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IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章では そのデータを参考にIT 導入のメリットについてご紹介するとともに 生産性向上の観点からIT 導入の方向性を示した上で IT 導入手順をご説明します IT導入のメリットと手順第 2 章 1.IT 導入のメリット IT 投資を行っている企業と行っていない企業の直近 3 年間平均の売上高と 売上高経常利益率を比較すると 図 2-1 のとおり IT 投資を行っている企業が行っていない企業に比べ水準が高いことが分かります 図 2-1 業種別に見た IT 投資有無と業務実績の関係 また 自社ホームページの開発 活用により得られる効果を見ると 図 2-2 のとおり 営業力 販売力の強化 が最も高く 次いで 売上の拡大 顧客満足度の向上 新規顧客 新市場開拓 の順となっています 同様に Facebook や Twitter に代表されるソーシャルメディアサービスによって得られる効果は 社内の情報活用の活発化 が最も高く 次いで 営業力 販売力の効果 顧客満足度の向上 新規顧客 新市場開拓 の順となっており さらに 業務プロセスの合理化 意志決定の迅速化 や コスト削減 の効果も自社ホームページの活用より高いことが特徴的です 4

T 図 2-2 自社ホームページ ソーシャルメディアサービスの活用の効果導入のメリットと手順 I 図 2-3 電子商取引による効果 次に 電子商取引による効果を見ると 図 2-3のとおり EDI 等のBtoB 向け電子商取引は コスト削減 が最も高く 次いで 業務プロセス合理化 意思決定の迅速化 企業間連携の促進 の順になっています 一方 eコマース等のbtoc 向け電子商取引については 売上の拡大 の割合が最も高く 次いで 営業力 販売力の強化 顧客満足度の向上 新規顧客 新市場開拓 の順になっています 2. 生産性向上に向けた IT 導入の方向性 (1) 生産性向上とは はじめに にあるとおり 県内の中小企業は 人手不足に直面していますが この問題を短期的に解決することは困難であるため 人手不足を前提とした省力化 合理化を進めることにより 生産性の向上を図ることが必要です それでは 生産性向上とは何を指すのでしょうか 生産性の指標として代表的なものに 労働生産性 がありますが これは 1 人当たりの付加価値額 のことを指し 以下の算式で表されます 1 人当たりの付加価値額 = 営業利益 + 人件費 + 減価償却額 従業員数 ( もしくは労働時間数 ) 5

この算式の分子は付加価値額です 労働生産性を向上させるには 1 分母を縮小し 2 分子を拡大することが必要です 従業員は 大切な経営資源 ヒト モノ カネ の1つですから 分母の縮小には 従業員の削減ではなく 業務効率の向上という視点が重要です また分子の拡大には 付加価値を高めること 売上を増大させるための新たな取り組みを創出することが重要です (2) 生産性の向上に向けたIT 導入の方向性上記のとおり 生産性向上のためには 1 業務効率の向上 と 2 付加価値の向上 という 2つの方向性があり IT 導入でも同じことがいえます 1の業務の効率化については 例えば 紙や口頭でのやりとりをITに置き換えたり ITを活用して社内業務を効率化するなどが考えられます また 2の付加価値向上については 顧客へのサービスを向上させるための顧客情報管理分析システムの導入やWEB 販売など新たな販売チャネルの創出などが考えられます IT導入のメリットと手順なお 2016 年版中小企業白書では 1 と 2 の 2 つの方向性で IT 投資をした場合の効果を 高 収益企業と低収益企業とで比較分析しており 業務プロセス合理化 意志決定の迅速化 をはじめ 売上の拡大 や 利益率 生産性の向上 などの面で 高収益企業が低収益企業より効果を実感しています ( 図 2-4 2-5) 図 2-4 業務効率化のための基幹系システムの効果 図 2-5 付加価値向上のための基幹系システムの効果 6

