NECの成長を牽引する研究開発

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NEC の成長を牽引する研究開発 2015 年 12 月 10 日 日本電気株式会社 執行役員江村克己

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI( データサイエンス ) 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

NECが目指す社会価値創造 将来社会で起こる課題に対して ICTの力で解決に貢献 2050年の地球 2050年の日本 都市人口の増加 35億人 エネルギー需要 1.8倍 63億人 水需要 5 スマート ウォーター マネジメント 1億2000万人 0.7倍 8000万人 食料需要 1.8倍 1.6倍 1.7倍 スマート エネルギー 人口の減少 農業ICT 労働力の減少 業務効率化 ソリューション インフラ維持 インフラ 劣化診断 市民の安全 パブリック セーフティ

社会価値創造の注力領域 7つの社会価値創造テーマで 社会ソリューション事業に取り組む 安全 安心な都市 行政基盤 Safer Cities & Public Services 地球との共生 Sustainable Earth 安全 高効率なライフライン Lifeline Infrastructure 7つの 社会価値創造 テーマ 個々人が躍動する豊かで公平な社会 Quality of Life 枠を超えた多様な働き方 Work Style 6 豊かな社会を支える情報通信 Communication 産業とICTの新結合 Industry Eco-System

社会変革のドライバーとなるIoT IoTがもたらす第4次産業革命が社会課題解決の鍵に 技術の進化 社会 事業の変革 パラダイムシフト 第1次産業革命:軽工業での大量生産 蒸気機関 エネルギー 石油 電力 コンピュータ インターネット 第2次産業革命:重工業での大量生産 第3次産業革命:情報革命 生産自動化 第4次産業革命 Internet of Things (IoT) 社会変革 サービス革命 AI 知性 知識 情報 データ 知 の高次化 つながりの広がりが理解を深める 7 継続的サービス ワークスタイル カスタマイズ 提供者 モノ モノ モノ モノ コト 顧客 つながりの進化が社会を変え 課題解決へ

変革のドライバーとなるIoT IoTがもたらす第4次産業革命が社会課題解決の鍵に 知性 知性 知識知性 知識知性 知識 知識 情報 情報 情報 情報 データ データ データ データ 8

知 の高次化による課題解決の高度化 実世界データから高次の 知 を生み出すことで 深い実世界理解に基づく より高度な課題への取り組みが可能に 知性 人の判断に示唆を与える力 知識 判断するための傾向 知見 情報 ある基準で整理 意味づけ データ 情報工学のDIKWモデル 9 生の データ 数値 記号 解 け る 課 題 の 質 の 高 度 化

知 の高次化による課題解決の高度化 実世界データから高次の 知 を生み出すことで 深い実世界理解に基づく より高度な課題への取り組みが可能に 知性 人の判断に示唆を与える力 知識 判断するための傾向 知見 情報 ある基準で整理 意味づけ データ 情報工学のDIKWモデル 10 生の データ 数値 記号 解 け る 課 題 の 質 の 高 度 化

NECのICT技術が実世界のコトを深く理解し 社会価値を創造 価値創造 安全 (value) NECの AI データサイエンス ICT技術 ICTプラットフォーム 安心 効率 深いコト理解 (Experience) コトの理解 モノの理解 (Physical things) 観点 要因 高度な 意思決定 (Context) 11 知性 知識 情報 内側 組織 異常 作業 データ 振動 温度 2015年 公平 2018年 2020年

IoTの世界における ICTによる社会価値創造プロセス IoTによって実世界を深く理解し 働きかけることで 生活や産業に安全 安心 効率 公平を提供 ICTが生み出す 社会価値 サイバー世界 つながりの 広がり AI データサイエンス 継続的 サービス 知性 知識 情報 実世界 人 モノ 環境 データ 見える化 分析 制御 誘導 社会価値 安全 安心 サービスの起点となる柔らかいHW 浸透するコネクティビティ つながりの 広がり 強化される知性 社会に適応するロボティクス ICT プラットフォーム 脳に倣う コンピューティング エッジに広がる クラウド 超カスタマイズ 効率 公平 IT 人 モノの 全体のセキュリティ ハードウェア 12

