眼科学 責任者 コーディネーター 眼科学講座黒坂大次郎教授 担当講座 学科 ( 分野 ) 担当教員 眼科学講座 黒坂大次郎教授 町田繁樹准教授 木村桂講師 後藤恭孝助教 菅原剛助教 橋爪公平助教 対象学年 4 期間前期 区分 時間数 講義 17 時間 学習方針 ( 講義概要等 ) 視機能の回復 改善

Similar documents
糖尿病網膜症診療の現状

日本の糖尿病患者数約 890 万人糖尿病の可能性が否定できない人約 1320 万人合わせて約 2210 万人 (2007 年厚生労働省による糖尿病実態調査 ) 糖尿病の患者様の約 40% に網膜症発生 毎年 3000 人以上が糖尿病網膜症で失明 2

Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc

動脈硬化の診断 2 糖尿病による血管の病変の診断 頭蓋内の病気の診断など 3. 眼底検査の流れ 眼底は瞳孔の奥にあるため 瞳孔を開く目薬 ( 散瞳薬 ) をさします その後 10 分 ~15 分で瞳孔が開いた段階で いた段階で 眼底カメラなどを使って眼の奥を観察します 検査はわずかの時間で終わります

<4D F736F F D208DC C E31318C8E894092B789FC92F98DEC8F6F93638AE189C C CA48F43834A838A834C E646F63>

硝子体手術を受けられる方へ

Microsoft Word 眼科プリ

財団法人 県総合 健協会 予支 長 眼底検査は 目の底の血管を直接見ることができる検査です 眼底検査をすることによって 高血圧 糖尿病 動脈硬化等 ( 脳疾患 心臓疾患 ) の進行状態を把握することができます また緑内障 黄斑変性症などの眼科疾患もわかります 眼底の構造 眼底写真 これは正常の眼底像

スライド 1

シリーズ刊行にあたって 21 quality of life 80

医局勉強会ぶどう膜炎の診断掲載用.pptx

Microsoft Word - 緑内障とは

009.indd

200(平成年)月日実施

9.50 歳男性 仕事中にセメントが飛入し 両眼の眼痛と流涙を訴えて受診した 両眼ともに自己開瞼不能であるため 点眼麻酔を使用して前眼部検査を行なったところ 結膜充血と角膜混濁を認めた まず行なうべき処置はどれか a セメントの除去 b 大量のアンモニア水による洗眼 d 抗菌剤の点眼 c 大量の生理

はじめに か加 れいおうはんへんせい齢黄斑変性は治療せずに放っておくと 視力が著しく低下し 視野の中心が見えなく なります 文字を読んだり ものや人の顔を見分ける日常の行動がしづらくなり Q キュウオーエル OL ( 生活の質 ) が低下します しかし V ブイイージーエフ EGF 阻害薬の登場によ

9 医療に関連する法知識などの習得 医師法, 医療法, 医師以外の医療従事者に関する法規 薬事法規, 保険衛生に関する法規, 医療保険に関する法規, 社会福祉に関す法規 臓器移植に関する法律, 個人情報の保護に関する法律 医療費補助制度 指導医と専門領域専門研修基幹施設 : 医療法人明徳会総合新川橋

はじめに とうにょうびょうもうまくしょう糖尿病網膜症 ( 以下 網膜症 ) は 50 ~ 60 歳代における最も多い視覚障害の原因となっています とうにょうびょうおうはんふしゅ糖尿病黄斑浮腫は 網膜症を基礎疾患として 血液またはその成分 ( 赤血球などの血球成分 それらを除く液状の成分 それに含まれ

活動の機会を得やすいよう配慮しています 専門研修連携施設 釜石のぞみ病院 ( 年間内眼手術 450 件 外眼手術 20 件 レーザー手術 20 件 ) 指導管理責任者専門医 : 葛西款 真生会富山病院 ( 年間内眼手術 2,292 件 外眼手術 358 件 レーザー手術 813 件 ) 指導責管理任

