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11-047 救急における体幹部 CT 撮影条件の検討 杉岡 崇 白神 登 守屋 隆史 加戸 秀輝 福永 正明 山本 浩之 倉敷中央病院放射線センター 背景および目的 救急における CT 検査では 被検 者が静止困難であることが多い この場合 大きいピッ チファクター PF や 短い rotation time での撮影は 時間分解能を高めるため有用であると考えられる 従 来は線量不足でノイズが多くなるため 成人において 使用が難しかった 逐次近似応用再構成法により 少 ない X 線量で従来と同等の SD を保ったままの検査が 可能となり 成人においても 大きい PF や 短い rotation time での検査が容易に行えるようになった ただ大きい PF や 短い rotation time を使用するこ とは画質の劣化を懸念させる 今回 PF rotation time による画質の変化を把握するために検討を行った time による画質の変化は認めなかった 今回認めた CNR 低下は静止困難な被検者に対しては臨床上許容 範囲ではないかと考える 結語 静止困難な被検者に対し PF rotation time を変更し 時間分解能を高くすることは臨床上有用と 考える 参考文献 日本放射線技術学会 標準 X 線 CT 画像計測 2009.9.20. オーム社 使用装置 CT 装置 Toshiba 社製 Aquilion 64CXL ファントム CATPHAN 504 方法 ガントリ中心にて異なる PF rotation time で同一 SD となるように CATPHAN 504 を撮影し 低コントラスト評価用部分の径 15 コントラスト 比 1 のモジュールで CNR 均一性評価用部分で NPS 微小球体法により設定スライス厚 1 での体軸 方向の MTF を求めた また高コントラスト分解能評 価用部分の画像 FOV360 を 2 値化し 視覚的に 高コントラスト分解能について評価を行った ガント リ中心から 6 ファントムをずらし 同様に CNR NPS 体軸方向の MTF 高コントラスト分解能につ いて評価を行った CNR NPS 体軸方向の MTF 図1 図2 CNR 結果 NPS 結果 左 center 右 off center は日本放射線技術学会監修 標準 X 線 CT 画像計測 を参考にして求めた 撮影条件 管電圧 120kV 管電流 130 ma 350 ma 5 画 像で SD5.0 再構成関数 FC13 AIDR-3Dstandard 焦 点 サ イズ small PF-rotationtime 0.83-0.5s 通 常の条件 1.48-0.5s 1.48-0.375s 設定スライス厚 5 図3 体軸方向の MTF 左 center 右 off center 体軸方向の MTF 計測時は1 結果 PF0.83-0.5s に比べ PF1.48-0.5s PF1.480.375s において CNR がそれぞれ 6 と 9 低下した PF1.48 同士では有意差は見られなかった 図 1 撮影条件の変化によって NPS 体軸方向の MTF 高コントラスト分解能に大きな変化はみられなかった 図 2 図 3 図 4 考察 PF1.48 における CNR 低下の原因は PF を大 きくしたことによるヘリカルアーチファクトの増加で はないかと考える 今回の検討において rotation 104 図4 高コントラスト分解能評価

11-048 Volume Helical Shuttle 検査における基礎的検討 村上 奈津紀 1 西山 徳深 1 2 河 健文 1 高本 誠司 1 中川 潤一 1 長谷川 大輔 1 小林 有基 1 竹田 芳弘 2 1 社会福祉法人恩賜財団 岡山済生会総合病院 2 岡山大学大学院 医学部保健学研究科 放射線技術学専攻 背景 Volume Helical Shuttle 検査とは 500 slice 4D Wide Volume Image の取得が可能な検査です 寝台を高速で往復させることで 多時相の情報を得る ことができます さらに 通常のヘリカル撮影では画 像化することができなかった ピッチ変動時の領域を 画像化することができます Volume Helical Shuttle 撮影は 血流評価や腫瘍濃 染の評価に用いられます CT 造影検査の血流評価に おいて Volume Helical Shuttle 撮影は 寝台移動距 離が短くできるため 撮影が短縮し被曝線量も低減し ます しかし データ収集時に寝台移動速度が変化す 結果 MTF は Standaed 関数 Bone 関数を用いた るために画質評価が必要です 目的 Volume Helical Shuttle 撮影データ収集時の 場合 共に変化は見られませんでした 寝台移動速度変化による画質変動の有無を評価します 撮影加速時 減速時 中間一定速度撮影時における画 質の基礎的検討を行います 方 法 