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

NECの成長を支える研究開発の基本方針 価値共創研究所として NECの成長を牽引するため ①価値の高いソリューションに絞り込み ②No.1/Only 1技術を徹底的に磨き ③パートナー お客さまとの共創を通じて強いソリューションを創出 顧客課題 7社 つ会 の価 テ値 ー創 マ造 ソリューションの 絞り込み 競合分析 NEC戦略 14 パートナー 技術連携 コアコンピタンス ソリューション プロトタイプ No.1/Only 1 技術 パートナー 先進顧客と 価値を実証 お客さま ナレッジ 実証 社 会 ソ リ ュ ー シ ョ ン 事 業 を 創 出 安全 安心 効率 公平

さらなる成長に向けた研究開発方針 NECが高い価値を提供しうるドメインを絞り込み 顧客の本質的課題を 解くところまでソリューションを磨き上げることで 全社の成長を牽引 ソ リ ュ ー シ ョ ン の 深 化 大規模プラント 最適配水計画 漏水検知 本質的な 価値提供 初期の 価値提供 絞り込み ソリューション候補 15 需要予測 Safer Cities スマートウォーター マネジメント 価値 増幅 漏水検知 最初の顧客 NECの成長を 牽引する ポテンシャルの高い ソリューション シーズを作る One to Many 2番目以降の顧客 ソリューションの広がり

事例 大規模プラントでの価値増幅 見える化 分析 セキュリティ等のコア技術を融合することで 設備保全から本業オペレーションの革新へと価値を増幅 モノの理解 コトの理解 より深い コトの理解 運用最適化 システムログ分析 2015年3月 島根原子力発電所 中国電力 に納入 異常予兆検知 インバリアント分析 安定稼働 サイバーセキュリティ 人物認証 行動解析 業務ログ分析 オペレーションを革新 業務フローの変革 個別最適 全体最適 本業の圧倒的効率化 価 値 運用保守の変革 増 個別対処 連携対処 幅 内部犯行を含む異常の早期対処 補修 保全の変革 事後 予兆段階 設備を止めることなく対策 16

事業ポテンシャルが高いソリューションを強化 事業ポテンシャルが高いものに絞って ソリューションを強化する活動に注力し NECの事業競争力強化に貢献 事業ポテンシャルの高いソリューション スマートウォーター マネジメント 強いコア技術を活用して 価値増幅を実現 漏水検知 異種混合学習 17 公共交通マネジメント ドライバー管理 Safer Cities 顔認証 ブラックリスト照合 サイバー フィジカル 統合セキュリティ 外部からの攻撃の防御 予測型 意思決定最適化 時空間データ横断 プロファイリング 自己学習型 システム異常検知 統合 アクセス制御 配水計画自動最適化 最適運行 遅延低減 犯罪未然防止 外部 内部犯からの 未知攻撃を防御

プロジェクト化による社会ソリューション創出の加速 シンガポール研究所で成功したプロジェクト形式のソリューション創出 プロセスをグローバル研究所に適用し ソリューション創出活動を加速 ①ソリューションデザイン ②ソリューション構築 顧客課題の徹底理解 ソリューションのデザイン コア技術開発 オープンイノベーション 顧客に入り込み 運用を徹底的に理解 強いOneと 価値増幅シナリオのデザイン 注力技術以外の技術を パートナーから調達 運用を根本的に変革する 課題を発見 技術のMake or Buyの目利き NECは No.1/Only 1技術に注力 グローバル研究所から コア技術を集約 事例 シンガポール研 公共交通マネジメント プロジェクト 18 ①シンガポール研究所 お客さま 入り込み シンガポール バス会社 課題理解 プロジェクト リーダー ②コア技術開発 中央研究所 欧州研究所 北米研究所 ②オープンイノベーション シンガポールマネジメント大学

