LSI MegaRAID SAS 9260-8i カードの取り付け はじめに このガイドでは LSI MegaRAID SAS 9260-8i 6Gb SAS ROC(RAID-on-Chip) カードを HP Z シリーズのワークステーションに取り付ける方法について説明します また ハードドライブベイおよびオプティカルドライブベイに取り付けられた SAS ハードディスクドライブを RAID (Redundant Array of Independent Drives) コントローラーカードに接続する方法についても説明します キットの内容 LSI MegaRAID SAS 9260-8i コントローラーカード MiniSAS 4i - 4X SATA 内蔵アダプターケーブル ( 短ケーブル ) 直角コネクタ付き 4 ポートデータケーブル ( 長ケーブル ) ストレートコネクタ付き 4 ポートデータケーブル ( 長ケーブル ) ソフトウェアドライバーおよび製造元の説明書が収録された CD ハードディスクドライブ動作ランプケーブル 取り付け説明書 ( このガイド ) 保証に関する情報 お使いになる前に お使いの HP ワークステーションおよびこの製品の互換性を確認するには http://www.hp.com/go/ productbulletin/( 英語サイト ) にアクセスして QuickSpecs を参照してください 2010 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printed in the U.S. JAWW はじめに 1
警告および注意 警告! この記号が貼付されている場所は その表面または部品が高温になることを示します この記号が貼付されている場所に触れると 火傷をする可能性があります 高温の部品による火傷の危険を防ぐため 必ず 表面の温度が十分に下がってから手を触れてください 警告! この記号が貼付されている場所は 感電のおそれがあることを示しています 感電によるけがを防ぐため この記号が貼付されているカバーは開けないでください 警告! 感電や装置の損傷を防ぐため 必ず以下の注意事項を守ってください 必ず電源コードのアース端子を使用して接地してください アース端子は 製品を安全に使用するために欠かせないものです 電源コードは 製品の近くの手が届きやすい場所にあるアースされた電源コンセントに差し込んでください 電源コンセントから電源コードを抜いて ワークステーションへの電源供給を遮断してください 警告! 操作する人の健康を損なわないようにするため 快適に使用していただくために をお読みください 正しい作業環境の整え方や 作業をする際の姿勢 および健康上 / 作業上の習慣について説明しており さらに 重要な電気的 / 物理的安全基準についての情報も提供しています 快適に使用していただくために は HP の Web サイト (http://www.hp.com/ergo/) から [ 日本語 ] を選択して参照できます また 製品に説明書等のドキュメントを収録した CD が付属している場合は この CD にも収録されています 警告! 製品の出荷パッケージにの記号が貼付されている場合 製品は重いので けがを防ぐ ために必ず 2 人で持ち上げてください 注意 : 静電気の放電によって ワークステーションの電子部品が破損することがあります 作業を始める前に アースされた金属面に触れるなどして 身体にたまった静電気を放電してください 注意 : ワークステーションの損傷を防ぐため システム部品の取り外しや交換の手順を実行するときは 静電気放電 (ESD) に関する以下の注意事項を守ってください 静電気防止マットの上で作業をしてください 静電気ストラップを着用して 蓄積されたすべての静電気が確実に身体から地面に放電されるようにしてください 作業対象の装置に静電気防止マット 静電気ストラップ および周辺装置を接続して アースを作成してください 注記 : HP オプション製品は HP ワークステーション製品用に設計されています また 徹底した信頼性検査が行われ 高い品質基準において製造されています 2 LSI MegaRAID SAS 9260-8i カードの取り付け JAWW
手順 1: 部品の取り付けの準備 注記 : す ワークステーションのモデルによって外観等は異なります 図はすべて 例を示していま 更新プログラムのダウンロードとインストール 1. http://www.hp.com/support/ で お使いの HP ワークステーションのモデルおよびオペレーティングシステム用のシステム BIOS に更新プログラムがあるかどうかを確認します 2. システム BIOS の更新プログラムがある場合はインストールします ワークステーションの内部部品へのアクセス 1. ワークステーションでの取り付け準備については http://h50146.www5.hp.com/doc/manual/ workstation/hp_workstation.html に掲載されているお使いのワークステーションのサービスガイドで 取り外しおよび取り付けの手順を参照してください 2. ワークステーションの電源を切り 電源コードを取り外します 3. すべての外付けデバイスの電源を切り デバイスをワークステーションから取り外します 4. 側面のアクセスパネルを取り外します 部品の取り外し 1. カードサポートがある場合は取り外して 拡張スロットおよびシステムボードコネクタにアクセスできるようにします 2. システムボード上で適切な PCIe2 x16 または x8 拡張スロットを選択します 他のスロットを選択すると パフォーマンスが低下する場合があります 注記 : 空いている PCIe 拡張スロットを確認するには 側面のアクセスパネルに貼付されたサービスラベルを参照してください 図 1 拡張スロットカバーの取り外し JAWW 手順 1: 部品の取り付けの準備 3
