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2.2.2 外国語特許出願の場合 2.4(2) を参照 2.3 第 184 条の 5 第 1 項に規定された書面 (1) 日本語特許出願 外国語特許出願を問わず 国際特許出願の出願人は 国内書面提出期間 ( 注 ) 内に 出願人 発明者 国際出願番号等の事項を記載した書面 ( 以下この部において 国

出願人のための特許協力条約(PCT) -国際出願と優先権主張-

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PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -AL AL 1 頁 工業所有権総局 (GDIP) ( アルバニア ) ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 AL.Ⅰ 委任状 附属書 AL.Ⅱ 略語のリスト国内官庁 : 工業所有権総局 (GD

欧州特許庁における審査期間短縮手段 背景欧州出願は 日本 米国と比較して係属期間が長い また 欧州出願では 登録まで出願維持年金を特許庁に支払う必要があり 係属期間が長くなると費用が高くなる そこで 早期権利化と 権利化にかかる費用の削減のために 欧州特許庁における審査期

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PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -SA S A 1 頁 サウジ特許庁 (SPO) ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 SA.Ⅰ 略語のリスト国内官庁 : サウジ特許庁 (SPO) Law: 特許, 集積回路配置デザイン, 植

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作成日 :2006 年 10 月 1 日 世界知的所有権機関 World Intellectual Property Organization (WIPO) 所在地 :34 chemin des Colombettes, 1211 GENEVE 20, Switzerland Tel : (41 2

特許制度 1. 現行法令について 2001 年 8 月 1 日施行 ( 法律 14/2001 号 ) の2001 年改正特許法が適用されています 2. 特許出願時の必要書類 (1) 願書 (Request) 出願人の名称 発明者の氏名 現地代理人の氏名 優先権主張の場合にはその情報等を記載します 現

PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -RU RU 1 頁 連邦知的所有権行政局 (ROSPATENT)( ロシア連邦 ) ( 指定官庁又は選択官庁 ) 目 次 国内段階 - 概要 国内段階の手続 附属書手数料 附属書 RU.Ⅰ 特許国内処理請求様式 附属書 RU.Ⅱ 実用新案国内処理請求

Ⅰ. はじめに 近年 企業のグローバル化や事業形態の多様化にともない 企業では事業戦略上 知的財産を群として取得し活用することが重要になってきています このような状況において 各企業の事業戦略を支援していくためには 1 事業に関連した広範な出願群を対象とした審査 2 事業展開に合わせたタイミングでの

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間延長をしますので 拒絶査定謄本送達日から 4 月 が審判請求期間となります ( 審判便覧 の 2.(2) ア ) 職権による延長ですので 期間延長請求書等の提出は不要です 2. 補正について 明細書等の補正 ( 特許 ) Q2-1: 特許の拒絶査定不服審判請求時における明細書等の補正は

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目次 < 共通情報 > 1. 加盟している産業財産権関連の条約 2. 特許審査ハイウェイ実施状況 3. 現地代理人の必要性有無 4. 現地の代理人団体の有無 5. 出願言語 6. その他関係団体 7. 特許情報へのアクセス方法 < 特許制度 > 1. 現行法令について 2. 特許出願時の必要書類 3

指定 ( 又は選択 ) 官庁 CL PCT 出願人の手引 - 国内段階 - 国内編 -CL 国立工業所有権機関 ( チリ ) 国内段階に入るための要件の概要 3 頁概要 CL 国内段階に入るための期間 PCT 第 22 条 (1) に基づく期間 : 優先日から 30 箇月 PCT 第 39 条 (1

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Taro-052第6章1節(p ).jtd

ことができる 1. 特許主務官庁に出頭して面接に応じる と規定している さらに 台湾専利法第 76 条は 特許主務官庁は 無効審判を審理する際 請求によりまたは職権で 期限を指定して次の各号の事項を行うよう特許権者に通知することができる 1. 特許主務官庁に出頭して面接に応じる と規定している なお

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優先権意見及び回答

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Transcription:

