資 料 1

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資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

事業内容

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

区(支部)社協会費関係相談記録

施策吊

区(支部)社協会費関係相談記録

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

平成18年度標準調査票


議案第3号

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第3節 重点的な取り組み

平成23年度の具体的な行動計画(アクションプラン)策定調書

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

I. はじめに 平成 28 年度においては 社会福祉法人制度改革の対応として 1 経営組織のガバナンス 2 事業運営の透明性 3 財務規律の強化 4 地域貢献事業に取り組んでいかなければならないと考えています 社会福祉法人は社会から期待される役割を果たすため 積極的な取り組みを進めていくことが必要で

資料 2 東区まちづくり推進事業の検証結果について ( 平成 29 年度第 2 回東区まちづくり懇話会 ) 開催概要 開催日時 : 平成 29 年 9 月 15( 金 ) 午前 9 時 30 分 場 所 : 東区役所 3 階すこやかホール 熊本市東区役所

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

地域子育て支援拠点事業について

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

平成 28 年度野田市社会福祉協議会事業計画 1. 事業方針野田市社会福祉協議会では ふれあいと支えあい 福祉の心豊かなまちづくり を基本理念として 地域社会全体で問題解決に取り組み 市民が自立し安心して暮らせる心豊かな福祉社会の実現を目指しています 27 年 4 月から認知症高齢者や障がい者等の判

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載


事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

PowerPoint プレゼンテーション

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

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PowerPoint プレゼンテーション

活動状況調査

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

今年度も本部 支部との連携を強化し 高等学校を中心とした講師派遣を行い 自立した消費者の育成 支援を図ります また 設立当初より取り組んできた学校における消費者教育用テキストの作成及び講座で会得したスキルを活かし 児童 生徒 学生のみならず 教師や保護者等に対する消費者啓発も行っていく予定です (2

第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

(1) ほのぼのネット事業 目的事業内容経過方法と時期 担当係: 地域係 地域でサポートを必要としている人の発見 見守り 交流活動を 地域で暮らす住民自らが主体となって取り組む ほのぼのネット活動 の推進を通じて 住民の手による 福祉のまちづくり を展開します 1 ほのぼのネット班 28 班による見

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

H28秋_24地方税財源

2016年度 事業計画書(第一次補正)

1

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

第 1 部 施策編 4

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

平成21年度 指定管理業務評価シート(様式)

はじめに

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01 【北海道】

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

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中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

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〔社団法人 小野市シルバー人材センターの設立にかかる事前協議資料〕

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多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

平成17年7月11日(月)

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

目次 1 当法人に関する事項 (1) 事業の計画 (2) 損益の計画と財産の見通し (3) 主要な事業内容 (4) 会員に関する事項 (5) 職員に関する事項 (6) 役員会等に関する事項 (7) 対処すべき課題 2 役員等に関する事項 (1) 理事 (2) 監事 (3) 評議員 1

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

第3章 指導・監査等の実施

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な


三鷹市健康福祉総合計画2022

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

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1 外国人傷病者対応 資料 1

公益目的支出計画実施報告

Microsoft Word - 文書 1

このような社会の変化を踏まえて 平成 27 年度において 区内で活動している社会福祉法人と連携した大田区社会福祉法人協議会の設立 平成 28 年度は定款の改正 評議員選任 解任委員会の設置等を行ってまいりました また 広報活動の在り方についても 事業運営の透明性の向上 の観点から見直し ホームページ

事例 No. 具体的な工夫 ポイントた情報発信に加え ホームページの立ち上げや SNS の活用を検討している また マスコミからの取材申し入れは全て対応している フリーペーパーの発行や Facebook などの SNS といった多様な手段により広報を実 7 施 Web デザイナーが専門家として参加す

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308

藤沢型地域包括ケアシステムの推進について 平成 30 年 2 月藤沢市議会定例会厚生環境常任委員会資料 1 ⅠⅠ 中長期を見据えた検討体制の見直し 1 これまでの経過等について現在, 国では 地域共生社会 の実現に向け, 様々な改革が進められており, 平成 30 年 4 月に施行される社会福祉法の一

大京グループレポート(CSR抜粋版)

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

更に 県内各地に誕生した傾聴ボランティア団体の活動がより活発になるようネットワーク形成 に向けて 当団体が中心となってとりまとめを行っている 3 活動の特徴 (1) 活動の中で見られた工夫や活動が上手く進んだポイント 電話相談 傾聴茶話会 傾聴サロンまで 被災者のニーズに応じた対応が可能な仕組みの構

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2


淀川区生活困窮者

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要


計画の今後の方向性


Transcription:

