第 3 章地域生活の現状と課題 本計画の策定に当たり 市民の福祉ニーズ 課題を明らかにするために 入間市の福祉圏域 9 地区において 入間市との共催により2 回の地域福祉地区懇談会を実施しました ( 平成 25 年 2 月に9ヶ所 7 月には 近隣助け合い活動推進会との共催により10 ヶ所 ) また

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3 地域コミュニティ活動について 地域コミュニティ活動 への参加について よく参加している 時々参加している とい う回答は 55.4% となりました また 参加したことはない と回答された方以外を対象に 地域コミュニティ団体の課題と 思うもの を尋ねたところ 回答が多かったものは 以下のとおりです

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第 4 章基本的な考え方 1. 計画推進の基本的な視点 本計画は 以下に示す基本的な視点をふまえて 各施策 事業の展開を図っていきます 協働とパートナーシップにもとづく活動の充実地域福祉の主役は その地域に暮らす市民です 地域福祉の取り組みを進めていくためには 市民 事業者 行政がお互いに理解し 尊

問 3 あなたの家族構成は ひとり暮らし世帯 7.5% 夫婦のみの世帯 29.3% 2 世代同居世帯 48.3% 3 世代同居世帯 13.3% 1.0% 0.6% 家族構成は 2 世代同居世帯 が 48.3% と最も比率が高く 以下 夫婦のみの世帯




富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

事業内容

地域福祉とは 住民による自主的な活動や行政などの公的サービスを活用しながら 個人が人としての尊厳を持って家庭や地域の中で その人らしい自立した生活を送れるように支える ものです 計画の内容は 少子高齢化が急速に進む中で 核家族化が進行し地域意識は希薄化し 家庭や地域で 支え合う力が弱まりつつあります


(3) 高齢者について 多才で知恵をたくさん持っている高齢者の方が多い 中央 高齢者が子どもの見守りに数多く参加してくれる 旭 老人会活動で 筋力 ( 転倒予防 ) 体操 神社 公会堂の清掃 懇親のための食事会をしている 共和 自治会が主役で福祉部が平成 24 年から始まり 見守りに大変役立っている

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3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

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やる後押しと人材を活かせる仕組みづくりを行う A 班 テーマ系活動団体と連携して 若い人が参加できる取り組みを行う B 班 各種団体が集まり 話や協議ができる場を設け つながりができるシステム ( 協議会など ) をつくる それぞれの課題を理解する A 班 企業のリタイア組の活動の場をつくる A 班

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附帯調査

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

男女別クロス表 F2 ( 年代 ) 項目 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳代 無回答 回答者数 度数 度数 度数 度数 度数 度数 度数 度数 男性 女性

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資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

スライド 1

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Transcription:

第 3 章地域生活の現状と課題 本計画の策定に当たり 市民の福祉ニーズ 課題を明らかにするために 入間市の福祉圏域 9 地区において 入間市との共催により2 回の地域福祉地区懇談会を実施しました ( 平成 25 年 2 月に9ヶ所 7 月には 近隣助け合い活動推進会との共催により10 ヶ所 ) また 入間市民地域生活に関するアンケート 保健師や ケアマネージャー等専門職へのアンケート 障害者団体 外国人団体等へのヒアリングを行い 生活の困りごとを中心に住民の声をお聞きしました これらのニーズ把握を踏まえ 地域生活の現状と課題を整理し その解決に向けて取り組む活動を計画しました また 取り組むべき課題と活動の中で 今求められている地域福祉を総合的に進める事業 活動を研究検討し 重点事業に掲げました 81

1 取り組むべき課題と活動 地域生活の現状と課題 (( 住民の声 )) ⑴ 近所づきあいの稀薄 交流の減少 地域生活に関するアンケート(H24.12 月実施 ) では 地域に気になる人 ( 日中独居の高齢者や障害者 地域で孤立しているように見える等 ) がいますか との問に 約 6 割の人が 気になる人はいない と答えています アパート マンションの増加 転入者 外国人の在住などにより 隣近所のお付き合いの環境は変化しています 地区懇談会では 隣の人とあいさつをしたい 困った時など声をかけてもらいたい など 地域のコミュニケーションの機会を求めている声が上がっています 住民の声 ~ 地区懇談会より抜粋 ~ 障がいがあるけど もっと地域の人と交流したい 近くてもどんな人が住んでいるのか分からない あいさつぐらいしたい 高齢者の方が多くなって地域活動が難しい 課題地域住民の様々な交流の機会づくり 新しくマンションに入居した方に町内活動への参加を呼びかけるのが難しい 地域におけるコミュニケーションが稀薄になってきていて 地域に孤立 孤独な人が多い 82