手順 2: コントローラーカードの取り付け 注意 : SAS RAID コントローラーカードを高電力消費型カードの間に取り付けないでください 1. システムボード上で選択した PCIe 拡張スロットに SAS RAID コントローラーを取り付けます カードが拡張スロットに完全に固定されていることを確認してください 2. 拡張スロットの固定クランプを閉じて カードをスロットに固定します 図 2 SAS RAID コントローラーカードの取り付け 手順 3: ケーブルの配線 RAID コントローラーカードを使用して 内蔵ハードディスクドライブベイおよびオプティカルベイに取り付けられた SAS ハードディスクドライブを制御できます RAID 用のデータケーブルを接続する方法は ワークステーションのモデルによって異なります お使いのハードディスクドライブにとって適切な接続を調べるには 該当するモデルの HP ワークステーション および接続しようとしているハードディスクドライブの位置を以下の表で確認してください 既存のハードディスクドライブを接続するには システムボードから既存のデータケーブルを 1 本取り外してから 適切な接続タイプを選択します ランプケーブルを接続する方法は どのモデルの HP ワークステーションでも同じです 表 1 データケーブル配線ガイド HP ワークステーションのモデル ハードディスクドライブの位置 接続タイプ 説明 HP Z400 ワークステーション 内蔵ハードディスクドライブベイ 8 ページの 標準のデータケーブルの接続 このキットで提供されている直角コネクタ付き 4 ポートデータケーブル ( 長ケーブル ) を使用して ハードディスクドライブを RAID コントローラーカードに接続します 4 LSI MegaRAID SAS 9260-8i カードの取り付け JAWW
表 1 データケーブル配線ガイド ( 続き ) HP ワークステーションのモデル ハードディスクドライブの位置 接続タイプ 説明 HP Z400 ワークステーション オプティカルベイ 8 ページの 標準のデータケーブルの接続 このキットで提供されているストレートコネクタ付き 4 ポートデータケーブル ( 長ケーブル ) を使用して ハードディスクドライブを RAID コントローラーカードに接続します HP Z600 ワークステーション HP Z800 ワークステーション 内蔵ハードディスクドライブベイ 6 ページの ブラインドメイドデータケーブルの接続 該当する内蔵ハードディスクドライブに接続されたブラインドメイトデータケーブルをシステムボードから取り外し MiniSAS アダプターケーブル ( 短ケーブル ) の該当するポートコネクタに接続します 次に MiniSAS アダプターを RAID コントローラーカードに接続します HP Z600 ワークステーション HP Z800 ワークステーション オプティカルベイ 8 ページの 標準のデータケーブルの接続 このキットで提供されているストレートコネクタ付き 4 ポートデータケーブル ( 長ケーブル ) を使用して ハードディスクドライブを RAID コントローラーカードに接続します RAID コントローラーカードの機能 内蔵コネクタ (1) および (2) は それぞれ最大 4 台の SAS ハードディスクドライブに対応します ハードディスクドライブ動作ランプはコネクタ (3) です 図 3 SAS コントローラーポートの位置 表 2 ポートコネクタ コネクタ 説明 (1) 内蔵コネクタ 1(SFF-8087 MiniSAS labelled JT6) JAWW 手順 3: ケーブルの配線 5
表 2 ポートコネクタ ( 続き ) コネクタ 説明 (2) 内蔵コネクタ 2(SFF-8087 MiniSAS labelled JT7) (3) ハードディスクドライブ動作ランプコネクタ (JT2 というラベルが貼付された 2 ピンコネクタ ) カード BIOS の初期設定 カード BIOS の初期設定値の設定および再設定について詳しくは 10 ページの 手順 6: RAID デバイスの設定 を参照してください ブラインドメイドデータケーブルの接続 注記 : この手順では プライマリハードディスクドライブが HDD-BAY-0 にあり すべての内蔵ベイが RAID コントローラーに接続されていることを前提としています 内蔵ドライブをすべて接続したり MiniSAS 内蔵アダプターケーブルの 4 つのコネクタをすべて使用したりする必要はありません MiniSAS 4i - 4X SATA ケーブル ( 短ケーブル ) は HP Z ワークステーションの内蔵ハードディスクドライブベイにある SAS ハードディスクドライブをブラインドメイトケーブルで接続する場合にのみ使用します MiniSASi データケーブル ( 長ケーブル ) は オプティカルドライブベイにある SAS ハードディスクドライブを接続するために使用します 8 ページの 標準のデータケーブルの接続 を参照してください ブラインドメイトケーブルがシステムボードにあらかじめ接続された HP ワークステーション (HP Z600 および Z800 ワークステーション ) で内蔵 SAS ハードディスクドライブを使用する場合 1. HDD-BAY-0 ケーブルを見つけ システムボードの SAS コネクタから取り外します 図 4 ブラインドメイトハードディスクドライブケーブルの位置 6 LSI MegaRAID SAS 9260-8i カードの取り付け JAWW