主要な事業成果 2015年 社会価値創造 7つのテーマ 事業実績 国内外の自治体で土砂斜面の危険度予測を実証 Sustainable Earth Safer Cities & Public Services 英国市街で最適な水道施設管理を実証中 Lifeline Infrastructure Communication Industry Eco-System Work Style Quality of Life 顔認証技術開発センター設置 ブラジル空港等に導入 豊島区で 総合防災システム 構築 SDNをグローバルで250システム以上納入 次世代ものづくりソリューション NEC Industrial IoT 提供開始 補修用部品需要予測ソリューション 提供開始 お客さまの声分析ソリューション発売 チリ民放最大手テレビ局と4K地上波実験放送 No.1/Only 1技術 パートナー/お客さま Only 1 データ解析技術 島根県津和野町 No.1 顔認証 ブラジル連邦税務局 Only 1 群衆行動解析 東京都豊島区 Only 1 ハイブリッドセンサ 英国 Sutton and East Surrey Water Only 1 予測型意思決定最適化 事業化先行 SDN 東日本旅客鉄道 等 Only 1 物体指紋 Only 1 インバリアント分析 NEC ものづくり 共創プログラム 参加各社 Only 1 異種混合学習 NECフィールディング No.1 テキスト含意認識 三井住友銀行 高速 超高精細映像圧縮技術 チリ Chilevision Software-Defined Networking 19

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

ICTによる社会価値創造プロセス 社会価値創造を支えるNECのNo.1/Only 1のコア技術を磨くことで 社会価値の増幅を可能にする ICTが生み出す社会価値と価値増幅の源泉 サイバー世界 実世界 人 モノ 環境 つながりの 広がり 社会価値 見える化 分析 制御 誘導 AI データサイエンス つながりの 広がり ICT プラットフォーム コンピューティング ネットワーキング セキュリティ 価値増幅の源泉 21

価値増幅を実現するNECのNo.1/Only 1のコア技術群 分析 見える化 顔認証 No.1 1 GLVQ 一般学習ベクトル量子化 AI 学習型超解像 Only 1 Only 1 インバリアント分析 Only 1 異種混合学習 ニオイ分析 Only 1 データ サイエンス Only 1 群衆行動解析 物体指紋 No.1 3 Only 1 光学振動解析 高速 特許保有数 国内No.1 2 音声認識 感情認識 No.1 4 ベクトルコンピューティング 世界初 Only 1 I/O仮想化 ExpEther NanoBridge 世界初 相変化冷却 Only 1 CWB 5 1 米国国立標準技術研究所 NIST 主催の評価タスクで3回連続第1位 22 制御 誘導 Only 1 自律適応制御 Only 1 予測型意思決定最適化 RAPID機械学習 ディープラーニング 高速 ネットワーキング コンピューティング ICT プラット フォーム テキスト含意認識 2015年の プレス発表 Only 1 事業化先行 2 2015年11月現在 NEC調べ 適応レート制御 SDN/NFV セキュリティ 高速 認証暗号 世界初 秘匿計算 Only 1 自己学習型システム異常検知 3 米国国立標準技術研究所 NIST 主催の評価タスクで第1位 2012年 統合アクセス制御 4 2013年11月現在 NEC調べ 5 CyberWorkBench

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

NECの強いAI技術と社会ソリューション事業展開 2015年の プレス発表 半世紀に及ぶ技術蓄積と事業実績 世界トップ性能をもつAI技術群を テコに 大きな事業を創出 ソ リ ュ ー シ ョ ン 配水計画最適化 配水自動計画 水道管補修計画 水需要予測 漏水検知 漏水箇所特定 ス マ マー ネト ジウ メォ ンー トタ ー 安全 安心な都市 街中映像監視 群衆行動解析 安全 安心な施設 重要設備マネジメント 国民ID 出入国管理 安全 安心なサービス サイバーセキュリティ パ ブ リ ッ ク セ ー フ テ ィ 土 砂 災 害 検 知 予 測 電 力 需 要 予 測 プ ラ ン ト 故 障 予 兆 監 視 発 電 所 故 障 予 兆 監 視 NECの強力なAI技術群 顔認証 物体指紋 光学振動解析 24 群衆行動解析 特徴量自動設計 RAPID機械学習 異種混合学習 学習型超解像 感情認識 テキスト含意認識 GLVQ 音声認識 自律適応制御

価値増幅の追求事例① 水マネジメントのしくみ ポンプやバルブを適切に調整し ムダなく需要を満たすよう水の流れを制御 管路総延長 1,000km 給水戸数 10万戸 浄水施設から家庭に水が届くまでの時間 2時間 国内地方都市の例 配水計画 補修計画 が重要 適切に制御できないと発生する問題 パイプ劣化による漏水 配水不足 断水 過剰配水による電力効率低下 25 60年前は 漏水率 ロンドン15% 日本7% 20% 3 1都市で総給水量5億m /年間 漏水率20% 生産原価150円/m3 のケースで損失額150億円/年間 水道施設の電力使用量 日本全国計75億kWh/年間 全国電力使用量総計の約1%

