News Release 安全とあなたの未来を支えます 1 / 年 6 月 27 日 NIT E ( ナイト ) 独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター ( 東京 ) エアコン 扇風機の事故にご注意ください ~ 関東甲信越における事故を中心に ~ 1. 関東甲信越地方のエアコ

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2 / 5. 加湿器 空気清浄機及び除湿機の事故について 年度別事故発生件数及び被害状況について加湿器 空気清浄機及び除湿機の事故は平成 20 年度から 24 年度までの 5 年間に 84 件ありました 年度別事故発生件数及び被害状況 を図 に示します 増減はありますが 毎年約 40 件前後の事故が

消費者庁同時発表 平成 29 年 1 月 24 日 パナソニックエコシステムズ株式会社が輸入し パナソニック株式会社が販売した扇風機のリコールが行われます ( 製品交換 設置 ) パナソニックエコシステムズ株式会社 ( 法人番号 : ) が輸入し パナソニック株式会社 ( 法

電気用品の製品事故について 電気用品安全法セミナー資料 ( 平成 30 年 11 月 26 日 : 広島合同庁舎 ) ( 独 ) 製品評価技術基盤機構中国支所 1

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( 経済産業省と同時公表 ) 平成 29 年 1 月 24 日 消費生活用製品の新規リコール情報 ( 扇風機 ) の公表 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について パナソニックエコシステムズ株式会社が輸入し パナソニック株式会社が販売した扇風機のリコー

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 29 年 2 月 14 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり扇風機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以降参照 ) 1. ガ

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 25 年 3 月 22 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 2 件 ( うち開放式ガス瞬間湯沸器 (LP ガス用 )1 件 石

2. 対象製品 : 製品概要 対象製品の確認方法等 (1) 製品名 : エアコン 空気清浄機 (2) 対象機種と確認方法等対象機種 : エアコン ( 全 138 機種 対象台数 :261,199 台 対象機種名は別添参照 ) 空気清浄機 ( 全 42 機種 対象台数 576,144 台 対象機種名は

1. 事故の発生状況 (1) 年度別事故発生件数図 1 に 年度別事故発生件数 を示します 中古品の事故は 平成 25 年度から 29 年度の 5 年間で計 182 件の発生が確認されました 火災事故が毎年発生しており 事故発生件数における火災事故の割合は 70~80% 台を推移しています 70 6

( ) 空気清浄機や除湿機の機能について以下にまとめる 空気清浄機 フィルター方式と電気集塵方式がある 集塵方式 フィルター方式 電気集塵方式 方式概要 ファンで取り込んだ空気を目の細かいフィル ファンで取り込んだ空気中のちりやホコリを ターで濾過して集塵して きれいになった空気 プラスに帯電させ

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品から出火するが発生し 当該製品を焼損しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが

平成 30 年 7 月 6 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありノートパソコン用 AC アダプターに関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 28 年 8 月 9 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり長期使用の扇風機についての注意喚起 ( 詳細は次頁以降参照 ) 1. ガス機器 石油機器に関す

スライド 1

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6. 特記事項三菱重工業株式会社 ( 現三菱重工サーマルシステムズ株式会社 ) が製造したエアコンについて ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について三菱重工業株式会社 ( 現三菱重工サーマルシステムズ株式会社 ( 法人番号 : )) が製造したエアコンを

. ライターによる事故について () 年度別の事故発生件数について NITE 製品安全センターに通知された製品事故情報のうち 平成 年度から 0 年度に発生したライターによる事故は図 に示すとおり 件 ( ) 発生しています また 平成 年 月から平成 年 月までに 件発生しており 直近の カ月 (

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6. 特記事項株式会社日立製作所 ( 現日立アプライアンス株式会社 ) が製造した長期使用の扇風機についての注意喚起 ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社日立製作所 ( 現日立アプライアンス株式会社 ) が製造した扇風機を焼損し 周辺を破損する火災が発生しました 当該事

令和元年 5 月 14 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありバッテリー ( リチウムイオン 電動リール用 ) に関する事故 ( リコール対象製品 ) について

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品を焼損するが発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが ドアの開閉