CT 装 置 は GE Medical System 社 製 Light Speed Discovery CT750 HD を用い 解析ソフトは ImageJ Excel を用いました MTF は自作のワイヤーファントムを用いて評価し ました 中間一定速度撮影時は三ヶ所 撮影加速時 減速時においてはそれぞれ六ヶ所で測定を行い Standard 関数 Bone 関数を用いました NPS は CTDI ファントムを用いて評価しました 中間一定速度撮影時は一ヶ所 撮影加速時 減速時に おいてはそれぞれ三ヶ所で測定を行いました NPS は 撮影速度が変化しても変化は見られませ CNR はキャットファントムを用いて評価しました CTP515 低コントラストモジュールのコントラスト んでした また CNR も 撮影速度が変化しても変化は見ら レベル 1.0 ターゲット直径 15.0 を用いました 各ファントムの撮影条件は ローテーションタイム れませんでした 0.5sec ピ ッ チ 0.984 電 圧 120KV SD 5 FOV 5 と一定にしました 105

11-049 自動管電圧設定機構による管電圧変化と CNR についての検討 森光 祐介 赤木 憲明 松浦 龍太郎 三村 誠一 稲村 圭司 岡山大学病院 医療技術部 放射線部門 背 景 Siemens 社 製 CT 装 置 の 被 ば く 低 減 技 術 した CTDIvol は徐々に低下を示した 小児用の撮 CARE kv は 被写体の大きさや撮影部位 目的 影条件についても同様の傾向が確認された に 応 じ て 管 電 圧 を 最 適 化 す る こ と に よ り CNR 図 3 に検討②小児用の条件設定での結果を示す Contrast Noise Ratio を最適化し 被ばく低減する 技術である しかし CARE kv の動作特性に関して 100kV はこれまで詳細な報告がされていない 目的 本研究の目的は CARE kv の臨床利用に向 80kV けて この動作特性を把握することとする 70kV 方法 CARE kv は CT-AEC と組み合わせて使用 するため 基準患者に適用する Quality ref.mas に加 え ref.kv を設定する 図 1 今回の設定条件は成 人用では Quality ref.mas200 ref.kv120 小児用で は Quality ref.mas150 ref.kv120 に設定する Sie- 図3 mens 社製 CT 装置 SOMATOM Definition Flash を 用いて以下の検討を行う 検討① CTDI ファントムの ファントム厚変化時の動作 ファントム厚が徐々に厚くなるに従い管電圧は高管 外側 4 カ所に稀釈造影剤を挿入したものを使用する 電圧が選択され さらに eff.mas CTDIvol は徐々に CARE kv の線量最適化ダイアログボックスのスライ 上昇した さらに管電圧の選択のされ方について検討 ダーの CTA 造影実質相 整形領域 非造影の検査 を行ったところ各検査タイプ毎に CTDIvol が最も低 タイプの各位置での管電圧 CTDIvol CNR を評価 くなる条件の管電圧が自動で選択されていることが示 する 検討② 楕円錐ファントムを用いてファントム された 図 4 今回の撮影条件では 120kV 一定の場 厚と管電圧の関係 そのときの eff.mas CTDIvol を 合と比べて 検査タイプ 12 において CTDIvol が約 評価する 55 低減された 55%పῶ 図1 CARE kv 設定例 結果 図 2に検討①成人用の条件設定での結果を示す 図4 自動管電圧選択の傾向 80kV 考察 低管電圧を選択することにより CTDIvol が低 100kV 下してノイズは増加するがコントラストは向上した 120kV このように低管電圧を使用して CNR を向上すること で病変検出能を維持させ 被ばく低減を行うことは有 用である 本検討では特に造影検査において CTDIvol 図2 が約 55 低減されており 成人のみならず放射線感 検査タイプ変更時の動作 受性の高い小児に対して有用性が示唆された CARE 検査タイプが 1 から 11 CTA へ移行するに従い管 電圧は低管電圧が選択され それに伴い CNR が向上 kv を利用することで被ばくの低減や造影検査に関し ては使用する造影剤量の減量が期待できる 106