平成 28 年度事業報告 社会福祉法人大阪市社会福祉協議会

平成 28 年度事業報告 平成 28 年 4 月 14 日午後 9 時 26 分 熊本県熊本地方で深さ11kmを震源とするマグニチュード6.5 の地震が発生し 熊本県益城町においては 震度 7を観測するなど 甚大な被害をもたらした 本会では 発災後 速やかに災害対策本部を設置し 義援金口座の開設や区社協とともに街頭での募金活動等を行い 大阪府共同募金会を通じて約 492 万円の義援金を熊本県に届けた 4 月 23 日には現地の状況を確認するため先遣隊として職員 2 人を送り 4 月 27 日から7 月 17 日まで近畿ブロック府県 指定都市社協として災害ボランティアセンターの運営支援のため 延べ26 人の職員を派遣するなど 被災地支援に努めた 開設 30 周年を迎えた 大阪市ボランティア 市民活動センター では 防災 減災 災害救援に強いまちづくりに向け 区社協や行政と連携を図りながら 大阪市災害ボランティアセンター運営者研修 を開催するなど 災害に備えた取組みを強化した 不足する福祉人材の養成については 大阪市社会福祉研修 情報センター で 多岐にわたる人材養成の研修や 福祉職場における今後の人材育成について検討するため 福祉施設で行われている人材の育成等に関する調査研究に取り組んだ また 大阪市成年後見支援センター においては 専門職ではない一般市民による判断能力が不十分な人の生活を支える 市民後見人 養成講座を開催し 登録者は234 人となり これまでに153 人が後見人として活動した 成年後見制度利用促進法が施行されたことを機に 一層の活動支援強化に努めた また 本会が平成 26 年度に策定した 中期経営計画 では 地域福祉活動の推進支援を重点課題としており 区社協が平成 27 年度から取り組んでいる 地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業 の後方支援の一環として 全体的な動きや特長的な事例などを取りまとめた 見守り相談室活動報告集 を作成した 平成 28 年度は 改正社会福祉法が本格施行される前年であり 本会としても新たに 法に基づく 評議員選任 解任委員会 の設置をはじめ 定款変更や諸規程等の整備に取り組むとともに 区社協と協働し ワーキングチーム において検討を重ね 区社協の定款変更等が円滑に行えるよう支援した また 社会福祉施設に対しても 公益的活動が一層促進するよう情報提供に努め 実施事例報告を交えた研修会を開催するなど 今後の取組みの方向性を探る一助とした 本会は 地域福祉を推進する中核的な団体として 今後 より一層地域住民から信頼され 期待される社協をめざし 住み慣れた地域で 一人ひとりの人権が尊重されるやさしさとぬくもりのある福祉によるまちづくり の実現に向けた事業を推進した 1

主な取組み実施状況 1 組織基盤の強化 (1) 財政基盤の強化本会の収入の約 8 割を占める交付金 委託料 補助金等について 適正かつ効果的に執行し 健全な経営に努めた また 昨年度に引き続き 介護予防ポイント事業 高齢者相談支援サポート事業 大阪市市民活動総合支援事業 を受託し 新たに福祉人材の育成の視点から 介護福祉士実務者研修事業 を受託するなど 公募事業にも積極的に応募した さらに 大阪市社会福祉大会や主催行事において賛助会員の募集チラシを配布するなど会員の拡大に取組み 財源の確保に努めた (2) 組織の透明性と信頼性の強化全区社協を対象に 経理事務研修を昨年度に続き開催し 正確な経理事務に努めるとともに 広報誌やホームページにおいて 財務諸表及び現況報告書を公表するなど 法人の透明性と信頼性の確保に努めた (3) 職員の人材育成社協職員としての専門性を高め 今日の地域福祉をめぐる動向や課題に迅速に対応し 自律した組織運営に即した人材を育成するため 本会研修計画に基づき各種研修を実施し 人材育成に努めた 特にコンプライアンス研修では 本会固有職員だけでなく常勤嘱託職員や非常勤職員まで受講対象を拡大し コンプライアンス遵守に対して組織全体の意識向上を図った また 福祉 医療の資格を持った20 人の新規職員を採用することで専門性を確保し 若手職員による学びの場として堺市社協への視察研修を含めた業務検討会を4 回開催するなど 今後の社協活動の計画的な実践に向け 主体的に課題を検討し 次世代を担う職員育成の場とした 2 生活課題の解決に向けた地域福祉推進の支援 (1) 区社協活動への支援区担当制を中心とした区社協支援として 支援項目に基づくヒアリングや分析を行い 傾向等をまとめたものを区社協へ発信するとともに 地域活動の担い手育成や災害への取組みなど 先駆的 特徴的な取組みを進める区社協へ重点的に支援した また 地域支援の専門性向上を目的とした地域支援担当研修会では コミュニティワークの基礎とともに大阪市における地域福祉活動の原点を学び 地域生活課題を踏まえた区 2