製品事故の情報収集 調査 分析 公表 消費生活用製品安全法等に基づき 消費者が使用する工業製品に関する事故の情報を収集し 原因を究明 その結果を公表 情報提供し 事故の再発 未然防止に貢献 製造事業者 輸入事業者 消防 警察 消費生活センター等 重大製品事故 非重大製品事故 重大製品事故 / 非重大

6. 特記事項 (1) 東芝キヤリア株式会社が製造したエアコンについて ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について東芝キヤリア株式会社 ( 法人番号 : ) が製造したエアコンを使用中 当該製品を焼損し 周辺を汚損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現

表 1 経年劣化に起因する家電製品の事故発生件数 ( 平成 19 年 5 月 ~ 平成 27 年 3 月 ) 件数 割合 経過年数別の事故発生状況 ( 件 ) (%) ~9 10~14 15~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~ 扇風機

令和元年 7 月 26 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありノートパソコン用 AC アダプター ( ノートパソコン として公表 ) に関する事故 ( リコール

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 25 年 10 月 22 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 4 件 ( うちガスコンビネーションレンジ ( 都市ガス用 )1

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 27 年 8 月 11 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり長期使用の扇風機についての注意喚起 ( 詳細は次頁以降参照 ) 1. ガス機器 石油機器に関

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品を焼損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中です 2 当該

6. 特記事項 (1) 小泉成器株式会社が輸入した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について小泉成器株式会社が輸入した電子レンジを使用中 異音がしたため確認すると 当該製品及び周辺を焼損するが発生していました 当該製品の原因は 現在 調査中です 2 当該製品のリコ

平成 30 年 4 月 3 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり空気圧縮機に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以降参照 ) 1.

6. 特記事項 (1) シャープ株式会社が製造した電気冷蔵庫について ( 管理番号 A ) 1 事故事象について異臭に気付き確認すると シャープ株式会社が製造した電気冷蔵庫から発煙し 当該製品の内部部品を焼損する火災が発生していました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが 当該製品の

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中 当該製品から出火する火災が発生し 当該製品を焼損 周辺を汚損しました 当該事故の原

誤使用を防止するために

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6. 特記事項 (1) ダイキン工業株式会社が製造したエアコン ( 室外機 ) について ( 管理番号 A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社が製造したエアコン ( 室外機 ) 及び周辺を焼損する火災が発生しました 調査の結果 当該事故の原因は 当該製品のプリント基板から出

6. 特記事項 (1) ダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機について ( 管理番号 A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機を使用中 当該製品を焼損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現在 原因を調査中です 2 当該製品のリコール ( 無償製品交

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 26 年 1 月 28 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 2 件 ( うち石油ストーブ ( 開放式 )1 件 石油給湯機付ふ

6. 特記事項 (1) 小泉成器株式会社が輸入した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について小泉成器株式会社が輸入した電子レンジを使用中 当該製品から出火するが発生し 当該製品を焼損しました 当該事故の原因は ドアの開閉を検知するスイッチが接触不良となり スパーク

6. 特記事項 (1) アイリスオーヤマ株式会社が輸入した除湿機について ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について火災警報器が鳴動したため確認すると アイリスオーヤマ株式会社 ( 法人番号 : ) が輸入した除湿機及び周辺を焼損する火災が発生していました

6. 特記事項 (1) 三洋電機株式会社が製造した長期使用の扇風機についての注意喚起 ( 使用中止 ) ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について工場の更衣室で 三洋電機株式会社 ( 法人番号 : ) が製造した扇風機を使用中 当該製品及び周辺を焼損する火災

消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 28 年 4 月 8 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり石油ストーブ ( 開放式 ) テレビ ( ブラウン管型 ) に関する事故 ( リコール対象製品

平成 30 年 9 月 21 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありエアコン ( 室外機 ) に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次頁以

6. 特記事項 (1) ダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機について ( 管理番号 A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機及び周辺を焼損する火災が発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが 当該製品の除湿エレメント ( 空気中の水分を吸着させ

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 29 年 1 月 24 日 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり扇風機 石油温風暖房機 ( 開放式 ) リチウム電池内蔵充電器 電気ストーブ ( カーボンヒ

令和元年 7 月 30 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項ありノートパソコン用 AC アダプター ( ノートパソコン として公表 ) 空気清浄機 エアコンに関す

