手順書 20 イメージ最小化作業 はじめに JumboSpot を動かすために使用している RaspberryPi( 以下 ラズパイ という ) に Pi-Star という OS 兼ソフトウェアを microsd カードにセットアップして利用しているが バックアップイメージを残す際に利用するソフトウェアにもよるが Pi-Star が使用していないパーテーションもバックアップしてしまい イメージサイズの肥大化の要因となっている 上図は Pi-Star をセットアップした microsd のパーテーション構造であるが ここから読み取れるように ディスク容量約 8GB のメモリーカードの内 5.6GB 程が未割り当て ( 未使用 ) となっており Win32DiskImager などのバックアップソフトは 未割り当て領域も含めてバックアップしている そこで JumboSpot でラズパイを使用しているので これを用いてバックアップイメージを改変して 未割り当て領域を取り除いてバックアップイメージを最小化する手順を解説する 準備するもの Windows パソコン JumboSpot(microUSB to USB-A 変換ケーブル 電源必須 ) ラズパイ起動用 microsd USB メモリーや USB ハードディスクなどの外部記録装置 ( イメージサイズの倍以上の容量必要 ) 単一のローカルエリアネットワーク(WindowsPC と JumboSpot を同じネットワークに接続 ) 手順書 13~ 手順書 19 の作業完了 Pi-Star バックアップイメージ resizeimage.pl 自動スクリプト 外部記録装置のフォーマット WindowsPC に USB メモリなどの外部記録装置をセットする USB メモリを利用する場合 ほとんどが FAT32 でフォーマットされており 大容量のイメージファイルを扱えないので NTFS 形式で再フォーマットする フォーマットしても問題なければ OK をクリック フォーマット完了後 OK をクリック
外部記録装置へのバックアップイメージコピー WindowsPC に保存してあるバックアップイメージを外部記録装置へコピーする バックアップイメージと同じ場所に resizeimage.pl をコピーする バックアップイメージの容量 約 7.75GB あることがわかる JumboSpot( ラズパイ ) へ外部記録装置の接続 microusb to USB-A 変換ケーブルを介して USB メモリ を JumboSpot に接続する JumboSpot の電源を入れる (2 分ほど待機 ) リモート制御を行うため モニタ マウス キー ボードの接続は不要 ゲートウェイの IP アドレス確認 WindowsPC のコマンドプロンプトを起動する ipconfig と入力しエンター デフォルトゲートウェイ の数字をメモする
JumboSpot( ラズパイ ) の IP アドレス確認 Softperfect Network Scanner を起動する 続行 をクリック IP アドレス入力欄左に先ほどメモしたデフォルトゲートウェイの IP アドレスを 右にデフォルトゲートウェイの末尾だけを 254 に変えて入力する 入力後 スキャンを開始する をクリック スキャンが完了すると ネットワークに接続する各機器の名称と IP アドレスを確認することができる ホスト名 が raspberrypi や raspberrypi.lan がバックアップイメージを処理するラズパイなので IP アドレスをメモする JumboSpot( ラズパイ ) のリモートコントロールによるバックアップイメージ縮小化操作 VNC Viewer を起動する Enter a VNC Server address or search 欄に先ほどメモしたラ ズパイの IP アドレスを入力しエンター
ラズパイ設定時 ( 手順書 18) に変更していなければ次の通り Username:pi Password:raspberry 次回以降 パスワード入力を省くため Remember password に チェックを入れ OK をクリック 接続に成功するとラズパイのデスクトップに切り替わる SSH 接続の警告が表示されている場合は OK をクリック LXTerminal を起動する df -h と入力しエンター USB メモリがどこにマウントされているかを確認しメモする 例では /media/pi/6ecee99dcee95db9 にマウントされている ファイルマネージャーを起動する
マウントされたフォルダに行き バックアップイメージファイル と resizeimage.pl が見えるか確認する 確認できたらファイルマネージャーを閉じる LXTerminal に戻り pi@raspberrypi:~ $ に続けて cd USB メモリがマウントされている場所 と入力しエンター 例では cd /media/pi/6ecee99dcee95db9 と入力 現在地が USB メモリのマウントされている場所に変わる $ に続けて sudo perl./resizeimage.pl / USB メモリマウント場所 / イメージファイル名 と入力しエンター 例では sudo perl./resizeimage.pl /media/pi/6ecee99dcee95db9/pistar_manual_sample_1.img と入力 自動スクリプトが処理され イメージサイズが小さくなる Old size は未使用領域を含まず New size はエラー防止のため 必要容量 +60MB 程度余分にイメージに盛り込んでいる ファイルマネージャーを開き バックアップイメージサイズを確認すると 容量が縮小化されていることがわかる 例では 7.75GB であったバックアップイメージが 1.9GB まで縮小されていることが確認できる
作業終了後は スタート から Shutdown をクリック Shutdown をクリックしてラズパイをシャットダウンする ラズパイのアクセスランプ ( 電源コネクタ横 ) が消灯したら USB メモリを抜いて WindowsPC にセットする USB メモリ内のバックアップイメージを WindowsPC にコピーす る ラズパイの電源を切ってから USB メモリを外すこと 最後にバックアップイメージが 2GB 程度まで縮小されると DVD-ROM や小容量の USB メモリに保存して持ち歩くことが可能となり 保管の際のディスク容量圧迫解消にも寄与できる USB メモリがマウントされる際の文字列が長く それを何度か入力しなければならないため面倒を感じるが 頻繁に行うものでもないので根気よく入力のこと ただし使い方によってはコピー & ペーストでできる方法もあるので ラズパイを操作しながら覚えましょう 操作方法は Windows とさほど変わりません 縮小化の終わったバックアップイメージは念のため一度 microsd にイメージライターで書込みを行い 実動作テストを行いましょう 以上 2018.10.23 JM8IXA/W4AKB/ 小松 許可なく二次配布ならびに内容の全部または一部でも複製を禁ず