2. 以下の手順で操作して SAS ハードディスクドライブデータケーブルを MiniSAS 4i - 4X SATA 内蔵アダプターケーブルに接続します a. HDD-BAY-0 ケーブルを MiniSAS 内蔵アダプターケーブルのポート 0(P0) に接続します b. 以降の HDD-BAY ケーブルを MiniSAS 内蔵アダプターケーブルの対応するコネクタに接続します c. RAID 構成の場合には ハードディスクドライブを内蔵ハードディスクドライブベイに取り付けてから オプティカルベイに取り付けます 図 5 MiniSAS アダプターケーブルへのハードディスクドライブケーブルの接続 3. データケーブルの端を 1 つにまとめたものを SAS RAID コントローラーカードの内蔵コネクタ 1 に取り付けます 図 6 4 台の内蔵ハードディスクドライブが接続された RAID コントローラー 4. ハードディスクドライブを 5 台以上接続する場合は コントローラーカードキットに付属している 2 本目のデータケーブルをコントローラーカードの内蔵コネクタ 2 に取り付けて 8 ページの 標準のデータケーブルの接続 に進みます 5. 9 ページの 動作ランプインジケーターの接続 に進みます JAWW 手順 3: ケーブルの配線 7
標準のデータケーブルの接続 ここで説明する内容は ブラインドメイトケーブルを使用しないで HP ワークステーションのすべてのオプティカルベイおよび内蔵ハードディスクドライブベイに取り付けられた SAS ハードディスクドライブを対象とします 1. SAS - SATA 相互接続ケーブルアダプター (HP ワークステーションの SAS ハードディスクドライブキットに付属 ) が SAS ハードディスクドライブのデータコネクタに接続されていることを確認してください 図 7 SAS - SATA アダプターの取り付け 2. ワークステーションに最適な 4 ポートデータケーブル ( 長ケーブル ) を選択します データケーブルは急角度で折り曲げないようにしてください ケーブルの選択については 4 ページの表 1 データケーブル配線ガイド を参照してください 3. RAID カードの内蔵コネクタを選択します 内蔵コネクタ 1 は 最初の 4 台目までのハードディスクドライブを接続するために使用します 内蔵コネクタ 2 は 5~8 台目のドライブを接続するために使用します 8 LSI MegaRAID SAS 9260-8i カードの取り付け JAWW
4. 以下の手順で操作して ハードディスクドライブを接続します a. データケーブルの端を 1 つにまとめたものを RAID コントローラー上の選択した内蔵コネクタに取り付けます (1) b. データケーブルのもう一方の端にある 4 本のスプリッターケーブルを ハードディスクドライブのデータケーブルコネクタに取り付けます (2) c. ハードディスクドライブへの電源ケーブルの接続については ハードディスクドライブに付属の説明書を参照してください 図 8 データケーブルの接続 5. 9 ページの 動作ランプインジケーターの接続 に進みます 動作ランプインジケーターの接続 1. ハードディスクドライブ動作ランプケーブルの一方の端 (1) を SAS RAID コントローラーカードに取り付けます 2. ハードディスクドライブ動作ランプケーブルのもう一方の端 (2) を システムボードのハードディスクドライブ動作ランプコネクタに取り付けます 注記 : システムボードでハードディスクドライブ動作ランプ (HDD-LED) コネクタを識別するには 側面のアクセスパネルに貼付されたサービスラベルを参照してください ワークステーションに適したランプケーブルを使用してください JAWW 手順 3: ケーブルの配線 9
図 9 HDD-LED ケーブルの取り付け 手順 4: ワークステーションの再組み立て 1. カードサポートがある場合は 取り付けなおします 2. 側面のアクセスパネルを取り付けなおします 3. ワークステーションおよびすべての外付けデバイスに電源ケーブルを接続しなおします 4. ワークステーションおよびすべての外付けデバイスの電源を再び投入します 手順 5: ドライバーソフトウェアのロードおよびセットアップ お使いのワークステーションで使用するために SAS ドライバーをロードしてセットアップするための手順については SAS RAID コントローラーに付属している製造元の説明書を参照してください 部品を取り付けるときに お使いのワークステーションモデルおよびオペレーティングシステム用のデバイスドライバーの更新ファイルを探してください 更新ファイルは http://welcome.hp.com/ country/jp/ja/support.html から入手できます 手順 6:RAID デバイスの設定 注記 : RAID カードの内蔵データコネクタが有効であることを確認します カードのセットアップ手順については このキットに付属している製造元の説明書を参照してください RAID デバイスの設定について詳しくは http://welcome.hp.com/country/jp/ja/support.html からお使いのモデルの HP ワークステーション用サービスガイドを参照してください 追加情報は http://www.hp.com/support/raid_faqs/( 英語サイト ) から入手できます 10 LSI MegaRAID SAS 9260-8i カードの取り付け JAWW