医療が変わるto2020

解剖学 1

<8AE189C890568EBE8AB B91CE899E E C815B8367>

講演 1 月 24 日第 5 回灘区医師会生涯教育 学術講演会 ( 於 : 神戸 ) 加齢黄斑変性トピックス - 神戸海星病院での取り組み - 今井尚徳 2 月 25 日第 11 回近畿弱視斜視アフタヌ - ンセミナ -( 於 : 大阪 ) 未熟児網膜症 - 情報最前線 - 野村耕治 2 月 25

アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版)

での研修期間中は こうした活動の機会を得やすいよう配慮しています 専門研修連携施設 A グループ 地域の中核病院指導管理責任者 1 名以上が配置されており 専門医 2 名以上 スタッフ 3 名以上 年間手術件数 500 件以上下関医療センター ( 年間内眼手術 597 件 外眼手術 95 件 レーザ

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

医 : 松本英孝 ) と 主治医グループ2( 指導医 : 森本雅裕 ) にわかれ 二か月ごとに外来担当と病棟担当をローテーションします 角結膜および眼感染症は戸所大輔 屈折矯正 斜視 弱視 小児眼科は野田聡実 涙道疾患は岩崎明美 眼形成外科は遠藤朝美が指導します 全領域の眼疾患において 重症または希

コンタクトレンズ診療ガイドライン(第2版)

94_財団ニュース.indd

は入局直後から 外来の担当は徐々に開始します 各プログラムの疾患の基本について研修を行い 基本的検査 診断技術および処置を習得し それぞれのプログラムの到達目標を目指します 毎週行っている症例カンファレンスにも参加します 新生児センター 高度救命救急センター等を備えた医師臨床研修指定施設なので 他科

小児眼科 網膜硝子体 ぶどう膜 他科診療連携の専門分野をローテーションします 研修方法は 眼科病棟および外来をローテーションします 各プログラムの疾患の基本について研修を行い 基本的検査 診断技術および処置を習得し それぞれのプログラムの到達目標を目指します 毎週行っている症例カンファレンスにも参加

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す

2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること

< F2D AF88D38E968D8092CA926D B95B6816A5F3134>

pdf0_1ページ目

pdf0_1ページ目

目指します 毎週行っている症例カンファレンスにも参加します 小児科併設の NICU で未熟児診療を行います 他科との連携委員を中心に あらゆる全身疾患に関わる眼症状も研修します また 学会報告や論文作成の機会も豊富にあります 当院での研修期間中は こうした活動の機会を得やすいよう配慮しています 専門

pdf0_1ページ目

Microsoft Word - 緑内障④.doc

pdf0_1ページ目

ションします ロービジョン 遺伝相談等は 臨床遺伝専門医でもあるプログラム統括責任者が指導します 研修方法は 眼科病棟および外来をローテーションします 各プログラムの疾患の基本について研修を行い 基本的検査 診断技術および処置を習得し それぞれのプログラムの到達目標を目指します 毎週行っている症例カ

目次 1. 眼科専門医とは 2. 眼科専門医の使命 3. 専門医の認定と登録 4. 日本大学医学部附属板橋病院眼科のプログラム内容 募集要項等 5. 到達目標 6. 年次こ との到達目標 7. 症例経験 8. 研修到達目標の評価 9. 専門研修管理委員会について 10. 専攻医の就業環境について 1

california.pdf

<4D F736F F F696E74202D2097CE93E08FE188EA94CA8D EF D76342E B8CDD8AB B83685D>

h29c04

<82A8926D82E782B994C531308C8E8D862E696E6464>

ァレンスにも参加します 総合周産期母子医療センターを備えた施設なので 未熟児網膜症に対する診断 治療を研修します また 全科と連携をとり あらゆる全身疾患に関わる眼症状も研修します 学会報告や論文作成の機会も豊富にあり 大学院で研究する機会もあります 当院での研修期間中は こうした活動の機会を得やす

教育セミナー3.pdf

診断群分類医療資源を最も投入した傷病名年齢 出生時体重手術手術 処置等 1 MDC コード分類名 ICD 名称 ラ手術分岐ラ点数表名称ラコード時体重コー等コードグググト ト 対応 等等ググト 網膜芽細胞腫 網膜の悪性新生物 C692 手術なし 手術なし 1 1 リンパ節摘

