平成 27 年 7 月 31 日第 1 回 HOP 推進協議会資料 1-1 平成 27 年度 HOP 構築事業の取組状況と課題について 北海道国際輸送プラットホーム推進協議会事務局
1. 北海道国際輸送プラットホームの取組内容 北海道国際輸送プラットホーム の構築に向け 平成 24 年 9 月より香港向けに新規に輸出を検討する事業者の参加を募り 商業ベースでサンプルを輸送し輸入者からの評価を行う サンプル輸送 を開始 また 恒常的な国際小口冷凍 冷蔵貨物の宅配輸送を行う HOP1 サービス を開始している 平成 27 年度は 協議会に参加する各企業等による新たな取組も順次進める 既存の取組み内容 海外へ食品を輸送する事業者対象 HOP1 サービス ( 対象国 : 香港 : 台湾 シンガポール マレーシア ) 北海道産品を段ボール 1 箱サイズから海外へ輸出できる 恒常的な国際小口冷凍 冷蔵貨物の航空輸送サービス 外国人観光客におみやげ品を販売する事業者対象 海外おみやげ宅配便 ( 対象国 : 香港 : 台湾 シンカ ホ ール マレーシア ) HOP1 サービスを活用した 外国人観光客向けの冷凍 冷蔵のおみやげ品宅配輸送サービス 外国人が現地で北海道産品を購入できるしくみ サンプル輸送事業 香港 シンガポールの飲食店オーナーやバイヤー等を招聘し サンプル送付した北海道産品を実際に調理して試食いただく試食商談会を実施 海外における北海道産品ブランド形成 北海道テレビ放送 (HTB) との連携 シンガポールのケーブル TV Hello! JAPAN チャンネル内で HTB 制作による道産品の紹介番組を H26.2 に放映 海上小口冷蔵 冷凍サービスの実現 海上冷凍 冷蔵混載輸送実験 海上小口混載冷蔵 冷凍サービス (HOP2 サービス ) の実現に向けた輸送実験を行い 各種課題について検討 平成 27 年度の取組み H27 年度展開国拡大の検討 ( 中国 : 上海 ) 新たな展開国として中国 ( 上海 ) 向けのサービス構築に向けた取り組みを実施する H27/9 月 ~ EC サイトの運用開始 海外おみやげ宅配便のリピーター客を掴むため 専用の EC サイトを運用開始予定 今後観光と連携したサイトへの展開を計画 H27/7~ お取り寄せ便 北海道産品の海外における評価や販路拡大を図るため 香港 シンガポールの百貨店の顧客向けに旬の食材をお取り寄せできる企画を実施予定 H27 年度中 TV 番組との連携による情報発信 昨年度実施したテレビショッピングの結果を基に北海道産品ブランド形成に向けた取り組みを計画 現在の放映国は上海 台湾 ベトナム カンボジア ハワイ インドネシア タイ H27 年度秋頃 HOP2 サービス開始予定 海上小口混載冷蔵 冷凍サービス (HOP2 サービス ) については 台湾向けサービスを夏ごろ開始予定 2
2.HOP 5 カ年計画と本年度の位置づけ 5 カ年計画における位置づけ 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 物 ( 通流関機含能む ) 航空 海上 仕組みの構築 輸送実験実施 貨物量の拡大 仕組みの検討 貨物量拡大対象国拡大 仕組みの構築 貨物量拡大 サービス開始 対象国拡大機能拡充 ( 頻度 料金体系 ) 対象国拡大 商流機能 企業 個人 一部仕組みの構築 (HOP1 に付随するサービス ) - 体制強化に向けた連携強化 仕組みの構築 海外側機能の強化機能拡充機能拡充 機能拡充機能拡充機能拡充
3. 発送目標の個数と実績について HOP1 サービス輸送個数 香港 シンガポール 台湾 マレーシア 合計 おみやげ便 HOP1 HOP1 HOP1 HOP1 HOP1 おみやげ 計 の導入店舗 24 年度実績 166 47 - - 213-213 - 25 年度実績 118 98 66-282 42 324 45 26 年度実績 ( 計画 ) 27 年度 (6/30 現在 ) 1/4 期目標値 27 年度目標値 302 (210) 32 (100) 450 92 (160) 2 (50) 200 211 (150) 34 (50) 200 16 (40) 0 (10) 50 621 (560) 68 (210) 900 101 (2,000) 20 (100) 600 ( 単位 : 箱 ) 722 (2,560) 88 (310) 1,500 ( 単位 : 店 ) 69 (500) 81 (120) (200) HOP1 サービス利用社数 (H27.3.31 時点 ) ( 単位 : 社 ) 24 年度実績 25 年度実績 26 年度実績 香港シンカ ホ ール台湾マレーシア合計 15 12 - - 27 45 21 28-68 61 22 33 2 97 1 社で複数の国に配送した社もあることから各国別の者数と合計欄は等しくない HOP2 サービス輸送個数 ( 台湾向け ) 海外おみやげ宅配便国別内訳 香港シンカ ホ ール台湾 H26 年度実績 66 13 22 H27 年度実績 (6/30 現在 ) H26.10.9 発送分 H27.1.15 発送分 930 179 ( 単位 : 箱 ) 15 2 3 ( 単位 : 箱 )