価値増幅の追求事例① スマートウォーターマネジメント 配水計画の自動最適化への価値増幅によりオペレーションを革新 複雑系の分析から制御計画へAI技術を進化 見える化 分析 制 御 誘 導 2015年 配水自動計画 人手で配水計画 2013年 予測型意思決定 最適化技術 11月2日発表 2014年 オペレーションを革新 配水計画最適化 全需要満足 電力最小 漏水最小 設備延命 勘 経験 自動最適化 価 値 増 電力コスト20%削減 幅 漏水箇所特定 水需要予測 補修 保全の変革 振動センサ解析技術 異種混合学習技術 古い順 劣化順 水道システムの圧倒的長寿命化 26

予測型意思決定最適化技術の適用先 予測型意思決定最適化技術のポイント 大規模で高度な判断を 超高速 かつ 高精度 に実現 都市の動的配水計画 水道システムの長寿命化 電力コスト20%削減 27 小売店売上11% 向上 価格戦略を1秒未満で 高速生成 交通機関の運行計画 設備の保全計画 待ち時間のない快適な移動 利用者数の向上 安全 安心な 社会インフラ

価値増幅の追求事例② - Safer Cities 強みの認識技術を時空間に展開し リスト未登録者でも怪しい行動を検知 犯罪の未然防止を可能に 犯罪捜査の早期解決 価値増幅 犯罪の未然防止 ブラックリストに 登録された容疑者 を発見 怪しい行動をする 未登録の不審者 を発見 顔認証技術 静止画 時空間データ横断 プロファイリング技術 動画 ブラックリスト ブラジルなど世界各地の 国際空港に導入 下見や物色でうろつく不審者 28 行ったり来たりして 道に迷っている観光客

時空間データ横断プロファイリング技術の適用先 時空間データ横断プロファイリング技術のポイント 大人数の映像データから特定の動作パターンを リアルタイム かつ 高精度 に分類 犯罪の未然防止 人物を 分類 空き巣や車上荒らしの 下見で長時間うろつく 不審者の発見 29 おもてなし マーケティング 人物を 分類 行き来して道に迷っている 観光客を見つけて道案内 動作を 分類 興味はあるが 商品を 未購入な理由を分析し プロモーション案を提案

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

価値増幅を支えるプラットフォーム技術の強化 価値創出の源泉 Real time Dynamic Remote Secure の強化で IoTによる広範囲 膨大で多様な情報を徹底的に活用して価値増幅 リアルタイム性と電力効率の追求 コンピューティング 現状を即時に理解 クラウド処理 ネットワーク全体を柔軟に最適制御 ネットワーキング セキュリティ 次に起こり得る状況を精度よく 予測し 即時最適制御 広域分散処理 CAPEX/OPEX の 削減 新しいエクスペリエンスの 提供 実世界 サイバー統合セキュリティ サイバーシステムの 防御 運用を含めた社会システムの 安定稼働 大 規 模 課 題複 に雑 対な 応実 世 界 の CAPital EXpenditure/OPerating EXpense 31

価値増幅を支えるコンピューティングの強化 実世界の変化にリアルタイムに対応するため より実世界寄りのデバイス に処理が分散 知的処理 を小型 低消費電力で実現 2015年 2018年 2020年 複雑 大規模化への対応 クラウド AI AI 犯罪マップ作成 犯人追跡 犯人検知 AI 犯罪マップ作成 犯人 不審者追跡 AI エッジ AI 犯人検知 不審者検知 デバイス 実世界 犯罪マップ作成 犯人検知 不審者検知 犯人 不審者追跡 AI 実世界全体への迅速な働きかけ 32 用途に応じた最適構成 ベクトルの利活用技術 FPGA の利活用技術 CWB : CyberWorkBench Field-Programmable Gate Array ①大規模処理を リアルタイムに ②より低消費電力で

