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図 起床してから携帯電話を確認するまでの時間 日本では 起床後直ちに携帯電話を確認するユーザーの比率が であり 他の先進国より高い Q. 起床してから携帯電話 * を確認するまでの時間は? 0 8 わからない 3 時間以上 6 2~3 時間以内 時間以内 30 分以内 5 分以内 5 分以内 34%

目次 国内企業の事例から学ぶこと これからの課題 GRC Technology の活用 なぜデロイトがクライアントから選ばれているのか 本資料の意見に関する部分は私見であり 所属する法人の公式見解ではありません 2

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統合型リゾート (IR:Integrated Resort) ~ ゲーミング ( カジノ ) 市場及び主要 IR 施設の概要 ~ 2014 年 11 月 IR ビジネス リサーチグループリーダー 有限責任監査法人トーマツパートナー 仁木一彦 当該資料中 意見に亘る部分は著者の私見であり 著者の属する

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2004年7月

目次 調査趣旨 概要等 3 適用初年度の開示事例分析 6 補足調査 コーポレートガバナンスガイドラインの開示状況 18 ( 参考資料 ) コーポレートガバナンス コードの概要 24 本資料は当法人が公表情報を基に独自の調査に基づき作成しております その正確性 完全性を保証するものではございませんので

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コーポレート機能の仕組みが企業変革の障壁に グローバルでの競争激化とデジタル化の進展により 日本企業を取り巻く事業環境は急速に変化しています 従来の市場の枠組みが壊れ他業種プレイヤーがテクノロジーを武器に新たに市場参入してくる中 戦い方を大きく変えなければなりません また顧客のニーズや価値観の変化に

目次 調査の背景と調査の意義 3 システム会社依存度の次元分解 ~ 因子分析 11 本調査の概要 4 推定システム会社依存度の 3 因子と経験年数からの分析 12 経験年数との相関分析 5 各因子の 推定システム会社依存度への影響を解析 13 経験年数との相関分析結果の解釈 6 システム会社の手配す

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う というコスト意識を持った提案が出てくることはほとんどないことに不満と不安を抱いていたのである しかし これまでは業績も右肩上がりであったこともあり あえて社員のやる気に水を差すようなやり方はすまいと 目をつぶってきた しかし 今回の話は別だ このグローバル化が実現しなければ A 社は将来的に衰退

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1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

図表 1 中期経営計画と要員計画 年における 対 11 年比 売り上げ ( 百万円 ) 79,200 91, , , , 海外売上高 15,849 26,163 39,900 52,272

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[ 図表 1]S 社の正社員構成イメージ なるほど 当社では国内旅行市場が急成長していたバブル期に大量採用を行っているが そのとき採用した人材が人員数のピークになっているということか この要員構成に 年齢給などの安定的な昇給という人事制度 運用が掛け合わさることで 大幅な人件費単価の上昇が過去から現

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2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

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IFRS 第 11 号および IFRS 第 12 号は 不動産業界におけるジョイント アレンジメントの会計処理について重要な影響を及ぼす可能性がある ジョイント アレンジメントは 例えば リスクの共有 資金調達 付加的な専門的ノウハウを取り入れる手段といった様々な理由により 不動産業界では一般的であ

能と思われます ミーティングの参加メンバーから まあ そうだな という空気が流れてからしばらくの沈黙の後 人事部長は一つの質問を口にした 新卒採用をストップして 将来的なサービス水準を維持できるのだろうか? 採用をストップすることのリスクとは 人事部長は言葉を続けた 昔の話になるが バブル崩壊の際も

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支給開始日以前に カ月の標準報酬月額がある場合 06 年 月 日まで 06 年 4 月 日以降 休んだ日の標準報酬月額 0 日 / 支給開始日以前の継続した カ月間の各月の標準報酬月額の平均額 0 日 / ( 例 ) 支給開始日以前の継続した カ月間に 標準報酬月額が 6 万円の月が カ月 0 万円

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要員 人件費を最適化し 人的生産性を最大化せよ 要員を捻出し もうかる支店に人材を集中投資せよ!( 前編 ) 高山俊たかやましゅんデロイトトーマツコンサルティング ( 株 ) シニアコンサルタント 各支店の要員 人件費を最適化せよ! 今回の主役は 旅行業 A 社である A 社は東日本を中心に約 20

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

出所 : ブレードランナー 2049 公式サイト 総務省 HP 2

支店タイプ別の大まかな傾向は分かったが 平均値だけだとやはり情報が足りないな 例えば フラッグシップ でも人件費効率が小さい支店や 郊外 ( 駅周辺 ) でも規模が大きな支店もあるだろう そういった状況もうまく 見える化 できないかな そういえば 箱ひげグラフ という見せ方を聞いたことがあります ち