平成14年度研究報告

要望

ぼすべての手術を施行しています グループ1( 網膜硝子体 ぶどう膜 ) グループ2 ( 白内障 緑内障 角結膜 他科診療連携 ) グループ3( 神経眼科 眼窩 眼付属器 屈折矯正 弱視 斜視 小児眼科 ) に分かれ 各グループをローテーションします ロービジョン 遺伝相談等は 臨床遺伝専門医でもある

研修連携施設ではあまり経験することのできない希少症例も研修初期で経験することができます 専門外来が充実しており とくに糖尿病網膜症 加齢黄斑変性 緑内障に関しては ほぼ毎日高い専門知識を備えた医師が外来におり 初診 再診問わず また軽症から重症の症例まで 専門外来へのコンサルテーションや引き継ぎがス

pdf0_1ページ目

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

適応病名とレセプト病名とのリンクDB

Fuchs( フックス ) 角膜内皮変性症 1. 概要 Fuchs( フックス ) 角膜内皮変性症は 原発性に角膜内皮が障害され 進行性に内皮細胞数の減少をきたす疾患である 正常人でも角膜内皮は老化とともに漸減していくが フックス症では内皮細胞数の異常減少とともに細胞の形態異常も伴い 進行すると水疱

一身体障害認定基準 1 総括的解説 (1) 視力の屈折異常がある者については 眼科的に最も適当な矯正眼鏡を選び 矯正後の視力によって判定する () 視力表は万国式を基準とした視力表を用いるものとする () 視野はゴールドマン視野計及び自動視野計又はこれらに準ずるものを用いて測定する ゴールドマン視野

様々な手術を経験できる < 各施設に多い手術の特徴 > 昭和大学病院 : 白内障手術 緑内障手術 強膜内陥術 硝子体手術 眼窩 涙器に関する手術 ( 眼窩骨折整復術 視神経管開放術 涙道手術 ) 眼瞼手術 未熟児網膜症症例に対する網膜光凝固 藤が丘リハビリテーション病院 : 白内障手術 硝子体手術

疾患カード

pdf0_1ページ目

ぶどう膜炎診療ガイドライン 2015 年序文 ぶどう膜炎は犬や猫の獣医診療によく遭遇する疾患であり 眼痛や視覚喪失といった問題を起こすだけでなく 腫瘍や全身疾患の所見の 1 つとして見られることも少なくありません このため ぶどう膜炎だけの治療だけでなく 全身的な状態の評価と診断 治療を行う必要があ

平成 25 年度 PBLユニット8 運動 感覚器 MEQ 試験問題 ( 症例 ) 本試眼科症例 65 歳男性 右眼視力障害を主訴に外来を受診した 今朝から急に右眼が見えなくなった 左眼はこれまで通り良く見える と述べた 問 1. この患者の右眼の眼底検査で黄斑部に出血がみられた場合にはどの様な疾患が

健康保険が使えるときと使えないとき 健康保険の給付の対象となるのは 方法として安全性や有効性が認められ あらかじめ国によって保険の適用 が認められている養に限られます こんなときは 仕事や日常生活にさしさわり のないソバカス アザ ニキ ビ ホクロ わきがなど 17-1 回復の見込みがない近視 遠視


原発性の隅角閉塞があり 眼圧上昇または PAS を生じているが 緑内障性視神経症は生じていない原発閉塞隅角緑内障 (PACG) 原発性の隅角閉塞があり 緑内障性視神経症を生じた混合型緑内障続発緑内障発達緑内障 早発型発達緑内障遅発型発達緑内障他の先天異常を伴う発達緑内障 < 緑内障診断技術および検査

<4D F736F F D204D51568CF8945C92C789C A8926D82E782B995B68F9188C4315F E31302E F8CE3955C82C282AB E328A6D92E894C55F E646F6378>