ベトナム国家知的財産庁 (IP Viet Nam) と日本国特許庁 (JPO) との間の特許審査ハイウェイ試行プログラムに関するベトナム国家知的財産庁への申請手続 ( 仮訳 ) 出願人は 日本出願に基づく日ベトナム間の特許審査ハイウェイ ( 以下 PPH という) 試行プログラムに基づいて 以下の申請要件を満たすベトナム国家知的財産庁への出願 ( 以下 当該出願 という ) につき 関連する書類の提出を含む所定手続を行うことで早期審査を申請することができます PPH 試行プログラムを申請する場合には 出願人は ベトナム国家知的財産庁に申請様式を提出してください PPHの申請件数が年間 200 件 ( ただし 4 月 1 日から 9 月 30 日までの期間に 100 件を超えないものとし 10 月 1 日から翌年 3 月 31 日までの期間に年間件数 200 件に達するまでの残件数とします ) を超えた場合や その他の理由により 早期に特許審査ハイウェイ試行プログラムを終了することがあります 特許審査ハイウェイ試行プログラムを終了する場合は その旨が公表されます 必要に応じて PPH 試行プログラム実施中であっても 本ガイドラインを適宜改定する場合があります PPH 試行プログラムの試行は2019 年 4 月 1 日から3 年間行い 2022 年 3 月 31 日に終了いたしますが ベトナム国家知的財産庁と日本国特許庁の調査と評価の後に延長される可能性があります 1. 申請要件 (a) 当該出願 (PCT 出願の国内移行出願も含む ) が : (i) 日本出願に基づいて正当なパリ条約に基づく優先権を主張している出願である ( 別紙の図 A B C F G 及びH 参照 ) 又は (ii) JPOを受理官庁とする 優先権主張を伴わないPCT 出願の国内移行出願である (PCT/JPから始まる出願番号 以下 PCT/JP 出願という )( 別紙の図 I 参照 ) 又は (iii) 上記 (ii) でいうPCT/JP 出願に対し 優先権主張を伴わないPCT 出願に基づいて正当なパリ条約に基づく優先権を主張している出願であること ( 別紙の図 J K 及びL 参照 ) 当該出願が複数の日本出願又は優先権を伴わないPCT 出願を優先権の基礎とするもの 又は 当該出願が分割出願であっても 出願日が原出願に遡及し原出願が上記の (i) ~(iii) に該当するものであれば認められます 当該試行プログラムは 日本国特許庁の 実用新案 に基づく出願には適用されません 1

(b) 対応する日本出願が存在し すでに特許可能と判断された一又は複数の請求項を有すること 対応する出願には 優先権主張の基礎となる出願 優先権主張の基礎となる日本出願から派生した出願 ( 例えば日本出願の分割出願又は日本出願に基づいて国内優先権を主張している出願 ( 別紙の図 C を参照 )) PCT 出願の日本国内移行出願 ( 別紙の図 H I J K 及びL 参照 ) があります 請求項は 出願が特許査定となっていなくても 最新のオフィスアクションにおいて日本国特許庁の審査官が明確に当該請求項を特許可能であると特定した時に 特許可能と判断された ことになり 発明の単一性 明確性 明細書による裏付け等の不備がないことを示します オフィスアクションは 下記を含みます (a) 特許査定 (b) 拒絶理由通知書 (c) 拒絶査定 (d) 審決たとえば 下記の文例が拒絶理由通知書に記載されている場合 これらの請求項は特許可能と明示されたとします < 拒絶の理由を発見しない請求項 > 請求項 ( ) に係る発明については 現時点では 拒絶の理由を発見しない (c) PPH に基づく審査を申請する当該出願のすべての請求項が 対応する日本出願の特許可能と判断された一又は複数の請求項と十分に対応しているか 十分に対応するように補正されている 差異が翻訳や請求項の形式によるものであり 当該出願の請求項が日本出願の請求項と同一又は類似の範囲を有するか 当該出願の請求項の範囲が日本出願の請求項の範囲より狭い場合 請求項は 十分に対応 するとみなされます 例えば 日本出願の請求項において 明細書 ( 明細書及び / 又は請求項 ) に裏付けられている特徴を追加することにより限定する補正がなされた場合に より範囲の狭い請求項が生じます 日本国特許庁で特許可能と判断された請求項に対し 新たな又は異なったカテゴリーの請求項は 十分に対応しているとはみなされません 例えば 日本国特許庁における請求項が製品を製造する方法に関するもののみであり ベトナム国家知的財産庁において 対応する方法の請求項に従属した製品に関する請求項を導入した場合 当該出願の請求項は十分に対応しているとはみなされません PPH 試行プログラムの申請が承認された後に補正又は追加された請求項は 日本出願において特許可能と判断された請求項と十分に対応している必要はありません (d) 当該出願に関しベトナム国家知的財産庁において PPH 申請時に審査の着手がされ ていないこと ( 別紙 1 の図 M 参照 ). 2

