IP アドレスの設定 LAN 設定ユーティリティ によって設定することができない場合 または Linux や Mac の環境等で手動設定される場合 下記 手順を参照して LAN/IF の設定を行ってください Step 1 ARP/ping で仮アドレスを取得する設定 (DHCP/BOOTP サーバで仮アドレスを取得できない場合 ) NIC の IP アドレスと MAC アドレスの組み合わせを PC 上の ARP (Address Resolution Protocol) テーブルに登録して ping を発 信することにより ARP/ping による IP アドレスの設定ができます ARP/ping による IP アドレスの設定は Static アドレスが指定されていない状況で DHCP/BOOTP および RARP のいずれかの方法でも IP アドレスを取得できなかった場合にのみ動作可能となります 具体的には TCP/IP 起動から 20 秒間 IP アドレスが取得できなかった場合 ARP/ping 受付可能状態になります ARP/ping ではサブネットマスク デフォルトゲートウェイは指定できません ARP/ping によるアドレス取得は1 回のみです ARP/ping にて取得したアドレスは 不揮発性メモリには書き込まれず電源 OFF にて消滅します 次ページに設定例を示します 1
ARP/ping での設定例 : プリンタの MAC アドレス 00:11:62:12:34:56 設定する IP アドレス = 192.168.10.2 と仮定して説明します (1) 本製品を装着したプリンタの電源を投入 ARP/ping 受付け可能になるまで待ってください ( 通常 約 35 秒程度かかります ) もしくは プリンタの自己印字を実行し 次の内容が印刷されるまで待ってください **************************************** Current IP Parameters Status **************************************** IP Address :0.0.0.0 (Didn't obtain) Subnet Mask :0.0.0.0 Default Gateway :0.0.0.0 ここで アクセサリより コマンドプロンプトを起動してください (2) アドレス重複を避けるため PC 上の既存の ARP テーブルをクリア arp -d 192.168.10.2 arp -a (3)IP アドレスと MAC アドレスの組み合わせを PC 上の ARP テーブルに登録 (UNIX/Linux の場合 ) シェル入力 arp -s 192.168.10.2 00:11:62:12:34:56 arp a (Windows の場合 ) コマンドプロンプト入力 arp -s 192.168.10.2 00-11-62-12-34-56 arp a (4)PC から ping を発信 (5)NIC から指定アドレスにて echo 応答されるのを確認ただし 最初の1 回は IP アドレス取得だけに使われるため echo 応答しません 2 回目以降の ping に対して応答します 応答なし ( タイムアウト ) (5) 最後に (3) で登録した ARP テーブルを削除アドレスの重複を避けるために この操作は必ず行ってください arp -d 192.168.10.2 arp -a 2
Step 2 仮アドレスを取得後 TELNET で固定アドレスを設定する 本製品の TELNET (TELecommunication NETwork) サーバは 対話メニュー形式になっており NIC 設定の変更 ネットワーク 情報表示 プリンタのステータス監視等を行うことができます 設定の書込み時に設定印刷の実行を指定することにより 設定した内容が正しく不揮発性メモリへ書き込まれたか どうかを確認できます また 書込みが成功した場合 自発的にプリンタリセットがかかります IPアドレス設定を行う場合のユーザ名 工場出荷時のパスワードは下表の通りです アカウント ユーザ名 パスワード ( 工場出荷時 ) ルートユーザ "root" "public" TELNET コマンド実行例 ( 固定 IP アドレス変更の一例 ) 下記は Windows コマンドプロンプトでの入力例です UNIX/Linux シェル入力の場合も同様です ( 仮定条件 ) DHCP または ARP/ping で取得した IP アドレス = 192.168.10.3 今回設定する固定 IP アドレス = 192.168.10.1 サブネットマスク = 255.255.255.0 デフォルトゲートウェイ = 設定しない アクセサリより コマンドプロンプトを起動し 以下の Telnet コマンドにより 設定を行うプリンタに接続します C:\Documents and Settings\Administrator>telnet 192.168.32.55 ( 設定を行うプリンタの IP アドレス ) 次ページに設定例を示します 3
F: >telnet 192.168.10.3 telnet 接続 Welcome to IFBD-HE05/06 TELNET Utility. Copyright(C) 2005 Star Micronics co., Ltd. << Connected Device >> Device Model: TSP700 (STR_T-E001) NIC Product : IFBD-HE05/06 MAC Address : 00:11:62:12:34:56 login: root Password: ****** Hello root ユーザー名入力 パスワード入力 === Main Menu === 1) IP Parameters Configuration 2) System Configuration 3) Change Password 96) Display Status 97) Reset Settings to Defaults 98) Save & Restart 99) Quit IP パラメータ設定を選択 === IP Parameters Menu === 1) Static IP Address : 0.0.0.0 Subnet Mask : 0.0.0.0 Default Gateway: 0.0.0.0 2) Dynamic DHCP/BOOTP : ENABLE RARP : ENABLE Staitic 設定を選択 1) IP Address : 0.0.0.0 2) Subnet Mask : 0.0.0.0 3) Default Gateway: 0.0.0.0 Enter IP address(x.x.x.x) : 192.168.10.1 IP アドレス設定を選択 固定 IP アドレスを入力 OK> New IP address <192.168.10.1> is accepted. 1) IP Address : 192.168.10.1 2) Subnet Mask : 0.0.0.0 3) Default Gateway: 0.0.0.0 Enter Selection: 2 Enter subnet mask(x.x.x.x) : 255.255.255.0 サブネットマスク設定を選択 固定サブネットマスクを入力 OK> New subnet mask <255.255.255.0> is accepted. 1) IP Address : 192.168.10.1 2) Subnet Mask : 255.255.255.0 3) Default Gateway : 0.0.0.0 Enter Selection: 99 1 つ上のメニューへ戻る 4
=== IP Parameters Menu === 1) Static IP Address : 192.168.10.1 Subnet Mask : 255.255.255.0 Default Gateway: 0.0.0.0 2) Dynamic DHCP/BOOTP : DISABLE RARP : DISABLE Enter Selection: 99 メインメニューへ戻る === Main Menu === 1) IP Parameters Configuration 2) System Configuration 3) Change Password 96) Display Status 97) Reset Settings to Defaults 98) Save & Restart 99) Quit Enter Selection: 98 設定記憶 & 再起動を選択 === Save to NVRAM & Restart NIC Menu === 1) Save & Configuration printing & Restart device 2) Save & Restart device 4) Exit without saving The configuration data is being written in memory. (Don't turn off power the device.) OK> Configuration succeeded! 記憶 & 設定印刷 & 再起動実行 設定印刷の出力まで待つ プリンタが再起動するまで待つ 5