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9月2日の秦さんのメール

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環境など 貴重な資源が失われつつある 有形 無形を問わず 地域の文化財やその周辺環境を総体として捉え その保存活用を図るとともに 次世代への継承のため まちづくりや地域の活性化などに活かしていくことが必要 このため まず 地域が継承すべき未指定を含む文化財を総合的に把握し 地域の歴史 文化のストーリ

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる


Ⅱ. 日本遺産 事業の方向性日本遺産事業の設計に先立ち 既に文化財を活用した地域振興を行っている地方自治体の先行事例 10 件について実態調査を行った その際得られた課題を踏まえ 文化財を活用 発信して地域の活性化につなげていくために 以下のような方向性が有効と考えられる (1) 地域に点在する文化

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

岩瀬グローバルタウン構想 d 岩瀬グローバルタウン構想 世界とつながる街 IWASE 世界とつながる街 IWASE 世界で活躍するひとづくり 国際感覚あふれたまちづくり 互いの文化を認め合う地域づくり

(1) 市民と宇都宮の文化をつなぐ うつのみや文活 ( ぶんかつ ) プロジェクト 1 目的市民アンケート調査により文化への関心が大きく減少している現状を踏まえ, 市民のみなさんが身近にある文化に気付き, 新しい文化芸術活動にチャレンジする機会を創出します 2 取組の方向性 現在小中学校で行っている

2

はじめに

11 歴史文化基本構想 の策定や 歴史的風致維持向上計画 の作成 認定に向けた計画の見込等 本事業で取り上げる文化遺産は多数の自治体に渡っており 関係する自治体における歴史文化基本構想の検討を促し これを支援する 12 担当局 地方公共団体担当局課 大阪府教育庁文化財保護課

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

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つくば市 文化財保存活用計画 ( 案 ) - 市民が誇り 市民とともに伝える文化財 へ向けて - ( 概要版 ) つくば市

8 月 : 新大阪駅周辺地域について 都市再生緊急整備地域の候補となる地域として公表 10 月 : 第 3 回大阪港ベイエリアに関する意見交換会 を開催 11 月 : 旧成人病センター跡地等に関するマーケットリサーチ結果の公表 ( 予定 ) グランドデザイン 大阪都市圏 の推進 淀川沿川の広域連携型

施策吊

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

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経営課題 1 主な経営課題について 現状 データ 区民モニター : あなたにとって住民同士の つながり や きずな があると感じますか ( 単位 :%) 年代別 問 6 1. 感じる 2. ある程度感じる 3. あまり感じない 4. 感じない無回答 全体


第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

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5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

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景観重要建造物と景観重要樹木

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八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

「標準的な研修プログラム《


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「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等)

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

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阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

所有者と利用とを分離した仕組みを公共事業や民間の土地取引にも導入することについて Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

アイヌ政策に関する世論調査 の概要 平成 3 0 年 8 月内閣府政府広報室 調査対象 全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 1,710 人 ( 回収率 57.0%) 調査時期平成 30 年 6 月 28 日 ~7 月 8 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的


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③ 県民広報サポーター 地域のパワーを伝えよう 突撃若者リポーター 参加主体 大阪芸術大学短期大学部 伊丹学舎 指 南 役 同大学 金秀吉客員教授 メディア専門の大学教授の指導のもと フェスティバル当日の 様子を学生自らが企画 撮影 関係者へのインタビューも実施し 編集も学生たちの手で行った 実施結

中井町緑の基本計画(概要版)

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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第3節 重点的な取り組み

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

スライド 1

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数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

資料7 文化財の保存と活用を地域振興のための車の両輪に

( 仮称 ) 浜見平生涯学習施設の設置に関する条例 ( 素案 ) の考え方について 文化生涯学習部文化生涯学習課

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

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Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

H27講座パンフ_表1表4

表 4-6 MICEの誘致 開催との連携 MICEの誘致 開催に関連して ユニークベニュー (= 歴史的建造物 文化施設や公的空間等で 会議 レセプション等を開催すること ) や エクスカーション (= 会議プログラムの一部として 会議参加者及びその同伴者のために計画された リクレーションのための小