11-050 当院での 2 機種間での CT 値の比較 澤田 徹也 酒匂 敏雄 岸本 淳一 松崎 芳宏 山根 武史 鳥取大学医学部附属病院放射線部 目的 当院では平成 24 年 3 月に GE 社製の装置が導 㻣㻜 入された これにより当院では東芝社製 2 台 GE 社 㻢㻜 㼥㻌㻩㻌㻠㻚㻞㻡㻝㻤㼤㻌㻗㻌㻞㻜㻚㻜㻥㻟 ᐇ 䜶䝛䝹䜼䞊 㻔㼗㼑㼂㻕 製 1 台となり異なる装置の運用となった よって臨床 画像を同程度の画質で提供できるように努めていた しかし その中で運用初期からあげられていたのが造 影効果の違いであった そこで 2 機種間での造影効果 の違いを比較し検討した 方法 1 㻡㻜 㻠㻜 㻟㻜 㻞㻜 㻝㻜 実効エネルギーの測定 㻜 医療被ばく測定テキスト 日本放射線技術学会 に 㻜 㻞 㻠 㻢 㻤 㻝㻜 㻭㼘 ౯ᒙ㻔㼙㼙㻭㼘㻕 従い 2 機種の 120kV での実効エネルギーの測定を行 い比較した Fig.2 半価層と実効エネルギーの関係 方法 2 CT 値の測定 結果 2 自作ファントムで測定した CT 値を比較し 試料は造影剤を 150 倍希釈 100 倍希釈 80 倍希釈 50 倍希釈 40 倍希釈 30 倍希釈で作成した 試料 1, 2, た t 検定を用いて比較した結果 試料 1 以外では Aquilion の方が高く有意な差が得られた Fig.3 3, 4, 5, 6 とする 測定は自作ファントムを用いて 300 行った CT 値は 5 画像で計測し 試料内で ROI 直径 250 的解析には t 検定を用いた 200 㻯㼀 㻔㻴㼁䠅 8 2 機種間の平均値を試料の CT 値とした 統計 結果 1 測定した結果 Aquilion では Al 半価層は 6.5 Al と な り Discovery で は 8.6 Al と な っ た Discovery の方が Aquilion よりも Al 半価層が大きく 150 Discovery Aquilion 㻼㻨㻜㻚㻜㻡 100 なった Fig.1 また半価層を代入することにより 50 実効エネルギーを求めることができる Fig.2 求め 0 た 結 果 Aquilion は 47.5keV と な り Discovery は 1 2 3 56.6keV となった 4 5 6 ヨ 㻺㻻 Fig.3 1 CT 値の比較 考察 Discovery では Aquilion と比較して実効エネ ルギーが高いため CT 値の低下がおこり 同一患者に おいて造影効果に違いが出たと考えられる 2 機種間 ᑐẚ y = 0.9844e-0.079x で CT 値を同程度にあわせるとすると Discovery で 0.5 Discovery Aquilion y = 0.9536e-0.1x 圧の使用や造影剤の注入量の増量などが考えられるが 6.5 8.6 今後の検討課題である 0.25 0 2 4 は 造影効果をあげる必要がある それには 低管電 6 8 10 Al ౯ᒙ(mmAl) 12 参考文献 医用放射線技術実験基礎編 第 3 版 医療被ばく測定テキスト 日本放射線技術学会 Fig.1 Al 吸収法による減弱曲線 107

11-051 異なる CT 装置による肺野の画質の検討 沖田 隆紀 赤木 憲明 松浦 龍太郎 森光 祐介 村崎 晶洋 三村 誠一 稲村 圭司 岡山大学病院 背景 岡山大学病院では 本年 4 月より GE 社の 結果① MTF CT750HD が装置の更新に伴い導入された これまで 当院では関連施設を含め東芝社製の CT を長年使用し てきた 経過観察の画像においては 従来の画像と見 比べ違和感のない画像を出す必要が生じてきた 目的 異なる CT 装置において出力画像を同等にす るための再構成関数など 撮影パラメータの検討を 行った また Discovery CT 750HD では高分解モー ドや ASiR など新しい技術のプロトコル組み入れの検 討も行った 方法 普段 臨床で使用している撮影条件にてファ 東芝社の FC53 関数と GE 社の LUNG BONE ントムを撮影し 仮想スリット法により MTF を求め 関数で比較をした 低周波数領域では LUNG 関数が る 再構成関数の違い 高分解モードでの撮影による 高周波数領域では BONE 関数が東芝社の関数と近 それぞれの画像の MTF を比較する Discovery CT い値を示した 高分解モードを使用すると より近い 750HD にて胸部ファントムを従来の線量より低線量 値を示した で撮影し ASiR を入れた画像との比較を行い 被ば く低減効果を検証する 結果② ASiR 通常条件肺野画像と 通常条件で の CTDIvol か ら 10 30 50 CTDIvol を 減 ら 使用機器 した画像と それらにそれぞれ ASiR を 10 30 Aqoilion 64 東芝メディカルシステムズ株式会社 50 かけた画像とを比較した 10 変化画像では Discovery CT 750HD GE ヘルスケア ジャパン株 あまり画像に変化は見られなかった 30 変化画像 式会社 では ASiR を入れる前と入れた後では辺縁部の描出に Catphan CTファントム The Phantom Laboratory社 改善が見られた 50 変化画像では 30 変化画像以 N-1 LUNGMAN 京都科学製株式会社 上の辺縁部の描出の改善が見られた 撮影条件 考察 異なる CT 装置間では出力画像を全く同等と Aquilion 64 することは困難であった しかし MTF を測定し 管電圧 120kV 比較することにより より近い再構成関数の検討をす 管電流 300 ma ることができた FOV 320 M 