活動方針 ⑴ 様々な交流の機会をつくろう 取り組むべき課題 1 気軽に声を掛け合える意識づくりあいさつは気持ちの良い人間関係づくりのスタートです 声をかけ合える地域づくりを進めます 2 地域における交流活動の活性化身近で集まりやすい場所で 互いの交流を深めるとともに 相互理解と施設の有効利用にもつながるための取り組みを進めます 住民の主な活動 隣近所とのつきあいを大切にする 地域で積極的にあいさつするように心がける 既存施設を利用したサロンを運営する 地域の人の出会いと交流の場を広める 住民に顔が見える自治会活動に取り組む 社会福祉協議会の取り組み 声かけ運動 あいさつ運動への協力 民間 公共に拘わらず既存施設を有効活用し サロン活動の場の確保や住民が気軽に立ち寄れるための地域交流スペースを確保するよう 関係者に働きかける サロン活動が広まるよう広報や研修会等を実施する 関連 : 地域福祉計画第 6 章 一人ひとりのふれあいを大切にしよう 71 83

地域生活の現状と課題 (( 住民の声 )) ⑵ 地域モラルの低下 心の バリアフリー問題 地区懇談会では ペットを飼うマナー ゴミ出しルールについて意見が多く上がりました 障害がないのに障害者専用駐車場に車を止める等 体の不自由な方や障害のある方への理解不足 無関心によってつくられる 心のバリア があります 住民の声 ~ 地区懇談会より抜粋 ~ 地域外の人がゴミを捨てていくこと 猫やカラスがゴミの集 もある 積所を荒らして困る 点字ブロックの上に自転車を止めたり 店の物を置いたりしてるのを見る 課題快適な生活環境づくり と 白杖を使っている人は困るのではないか ゴミの分別を守らない人がいて困る ペットの糞に困っている 障がい者ではないのに障がい者用駐車場に車を止めている人がいる 72 84

活動方針 ⑵ 快適な生活環境をつくろう 取り組むべき課題 1 地域モラルの向上地域福祉の規範 最低限守るべき事項をお互いに確認し意識することでマナーの向上を図ります 2 地域バリアフリーの環境づくり身体が不自由な人たちにとって生活をしづらくしている心のバリアを取り除くことによって 暮らしやすい環境づくりを目指します 住民の主な活動 地域住民が気持ちよく暮らせるためのルールを守る イラスト 写真 外国語などを使いゴミの収集方法について 誰もが理解しやすいように工夫する 身体が不自由な人たちのために作られたルールやマナーを守る ちょっとしたやさしさ 思いやりを持って暮らし 心のバリアフリーを広める 社会福祉協議会の取り組み ルールやマナーを守るために広報紙やホームページなどで啓発を行うとともに 地域住民と一緒に啓発運動に取り組む 出前講座による高齢者や障害者の生活を考える学習会やボランティア講座を行う 関連 : 地域福祉計画第 6 章 一人ひとりのふれあいを大切にしよう 第 7 章 みんなで福祉を支える地域をつくろう 第 8 章 まちづくりにつなげよう 85

地域生活の現状と課題 (( 住民の声 )) ⑶ 防災 防犯 移動支援の問題 防災 防犯は地域で関心の高い課題になっています 子どもを対象とした犯罪への不安から 防犯対策への取り組みが必要です 東日本大震災の体験から 人命に係る被害に対する地域ぐるみの防災体制について意見が出されました 高齢者や障害者の方から 安全に安心して出かけることのできる外出支援を求める声があります 住民の声 ~ 地区懇談会より抜粋 ~ ひとり暮らしの高齢者 障がい者の災害時の不安は大きい 日頃からコミュニケーションをとっていることが必要 子どもを安心して遊ばせられない 中学生 高校生にも集まれる健全な場所が必要 子どもへの声かけ 課題誰もが安全 安心に暮らせる地域づくり 見守りパトロールなどは地域で取り組むことだと思う 防災連絡網や救護の対策について 地域ぐるみで取り組む必要がある 難病のため 車の運転が困難です 外出を支援するサービスが必要 86

活動方針 ⑶ 誰もが安全 安心に暮らせる地域をつくろう 取り組むべき課題 1 地域ぐるみの防災活動の推進災害に備えた身近な体制作りを進めます 住民の主な活動 地域福祉圏域内にある小中学校との災害時における協力体制を構築する 災害時に地域福祉圏域内にある中学生の持てる力を活用できるように 中学校との協力体制を構築する 2 地域ぐるみの防犯活動の推進地域における防犯意識を高めます 地域の防犯パトロールへ積極的に参加する 3 移動困難者の支援体制づくり高齢化や病気 障害などにより自力移動が難しくなった人を支えるサービスの開発に取り組みます ボランティアや地域ささえあい組織で移動困難な人を助ける 社会福祉協議会の取り組み 各地域の防犯組織同士の連携が図れるように支援する 災害ボランティア研修 災害ボランティアセンターの立ち上げ 関係機関の協力を得て 移送サービスが実施できるように検討を進める 関連 : 地域福祉計画第 8 章 まちづくりにつなげよう 87