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

< DCF B835C A D8A772E786477>

態である新生血管の発生を一部再現したものであり 疾患モデル動物の代替として病態解析や創薬スクリーニングに応用できる可能性があります 本研究の成果は 平成 29 年 6 月 14 日 ( 英国時間 ) 付けで Scientific Reports 誌 ( 電子版 ) に掲載されます 本研究は 文部科学

医学英語入門 責任者 コーディネーター 共通教育センター外国語学科英語分野ジェイムズホッブス准教授 担当講座 学科 ( 分野 ) 共通教育センター外国語学科英語分野 担当教員ジェイムズホッブス准教授 工藤裕子講師 対象学年 2 期間通期 区分 時間数 講義 39.0 時間 学習方針 ( 講義概要等

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

<4D F736F F D208A7789EF837A815B B CB48D658CB4967B2895E291AB8B4C8DDA94C5816A >

眼部腫瘍 はじめに 眼部 すなわち眼球と結膜 眼瞼 眼窩 涙道には 多くの種類のがんが発生し その治療も多種多様です ここでは代表的ないくつかの 眼部のがん の治療について解説します 診断 網膜芽細胞腫眼底検査で乳幼児の眼内に白色腫瘤があり CTで石灰化があること 造影 CTまたは造影 MRIで腫瘤

目のアレルギー <Ⅰ> アレルギーで起きる目の病気私たちの体には 外界の抗原 ( アレルゲン ) に対して防御するメカニズム ( 免疫反応 ) が備わっています この免疫反応が過剰に起こり かゆみや腫れなど固体に悪影響を与える状態をアレルギーといいます アレルギー性眼疾患はアレルギー性炎症によって発

02453_2008 眼科 Vol.50

056 ベーチェット病

感染性角膜炎診療ガイドライン(第2版)

る 眼発作が頻発する症例では 通常はコルヒチンの内服から開始し 効果不十分であればシクロスポリンの内服への変更又はインフリキシマブの点滴静注による治療を行う 副作用などのためシクロスポリンの導入が難しい症例や 視機能障害が懸念される重症例には インフリキシマブの早期導入を行う 2 皮膚粘膜症状 :


Microsoft Word - 角膜移植手術を受けた方に_2_200908改訂版.doc

2表05-10.xls

中山知倫 ( 大学院生 )( 神経眼科 眼窩 眼付属器 ) 佐々木美帆 ( 大学院生 )( 屈折矯正 弱視 斜視 ) 糸井素啓 ( 大学院生 )( 角結膜 ) 木下茂 ( 感覚器未来医療学教授 )( 角結膜 ) 上田真由美 ( 感覚器未来医療学准教授 )( 角結膜 ) 中村隆宏 ( 感覚器未来医療学

10視能訓練士_PM

大阪医科大学附属病院 眼科専門研修プログラム

<4D F736F F F696E74202D C4817A C A FA967B8AE189C888E389EF8B4C8ED28DA7926B89EF B835E D B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F D2089BB8A7797C C B B835888E790AC8C7689E6>

OPH_list.txt - メモ帳

GEしおりA418_19p.indd

目次 1. 眼科専門医とは 2. 眼科専門医の使命 3. 専門医の認定と登録 4. 都会大学眼科のプログラム内容 募集要項等 5. 到達目標 6. 年次ごとの到達目標 7. 症例経験 8. 研修到達目標の評価 9. 専門研修管理委員会について 10. 専攻医の就業環境について 11. 専門研修プログ

感染症学 責任者 コーテ ィネーター 担当講座 学科 ( 分野 ) 情報薬科学分野西谷直之教授 情報薬科学分野 医学部臨床検査医学講座 対象学年 2 期間後期 区分 時間数 講義 18 時間 単位数 1 単位 学習方針 ( 講義概要等 ) 感染症学では既習の微生物学の知識を基にして 感染症の侵入門戸

年219 番 生体防御のしくみとその破綻 (Immunity in Host Defense and Disease) 責任者: 黒田悦史主任教授 免疫学 黒田悦史主任教授 安田好文講師 2中平雅清講師 松下一史講師 目的 (1) 病原体や異物の侵入から宿主を守る 免疫系を中心とした生体防御機構を理