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消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 平成 24 年 3 月 13 日消費者庁 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 1. ガス機器 石油機器に関する事故 6 件 ( うち石油ふろがま 1 件 油だき温水ボイラ 1

6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 株式会社グリーンウッドが販売した石油ストーブ ( 開放式 ) について ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について株式会社千石 ( 法人番号 : ) が輸入し 株式会社グリーンウッドが販売した石油ストーブ ( 開

6. 特記事項 (1) 小泉成器株式会社が輸入した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象について小泉成器株式会社が輸入した電子レンジを使用後 異臭に気付き確認すると 当該製品から出火する火災が発生しており 当該製品を焼損しました 当該事故の原因は 現在 調査中ですが

6. 特記事項ダイキン工業株式会社が輸入した空気清浄機について ( 管理番号 :A ) 1 事故事象についてダイキン工業株式会社 ( 法人番号 : ) が輸入した空気清浄機を使用中 当該製品及び周辺を焼損するが発生しました 当該事故の原因は 現在 調査中です

6. 特記事項 (1) 株式会社世田谷製作所が製造したガスふろがま用バーナー (LP ガス用 ) について ( 管理番号 A ) 1 事故事象について株式会社世田谷製作所が製造したガスふろがま用バーナー (LP ガス用 ) から出火する火災が発生し 当該製品を焼損しました 当該事故の

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1.NITE の組織 人員 予算 組織 人員 理事長 理事監査室 監事 常勤職員 407 名 ( うち技術職員 335 名 ) 非常勤職員 139 名 ( うち関連専門分野の第一線で活躍した技術者 48 名 ) [25 年 4 月 1 日現在 ] : 安井至 ( 国際連合大学元副学長 東大名誉教授

平成 31 年 3 月 26 日 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費生活用製品安全法第 35 条第 1 項の規定に基づき報告のあった重大製品事故について 以下のとおり公表します 特記事項あり石油ストーブ ( 開放式 ) に関する事故 ( リコール対象製品 ) について ( 詳細は次

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6. 特記事項 (1) 三洋電機株式会社が製造した石油温風暖房機 ( 開放式 ) について ( 管理番号 A ) 1 事故事象について三洋電機株式会社が製造した石油温風暖房機 ( 開放式 ) を使用中 当該製品の温風の吹き出し口から出火するが発生し 建物を全焼しました 当該製品の使用

6. 特記事項 (1) 除雪機についての注意喚起 ( 管理番号 :A ) 1 事故事象について使用者 (80 歳代 ) が除雪機 ( 歩行型 ) を使用中 当該製品の下敷きになった状態で発見され 死亡が確認されました 当該事故の原因は 事故発生時の状況を含め 現在 調査中です 消費生

3. 特記事項別紙 関係行政機関及び地方公共団体等からの通知 欄に記載されたリコール情報については 詳細を 消費者庁リコール情報サイト で確認することができます 以下のウェブサイトアドレスから アクセスして御利用ください 消費者庁リコール情報サイト ウェブサイトアドレス PC

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News Release 平成 30 年 8 月 30 日 消費者安全法の重大事故等に係る公表について 消費者安全法に基づき 平成 30 年 8 月 20 日から平成 30 年 8 月 26 日までに関係行政機関等から生命 身体被害に関する消費者事故等として通知された事案は 56 件 うち重大事故等

News Release 平成 30 年 4 月 5 日 消費者安全法の重大事故等に係る公表について 消費者安全法に基づき 平成 30 年 3 月 26 日から平成 30 年 4 月 1 日までに関係行政機関等から生命 身体被害に関する消費者事故等として通知された事案は 67 件 うち重大事故等とし

6. 特記事項 (1) 除雪機についての注意喚起 ( 管理番号 A ) 1 事故事象について使用者 (70 歳代 ) が除雪機 ( 歩行型 ) を使用中 当該製品と小屋の柵に挟まれ 病院に搬送後 死亡が確認されました 当該事故の原因は 当該製品の使用状況を含め 現在 調査中です 消費

本公表内容については 速報段階のものであり 今後の追加情報 事故調査の進展等により 変更又は削除される可能性があります 6. 特記事項 (1) 株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて ( 管理番号 A ) 1 事故事象株式会社千石が輸入し 岩谷産業株式会社