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h23活動報告書

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

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Taro-1形成を戦略的に

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計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

計画書

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

活動状況調査

資料1 第1回会議のポイントについて

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24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

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Transcription:

資料 4 第 2 回企画調査会 兵庫県の取り組み 歴史文化遺産活用構想 ーふるさと文化の創造的伝承に向けてー 兵庫県教育委員会 村上裕道

1 兵庫県における文化財保護の現状と課題 H12 震災 5 周年国際検証 阪神 淡路大震災を契機として 地域コミュニティの必要性が再認識され その核として身近に存在する歴史的 文化的資産の価値が再確認 指定制度に寄りかかってきた これまでの文化財保護体制が歴史文化遺産を亡失の淵に追い込む等 問題点を顕在化 未指定文化財を含む文化財保護のあり方を県文化財保護審議会へ諮問 人材育成を中心とした文化財マネージメントの重要性 答申 H14 歴史文化遺産活用構想 ( 素案 ) の作成 文化財は地域の個性を示す資源 現在の生活に活かすことが重要 文化財をとりまく環境も含む文化財概念の広がりへの対応文化財概念の広がりへの対応地域に所在する未指定文化財の保護は地域主導となるため 地域において文化財保護に携わる人材の育成文化財の発見 周知 再生にいたる 保護システムの整備文化財の活用による姿 ( 芸態の保持 ) の変化を防ぐ 保護手法身近な文化財の保護促進を促す関係機関との連携のあり方

2 歴史文化遺産とは 歴史文化遺産地域の人々の暮らしと深く関わってきた 歴史的 文化的 自然的遺産や 先人により伝えられてきた 知恵 経験 活動の成果や それが存在する 魅力ある伝統的な場の雰囲気 も含む 指定文化財 歴史文化遺産 周辺環境 歴史的 文化的 自然的遺産群 未指定文化財 周辺環境 地域文化 3 基本理念 基本理念歴史文化遺産を現代社会で生きたものとして活用し 地域文化に活力を注入することにより 新たな地域文化の創造 につなぎ 誇りと愛着に満ちた地域社会の再形成 に寄与する 誇りと愛着に満ちた地域社会の再形成 活用 あらたな地域文化の創造 地域文化の再生 歴史文化遺産

4 歴史文化遺産の現状調査 変容と価値の保全歴史文化遺産は 祖先が時代の要請に合わせて変容させながら伝えてきたものその変容は生活の必然や芸術的価値観の時代的変化と継承への努力との均衡を示すもの 伝建地区 史跡等 : 保存管理計画 を策定し 中長期の整備計画を提示 歴史文化遺産の活用には 合議 意志決定システムの導入が緊要 文化単位としての 地域 歴史文化遺産の継承集団継承集団は 伝統的な地縁が継続している小学校区程度の範囲を領域としている例が多い この領域は コミュニティーと呼び習わされ 地域活動の基礎単位として認知されている 地域の活動状況 (1) まちづくり の実例朝来郡生野町を 3 地域に分け まちづくり基本条例 を制定 (2) 公民館における活動小野市では地域の立脚点を認知させる動機付として 歴史文化遺産を活用 (3) 市町立郷土資料館における活動播磨町郷土資料館では 播磨大中遺跡のガイダンスから発展して 大中まつり 地域活性化イベントへ (4) 財産区における活動深江生活文化史料館で民間グループが自主的な調査 研究活動を展開

5 歴史文化遺産活用 の流れ 2 つの施策 4 つの柱 体制 2 つの施策 4 つの柱 施策展開のステップアップ 遺産の発見 価値の共有活用計画 活用の実践 調査者の育成 資源台帳作成 セミナー 総合学習 活用マスタープラン 魅力あふれる地域作り 地域を愛する人づくり

地域おこし 生野町 鉱石の道計画

まちづくり 伊丹市みやのまえ文化の郷 文化財を活かし 愛着と誇りをもてる特色ある地域コミュニティーづくり 旧岡田家住宅 美術館 柿衛文庫などの文化ゾーンの整備 伊丹市総合計画第 4 次より