9. 相手の理解力にあわせた説明をすることができる 10. 自己を分析し自己理解できる 11. 心理社会的アセスメントの方法について説明できる 12. 人的 物理的環境が健康に及ぼす影響について説明できる 13. 自己の看護の向上に向けて 看護の振り返りや自己洞察の重要性について説明できる 授業日程

月 6 日金 幼児期の子どもの健康障害と看護 2 川崎病幼児期の子どもの健康障害と看護 3 髄膜炎 月 13 日金 C401 学童期の子どもの健康障害と看護 2 糖尿病学童期の子どもの健康障害と看護 3 紫斑病看護過程 3 まとめネフローゼ症候群の子


公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

平成 30 年 12 月 26 日 オルソケラトロジーレンズ添付文書自主基準 改定第 3 版 一般社団法人日本コンタクトレンズ協会 オルソケラトロジーレンズ添付文書自主基準 ( 以下 本自主基準 という ) について 今般 オルソケラトロジーガイドライン が改定され 第 2 版が発行されたことに伴い

PowerPoint プレゼンテーション

い結合組織性の瞼板がある 瞼板中には 30~40 個の瞼板腺 ( マイボーム Meibome 腺 ) が一列に存在し 導管は眼瞼後縁に開口する 前縁には 睫毛 ( まつ毛 ) が 2~3 列あり その根部に睫毛腺 ( モル Moll 腺 ) また脂腺 ( ツァイス Zeiss 腺 ) が開く 涙腺は

60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起

Transcription:

眼科学 責任者 コーディネーター 眼科学講座黒坂大次郎教授 担当講座 学科 ( 分野 ) 担当教員 眼科学講座 黒坂大次郎教授 町田繁樹准教授 木村桂講師 後藤恭孝助教 菅原剛助教 橋爪公平助教 対象学年 4 期間前期 区分 時間数 講義 17 時間 学習方針 ( 講義概要等 ) 視機能の回復 改善 維持および失明の予防を最大の目的とする 視器および視覚系 眼付属器の構造と機能の理解し 疾患病態を把握して診断 治療を行い 形態と機能の修復を果たし より良い視覚の質 (Quality of Vision) を提供する このための知識と技能の体系である 一般目標 (GIO) 視覚の生理学および視覚の異常 視覚障害や失明につながる視覚器あるいは視覚器を支える眼付属器の疾患の理解と それらの適切な診断 治療の考え方について修得する 到達目標 (SBO) 1. 視器の発生の過程について説明できる 2. 視覚の成立機序について 角膜から網膜まで さらに視路と視中枢のレベルまでを説明できるる 3. 眼科診察の手順と主要な検査を述べることができる 4. 眼瞼 結膜 涙器の解剖と生理およびその病態と治療について説明できる 5. 眼球運動の神経機構およびその異常と原因について説明できる 6. 両眼視の神経機構および弱視 斜視の異常と治療について述べることができる 7. 瞬目 涙液分泌 瞳孔反応の神経機構 主な異常とその原因について説明できる 8. 角膜 水晶体 虹彩 毛様体の解剖と生理 主な異常とその治療について説明できる 9. 硝子体 網膜 脈絡膜の解剖と生理 主な疾患とその治療について説明できる 10. 緑内障の病態を理解し その種類を列挙し 診断と治療について説明できる 11. 視神経 視路と視野の異常およびその病巣の部位診断について説明できる

12. 眼窩の病変 眼外傷 救急疾患の主要なものを列挙し 診断と対処法について説明できる 13. 全身性疾患と視覚器の異常との関連性を説明できる 14. ロービジョンおよび視覚障害者のリハビリテーションについて理解し 正しい概念を述べるこことができる 講義日程 ( 矢 ) 西 104 1-D 講義室 講義 月日曜日時限講座 ( 学科 ) 担当教員講義内容 4/8 月 3 眼科学講座黒坂大次郎教授眼科学入門 4/8 月 4 眼科学講座黒坂大次郎教授白内障 4/15 月 3 眼科学講座木村桂講師視機能 4/15 月 4 眼科学講座木村桂講師網膜疾患 4/22 月 3 眼科学講座後藤恭孝助教結膜 4/22 月 4 眼科学講座後藤恭孝助教角膜 5/13 月 3 眼科学講座町田繁樹准教授神経眼科 5/13 月 4 眼科学講座町田繁樹准教授糖尿病 網膜剥離 5/20 月 3 眼科学講座菅原剛助教緑内障 全身疾患 5/27 月 3 眼科学講座橋爪公平助教神経眼科 5/27 月 4 眼科学講座橋爪公平助教眼窩 涙器

