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Transcription:

ゴムスポンジの物理試験方法改定履歴 項目 年月日制 改定内容版数承認審査作成 制定 1995.1.31 ( 株 ) イノアックコーホ レーション品証部にて作成 1 版大脇内田堀 改定 1998.4.1 ISO 取得により見直し 2 版大脇水野安藤 改定 1999.10.1 新 JIS への移行と SI 単位の実施 3 版大脇水野安藤 改定 1999.12.1 物理試験法 物理試験標準 4 版大脇水野安藤 2001.4.2 定期見直し 大脇水野安藤 2004.4.1 定期見直し 櫻井水野安藤 改定 2006.10.2 公差追加及び単位系の変更 5 版桜井水野安藤 2009.10.7 定期見直し 生田生田栗田 改定 2012.1.10 参考規格見直し及び SRIS 0101 削除 6 版 生田 生田 ( 株 ) イノアックコーポレーション

管理 SH-GH-002-07 イノアックコ - ポレーション 承認審査作成 ゴムスポンジの物理試験標準 ( 社内規定 ) 6 版改定年月日 '12 年 1 月 10 日 5 版改定年月日 '06 年 10 月 2 日 4 版改定年月日 '99 年 12 月 1 日 3 版改定年月日 '99 年 10 月 1 日 2 版改定年月日 '98 年 4 月 1 日 1 版制定年月日 '95 年 1 月 31 日

ゴムスポンジの物理試験標準 1. 総則 1-1 適用範囲この規格は ゴムスポンジの イノアックコーポレーションにおける物理試験方法について規定する 1-2 試験項目この規定の試験項目は次の通りである 試験項目 1 硬さ試験 2 引張強さ 伸び試験 3 見掛密度試験 4 耐熱収縮試験 5 吸水試験 6 圧縮永久歪試験 7 圧縮荷重試験 8 空気加熱老化試験 9 耐油試験 10 耐オゾン試験 11 反ぱつ弾性試験 2. 試験の一般条件 2-1 試験室の標準温度試験室の温度は原則として 23±2, 試験成績には試験温度を記録しなければならない ( 以下室温と云う ) 2-2 試料の標準状態試料は原則として 加硫後 24 時間以上経過したものであって 試験前 3 時間以上標準状態の室温中に置かなければならない 2-3 試験成績の丸め方各試験によって得られた試験成績は JIS Z 8401( 数値の丸め方 ) により丸め表す

2-4 記録試験成績には 用いた条件を記録しなければならない 3. 試験方法 2-5 寸法の測定試験片の長さ及び幅の測定は ノギスを用いて 最小 0.1mm まで測定する 又 厚さの測定は直径 25mm, 重さ 80g の加圧面を持つ ダイヤルゲージを用いて 最小 0.1mm まで測定する 3-1 硬さ試験 (1) 硬度計 C タイプの押針が試験片測定面に垂直になる様の 約 1000g の荷重で加圧面を接触させ 2 3 秒かけてゆっくり下しその時のメモリを読む (2) 試験片は表皮を除いたもので 原則として 厚さ 12mm 以上を用いる 12mm 未満のものは 6mm 以上 2 枚重ね合わせて 12mm 以上として測定する (3) 試験器はゴムスポンジ硬度計 (ASKER C) を用いる 3-2 引張強さ 伸び試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので 厚さ 5mm, ゴムの列理方向に沿ってダンベル状 1 号型を 5 個採取する (2)JIS K6767( 引張強さ 伸び試験方法 ) に規定する方法を参考に引張強さ及び伸びを測定する 3-3 見掛密度試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので 厚さ 12.5mm,100 100mm の角状のもの 3 個採取する (2) 重量を 0.001g まで測定出来る装置を用い 重量を求め ノギスを用いて試料を測定し 体積を算出する (3) 見掛密度は次式で算出す W SG: 見掛密度 (g/cm 3 ) SG = g/cm 3 W : 重量 (g) V V : 体積 (cm 3 ) (4) 試験成績は原則として 3 個の試験片の見掛密度を平均値で表す 3-4 耐熱収縮試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので 厚さ12.5mmで 大きさ300 300mm のもの1 個を採取する (2) 縦 横の長さをノギスで測定する 測定位置は 熱処理後でも判別できるように表示する (3) 次に この試験片を70 に調節した空気加熱老化試験装置に入れて 4 時間加熱処理した後 取り出し室温で30 分間冷却してから再度縦 横表示された位置をノギスで測定する (4) 収縮率は 次式で算出する ( 収縮率は縦, 横のうち大きい方を採用する ) L 0-L 1 L: 収縮率 (%) L= 100(%) L 0: 熱処理前の試片の長さ (mm) L 0 L 1: 熱処理後の試片の長さ (mm)