学舎づくり 年度 開催内容 神戸市 考古学講座 出張考古学講座 参加者 参加者計 備考 平成 11 年 (1999) 親子で体験考古学講座 体験考古学講座 古代人体験 赤米作りに挑戦しよう 館外展示 6 校 10 回 1215 名 1215 名 親子で体験考古学講座 6 回 531 名 平成 12 年 (2000) 出張考古学講座 13 校 762 名 1,293 名 大歳山公開 出張展示 6 校 649 名 古代人認定証 親子で体験考古学講座 9 回 726 名 おおとし山まつり 平成 13 年 (2001) 出張考古学講座 13 校 1,063 名 1,789 名 出張展示 5 校 430 名 親子で体験考古学講座 10 回 910 名 完全週休 2 日制 平成 14 年 (2002) 出張考古学講座 24 校 1,952 名 2,862 名 おおとし山まつり 出張展示 9 校 873 名 親子で体験考古学講座 7 回 787 名 おおとし山まつり 平成 15 年 (2003) 出張考古学講座 34 校 2,419 名 3,206 名 出張展示 5 校 858 名 10 月末現在

ふるさと観づくり 三田市 目標 市民一人ひとりが歴史と伝統を守り育て 三田のまちに愛着と誇りをもっている 市民の役割 三田の歴史や文化に関心をもち 学ぶ 三田の歴史や文化にふれあう 祭や伝統芸能の保存 継承に参加 支援する 事業者の役割 地域の歴史 伝統を守る活動を支援する 行政の役割 市民が三田の歴史 文化に親しむ機会を提供する 生涯学習関係庁内ネットワーク会議 リーダーバンク整備事業 学びのネットワーク さんだ達人録 グループ情報

人材の育成 ヘリテージマネージャ育成計画 (1) 専門技術者を対象とした人材育成 (2) 教員を対象とした人材育成 (3) 地域住民を対象とした人材育成 事例専門技術者を対象とした人材育成

人材育成 ヘリテージマネージャの組織化 基本 ホームドクター ひょうごヘリテージ機構のネットワーク 全県と地域ネットワーク地域ネットワーク : 実活動全県ネットワーク : 活動支援 登録文化財調査他調査受託 年報等の発刊 見学 勉強会 連携支援制度 まちづくり技術センターアドバイザー派遣支援 兵庫県景観形成推進員調査支援 兵庫県建築士会ヘリテージ特別委員会

調査研究高等教育機関 博物館等との連携 事例高等教育機関との連携 神戸大学文学部地域連携センター (1) 情報の収集 (2) 情報の整理 研究 (3) 情報の加工 公開 事例社会教育施設との連携 播磨学研究所他地域学団体を結集場の提供 活動支援 ふるさと再発見の場 美術工芸品ヘリテージマネージャを勧誘 (H19 より本格実施 )

調査研究兵庫県立考古博物館 ( 仮称 ) 考古楽者養成事業

活用のプロデュース 歴史文化遺産活用ガイドライン (1) 情報提供 (2) 活用方法の提案 (3) 活用のための体制づくりの支援 (4) 活用のための専門技術の指導 情報 活用方法について 産官学民連携 県 市町村間の調整弁実践 : 市町村 : 活用マスタープラン作成 本格実施には 施策の広域展開が重要

活用のプロデュース 県登録文化財制度の創設 事例所有者 専門技術者等へのインセンティブ地域の伝統文化の特徴を活かして活用を図るものへ小規模な修理費等補助 ( 事業費上限 1,000 万円県 市が 1/3 の補助 ) 1 産業の振興に資するもの 例 ) 物産館に旧役場を活用飲食店に町屋を活用 2 魅力ある生活環境の創造に資するもの 例 ) 街並み整備に社寺を活用農村整備に養蚕住宅を活用 3 子供たちの学習に資するもの 例 ) むかしの生活体験に古民家を活用伝統芸能体験に神社の能舞台を活用 4 県民の生涯学習に資するもの 例 ) 博物館に学校施設を活用文化財講座に社寺を活用

歴史文化遺産を活かした 歴史文化遺産活用構想 の推進スキーム H17 県登録文化財制度発足 H18 歴史文化フォーラムの組織化民俗文化財調査美工ヘリテージ講習会 Link H19 県立高校和文化教育開始