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News Release 1 / 6 2019 年 6 月 27 日 NIT E ( ナイト ) 独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター ( 東京 ) エアコン 扇風機の事故にご注意ください ~ 関東甲信越における事故を中心に ~ 1. 関東甲信越地方のエアコン 扇風機による事故 (1) 年度別事故発生件数と被害状況 2013 年度から 2017 年度までの 5 年間で NITE( ナイト ) が収集した製品事故情報 1 において 関東甲信越地方の 1 都 9 県 ( 茨城県 群馬県 埼玉県 山梨県 新潟県 神奈川県 千葉県 長野県 東京都 栃木県 ) で発生したエアコン 2 及び扇風機 3 による事故は計 139 件あり うち 火災 となった事故は 118 件ありました エアコン及び扇風機による事故について 関東甲信越地方の製品別 月別事故発生件数を図 1 都県別の年度別事故発生件数を表 1 被害状況別事故発生件数を表 2 原因区分別事故発生件数を表 3 に示します エアコン及び扇風機の事故の発生件数は全国の傾向と同様に 6 月から 8 月にかけて事故が増加しています 1 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え 事故情報収集制度により収集された非重大製 品事故やヒヤリハット情報 ( 被害なし ) を含む 2 ルームエアコン ( 室外機 室内機 ) に加え コンプレッサーを使用する冷温風機も含む 3 ファンの見えないものやサーキュレーターを含む USB 接続の扇風機は含まない ( 件 ) 30 27 25 事故発生件数 20 15 10 5 0 18 17 15 12 12 15 14 10 13 12 8 12 7 11 6 9 4 3 7 7 6 5 5 3 2 4 42 2 1 1 31 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 ( 月 ) 事故発生月 エアコン 扇風機 総計 図 1. 製品別月別事故発生件数 ( 関東甲信越地方 )

2 / 6 事故発生年度 表 1. 年度別事故発生件数 茨城県群馬県埼玉県神奈川県千葉県東京都栃木県長野県新潟県山梨県合計 2013 年度 1 3 4 3 12 1 2 1 27 (1) (2) (3) (3) (9) (1) (19) 2014 年度 1 1 4 10 1 10 1 28 (1) (1) (4) (9) (1) (9) (1) (26) 2015 年度 1 1 7 2 6 17 2 36 (1) (7) (2) (5) (12) (1) (28) 2016 年度 2 6 4 5 6 1 1 25 (2) (6) (4) (5) (6) (1) (1) (25) 2017 年度 1 2 3 6 2 5 2 1 1 23 (1) (2) (2) (5) (1) (5) (2) (1) (1) (20) 合計 3 7 23 26 17 50 3 2 6 2 139 (3) (6) (21) (23) (15) (41) (3) (1) (4) (1) (118) 表 2. 被害状況別事故発生件数 4 被害状況 人的被害 物的被害 茨城県群馬県埼玉県神奈川県千葉県東京都栃木県長野県新潟県山梨県合計 死亡 0 重傷 1 1 2 軽傷 2 1 5 1 1 1 11 (2) (4) (1) (7) 拡大被害 2 4 18 15 9 21 2 2 1 74 (2) (4) (17) (15) (9) (20) (2) (2) (1) (72) 製品破損 1 3 5 9 6 22 1 1 3 51 (1) (2) (4) (6) (6) (17) (1) (1) (1) (39) 被害なし 合計 1 1 3 7 23 26 17 50 3 2 6 2 139 (3) (6) (21) (23) (15) (41) (3) (1) (4) (1) (118) (0) (0) (0) 4 人的被害と物的被害が同時に発生している場合は 人的被害の最も重篤な分類でカウントし 物的被 害には重複カウントしない 製品本体のみの被害 ( 製品破損 ) にとどまらず 周囲の製品や建物など にも被害を及ぼすことを 拡大被害 としている