人が中国の税務上の居住者として扱われる基準が引き下げられている 以下は中国の居住者と非居住者の納税義 務をまとめた表である 表 1 < 累進課税を導入 > 現行の個人所得税法では典型的な分離課税を採用している つまり当該税制の下では課税所得は 11 項目 2 に分けて個別に税金計算して徴税されている

CHRO/CXO向け人事変革ラボのご提案

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

Report

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

官民連携(Public Private Partnership)第3 回

スピンオフに関する組織再編税制の改正 PwC 税理士法人 国際税務 /M&A タックスグループディレクター原嵩 はじめに 2017( 平成 29) 年度税制改正では事業再編の環境整備のために 経営戦略に基づく先を見据えたスピード感のある事業再編等を加速するため 特定事業を切り出して独立会社とするスピ

予想されうる、投資家からの質問・関心事項(1)

目次 1. はじめに 労働の免除並びに労働しない場合の報酬について 経済的補助 産休からの復帰... 1 (1) 雇用契約から逸脱した雇用... 2 (2) 賃金の改定... 2 (3) 職種に関する変更... 2 (4) 労働時間に関する変更 -パー

(1) 新 規 設 立 に 関 するもの 以 下 の 会 社 形 態 業 態 における 最 低 資 本 金 登 録 資 本 の 払 込 期 限 の 要 求 などが 撤 廃 されました 会 社 形 態 業 態 関 連 規 定 主 な 改 定 条 文 と 内 容 株 式 会 社 外 商 投 資 株 式

世界モバイル利用動向調査 2017

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

平成30年3月決算における税務上の留意事項

匯発 [2014]36 号の詳細は以下の通りです (1) 外貨資本金に係る人民元転の原則外貨資本金の自由元転制度 2 は上海自由貿易試験区において他地域に先駆けて実施されました 匯発 [2014]36 号では 以下 16 区域に対しても外貨資本金の自由元転を実行すると定めました これにより 試行区域

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

218 年分以降の配偶者控除額は夫の年収に応じて減っていきます 217 年分までは が 13 万円 ( 合計所得金額 38 万円 以下であれば 夫の年収にかかわらず 配偶者控除額 38 万円 ( 住民税は 33 万円 を夫の所得から控除できました 218 年分以降は が 13 万円 ( 合計所得金額

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2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

株式買収価格の調整方法

また 国外財産調書制度は 2013 年 12 月末の国外財産から調書の提出義務が始まりましたので 5,000 万円超の国外財産を保有の方はご留意ください これに関連して 国税庁より 2013 年 11 月 15 日に FAQ が発表されており FAQ は国税庁のホームページで閲覧等できます 資産税ニ

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

FTA EPAの 戦 略 的 活 用 -それはグローバル 経 営 の 重 要 なテーマです- 注 目 が 高 まるTPP( 環 太 平 洋 戦 略 的 経 済 連 携 協 定 ) RCEP( 東 アジア 地 域 包 括 的 経 済 連 携 ) 日 欧 EPAをはじめ すでに 発 効 されているFTA

1. dia

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特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 2 恩給等受給者の源泉徴収票等作成事務 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 恩給等受給者の源泉徴収票等作成事務における特定個人情報ファイルの取扱いに当たり 同ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼすもの

基礎からのM&A 講座 第9 回 M&A の論点 (2)ストラクチャー

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

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4 共済組合 共済組合は 組合員及びその家族の相互救済を目的とした社会保障制度です 病気 負傷 出産などに対する 短期給付事業 退職 障害または死亡に対する 長期給付事業 及び組合員の健康管理 福利厚生 診療所の運営 または貯金 貸付等を行う 福祉事業 の三つの主な事業を行っています 特許庁の職員と