教科書 参考書等 教 教科書参 参考書推 推薦図書 書籍名著者名発行所発行年 図解眼科吉村長久他金芳堂 2008 成績評価方法 全体の評価に準じる 特記事項 その他 なし 授業に使用する機器 器具と使用目的 使用区分機器 器具の名称台数使用目的 登録済の機器 器具はありません

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 4 月 8 日講義担当者 黒坂大次郎講義内容 眼科学入門 目標 視覚の特徴を理解し 眼科プライマリーケアをマスターする必要な予備知識 1. 眼球の解剖講義内容 1. 視覚 視器の発達 2. 主要症状 (1) 急激な視力低下 (2) 眼痛 (3) 飛蚊症 (4) 眼性疲労 (5) 霧視 3. プライマリーケア (1) 網膜中心動脈閉塞症 (2) アルカリ眼外傷 (3) 緑内障発作 (4) 異物飛入 Minimum requirement 視力低下 眼痛 網膜中心動脈閉塞症 アルカリ眼外傷 緑内障発作

眼科学 4 学年 講義予定日時 2013 年 4 月 8 日 講義担当者 黒坂大次郎 講義内容 白内障 目標 老視 屈折異常 白内障の症状 治療を理解する 必要な予備知識 1. 眼球の解剖 2. 光学の基礎知識 講義内容 1. 白内障の原因 2. 白内障の症状 3. 白内障手術の術前検査 4. 白内障手術 5. 白内障術後管理 6. 屈折異常 7. 調節異常 ( 老視 ) Minimum requirement 加齢白内障 霧視 眼軸長 角膜屈折力 超音波乳化吸引術 眼内レンズ 近視 遠視 乱視 老視

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 4 月 15 日講義担当者 木村桂講義内容 角膜疾患 目標 代表的角膜疾患について臨床所見 治療法を理解する 必要な予備知識 1. 代表的起因菌の特性 2. 代表的治療薬の作用機序講義内容 1. 角膜の正常構造 (1) 角膜上皮 角膜実質 角膜内皮の生理機能 2. 角膜感染症 (1) 細菌性角膜炎の所見 治療 (2) ヘルペス性角膜炎の所見 治療 (3) 真菌性角膜炎の所見 治療 (4) アカントアメーバ角膜炎の所見 治療 (5) CL 関連角膜感染症 3. 角膜ジスロトフィー (1) 顆粒状角膜ジストロフィーの所見 治療 (2) 斑状角膜ジスロトフィーの所見 治療 (3) 格子状角膜ジストロフィーの所見 治療 (4) 膠様適状角膜ジストロフィーの所見 治療 4. ドライアイ (1) 涙液の構造 (2) ドライアイの診断基準 (3) ドライアイの検査法

(4) シェーグレン症候群の診断基準 治療 Minimum requirement 肺炎球菌 緑膿菌の感染パターンの違い ヘルペス性角膜炎上皮型 実質型の違い ドライアイの診断基準

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 4 月 15 日講義担当者 眼科木村桂講義内容 結膜疾患 目標 代表的角膜 眼瞼疾患について臨床所見 治療法を理解する 必要な予備知識 1. 代表的起因菌の特性 2. 代表的治療薬の作用機序講義内容 1. 結膜 眼瞼の正常構造 (1) 眼瞼 球結膜 眼瞼の筋肉 分泌腺 2. 充血 (1) 結膜充血の所見 (2) 毛様充血の所見 (3) 球結膜下出血 3. 翼状片 (1) 初発 再発翼状片の所見 治療 4. 眼瞼分泌関係の疾患 (1) 麦粒腫 (2) 霰粒腫 5. 眼瞼 (1) 眼瞼内反 眼瞼外販の治療 (2) 眼瞼下垂 6. 瞼球癒着 (1) スチーブンス ジョンソン症候群 (2) 眼類天疱瘡

