル等 (18) 半導体基板 (19) レジスト (20) アルミニウム ガリウム若しくはインジウムの有機金属化合物又は燐 砒素若しくはアンチモンの有機化合物 (21) 燐 砒素又はアンチモンの水素化物 (22) 炭化けい素 窒化ガリウム 窒化アルミニウム又は窒化アルミニウムガリウムの基板又はインゴット ブールその他のプリフォーム 8 電子計算機若しくはその附属装置又はこれらの部分品であって 経済産業省令で定める仕様のもの 9 通信次に掲げる貨物であって 経済産業省令で定める仕様のもの (1) 伝送通信装置又はその部分品若しくは附属品 (2) 電子式交換装置 (3) 光ファイバー通信ケーブル若しくは通信用の光ファイバー又はこれらの附属品 (4) 削除 (5) フェーズドアレーアンテナ (5 の2) 監視用の方向探知機又はその部分品 (5 の3) 通信妨害装置又はその部分品 (5 の4) 電波その他の電磁波を発信することなく 電波その他の電磁波の干渉を観測することにより位置を探知することができる装置 (6)(1) から (3) まで若しくは (5) から (5 の4) までに掲げる貨物の設計用の装置 製造用の装置 測定装置 試験装置若しくは修理用の装置又はこれらの部分品若しくは附属品 (7) 暗号装置又はその部分品 (8) 情報を伝達する信号の漏えいを防止するように設計した装置又はその部分品 (9) 秘密保護機能を有する情報通信システム又はその部分品 (10) 盗聴の検知機能を有する通信ケーブルシステム (11)(7) (8) 又は (10) に掲げる貨物の設計用の装置 製造用の装置 測定装置 試験装置又は修理用の装置 10 センサー等 ( 省略 ) 11 航法装置 ( 省略 ) 12 海洋関連 ( 省略 ) 13 推進装置 ( 省略 ) 14 その他 ( 省略 ) 15 機微品目 ( 省略 ) 6

リスト規制関連技術 外国為替令別表のうち項目 1~15 ( 抜粋 ) 資料 1-2 次の 1 から 15 に挙げた技術のうち 輸出貿易管理令別表第 1 及び外国為替令別表の規定に基づき貨物又は技術を定める省令 ( 貨物等省令 ) に定めるスペックが合致する技術がリスト規制に該当することになります 法令は逐次改正されていますので 常に経済産業省のホームページ等により最新の情報と照合するようにしてください (http://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo02.html) また 判定に当たっては 経済産業省の 貨物 技術のマトリックス表 (http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html) が便利です 判定の結果 規制対象技術に該当し かつ許可が不要となる特例に該当しない場合は 経済産業大臣の許可を受けることが必要となります 1~4 ( 省略 ) 5 (1) 輸出貿易管理令別表第 1 の 5 の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (2) 輸出貿易管理令別表第 1 の 5 の項の中欄に掲げる貨物の使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (3) セラミック又はその材料となる物質の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) 及び一五の項の中欄に掲げるものを除く ) (4) ポリベンゾチアゾール又はポリベンゾオキサゾールの設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (5) ビニルエーテルのモノマーを含むゴム状のふっ素化合物の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (6) 芳香族ポリアミド繊維の製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) に掲げるものを除く ) (7) 複合材料の設計に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (4 の項の中欄に掲げるものを除く ) (8) 電波の吸収材又は導電性高分子の使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (4 の項の中欄に掲げるものを除く ) 6 (1) 輸出貿易管理令別表第一の 6 の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (2) 輸出貿易管理令別表第 1 の 6 の項の中欄に掲げる貨物の使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (2 の項の中欄に掲げるものを除く ) (3) 