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Global Tax Update ドイツ 税理士法人トーマツ 2015 年 3 月 本ニュースレターは 英文ニュースレターの翻訳版です 日本語訳と原文 ( 英文 ) に差異が生じた場合には 原文が優先されます 所得税 社会保険制度の改正および最低賃金制度の創設 2015 年の賃金税と社会保障制度に関しては 多くの改正が行われている 主な項目としては ドイツ最低賃金制度の創設と賃金税および社会保障制度の改正に対する影響である 当記事では 給与支払に関し知るべき重要な改正について解説する ( なお 以下の解説は 2015 年に適用される規定を記載しており改正事項以外も含まれている ) (1) 所得税法の改正 賃金税クラスなどの租税属性は電子申請のみとなっている (ELStAM:Elektronische Lohnsteuerabzugsmerkmale) この租税属性の変更については 引き続き書面により 従業員の所轄税務署に提出されなければならない 旅費 2014 年 1 月 1 日の法律に係る新規則 ( 第一勤務地の定義など ) 2015 年 1 月 1 日からの海外旅費手当の変更 給与等評価額 ( これらに係る社会保険料とも関連 ) 会社費用負担の朝食 1.63 ユーロ 会社費用負担の昼食 / 夕食 3.00 ユーロ その他現物給与は 月額 44.00 ユーロまで非課税 当該限度額を超えた場合には ベネフィット / 支給の全額が課税対象となる これには 分離課税の対象となる現物給与は含まれない 会社行事 ( クリスマス会等 ): 当該非課税制度に関し 非課税が一人当たり 110.00 ユーロに変更されている これは 最大 2 つの行事まで適用される すべての付随コスト ( 賃借料 家族分など ) についても含まれる必要がある 超過額は賃金税の課税対象となる ( なお分離課税は可能 ) 所得税法 37b の現物給与に対する課税は 販促ギフトと非居住者には無関係 誕生日プレゼントなどの少額の贈物の非課税限度が 40.00 ユーロから 60.00 ユーロに変更 1

(2) 社会保険法の改正 健康保険料 14.60%( 会社負担分 7.3% 従業員負担分 7.3%) 介護保険料 2.35%( 子供がいない場合は 0.25% 加算 ) 年金保険料 18.70% 失業保険料 3.00% 法定倒産保険料 0.15% 健康保険の追加 健康保険会社による ( 従業員負担 ) 追加健康保険の平均 0.9% 社会保険料の適用所得限度額 健康 / 介護保険料に関する適用所得限度額月額 4,125.00 ユーロ 年額 49,500.00 ユーロ ( 年間の法定報酬限度額 54,900.00 ユーロ 特別年間法定報酬限度額 49,500.00 ユーロ ) 年金保険料と失業保険料の適用所得限度額 旧西ドイツ地域 月額 6,050.00 ユーロ 年間 62,400.00 ユーロ 旧東ドイツ地域 月額 5,200.00 ユーロ 年間 62,400.00 ユーロ 健康保険料および介護保険料に関する非課税補助限度額 プライベート健康保険のメンバー最高で半額 健康保険料 301.13 ユーロ 介護保険料 48.47 ユーロ 少額賃金雇用の上限額は 450.00 ユーロである この ミニジョブ は 法定年金保険の対象となるが 非 課税とすることが可能である 少額賃金で一時的な労働者は その他の同様の労働関係の有無を開示 する必要がある 雇用が 3 カ月または 70 日を超えないときは 一時的な雇用となる 低所得者に関する限度額は 325.00 ユーロのままで変更はない 雇用者は子供がいない従業員の介 護保険追加額を負担する必要がある 現物給与の月額評価額 住居負担 223.00 ユーロ 食事 ( 合計 ) 229.00 ユーロ 朝食 49.00 ユーロ 昼食 / 夕食 各 79.00 ユーロ 2

保険料の報告および社会保険料の支払期日 ( 法定 ) 月 最終第 5 銀行営業日 ( 報告 ) 最終第 3 銀行営業日 ( 支払 ) 1 月 26 28 2 月 23 25 3 月 25 27 4 月 24 28 5 月 22 27 6 月 24 26 7 月 27 29 8 月 25 27 9 月 24 28 10 月 26 28 11 月 24 26 12 月 22 28 健康保険に関し保険会社が追加でチャージしたり保険料率を引き上げる場合には 従業員は解約することが できる特別な権利が付与されている 新しい健康保険の会社に拘束される期間に変更はない (3) その他 育児休暇の拡充 介護休暇の拡充 (4) 最低賃金制度 2014 年 8 月 16 日に制定された協約自治強化法案 (Tarifautonomiestärkungsgesetz) に基づき ドイツ全土 での最低賃金制度が達成されるために異なるルールが設定されている 労働協約は 公表された上で一般的 に拘束されるもので 労働者派遣法 (Arbeitnehmer-Entsendegesetz) は あらゆる産業に適用される 創設 された最低賃金法 (Mindestlohngesetz) では 2015 年 1 月 1 日にドイツに従業員を有するドイツおよび外国 の雇用者に適用される 最低賃金は 1 時間当たり最低 8.50 ユーロである 支払は 合意された日か 実際 に働いた月の翌月の銀行最終営業日 ( フランクフルトの ) までに支払われる必要がある 最低賃金は法令上 の義務であり 違反した場合には 500,000 ユーロまでのペナルティーが課され 税関の検査官がモニターす ることになっている 最低賃金不適用者 職業訓練者 採用候補者 ( 就職前研修 ) 職業訓練未了の 18 歳未満の者 ボランティア 長期失業者の雇用後の最初の 6 カ月間 短期契約の新聞配達員 擬似労働者 3