撮影スライス厚 1 スキャン速度 0.5 CTDIvol 16.7mGy ASiR を用いることにより 被ばくを低減させる可 能性も示唆された まとめ 本研究では装置更新に伴う撮影プロトコル 作成プロセスの一例について紹介した CT 装置の技術の進歩は著しく 装置更新に伴いし Discovery CT 750HD ばしば出力画像に違いが生じることがある 従来画像 管電圧 120kV との画質を考慮しつつ いかに新しい技術をバランス 管電流 AEC 250 600 ma よく取り入れられるかが重要である Noise Index 9.5 FOV 320 Medium Body 撮影スライス厚 0.5 スキャン速度 0.5 CTDIvol 21.5mGy 108

11-052 動物用 PET/CT 装置を用いたマウス肺野 X 線 CT 撮影条件の最適化 狩野 司 1 久保 均 2 大谷 環樹 3 大塚 秀樹 2 1 徳島大学医学部保健学科放射線技術科学専攻 2 徳島大学院ヘルスバイオサイエンス研究部画像情報医学分野 3 徳島大学大学院保健科学教育部医用情報科学領域 背景 マウスで肺に直接移植する肺腫瘍モデルを作 成する場合 皮下移植に比して観察可能期間が短く なってしまうため 治療効果の判定などを行う場合は 超早期 1 程度 の段階で腫瘍が生着したことを評 価できなければならない 本学の動物用 CT 装置は コーンビーム CT であり CCD カメラの分割数を設 定する binning Bin と 画像再構成時のデータ量を 選択する down sampling DS というパラメータがあ り これらを変更することで空間分解能や SN 比を調 節できる 目的 本学に導入された小動物用 PET/CT 装置に おける X 線 CT の肺野内微細構造撮影に最適な撮影 条件の探索を行った 方法 撮影方式 Bin 数 DS 数および呼吸同期の有 無の組み合わせを条件項目とし 肺野内において最も 影響が大きいと考えられる横隔膜および中枢側の肺血 管でのモーションアーチファクトを評価した X 線 CT は PET 収集の前に行い RI が集積するまでの時 間に撮影を行うため 撮影時間は 15 分未満とした 撮 影方法は以下の 6 通りとした ① ③ は step and shoot モード SS で行い ①は Bin2 呼吸同期無し ②は Bin4 呼吸同期無し ③は Bin4 呼吸同期有と した ④ ⑥ は continuous rotation モード CR で 行い 他は SS と同じとした 横隔膜の評価方法は円 形 ROI を用いて肺野部分と実質部分の平均を算出後 横隔膜に直行するように profile curve を設定し 肺野 部分から実質部分までを直線近似をしてその傾きを求 めた この傾きが大きいほうが横隔膜付近が静止した 画像であるといえる 中枢側の肺血管では中枢側の肺 血管と その同画像上にある呼吸同期用のチューブに 直行するように profile curve を作成し それぞれの半 値幅 FWHM を測定 その比 肺血管の FWHM/ チューブの FWHM を求めた この比が小さいほうが 中枢側の動きの影響が小さい画像であるといえる 結果 考察 全ての撮影条件は 最大時間としてい た 15 分以内に収まった 視覚的には DS または Bin を大きくすると画像のボケが大きくなっていた また 呼吸同期をかけると横隔膜のボケが小さくなることが 観察できた Fig.1 に横隔膜部分の傾きをグラフに示した 横隔 膜において 全ての条件で SS の方が CR よりも傾き が大きかった したがって微細構造を観察する場合は Fig1 Fig2 横隔膜の傾き 肺血管とチューブの半値幅の比 SS の方が適していると考えられた SS では DS2 や 4 に比して DS1 で傾きが大きかったことから呼吸同期 の効果があったと考えられた 以上から 横隔膜付近 に関しては SS Bin4 呼吸同期あり DS1 が適して いると考えられた Fig.2 に肺血管とチューブの半値幅の比を示した 肺血管においては 撮影条件ごとの SS と CR の比較 では違いは見られなかったことから 中枢側では撮影 方式による違いはないと考えられた しかし SS 内 でのみ DS1 で呼吸同期の有無で差があり さらに DS1 と DS4 でも差があったことから SS では DS 数 が小さいときに呼吸同期の効果があると考えられた SS では DS1 において Bin2 の呼吸同期なしと Bin4 の呼吸同期ありでほぼ同じ結果となった したがって SS DS1 では微細構造の観察には呼吸同期の有無と Bin 数は同等の影響を与えると考えられた したがっ て 肺血管に関しては Bin2 呼吸同期無し DS1 も しくは SS Bin4 呼吸同期あり DS1 が適している と考えられた まとめ 横隔膜付近と血管の結果を考慮すると SS Bin4 呼吸同期あり DS1 の組み合わせが 肺野内 微細構造を描出するに最適な条件であると考えられた 109