数値制御装置又はコーティング装置の使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (2 の項の中欄に掲げるものを除く ) (4) 金属の加工用の装置又は工具 ( 型を含む ) の設計又は使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) から (3) までに掲げるものを除く ) (5) 液圧式引張成形機 ( その型を含む ) の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((4) に掲げるものを除く ) (6) 数値制御装置の附属装置の設計に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの 7 (1) 輸出貿易管理令別表第一の 7 の項の中欄に掲げる貨物の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (2) 輸出貿易管理令別表第 1 の 7 の項 (16) に掲げる貨物の使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (3) 集積回路の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) 及び 4 の項の中欄に掲げるものを除く ) (4) 超電導材料を用いた装置の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) に掲げるものを除く ) (5) 電子管又は半導体素子の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) に掲げるものを除く ) 8 (1) 輸出貿易管理令別表第一の 8 の項の中欄に掲げる貨物の設計 製造又は使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (4 の項の中欄に掲げるものを除く ) (2) 電子計算機若しくはその附属装置又はこれらの部分品の設計 製造又は使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) 及び 4 の項の中欄に掲げるものを除く ) 9 (1) 輸出貿易管理令別表第 1 の 9 の項の中欄に掲げる貨物の設計 製造又は使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (2) 輸出貿易管理令別表第 1 の 9 の項 (1) から (3) まで又は (5) から (6) までに掲げる貨物の設計 製造又は使用に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの ((1) 及び 15 の項の中欄に掲げるものを除く ) (3) 通信用に設計したマイクロ波用集積回路の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (7 の項の中欄に掲げるものを除く ) (4) 超電導材料を用いた通信装置の設計又は製造に係る技術であって 経済産業省令で定めるもの (7 の項の中欄に掲げるものを除く ) 10~15 ( 省略 ) 7

大量破壊兵器開発等の懸念がある外国ユーザーリスト ( 抜粋 ) 資料 2 外国ユーザーリスト は 経済産業省が公表している 大量破壊兵器の開発等の懸念のある海外機関の一覧です 下記リストはその一部を例示したものです 平成 22 年 9 月現在 リストには 9 カ国 地域 331 の該当機関が掲載されています 逐次訂正されますので 経済産業省安全保障貿易管理のホームページで最新のものをご参照下さい (http://www.meti.go.jp/policy/anpo/index.html) 国名 地域名企業名 組織名. CountryorRegion CompanyorOrganization 1 イスラエル Israel Ben-GurionUniversity(oftheNegev) 2 イスラエル Israel NuclearResearchCenterNegev(NRCN) 3 4 5 6 イラン Iran イラン Iran イラン Iran イラン Iran 7thofTir AbzarBoreshKavehCo. AerospaceIndustriesOrganisation(AIO) AAIndustrialCo. 