価値増幅を支えるネットワーキングの強化 レイヤー統合の進展により さまざまなアプリケーションの要件に応じた ICTインフラを柔軟かつセキュアに提供 2015年 2018年 SDN 無線 インターネット統合制御 2020年 交通 Application 要件 Layer 6 インターネット Layer 5 Monitor Layer 4 Layer 3 Layer 2 SDN (OpenFlow等) Layer 1 与えられた帯域制約の 中で最適制御 CAPEX/OPEX削減 33 Control 公共安全 低遅延 高信頼 可用性 大容量 エッジ 折り返し 医療 機微 プライバシー 大容量 セキュア クラウド 情報隔離 エッジ 無線 Monitor Control デバイス アプリケーションの要件に応じて 多様なアプリケーションの コト 要件 を理解し 無線とインターネットを統合制御 柔軟制御とアクティブなコト取得 新しいエクスペリエンス 新サービス創造

価値増幅を支えるセキュリティの強化 サイバー空間の防御だけでなく 実世界のあらゆる社会システムに対し セキュアに安定稼働を担保する実世界 サイバー統合セキュリティへ データの保護 端末認証 不正端末 人物認証 ~2017年 行動解析 エッジ 内部犯行 防止 ITシステム 34 OT システム 認証暗号 内部犯 秘匿計算 情報漏えい 防止 ~2020年 IoTシステム なりすまし 端末の監視 侵入者 サイバー 攻撃 システム安定稼働の保障 7月21日 発表 高速 本日新技術発表 Only 1 IoT端末 サイバー攻撃の 検知と対応 機器故障の 検知と対応 未知の攻撃 故障も検知 通信保護 Operational Technology

プラットフォームの進化による新サービス創造 サービスの要件に基づき リアルタイム ダイナミック リモート そしてセキュアなICTプラットフォームを実現 交通 低遅延 社会インフラ 高信頼 可用性 公共安全 機微 大容量 医療 プライバシー 農業 耐環境性 教育 運用可用性 使い勝手 ICTプラットフォーム クラウド エッジ エッジ 折り返し AI AI 大容量 セキュア 広域 セキュア 情報隔離 AI AI デバイス Real time 35 Dynamic インタ ラクティブ 低消費電力 運用 AI Remote AI Secure

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

将来に向けた先行技術研究 技術の世界観とその進化を描き オープンイノベーションを活用して 将来のブレークスルーをもたらす先行技術に取り組む 現在 浸透するコネクティビティ 強化される知性 2017年 2020年 2025年 モノがつながる コトがつながる 分析 認識 仮説 推論 ソフトウェア化 サービス化 社会に適応するロボティクス 単機能 脳に倣うコンピューティング 左脳型処理 エッジに広がるクラウド DC 集中 判断 自律協調 右脳型処理 DC/エッジ連携 機能分散 IT 人 モノの全体セキュリティ オープンイノベーションを強化し 先行技術領域でも優位性を確保 37

NECの社会価値創造とAI技術の方向性 NECは社会課題解決を2つの面で捉えてAI技術を進化させる 経営判断 対人ケア 1つのゴールが定まらない問題 新製品開発 人への示唆の高度化 人とAIの協調 感情認識 テキスト含意認識 時空間データ横断プロファイリング 異種混合学習 予測型意思決定最適化 RAPID機械学習 光学振動解析 音声認識 GLVQ インバリアント分析 自律適応制御 群衆行動解析 圧倒的な効率化 価値増幅の追求 物体指紋 顔認証 学習型超解像 見える化 38 ゴールが定まった問題 安全な街 分析 知性 知識 情報 データ 品質管理 制御 誘導

人とAIの協調による社会課題解決 深刻化 複雑化する社会課題に対応できる人材の不足に対して 人間の思考 判断を支援するAIにより 効率的な課題解決を可能に 深刻化する社会課題に対応する 人材が不足 6600万人 5700万人 -40% 労 働 力 人 口 日 本 3800万人 育児 社員 介護 社員 外国人 社員 フル タイム +! *>! ~&%! +*}? 2030年 内閣府予測 $%! 知性 アウト ソース 知識 フル タイム 情報 2060 年 多様な労働力の活用が必要 39 %? 育児 社員 アウト ソース 2013年 ロボット AIが多視点からの示唆を示すことで 人間の思考 判断を支援 AIによる支援を 知性レベルにまで拡張 データ