地域生活の現状と課題 (( 住民の声 )) ⑷ 地域で求められている支え合い 助け合い 入間市の少子高齢化は確実に進行しています ひとり暮らしの高齢者の方が地域に多く生活しています 電球の交換やゴミ出しを頼める人がいない ひとり暮らしで日中ほとんど会話をしないという声があります 隣近所の住民による高齢者への支援 障害者への支援 子育て支援について 助けたい 手助けしたいという多くの意見がありました 住民の声 ~ 地区懇談会より抜粋 ~ 高齢者 障がい者のゴミ出しなど ちょっとした生活上の支援が必要かなと思う 隣近所に高齢で独居の方がいて心配 課題困っている時に助け合う地域づくり 地域で子どもを育てることが大切 子育て中の家族が交流できたり 子どもと高齢者が交流できるサロンがあるといい 近隣助け合い活動って聞くけどよく活動が見えない 身近な隣近所の助け合いって必要だよね 88

活動方針 ⑷ 困っている時に助け合う地域をつくろう 取り組むべき課題 1 地域支え合い活動の体制づくり様々な地域課題に対して 住民相互の支え合いにより解決するための体制づくりを進めます 2 子育てを地域で支える環境づくり様々な世代が関わることによる豊かな子育て環境づくりに努めます 住民の主な活動 地域ささえあい組織に積極的に参加する 地域にある生活課題を知り 困っている人を理解し助け合いのできる活動体制を整える 多世代による子育てサロン活動を進める 子育てのためのボランティア活動へ参加する 社会福祉協議会の取り組み 地域ささえあい組織の推進 多世代が交流できるコミュニティサロンづくりの推進 家庭訪問型子育て支援ボランティア養成に向けての検討 地域ささえあい組織 は たとえば地域におけるゴミ出しや草むしりなどのちょっとした家事援助 地域福祉への理解や関心を深めるための学習会の開催 サロン活動などを行う地域福祉を推進する組織です 入間市では地域福祉を推進する組織として 福祉圏域 (9 地区 ) ごとに9つの 近隣助け合い活動推進会 があり 主にひとり暮らし高齢者への声かけ 見守り 安否確認などを中心に活動しています 関連 : 地域福祉計画第 7 章 みんなで福祉を支える地域をつくろう 第 8 章 まちづくりにつなげよう 77 89

地域生活の現状と課題 (( 住民の声 )) ⑸ 理解を深め手助けしたい気持ちを活動につなげる 地域生活に関する意識アンケートでは 本人から手助けを求められれば 手助けをしたい 手助けしたいが なかなかできない の意見が約 7 割もありました ボランティア活動への関心が高まっています 地域の中で高齢者 障害者と交流する機会を通して 障害や病気等に対する理解を深めるための機会づくりを求める声があります 地域と学校の連携による子どもの心を育てる福祉教育が求められています 助けを求め 助けられる関係性を築くことが求められます 住民の声 ~ 地区懇談会より抜粋 ~ ゴミ出しができない人の手助けをしたいけど どうしたらいいかわからない 障がいのある人と地域の人が交流する機会があったら 理解が広がると思う 課題みんなで支え合う意識づくり 近所のおばあさんは 認知症みたいだけど どう接したらいいんだろう 退職したけど 趣味だけでなく何か地域でのボランティアをやってみたい 福祉の心は子どもの頃から育てていくことが大事ではないか 90

活動方針 ⑸ みんなで支え合う意識をつくろう 取り組むべき課題 1 福祉について学ぶ機会づくり学習会や多様な機関 人との交流を通し 福祉への理解を深め お互いに助け 助けられる意識を高めます 2 地域福祉活動の担い手の発掘と養成日常生活を支えるボランティア等担い手を発掘し 養成します 住民の主な活動 多様な機関 人との交流の機会を持つ 生活を支えるためのサービスを知って活用する 生きづらさを抱えている方たちの現状について学ぶ機会をもつ 身近なボランティア活動に参加する 地域の人材を生かすボランティア活動を行う 社会福祉協議会の取り組み 出前講座による地域福祉に関する学習会 講座の開催 福祉施設利用者や外国人等と地域住民との交流の場が持てるようコーディネートする 身近なボランティア活動事例を積極的に紹介する 関連 : 地域福祉計画第 6 章 一人ひとりのふれあいを大切にしよう 第 7 章 みんなで福祉を支える地域をつくろう 91