別名 AlsoKnownAs 7thofTirIndustriesComplex ojtamaesanatehaftometir SanayeHaftomeTir 7thofTirIndustriesofIsfahan/Esfahan 7thofTirComplex Esfahan/IsfahanHaftomeTirIndustries BKCo. AerospaceIndustriesOrganization SazemaneSanayeHavaandFaza(SSHF) BazarganiHavaandFaza 懸念区分 TypeofWD N N N N ミサイル N 148 インド India AeronauticalDevelopmentEstablishment(ADE),Defence ResearchandDevelopmentOrganisation(DRDO) ミサイル 149 インド India ArmamentResearchandDevelopmentEstablishment(ARDE), DRDO ミサイル,N 167 168 169 北朝鮮 rthkorea: DPRK 北朝鮮 rthkorea: DPRK 北朝鮮 rthkorea: DPRK 4.27Co.PyongyangBranch AcademyofHealthandFoodScience AmroggangDevelopmentBank InstituteofHealthandFood AmnokkangDevelopmentBank 生物 化学 ミサイル B,C,,N 生物 B 生物 化学 ミサイル B,C,,N 273 274 シリア Syria シリア Syria ElectronicsInstitute Handasieh ミサイル ミサイル 275 シリア Syria HigherInstituteofAppliedScienceandTechnology(HIAST) InstitutdesSciencesAppliqueesetdeTechnologie(ISAT) 生物 化学 ミサイル InstitutSuperieurdesSciencesAppliqueesetdeTechnologie (ISSAT) B,C,,N 286 中国 China BeijingAliteTechnologiesCompanyLtd.(ALCO) ( 北京海立連合科技有限公司 ) ミサイル 287 中国 China BeijingInstituteofStructureandEnvironmentEngineering (BISE) ( 北京強度環境研究所 ) BeijingInstituteofStrengthandEnvironmentalEngineering ミサイル 301 パキスタン Pakistan AdvancedEngineeringResearchOrganization(AERO) ミサイル 302 パキスタン Pakistan AircraftanufacturingFactory PakistanAeronauticalComplex(PAC) ミサイル,N 330 アフガニスタン Afghanistan 331 アフガニスタン Afghanistan パキスタン Pakistan AlQa'ida/IslamicArmy UmmahTameerE-Nau(UTN) 8 TheBase AlQaeda IslamicSalvationFoundation TheGroupforthePreservationoftheHolySites TheIslamicArmyfortheLiberationofHolyPlaces TheWorldIslamicFrontforJihadagainstJewsandCrusaders UsamaBinLadenNetwork UsamaBinLadenOrganisation 化学 C N

Q&A ( 経済産業省 安全保障貿易に係る機微技術管理ガイダンス から一部引用 ) 資料 3 ( 問 ) 海外出張で 技術データや設計図面などを持って行く場合 自由に持って行けると考えていいでしょうか? ( 答 ) 自己使用目的で 誰にも提供せずに持ち帰ってくるのであれば 対外取引とみなされないため基本的に問題ありません そうではなく誰かに提供するために持ち出す場合 技術データや設計図面などがリスト規制技術に該当していれば許可が必要になります また リスト規制技術に該当しないものであっても 大量破壊兵器キャッチオール規制や通常兵器補完的輸出規制の対象となり得ます この場合 客観要件又はインフォーム要件いずれかに該当する場合には 許可を取得してから行う必要があります ただし ホワイト国においてはこの限りではありません ( 貿易外省令第 9 条第 1 項第 1 号 ) ( 問 ) 宅配業者に該非判定も含めて海外向け宅配便による発送をお願いする場合 気を付けるべきことはありますか? ( 答 ) 必要な手続を教えてくれる業者もいますが 試験装置など複雑なものの該非判定は宅配業者では難しいのが現状です その場合 貨物の具体的仕様を把握している者が自ら該非判定を行うことが望ましいと考えられます ( 問 ) 来日して 6 か月未満の留学生を企業との共同研究に含める可能性があります その場合 気を付けるべきことはどのようなことでしょうか? ( 答 ) 当該留学生は非居住者と整理されるため 