4. HOP の各種事業における課題の整理 商流 海外販路拡大 PR HOP1 サービス 各種広報ツールの活用 B To B 便数不足 リードタイム短縮 BtoB ベースでみると 1 週 1 便体制では不便 2 集荷 ~ 配送までのリードタイムが長いとの声がある 販路拡大体制の不足 現地輸入代理が販路拡大のため動いているものの 人員不足により充分な営業ができていない状況 商社機能の充実が課題 外国人観光客への PR 不足 様々な広報ツールを使っておみやげ便の PR 活動を行っているが まだまだ足りていない状況 海外からの旅行前や 航空機 空港での効果的な PR が必要 物 流 航 空 B To C おみやげ宅配便 導入店舗の伸び悩み 今年度目標 500 店に対して現在 81 店舗 EC サイト 導入店舗のフォロー 売れていない店舗に対する販売指導が必要 展開国の増強 香港 シンガポール向けのみの取扱いから 既存のおみやげ宅配便の対象国である台湾 マレーシア向けにもサービス範囲拡大を目指す 具体的には おみやげ宅配便 EC サイト 外国人向けパンフレット設置の強化 恒常的な現地 PR を展開することが必要 SNS やイベント参加による PR 活動の必要性あり HOP2 サービス 海 上 現地の商流機能の充実 HOP1 よりもロットが大きく 輸出貨物を集める機能が必要となる また 現地の百貨店やスーパーなどの大口の取引先を確保することも課題であり 海外の市場における商流機能も充実させていく必要がある
5. これまでの取組成果 (4 月 ~5 月 ) 海外おみやげ宅配便 マレーシア向けサービス開始 (4 月 ) 海外おみやげ宅配便 利用説明会の実施 (5 月 ~7 月 ) 札幌 (5/21) 帯広 (5/20) 釧路 (5/21) 旭川 (5/27) 網走 (5/28) 室蘭 (6/9) 函館 (6/10) 根室 (7/22) にて開催 本年秋頃には富良野市でも開催予定 海外おみやげ宅配便 の免税適用について (3 月から継続 ~) ( 観光庁 国税庁と調整中 ) 現状は郵便局の EMS のみ免税対応が可能 来年度の税制改正に併せて 免税化できるように手続進行中 高雄旅行博にて 外国人向け 海外おみやげ宅配便サイト のチラシ設置 (5/15( 金 )~18( 月 )) デイリーインフォメーション北海道様と連携し 台湾第 2 の都市 高雄 の大型旅行博にて 海外おみやげ宅配便 を PR VJ 地方連携事業 台湾 FIT 推進 ブロガー招請事業 ( 受託 : 道銀カード ) に参加 (5/19( 火 )~22( 金 )) 海外おみやげ宅配便 を PR 層雲峡で購入体験をしていただき ブログや TV を通じた情報発信を台湾向けに行った
6. これまでの取組成果 (6 月 ) 運輸局発注のファムトリップ事業 ( マレーシアの TV メディア招請 ) に参加 トヨタレンタリース 大丸札幌店の共同販促に参加 海外おみやげ宅配便 を PR 函館朝市にて TV 撮影を行い 現地で放映した FIT の購入動向を調査すると共に レンタカー利用者のリピータを増やすことで 今後のインバウンド対応に役立てようとしている企画 外国人向け 海外おみやげ宅配便サイト のチラシ配布し PR フード台北の商品発送に HOP を利用 5 月から適用となった台湾向けの原産地証明への対応が急遽必要となったが 輸送には問題なく イベントも無事に終了 ドウシシャと連携し香港アンテナショップの企画を進行中 上場企業の ドウシシャが商社機能の役割を担い 道産品を買取り 現地で販売する シーニックバイウェイ 北洋銀行等と協力し 提供できる商品情報を収集中
7. これまでの取組成果 (7 月以降 ) 道の駅へ HOP を利用した 道の駅詰め合わせセット 販売企画を持込中 7/22( 水 ) 道の駅連絡会を通じて PR を実施 各道の駅管理者 115 カ所へ打診中 シンガポール伊勢丹 お取り寄せ便 販売開始 現地でプロモーションビデオを放映しつつ チラシ ポスター facebook を活用した販売活動を展開中 函館市 釧路市 室蘭市と各地方のホテルと連携した 外国人観光客向け企画を持込中 開発局 : 開発連携推進課にて 香港 台湾 タイからメディア バイヤーを招請したファムトリップ事業を発注 ( 受託 : ドーコン ) 海外おみやげ宅配便 と EC サイト について海外メディアに取材してもらい 現地放映による PR を行う予定 EC サイトが稼働開始 (8 月以降 ~) シンガポール 香港向けサイトを開設 BtoC 向けの企画強化が可能に 道庁にて 道内からの冷蔵 冷凍小口混載貨物輸送利用促進事業 を発注 HOP2 サービスの本格稼働に向けて最終調整中
8. 今後の対策方針 課題 取扱い個数の伸び悩み 昨年度はイベント等による利用が多かったが 今年度はまだ少ない 構築されたサービスの認知度がまだ低い 有効なPR 活動がまだ足りない 現地 PR 用の資金確保 今後の対策方針 BtoC 向け 補助金を確保し 海外おみやげ宅配便 と ECサイト の現地 PR 具体的には. PR 映像を製作 (ex. プロモーションビデオ等 ) 現地広告による周知 現地イベントへの参加により PR 活動を展開 Facebook 等のSNSの利用を検討 地域と連携した販売促進企画の拡充 ( 市や道の駅などと協力 ) ECサイト と おみやげ宅配便サイト の加盟店への周知等 旅行博や商談会のブースを利用したPR( チラシ効果 ) の継続 BtoB 向け 商談会等のイベントと連携した HOP1 サービス利用促進 HOP2 サービスを利用した貨物量増加 2 つの切り口から取扱個数増加とサービスの周知を図る