7. 結膜炎 (1) 細菌性結膜炎 淋菌性結膜炎 (2) クラミジア結膜炎 (3) ウイルス性結膜炎 ( 流行性角結膜炎 咽頭結膜熱 急性出血性結膜炎 ) (4) アレルギー性結膜炎 ( 春季カタルを含む ) 8. 角結膜の腫瘍 (1) 上皮内癌 悪性黒色腫 (2) 基底細胞癌 扁平上皮癌 脂腺癌 Minimum requirement 結膜充血 毛様充血の違い 麦粒腫 霰粒腫の違い ウイルス性結膜炎の診断ポイント

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 4 月 22 日 ( 月 ) 場所 講義担当者 眼科後藤恭孝 講義内容 緑内障 目標 開放隅角緑内障および閉塞隅角緑内障について 疫学 発症機序 臨床像 治療法 予後の違いを理解する 必要な予備知識 1. 眼房および隅角の解剖および組織 微細構造 2. 房水の産生 循環 流出 3. 眼圧の調整機構および上昇または下降を来す要因 4. 視神経乳頭の構造 5. 網膜と視野との関係 6. 眼圧下降薬 講義内容 1. 緑内障について 2. 緑内障検査 ( 細隙灯顕微鏡検査 眼圧測定 隅角検査 眼底検査 視野検査 ) 3. 緑内障の分類および疫学 病態生理 診断基準 治療法 予後 (1) 原発開放隅角緑内障 1 正常眼圧緑内障 (2) 原発閉塞隅角緑内障 1 急性緑内障発作 (3) 続発開放隅角緑内障 (4) 続発閉塞隅角緑内障

(5) 発達緑内障 (6) 高眼圧症 Minimum reqirement 原発開放隅角緑内障と原発閉塞隅角緑内障の発症機序 臨床像 治療法 予後の違い

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 4 月 22 日 ( 月 ) 場所 講義担当者 眼科後藤恭孝 講義内容 網膜剥離 目標 網膜剥離について 疫学 発症機序 臨床像 治療法 予後を理解する 必要な予備知識 1. 網膜の解剖および組織 微細構造 2. 硝子体の解剖および組織 微細構造 3. 硝子体の物理的性状と機能の関係 4. 脈絡膜の解剖および組織 微細構造 講義内容 1. 網膜剥離について 2. 網膜剥離の分類および疫学 病態生理 診断基準 治療法 予後 (1) 裂孔原性網膜剥離 1 2 3 網膜裂孔 網膜円孔 周辺部網膜変性 (2) 増殖硝子体網膜症 (3) 非裂孔原性網膜剥離 1 2 牽引性網膜剥離 滲出性網膜剥離 Minimum reqirement 裂孔原性網膜剥離 滲出性網膜剥離および牽引性網膜剥離の発症機序 臨床像 治療法 予後の違い

眼科学 4 学年 講義予定日時 2013 年 5 月 10 日 講義担当者 町田繁樹 講義内容 黄斑疾患および遺伝性網膜疾患 目標 黄斑疾患および遺伝性網膜疾患の 疫学 病態 症状 臨床所見 治療および 予後を理解する 必要な予備知識 1. 正常な眼底所見 2. 網膜および黄斑の解剖学的な構造正常な眼底所見 3. 網膜の機能 4. 黄斑部の特殊性 5. 黄斑疾患の症候学 講義内容 1. 網膜の解剖と機能 1) 網膜を構成する細胞の種類とその機能 2. 網膜疾患に必要な検査の意義と所見 1) 光干渉断層計 2) 蛍光眼底造影 3) 網膜電図 4) 視野検査 5) 暗順応計 3. 黄斑疾患に特徴的な症状 4. 黄斑疾患の各論 1) 加齢黄斑変性 2) 中心性漿液性網脈絡膜症 3) 網膜細動脈瘤 4) 黄斑円孔