3-5 吸水試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので 厚さ 12.5mm, 大きさ 50 50mm のもの 3 個採取する (2) 重量を 0.001g まで測定できる装置を用いて 測定した後に 18~35 でデシケーター中に蒸留水を入れ 試片を水面下 50mm に浸漬させ 3 分間 17kPa の減圧下におく (3)3 分経過後に常圧にもどし 大気圧で浸漬を続ける (4) 大気圧で 3 分間浸漬後デシケーターから取り出し後 表面に付着した水滴をろ紙で拭き取り 浸漬後の重量を測定する 注 1) (5) 吸水率は次式で算出する W 2-W 1 A : 吸水率 (%) A = 100(%) W 1 W 1: 浸漬前の試片の重量 (g) W 2: 浸漬後の試片の重量 (g) (6) 試験成績は原則として3 個の試験片の吸水率の平均値で表す 注 1) 水滴が落ちない程度に濡らしたろ紙に乾いたろ紙を合わせると 1 2 乾いたろ紙に水分が一様にしみ込むので この面を用いる スポンジろ紙 2 ろ紙 1 3-6 圧縮永久歪試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので 原則として厚さ12.5mm( 相対する面が平行なこと ), 直径 35.7mmの円柱状のもの3 個採取する (2) 初期厚さを測定し 圧縮率が初期厚さの50% になるようなスペーサーを選択して 圧縮装置とともに あらかじめ試験室内に放置し試験温度にする (3) スペーサー, 圧縮装置がほぼ試験温度に達した後に試験片を取り付ける (4) 試験条件は 23±2 ( 室温 ) で22 時間放置する +0.5 (5) 圧縮装置より取り外し 室温にて24 時間放置した後 厚さを測定して 次式により圧縮永久歪率を算出する t 0-t 1 CS: 圧縮永久歪率 (%) CS= 100(%) t 0-t 2 t 0 : 試験片の初期厚さ (mm) t 1 : 試験片の圧縮装置より取り出し 24hr 後の厚さ (mm) t 2 : 使用したスペーサーの厚さ (mm) 3-7 圧縮荷重試験 (25%,50%) (1) 試験片は厚さ 12mm 以上 ( 相対する面が平行なこと ), 大きさ 100 100mm のもの 3 個採取する 重ね合わせは不可 (2) 荷重 - タワミ, チャートグラフの取れるオートグラフを用い 25%, 又は 50% 圧縮するのに要した荷重を求める 但し 圧縮速度は 50mm/min とする 圧縮試験の手順は予備圧縮を 25% 又は 50% まで 30 秒圧縮,30 秒放置を 2 回くり返し 3 回目に圧縮データを記録する -0

(3) 圧縮荷重は次式で算出する F25(N) 25% 圧縮荷重 W25(kPa)= 10 S(cm 2 ) F50(N) 50% 圧縮荷重 W50(kPa)= 10 S(cm 2 ) F25:3 回目の25% 圧縮時の全荷重 (N)( チャートグラフ読み取り ) F50:3 回目の50% 圧縮時の全荷重 (N) S : 試験片の圧縮面の面積 (cm 2 ) (4) 試験成績は原則として 3 個の試験片の圧縮荷重の平均値で表す 3-8 空気加熱老化試験 (1)3.7 項の試験により 25% 圧縮時の全荷重 F25 を求める (2) 次に 3.8 項終了後の試験片を 70 に調節した空気加熱老化試験装置に入れて 168 時間老化する (3)168 時間老化したのちに取り出し 室温で 30 分間冷却してから最初に求めた荷重を速やかに試験片に加え 30 秒後の圧縮荷重を測定し 次式により圧縮荷重の変化率を求める 0.25T 0-T 2 T= 100(%) 0.25T 0 T 0: 試料厚さ (mm) T: 圧縮荷重の変化率 (%) 0.25T 0: 最初 ( 老化前 ) の圧縮荷重 (N) T 2: 試験後における 30 秒後の圧縮荷重 (N) (4) 試験成績は原則として 3 個の試験片の圧縮荷重変化率の平均値で表す 3-9 耐油試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので 厚さ 12.5mm, 直径 35.7mm の円柱状のもの 3 個を採取する (2) ノギスにより 厚さ及び直径を測定し体積を算出する (3) 前もって 70 に調節した試験油の中へ試料を 22 時間浸漬する (4)22 時間浸漬後取り出し 表面の油を軽く拭き取ってからノギスにより 厚さ及び直径を測定し 体積の変化率を計算する (5) 試験成績は原則として 3 個の試験片の体積変化率の平均値で表す 3-10 耐オゾン試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので JIS K6767 に規定する厚みのダンベル 1 号型で 1 個採取する (2) 試験条件は原則として 次の通りとする 材質 NR SBR CR EPT 試験条件 ( 伸長率 ) 10% 10% 20% 備考 N147 は除外 E4488 は除外

3-11 反ぱつ弾性試験 (1) 試験片は表皮を除いたもので 厚さ 12.5mm, 直径 35.7mm の円柱状のもの 3 個採取する (2) 試験片を反ぱつ弾性試験機の支持装置に堅固に固定する (3) 試験機の鉄棒を所定の位置にセットし セットを外して試験片に当て 戻る量を目盛板で読み取る ( 目盛板は弾性率で表示 ) (4) 試験成績は原則として 3 個の試験片の反ぱつ弾性率 (%) を平均値で表す