平成 23 年 12 月 21 日第 1 版 J-GLOBAL foresight 分析ツール β 版 について 1. 概要 分析ツール β 版 ( 以下 本ツール ) は 政策立案や経営戦略等において科学技術情報をより広く有効に活用いただく可能性を探るために 文献情報や特許情報等を容易に組みあわせ解析できるようにする実験的な試みです 現時点では J-GLOBAL の API(http://jglobal.jst.go.jp/footer.php?page=webapi) をベースとしており 情報の網羅性や主題分析の精度等に不十分な面がございますが 皆様に気軽にご利用いただきご意見をいただくことで 将来的には J-GLOBAL foresight として真に貢献できるサービスを目指してまいります なお 文献の主題等を踏まえたより高度な検索ツールとしては JDreamⅡ (http://pr.jst.go.jp/jdream2/) より高精度な分析可視化ツールとしては AnViseers (http://pr.jst.go.jp/anviseers/) もサービスしてございますので あわせてご活用いただければ幸いです JST が特定の課題に関して示すスペシャルな地図データ & ランキング JST 指標 ほか 利用者のニーズで気軽に描ける白地図分析ツール β 版 地図を共有し 政策や戦略を議論する場 foresight としては世界中の知見を俯瞰 分析ツールは現時点で限られた対象範囲 J-GLOBAL 海外の知見 国内の知見 図 1: 分析ツールの概要 ( イメージ ) - 1 -
2. 特徴 無料で気軽にご利用いただけます 1 2 J-GLOBAL の基本情報を任意の検索語で検索し 抽出した集合をインタラクティブに可視化することができます 現時点では 共起関係の俯瞰 ( ネットワーク図 ) 傾向の把握( 折れ線グラフ ) 分布の把握 ( 棒グラフ ) の3 種類の可視化機能を搭載しております ( 1 推奨動作環境は各自でご用意いただく必要がございます ) ( 2 J-GLOBAL 経由のリンク先で一部有料コンテンツを含むサービスがある場合もございます ) 3. 推奨動作環境 下り 3Mbps 以上のインターネット接続環境 メモリ2G バイト以上の Windows パソコンまたは Machintosh コンピュータ Adobe Flash11.0 以上を搭載した FireFox 3.6 以上または InternetExplorer7.0 以上のブラウザ 4. 対象データ現時点で対象としているのは J-GLOBAL に登載している9 種類の基本情報です 収録範囲の詳細については http://jglobal.jst.go.jp/footer.php?page=help#coverage をご参照ください 種類概要収録件数収録年 研究者 文献 特許 国内の大学 公的研究機関 研究所に所属する研究者の情報 国内外の主要な科学技術 医学 薬学文献の書誌情報 特許庁が作成する公開公報 公表公報 再公表公報 特許公報の書誌情報 約 21 万人 - 約 3,000 万件 約 941 万件 研究課題国内の様々な研究課題の情報約 6 万件 - 1975.1 発行分 ~ 1993.1~ 発行分 ~ 研究機関国内の大学 公的研究機関 研究所の情報約 31 万機関 - 科学技術用語科学技術用語の日本語名称等約 21 万語 - 化学物質有機化合物の日本語名称等約 297 万件 - 遺伝子ヒト遺伝子の名称等約 21 万件 - 資料 国内外の主要な科学技術 医学 薬学文献のジャーナル等の情報 約 21 万誌 - 表 1: 基本情報の種類と概要 - 2 -
5. 主な機能と利用イメージ本ツールの主な機能と利用イメージは以下のとおりです 1 検索 気になるキーワード / 名称等で文献 特許等を気軽に検索 つながり をたどって再検索 新たな視点へシフトなど 試行錯誤が可能 3 可視化 : 共起関係の俯瞰 2 結果表示 様々な情報のつながりから 機関や研究者の動向を把握また意外な技術やキーハ ーソンを発見など! 結果の絞込み 3 可視化 : 傾向の把握 年推移や内訳等を見ながら絞り込み ( スコープを明確化 ) 年ごとの傾向を把握機関等の内訳で比較することも可能 3 可視化 : 分布の把握 検索結果に含まれる研究者や機関の分布を把握 4 リスト表示 5 詳細表示 詳細を確認 気になる情報の詳細は J-GLOBAL を経由して様々なサイトへ案内 図 2: 主な機能と利用イメージ - 3 -