新たな挑戦 - 知性レベル支援による課題解決 ゴールが一意に定まらない難しい問題に対して 人とAIが協調して解決に 要する時間を短縮 失敗リスクの低減を可能に 1つのゴールが定まらない問題 不確かな状況で人の意思を強く反映 人とAIの協調 人間の思考拡大を支援 機械学習+α 人を意識した 新たな視点を加える 問題解決のアプローチ 知識による理解 過去の事例から学ぶ 人とAIの協調による仮説検証 ①要因抽出 仮説生成 結果に至る要因を抽出し 論理的な解決策を生成 人間の判断に多視点から 示唆を実現する 40 ②仮説検証 合意形成 人の納得感を探索 対応案を決定

知性レベル支援の適用先 知性レベル支援のポイント 人の受容性や合意が判断基準となる社会課題に対し 人と協調し より確実で納得できる解を速く導く 41 経営支援 新商品開発支援 対人ケア 1つのゴールが定まらない 経営判断などに示唆を与え 失敗リスクを低減 新商品開発などでAIが 協調して違う角度からの 気付きを示唆する 相手の意思を尊重しつつ 対人ケアを補佐する

高度な知的処理のための新しいコンピューティングへの挑戦 脳 脳に倣う脳型コンピュータ オープン イノベーション で推進 消費電力 20Wh リアルタイム 処理能力 (MIPS/$1000) 109 知性 桁違いの電力効率 106 超低消費電力 AI ソフトコンピューティング 精度が落ちても答えが1つでない 課題に柔軟に対応できる コンピューティング 消費電力の限界 20MWh 最先端スーパーコンピュータ ハードコンピューティング 正確な答えを出す 1990年 42 2000年 2010年 CPU 2020年 ベクトル プロセッサ 2030年 FPGA 2040年 知識 情報 データ 103 1

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

注力領域への集中とオープンイノベーションの活用 社内リソースは注力領域へ集中して強化 オープンイノベーションの活用を 増加し よりいっそう効率的な研究開発投資へ オープンイノベーション その他領域 注力領域 研 究 投 資 オープンイノベーション活用 先行技術弾込めの加速 コア技術の補完 社会ソリューション創出の加速 注力領域の研究者増強 トップ研究者の採用強化 専門分野のダイバーシティ強化 2013年 44 2015年 2018年(目標) 注力領域への集中

オープンイノベーションによる先行技術研究の取り組み 先行技術研究については 大型のオープンイノベーションの活用を強化し スピードを上げて推進 主な連携実績 2015年度 大型連携への絞り込み 社 外 連 携 費 用 3割増 連携方針 連携内容 連携先 先行技術 弾込めの 加速 対象領域の 脳型コンピューティング 大阪大学 グローバルトップ Human behavior Stanford大学 大学と連携 プログラマブル素材 MIT Media Lab コア技術の 補完 NECの強い技術を 高性能 低消費電力 補完し より大き コンピューティング な価値につながる 秘匿計算 ポテンシャルを持 SDNセキュリティ つ研究機関と連携 倍増 2012年 2015年 2018年(目標) 45 目的 大きな社会課題に スマートウォーター 社会ソリュー 取り組む先進的な マネジメント ション創出の 顧客 研究機関と 加速 連携 公共交通マネジメント 大阪大学 Bar-llan大学 スイス連邦工科大学 英国 Sutton and East Surrey Water 英インペリアル大学 シンガポールバス会社

人材強化方針 コア技術強化 注力領域に絞り込み 採用 育成を強化し 強い技術を創出し続ける 注力領域の研究者増強 採用 育成 AI技術研究者を倍増 視点が高く 視野の広い研究者の採用 採用 新規採用の半数以上を博士採用とする 方針の継続 インド工科大学等 グローバルトップ 2018年度 150名の 約 AI技術研究者 約300名に 増強予定 セキュリティ コンピューティング領域も強化し 研究者の7割を注力領域に集中 46 大学からの採用増強 専門分野のダイバーシティ強化 採用 データの使いこなしに強い 理学系分野の採用強化 人とAIの協調 による課題解決実現に向け 人文学系分野の採用強化

人材強化方針 社会ソリューション創出 新たな価値創造に向け視野を広げるため 多様な人材を獲得 育成 グローバル人材の育成強化 採用 育成 スマートウォーターマネジメントのような グローバルな先進課題に取り組む 人材を強化 2014年度 実績は約4割 7割の研究者を グローバル業務経験者に (2018年度目標) ドメイン専門家の採用強化 採用 社会インフラ運用に携わった 経験者の中途採用を強化 社会ソリューション創出プロジェクトの 牽引役に 事業牽引人材の育成 育成 事業部門と研究部門の人材交流を通し 事業推進力を強化 社会ソリューションの早期事業化を実現 47