訓練者に適用される例外規定原則として 最低賃金制度はすべての訓練者に適用されるが 次の例外がある 学校 大学 訓練規則 共同教育を法律で規定されている大学の義務的なインターンシップ 3 カ月内の学習を目的とした職業訓練または準備の体験のためのインターンシップ インターンシップが終了しなかった場合の 3 カ月内の職業訓練あるいは学習 社会保障法 (SGB)III 54 条 a に規定されている資格または就職前の研修報告および文書上の必要事項すべての雇用者は どのミニジョブ対象者に関しても 始業 終業 業務時間に関し書面での記録を残さなければならない これらの記録は 業務が行われた日から 7 日間以内に作成され 最低でも 2 年間保管されなければならない すぐに通知が必要となる業種に関しては これらのリポートは すべての従業員に対して作成されなければならない 4

過去のニュースレター 過去に発行されたニュースレターは 下記のウェブサイトをご覧ください www.deloitte.com/jp/tax/nl/eu 本件に関するお問い合わせ Deloitte & Touche GmbH, Japanese Services Group Düsseldorf 佐藤光俊 +49-(0)211-8772-2099 misato@deloitte.de 金井聰 +49-(0)211-8772-2474 skanai@deloitte.de ニュースレター発行元税理士法人トーマツ東京事務所 100-8305 東京都千代田区丸の内三丁目 3 番 1 号新東京ビル 5 階 TEL: 03-6213-3800( 代 ) email: tax.cs@tohmatsu.co.jp 会社概要 :www.deloitte.com/jp/tax-co 税務サービス :www.deloitte.com/jp/tax-services 本資料に記載されている内容の著作権はすべてデロイトトゥシュトーマツリミテッド そのメンバーファームまたはこれらの関連会社 ( 税理士法人トーマツを含むがこれに限らない 以下 デロイトネットワーク と総称します ) に帰属します 著作権法により デロイトネットワークに無断で転載 複製等をすることはできません 本資料は 関連税法およびその他の有効な典拠に従い 例示の事例についての現時点における一般的な解釈について述べたものです デロイトネットワークは 本資料により専門的アドバイスまたはサービスを提供するものではありません 貴社の財務または事業に影響を及ぼす可能性のある一切の決定または行為を行う前に 必ず資格のある専門家のアドバイスを受ける必要があります また本資料中における意見にわたる部分は筆者の私見であり デロイトネットワークの公式見解ではありません デロイトネットワークの各法人は 本資料に依拠することにより利用者が被った損失について一切責任を負わないものとします デロイトトーマツグループは日本におけるデロイトトウシュトーマツリミテッド ( 英国の法令に基づく保証有限責任会社 ) のメンバーファームおよびそのグループ法人 ( 有限責任監査法人トーマツ デロイトトーマツコンサルティング合同会社 デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社 税理士法人トーマツおよび DT 弁護士法人を含む ) の総称です デロイトトーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり 各法人がそれぞれの適用法令に従い 監査 税務 法務 コンサルティング ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています また 国内約 40 都市に約 7,900 名の専門家 ( 公認会計士 税理士 弁護士 コンサルタントなど ) を擁し 多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています 詳細はデロイトトーマツグループ Web サイト (www.deloitte.com/jp) をご覧ください Deloitte( デロイト ) は 監査 コンサルティング ファイナンシャルアドバイザリーサービス リスクマネジメント 税務およびこれらに関連するサービスを さまざまな業種にわたる上場 非上場のクライアントに提供しています 全世界 150 を超える国 地域のメンバーファームのネットワークを通じ デロイトは 高度に複合化されたビジネスに取り組むクライアントに向けて 深い洞察に基づき 世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています デロイトの約 210,000 名を超える人材は standard of excellence となることを目指しています Deloitte( デロイト ) とは 英国の法令に基づく保証有限責任会社であるデロイトトウシュトーマツリミテッド ( DTTL ) ならびにそのネットワーク組織を構成するメンバーファームおよびその関係会社のひとつまたは複数を指します DTTL および各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組織体です DTTL( または Deloitte Global ) はクライアントへのサービス提供を行いません DTTL およびそのメンバーファームについての詳細は www.deloitte.com/jp/about をご覧ください 2015. For information, contact Deloitte Tohmatsu Tax Co. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited 5