(e) ベトナム国家知的財産庁において PPH 申請時又はその前に 審査請求が行われて いること 2. 提出書類 次の (a)~(d) の書類を PPH 申請に添付して提出する必要があります (a) 対応する日本出願に対して日本国特許庁から出された ( 日本国特許庁における特許 性の実体審査に関連する ) すべてのオフィスアクションの写し 及びその翻訳文 翻訳文の言語としてベトナム語又は英語が利用可能です 日本国特許庁のオフィスアクションがAIPN( 日本国特許庁のドシエアクセスシステム ) により提供されている場合には 審査官は AIPN を通じてオフィスアクション及びその機械翻訳文を入手可能なので 出願人はオフィスアクションの写し及びその翻訳文を提出する必要はありません ベトナム国家知的財産庁の審査官がAIPNによりオフィスアクションを得ることができない場合には 出願人は 必要書類を提供するよう通知され要請されます 1 (b) 対応する日本出願の特許可能と判断されたすべての請求項の写し 及びその翻訳文 翻訳文の言語としてベトナム語又は英語が利用可能です 日本国特許庁において特許可能と判断された請求項がAIPN( 日本国特許庁のドシエアクセスシステム ) により提供されている場合には 審査官は AIPN を通じてそれらを入手可能なので 出願人は請求項の写し及びその翻訳文を提出する必要はありません ベトナム国家知的財産庁の審査官がA IPNにより請求項を得ることができない場合には 出願人は 必要書類を提供するよう通知され要請されます (c) 日本国特許庁の審査官が引用した引用文献の写し引用文献が特許文献であれば 通常 ベトナム国家知的財産庁が有しているため提出を省略できます ただし ベトナム国家知的財産庁が特許文献を所有していない場合は 審査官の求めに応じて当該特許文献を提出する必要があります また 非特許文献は提出を省略できません 引用文献の翻訳文は提出不要です (d) 請求項対応表当該出願のすべての請求項と対応する日本出願の特許可能と判断された請求項との関係を示す請求項対応表を提出してください 請求項が直訳であるような場合には単に同一である旨を 単なる翻訳上の差異以上の違いがある場合には そのような差異があっても十分に対応していることを説明してくださ 1 翻訳は機械翻訳でも構いませんが 審査官が翻訳されたオフィスアクション又は請求項の概要を理解することができない場合には 審査官は出願人に翻訳文の再提出を求めることができます 3

い なお 上記 (a)~(d) の書類について 同時又はすでになされた他の手続きにおいてベト ナム国家知的財産庁に提出されている場合 その書類の写しを援用することにより当該書 類の添付の省略が可能です 3.PPH 試行プログラムに基づく早期審査手続ベトナム国家知的財産庁は 上記書類を添付した PPH 申請を受けた場合には PPH に基づく早期審査の対象になる出願であるか否かを判断します ベトナム国家知的財産庁が受理可能と判断した場合には 当該出願に PPH に基づく早期審査の対象案件として特別な地位が与えられます 当該申請が上記のすべての要件を満たさない場合には 不備事項が出願人に通知されます PPH に基づく早期審査の対象案件として特別な地位を与えない旨が通知される前に 不足文書を提出する機会が出願人に与えられます PPH に基づく早期審査の対象案件として特別な地位を与えない旨を通告された後でも 出願人は PPH の再申請を行うことができます 4. ベトナム国家知的財産庁 (IP Viet Nam) へ提出する PPH 申請書 4

ドシエ アクセス システム又は PATENTSCOPE において 上記 1の英語翻訳が提供されている (The office is requested to retrieve documents via the Dossier Access System or PATENTSCOPE) II. 先行庁におけるより特許可能な請求項 及び その翻訳文 (Patentable/Allowable Claims Determined by OEE and, if required, Translations) 3. 先行出願庁において特許可能と判断された全請求項の写しを添付する (A copy of all claims determined to be patentable/allowable by OEE is attached; or) ドシエ アクセス システム又は PATENTSCOOPE において 特許可能と判断された全請求項の情報が提供されている (The office is requested to retrieve documents via the Dossier Access System or PATENTSCOPE) 4. 上記 3のベトナム語又は英語の翻訳文を添付する (A translation of documents in 3 in a language accepted by the Office is attached; or) ドシエ アクセス システム又は PATENTSCOOPE において上記 3. の英語翻訳が提供されている (The office is requested to retrieve documents via the Dossier Access System or PATENTSCOPE) III. 引用文献 (Documents Cited in OEE Work Products (if required)) 5. 引用非特許文献を添付する (A copy of all documents cited in OEE work products is attached (excluding patent documents); or) 引用非特許文献も引用特許文献もなし (No references cited) IV. 先の提出書類の援用の表示 (Previously submitted documents) 6. 上記において 添付する とチェックを入れた書類のうち 先に提出した書類を援用する (If any of the above mentioned documents have been submitted before, please specify:) D. 請求項の対応関係 (Claims Correspondence) 先行庁の特許可能な全請求項と完全に一致する ( 請求項の削除 追加 並び替えが無く 請求項の文言が完全に一致する (All the claims in the application sufficiently correspond to the patentable/allowable claims in the OEE application; or) 請求項の対応関係は 以下の表に記載 (Claims correspondence is explained in the following table) 本出願の請求項 (Application Claims) 先行庁の対応請求項 (Corresponding OEE claims) 対応関係に関するコメント ( 複数の出願と対応する場 合は コメント欄に対応する出願番号も記載して下さ い )(Explanation regarding the correspondence) 6

出願人または代理人の氏名 (Name(s) of applicant(s) or representative(s) 提出日 (Date) 7

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9 別紙

10 別紙

11 別紙

12 別紙

13 別紙

14 別紙