共同研究の技術内容を確認する必要があります 非居住者に対し提供する技術がリスト規制や大量破壊兵器キャッチオール規制及び通常兵器補完的輸出規制に該当するのか否かを判定し 外為法に基づき必要であれば許可を取得してから技術提供を行わなければなりません ( 外為法第 25 条第 1 項 ) ( 問 ) 学会発表などのため 大学が海外各国から多数の研究者を呼び寄せる場合に 気を付けるべきことはどのようなことでしょうか? ( 答 ) 基礎科学分野の研究活動や公知の技術を提供する場合又は技術を公知とするための技術提供のみの場合 たとえリスト規制技術であっても許可例外に当たります ただし 許可例外に当てはまるか否かについては慎重に判断することが重要です また 許可例外に当てはまらない場合は 研究者の勤務する事務所がどこにあるか 入国してからどのくらい経過しているかなどで居住性が異なりますので その判断にも注意が必要です ( 貿易外省令第 9 条第 2 項第 9 号又は第 10 号 ) ( 問 ) 教育は技術の提供に該当しますか? ( 答 ) 技術は 技術指導 技能訓練 コンサルティングサービスその他の形態で提供されるため このような内容が含まれる場合には 技術の提供に当たるとして管理してください 研究室で保有し 外に発表していないノウハウ データやプログラムを用いて非居住者に指導を行う場合などは 内容によっては 許可を取得してから行わねばならない場合があります ただし 市販されている教科書を用いた講義などであれば 公知の技術の提供に当たるため 許可を取得する必要はありません ( 貿易外省令第 9 条第 2 項第 9 号のイ ) ( 問 ) 学会用の原稿を送付する場合は許可不要ということですが 機微なものでもよいのでしょうか? ( 答 ) 不特定多数の者が入手又は閲覧可能とするために論文発表や学会発表などで公表することは 技術を公知とするための技術提供に当たるため それがリスト規制に該当する技術であったとしても許可を取得する必要はありません ただし 学会参加者に守秘義務を課して発表を行う場合など すべてが技術を公知とするための技術提供であると必ずしもいえるわけではなく 例外に当たらない場合は許可を取得する必要があります ( 貿易外省令第 9 条第 2 項第 9 号のホ ) その他 法令上の義務ではありませんが 一般公開を検討している原稿の中には大量破壊兵器の開発などにも転用可能な技術情報が含まれている場合もあるため 大量破壊兵器の拡散を防止するという社会的な側面 科学者倫理に基づく側面も御配慮いただき 一般公開の適否を慎重に検討していただくようお願いいたします ( 問 ) 特許情報を提供する場合 許可を取らなくてもいいのでしょうか? ( 答 ) 公開特許情報は 公知の技術 に当たり 許可を取得する必要はありません ( 貿易外省令第 9 条第 2 項第 9 号のロ ) ( 問 ) 留学生に教えるような内容は 最終的に何に使われるかという観点から教えているわけではありません 大量破壊兵器キャッチオール規制の観点からどのように考えればよいでしょうか? ( 答 ) 留学生が外国ユーザーリストに掲載されている組織の出身者である場合や 大量破壊兵器の開発に転用できそうな技術の提供を授業の一環として行う場合など 懸念が払拭されない場合には客観要件を確認することが必要です また 経済産業大臣から許可の申請をすべき旨の通知を受けていないかどうか確認してください なお 懸念が無く許可申請不要と確認されたため許可を取得せずに提供した場合であって 留学生が教わった技術情報を大量破壊兵器の開発などのため外国において再提供しようとする際には 留学生自身に外為法に基づき許可を取得する義務が課せられます ( ただし ホワイト国においてはこの限りではありません ) このような安全保障貿易管理制度があることを 留学生にも注意喚起するようにしてください 9

主な用語解説 居住者 < 日本人の場合 > 日本に居住する者 日本の在外公館に勤務する者 < 外国人の場合 > 日本にある事務所に勤務する者 日本に入国後 6 ヶ月以上経過している者 < 法人の場合 > 日本にある日本法人等 外国法人等の日本にある支店 出張所等 日本の在外公館 非居住者技術の提供貨物の輸出リスト規制技術リスト規制貨物キャッチオール規制技術 < 日本人の場合 > 外国にある事務所に勤務する目的で出国し外国に滞在する者 2 年以上外国に滞在する目的で出国し外国に滞在する者 出国後 2 年以上滞在している者 以上の者で一時帰国し その滞在期間が 6 ヶ月未満の者 < 外国人の場合 > 外国に居住する者 外国政府または国際機関の公務を帯びる者 外交官または領事官およびこれらの随員 使用人 < 法人の場合 > 外国にある外国法人 日本法人等の外国にある支店 出張所等 日本にある外国政府の公館および国際機関 非居住者への技術の提供または非居住者へ再提供されることが明らかな居住者への技術の提供をいう 