3 / 6 表 3. 原因区分別事故発生件数 区分事故原因区分説明茨城県群馬県埼玉県神奈川県千葉県東京都栃木県長野県新潟県山梨県総計 製品に起因する事故 A B C G3 設計 製造又は表示等に問題があったもの 1 4 2 3 8 1 19 (1) (4) (2) (2) (5) (14) 製品および使い方に問題があったもの 1 1 2 1 2 7 (1) (1) (2) (1) (2) (7) 経年劣化によるもの 2 1 5 1 1 1 11 (2) (1) (5) (1) (1) (1) (11) 製品起因であるが その原因が不明のもの 2 5 5 4 7 1 24 (2) (4) (4) (4) (7) (21) 小計 0 4 12 10 8 22 1 1 2 1 61 (0) (4) (11) (9) (7) (19) (1) (0) (1) (1) (53) 製品に起因しない事故 その他 D E F G H 施工 修理又は輸送などに問題があったもの 2 2 1 5 10 (2) (2) (1) (4) (9) 誤使用や不注意によるもの 1 2 1 1 5 (1) (2) (1) (4) その他製品に起因しないもの 1 1 3 2 5 1 13 (1) (3) (2) (5) (1) (12) 小計 1 2 4 6 3 10 1 0 0 1 28 (1) (1) (4) (6) (3) (9) (1) (0) (0) (0) (25) 原因不明のもの (G3は除く) 2 7 7 5 15 1 3 40 (2) (6) (5) (5) (10) (1) (2) (31) 調査中のもの 1 3 1 3 1 1 10 (1) (3) (3) (1) (1) (9) 小計 2 1 7 10 6 18 1 1 4 0 50 合計 (2) (1) (6) (8) (5) (13) (1) (1) (3) (0) (40) 3 7 23 26 17 50 3 2 6 2 139 (3) (6) (21) (23) (15) (41) (3) (1) (4) (1) (118) 製品に起因する事故 (A B C 及び G3 区分 ) の未然防止については 特にリコール対象製品による事故も発生していますので お使いの製品が 社告 リコールの対象となっていないかご確認ください

4 / 6 (2) 関東甲信越地方において発生した事故の事例 1 リコール対象製品による事故 2017 年 10 月 東京都 拡大被害 ( 事故内容 ) 事務所でエアコンを使用中 エアコン室内機及び周辺を焼損する火災が発生した ( 事故原因 ) エアコンのファンモーターの製造工程上の不具合により ファンモーターに内蔵された電子部品 ( チップコンデンサー ) がショートし 過大電流が電気回路に流れたことでファンモーターが発熱 発火し 出火に至ったものと推定される なお 製造事業者は 2014 年 10 月 17 日よりリコールに基づく製品の点検 修理を実施している 2 配線の途中接続による事故 2017 年 12 月 神奈川県 拡大被害 ( 事故内容 ) 使用中のエアコン付近から出火し 周辺を焼損した ( 事故原因 ) 施工業者がエアコンの室内機と室外機を接続する配線を差し込みコネクターにより途中接続したため 接続部で接触不良が生じて異常発熱し 焼損したものと推定される なお 据付説明書には 配線を途中接続しない 火災の原因になる 旨 記載されている 3 長期使用の扇風機による事故 2016 年 6 月 埼玉県 拡大被害 ( 事故内容 ) 扇風機を使用中 当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した ( 事故原因 ) 扇風機は 長期使用 ( 約 15 年 ) により モーター用コンデンサーの絶縁性能が低下し 内部短絡したため出火に至ったものと推定される

5 / 6 2. エアコン 扇風機による事故の再現実験映像について以下の映像をご希望の場合は 下記の問い合わせ先までご連絡ください (1) 実験映像内容 1 エアコン ねじり接続で発火 (2.(2) 写真 1) 2 扇風機 内部配線の劣化により発火 (2.(2) 写真 2) ( そのほか ) エアコン 3 電源コードの継ぎ足し接続で発火 4 途中接続で発火 5 内部に洗浄液がかかりトラッキング現象で発火 6 害虫が侵入し 内部ショート 7 外火による室外機の燃焼 扇風機 8 コンデンサーの発火 9 内部部品の発火 1 10 内部部品の発火 2 11 就寝中に発火 (2) 実験映像例 写真 1. エアコンの電源コードねじり接続による発火

6 / 6 写真 2. 扇風機の内部配線の劣化により発火 ( 本件に関する問い合わせ先 ) 151-0066 東京都渋谷区西原 2-49-10 独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター技術業務課担当者 : 松本 ( まつもと ), 有山 ( ありやま ), 佐藤 ( さとう ) 電話 :03-3481-1820