5) 黄斑前膜 6) 強度近視による網脈絡膜萎縮 5. 先天性眼底疾患の各論 1) 網膜色素変性 2) 錐体ジストロフィ 小口病 Minimum requirement 加齢黄斑変性 黄斑円孔 黄斑前膜 中心性漿液性網脈絡膜症の眼底 光干渉断層計所見 網膜色素変性の視野 眼底所見 光視症 飛蚊症 夜盲 網膜電図

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 5 月 10 日講義担当者 町田繁樹講義内容 糖尿病による眼合併症目標 糖尿病の眼合併症の 疫学 病態 症状 臨床所見 治療および予後を理解する 必要な予備知識 1. 正常な眼底所見 2. 網膜および黄斑の解剖学的な構造正常な眼底所見 3. 網膜の機能 4. 黄斑部の特殊性 5. 黄斑疾患の症候学 6. 前眼部の解剖 7. 房水の産生と流出経路 8. 外眼筋とその神経支配 講義内容 1. 蛍光眼底造影所見の読み方 2. 糖尿病の眼合併症の各論 1) 糖尿病白内障 2) 糖尿病網膜症 3) 血管新生緑内障 4) 外眼筋麻痺 Minimum requirement 単純糖尿病網膜症 前増殖糖尿病網膜症 増殖糖尿病網膜症 血管新生 無灌流域 点状出血 毛細血管瘤 硬性白斑 軟性白斑

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 5 月 20 日講義担当者 菅原剛講義内容 眼球運動障害 視神経炎 目標 眼球運動障害 視神経炎の疫学的特徴, 臨床像, 診断, 原因, 治療について理解する. 必要な予備知識 1. 眼球運動に関わる脳神経 2. 対光反射経路 3. 視神経 視路の解剖講義内容 1. 核および核下性眼球運動障害 2. 核上性眼球運動障害 3. 眼窩吹き抜け骨折 4. 斜視 5. 視神経炎の疫学的特徴, 病型, 臨床像, 画像診断, 治療 Minimum requirement 複視 動眼神経麻痺 滑車神経麻痺 外転神経麻痺 眼窩吹き抜け骨折 視神経炎 視神経症

眼科学 4 学年 講義予定日時 2013 年 5 月 27 日 講義担当者 橋爪公平 講義内容 ぶどう膜炎 目標 ぶどう膜炎の原因となる 3 大ぶどう膜炎と感染性ぶどう膜炎について 疫学 眼所見 必要な検査 治療法 予後を理解する 必要な予備知識 1. ぶどう膜 網膜の解剖 2. 正常な眼底所見 3. 蛍光眼底造影検査の意義 講義内容 1. ぶどう膜炎の分類 肉芽腫性ぶどう膜炎と非肉芽腫性ぶどう膜炎 前部ぶどう膜炎と後部ぶどう膜炎 2. 三大ぶどう膜炎の疫学 眼所見 必要な検査 治療法 予後 原田病 ベーチェット病 サルコイドーシス 3. 感染性ぶどう膜炎の眼所見 検査 治療法 予後 急性網膜壊死 サイトメガロウイルス網膜炎 真菌性ぶどう膜炎 Minimum requirement 三大ぶどう膜炎の眼外症状 HLA との相関 前房蓄膿 ウイルス DNA の PCR 初発症状 予後 網膜光凝固 ステロイド 抗 VEGF 製剤

眼科学 4 学年講義予定日時 2013 年 5 月 27 日講義担当者 橋爪公平講義内容 高血圧と網膜血管閉塞症 目標 高血圧や動脈硬化に伴う眼底の変化や疾患について 眼所見 治療法 予後を理解する 必要な予備知識 正常な眼底所見蛍光眼底造影検査の意義講義内容 1. 高血圧網膜症 2. 網膜静脈疾患網膜中心静脈閉塞症 網膜静脈分枝閉塞症 3. 網膜動脈疾患網膜中心動脈閉塞症 Minimum requirement 眼科の救急疾患 cherry red spot