事業牽引人材の育成 No.1/Only 1 AI技術 セキュリティ技術のタレント研究者による 人材育成など 事業と研究の人材交流を通して事業推進力を強化 ビジネスユニット 事業 パブリック エンタープライズ テレコム キャリア スマート エネルギー システムプラットフォーム ビジネスイノベーション統括ユニット ビッグデータ戦略本部 サイバーセキュリティ戦略本部 人材交流を通じて プロジェクトリーダー 技術アーキテクト人材を育成 中央研究所 48

目次 1. NECが目指す社会 事業の変革 2. NECの成長を支える研究開発 3. ソリューションの価値増幅を支えるコア技術 3.1. AI データサイエンス 3.2. ICTプラットフォーム 4. 将来に向けた先行技術研究 5. さらなる成長に向けた研究マネジメント 6. まとめ

まとめ 強いコア技術を強化し 事業ポテンシャルの高いソリューションを創出 研究開発費の注力領域への集中加速 AI研究者を倍増 AI セキュリティなど注力領域の事業牽引人材を強化 育成 先行技術研究はオープンイノベーションの活用を拡大 スピード感を持った効率的な研究開発を目指す NECの成長に向けて 社会ソリューションの価値増幅を推進 50

< 将来予想に関する注意 > 本資料には日本電気株式会社および連結子会社 ( 以下 NEC と総称します ) の戦略 財務目標 技術 製品 サービス 業績等に関する将来予想に関する記述が含まれています 将来予想は NEC が金融商品取引所や関東財務局長等の規制当局に提出する他の資料および株主向けの報告書その他の通知に記載されている場合があります NEC は そのような開示を行う場合 将来予想に関するセーフハーバー (safe-harbor) ルールに準拠しています これらの記述は 現在入手可能な仮定やデータ 方法に基づいていますが そうした仮定やデータ 方法は必ずしも正しいとは限らず NEC は予想された結果を実現できない場合があります また これら将来予想に関する記述は あくまで NEC の分析や予想を記述したものであって 将来の業績を保証するものではありません このため これらの記述を過度に信頼することは控えるようお願いします また これらの記述はリスクや不確定な要因を含んでおり 様々な要因により実際の結果とは大きく異なりうることをあらかじめご了承願います 実際の結果に影響を与える要因には (1)NEC の事業領域を取り巻く国際経済 経済全般の情勢 (2) 市場における NEC の製品 サービスに対する需要変動や競争激化による価格下落圧力 (3) 激しい競争にさらされた市場において NEC が引き続き顧客に受け入れられる製品 サービスを提供し続けていくことができる能力 (4)NEC が中国等の海外市場において事業を拡大していく能力 (5)NEC の事業活動に関する規制の変更や不透明さ 潜在的な法的責任 (6) 市場環境の変化に応じて NEC が経営構造を改革し 事業経営を適応させていく能力 (7) 為替レート ( 特に米ドルと円との為替レート ) の変動 (8)NEC が保有する上場株式の減損をもたらす株価下落など 株式市場における好ましくない状況や動向 (9)NEC に対する規制当局による措置や法的手続による影響等があります 将来予想に関する記述は あくまでも公表日現在における予想です 新たなリスクや不確定要因は随時生じるものであり その発生や影響を予測することは不可能であります また 新たな情報 将来の事象その他にかかわらず NEC がこれら将来予想に関する記述を見直すとは限りません 本資料に含まれる経営目標は 予測や将来の業績に関する経営陣の現在の推定を表すものではなく NEC が事業戦略を遂行することにより経営陣が達成しようと努める目標を表すものです 本資料に含まれる記述は 有価証券の募集を構成するものではありません いかなる国 地域においても 法律上証券の登録が必要となる場合は 有価証券の登録を行う場合または登録の免除を受ける場合を除き 有価証券の募集または売出しを行うことはできません ( 注 ) 当社の連結財務諸表作成に関する会計基準は 日本基準 を採用しています 年度表記について 13 年度は 2014 年 3 月期 14 年度は 2015 年 3 月期 ( 以下同様 ) を表しています 52