ITしかし 同じIT 投資を行えば同じ効果が実感できる のであれば このような差は見られない導入はずです のそこで 投資効果を得るために有義であった取組を高収益企業と低収益企業で比較すると 図 2-6のメとおり 業務プロセスや社内ルールの見直し 従業員からの声の収集 IT 導入に向けてリッの計画策定 研修の実施 導入後のモニタリング などの面で違いが顕著であり IT 導入トの際にはこれらが重要であることがうかがえます と手 図 2-6 IT 投資の効果を見るために有意であった取組の実施状況順 3.IT 導入の手順 IT 導入の手順は その目的や導入するシステムの種類などにより若干の違いがありますが これまでご紹介してきた内容を踏まえて 基本的な導入ステップをご説明します STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 自社経営の分析 業務分析による経営課題の抽出 まず 自社の抱える経営課題が何であるかをできるだけ具体的に把握することが重要です そのためには 業務の行われている現場を実際に見たり 従業員に問題意識を確認する必要があります 経営課題を解決するための IT 導入の方向性の策定 STEP1で自社の経営課題を特定したら 次は これを解決するために適した IT にどのようなものがあるかを調べます IT 導入計画の策定 自社のIT 導入の方向性がある程度認識できたら これをベースに具体的なIT 導入計画を策定します 計画を練る上で 他社の事例は大変参考になりますので 第 3 章 ( 県内企業の取組事例 ) をご活用ください 製品 サービスや IT ベンダー等の選定 IT 導入計画にマッチした製品 サービスやこれらを提供するITベンダーを探します オリジナル開発やパッケージ利用 パッケージ改良など 様々な方法があり それぞれメリット デメリットがあります 7

STEP5 STEP6 IT ベンダーとの商談 システム導入に向けてITベンダーと具体的な商談を行う際は 自社の経営課題 IT 導入によって経営 業務改善を図るべきポイントを明確に伝え これを解決するためのIT 導入となるような提案を求めます 投資額や運用費について明確にしておくことも重要です IT 導入計画の推進 ITベンダーからの提案内容を 経営者や実務担当者が実際の業務に照らし合わせて 課題解決が実現できそうか 金額的に無理がないか オーバースペックとなっていないかなど様々な角度から検討し 導入を決定します 導入の推進にあたっては 人材配置等の体制整備も重要です IT導入のメリットと手順4.IT 導入の成果を確実に実現するために IT 導入のメリットや手順をご説明してきましたが 導入の成果を確実に実現するためのポイントとして 以下のようなことが挙げられます 1 経営者のリーダーシップ 2 自社の業務自体の見直しに積極的に取り組む 3 従業員の中にIT 利活用のリーダーを育てる 4 積極的な外部の活用 特に 1の 経営者の強いリーダーシップ が重要で 現場を支えている従業員の積極的な協力を得るため 経営ビジョンを明確にするとともに 経営者自らが先頭に立って進めていくことが大切です これについては 経済産業省が中小企業の経営者向けに作成したテキスト これからの経営をさらによくするために! ITの活用による経営力の向上! が参考になります https://www.itc.or.jp/society/activity/articles/korekarano_keiei_index.html また 4 積極的な外部の活用 とありますが ( 公財 )21あおもり産業総合支援センターなどの支援機関では専門家派遣事業を実施していますので ITコーディネータや中小企業診断士など 専門家の活用をご検討ください 最後になりますが 第 3 章では 県内企業の取組事例を紹介していますので 以上のポイントをどのように実現したのか 参考にしながら取り組まれることを期待します ( 注 ) 以上 2017 年版 中小企業白書 (http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html) 及び 2016 年版 中小企業白書 (http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h28/h28/index.html) 支援者のための小規模事業者のIT 利活用サポートブック (http://www.smrj.go.jp/doc/tool/h28_guidebook_re_it.pdf) IT 経営ガイド (http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/gijut/it_guide/usage/usage.html) をもとに作成 8