1 検索 思いついたキーワードや名称等をもとに 分析の対象とする情報の集合を J-GLOBAL より簡単に抽出することができます A) B) C) D) 図 3: 検索画面の例 A) 基本情報の種類を選択 検索対象とする基本情報の種類 ( 表 1) を選択します 特定の対象がなければ すべて のままで結構です B) 検索語を入力 検索語を入力します 気になる研究者の名前 機関の名称 キーワード等 思いついた言葉で結構です 検索語がスペースで区切られた場合は AND 検索 OR で区切られた場合は OR 検索となります スペースを文字として扱いたい場合には検索語全体を ( ダブルクォーテーション ) で囲んでください ( 検索語が複雑になると処理に時間がかかることがございます ) C) 検索 ホ タンをクリック! 分析の対象とする情報を J-GLOBAL から検索します D) オプションとして 別名展開をする を選択可能 別名展開をする を選択すると 検索時に B) で入力した検索語の別名が JST が整備した辞書 ( 用語の基本情報等 ) をもとに自動的に展開されます ( 検索語が複雑になると処理に時間がかかることがございます ) 例 : 太陽光発電 (" 太陽光発電 " OR "MPPT" OR "solar photoelectric generation" OR "solar photovoltaic generation" OR "solar photovoltaic power generation" OR "solar photovoltatic electricity generation" OR "solar photovoltatic power generation" OR "solar power generation" OR " ソーラー発電 " OR " ソーラ発電 " OR " 太陽光線発電 " OR " 太陽発電 ") - 4 -
2 結果表示 1の検索の結果 ヒットした件数が表示されます A) 基本情報の種類で すべて を選んで検索した場合 1の検索結果として 全基本情報でヒットした件数の合計と 基本情報ごとの内訳が表示されます また文献 特許 研究課題については 直近 10 年間の年推移が折れ線グラフで表示されます 内訳の件数をクリックすると 基本情報ごとの結果画面に遷移します ( 2B)) リスト表示 ボタンを押すと 検索結果のうち 上位最大 50 件のタイトル / 名称等がリスト表示されます ( 4) ( 検索語がヒットした項目および回数から算出するスコア順となります ) 図 4: 基本情報の種類で すべて を選択した場合の結果画面の例 B) 基本情報の種類 ( 文献 特許等 ) を選んで検索した場合 1の検索結果として 基本情報ごとのヒット件数が表示されます ヒット件数が表示されるエリアの色は基本情報の種類によって図 5のように異なります - 5 -
分布の把握クリックして絞り込 図 5: 基本情報ごとの色 選択した基本情報 ( 例 : 文献 ) でのヒット件数ボタンを押すと検索の結果をリスト表示 ( 最大 50 件 ) 4 スト表示選択した基本情報 選択した条件で 検索結果をさらに絞り込み プルダウンして年範囲を指定 3A) リ( 例 ) 特に伸びている直近 3 年間に絞ってみよう! 共起関係の俯瞰傾向の把握 3B) ( 例 ) さんの文献に絞ってみよう! み条件にセット 3C) 図 6: 基本情報ごとの検索結果画面 ( 例 : 文献の場合 ) - 6 -
検索結果を絞り込み ボタンを押すと 選択した代表的な項目の条件で 検索結果をさらに絞り込むことができます 種類 代表的な項目 ( 絞り込み項目 ) 研究者 所属機関 職位 所属学会 都道府県 文献 著者 機関 ( 著者所属機関 ) 分類 タイトル用語 発行国 発行年 特許 発明者 出願人 用語 Fターム 出願年 研究課題 実施者 実施機関 用語 制度 機関 機関種別 分野 都道府県 用語 - 化学物質 - 遺伝子 染色体番号 資料 出版団体 表 2: 基本情報の種類と代表的な項目 ( 絞り込み項目 ) つながり を可視化 ボタンを押すと 検索結果に含まれる各項目(BEST 20) の共起関係を可視化することができます ( 3A)) 文献の場合は発行年ごとの 特許の場合は出願年ごとのヒット件数の推移が折れ線グラフとして表示されます ( 3B)) 検索結果の内訳として 代表的な項目ごとに頻度の高い語句 BEST 20 のヒット件数が棒グラフとして表示されます ( 3C)) リスト表示 ボタンを押すと 検索結果のうち 上位最大 50 件のタイトル / 名称等がリスト表示されます ( 4) ( 文献の場合は発行年が新しい順 特許の場合は出願年が新しい順 研究課題の場合は開始年が新しい 順 その他の場合は検索語がヒットした項目および回数から算出するスコア順となります ) - 7 -
3 可視化 検索結果を 様々な角度かから分析するために 現時点で以下の3 種類の可視化機能を搭載しております A) 共起関係の俯瞰 ( ネットワーク図 ) 様々な情報間のつながり俯瞰するために 基本情報 ( 用語 化学物質 遺伝子を除く ) の検索結果に含まれる各項目 (BEST 20) をノードとした共起関係を可視化することができます ノードをクリックするとノードの名称および検索結果内のヒット件数が表示されます さらに名称をクリックすると1の検索語としてセットされ容易に再検索ができます ノードをダブルクリックすると ノードに関する J-GLOBAL の情報が別ウインドウで開きます 検索結果に含まれる 著者 (BEST 20) の共起関係を可視化 さんは さんと このテーマで よく共著しているだぁ ~ さんについて もう少ししりたいなぁ クリックして情報を表示 ダブルクリックして J-GLOBAL を参照 さらにクリックして検索 J-GLOBAL を経由して 語にセット 1 様々なサイトを参照 4 新たな視点で再検索! My J-GLOBAL 機能で本人に連絡することも可能 図 7: 共起関係の俯瞰 ( 例 : 文献に含まれる 著者 の場合 ) - 8 -