地域生活の現状と課題 (( 住民の声 )) ⑹ 身近な相談場所と課題解決のための連携 保健師 ケアマネージャー等の専門職 民生委員 児童委員 障害者施設等活動団体へのアンケートによると 課題解決にあたっては 他の部署 他機関との連携をとらないと解決できない複雑なケースがあると言う意見も多く聞かれました 民生委員 地域包括支援センター 社会福祉協議会の連携をはじめ 住民 地域福祉推進機関 ( 保健 福祉 医療 教育関係 ) 等がお互いに持っている機能を効率よく発揮して 様々な地域課題に対応できる連携が求められています 地域では住民の福祉に関する問題を気軽に相談できる場所や人が求められています 住民の声 ~ 地区懇談会より抜粋 ~ 障がいのある子と高齢者の2 人暮らしの家を知っているけど 多問題の家族について相談できる窓口ってどこでしょう 保健師をしているが ケースに複数の課題があるとわかっても そこに関わる専門職がそれぞれ個別に支援をしており 組織として連携が取りづらく 支援がつながらない 課題生活を支えるネットワークづくり 相談に行ったらいろいろ回されて大変でした 気軽になんでも相談できる窓口があるといいなあ 介護支援専門員をしています ゴミ出し分別ができず困っている高齢者がいます 地域の人に助けてもらえないでしょうか 92

活動方針 ⑹ ネットワークで生活を支えよう 取り組むべき課題 1 住民活動と福祉関係者との協働の体制づくり多様化する生活課題を住民と福祉関係者間で協働して解決する仕組みをつくります 2 総合的な相談支援の体制づくり地域の身近な場所で気軽に相談でき 必要な情報が得られる体制づくりを進めます 3 生活を支えるサービスの開発既存の福祉サービス等では補えない制度の狭間にある生活課題に対し 新たなサービスを開発するための取り組みを進めます 住民の主な活動 地域ささえあい組織に積極的に参加する ( 再掲 ) 地域にある生活課題を知り 困っている人を理解し助け合いのできる活動体制を整える ( 再掲 ) 住民と福祉関係者が 課題解決のための連携を図る 声かけや見守りを通し 支援を必要としている人を発見し 相談窓口につなげる 困っている人に必要な情報提供を行う ゴミ出し 買い物代行など住民活動でできる助け合い活動を実践する 社会福祉協議会の取り組み 福祉圏域ごとの 地域福祉コーディネーター配置の実現 地域福祉総合的相談窓口の設置 福祉 保健 医療 教育機関など地域課題を専門的に解決するためのネットワークづくりの推進 地域の中で福祉活動を行っている人を支援する 新たな生活支援サービスを検討する 関連 : 地域福祉計画第 5 章 安心して暮らせる福祉サービスをめざそう 81 93

地域生活の現状と課題 (( 住民の声 )) ⑺ 地域生活 活動をするために必要な情報 福祉サービスや制度に関する情報は 広報誌 パンフレットなどさまざまな方法で 情報の提供がされているが 懇談会 意識アンケートでは 情報が届かない 内容がわからない の声があがりました 地域のささえあい活動を推進する上で 地域福祉を推進する専門機関 福祉推進団体 組織 住民間のお互いの情報が共有されていないとの声が多く出されました 身近な場所と人による情報提供 相談支援が求められています 住民の声 ~ 地区懇談会より抜粋 ~ 福祉サービスのパンフレットに書かれていることって 高齢者の人が理解できるかなあ 困った時にどこに相談に行っていいかわからない 課題誰もが必要な情報を得られる地域づくり 情報が正しく伝わる仕組みが必要だね 個人情報保護の意識が強すぎて 地域で支援するの難しいね どこに情報があるのかわからない わかりやすい所で 誰にでもわかりやすい情報がほしい 94

活動方針 ⑺ 誰もが必要な情報を得られる地域にしよう 取り組むべき課題 1 多様な方法による情報の提供誰もが求めている情報を得られ 地域支援活動を行うための情報共有が行われるよう 取り組みを進めます 住民の主な活動 福祉に関する研修や講座に参加し情報を得る 地域の中で情報を共有するよう努める 社会福祉協議会の取り組み 情報共有と提供のルールづくりに努める 情報交換ができる場を設ける 地域福祉総合的相談窓口の設置( 再掲 ) 関連 : 地域福祉計画第 5 章 安心して暮らせる福祉サービスをめざそう 95