社協実践を読み解くプログラムを実施した (2) 総合相談支援機能の充実と地域づくりへの展開に向けた取組み本会では 各区社協が実施する 地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業 について 福祉局と連携 協働のもと 各区の取組み状況や課題を整理し 共通課題に対するワーキングや情報交換会を開催し 各区の特色ある展開と事業推進のポイントについて 冊子 地域とともに暮らしを支える 見守り相談室 活動報告集 をまとめ 市民 福祉関係者に発信した また 見守り活動の推進に向けた実践モデルや展開策について整理し 近畿地域福祉学会において発表した さらには 区社協各部門の担当者による合同研修 個別の生活課題に基づく地域支援の展開 を開催し 総合相談支援機能の充実を図り 地域づくりへの展開を進めることができるよう支援した (3) 新たな総合事業の導入を見据えた地域福祉活動のさらなる推進に向けた取組み市民 福祉関係者を対象として おたがいさまでつながる地域の居場所 をテーマに 地域福祉シンポジウム を開催し 身近な地域における見守りや支え合い活動の推進を図った また 地域福祉活動の活性化や担い手育成に向けた取組みとして 新たな委員体制へと再編した 大阪市地域福祉活動推進委員会 において 参画と協働のための地域福祉ガイドブック ( 仮称 ) 策定に向けて検討するとともに 若手地域活動者へのインタビュー 公開座談会を開催し これまでの分析結果を踏まえ 学会発表や区社協へ発信をした 3 地域における公益活動の取組みへの支援改正社会福祉法により 社会福祉法人については 地域における公益的な活動への取組みが求められており 各法人を取り巻く状況の変化などを改めて認識し 先進的な取組みの実践事例を参考に 施設に求められる役割や区施設連絡会のあり方や活動をふり返り 今後 連絡会自体の活性化に資することを目的に 区社会福祉施設連絡会 全体会 活動報告会 を開催した また 市内の社会福祉法人 施設において先駆的な取組みを展開している事業などを本会の広報誌により 広く市民に発信した 3

4 ボランティア活動振興基金を活用した地域福祉活動の支援強化や担い手育成への支援地域で福祉ボランティア活動を行うさまざまな団体から ボランティア活動振興基金事業 に対して 昨年度同様に積極的な申請があった 特に 生徒 学生の福祉ボランティア活動支援事業 や 区の実情に応じた助成事業 などの特長ある事業の実施により 若い世代のボランティア活動への参加促進や 地域の福祉課題に合わせた活動支援へとつながった また 基金の更なる活用を目指し 交付団体の活動紹介や基金の広報のため 新たに専用ホームページを開設するなどして 広報の強化にも努めた 5 広報啓発活動の充実国や市における社会福祉の動向 各区における地域福祉推進の取組みなど さまざまな福祉に関する情報を提供することを目的とした広報誌 大阪の社会福祉 は 昭和 25 年の創刊以来継続して毎月 1 回発行し 平成 29 年 3 月には742 号を迎えた 発行部数を従来から1,000 部増刷して27,000 部とし 新たな情報提供先として 市内の全小中学校等へ配付した また 地域福祉の推進に取り組んでいる市民や福祉関係者はもとより より多くの市民に向けて広く本会の活動を周知するため ホームページで随時情報を発信したほか 大阪市社会福祉大会においても 本会リーフレットの配付や会場内でパネルを掲示するなど 事業の周知に努めた 6 災害時のボランティア活動支援体制の強化熊本地震では 本会職員を継続的に被災地に派遣し 熊本県内の災害ボランティアセンターを拠点に被災地支援活動に取り組むとともに ボランティアバスを運行するなど 積極的に被災地支援にあたった 8 月には派遣職員を中心に 熊本地震支援活動報告会 を開催し 災害時のボランティア活動支援のあり方について共有を図った また 平成 29 年 3 月には 大阪市災害ボランティアセンター運営者研修 を開催し 本会と大阪市職員約 100 人が参加し 市域を想定した大規模災害に備え 災害ボランティアセンターの円滑な運営や災害時のボランティア活動について ワークショップで学びを深めた さらに 大阪市災害ボランティアセンター開設 運営マニュアル を実情に見合ったものとするため 内容を見直し 本会及び各区社協が大阪市と 協定書 を締結した 4