外国に向けて貨物を送付することまたは外国へ送付されることが明らかな貨物の国内取引をいう 規制技術等のうち 外国為替令 ( 昭和 55 年政令第 260 号 ) 別表の 1 から 15 の項までに該当する技術をいう 規制技術等のうち 輸出貿易管理令 ( 昭和 24 年政令第 378 号 ) 別表第 1 の 1 から 15 の項までに該当する貨物をいう 規制技術等のうち 外国為替令別表の 16 の項に該当する技術をいう 経産省ホームページ参照 (htp://www.meti.go.jp/policy/anpo/anpo03.html) キャッチオール規制貨物規制技術等のうち 輸出貿易管理令別表第 1 の 16 の項に該当する貨物をいう (URL 同上 ) 大量破壊兵器等開発等外国ユーザーリスト該非判定インフォーム要件需要者要件用途要件取引審査 兵器 軍用の化学製剤もしくは細菌製剤もしくはこれらを散布するための装置またはこれらを運搬することのできるロケットもしくは無人航空機をいう 開発 製造 使用または貯蔵を行うことをいう 大量破壊兵器キャッチオール規制の需要者要件との関連で 経済産業省が公表している外国機関のリスト このリストに掲載されている機関 ( 大学も含まれる ) は 大量破壊兵器の開発等への関与の懸念があるとされる 非居住者等へ提供しようとする技術または輸出しようとする貨物が リスト規制技術またはリスト規制貨物に該当するか否かを判定することをいう キャッチオール規制の要件のひとつで 経済産業大臣から許可申請が必要である旨通知がされているもの つまり 輸出しようとする貨物や提供しようとする技術が 兵器等の開発等や通常兵器の開発等に用いられるおそれがあるものとして 経済産業大臣が輸出者や技術の提供者等に対して許可申請をすべき旨通知しているかどうか 大量破壊兵器キャッチオール規制の要件のひとつで 取引の相手先が兵器等の開発等を行う ( または行った ) という情報に関するもの 例えば 貨物の輸出にあたり 相手方から入手したパンフレットやカタログ等の文書 経産省作成の文書などにそのことが記載されているかどうか キャッチオール規制の要件のひとつで 相手先の用途に関するもの 例えば 貨物の輸出にあたり 相手方から入手したパンフレットやカタログ等の文書 経産省作成の文書などに 当該技術 貨物が兵器または通常兵器の開発等に使用される旨記載されているかどうか 該非判定または需要者 用途に関する要件やインフォーム要件に関する確認結果を踏まえ 慶應義塾として当該取引を行うかどうかを総合的に判断することをいう 10

* ご記入の前に 規制の対象となるかどうかご確認ください 対象外であればシートの作成は不要です (3 頁参照 ) 慶應義塾安全保障輸出管理シート ( 暫定版 ) ( 記入年月日年月日 ) 所属 氏名 提供 輸出の概要 1 技術または貨物 ( 物品 ) の名称およびスペック ( 型名 水準 仕様 性能 等級等 ) 2 リスト規制に該当するか否か ( 該非判定 ) ( 経産省マトリックスで確認できます http://www.meti.go.jp/policy/anpo/matrix_intro.html) 技術 : 外為令別表 : 項号に該当 ( 貨物等省令 : 条項号 ) 非該当 不明 疑義 貨物 : 輸出令別表第 1: 項号に該当 ( 貨物等省令 : 条項号 ) 非該当 不明 疑義 3 相手先について (1) 技術研究者 学生 : 国籍 ( ) 義塾での身分 ( ) 滞在期間 ( 年月日 ~ 年月日 ( 予定 )) 本国での所属機関名と所在地 ( ) 当該機関のホームページ等 ( ) (2) 貨物輸出先 国名 :( ) ホワイト国 国連武器禁輸国 地域 その他相手先のホームページ等 ( ) 4 提供 輸出の目的 教育 研究指導 共同研究等のテーマ ( ) 技術 貨物の用途 ( ) 5 本人の判断 希望事項 ( あれば ) 6 相手先の希望事項 ( あれば ) ( 年月日 ) 所属部門における判定結果 : 規制対象外であることが明らかである 塾内外の関係機関に照会のうえ 経済産業大臣への許可申請を検討することが適当 経済産業大臣へ許可申請を行うことが適当 その他 ( ) 所属部門長の確認署名 ( ) 11

一次照会窓口 ( 安全保障輸出管理シート 提出先 ) 三田 : 慶應義塾研究支援センター本部内線 :25800( 栗谷 ) 22621( 伏見 ) 23722( 廣野 ) * ご相談は 下記行政窓口に直接されても構いません 経済産業省相談窓口 制度の概要や法令解釈について 安全保障貿易管理課電話 :03-3501-2800 申請手続 キャッチオール事前相談について 安全保障貿易審査課電話 :03-3501-2801 輸出者等遵守基準や輸出管理内部規定について 安全保障貿易検査官室電話 :03-3501-2841 安全保障に係る輸出管理以外について 貿易管理課電話 :03-3501-0538 安全保障貿易案内窓口電話 :03-3501-3679