可視化の対象とする項目は 複数種類選択することができます 著者 機関 分類 など複数の項目をあわせて可視化することも可能 さんと さんは に所属していて の分野の研究で よく共著しているだぁ ~ 図 8: 共起関係の俯瞰 ( 例 : 文献に含まれる 著者 機関 分類 の場合 ) 閾値を変えることで 強い共起関係のみを表示することも可能です 閾値を上げて特に強い共起関係のみを表示することも可能です 共起関係が強い線のみにしぼって 画面がすっきり! 図 9: 共起関係の俯瞰 ( 例 : 文献に含まれる 著者 機関 分類 で閾値 0.1 の場合 ) - 9 -
表示されたノードについて 他基本情報における共起関係 をあわせて表示することも可能です ( 他基本情報においては 絞り込み検索の条件は考慮されません ) 他基本情報での共起関係もあわせて表示することが可能です さんと さんは 文献の共著だけでなく 特許も一緒に出願しているだ! かなり実用的な研究をされているのかな ~ どんな特許を一緒に出願されたのか 確認してみよう! クリックして情報を表示 ダブルクリックして J-GLOBAL を参照 図 9: 共起関係の俯瞰 ( 例 : 文献に含まれる 著者 等について 特許等における共起関係もあわせて表示した場合 ) 共起関係のラインをクリックすると情報が表示されます 共起関係のラインをダブルクリックすると 共起関係に関する J-GLOBAL の情報が別ウインドウで開きます - 10 -
B) 傾向の把握 ( 折れ線グラフ ) 基本情報ごとの結果画面において 文献の場合は発行年毎の 特許の場合は出願年ごとのヒット件数の推移を 推移を折れ線グラフで表示します さらにオプションとして 選択した各項目の BEST 5 の推移を表示することが可能です 最近また伸びてきているなぁ さらに選択した内訳で年推移を表示すことも可能 こんな機関が伸びてきているんだぁ! 図 10: 傾向の把握 ( 例 : 検索結果における文献数の年推移と 文献に含まれる機関 BEST5 の年推移を表示した場合 ) - 11 -
C) 分布の把握 ( 棒グラフ ) 基本情報ごとの結果画面において 代表的な項目ごとにヒット件数の多い名称等 (BEST 10) の分布を棒グラフで表示します さらにオプションとして BEST 10 で表示された棒グラフの各列について その中に含まれる主な要素を色分けして表示することが可能です 検索した文献の著者としては さんが一番多いんだ! 現時点で名寄せは反映されておりません さらに選択した項目での内訳を色分けして表示すことも可能 さんは 2 番目だけど 実用化 に一番力を入れているんだ!! 図 11: 分布の把握 ( 例 : 検索結果において文献に含まれる著者 BEST 10 の分布と さらに著者ごとに含まれる主な用語を色分けして表示した場合 ) - 12 -
4 リスト表示 結果表示画面において リスト表示 ボタンを押すと 検索結果のうち 上位最大 5 0 件のタイトル / 名称等がリスト表示されます ( 文献の場合は発行年が新しい順 その他の場合は検索語がヒットした項目および回数から算出するスコア順 となります ) タイトル / 名称等をクリックするとで J-GLOBAL の詳細画面を参照することが可能です ボタンを押すと検索の結果をリスト表示 ( 最大 50 件 ) 検索結果の内容を確認 さらに気になる情報は J-GLOBAL を参照 5 図 12: リスト表示 ( 例 : 太陽光発電 に関する文献の検索結果を表示した場合 ) - 13 -
5 詳細表示 3の分析結果および4の一覧から J-GLOBAL の詳細画面等を参照することが可能です J-GLOBAL の詳細画面からは さらに JST 内外の有用な情報源や研究者の所在等をご案内致します 文献情報を参照 研究者情報を参照 共同研究等に発展するかも?! 研究者に問い合わせ J-GLOBAL 内で関連を探索することも可能 価値ある知見が発見されるかも?! 外部の電子 J 等を案内 図 13: 詳細表示 ( 例 :J-GLOBAL の詳細画面を参照した場合 ) - 14 -
6. ご意見 お問い合わせ先 ご意見 内容及び操作方法等ご不明な点がございましたら 下記メールアドレス宛にお寄せ下さい またサービスの継続 発展のために ご活用の事例などございましたらぜひお寄せいただければ幸いです お問い合わせ先独立行政法人科学技術振興機構知識基盤情報部 J-GLOBAL foresight サポート担当メールアドレス : - 15 -